JP3331455B2 - 複素サンプリング回路 - Google Patents

複素サンプリング回路

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JP3331455B2
JP3331455B2 JP00184097A JP184097A JP3331455B2 JP 3331455 B2 JP3331455 B2 JP 3331455B2 JP 00184097 A JP00184097 A JP 00184097A JP 184097 A JP184097 A JP 184097A JP 3331455 B2 JP3331455 B2 JP 3331455B2
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康郎 松井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複素サンプリング回
路に関し、特に入力されるアナログ信号を実数部及び虚
数部からなる複素信号に変換する複素サンプリング回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、入力されたアナログ信号を実数部
と虚数部の複素信号としてディジタル信号に量子化する
方式としては、次に示すようにアナログ方式とディジタ
ル方式の2つの方式がある。
【0003】まず、アナログ方式は、入力されたアナロ
グ信号を実数部、90°位相シフトする移相回路を通し
たアナログ信号を虚数部として、ディジタル値に量子化
する方式である。この方式について図3を参照して説明
する。同図に示されているようにアナログ方式は、入力
されたアナログ信号をそのままディジタル値に量子化す
るためのサンプル・ホールド回路8と、所望の周波数に
おいて、位相が90°シフトする移相回路7と、この移
相回路7の出力をディジタル値に量子化するためのサン
プル・ホールド回路9と、サンプル・ホールド回路8の
出力とサンプル・ホールド回路9の出力とを切替えるマ
ルチプレクサ回路10と、サンプル・ホールドされたア
ナログ信号をディジタル値に量子化するA/D変換回路
11とによって実現される。
【0004】一方、ディジタル方式は、入力されたアナ
ログ信号をディジタル値に量子化する際に、サンプリン
グ周波数を所望の周波数において、90°ステップ又は
45°ステップのサンプリングになるようにする方式で
ある。この方式について図4を参照して説明する。同図
に示されているようにディジタル方式は、入力されたア
ナログ信号をディジタル値に量子化するためのサンプル
・ホールド回路12と、サンプル・ホールドされたアナ
ログ信号をディジタル値に量子化するA/D変換回路1
3と、ディジタル値に量子化されたディジタル信号を1
サンプル又は2サンプル分遅延させる遅延回路14とに
よって実現される。遅延回路14は、所望の周波数にお
いて、90°ステップにてサンプリングする場合に1サ
ンプル分の遅延回路となり、45°ステップにてサンプ
リングする場合に2サンプル分の遅延回路となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術のう
ち、アナログ方式の回路では、アナログ回路にて、実数
部と虚数部とを分離している。このため、実数部側のア
ナログ信号をディジタル値に量子化するためのサンプル
ホールド回路と、虚数部側の90°移相回路と、この9
0°移相回路のアナログ出力信号をディジタル値に量子
化するためのサンプル・ホールド回路を夫々別々に設け
る必要がある。さらに、サンプル・ホールドされた実数
部及び虚数部の両アナログ信号を切替えるマルチプレク
サ回路と、アナログ信号をディジタル値に量子化するA
/D変換回路とが必要となり、ハードウェアの規模が大
きくなるという欠点がある。
【0006】また、ディジタル方式の回路では、アナロ
グ信号をディジタル値に量子化するA/D変換のサンプ
リング周波数を、所望の周波数の4倍又は8倍とする必
要がある。このため、必要以上にサンプリング周波数を
高くしなければならないという欠点がある。
【0007】なお、特開平7−30499号公報におい
ても4倍以上のサンプリング周波数を必要とするという
欠点がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的はサンプリング
周波数を大きくする必要がなく、また回路規模が小さい
複素サンプリング回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による複素サンプ
リング回路は、入力信号を所定サンプリング周波数でサ
ンプリングしたサンプリング結果を実数部及び虚数部か
らなる複素数表現の値に変換する複素サンプリング回路
であって、前記サンプリング周波数に対する入力信号の
周波数の値を複素数表現した場合における実数部の値で
ある第1の補正係数を前記サンプリング結果に乗算する
第1の乗算手段と、この乗算結果と前記サンプリング結
果の1サンプル前のサンプリング結果とを加算する加算
手段と、この加算結果と前記サンプリング周波数に対す
る入力信号の周波数の値を複素数表現した場合における
虚数部の値の逆数である第2の補正係数とを乗算する第
2の乗算手段とを含み、前記サンプリング結果を実数部
とし、前記第2の乗算手段の乗算結果を虚数部とするよ
うにしたことを特徴とする。
【0010】要するに本複素サンプリング回路は、入力
信号と1サンプル前のベクトル信号とを使用して位相を
90度シフトするための定数である第1の補正係数を乗
算する他、振幅を1に調整するための第2の補正係数を
乗算しているのである。これにより、サンプリング周波
数を大きくする必要がなく、また回路規模を小さくする
ことができるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】図1は本発明による複素サンプリング回路
の実施の形態を示すブロック図である。同図において、
本実施形態の複素サンプリング回路は、入力されたアナ
ログ信号をディジタル値に量子化するためのサンプル・
ホールド回路1と、サンプル・ホールドされたアナログ
信号をディジタル値に量子化するA/D変換回路2と、
A/D変換されたディジタル信号を1サンプル分遅延す
る遅延回路4と、A/D変換されたディジタル信号に補
正係数Aを乗算する乗算回路3と、乗算回路3の出力と
1サンプル分遅延した遅延回路4の出力とを加算する加
算回路5と、加算回路5の出力に補正係数Bを乗算する
乗算回路6とを含んで構成されている。
【0013】かかる構成において、入力されたアナログ
信号は、ディジタル値に量子化するためにサンプル・ホ
ールド回路1にてサンプル・ホールドされ、さらにA/
D変換回路2にてディジタル信号に量子化される。この
際、A/D変換するためのサンプリング信号(fs)1
00は、サンプリング対象となる信号の周波数の2倍以
上の周波数でサンプリングしなければならないというサ
ンプリングの定理及びエイリアジング(aliasin
g)の抑圧量の条件を満たす任意の周波数となる。
【0014】A/D変換器回路2の出力信号101の一
方はそのまま実数部となる。また、出力信号101のも
う一方は、遅延回路4に入力される。遅延回路4は一サ
ンプル分の遅延を行う。
【0015】虚数部は、A/D変換回路2の出力信号1
01に補正係数A(102)を乗算回路3で乗算し、そ
の乗算回路3の出力信号103と遅延回路4の出力信号
104とを加算回路5にてベクトル加算することにより
得られる。加算回路5の出力信号105は、そのままで
は振幅が「1」より小さいので、乗算回路6にて、補正
係数B(106)を乗算して、振幅を「1」に調整す
る。
【0016】次に、より具体的な例を示す。まず、入力
信号(f0)=10[KHz],サンプリング周波数
(fs)=25[KHz]とする。すると、1サンプル
分遅延させた信号は、360×10[KHz]/25
[KHz]=144[deg]より複素表現では、−
0.809017−j0.587785となる。なお、
jは虚数単位であり、j=(−1)1/2 である。
【0017】ここで、入力のベクトルに補正係数A(1
02)である(0.809017)を乗算回路3にて乗
算する。そして、乗算回路3の出力信号103と1サン
プル遅延させた信号104とを加算回路5にてベクトル
加算する。すると、90°位相シフトした結果105が
得られる。ただし、振幅が0.587785となるの
で、補正係数B(106)である(1.701301=
1/0.587785)を乗算回路2にて乗じて、振幅
を1に調整する。この調整結果が虚数部出力107とな
る。
【0018】以上の動作について図2のベクトル図を参
照して説明する。同図において、図1の各部の信号と同
等のベクトルには同一の符号が付されている。また、同
図中の縦軸は虚数,横軸は実数を夫々示している。
【0019】まず、同図(a)に示されているように、
サンプルホールドしA/D変換した入力信号101(1
+j)と1サンプル前の信号104とをそのまま加算す
ると、信号108のようになり、90度位相シフトする
ことができない。そこで、同図(b)に示されているよ
うに、入力信号101に第1の補正係数Aを乗じて信号
103にした後、信号104と加算すれば、90度位相
シフトされた信号105が得られる。
【0020】この90度位相シフトされた信号105
は、振幅が1ではない。そこで、同図(c)に示されて
いるように、信号105に第2の補正係数Bを乗じて、
振幅を1に調整する。こうすることによって、振幅が1
である調整信号107を得る。
【0021】以上のように、第1の補正係数Aは入力信
号と1サンプル前の信号とを使用して90度位相シフト
するための定数であり、第2の補正係数Bは振幅を1に
調整するための定数である。本複素サンプリング回路で
は、これら両係数を乗算する構成にしたので、サンプリ
ングを必要以上に高くしなくて済み、又回路規模を小さ
くすることができるのである。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、補正係数
を乗算してベクトル演算を行うことにより、アナログ信
号をディジタル値に量子化する際のサンプリング周波数
を必要以上に高くすることなく実数部と虚数部とを得る
ことができるという効果がある。また、ベクトル演算
は、乗算2回,加算1回にて実現でき、A/D変換器も
1系統のみであり、回路規模も小さく実現できるという
効果もある。また、ベクトル演算はDSP(Digit
al Signal Processor)等によって
実現することもでき、多チャネルの装置においては、1
つのDSP等で複数チャネルの処理を実行することによ
り、同様の結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による複素サンプリング回
路の構成を示すブロック図である。
【図2】図(a)〜図(c)は、図1の複素サンプリン
グ回路の動作を説明するためのベクトル図である。
【図3】従来の複素サンプリング回路の一例を示すブロ
ック図である。
【図4】従来の複素サンプリング回路の他の例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 サンプル・ホールド回路 2 A/D変換回路 3,6 乗算回路 4 遅延回路 5 加算回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を所定サンプリング周波数でサ
    ンプリングしたサンプリング結果を実数部及び虚数部か
    らなる複素数表現の値に変換する複素サンプリング回路
    であって、前記サンプリング周波数に対する入力信号の
    周波数の値を複素数表現した場合における実数部の値で
    ある第1の補正係数を前記サンプリング結果に乗算する
    第1の乗算手段と、この乗算結果と前記サンプリング結
    果の1サンプル前のサンプリング結果とを加算する加算
    手段と、この加算結果と前記サンプリング周波数に対す
    る入力信号の周波数の値を複素数表現した場合における
    虚数部の値の逆数である第2の補正係数とを乗算する第
    2の乗算手段とを含み、前記サンプリング結果を実数部
    とし、前記第2の乗算手段の乗算結果を虚数部とするよ
    うにしたことを特徴とする複素サンプリング回路。
  2. 【請求項2】 前記サンプリング周波数は、前記入力信
    号の周波数の2倍以上の値であることを特徴とする請求
    項1記載の複素サンプリング回路。
  3. 【請求項3】 前記加算手段は、前記第1の乗算手段の
    乗算結果及び前記1サンプル前のサンプリング結果との
    ベクトル加算を行うことを特徴とする請求項1又は2記
    載の複素サンプリング回路。
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