JP3029390B2 - 波形サンプリング方法とその装置および交流計測方法とその装置 - Google Patents
波形サンプリング方法とその装置および交流計測方法とその装置Info
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Description
ンプリングして計測する波形サンプリング方法と波形サ
ンプリング装置、および、交流信号の電圧および電流を
サンプリングして計測し、この計測した電圧値および電
流値から電力・無効電力・電力量・無効電力量・力率な
どの電気量を求める交流計測方法と交流計測装置に関す
る。
号公報に示された従来の交流計測装置のブロック図であ
る。図において、1は電流/電圧変換回路、2aは多相
交流の電圧入力を相選択するマルチプレクサ、2bは多
相交流の電流入力を相選択するマルチプレクサ、3a、
3bは相選択された電圧入力と電流入力を同一タイミン
グで保持するサンプルホールド回路、2cは同一タイミ
ングで保持された電圧および電流入力を選択するマルチ
プレクサ、4はアナログ信号をデジタル信号に変換する
A/D変換回路、5はA/D変換回路4のデジタル出力
信号がサイクリックに書き込まれるサンプルメモリ、6
はマルチプレクサ2、サンプルホールド回路3、A/D
変換回路4およびサンプルメモリ5の動作タイミングを
制御する記憶制御回路、7はサンプリングにより得られ
た計測データを演算処理し出力情報に変換するマイクロ
コンピュータ、8はサンプリングにより得られた計測デ
ータを格納および演算結果を保存する内部メモリであ
る。
12において、電流入力信号は電流/電圧変換回路1に
より電圧信号に変換されマルチプレクサ2bにより選択
されてサンプルホールド回路3bに入力される。一方、
電圧入力信号はマルチプレクサ2aにより選択されてサ
ンプルホールド回路3aに入力される。サンプルホール
ド回路3a、3bは記憶制御回路6から送られるサンプ
ル信号により同一タイミングでサンプルされる。マルチ
プレクサ2cはサンプルホールド回路3a、3bの信号
を選択してA/D変換回路4に出力し、該出力はA/D
変換回路4によりデジタル信号に変換されてサンプルメ
モリ5に記憶される。マイクロコンピュータ7ではサン
プルメモリ5に記憶されているサンプルデータ(e1 、
e2 、・・・en 、i1 、i2 、・・・in )を読みと
り、計測出力として各種電気量の演算を実行する。
周期毎に以下の電気量演算処理を行う。電圧および電流
の出力が平均値出力の場合、VMおよびIMで表し、電
圧および電流が実効値出力の場合、VEおよびIEで表
し、また、平均電力値をWで表すと、これらの出力は
(数1)による。
0゜ずらせて平均電力と同様の処理を行う。また、力率
は PF=W/(W2 +VAR2 )1/2 の計算を
する。電力量および無効電力量についてはそれぞれWお
よびVARの値を積分することにより出力を得る。
れ、マルチプレクサ2a、2b、サンプルホールド回路
3a、3bの作用により電圧入力と電流入力の各相ごと
に同一タイミングでのサンプリングを可能にして各種電
気量計測の精度を確保するようにしている。
流計測装置では、同一タイミングでサンプリングを行う
ことにより計測精度を確保しようとするためにマルチプ
レクサとサンプルホールド回路が必要となる。このた
め、計測装置を構成する部品が多くなり装置を安価に製
作することが困難になるという問題点があった。また、
サンプリング方式による計測においては、そのサンプリ
ング周波数は計測する最大周波数に対して充分高く取る
必要があり、例えば、入力信号の基本周波数の10〜1
00倍に設定する必要がある。このため、従来の交流計
測装置では、入力信号の1周期の間に10〜100のサ
ンプリングを電流、電圧の6要素分(3相の場合)につ
いて行う必要があるため、A/D変換回路は高速に変換
を行える高価な部品が必要となるという問題点があっ
た。さらに、サンプリングした計測データを格納するメ
モリエリアにおいては、計測要素数と1周期のサンプリ
ング数を乗じた容量は必要であり、十分なメモリ容量の
確保が必要であった。
なされたものであり、簡単な回路構成でしかも安価な低
速A/D変換器により同等の計測精度を得ることを目的
としている。
形サンプリング方法は、同一周期を有する複数(a個)
の波形を、一周期中におけるサンプリング回数をa×n
±1(nは正の整数)として順次1データづつサンプリ
ングし、これをa周期にわたって続行して収集したa×
(a×n±1)個以上のデータから、a個毎に存在する
同一波形のサンプリングデータを(a×n±1)個づ
つ、a組を複数の波形の波形別のサンプリングデータと
して抽出するようにしたものである。
および電流の複数(a個)の計測要素をサンプリングし
て計測し、この計測した電圧値および電流値から電力・
無効電力・力率などの電気量を求める交流計測方法にお
いて、前記計測要素を、一周期中におけるサンプリング
回数をa×n±1(nは正の整数)として順次1データ
づつサンプリングし、これをa周期にわたって続行して
収集したa×(a×n±1)個以上のデータから、a個
毎に存在する同一波形のサンプリングデータを(a×n
±1)個づつ、a組を複数の計測要素の計測要素別サン
プリングデータとして抽出し、この計測要素別サンプリ
ングデータに基づいて前記電気量を演算するようにした
ものである。
タを格納しえる容量のメモリブロックを(a+1)個設
け、順次最も古いサンプリングデータを格納したメモリ
ブロックに最新の1周期分のサンプリングデータを更
新、格納するとともに、格納された最新のa周期分のサ
ンプリングデータを用いて1周期毎に電気量の演算をす
るようにしたものである。
(a個)の計測要素をサンプリングして計測し、この計
測した電圧値および電流値から電力・無効電力・力率な
どの電気量を求める交流計測方法において、前記計測要
素を、一周期中におけるサンプリング回数を(a/2)
×n±1(nは正の整数)として前記計測要素中から1
周期当たりの計測する要素数を電圧・電流共a/2個と
して、かつ、電圧の複数の計測要素および電流の複数の
計測要素をa/2周期毎に交互にサンプリングし、これ
を2a周期にわたって続行して収集した(2a×a×n
±1)個のデータから、a個毎に存在する同一波形のサ
ンプリングデータを(a×n±1)個づつ、a組を複数
の計測要素の計測要素別サンプリングデータとして抽出
し、電圧の演算については、連続したa/2周期分の電
圧の計測データに基づいて、電流の演算については、連
続したa/2周期分の電流の計測データに基づいて、電
圧・電流以外の電気量の演算については、連続したa周
期分の計測データに基づいて電気量を演算するようにし
たものである。
タを格納し得る容量のメモリブロックを(a/2)+1
個設け、(a/2)+1個のメモリブロックには順次、
最も古いサンプリングデータを格納したメモリブロック
に最新の電圧・電流の各周期の計測データを更新、格納
し、1個のメモリブロックには、無効電力演算用として
電圧の第1周期の3/4個分の計測データを順次、最も
古いサンプリングデータを格納したメモリブロックの部
分に更新、格納し、格納された最新のa/2周期分の電
圧の計測データを用いて、a周期毎に電圧計算を行い、
格納された最新のa/2周期分の電流の計測データを用
いて、a周期毎に電流計算を行い、格納された最新のa
周期分の電圧・電流の計測データを用いて、a周期毎に
電圧および電流の計算以外の電気量の演算を行うように
したものである。
(a個)の計測要素をサンプリングして計測し、この計
測した電圧値および電流値から電力・無効電力・力率な
どの電気量を求める交流計測方法において、前記計測要
素を、一周期中におけるサンプリング回数を(a/2)
×n±1(nは正の整数)として前記計測要素中から1
周期当たりの計測する要素数を電圧・電流共a/2個と
して、かつ、電圧の複数の計測要素および電流の複数の
計測要素をa/2周期毎に交互にサンプリングし、これ
を2a周期にわたって続行して収集した(2a×a×n
±1)個のデータから、2a個毎に存在する同一波形の
サンプリングデータを(a×n±1)個づつ、a組を複
数の計測要素の計測要素別サンプリングデータとして抽
出し、電圧の演算については、連続したa/2周期分の
電圧の計測データに基づいて、電流の演算については、
連続したa/2周期分の電流の計測データに基づいて、
電圧・電流以外の電気量の演算については、連続したa
周期分の計測データに基づいて電気量を演算するように
したものである。
グによる電圧の計測データ(瞬時値)および電流の計測
のデータ(瞬時値)を得る都度、これらの計測データを
用いて電気量の演算をするための瞬時値分の演算を行う
と共に、この瞬時値分の演算結果を用いて電気量の演算
を行うようにしたものである。
いて交流計測装置を構成したものである。
交流計測装置の回路構成図であり、3相交流の電圧、電
流信号から各種電気量を計測する場合を例に説明する。
図において、1は入力電流信号を電圧信号に変換する電
流/電圧変換回路、2は計測要素を選択するマルチプレ
クサ、4はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/
D変換回路、7はサンプリングにより得られた計測デー
タを演算処理し出力情報に変換するマイクロコンピュー
タ、8はサンプリングにより得られた計測データを格納
および演算結果を保存する内部メモリである。
号、および、電流/電圧変換回路1から出力される電流
入力信号は、マイクロコンピュータ7の制御によりマル
チプレクサ2によって選択されA/D変換回路4に入力
される。A/D変換回路4はマルチプレクサ2への選択
信号と連動した変換指令をマイクロコンピュータ7から
受けてA/D変換を行いデジタル信号をマイクロコンピ
ュータ7へ出力する。マイクロコンピュータ7はA/D
変換回路4の信号を内部メモリ8に記憶する。
記憶にいたる動作は、サンプリング頻度をjとすると、
入力信号の1周期を、 j=計測要素数の正の整数倍+1 に分割した頻度でサンプリングを行い、且つ、計測要素
数に等しい周期にわたって行なう。この実施の形態では
計測要素数6であるので、j=6n+1のサンプリング
頻度で、6周期にわたってサンプリングする。
あり、図3は各相の電圧と電流のサンプリング位置を示
す図である。図2および図3において、第1周期では電
圧入力のR相、S相、T相、次いで電流入力のR相、S
相、T相の順序で繰り返しサンプリングを行い、サンプ
リングのタイミングが計測要素数の正の整数倍+1であ
ることにより第1周期の最終部分(j番目)において
は、電圧入力のR相のサンプリングで終了する。
相、電流入力のR相、S相、T相、電圧入力のR相の順
序でサンプリングを行う。図示しないが、第1周期の場
合と同様に、第2周期の最終部分(j番目)において
は、電圧入力のS相のサンプリングで終了する。
(この実施の形態では6周期)にわたってサンプリング
を行うことにより、各周期で得られるデータはサンプリ
ング位置が1づつずれたデータとなり、これらのデータ
群から各計測要素のサンプリング位置に相当するデータ
を取り出すことができる。
ロコンピュータの内部メモリに記憶される状態を示す。
図4において、各サンプル位置のデータは図3における
周期とサンプル位置の番号の組み合わせで表示してお
り、例えば、一番左上のデータ「1−1」は1周期目の
1番目のサンプル位置を示している。従って、6周期に
わたってサンプリングすることにより、図4の丸で囲ん
だように「1−1」「1−2」「1−3」・・・と順次
データが記憶されていき、最終の「6−j」まで図4の
全てのデータがマイクロコンピュータの内部メモリに記
憶されることになる。
サンプル位置に相当するデータは前記サンプリングデー
タ群から抽出することができる。抽出したデータを計測
要素別サンプリングデータと呼ぶ。そして電気量の演算
の場合は、同一サンプリング位置に相当する各データの
電圧値・電流値を抽出し、所定の演算を実行する。各電
気量の演算方法は前記の従来のものと同様であるので説
明を省略する。
リング位置のデータでなく電圧と電流との位相を90゜
ずらせるようなサンプリング位置のデータを抽出して演
算する。このようにマイクロコンピュータの内部メモリ
の電圧・電流のデータを用いて電力・無効電力等の各種
の電気量を算出し、また、算出結果を出力することがで
きる。
ることにより、従来の図12の装置から図1に示すこの
実施の形態の装置のように大幅に簡易化された回路で構
成することができる。このように大幅に回路を削減し簡
易化できるのは、従来の装置では、1周期当たり19の
サンプリング頻度でサンプリングするとすれば、19回
/1周期のサンプリングを計測要素数(この実施の形態
では6計測要素)のそれぞれについて行う必要があり、
A/D変換は「19×6=114/1周期」の高速変換
が必要である。
ンプリング(a×n+1で、a=6、n=3とすれば、
6×3+1=19のサンプリング)を6周期にわたって
行えばよく、計測要素の数とは関係がなく1計測要素分
行えばよい。従ってA/D変換は「19/1周期」の変
換でよく大幅に変換速度を低減することができる。つま
り、1回のサンプリング間隔内にA/D変換する要素数
を1つで済ませることができ、変換速度は「1/(計測
用素数)」に低減できる。
するが、この例では、従来もこの発明の場合も同じく1
9であるので、同一の精度で計測することができる。こ
のことは、もし従来のものとこの発明のものと同一のA
/D変換速度でA/D変換すれば、この発明のものは従
来のものよりも精度を向上することができる。
波形(計測要素)に対し、1周期当たりのサンプリング
頻度を計測要素数の正の整数倍±1の頻度とし、複数の
計測要素を順次サンプリングし、収集されたサンプリン
グデータの内、計測要素数に等しい周期のデータから必
要なデータを取り出して演算を行うようにしたので、簡
単な回路構成でしかも安価な低速のA/D変換器が利用
できる効果がある。
ンプリングの頻度(j)を計測要素数(a)の正の整数
倍+1の割合で実行したが、このサンプリング頻度
(j)は、計測要素の正の整数倍−1(j=a×n−
1)の割合で実行しても前記実施の形態1と同様に各周
期で得られるデータはサンプリング位置が1づつずれた
データとなり同様な効果が得られる。即ち、実施の形態
1と併せて、1周期当たりのサンプリング頻度は j=a×n±1 を満足するようにすればよい。
回の演算が行われるまでの過程について説明したが、実
施の形態3では、この過程を繰り返し行う方法について
説明する。前記実施の形態1で示す過程は、計測要素数
(a)に等しい周期にわたってサンプリングを行った後
に1回の電気量演算を実行するため、計測開始から出力
までに時間がかかる。即ち、計測要素数(a)が6であ
れば6周期かかる。また、6周期毎の演算では演算頻度
が少ない場合がある。この実施の形態は演算出力までの
時間を短縮し、また、演算頻度を多くするものである。
に格納するサンプリングデータブロックの配置を示す図
であり、内部メモリは前記サンプリング過程が必要とす
る周期(a)より1だけ大きい領域(a+1の領域)の
リングバッファ(この実施の形態では7周期分)を持
ち、入力信号の1周期毎にバッファ領域に格納されいて
る最新の6周期分のデータを移動的に採用して電気量の
演算を実行することにより出力応答性を高めることがで
きる。なお、入力信号の1周期毎に実行される電気量演
算中にも次のサンプリングデータがリングバッファの使
用済みのメモリ内に逐次記憶される。
タの格納の手順をフローチャートで示す。図の左側の電
気量演算のフローチャートを説明すると、電気量演算フ
ラグがONになれば(S1)、図5に示すリードポイン
タから読み出しブロックの先頭位置を得て(S2)、同
一サンプリング位置に相当する各データを第1周期から
第6周期までのデータブロック中から抽出する(S
3)。抽出したデータを用いて電気量の演算を行い、結
果を出力する(S4)。リードポインタを次のブロック
にセットし(S5)、電気量演算フラグをリセットする
(S6)。
フローチャートを説明する。割込起動は、サンプリング
のタイミングで行われる。即ち、サンプリング位置「1
〜j」の各タイミングで一つのデータを得る毎に、割込
が起動され、そのサンプリングデータを格納して割込み
が終了する。
込みブロック(図5の次の第7周期データブロック)を
得て(T1)、サンプリング番号のメモリへ書き込む
(T2)、「サンプリング番号+1」して(T3)、j
まで書いたか否か判定し(T4)、否であれば、割込終
了し、次のサンプリングのタイミングでの割り込み起動
を待つ。このようにして、タイミングの1からjまでの
データを各サンプリングのタイミング毎に割込起動して
書き込んでいき、jまで書けば、ステップT5へ行きラ
イトポインタを次のブロック(図5の第1周期のデータ
ブロックが第8周期データブロックとなり第8周期のデ
ータが書き込まれる)へ更新し、電気量演算フラグをセ
ットする(T6)。
フラグがセットされているので、図6のステップS1か
ら第2周期〜第7周期までの6周期分のデータを用い
て、電気量の演算を実行する。このような繰り返しによ
り順次1周期毎に電気量の演算が実行できるので、即応
性のよい計測結果を常に得ることができる。
リングの順序をeR ,eS ,eT ,iR ,iS ,iT に
したが、この順序はeR ,iR ,eS ,iS ,eT ,i
T としてもよく、その他の順序としてもよい。
リング頻度が1周期当たり、j=a×n±1で、6計測
要素数の場合、j=6n±1としたが、これはj=6n
±5としても同一の結果が得られる。例えば、図7に示
すように、j=6n+5は、j=6(n+1)−1と同
一のjが得られ、また、j=6n−5は、j=6(n−
1)+1と同一のjが得られる。また、同様に3要素数
でも図7のように、j=3n±1とj=3n±2と同一
となる。
n±(a−1)とが同一の結果が得られることを示すも
のである。これは、j=a×n+(a−1)=a×n+
a−1=a(n+1)−1となり、j=a×n−1と比
べてnの値が1ずれるのみで同一の結果が得られる。従
って、j=a×n+(a−1)の式はj=a×n−1の
式に置き換えられる。また、j=a×n−(a−1)=
a×n−a+1=a(n−1)+1となり、j=a×n
+1と比べてnの値が1ずれるのみで同一の結果が得ら
れる。従って、j=a×n−(a−1)の式はj=a×
n+1の式に置き換えられる。
毎に最新の連続する計測用素数の周期数のデータを抽出
して所定の電気量の演算をしたが、1周期毎でなく半周
期(1/2周期)ごとに演算をするようにしてもよい。
この場合はデータブロックを半周期毎に分割して行えば
より即応性のある演算結果を出力することができる。
プル毎、2サンプル毎に演算するようにしてもよい。こ
れは今後マイクロコンピュータの高性能化で十分対応す
ることができ、また、並列演算などを用いて演算処理を
分散して行うようにしてもよい。また、あまり即応性を
必要としない場合は、2周期毎、3周期毎に演算するよ
うにしてもよい。
プリング方法の異なる電気量の計測方法について説明す
る。図8は、電圧電流のサンプリングを分けて計測した
場合のサンプリング位置を示す図である。図8におい
て、3相の場合、計測要素数は6(a=6)であるが、
これを電圧要素数(a/2=3)と、電流要素数(a/
2=3)に分け、それぞれa/2=3周期ずつサンプリ
ングする。
のみを表していて、他の2相分は省略している。
相、第2周期では電圧入力のS相、T相、R相、第3周
期では電圧入力のT相、R相、S相、の順序でサンプリ
ングを行い、第3周期の最終部分(j番目)において、
電圧入力T相で終了する。
T相の順序で繰り返し、以下、電圧と同様にして計測要
素数(電圧・電流共、a/2=3)と等しい周期にわた
ってサンプリングを行うことにより、各計測要素のサン
プリング位置に相当するデータを取り出すことができ
る。
用いて、実施の形態1と同様の電圧・電流等の各種電気
量の演算を行うことができる。従って、演算方法は省略
する。
を用いて、メモリブロックの節約を行う実施の形態を説
明する。メモリブロックは、(a/2周期+1)個と
し、この場合は(3+1)個となり、3個のメモリブロ
ックは、サンプリングした電圧データと電流データを交
互に格納するもので、その他の1個は無効電力演算用に
電圧データの第1周期の3/4のデータを格納する。
測データがメモリブロックに格納される状態を示す。第
1周期の最初に電圧のR相のeR 1,1 をサンプリングす
ると、電圧を求めるための計算を行い、その後、周期と
各相に対応したサンプリング位置に格納していく。さら
に、第1周期の3/4個目までは無効電力用に二重にデ
ータを格納しておく。
う。第3周期の各相の最後のサンプリングが終了する
と、今までの電圧計算の内容から最後の電圧演算を行
い、最終結果とする。
サンプリングすると、電流を求めるための計算を開始
し、前回までにサンプリングして保存しておいた電圧の
同一サンプリング位置の計測データから電力を求めるた
めの計算を行う。さらに、無効電力の場合は、同一サン
プル位置ではなく、電圧と電流との位相を90゜ずらせ
たサンプル位置から計測したデータを抽出して計算す
る。
出する電圧のデータは二重に格納しておいたメモリエリ
アからもってくる。電流、電力、無効電力を求めるため
の演算が終了すると電圧と同一のサンプリング位置へ上
書きして格納する。
い、第6周期の各相の最後のサンプリングが終了する
と、今までの計算の内容から最後の電流、電力、無効電
力、さらに、力率の演算を行い最終結果とする。
流、電力、無効電力用にメモリエリアに保存しておく。
算数が多いため、電圧のサンプリング時に、前回サンプ
リングして格納しておいた電流のデータを用いて電力の
演算を行ってもよい。
1周期の最初に電圧R相のeR 1,1 からサンプリングし
て、R相の電圧実効値を求めるための計算は、(数2)
の式を用いて次のように計算する。
+・・・+eR 2,3 2
+・・・+eR 2,3 2+・・・ +eR 3,2 2 3周期j−2回目のサンプリングで、 veR =eR 1,1 2 +eR 1,4 2 +・・・+eR 1,L 2
+・・・+eR 2,3 2+・・・ +eR 3,2 2 +・・・+eR 3,j −22
累計する計算をサンプリングの都度行う。即ち、サンプ
リングの都度、瞬時値分の計算を行う。3周期で全サン
プリングを終了し、この終了時点で、実際の実効値 VER =[(veR )/j]1/2 を求める。
算と同様に行い、eS のサンプリングデータから求め
る。
際の実効値 VES =[(veS )/j]1/2 を求める。
の電圧計算と同様に行い、eT のサンプリングデータか
ら VET =[(veT )/j]1/2 を求める。
ンプリングデータを全て得ると共に、電圧の計測要素数
(a/2=3)であるR相、S相、T相の電圧計算をす
ることができる。なお、電圧の平均値(VM)を求める
場合は、サンプリングデータを得るごとに単に加算して
いき、データ数で除して求める。
同様であるが、4周期から6周期の3周期分のサンプリ
ングデータを電圧データを格納したメモリブロックに上
書きして行き、サンプリングデータを得るごとに、電圧
計算と同様、瞬時値分の計算を行い、6周期目で全ての
電流データを得て電流計算を行う。
めるために、次のように計算を行う。
+eR 3,j-2 ×iR 6,j-2
圧と電流を乗じ累計をとる。全サンプリングを終了(6
周期終了)した時点で、次式で電力を求める。 WR =wR /j
0度位相がずれているので、1相につき3/4×j個分
の電圧データが格納された二重のメモリブロックからデ
ータを使用する。この計算は下記の式(数4〜数9を含
む)により行う。二重のメモリブロックから用いたデー
タをアンダーラインで示す。
と電流とをサンプリングの都度乗じて累計する。全サン
プリング(6周期)を終了した時点で、無効電力(Va
r)を求める。
求めた時点で、次の式で計算する。 PF=W/(W2 +Var2 )1/2
電流のサンプリングをa/2周期毎に交互に行うように
したものであり、更に、メモリブロックを(a/2+
1)個とメモリブロック数を少なくして電気量の計測を
実現することができる。
プリングにおいて、電圧を1〜3周期、電流を4〜6周
期としたが、電流のサンプリングを先にして、電流を1
〜3周期、電圧を4〜6周期としてもよい。
電流のサンプリングをa/2周期毎に交互に行うように
したが、この実施の形態8では、電圧と電流のサンプリ
ング1周期毎に交互に行うようにしたものである。サン
プリング頻度は、実施の形態7と同一で、1周期当たり
(a/2個)×n±1(nは正の整数)のサンプリング
頻度である。但し、メモリブロックの数は、a周期分が
必要である。
7と比較して示すものである。この図から分かるよう
に、ケース1とケース2は実施の形態7のサンプリング
方法で、ケース3とケース4はこの実施の形態8のサン
プリング方法である。ケース3のように、電圧の計算は
1,3,5周期の電圧データで、電流の計算は2,4,
6周期のデータで行うか、または、ケース4のように電
流の計算は、1,3,5周期の電流データで、電圧の計
算は2,4,6周期の電圧データで行う。また、電力、
無効電力、力率などは1〜6周期の電圧・電流データで
行う。
と同様、サンプリングの都度、電気量を計算するための
瞬時値の計算を行うようにしてもよく、計算処理を分散
できる。従って、この実施の形態のサンプリング方法
は、実施の形態1と同様に、簡単な回路構成でしかも安
価な低速のA/D変換器が利用できる効果がある。
流の電気量の計測装置およびその計測方法について述べ
たが、この発明のサンプリング方法は、同一周波数を有
する複数の波形のサンプリングに適用することができ、
例えば、機械的振動波形の計測や解析、また、光信号波
形の計測、水の波形の計測等のサンプリングに適用でき
る。また、このサンプリング方法を用いてサンプリング
装置を構成することもできる。この回路構成は図1の構
成と同一のものでよく、入力にサンプリング対象の波形
を電気量に変換して入力すればよい。
の回路構成図である。
電流の波形を示す図である。
リング位置を示す図である。
されたデータがマイクロコンピュータの内部メモリに記
憶される状態を示す図である。
ピュータの内部メモリに格納するサンプリングデータブ
ロックの配置を示す図である。
よびサンプリングデータの格納の手順を示すフローチャ
ートである。
サンプリング頻度との関係を示す図である。
サンプリングを分けて計測した場合の、サンプリング位
置を示す図である。
した計測データがメモリブロックに格納される状態を示
す図である。
グした計測データがメモリブロックに格納される状態を
示す図である。
グ方法を説明する図である。
ンプルホールド回路、 4 A/D変換回路、5 サン
プルメモリ、6 記憶制御回路、7 マイクロコンピュ
ータ、8 内部メモリ。
Claims (8)
- 【請求項1】 同一周期を有する複数(a個)の波形
を、上記一周期中におけるサンプリング回数をa×n±
1(nは正の整数)として順次1データづつサンプリン
グし、これをa周期にわたって続行して収集したa×
(a×n±1)個のデータから、a個毎に存在する同一
波形のサンプリングデータを(a×n±1)個づつ、a
組を上記複数の波形の波形別のサンプリングデータとし
て抽出するようにしたことを特徴とする波形サンプリン
グ方法。 - 【請求項2】 交流の同一周期を有する電圧および電流
の複数(a個)の計測要素をサンプリングして計測し、
この計測した電圧値および電流値から電力・無効電力・
力率などの電気量を求める交流計測方法において、前記計測要素を、上記一周期中におけるサンプリング回
数 をa×n±1(nは正の整数)として順次1データづ
つサンプリングし、これをa周期にわたって続行して収
集したa×(a×n±1)個のデータから、a個毎に存
在する同一波形のサンプリングデータを(a×n±1)
個づつ、a組を上記複数の計測要素の計測要素別サンプ
リングデータとして抽出し、この計測要素別サンプリン
グデータに基づいて前記電気量を演算するようにしたこ
とを特徴とする交流計測方法。 - 【請求項3】 請求項2において、1周期分のサンプリ
ングデータを格納しえる容量のメモリブロックを(a+
1)個設け、順次最も古いサンプリングデータを格納し
たメモリブロックに最新の1周期分のサンプリングデー
タを更新、格納するとともに、格納された最新のa周期
分のサンプリングデータを用いて1周期毎に電気量の演
算をするようにしたことを特徴とする交流計測方法。 - 【請求項4】 交流の電圧および電流の複数(a個)の
計測要素をサンプリングして計測し、この計測した電圧
値および電流値から電力・無効電力・力率などの電気量
を求める交流計測方法において、前記計測要素を、上記一周期中におけるサンプリング回
数を (a/2)×n±1(nは正の整数)として前記計
測要素中から1周期当たりの計測する要素数を電圧・電
流共a/2個として、かつ、電圧の複数の計測要素およ
び電流の複数の計測要素をa/2周期毎に交互にサンプ
リングし、これを2a周期にわたって続行して収集した(2a×a
×n±1)個のデータか ら、a個毎に存在する同一波形
のサンプリングデータを(a×n±1)個づつ、a組を
上記複数の計測要素の計測要素別サンプリングデータと
して抽出し、 電圧の演算については、連続したa/2周期分の電圧の
計測データに基づいて、電流の演算については、連続し
たa/2周期分の電流の計測データに基づいて、電圧・
電流以外の電気量の演算については、連続したa周期分
の計測データに基づいて電気量を演算するようにしたこ
とを特徴とする交流計測方法。 - 【請求項5】 請求項4において、1周期分のサンプリ
ングデータを格納し得る容量のメモリブロックを(a/
2)+1個設け、 (a/2)+1個のメモリブロックには順次、最も古い
サンプリングデータを格納したメモリブロックに最新の
電圧・電流の各周期の計測データを更新、格納し、上記
1個のメモリブロックには、無効電力演算用として電圧
の第1周期の3/4個分の計測データを順次、最も古い
サンプリングデータを格納したメモリブロックの部分に
更新、格納し、 上記格納された最新のa/2周期分の電圧の計測データ
を用いて、a周期毎に電圧計算を行い、 上記格納された最新のa/2周期分の電流の計測データ
を用いて、a周期毎に電流計算を行い、 上記格納された最新のa周期分の電圧・電流の計測デー
タを用いて、a周期毎に上記電圧および電流の計算以外
の電気量の演算を行うようにしたことを特徴とする交流
計測方法。 - 【請求項6】 交流の電圧および電流の複数(a個)の
計測要素をサンプリングして計測し、この計測した電圧
値および電流値から電力・無効電力・力率などの電気量
を求める交流計測方法において、前記計測要素を、上記一周期中におけるサンプリング回
数を(a/2)×n±1(nは正の整数)として前記計
測要素中から1 周期当たりの計測する要素数を電圧・電
流共a/2個として、かつ、電圧の複数の計測要素およ
び電流の複数の計測要素をa/2周期毎に交互にサンプ
リングし、これを2a周期にわたって続行して収集した(2a×a
×n±1)個のデータから、2a個毎に存在する同一波
形のサンプリングデータを(a×n±1)個づつ 、a組
を上記複数の計測要素の計測要素別サンプリングデータ
として抽出し、 電圧の演算については、連続したa/2
周期分の電圧の計測データに基づいて、電流の演算につ
いては、連続したa/2周期分の電流の計測データに基
づいて、電圧・電流以外の電気量の演算については、連
続したa周期分の計測データに基づいて電気量を演算す
るようにしたことを特徴とする交流計測方法。 - 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか一項において、
電気量の演算は、 サンプリングによる電圧の計測データ(瞬時値)および
電流の計測のデータ(瞬時値)を得る都度、これらの計
測データを用いて電気量の演算をするための瞬時値分の
演算を行うと共に、 この瞬時値分の演算結果を用いて電気量の演算を行うよ
うにしたことを特徴とする交流計測方法。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項の交流計測
方法を用いて構成したことを特徴とする交流計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7206354A JP3029390B2 (ja) | 1994-09-06 | 1995-08-11 | 波形サンプリング方法とその装置および交流計測方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-212592 | 1994-09-06 | ||
JP21259294 | 1994-09-06 | ||
JP7206354A JP3029390B2 (ja) | 1994-09-06 | 1995-08-11 | 波形サンプリング方法とその装置および交流計測方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08129035A JPH08129035A (ja) | 1996-05-21 |
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Family Applications (1)
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JP7206354A Expired - Fee Related JP3029390B2 (ja) | 1994-09-06 | 1995-08-11 | 波形サンプリング方法とその装置および交流計測方法とその装置 |
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-
1995
- 1995-08-11 JP JP7206354A patent/JP3029390B2/ja not_active Expired - Fee Related
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