JPH06258362A - 電子式電力量計 - Google Patents
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- JPH06258362A JPH06258362A JP5314689A JP31468993A JPH06258362A JP H06258362 A JPH06258362 A JP H06258362A JP 5314689 A JP5314689 A JP 5314689A JP 31468993 A JP31468993 A JP 31468993A JP H06258362 A JPH06258362 A JP H06258362A
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Abstract
ィジタル化し、ディジタル乗算により、電力を演算する
方法において、アナログ規模を小さくしディジタル回路
が主となるIC化向きの回路構成とし、電力演算精度の
向上を計る。 【構成】 電圧信号及び電流信号を各々シグマ・デルタ
変調回路等からなるアナログ・ディジタル変換手段に入
力し、その出力をローパスフィルタである移動平均処理
手段により移動平均を行った後、電圧及び電流の乗算を
行う。 【効果】 シグマ・デルタ変調のアナログ規模は小さ
く、かつ移動平均によるローパスフィルタの採用により
回路規模は小さくなる。さらに高精度の電力演算が可能
となる。
Description
電圧、電流をディジタル値に変換して処理する電子式電
力量計に関するものである。
を演算する回路のブロック図である。図34において、
71は、アナログ電流信号を入力とする第1の逐次比較
型A/D変換器、72は、アナログ電圧信号を入力とす
る第2の逐次比較型A/D変換器、73は各逐次比較型
A/D変換器71,72からの電圧値および電流値に対
応したディジタルデータを入力とする乗算器である。
のアナログ量をディジタル値に変換する手段として、図
34に示すように、第1および第2の逐次比較型A/D
変換器71,72を有し、それらのディジタル出力を乗
算器73により演算して電力Wを得る構成となってい
る。一般に逐次比較型A/D変換器71,72は、アナ
ログ入力信号に対して出力を等しい分解能で離散的に増
加するようなディジタル値に量子化しているため、低レ
ベルの入力に対して絶対的な精度を得るには高分解能の
逐次比較型A/D変換器が必要である。
0 として、この時の量子化された電流値の精度を0.
5%以下に保つには にする必要がある。逐次比較型A/D変換器のS/Nは S/N=6m+1.8 (dB) ・・・・・(2) (mは、サンプリング周波数fS=2×信号周波数の時
の逐次比較型A/D変換器の出力ビット数)で表わさ
れ、前述の精度0.5%以下を保つには、m=15ビッ
トの分解能を持った逐次比較型A/D変換器が必要とな
る。
型A/D変換器のサンプリング周波数(fS)を上げる
方法、いわゆるオーバーサンプリングといわれる手法が
ある。例えば、サンプリング周波数(fS)をナイキス
トの定理から決まるサンプリング周波数(fS=信号周
波数の2倍)の128倍の周波数に上げると、量子化雑
音が広い帯域に分散し各周波数成分スペクトルのレベル
は低下する。ここで信号周波数=60Hz、サンプリング
周波数(fS)=15.36KHzとすると、128倍オー
バーサンプリングとなり、信号周波数成分の雑音レベル
は、約21dB改善され逐次比較型A/D変換器の分解
能を3〜4ビット分だけ高めたことと等価である。前述
の量子化された電流値の精度0.5 %以下に保つに
は、この場合、11〜12ビットの分解能の逐次比較型
A/D変換器が必要である。
の電子式電流量計を得るには高分解能の逐次比較型A/
D変換器と多ビットを入力とする乗算器が必要となり回
路構成が複雑となり、コストの上昇を招くことになる。
とくにモノリシックIC化することにより大量生産を行
おうとする場合には極めて不利となる。
ためになされたもので、簡単な回路構成で、かつ高精度
の電子式電力計を得ることを目的としている。
る発明は、交流電流および交流電圧をそれぞれ量子化す
る第一および第二のアナログ・ディジタル変換手段と、
上記量子化された交流電流および交流電圧をそれぞれ移
動平均する第一および第二の移動平均処理手段と、移動
平均処理された交流電流および交流電圧を乗算する第一
の乗算手段と、この乗算手段からの出力を積算する積算
手段とを備えたものである。
1の発明に、移動平均された後の量子化された交流電流
および交流電圧のサンプリング値列から1/n(n≧
1)の割合で間引く間引手段とを備えたものである。
1または2の発明に、アナログ・ディジタル変換手段
を、アナログ入力値を積分器で積分し比較器を通してデ
ィジタル値を出力すると共に、その出力を遅延しD/A
変換して上記積分器の入力側にフィードバックするシグ
マ・デルタ変調回路とし、複数の各入力に対し所定の周
期で切り替えて上記シグマ・デルタ変調回路へ順次入力
する切替手段と、この切替手段の切替周期に同期して順
次上記積分器で積分される積分値を上記複数の各入力に
対応してそれぞれ保持する保持手段とを備えたものであ
る。
1〜3のいずれかの発明に、第一および第二の移動平均
処理手段の出力を8ビット以下の出力にしたものであ
る。
流を量子化する第一のアナログ・ディジタル変換手段、
交流電圧を量子化する第二のアナログ・ディジタル変換
手段、上記量子化された交流電流および交流電圧をそれ
ぞれ低域通過させる第一および第二のディジタルローパ
スフィルタ、低域通過した後の量子化された交流電流お
よび交流電圧のサンプリング値列から1/m(mは第一
・第二のディジタルローパスフィルタの遅延手段の個数
以上の数)の割合で間引く間引手段、この間引手段から
の交流電流および交流電圧を乗算する第一の乗算手段、
この乗算手段からの出力を積算する積算手段を備えたも
のである。
1,2,5のいずれかの発明に、量子化された交流電流
および交流電圧の各々を一周期分積分する第一および第
二の積分手段と、この各々の積分手段からの出力を乗算
する第二の乗算手段と、第一の乗算手段の出力から第二
の乗算手段の出力を減算する減算手段とを備えたもので
ある。
1,2,5のいずれかの発明に、量子化された交流電流
および交流電圧の一周期分を上記交流電圧のゼロクロス
により検出するゼロクロス検出手段と、このゼロクロス
検出手段の出力を基に上記量子化された交流電流および
交流電圧を各々一周期分積分する第一および第二の積分
手段と、この各々の積分手段からの出力を乗算する第二
の乗算手段と、第一の乗算手段の出力から第二の乗算手
段の出力を減算する減算手段とを備えたものである。
れる多素子の交流電流と交流電圧から対応する各素子の
交流電流と交流電圧を所定の周期で順次取り出す切替手
段、この切替手段からの各素子の交流電流と交流電圧を
順次量子化する第一のアナログ・ディジタル変換手段お
よび第二のアナログ・ディジタル変換手段、上記量子化
された各素子の交流電流および交流電圧を順次低域通過
させる第一および第二のディジタルローパスフィルタ、
低域通過した後の量子化された各素子の交流電流および
交流電圧のサンプリング値列から1/m(mは第一・第
二のディジタルローパスフィルタの遅延手段の個数以上
の数)の割合で間引く間引手段、この間引手段からの多
素子入力に対応する交流電流および交流電圧をそれぞれ
乗算し、この乗算結果の和を求める演算手段、この和の
出力を積算する積算手段を備えたものである。
5または8の発明に、第一および第二のディジタルロー
パスフィルタを8ビット以下の出力を有するローパスフ
ィルタとしたものである。
項1,2,5,8,9のいずれかの発明に、量子化され
た電力値からオフセット電力値を減算するオフセット調
整手段を設けたものである。
項8の発明に、量子化された電力値からオフセット電力
値を減算するオフセット調整手段を設けたものである。
項1,2,5〜11のいずれかの発明に、第二のアナロ
グ・ディジタル変換手段と第二のディジタルローパスフ
ィルタ間に所望の遅延時間が得られる遅延手段を設けた
ものである。
項1,2,5〜12のいずれかの発明に、第一のアナロ
グ・ディジタル変換手段と第一のディジタルローパスフ
ィルタ間に所望の遅延時間が得られる遅延手段を設けた
ものである。
項12または13の発明に、遅延手段を、所望のシフト
数のシフトが可能なシフトレジスタとしたものである。
項1,2,5〜14のいずれかの発明に、n素子の交流
電流と交流電圧が入力される多素子入力の場合であっ
て、各第2,3,・・・n素子の量子化された電力値に
B2,B3,・・・Bnのバランス調整値をそれぞれ乗
じるバランス調整手段を設けたものである。
項1,2,5〜15のいずれかの発明に、量子化された
電力値の積算値が予め設定した定格基準値を超える毎に
リセットして積算を繰り返すと共に、上記電力値の積算
値が上記定格基準値を超える迄の時間を計測し、この時
間が所定の時間以上であると、上記計測した時間内の電
力量を計量しないようにする潜動防止手段を備えたもの
である。
項16の発明に、量子化された電力値を低域通過させる
第三のディジタルローパスフィルタを設けたものであ
る。
項1,2,5〜17のいずれかの発明に、量子化された
電力値に対し、少なくとも軽負荷時に所定の軽負荷調整
値を加える軽負荷調整手段を備えたものである。
項1,2,5〜18のいずれかの発明に、所定の動作ク
ロック周波数fで動作し、量子化された電力値を低域通
過させる第三のディジタルローパスフィルタ、この第三
のディジタルローパスフィルタを通過した出力値を記憶
する第一のレジスタ、動作クロック周波数がfのn倍の
周波数で動作し上記第一のレジスタの値をn回加算して
記憶する第二のレジスタ、この第二のレジスタの値と予
め設定した定格基準値との比較を動作クロック周波数を
fのn倍の周波数で行い、定格基準値を超える毎に電力
量を計量する出力を送出する比較手段を備えたものであ
る。
項1,2,5〜19のいずれかの発明に、入力される電
力量を定格基準値に基づいて補正された電力量として出
力する定格調整手段を設けたものである。
相、第2相、第3相の各入力電流および入力電圧を所定
の周期で順次切り替え出力する切替手段、この切替手段
からの各相の交流電流および交流電圧をそれぞれ量子化
する第一および第二のアナログ・ディジタル変換手段、
上記量子化された各相の交流電流および交流電圧をそれ
ぞれ低域通過させる第一および第二のディジタルローパ
スフィルタ、低域通過した後の量子化された各相の交流
電流および交流電圧のサンプリング値列から1/mの割
合で間引く間引手段、この間引手段からの各相の交流電
流および交流電圧をそれぞれ乗算し、この乗算結果の和
を求める演算手段、この和の出力を低域通過させる第三
のディジタルローパスフィルタ、この第三のディジタル
ローパスフィルタからの出力を積算する積算手段を備え
ると共に、 通常の被計量対象の交流電流と交流電圧から求めた第
2相および第3相の量子化された電力値にそれぞれバラ
ンス調整値B1,B2を乗じる第一および第二のバラン
ス調整レジスタを設け、第1相の電流・電圧入力として
同位相で所定のアナログ値を入力し、この時の上記第三
のディジタルローパスフィルタの出力をw01とし、第2
相の電流・電圧入力として上記アナログ値を入力し、こ
の時の上記第三のディジタルローパスフィルタの出力を
w02とし、第1相の電流・電圧入力として上記アナログ
値を入力し、この時の上記第三のディジタルローパスフ
ィルタの出力をw03とし、B2=w01/w02の値を第一
のバランス調整レジスタに設定し、B3=w01/w03の
値を第二のバランス調整レジスタに設定するバランス調
整手段。 上記第三のディジタルローパスフィルタの出力を積算
するレジスタと、F=(w01/基準電力)×定格基準
値、なる値を設定するF値設定レジスタとを設け、 (但し、基準電力=基準電圧・基準電流を乗じた計算上
の積、定格基準値=電力量当たりのパルス数を決める計
算上の値(定数)) 量子化された電力量を上記レジスタで積算し、この積算
値が上記F値を超えるごとに電力量を計量する出力を送
出すると共に、上記レジスタをリセットする定格調整手
段。 設定された軽負荷調整値を上記第三のディジタルロー
パスフィルタの出力値に加算する軽負荷調整レジスタを
設け、上記で入力した電流アナログ値の1/n(n≧
1)の値を第1相の電流入力として入力すると共に、上
記で入力した電圧アナログ値の1/m(m≧1)を第
2相の電流入力として入力し、その時の上記第三のディ
ジタルローパスフィルタの出力をw0nとし、L=(w01
/nm)−w0nの値を軽負荷調整値として、上記軽負荷
調整レジスタに設定する軽負荷調整手段。 第二のアナログ・ディジタル変換手段と第二のディジ
タルローパスフィルタ間に所望のシフト数のシフトが可
能なシフトレジスタと、このシフトレジスタのシフト数
を指定するP1,P2,P3の各レジスタとを設け、第
1相の入力として上記の入力アナログ値と実効値が同
一で力率=0.5のアナログ値を入力し、その時の上記
第三のディジタルローパスフィルタの出力をW0P1と
し、P1=K(w01×0.5)−w0P1(但し、Kは定
数)なる値を上記P1のシフトレジスタに設定し、第2
相の入力として上記の入力アナログ値と実効値が同一
で力率=0.5のアナログ値を入力し、その時の上記第
三のディジタルローパスフィルタの出力をw0P2とし、
P2=K(w01×0.5)−W0P2なる値を上記P1の
シフトレジスタに設定し、第3相の入力として上記の
入力アナログ値と実効値が同一で力率=0.5のアナロ
グ値を入力し、その時の上記第三のディジタルローパス
フィルタの出力をw0P3とし、P1=K(w01×0.
5)−w0P3なる値を上記P1のシフトレジスタに設定
し、上記切替手段に同期して各相の位相を上記シフトレ
ジスタで順次P1,P2,P3の値にシフトさせ位相調
整する位相調整手段。上記の調整手段の内少な
くとも一つの調整手段を備えたものである。
ナログ・ディジタル変換手段によりアナログ値である交
流電流および交流電圧信号を量子化し、この量子化され
た信号を第一および第二の移動平均処理手段により移動
平均処理して、そのそれぞれ電流および電圧に対応する
信号を乗算器により乗算して電力に対応する信号を得、
この信号を積算して精度の高い電力量を得る。
(n≧1)により、量子化された交流電流および交流電
圧のサンプリング値列から1/nの割合で間引く操作を
行ない、演算回数の低減を図る。
の各入力に対し所定の周期で切り替えてシグマ・デルタ
変調回路へ順次入力し、シグマ・デルタ変調回路で、ア
ナログ入力値を積分器で積分し比較器を通してディジタ
ル値を出力すると共に、その出力を遅延しD/A変換し
て上記積分器の入力側にフィードバックする。そして切
替手段の切替周期に同期して順次上記積分器で積分され
る積分値を上記複数の各入力に対応してそれぞれ保持手
段で保持し、上記複数の各入力に対し上記積分器による
積分と上記保持手段による積分値の保持とを上記所定の
周期で順次行い出力し、一つのシグマ・デルタ変調回路
で複数入力に対応する。
の移動平均処理手段は8ビット以下の出力で所定の精度
内の電力量計量を行うことができる。
・ディジタル変換手段で交流電流を量子化し、第二のア
ナログ・ディジタル変換手段で交流電圧を量子化し、第
一および第二のディジタルローパスフィルタで上記量子
化された交流電流および交流電圧をそれぞれ低域通過さ
せ、間引手段で低域通過した後の量子化された交流電流
および交流電圧のサンプリング値列から1/m(mは第
一・第二のディジタルローパスフィルタの遅延手段の個
数以上の数)の割合で間引き、この間引手段からの交流
電流および交流電圧を第一の乗算手段で乗算し、この乗
算手段からの出力を積算手段で積算して高精度の電力量
を得る。
分手段により、量子化された交流電流および交流電圧の
各々を一周期分積分し、その出力を第二の乗算手段によ
り乗算し、第一の乗算手段の出力から第二の乗算手段の
出力を減算手段により減算するもので、直流成分の影響
による電力演算誤差を低減する。
手段により、交流電圧のゼロクロスにより検出し、その
ゼロクロスの検出に基づいて量子化された交流電流およ
び交流電圧の一周期分を検出し、第一,第二の積分手段
により交流電流および交流電圧の一周期分の積分値をと
り出すもので、周波数が変動しても常に電流および電圧
の直流成分の影響を除去する。
される多素子の交流電流と交流電圧から対応する各素子
の交流電流と交流電圧を所定の周期で順次取り出し、こ
の切替手段からの各素子の交流電流と交流電圧を第一の
アナログ・ディジタル変換手段および第二のアナログ・
ディジタル変換手段順次量子化して、第一および第二の
ディジタルローパスフィルタで順次低域を通過させ、間
引手段で1/m(mは第一・第二のディジタルローパス
フィルタの遅延手段の個数以上の数)に間引き、間引手
段からの多素子入力に対応する交流電流および交流電圧
をそれぞれ乗算し、この乗算結果の和を演算手段で求
め、この和の出力を積算手段で積算して電力量を得る。
のディジタルローパスフィルタは8ビット以下の出力で
所定の精度内の電力量計量を行う。
び基準電圧を入力して求めた量子化されたオフセット電
流およびオフセット電圧からオフセット電力を演算し、
この演算結果を上記オフセット電力値としてオフセット
調整手段に設定し、量子化された電力値からオフセット
電力値を減算してオフセット調整を行う。
び基準電圧を所定の周期で入力して求めた量子化された
オフセット電流およびオフセット電圧からオフセット電
力を演算し、この演算結果を上記所定の周期毎に上記オ
フセット電力値としてオフセット調整手段に設定し、量
子化された電力値からオフセット電力値を減算してオフ
セット調整を行う。
り電圧位相角を調整して位相角誤差を補正する。
り電流位相角を調整して位相角誤差を補正する。
数のシフトが可能なシフトレジスタによって位相角を調
整して位相角誤差を補正する。
電流と交流電圧が入力される多素子入力の場合、B2,
B3,・・・Bnのバランス調整レジスタに、第1,
2,3,・・・nの各素子の入力にそれぞれ基準電流お
よび基準電圧を与えて計量した量子化された電力値をw
1,w2,w3,・・・wnとし、B2=w1/w2,B3=
w1/w3,・・・Bn=w1/wnの各バランス調整値を
それぞれ設定する。上記各バランス調整値を、通常の被
計量対象の交流電流と交流電圧から求めた各第2,3,
・・・n素子の量子化された電力値に乗算手段でそれぞ
れ乗じ、バランス調整を行う。
電力値の積算値が予め設定した定格基準値を超える毎に
リセットして積算を繰り返すと共に、上記電力値の積算
値が上記定格基準値を超える迄の時間を計測し、この時
間が所定の時間以上であると、上記計測した時間内の電
力量を計量しないようして潜動防止を行い、入力電力量
の無い状態での計量誤差を少なくする。
タルローパスフィルタを通過した出力に対して潜動防止
をし、入力電力量の無い状態での計量誤差をより少なく
する。
電力値に対し、少なくとも軽負荷時に所定の軽負荷調整
値を加え、軽負荷での計量誤差を少なくする。
ロック周波数fで動作する第三のディジタルローパスフ
ィルタで量子化された電力値を低域通過させ、第一のレ
ジスタに記憶する。動作クロック周波数がfのn倍の周
波数で動作する第二のレジスタに第一のレジスタの値を
n回加算して記憶する。この第二のレジスタの値と予め
設定した定格基準値との比較を動作クロック周波数をf
のn倍の周波数で行い、定格基準値を超える毎に電力量
を計量する出力を比較手段で送出し、計量精度の測定が
短時間で行える。
び基準電圧を入力して得られた実測上の基準電力値と、
上記基準電流と基準電圧とを乗じて算出した計算上の基
準電力値との比に応じて先に設定した定格基準値を修正
し、この修正された定格基準値を定格調整手段の定格基
準値として設定し、この定格基準値で入力された電力量
を補正された電力量として出力し、この出力が積算され
て正確な電力量が計量される。
1相、第2相、第3相の各入力電流および入力電圧を所
定の周期で順次切り替え出力して、第一および第二のア
ナログ・ディジタル変換手段で各相の交流電流および交
流電圧をそれぞれ量子化する。次に第一および第二のデ
ィジタルローパスフィルタを低域通過させ、間引手段で
低域通過した後の量子化された各相の交流電流および交
流電圧のサンプリング値列から1/mの割合で間引き、
この間引手段からの各相の交流電流および交流電圧をそ
れぞれ乗算し、この乗算結果の和を演算手段求め、この
和の出力を第三のディジタルローパスフィルタで低域通
過させ積算手段で積算するようにすると共に、 通常の被計量対象の交流電流と交流電圧から求めた第
2相および第3相の量子化された電力値にそれぞれバラ
ンス調整値B1,B2を乗じる第一および第二のバラン
ス調整レジスタを設け、第1相の電流・電圧入力として
同位相で所定のアナログ値を入力し、この時の上記第三
のディジタルローパスフィルタの出力をw01とし、第2
相の電流・電圧入力として上記アナログ値を入力し、こ
の時の上記第三のディジタルローパスフィルタの出力を
w02とし、第1相の電流・電圧入力として上記アナログ
値を入力し、この時の上記第三のディジタルローパスフ
ィルタの出力をw03とし、B2=w01/w02の値を第一
のバランス調整レジスタに設定し、B3=w01/w03の
値を第二のバランス調整レジスタに設定するバランス調
整手段で調整する。 上記第三のディジタルローパスフィルタの出力を積算
するレジスタと、F=(w01/基準電力)×定格基準
値、なる値を設定するF値設定レジスタとを設け、 (但し、基準電力=基準電圧・基準電流を乗じた計算上
の積、定格基準値=電力量当たりのパルス数を決める計
算上の値(定数)) 量子化された電力量を上記レジスタで積算し、この積算
値が上記F値を超えるごとに電力量を計量する出力を送
出すると共に、上記レジスタをリセットする定格調整手
段で調整する。 設定された軽負荷調整値を上記第三のディジタルロー
パスフィルタの出力値に加算する軽負荷調整レジスタを
設け、上記で入力した電流アナログ値の1/n(n≧
1)の値を第1相の電流入力として入力すると共に、上
記で入力した電圧アナログ値の1/m(m≧1)を第
2相の電流入力として入力し、その時の上記第三のディ
ジタルローパスフィルタの出力をw0nとし、L=(w01
/nm)−w0nの値を軽負荷調整値として、上記軽負荷
調整レジスタに設定する軽負荷調整手段で調整する。 第二のアナログ・ディジタル変換手段と第二のディジ
タルローパスフィルタ間に所望のシフト数のシフトが可
能なシフトレジスタと、このシフトレジスタのシフト数
を指定するP1,P2,P3の各レジスタとを設け、第
1相の入力として上記の入力アナログ値と実効値が同
一で力率=0.5のアナログ値を入力し、その時の上記
第三のディジタルローパスフィルタの出力をW0P1と
し、P1=K(w01×0.5)−w0P1(但し、Kは定
数)なる値を上記P1のシフトレジスタに設定し、第2
相の入力として上記の入力アナログ値と実効値が同一
で力率=0.5のアナログ値を入力し、その時の上記第
三のディジタルローパスフィルタの出力をw0P2とし、
P2=K(w01×0.5)−W0P2なる値を上記P1の
シフトレジスタに設定し、第3相の入力として上記の
入力アナログ値と実効値が同一で力率=0.5のアナロ
グ値を入力し、その時の上記第三のディジタルローパス
フィルタの出力をw0P3とし、P1=K(w01×0.
5)−w0P3なる値を上記P1のシフトレジスタに設定
し、上記切替手段に同期して各相の位相を上記シフトレ
ジスタで順次P1,P2,P3の値にシフトさせ位相調
整する位相調整手段で調整する。上記の調整手
段の内少なくとも一つの調整手段を用いて調整する。
する。図1において、10はアナログ電流信号iを入力
とする第一のシグマ・デルタ変調回路、11はアナログ
電圧信号vを入力とする第二のシグマ・デルタ変調回路
である。12は第一の16タップ移動平均ディジタルフ
ィルタで、上記第一のシグマ・デルタ変調回路10の出
力を16点(以下、16タップと称する。)で移動平均
を行う。14は、上記第一の移動平均ディジタルフィル
タ12に接続された第二の16タップ移動平均ディジタ
ルフィルタ、13は、上記第二のシグマ・デルタ変調回
路11の出力を16タップで移動平均する第三の16タ
ップ移動平均ディジタルフィルタ、15は、上記第三の
16タップ移動平均ディジタルフィルタ13に接続され
た第四の16タップ移動平均ディジタルフィルタであ
る。上記第一,第二の16タップ移動平均ディジタルフ
ィルタ12,14により第一の移動平均処理手段が構成
され、第三,第四の16タップ移動平均ディジタルフィ
ルタ13,15により第二の移動平均処理手段が構成さ
れている。
ィルタで、第一の16タップ移動平均ディジタルフィル
タ12と並列に接続されている。17は第三の16タッ
プ移動平均ディジタルフィルタ13と並列に接続された
第二の1周期移動平均ディジタルフィルタである。上記
第一,第二の1周期移動平均ディジタルフィルタ16,
17により第一および第二の積分手段が構成されてい
る。18は第一の乗算器で、第二および第四の16タッ
プ移動平均ディジタルフィルタ14,15の出力を、1
/8間引手段141,151により各々8個のデータの
うち1個のデータのみを間引いて入力している。19は
第二の乗算器で、第一および第二の1周期移動平均ディ
ジタルフィルタ16,17の出力を、1/8間引手段1
61,171により各々、8個のデータのうち1個のデ
ータのみを間引いて入力している。20は減算器で、上
記第一の乗算器18の出力と第二の乗算器19の出力と
の差を演算し電力データwを算出している。30は、上
記電力データwを積算するカウンターである。
グマ・デルタ変調回路10,11を、一次シグマ・デル
タ変調回路で構成した場合の内部構成を示す。図2にお
いて、入力X(z)は、サンプリング周波数(fS)の
単位で加算器31に取込まれる。加算器31の出力は、
積分器32に接続され、積分器32の出力を比較器33
により1ビットの論理データY(z)として出力する。
この出力データは、遅延手段35を介して1ビットD/
A変換器34により、加算器31へフィードバックされ
ている。以上の構成は、1次シグマ・デルタ変調回路と
呼ばれるものである。
入出力関係式は、(3)式で表わされる。 Y(z)=X(z)+(1−Z-1)Q(z) ・・・・(3) (Q(z)は量子化により発生するノイズ) (3)式に示す通り、シグマ・デルタ変調の入力信号X
(z)は出力Y(z)にそのままあらわれ、出力データ
としては、さらにノイズQ(z)が加算された情報とな
っている。
であるが、図1の第一および第二のシグマ・デルタ変調
回路10,11を図3に示す2次シグマ・デルタ変調回
路で構成することもできる。図3に示す2次シグマ・デ
ルタ変調回路の場合、加算器41,46と積分器42,
47が各々2段の構成となっており、その他の構成要素
は、図2に示す1次シグマ・デルタ変調回路と同様の構
成である。図3に示す2次シグマ・デルタ変調回路の入
出力関係式を(4)式で表す。 Y(z)=X(z)+(1−z-1)2 Q(z) ・・・(4) (Q(z)は量子化により発生するノイズ) (4)式も1次シグマ・デルタ変調回路の場合と同様、
入力信号X(z)が出力Y(z)にそのままあらわれ、
出力データとしてはさらにノイズQ(z)が加算された
情報となっている。ここで、(3)式と(4)式の違い
は、各式の第2項であるノイズ(Q(z))に起因する
量子化雑音分布の違いのみである。
調動作により、生ずる量子化雑音の分布スペクトルを示
している。図4に示す通り、低周波域の量子化雑音は小
さく高周波域の量子化雑音が大きくなっている。前述図
2に示す1次シグマ・デルタ変調回路の場合も同様の量
子化雑音の分布を示すが、図3の2次シグマ・デルタ変
調回路の方が、より低周波域での量子化雑音が小さくな
る特徴をもっている。
プリング周波数fS =122.88KHz 、第一,第二の
シグマ・デルタ変調回路10,11として、図3に示す
2次シグマ・デルタ変調回路を用いたものとして、動作
説明を進める。前述のとおり第一,第二のシグマ・デル
タ変調回路10,11の出力は、入力信号に量子化雑音
が加算されたものであり、かつサンプリングレートが1
22.88KHz の1ビットシリアル論理データである。
そこで図1に示す第一,第三の16タップ移動平均ディ
ジタルフィルタ12,13は、高周波域の量子化雑音を
減衰させるローパスフィルタの役目を果す。通常、ディ
ジタルフィルタは、図5に示すとおり、遅延手段51,
52,53および乗算器54,55,56,57および
加算器58,59,60で構成される。図5に示すディ
ジタルフィルタでローパスフィルタの形状を決める要素
として、係数a0,a1,a2,・・・・,a15がある
が、移動平均ディジタルフィルタとは、係数a0=a1=
a2=・・・・=a15=1の場合である。従って、移動
平均ディジタルフィルタの場合、図5に示す乗算器5
4,55,56,57が不要となり非常に簡単な構成で
実現できる。
ップ移動平均ディジタルフィルタ12,14を合わせて
図5に示すディジタルフィルタ(係数anが1のみでは
ない)の構成でも実現できる。この場合、第一,第二の
16タップ移動平均ディジタルフィルタ12,14は、
H(z)=(1+Z-1+・・・+Z-15)(1+Z-1+
・・・+Z-15)と表され式を展開すると、H(z)=
(1+2Z-1+3Z-2,・・・+3Z-28+2Z-29+Z
-30)となる。つまり、係数anが(1,2,3,・・
・,3,2,1)を有し、タップ数31の図5に示すデ
ィジタルフィルタが2段の移動平均ディジタルフィルタ
と等価であることが解る。図1に示す第三,第四の16
タップ移動平均ディジタルフィルタ13,15の場合も
同様である。
ディジタルフィルタ12,13を通し、さらに第二,第
四の16タップ移動平均ディジタルフィルタ14,15
を通した後の出力の量子化雑音の分布スペクトルを図6
に示す。アナログ電流信号iに対応する第二の16タッ
プ移動平均ディジタルフィルタ14の8ビット幅出力デ
ータと、アナログ電圧信号vに対応する第四の16タッ
プ移動平均ディジタルフィルタ15の8ビット幅出力デ
ータは、各々、1/8間引手段141,151により8
個の出力データのうち1個の出力データを取り出す間引
き操作を行なった後、第一の乗算器18で電力を演算す
る。
一の乗算器18に入力される電圧データVと電流データ
Iは(5)(6)式で表わされる。 V=VS+ΣVN(VSは入力信号,VNは各周波数毎の量子化雑音)(5) I=IS+ΣIN(ISは入力信号,INは各周波数毎の量子化雑音)(6) 電力Wおよび電力誤差εは、(7)(8)式で表わされ
る。 W=V・I=VS・IS+VS・INS+VNS・IS+Σ(VN・IN)(7) (ここで、VNSは電圧信号周波成分の量子化雑音、INS
は電流信号周波成分の量子化雑音) ここで本実施例1の場合、VS=0dB,IS=−42dB(最
大入力の1/120 )として、図6に示す量子化雑音レベ
ルより、INS=−110dB ,VNS=−110dB ,さらに、各
周波数毎の量子化雑音レベルは、平均的にはIN=−80d
B,VN=−80dB以下と設定できる。従って、(8) 式
よりε≒0.16%の電力精度が確保できる。
シグマ・デルタ変調回路10,11のオフセット等によ
り発生する直流成分を除去する為に、第一および第二の
シグマ・デルタ変調回路10,11の1ビット論理出力
を、第一および第二の1周期移動平均ディジタルフィル
タ16,17により、1周期(2048TAP)移動平
均している。つまり、1周期分の平均値をとることによ
り電圧および電流の直流成分VDC,IDCを抽出してい
る。第一および第二の1周期移動平均ディジタルフィル
タ16,17の出力データは、各々、1/8間引手段1
61,171により8個の出力データのうち1個の出力
データを取り出す間引き操作を行なった後、第二の乗算
器19で電流および電圧の直流成分の積VDC・IDCを算
出している。
誤差),I=IS+IDC(IDCは直流成分誤差)とし
て、第一の乗算器18で得られる電流Wは(9)式で表
わされる。 W=VS・IS+VDC・IDC ・・・・(9) そこで、本実施例1では、第一の乗算器18の(9)式
の電力演算データから、第二の乗算器19の直流成分積
VDC・IDCを減算器20により減算を行なうことによ
り、直流成分VDC・IDCによる電力誤差を除去し、精度
の高いデータwを出力し、このデータwをカウンタ30
により積算して電力量を得るものである。
す。図7において、22,24は第一および第二のアッ
プダウンカウンタで、第一および第二のシグマ・デルタ
変調回路10,11の出力側に接続されている。この第
一,第二のアップダウンカウンタ22,24は、第一,
第二のシグマ・デルタ変調回路10,11の1ビット論
理出力に関し、論理「1」の時、アップカウント、論理
「0」の時、ダウンカウントするカウンタであり、入力
信号の1周期分時点でのアップダウンカウント値は電流
および電圧信号の直流成分を抽出していることになる。
動した場合にも、有効に動作する利点を有したもので、
ゼロクロス検出26および1/2分周回路27により、
入力電圧信号の1周期信号を生成し、この1周期信号毎
に、第一,第二のアップダウンカウンタ22,24の出
力をラッチレジスタ23,25へ記憶,保持させてい
る。従って、第一,第二のラッチレジスタ23,25の
値は、常に電流および電圧の直流成分の値である。その
他の構成は図1の実施例1と同様であり、入力電圧信号
の周波数が変動しても、電流および電圧の直流成分によ
る電力誤差を小さくした電力演算動作が可能である。
この実施例は、図1の実施例から第一,第二の1周期移
動平均ディジタルフィルタ16,17および1/8間引
手段141,151,161,171および第二の乗算
器19,減算器20を省略したもので、第一の乗算器1
8aにより、前述の式(7)に示す電力wのデータを
得、これをカウンタ30により積算して電力量WHを得
るものである。
実施例は、図8の実施例に図1の実施例に示すものと同
様の1/8間引手段141,151を加えたもので、間
引き操作により乗算回数を減らして回路の消費電力の低
減を図っている。
す。この実施例は、シグマ・デルタ変調回路を1個のみ
とし、その入力をマルチプレクス(時分割)したもので
ある。その他の構成は図9の実施例と同様である。図1
1にこの実施例に用いるシグマ・デルタ変調回路10の
内部構成を示す。このシグマ・デルタ変調回路10は前
述の図2に示す1次シグマ・デルタ変調回路の変形であ
って、コンデンサC1,C2を、スイッチSW3,SW4に
より選択的に積分器32に接続する構成となっている。
回路10は、スイッチSW1により、電流信号iと電圧
信号vが交互に入力される。電流信号iを入力として取
り込む時は、その値をコンデンサC1に保持するべくス
イッチSW3,SW4をコンデンサC1側に接続し、かつ
スイッチSW2を第一,第二の16タップ移動平均ディ
ジタルフィルタ12,14側に接続する。電圧信号vを
入力として取り込む時は、その値をコンデンサC2に保
持するべくスイッチSW3,SW4をコンデンサC2側に
接続し、かつスイッチSW2を第三,第四の16タップ
移動平均ディジタルフィルタ13,15側に接続する。
上記スイッチSW1,SW2,SW3,SW4はサンプリン
グクロックfSにより、同期して切り替る。この実施例
によれば、1つのシグマ・デルタ変調回路10を時分割
使用することで、回路構成が簡単となる効果がある。
を用いる場合は、図11の積分器32にコンデンサ
C1,C2とスイッチをSW3,SW4を挿入したように、
各積分器42,47に対してそれぞれ積分値を保持する
コンデンサとスイッチを設ければよい。即ち、2素子入
力の場合は、積分器42にコンデンサを2個とその切替
用のスイッチ1個、積分器43にコンデンサ2個とその
切替用のスイッチ1個を設ける。このようにコンデンサ
とスイッチからなる組み合わせで積分値の保持手段を形
成することで、入力電流と入力電圧の二つの入力に対し
1個のシグマ・デルタ変調回路で処理することができ
る。また、単相3線、3相3線、3相4線等の多素子入
力に対しても電流と電圧にそれぞれシグマ・デルタ変調
回路を設けて処理するようにすればよい。即ち、このシ
グマ・デルタ変調回路は1個で複数の入力に対応するこ
とができる。なお、積分値の保持手段はコンデンサのみ
と限らず、積分値を保持するものでありばよく、例え
ば、A/D変換・D/A変換付きのレジスタを用いても
よい。
3相3線の電力量を計量する2素子電力量計の場合の実
施例を示す。図12に於て、第一および第二のシグマ・
デルタ変調回路10a,10bはそれぞれ図11に示した
ものと同様構成の1次シグマ・デルタ変調回路であっ
て、第一のシグマ・デルタ変調回路10aは、スイッチ
SW1aにより、1線側の電流信号i1と3線側の電流信
号i2を交互に時分割にて取り込み、それぞれの値を図
11に示すコンデンサC1とC2に交互に記憶する。
チSW2aは第一,第二の16タップ移動平均ディジタル
フィルタ12a,14a側に接続され、電流信号i2を取
り込む時は、スイッチSW2aは第五,第六の16タップ
移動平均ディジタルフィルタ12b,14b側に接続され
る。第二のシグマ・デルタ移動平均ディジタルフィルタ
10bは、スイッチSW1bにより、1線側電圧信号v1と
3線側電圧信号v2を交互に時分割にて取り込み、それ
ぞれの値を図11に示すコンデンサC1とC2に交互に記
憶する。
チSW2bは第三,第四の16タップ移動平均ディジタル
フィルタ13a,15a側に接続され、電圧信号v2を取
り込む時は、スイッチSW2bは第七,第八の16タップ
移動平均ディジタルフィルタ13b,15b側に接続され
る。18a1は、電流信号i1と電圧信号v1に基づく電流
データI1と電圧データV1とを乗算して電力W1を演算
する乗算器、18b1は電流信号i2と電圧信号v2に基づ
く電流データI2と電圧データV2とを乗算して電力W2
を演算する乗算器、50は、上記乗算器18a1,18b1
の出力を加算して電力データwを得る加算器である。
尚、当然のことながら、第一のシグマ・デルタ変調回路
10aが電流データi1を取り込んでいる時は、第二のシ
グマ・デルタ変調回路10bは電圧データv1を取り込ん
でおり、同様に、電流データi2を取り込んでいる時は
電圧データv2を取り込んでいるものである。この実施
例によれば、乗算器18a1,18b1の出力W1とW2を加
算器50により加算することで単相3線又は3相3線系
統の電力データwを得、これをカウンタ30で積算して
その電力量WHを得ることができる。
の実施例は、第一,第二のシグマ・デルタ変調回路1
0,11にそれぞれ接続される移動平均フィルタを一段
のみとするもので、この移動平均フィルタを、それぞれ
移動平均タップ数が256タップである第一,第二の2
56タップ移動平均ディジタルフィルタ121,131
により構成している。上記第一,第二の256タップ移
動平均ディジタルフィルタ121,131の出力は8ビ
ット出力である。上記第一,第二の移動平均ディジタル
フィルタ121,131の出力は、32個につき1個の
割合で1/32間引手段141a,151aにより間引か
れて乗算器18aに導かれ、電力に対応した信号w、お
よびこれをカウンタ30により積算してなる電力量WH
を得るものである。
・デルタ変調回路と移動平均ディジタルフィルタの組合
わせによるA/D変換により、従来の多ビット型逐次比
較型A/D変換よりも少ないビット幅データで乗算が可
能であり、小さな回路規模の乗算器で高精度な電力演算
が可能となる。更に、アナログ部はシグマ・デルタ変調
回路のみであり、その他の回路はディジタル回路であ
り、アナログ規模の小さいディジタル回路が主となる。
従ってモノリシックICに適した構成となり、大量生産
を行おうとする場合には極めて大きな効果が期待でき
る。又、ローパスフィルタとして、移動平均ディジタル
フィルタを用いているので、ディジタルフィルタ内の乗
算器が不要となり、簡単な構成でローパスフィルタが実
現できる。
とは若干異なる電子式電力量計を提供するものである。
図14はこの実施例を示すもので、単相3線、または、
3相3線の電力量を計量する2素子電力量の場合を示
す。また、図15は動作説明図で、図16は図15の時
間軸を拡大した動作説明図である。図において、第一,
第二のシグマ・デルタ変調回路は、図2、または図3に
示すシグマ・デルタ変調回路。第一のディジタル・ロー
パスフィルタ80および第二のディジタルローパスフィ
ルタは、図5に示すディジタルローパスフィルタであ
り、n個の遅延手段を有している。間引手段181,1
82は1/m間引きを行う。尚、mの値はnに等しい
か、それより大きな値である。
その時、スイッチSW6はv1を取り込む。一方、スイッ
チSW7はi1レジスタに接続し、スイッチSW8はv1レ
ジスタに接続する。第一のシグマ・デルタ変調回路10
を介し第一のディジタルローパスフィルタ80により交
流電流のサンプル値列が出力されるが、間引手段181
ではスイッチSW5およびSW6が選択された後、m個目
のサンプル値列をi1レジスタ191へ取り込む動作を
する。第二のシグマ・デルタ変調回路11を介し第二の
ディジタルローパスフィルタ81により交流電圧のサン
プル値が出力されるが、間引手段182では、スイッチ
SW6およびSW8が選択された後、m個目のサンプル値
列をv1レジスタに取り込む動作をする。
i1,v1に対してi10,v10がi1レジスタ191、v1
レジスタ201にそれぞれ取り込まれる。図16はその
詳細を示し、mの値が8となっていて、入力i1に対し
てi10〜i17のサンプル値列の内8番目のi17が間引か
れi1bとしてi1レジスタ191に記憶され、入力v1に
対してv10〜v17のサンプル値列の内8番目のv17が間
引かれv1bとしてv1レジスタ201に記憶される。こ
のようにして順次i1a,i1b,i1c,・・・、v1a,v
1b,v1c,・・・が取り込まれる。
の量子化データ(i1a,i1b,v1a,v1b)を乗算器1
8c,18dおよび加算器50によりw=(i1×v1)+
(i2×v2)を演算処理し、カウンタ30により積算し
て電力量を得る。以降、同様の動作が繰り返される。第
一および第二のディジタルローパスフィルタ10,11
は、図5に示すディジタルローパスフィルタを用いてい
るので、実施例1で説明したように、8ビット以下の出
力のものでも十分な精度を保持することができる。
よび交流電圧を必要とする単相3線、3相3線、3相4
線等の多素子入力の場合、シグマ・デルタ変調回路およ
びデータローパスフィルタが共用でき、回路規模が小さ
くなり安価な構成となる。また、多素子入力でなく単相
2線の場合は、スイッチの切替えを必要としない回路で
適用することができる。
を行うことのできるオフセット調整手段を設けた電子式
電力量計を提供するもので、図17および図18に示
す。第一および第二のシグマ・デルタ変調回路10,1
1、第一および第二のデジタルローパスフィルタ80,
81、間引手段181,182の構成は実施例8と同様
で、新たにiオフセットレジスタ193、vオフセット
レジスタ203、減算器21a,21b,21c,21dを
設けている。
の選択において、まず最初に基準電位であるGND信号
を取り込み、それぞれ、iオフセットレジスタ193お
よびvオフセットレジスタ203にデータを取り込み記
憶する。以後、図18の動作説明図に示す通り、電流側
ではi1,i2を交互に取り込み、電圧側ではv1,v2を
交互に取り込む。その際、i1レジスタ191、i2レジ
スタ192、v1レジスタ201、v2レジスタ202へ
のデータ取り込みは実施例8と同じ動作にて行う。各レ
ジスタに取り込まれた量子化データは、減算器21a,
21b,21c,21d、乗算器18c,18d、加算器5
0により、w=(i1−iオフセット)×(v1−vオフセット)+
(i2−iオフセット)×(v2−vオフセット)を演算処理し、カ
ウンタにより積算して電力量を得る。即ち、オフセット
調整する前の電力からオフセット電力を減じて補正する
ものである。
在し電力量計量の誤差となるDCオフセットを、シグマ
・デルタ変調回路、ディジタルローパスフィルタを増や
さずに、小さな回路構成で高精度す電子式電力量計を実
現することができる。
例で、図19に示す。i1レジスタ191、i2レジスタ
192、iオフセットレジスタ193、v1レジスタ2
01、v2レジスタ202、vオフセットレジスタ20
3までの構成および動作は、実施例9と同様である。そ
の後の演算回路が異なり、w=(i1×v1)−(iオフセッ
ト×vオフセット)+(i2×v2)−(iオフセット×vオフセット)を
演算処理し、カウンタ30にて積算し電力量を得る。実
施例9と結果は同じであり、オフセット調整する前の電
力からオフセット電力を減じて補正するものである。従
って、効果も実施例9と同様の効果が得られる。
実施例10の変形例で、図17、図19の構成におい
て、スイッチSW9は、GND,i1,i2と順次繰り返
し取り込み、スイッチSW10は、GND,v1,v2を順
次繰り返し取り込む。この動作に対応してスイッチSW
11,SW12もiオフセットレジスタ193、vオフセッ
トレジスタ203を含めて順次切替えていく。図20は
その動作説明図で、オフセット電流、オフセット電圧が
順次その時その時の値が計測され調整に用いられる。
フセットを常時取り込んでいるため、アナログ回路に有
するDCオフセットの温度、経年変化等による変動の影
響を受け難く、高精度の電子式電力量計を実現すること
ができる。
整を行うことのできる遅延手段を設けた電子式電力量計
を提供するもので、図21にブロック図を示す。この構
成は実施例8の構成において、第二のシグマ・デルタ変
調回路11と第二のディジタルローパスフィルタの間
に、P段のシフトレジスタ211を設けると共に、P段
のシフト数を決定するP1レジスタ212およびP2レ
ジスタ213を設けたものである。そして、間引手段1
81および間引手段182は1/(m+P)間引きを行
う。なお、mの値はn(nは図5のディジタルローパス
フィルタの段数)に等しいかそれより大きな値である。
P段シフトレジスタ211は、P1レジスタ212内に
記憶しているP1値に応じたシフト段数の出力より第二
のディジタルローパスフィルタ81へ接続されている。
従って、交流電流信号i1に比べてP段シフトレジスタ
211のシフトレジスタ段数分の時間だけ、交流電圧信
号v1が位相遅れとなる。同様に交流電圧信号v2が取り
込まれている時、P段シフトレジスタ211はP2レジ
スタ213内に記憶しているP2値に応じたシフト段数
の出力より第二のディジタルローパスフィルタ81へ接
続されている。従って、交流電流信号i1に比べてP段
シフトレジスタ211のシフトレジスタ段数分の時間だ
け、交流電圧信号v2が位相遅れとなる。
により検出し、交流電圧信号はVTにより検出されるの
が一般的である。その際CTとVTの検出素子による一
次側と二次側の間の位相角誤差が発生するが、本実施例
では、P段シフトレジスタ211とP1レジスタ212
およびP2レジスタ213により、このCTおよびVT
の位相角誤差をなくすことが可能となり、回路規模が小
さく高精度な電子式電力量計を得ることができる。
手段を設けた電子式電力量計を提供するもので、図22
にブロック図を示す。この構成は実施例8において、P
段シフトレジスタ214およびP1レジスタ215およ
びP2レジスタ216を電流側に設けたものである。従
って、交流信号v1およびv2に比べて、交流信号i1お
よびi2はP段シフトレジスタのシフトレジスタ段数分
の時間だけ位相を遅らせることができる。また、この実
施例と実施例12とを組み合わせれば、電圧・電流共位
相角を自由に調整することができる。
計量の場合のバランス調整を行うことのできるバランス
調整手段を設けた電子式電力量計を提供するもので、図
23に3相4線の電力量を計量する3素子電力量計の場
合のブロック図を示す。
スタ192,i3レジスタ194,v1レジスタ201,
v2レジスタ202,v3レジスタ203までの構成は、
3相4線になったことを除けば、実施例8と同じであ
る。そこでバランス調整レジスタ221、および222
を設け、まず電力量計の動作を行う前にSW13およびS
W14をi1,v1側に接続し、基準電流および基準電圧を
入力し、その時に得られるi1レジスタ191とv1レジ
スタ201の値をもとに、w1=i1×v1を演算し記憶
する。
接続し、基準電流および基準電圧を入力し、その時に得
られるi2レジスタ192とv2レジスタ202の値をも
とに、w2=i2×v2を演算し、バランス調整レジスタ
221内にB2=w1/w2なる値をセットする。次に、
SW13およびSW14をi3,v3側に接続し、基準電流お
よび基準電圧を入力し、その時得られるi3レジスタ1
94とv3レジスタ204をもとに、w3=i3×v3を演
算し、バランス調整レジスタ222にB3=w1/w3な
る値をセットする。以上で準備は完了し、以後SW13、
SW14を実施例8と同様に順次切替えw=(i1×v1)
+(i2×v2×B2)+(i3×v3×B3)を演算処理
し、カウンタ30により積算して電力量を得る。なお、
単相3線、3相3線の場合は、i1,i3,v1,v3のバ
ランスをみればよいので2素子の電力量計となり、バラ
ンス調整レジスタ222を省けばよい。
各素子毎にVT,CTなどの誤差発生要因がある。その
ため各素子間の計量精度を合わせるのに、バランス調整
レジスタ221およびバランス調整レジスタ222を有
しレジスタ内の値を調整することにより、高精度な電力
量計が得られる。
ことのできるバランス調整手段を設けた電子式電力量計
を提供するもので、図24にブロック図を示す。実施例
14の構成において、w=(i1×v1)+(i2×v2)
×B2+(i3×v3)×B3 と演算する演算回路のう
ち、B2およびB3を演算する乗算器18g,18hの位
置が異なることを除いて、実施例14と同じ動作とな
り、同じ演算をしていることになる。この実施例の効果
は実施例14と同一である。
設けた電子式電力量計を提供するもので、図25に単相
2線の電力量を計量する1素子電力量計の場合のブロッ
ク図を示す。また、図27aにその動作波形を示す。図
において、第一および第二のシグマ・デルタ変調回路1
0,11は、図2又は図3に示すシグマ・デルタ変調回
路と同一のものであり、第一および第二のディジタルロ
ーパスフィルタ80,81は、図5に示すディジタルロ
ーパスフィルタと同一である。
マ・デルタ変調回路10,11および、第一および第二
のディジタルローパスフィルタ80,81によりA/D
変換される。A/D変換された電流データと電圧データ
は、乗算器50で掛算し、瞬時電力データを算出する。
この瞬時電力データをその出力(w0)とアキュムレー
タ231およびレジスタ232によりwn=w0+wn-1
(wnは、時間tnにおけるレジスタ232の出力値、w
n-1は、時間tn-1におけるレジスタ232の出力値)を
演算処理する(図27a)。
スタ232の出力があるのは、力率が1の場合はプラス
側のみであるが、力率が1以外では瞬時電力としてマイ
ナス成分が生じそれが図のような波形となるからであ
る。
234に設定された定格基準値と比較し、wn−定格基
準値≧0であれば、マグニチュードコンパレータ233
から1パルス出力し(図27a)、レジスタ232へ
(wn−定格基準値)をセットする。一方マグニチュー
ドコンパレータ233からのパルス出力を、パルス周期
検出回路235において、始動基準値設定器236の始
動基準値(S)と比較し、パルス出力周期(T)<Sな
らANDゲートを開く信号を出力し、パルス出力周期
(T)≧SならANDゲートを閉じる信号を出力する
(図27a)。従って、ANDゲート237の出力
は、始動基準値より小さいパルス周期の場合、パルス出
力があり始動基準値以上のパルス周期の場合、パルスは
出力されない(図27a)。このパルスをカウンタ3
0にて、累積加算することにより電力量を得る。即ち、
時間当たりの電力量が少ないとその電力量をカウントし
ないようにしている。
1,レジスタ232,マグニチュードコンパレータ23
3によりパルス出力し、そのパルス周期を検出すること
により、始動電流検出を行うことにより、電流がない時
アナログ部のDC成分による無用計量を防止する潜動防
止機能をもたせたものである。
する潜動防止手段を設けた電子式電力量計を提供するも
ので、図26に単相2線の電力量を計量する1素子電力
量計の場合のブロック図を示す。また、図27bにその
動作波形を示す。
パスフィルタ82を設けたものである。第三のディジタ
ルローパスフィルタ82を通し、wn=w0+wn-1(wn
は、時間tnにおけるレジスタの出力値、wn-1は、時間
tn-1におけるレジスタ232の出力値)を演算処理す
る(図27b)。その後の動作は実施例16と同様で
ある。ここで第三のディジタルローパスフィルタ82を
通すと、レジスタ232の出力は図27bのように平
均化され計量精度の向上につながる。
ーパスフィルタ82を追加することにより、より高精度
な始動電流検出が可能となる。
設けた電子式電力量計を提供するもので、図28にブロ
ック図を示す。構成は実施例16の図25に軽負荷調整
設定器(レジスタ)241と、軽負荷調整値を加算する
加算器50を設けたものである。
た電力値に軽負荷調整設定器241内の軽負荷調整値L
を加算して、軽負荷調整を行う。この軽負荷調整をする
理由は、交流電流検出素子であるCTを使用する場合、
図29のように、小さな電流領域ではマイナス誤差を有
する傾向があるため、軽負荷調整レジスタ241で一定
値Lを加算することにより、CT誤差を補正する。式で
表すと、wn=(w0+L)+wn-1(wnは、時間tnに
おけるレジスタの出力値、wn-1は、時間tn-1における
レジスタ232の出力値)となる。軽負荷調整値加算後
の動作は、実施例16と同様である。この軽負荷調整値
は、軽負荷のみでなく軽負荷以外の他の領域でも一定値
として加算されるが、この値は小さいので他の領域の誤
差としての割合は無視できるようになる。
補正し、高精度な電力量計を得ることができる。
も加算したが、この実施例は軽負荷時のみ軽負荷調整値
を負荷するものである。図30はこの実施例で、242
はコンパレータ、243は基準電流値を設定する基準電
流設定器(レジスタ)、SW17はコンパレータ242で
開閉されるスイッチである。
ジタルローパスフィルタ80からの電流値により、この
電流値が軽負荷で基準電流値以下のときはコンパレータ
242が作動せず、スイッチSW17が軽負荷調整設定器
に接続され軽負荷調整値が加算され、電流値が軽負荷以
外で基準電流値以上のときはコンパレータ242が作動
し、スイッチSW17が軽負荷調整設定器に接続されず軽
負荷調整値が加算されない。軽負荷調整値加算後の動作
は、実施例16と同様である。この実施例の効果は、実
施例18と同様であるが、軽負荷時のみ軽負荷調整値を
加算するようにしたので、より精度の良い電子式電力量
計を提供することができる。
行えるような電子式電力量計を提供するもので、図31
にブロック図を示す。実施例18の構成において、乗算
器18jと加算器50の間に第三のディジタルローパス
フィルタ82と、加算器50とアキュムレータ231の
間にw0+Lの値を記憶する第一のレジスタ251を配
置し、アキュムレータ231の出力側のレジスタを第二
のレジスタ252とした構成である。
ーパスフィルタ82と軽負荷との加算は、動作クロック
(CLK)周波数fに同期して、第一のレジスタ251
に記憶する。一方、アキュムレータ231以降の回路で
は、動作クロック(CLK)周波数がfのn倍の速度に
同期して実行される。つまり、第一のレジスタ251内
に記憶されている値(w0+L)がn回累積加算され、
第二のレジスタ252に記憶される。以後のマグニチュ
ードコンパレータ233は、実施例18と同じ動作を行
い、カウンタ30によりパルスを累積加算し、電力量を
得ている。
パレータからのパルス出力間隔時間が、短くなり特に微
小電流域での計量精度の測定が短時間で行えるようにな
る。この実施例では軽負荷調整値を加算したが、この軽
負荷調整設定器を省いた実施例16および実施例17の
回路についても適用でき、同様の効果が得られる。
まとめたもので、この電力量の計量に係る必要な調整手
段を組み込み、必要な調整が行えるようにしたものであ
る。図32はそのブロック図を、図33はその調整のフ
ローチャートを示す。この構成で上述の実施例での符号
と同一のものは同一の機能を表す。ここで261は積算
した電力量を表示する表示器、260は全体の演算制御
を司る演算制御回路、270は電子式電力量計全体を表
し、301は基準入力値を入力するアナログ基準発生器
である。尚、Lは軽負荷調整値Lを設定する軽負荷調整
値設定器241で、Fは定格基準値Fを設定する定格基
準値設定器234である。
続的計量を始める前に、演算制御回路260は、調整モ
ードを持ち次の動作を行う。
器301から同一アナログ値(例えば、電流・電圧共1
00%)を入力する。なお、CT2,CT3,VT2,
VT3=0その状態で回路全体を動作させ、その時の第
三のディジタルローパスフィルタ82の出力(w0)を
記憶する。[これをw01とする。]
を入力する。なお、CT1,CT3,VT1,VT3=
0その状態で回路全体を動作させ、その時の第三のディ
ジタルローパスフィルタ82の出力(w0)[これをw
02とする。]を読み取り、B2=w01/w02なる値をバ
ランス調整レジスタ221に設定する。
を入力する。なお、CT1,CT2,VT1,VT2=
0その状態で回路全体を動作させ、その時の第三のディ
ジタルローパスフィルタ82の出力(w0)[これをw
03とする。]を読み取り、B3=w01/w03なる値をバ
ランス調整レジスタ222に設定する。
一アナログ値をCT1,VT1に入力し、定格基準値設
定器234に、F=(w01/基準電力)×定格基準値な
る値を設定する。ここで基準電力とは、アナログ基準発
生器301からの電圧および電流を乗じた計算上の値、
定格基準値とは、電力量当たりのパルス数を決める計算
上の値(定数)である。Fとは、修正された定格基準値
で、新たな定格基準値として設定される。即ち、入力さ
れた電力量(レジスタ232の値)がFに基づいて補正
された電力量(マグニチュードコンパレータの出力)と
なり正確な電力量(カウンタ30の値)が計量される。
へはで入力したアナログ値の1/nの値を入力、な
お、CT2,CT3,VT2,VT3=0とする。その
時の第三のディジタルローパスフィルタ82の出力(w
0)[これをw0nとする。]から、L=(w01/n)−
w0nなる値を軽負荷調整値として軽負荷調整値設定器に
設定する。
率=0.5なるアナログ信号を入力する。なお、CT
2,CT3,VT2,VT3=0とする。その時の第三
のディジタルローパスフィルタ82の出力(w0)[こ
れをw0p1とする。]から、P1=K・(w01/2−W
0p1)w01/2なる値をP1レジスタ212に設定す
る。(Kは定数)
率=0.5なるアナログ信号を入力する。なお、CT
1,CT3,VT1,VT3=0とする。その時の第三
のディジタルローパスフィルタ82の出力(w0)[こ
れをw0p2とする。]から、P2=K・(w01/2−w
0p2)w01/2なる値をP2レジスタ213に設定す
る。(Kは定数)
率=0.5なるアナログ信号を入力。なお、CT1,C
T2,VT1,VT2=0とする。その時の第三のディ
ジタルローパスフィルタ82の出力(w0)[これをw
0p3とする。]から、P3=K・(w01/2−w0p3)w
01/2なる値をP3レジスタ217に設定する。(Kは
定数) 〜の順で各設定値を設定し、その後定められた設定
値をもとに電力量を計量する。
示し、図の〜は上述の〜の調整に対応してい
る。このようなフローで自動的に調整作業を行うことが
できる。なお、VT,CTの特性(比誤差)が所定の範
囲内で製作可能であるならば、、のバランス調整は
不要となる。また、軽負荷特性が良好なCTを使用する
場合には、の軽負荷調整は不要となる。また、VT,
CTの位相角特性が所定の範囲内で製作可能であるなら
ば、、、の位相角調整は不要となる。一方、、
、で定めた定数Kは、サンプリング周波数fs商用
周波数f0により決定される定数で位相角誤差が1分で
電力誤差が約0.05%となることを前提にK=100
/360×60×0.05×(f0/fs)となる。
ルの数値で設定、記憶するため、人手による設定をなく
した自動化ラインで生産でき、安価な電子式電力量計が
得られる。
の量子化雑音を大幅に低減でき、電力の誤差が低減し、
高精度の電子式電力量計を得ることができる効果があ
る。
≧1)の割合で間引きを行なうので乗算回数を減らすこ
とが出来、回路の消費電力を低減する効果がある。
マ・デルタ変調回路で複数入力に対応することができ、
時分割使用することで回路構成が簡単になる効果があ
る。
第二の移動平均処理手段は8ビット以下の出力で所定の
精度内の電力量計量を行うことができる効果がある。
量子化雑音を大幅に低減でき、電力の誤差が低減し、高
精度の電子式電力量計を得ることができる効果がある。
ディジタル変換手段の出力を1周期分の移動平均を行な
うので、直流成分の影響による電力演算誤差を低減でき
る効果がある。
検出手段により交流電圧のゼロクロスを検出し、これに
基づいて量子化された交流電流および交流電圧の一周期
分を検出するようにしているので、周波数変動があって
も常に電流および電圧の直流成分の影響を除去し得る効
果がある。
マ・デルタ変調回路で複数入力に対応することができ、
時分割使用することで回路構成が簡単になる効果があ
る。
第二のローパスフィルタは8ビット以下の出力で所定の
精度内の電力量計量を行うことができる効果がある。
ト調整手段を設けたのでオフセット電力値を補正して計
量精度を向上することができる効果がある。
ト電力の算出を所定の周期で行い、常にオフセット値を
補正するようにしたので、より計量精度を向上すること
ができる効果がある。
により電圧位相角を調整して位相角誤差を補正するよう
にしたので、計量精度を向上することができる効果があ
る。
により電流位相角を調整して位相角誤差を補正するよう
にしたので、計量精度を向上することができる効果があ
る。
フト数のシフトが可能なシフトレジスタによって位相角
を調整して位相角誤差を補正するようにしたので、計量
精度を向上することができる効果がある。
電力量の計測において、バランス調整手段を設けてバラ
ンスの補正をするようにしたので、計量精度を向上する
ことができる効果がある。
手段を設けて入力電力量の無い状態での計量誤差を少な
くするようにしたので、計量精度を向上することができ
る効果がある。
ーパスフィルタを通過した出力に対して潜動防止をする
ようにしたので、入力電力量の無い状態での計量誤差を
より少なくする。
整手段を設け、少なくとも軽負荷時に所定の軽負荷調整
値を加えるようにしたので、軽負荷での計量誤差を少な
くする効果がある。
ック周波数をfのn倍の周波数で電力量の計量を行うよ
うにしたので、短時間での計量精度の測定が可能にな
り、特に微小電流域での計量精度の測定が短時間で行え
る効果がある。
手段を設け、定格基準値で補正された電力値を出力する
ようにしたので、高精度の電力量の計量ができる効果が
ある。
がディジタルの数値で設定・記憶するため、人手による
設定をなくした自動設定が可能で、自動化ラインで生産
でき、安価な電子式電力量計で得られる効果がある。
力演算部のブロック図である。
ある。
ある。
クトル分布の例を示すグラフである。
タの例のブロック図である。
ペクトル分布の例を示すグラフである。
力演算部のブロック図である。
力演算部のブロック図である。
力演算部のブロック図である。
電力演算部のブロック図である。
・デルタ変調回路例のブロック図である。
電力演算部のブロック図である。
電力演算部のブロック図である。
電力演算部のブロック図である。
電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
の電力演算部のブロック図である。
る。
ク図である。
Claims (21)
- 【請求項1】 交流電流を量子化する第一のアナログ・
ディジタル変換手段、交流電圧を量子化する第二のアナ
ログ・ディジタル変換手段、上記量子化された交流電流
および交流電圧をそれぞれ移動平均する第一および第二
の移動平均処理手段、上記移動平均処理された交流電流
および交流電圧を乗算する第一の乗算手段、この乗算手
段からの出力を積算する積算手段を備えたことを特徴と
する電子式電力量計。 - 【請求項2】 移動平均された後の量子化された交流電
流および交流電圧のサンプリング値列から1/n(n≧
1)の割合で間引く間引手段を備えたことを特徴とする
請求項1記載の電子式電力量計。 - 【請求項3】 アナログ・ディジタル変換手段は、アナ
ログ入力値を積分器で積分し比較器を通してディジタル
値を出力すると共に、その出力を遅延しD/A変換して
上記積分器の入力側にフィードバックするシグマ・デル
タ変調回路とし、複数の各入力に対し所定の周期で切り
替えて上記シグマ・デルタ変調回路へ順次入力する切替
手段と、この切替手段の切替周期に同期して順次上記積
分器で積分される積分値を上記複数の各入力に対応して
それぞれ保持する保持手段とを設け、上記複数の各入力
に対し上記積分器による積分と上記保持手段による積分
値の保持とを上記所定の周期で順次行うようにしたこと
を特徴とする請求項1または2記載の電子式電力量計。 - 【請求項4】 第一および第二の移動平均処理手段は8
ビット以下の出力を有する移動平均処理手段としたこと
を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の電子式
電力量計。 - 【請求項5】 交流電流を量子化する第一のアナログ・
ディジタル変換手段、交流電圧を量子化する第二のアナ
ログ・ディジタル変換手段、上記量子化された交流電流
および交流電圧をそれぞれ低域通過させる第一および第
二のディジタルローパスフィルタ、低域通過した後の量
子化された交流電流および交流電圧のサンプリング値列
から1/m(mは第一・第二のディジタルローパスフィ
ルタの遅延手段の個数以上の数)の割合で間引く間引手
段、この間引手段からの交流電流および交流電圧を乗算
する第一の乗算手段、この乗算手段からの出力を積算す
る積算手段を備えたことを特徴とする電子式電力量計。 - 【請求項6】 量子化された交流電流および交流電圧の
各々を一周期分積分する第一および第二の積分手段、上
記各々の積分手段からの出力を乗算する第二の乗算手
段、第一の乗算手段の出力から上記第二の乗算手段の出
力を減算する減算手段を備えたことを特徴とする請求項
1,2,5のいずれか一項記載の電子式電力量計。 - 【請求項7】 量子化された交流電流および交流電圧の
一周期分を上記交流電圧のゼロクロスにより検出するゼ
ロクロス検出手段、このゼロクロス検出手段の出力を基
に上記量子化された交流電流および交流電圧を各々一周
期分積分する第一および第二の積分手段、上記各々の積
分手段からの出力を乗算する第二の乗算手段、第一の乗
算手段の出力から上記第二の乗算手段の出力を減算する
減算手段を備えたことを特徴とする請求項1,2,5の
いずれか一項記載の電子式電力量計。 - 【請求項8】 入力される多素子の交流電流と交流電圧
から対応する各素子の交流電流と交流電圧を所定の周期
で順次取り出す切替手段、この切替手段からの各素子の
交流電流と交流電圧を順次量子化する第一のアナログ・
ディジタル変換手段および第二のアナログ・ディジタル
変換手段、上記量子化された各素子の交流電流および交
流電圧を順次低域通過させる第一および第二のディジタ
ルローパスフィルタ、低域通過した後の量子化された各
素子の交流電流および交流電圧のサンプリング値列から
1/m(mは第一・第二のディジタルローパスフィルタ
の遅延手段の個数以上の数)の割合で間引く間引手段、
この間引手段からの多素子入力に対応する交流電流およ
び交流電圧をそれぞれ乗算し、この乗算結果の和を求め
る演算手段、この和の出力を積算する積算手段を備えた
ことを特徴とする電子式電力量計。 - 【請求項9】 第一および第二のディジタルローパスフ
ィルタは8ビット以下の出力を有するローパスフィルタ
であることを特徴とする請求項5,または請求項8記載
の電子式電力量計。 - 【請求項10】 量子化された電力値からオフセット電
力値を減算するオフセット調整手段を設け、基準電流お
よび基準電圧を入力して求めた量子化されたオフセット
電流およびオフセット電圧からオフセット電力を演算
し、この演算結果を上記オフセット電力値として設定す
るようにしたことを特徴とする請求項1,2,5,8,
9のいずれか一項記載の電子式電力量計。 - 【請求項11】 量子化された電力値からオフセット電
力値を減算するオフセット調整手段を設け、基準電流お
よび基準電圧を所定の周期で入力して求めた量子化され
たオフセット電流およびオフセット電圧からオフセット
電力を演算し、この演算結果を上記所定の周期毎に上記
オフセット電力値として設定するようにしたことを特徴
とする請求項8記載の電子式電力量計。 - 【請求項12】 第二のアナログ・ディジタル変換手段
と第二のディジタルローパスフィルタ間に所望の遅延時
間が得られる遅延手段を設け、この遅延動作により電圧
位相角を調整するようにしたことを特徴とする請求項
1,2,5〜11のいずれか一項記載の電子式電力量
計。 - 【請求項13】 第一のアナログ・ディジタル変換手段
と第一のディジタルローパスフィルタ間に所望の遅延時
間が得られる遅延手段を設け、この遅延動作により電流
位相角を調整するようにしたことを特徴とする請求項
1,2,5〜12のいずれか一項記載の電子式電力量
計。 - 【請求項14】 遅延手段は、所望のシフト数のシフト
が可能なシフトレジスタとし、このシフト動作によって
位相角を調整するようにしたことを特徴とする請求項1
2または請求項13記載の電子式電力量計。 - 【請求項15】 n素子の交流電流と交流電圧が入力さ
れる多素子入力の場合であって、各第2,3,・・・n
素子の量子化された電力値にB2,B3,・・・Bnの
バランス調整値をそれぞれ乗じるバランス調整手段を設
け、第1,2,3,・・・nの各素子の入力にそれぞれ
基準電流および基準電圧を与えて計量した量子化された
電力値をw1 ,w2 ,w3 ,・・・wn とし、B2=w
1 /w2 ,B3=w1 /w3 ,・・・Bn=w1 /wn
の各バランス調整値を上記バランス調整値として設定す
るようにしたことを特徴とする請求項1,2,5〜14
のいずれか一項記載の電子式電力量計。 - 【請求項16】 量子化された電力値の積算値が予め設
定した定格基準値を超える毎にリセットして積算を繰り
返すと共に、上記電力値の積算値が上記定格基準値を超
える迄の時間を計測し、この時間が所定の時間以上であ
ると、上記計測した時間内の電力量を計量しないように
する潜動防止手段を備えたことを特徴とする請求項1,
2,5〜15のいずれか一項記載の電子式電力量計。 - 【請求項17】 量子化された電力値を低域通過させる
第三のディジタルローパスフィルタを設け、この第三の
ディジタルローパスフィルタを通過した出力を潜動防止
手段に入力するようにしたことを特徴とする請求項16
記載の電子式電力量計。 - 【請求項18】 量子化された電力値に対し、少なくと
も軽負荷時に所定の軽負荷調整値を加える軽負荷調整手
段を設けたことを特徴とする請求項1,2,5〜17の
いずれか一項記載の電子式電力量計。 - 【請求項19】 所定の動作クロック周波数fで動作
し、量子化された電力値を低域通過させる第三のディジ
タルローパスフィルタ、この第三のディジタルローパス
フィルタを通過した出力値を記憶する第一のレジスタ、
動作クロック周波数がfのn倍の周波数で動作し上記第
一のレジスタの値をn回加算して記憶する第二のレジス
タ、この第二のレジスタの値と予め設定した定格基準値
との比較を動作クロック周波数をfのn倍の周波数で行
い、定格基準値を超える毎に電力量を計量する出力を送
出する比較手段を備えたことを特徴とする請求項1,
2,5〜18のいずれか一項記載の電子式電力量計。 - 【請求項20】 入力される電力量を定格基準値に基づ
いて補正された電力量として出力する定格調整手段を設
け、基準電流および基準電圧を入力して得られた実測上
の基準電力値と、上記基準電流と基準電圧とを乗じて算
出した計算上の基準電力値との比に応じて先に設定した
定格基準値を修正し、この修正された定格基準値を上記
定格基準値として設定するようにしたことを特徴とする
請求項1,2,5〜19のいずれか一項記載の電子式電
力量計。 - 【請求項21】 第1相、第2相、第3相の各入力電流
および入力電圧を所定の周期で順次切り替え出力する切
替手段、この切替手段からの各相の交流電流および交流
電圧をそれぞれ量子化する第一および第二のアナログ・
ディジタル変換手段、上記量子化された各相の交流電流
および交流電圧をそれぞれ低域通過させる第一および第
二のディジタルローパスフィルタ、低域通過した後の量
子化された各相の交流電流および交流電圧のサンプリン
グ値列から1/mの割合で間引く間引手段、この間引手
段からの各相の交流電流および交流電圧をそれぞれ乗算
する乗算手段、この乗算手段からの出力の和を求める加
算手段、この加算された出力を低域通過させる第三のデ
ィジタルローパスフィルタ、この第三のディジタルロー
パスフィルタからの出力を積算する積算手段を備えると
共に、 通常の被計量対象の交流電流と交流電圧から求めた第
2相および第3相の量子化された電力値にそれぞれバラ
ンス調整値B1,B2を乗じる第一および第二のバラン
ス調整レジスタを設け、第1相の電流・電圧入力として
同位相で所定のアナログ値を入力し、この時の上記第三
のディジタルローパスフィルタの出力をw01とし、第2
相の電流・電圧入力として上記アナログ値を入力し、こ
の時の上記第三のディジタルローパスフィルタの出力を
w02とし、第1相の電流・電圧入力として上記アナログ
値を入力し、この時の上記第三のディジタルローパスフ
ィルタの出力をw03とし、B2=w01/w02の値を第一
のバランス調整レジスタに設定し、B3=w01/w03の
値を第二のバランス調整レジスタに設定するバランス調
整手段。 上記第三のディジタルローパスフィルタの出力を積算
するレジスタと、F=(w01/基準電力)×定格基準
値、なる値を設定するF値設定レジスタとを設け、 (但し、基準電力=基準電圧・基準電流を乗じた計算上
の積、定格基準値=電力量当たりのパルス数を決める計
算上の値(定数)) 量子化された電力量を上記レジスタで積算し、この積算
値が上記F値を超えるごとに電力量を計量する出力を送
出すると共に、上記レジスタをリセットする定格調整手
段。 設定された軽負荷調整値を上記第三のディジタルロー
パスフィルタの出力値に加算する軽負荷調整レジスタを
設け、上記で入力した電流アナログ値の1/n(n≧
1)の値を第1相の電流入力として入力すると共に、上
記で入力した電圧アナログ値の1/m(m≧1)を第
2相の電流入力として入力し、その時の上記第三のディ
ジタルローパスフィルタの出力をw0nとし、L=(w01
/nm)−w0nの値を軽負荷調整値として、上記軽負荷
調整レジスタに設定する軽負荷調整手段。 第二のアナログ・ディジタル変換手段と第二のディジ
タルローパスフィルタ間に所望のシフト数のシフトが可
能なシフトレジスタと、このシフトレジスタのシフト数
を指定するP1,P2,P3の各レジスタとを設け、第
1相の入力として上記の入力アナログ値と実効値が同
一で力率=0.5のアナログ値を入力し、その時の上記
第三のディジタルローパスフィルタの出力をW0P1 と
し、P1=K(w01×0.5)−w0P1 (但し、Kは定
数)なる値を上記P1のシフトレジスタに設定し、第2
相の入力として上記の入力アナログ値と実効値が同一
で力率=0.5のアナログ値を入力し、その時の上記第
三のディジタルローパスフィルタの出力をw0P2 とし、
P2=K(w01×0.5)−W0P2 なる値を上記P1の
シフトレジスタに設定し、第3相の入力として上記の
入力アナログ値と実効値が同一で力率=0.5のアナロ
グ値を入力し、その時の上記第三のディジタルローパス
フィルタの出力をw0P3 とし、P1=K(w01×0.
5)−w0P3 なる値を上記P1のシフトレジスタに設定
し、上記切替手段に同期して各相の位相を上記シフトレ
ジスタで順次P1,P2,P3の値にシフトさせ位相調
整する位相調整手段。上記の調整手段の内少な
くとも一つの調整手段を有することを特徴とする電子式
電力量計。
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