JPH08181614A - アナログ・ディジタル変換回路及びその補間データを求める方法 - Google Patents

アナログ・ディジタル変換回路及びその補間データを求める方法

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JPH08181614A
JPH08181614A JP6319559A JP31955994A JPH08181614A JP H08181614 A JPH08181614 A JP H08181614A JP 6319559 A JP6319559 A JP 6319559A JP 31955994 A JP31955994 A JP 31955994A JP H08181614 A JPH08181614 A JP H08181614A
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JP
Japan
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data
ωδt
sin
sampling
multiplexer
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JP6319559A
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English (en)
Inventor
Mitsuyasu Furuse
溢泰 古瀬
Toshiro Fujimoto
敏朗 藤本
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サンプリングホールド回路を用いずに同時性
のあるデータを得る。 【構成】 各チャンネルの入力信号(1〜n)をマルチ
プレクサ3で切り換えてサンプリングし、A/D変換器
5で変換する。このサンプリングデータには同時性がな
い。CPU6はこの所定間隔でサンプリングされた二点
の任意のデータを用いて補間演算を行い同時性のあるデ
ータを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル保護リレ
ー,ディジタル制御装置,ディジタル計測装置などに適
用されるサンプリングホールド回路を無くしたアナログ
・ディジタル変換回路及びその補間データを求める方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタル保護リレー,ディジタ
ル制御装置などに使用するアナログディジタル変換回路
は図4に示すように、補助PT,補助CT等の補助トラ
ンス1とフィルタ2からなる複数の入力回路と,サンプ
ルホールド回路3,マルチプレクサ4,A−D変換器
5,CPU6で構成されている。例えば、3相電圧.3
相電流の保護リレーでは、補助トランス,フィルタ,サ
ンプルホールド回路は6チャンネル分用いる。
【0003】フィルタ2はサンプリングによる高調波入
力の誤差を少なくするため、一般にサンプリング周波数
の1/2以下の周波数でカットオフになるようなローパ
スフィルタ又はバンドパスを使用し、必要とする周波数
のみを通す。
【0004】サンプルホールド回路3は多チャンネルを
同時にサンプリングし、そのデータを一定時間保持し、
その同時性のあるデータが保持されている間にマルチプ
レクサ4により各チャンネル切換を行い、順次1つのA
/D変換器5で変換し、同時性のあるデータをCPUに
出力する。CPUはこのデータを用いて保護リレー,デ
ィジタル制御などに必要な演算を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】サンプルホールド回路
は、これがないと各チャンネル間のデータの同時性を保
つことができないため、アナログディジタル変換回路で
は必要不可欠なハードウェアである。データの同時性は
特に保護リレーなど電圧や電流の位相,電流・電流間の
位相差を問題とし、その位相差の精度がリレー特性の良
否を左右する。
【0006】しかし、サンプルホールド回路は、コンデ
ンサにチャージしたアナログの電圧を高インピーダンス
の出力回路を通して一定時間放電しないように保持させ
る機能を持つように構成されているので、回路的に複雑
で信頼度の低下要因,精度向上の阻害要因となってお
り、A/D変換回路をコスト高にするなどのデメリット
を本質的に有する。
【0007】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、サン
プルホールド回路を用いずに同時性のあるデータを得る
ことができるアナログ・ディジタル変換回路及びその補
間データを求める方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるアナログ・ディジタル変換回路は、
多チャンネルの入力波形を順次サンプリングするマルチ
プレクサと、このサンプリングされたアナログデータを
ディジタル信号に変換するA−D変換器と、このディジ
タル信号を処理するCPUとからなり、マルチプレクサ
によるサンプリングの遅れをCPUの演算によりデータ
を補間して同時性のあるデータとすることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】多チャンネルの入力波形をマルチプレクサで順
次サンプリングしているので、サンプリング遅れを生ず
る。このためA−D変換器より出力されるディジタルサ
ンプリングデータには同時性がない。CPUはこの同時
性のないデータから補間演算により同時性のあるデータ
を得る。これによりサンプリングホールド回路を省略し
たアナログ・ディジタル変換回路が得られる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1はアナログ・ディジタル変換回路を示すもの
で、1はチャンネル毎に設けられた補助トランス、2は
各補助トランス1からの各入力信号の必要周波数のみを
通過させる各チャンネル毎に設けられたフィルタ、4は
各フィルタ3からのチャンネル信号(1〜n)を切り換
えて、それぞれ各チャンネル信号を例えば電気角30°
間隔でサンプリングするマルチプレクサ、5はマルチプ
レクサから順次出力されるアナログ信号をディジタル信
号に変換するA/D変換器、6はCPUで、従来図4に
おけるサンプルホールド回路3を無くしたことによるデ
ータのサンプリング時間ずれに基づくデータの補正演算
及び保護リレーなどに必要な演算を行うものである。
【0011】次に、上記サンプリング時間ずれに基づく
データを補間して時間ずれのないデータを求める方法に
ついて説明する。図2は入力波形とΔt間隔でサンプリ
ングされる2点の任意のデータy1,y2を示す。Δtは
サンプリング間隔であり、予め設定されるnチャンネル
目のA/D変換に必要とする時間でΔtx分の位相ずれ
(遅れ)が生ずる。この遅れは実際にサンプルされたデ
ータy1,y2より補間演算を行うことによりy1よりΔ
xだけ遅れた点のyx又はy2よりΔt−Δtx前のデー
タを演算によって求めることができる。以下にy1,y2
からyxを求める方法を説明する。
【0012】入力波形は正弦波であるので、 y1=sin(ωto) y2=sin{ω(to+△t)} =sin(ωto)cos(ωΔt)+cos(ωto)sin
(ωΔt) となり、補間したいデータの値は(1)式で得られる。
【0013】yx=sin{ω(to+Δtx)} =sin(ωto)cos(ωΔtx)+cos(ωto)si
n(ωΔtx)…(1) ここで、 K1・y1+K2・y2=yx ……(2) を満足する、K1,K2を求める。
【0014】K1・y1+K2・y2=K1・sin(ωto)
+K2・sin{ω(to+Δt)} =K1・sin(ωto)+K2・sin(ωto)cos(ω
Δt)+K2・cos(ωto)+sin(ωΔt) =sin(ωto)・{K1+K2・cos(ωΔt)}+c
os(ωto)・{K2・sin(ωΔt)} K1+K2・cos(ωΔt)=cos(ωΔtx) K2・sin(ωΔt)=sin(ωΔtx) を解くことで、(3)式,(4)式の係数を得る。
【0015】 K1=−{sin(ωΔtx)/sin(ωΔt)}・cos(ωΔt)+cos(ω Δtx) =−sin(ωΔtx)cot(ωΔt)+cos(ωΔtx) ……(3) K2=sin(ωΔtx)/sin(ωΔt) ……(4) 従って、ω、Δt、Δtxが決まれば、K1、K2を一義
的に決定することができる。即ち、特定の周波数につい
て誤差なく補間できることを意味する。
【0016】ここで、ω=50Hz、又は60Hz、Δ
t,Δtxは予め定められるので、K1,K2を定数とし
てCPU6のメモリに記憶させておく。
【0017】しかして、CPU6はA/D変換器5から
の入力y1,y2とメモリに記憶された定数K1,K2を用
いて、図3に示すフローにより(2)式を演算してyx
を求める。即ち、乗算回路11で入力y1及びy2とメモ
リの定数K1及びK2をそれぞれ乗算し、出力バッファ1
3及び14からK11及びK22を出力し、これを加算
回路15にて加算して出力バッファ16からyxを出力
する。
【0018】以上のようにして、マルチプレクサにより
直接サンプリングされたデータから実際に必要なデータ
x(チャンネル1のデータと時間的遅れのないデー
タ)を求めることができる。
【0019】(3)式,(4)式はΔtとΔtxが予め
設定されれば、精度良く求めることができるため従来図
4のサンプリングホールド回路が無くしてもデータの同
時性を確保することができる。
【0020】この発明によれば、補間演算によりデータ
の同時性を確保しているので、CPUの演算処理負担が
増大するが、CPUの高性能化(32bit,RISC
タイプ)などにより問題はない。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。
【0022】(1)サンプリングホールド回路を用いて
いないので構成が簡単になる。
【0023】(2)A/D変換器からの信号を処理する
CPUを用いてソフトウェアによりサンプリング時間ず
れの補正を行っているので、コンデンサにアナログ電圧
をチャジするサンプリングホールド回路を用いたものよ
り信頼性及び精度が向上し、低コストにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる構成説明図である。
【図2】入力データと補間値の関係を示す線図。
【図3】CPUの補間値の演算フロー図。
【図4】従来例を示すブロック回路図。
【符号の説明】
1…補助トランス(補助PT,CT) 2…フィルタ 3…サンプリングホールド回路 4…マルチプレクサ 5…A/D変換器 6…CPU 11…乗算回路 12…メモリ 13,14,16…出力バッファ 15…加算回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多チャンネルの入力波形を順次サンプリ
    ングするマルチプレクサと、このサンプリングされたア
    ナログデータをディジタル信号に変換するA−D変換器
    と、このディジタル信号を処理するCPUとからなり、
    マルチプレクサによるサンプリングの遅れをCPUの演
    算によりデータを補間して同時性のあるデータとするこ
    とを特徴としたアナログ・ディジタル変換回路。
  2. 【請求項2】 各チャンネルからの入力波形をマルチプ
    レクサを用いて順次所定の間隔でサンプリングし、その
    サンプリング信号をA−D変換器で変換した二点の任意
    データを用い、CPUにより、下記の(a)式及び
    (b)式を演算し、その結果を用いて下記(c)式を演
    算し、補間データを求めることを特徴とするデータの補
    間方法。 K1=−Sin(ωΔtx)cot(ωΔt)+cos(ωΔtx) ……(a) K2=Sin(ωΔtx)/Sin(ωΔt) ……(b) yx=K1・y1+K2・y2 ……(c) ただし、y1,y2は二点データ、yx=補間データ、
    1,K2は係数、Δtはサンプリング間隔、Δtxはy1
    とyxとの時間間隔。
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