JP4516644B2 - 受波ビーム形成方法、受波ビーム形成装置およびマッチドフィルタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ソナーや超音波診断装置などにおいて、短パルスの受信波から受波ビームを形成する受波ビーム形成方法、受波ビーム形成装置およびマッチドフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波振動子であるエレメントを複数配列した受信アレイを用いて受波ビームを形成する装置としては、各エレメント毎に遅延回路を接続した時間領域ビームフォーマや各エレメント毎に位相シフト回路を接続した周波数領域ビームフォーマが実用化されている。これらの装置を使用すれば、短パルスの受信波に対しても受波ビームを形成することができるが、大規模な回路が必要になるため、比較的周波数が低い軍用など一部の装置以外には使用されていない。
【0003】
一方、一般的に使用されるソナー装置などでは、全てのエレメントに個別に遅延回路などを接続することは装置の規模やコストなどの問題から不可能であるため、各エレメントが受信した信号を所定の周期ごとに順次サンプリングし、このサンプリングデータを用いてビームを形成するようにしている。したがって、各エレメントの受信信号を継続的に監視することができないため、受信アレイ全体(少なくとも受波ビーム形成に用いられる全てのエレメント)に一様に受信波がかかるほどパルス幅が長いものであることを前提として受波ビームを形成している。この方式の例として、アナログの移相器方式、複素DFTによる方式、マッチドフィルタ方式などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように受信アレイ全体に一様に受信波がかかることを前提とした装置では、受信波のパルス幅が短くなり、受波ビームの形成に必要なエレメントに同時に受信波が入力されないとビーム形成の性能は著しく低下する。
【0005】
一方、たとえば海底探査ソナーにおいて高精度に海底検出するためには、送信パルス幅を短くして受信波(反射エコー)のパルス幅を短くする必要がある。また、海底探査ソナー以外の一般のソナーや超音波診断装置においても同様に、高分解能を得るために短パルス化やFM変調によるパルス圧縮が行われるようになり、上記従来の受波ビーム形成方式では性能の低下が問題になる。
【0006】
図19、図20を参照して一般的な受信アレイに短パルス波が到来したときの状態を説明する。
図19は一部切欠の円筒形受信アレイを示している。この受信アレイは、たとえば半径:125mmで1.5°おきに160個のエレメントを配置したものであり、アレイ範囲は1.5×159=238.5°になる。この受信アレイの受信波を処理する受信回路は、約90°の範囲の60個のエレメントを用いて1ビームを形成し、1.5°ごとに101個のビームを形成して、150°の範囲にビームをスキャンすることができる。
【0007】
ここで、受信波が320kHzであるとすると、アレイの一番前面(ビーム方向に一番近いアレイ)とアレイの一番後方では約7.5波長の距離がある。受信波が短パルス波であり6周期分のパルス幅しかない場合には、図19に示すようにその方向のビーム形成に必要な90°範囲のアレイに同時に受信波がかかることはなく、全アレイを使用した受波ビームの形成ができない。
【0008】
また、図20は、直線状にエレメントを配列したリニアアレイの例を示している。このリニアアレイは、0.5波長ごとに80素子のエレメントを配置したものである。アレイのほぼ正面から受信波が到来した場合には、それの受信波が6周期程度の短パルスであっても受信波は同時に全アレイにかかる。しかし、この短パルスの受信波が−60°の角度から到来した場合には、リニアアレイのごく一部にしか同時に受信波がかからず、ビーム形成の性能すなわちビーム幅、感度などが著しく低下する。
【0009】
この発明は、上記課題に鑑み、短パルスの受信波やパルスの立ち上がり時や立ち下がり時に発生する一様でない受信波に対しても鋭いビームを感度よく形成することができる受波ビーム形成方法、受波ビーム形成装置およびマッチドフィルタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、円弧状に配列された複数の超音波振動子を、受波ビーム形成方向における位置に応じて複数のブロックに分割し、
各超音波振動子が受信した信号の各々を、所定のスキャン周期で繰り返しサンプリングし、
各ブロック毎にそれぞれ別のスキャン周期のサンプリングデータを選択するとともに、所定のサンプリング面上の連続したサンプリングデータとなるように移相させ、
選択、移相されたサンプリングデータに基づいて受波ビームを形成することを特徴とする。
【0011】
ここで、スキャン周期とは、前記円弧状に配列された(または後述の直線状に配列された)複数の超音波振動子が受信した信号を各1回とおりサンプリングする周期である。
【0012】
この発明は、請求項1の発明において、前記複数の超音波振動子が受信する信号は、前記円弧状に配列された複数の超音波振動子の受波ビーム形成方向に沿った同一のパルス信号を最初に受信する超音波振動子と最後に受信する超音波振動子との間隔からなる長さよりも短いパルス幅のパルス信号であることを特徴とする。
【0014】
この発明は、円周状に配列された複数の超音波振動子から一部円弧状の超音波振動子を選択して、請求項1に記載の円弧状に配列された複数の超音波振動子とし、前記一部円弧状の超音波振動子の選択を順次切り換えることにより受波ビーム形成方向を回転させることを特徴とする。
【0015】
この発明は、線状に配列された複数の超音波振動子を複数のブロックに分割し、
各超音波振動子が受信した信号の各々を、所定のスキャン周期で繰り返しサンプリングし、
各ブロック毎に別のスキャン周期のサンプリングデータを選択するとともに、所定のサンプリング面上の連続したサンプリングデータとなるように移相させ、
選択、移相されたサンプリングデータに基づいて所定方向に受波ビームを形成することを特徴とする。
【0016】
この発明は、請求項4の発明において、前記複数の超音波振動子が受信する信号は、前記線状に配列された複数の超音波振動子の前記所定方向から見た奥行きよりも短いパルス幅のパルス信号であることを特徴とする。
【0018】
この発明は、請求項4,5の発明において、前記受波ビーム形成方向の前記線状に配列された複数の超音波振動子に対する角度に応じて各ブロック毎のスキャン周期の選択を変更することを特徴とする。
【0020】
この発明は、円弧状に配列された複数の超音波振動子を有する受信トランスデューサの各超音波振動子が受信したエコー信号を、該超音波振動子の数よりも少ない系統に多重化するマルチプレクサと、
各系統において各超音波振動子のエコー信号の各々を、所定のスキャン周期で繰り返しサンプリングして複素サンプリングデータを出力するAD変換器と、
前記複数の超音波振動子を受波ビーム形成方向における位置に応じて複数のブロックに分割し、各ブロック毎にそれぞれ別のスキャン周期のサンプリングデータを選択するとともに、所定のサンプリング面上の連続したサンプリングデータとなるように各複素サンプリングデータを移相させ、選択、移相された各複素サンプリングデータを用いて前記受波ビーム形成方向の受波ビームを形成する信号処理部と、
を備えたことを特徴とする。
【0021】
この発明は、請求項7の発明において、前記受信トランスデューサは、円周状に配列された複数の超音波振動子からなり、
前記信号処理部は、一部円弧状の超音波振動子を選択して前記円弧状に配列された複数の超音波振動子とし、前記一部円弧状の超音波振動子の選択を順次切り換えることにより受波ビーム形成方向を回転させることを特徴とする。
【0026】
この発明は、線状に配列された複数の超音波振動子が受信した信号を所定のスキャン周期でサンプリングしたサンプリングデータを入力し、該サンプリングデータを複数スキャン周期分記憶する記憶手段と、
前記複数の超音波振動子を複数のブロックに分割し、各ブロック毎にそれぞれ別のスキャン周期のサンプリングデータを前記記憶手段から読み出すとともに、所定のサンプリング面上の連続したサンプリングデータとなるように各サンプリングデータを移相させ、読み出して移相させた各サンプリングデータを用いて所定方向に受波ビームを形成するビーム形成手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0027】
この発明は、請求項9の発明において、前記受波ビーム形成方向の前記直線に対する角度に応じて各ブロック毎のスキャン周期の選択を変更することを特徴とする。
【0031】
≪≪原理の説明≫≫
この発明の原理を図1〜図5を参照して説明する。
【0032】
図1は円筒形の受信アレイを用いた受信回路に本願発明を適用する場合を示す図である。この受信アレイは、上記従来技術で示したものと同様の半径125mmで1.5°おきの160個のエレメント(超音波振動子)で構成された円筒形の受信アレイの一部である。受信回路は、約90°の範囲の60エレメントを使用して1つの受波ビームを形成する。したがって、受信回路は、エレメント0〜エレメント59を用いたビーム0から、エレメント100〜エレメント159を用いたビーム100までの101個のビームを順次形成する。図1にはビーム0を形成するエレメント0〜エレメント59を示している。ビームは右回りに形成され、ビーム0が最初に形成される。ビーム方向を0°すると、ビーム0の場合、±0.75°の位置に先端のエレメント29,30があり、+44.25°の位置にエレメント0、−44.25°の位置にエレメント59がある。
【0033】
受信波の周波数を320kHz、水中の音速を1500m/sとすると、一番前のエレメント29,30と一番後のエレメント0,59とは受波ビーム形成方向において約7.5波長分の距離があり、ビーム方向から到来する受信波が一番後のエレメント0,59に達したとき、その受信波は7.5波長の距離の伝搬時間(7.5周期)前に一番前のエレメント29,30を通過している。所定のスキャン周期たとえば4波長毎にサンプリングされたサンプリングデータでビームを形成する場合には、前後7.5波長の範囲に配置されているエレメントを前後に2等分し2グループに分けて受波ビームを形成する。すなわち、ビーム方向に対して後ろの方のグループ1(エレメント0〜エレメント8、エレメント51〜エレメント59)と前の方のグループ2(エレメント9〜エレメント50)に分け、グループ1の今回のスキャン周期におけるサンプリングデータとグループ2の前回のスキャン周期におけるサンプリングデータを用いて受波ビームを形成することにより、6波長程度の短いパルス信号でも受信波が全アレイにかかるようにして受波ビームを形成することができ、短いパルスにおけるビーム形成の指向性、感度等を改善することができる。
【0034】
なお、図1はサンプリングをエレメント0からエレメント159に向けて順次行う、いわゆる斜めサンプリングの場合を示しており、この斜めサンプリングのタイミングに最適化したグループ分けは、エレメント番号が大きくなるほどサンプリングタイミングが遅れるため、グループ1(エレメント0〜エレメント9、エレメント53〜エレメント59)、グループ2(エレメント10〜エレメント52)となる。
【0035】
また、図1ではエレメントを前後に2グループ(2ブロック)に分割したが、分割数は2に限定されるものではなく、任意の正の整数nに分割することが可能であり、その場合にはそれぞれ別のスキャン周期のサンプリングデータを選択すればよい。
【0036】
図2はリニアアレイを用いた受波ビームの形成に本願発明を適用する場合を示す図である。このリニアアレイは、上記従来技術で説明したものと同様、0.5波長ごとに80のエレメントを直線状に配列したものである。同図は、左側の素子から10素子ずつ階段状にI,Qサンプリングを行う処理を4波長のスキャン周期で15周期(N−7〜N+7)繰り返した場合のサンプリングタイミングのチャートを示している。同図において−60°から到来する受信波を例示しているが、この受信波に対して、全エレメントにわたって同じスキャン周期のサンプリングデータを用いて受波ビームを形成するのでなく、10素子ずつスキャン周期をずらし、図中太線で示すサンプリングデータを用いてビームフォームすることにより、受信波が同時にかかっている幅をAからBに大きく広げることができ、ビーム形成の性能を改善できる。
【0037】
そこで、図3に示すように、単一のスキャン周期で得られるサンプリングデータ列▲3▼に対してマッチドフィルタを適用するだけでなく、アレイを複数エリア(同図では8エリア)に分割し、各エリアごとに異なるスキャン周期のサンプリングデータを用いることにより、▲1▼、▲2▼、▲4▼、▲5▼のように様々な方向に向いたサンプリングデータ列を生成することができる。ビーム方向によって適当なサンプリングデータ列を選択することにより、受信波が短パルスであってもビーム形成の性能を改善できる。リニアアレイであっても、100°前後の範囲でビーム形成されるため、各ビームの角度(ビーム番号)に合わせて各エリアのスキャン周期の組み合わせ(サンプリングデータ列)を決定することにより、全てのビームについてビーム形成の性能を改善することが可能である。
【0038】
具体的に、−59.25°(ビーム0)〜+59.25°(ビーム79)の範囲で1.5°ごとに80個のビームを形成する場合を考える。
図3において、サンプリングデータ列▲1▼の方向は−56.3°、サンプリングデータ列▲2▼の方向は−35.0°、サンプリングデータ列▲3▼の方向は+5.7°、サンプリングデータ列▲4▼の方向は+41.2°、サンプリングデータ列▲5▼の方向は+59.5°になっている。サンプリングデータ列▲1▼とサンプリングデータ列▲2▼の中間値−45.64°よりマイナスのビーム番号は、サンプリングデータ列▲1▼のデータを使用してビーム形成するようにする。以下同様に、隣り合うサンプリングデータ列の角度の中間でビームを分けると、ビーム番号と適用するサンプリングデータ列の関係は、以下のようになる。
【0039】
ビーム 0(-59.25°)〜ビーム 9(-45.75°):サンプリングデータ列▲1▼
ビーム10(-44.25°)〜ビーム29(-15.75°):サンプリングデータ列▲2▼
ビーム30(-14.25°)〜ビーム55(+23.25°):サンプリングデータ列▲3▼
ビーム56(+24.75°)〜ビーム73(+50.25°):サンプリングデータ列▲4▼
ビーム74(+51.75°)〜ビーム79(+59.75°):サンプリングデータ列▲5▼
となる。
【0040】
図4は、さらに、各スキャン周期と次のスキャン周期との間に補間によって新たなサンプリングデータを生成した場合のタイミングチャートを示す図である。上記複数のスキャン周期のデータを用いたサンプリングデータ列の生成方式をさらに改善するためには、4波長で繰り返した斜め階段状のサンプリングをより速いスキャン周期で、たとえば2波長で繰り返すようにすればよいが、装置の多重化処理の都合などで4波長よりも短くできない場合がある。このような場合には、同図に示すように、実際のスキャン周期は、そのままとして各スキャン周期間の補間を行って4波長の中間のサンプリングデータを生成し、サンプリングデータ列の方向を増やしたり、その方向を最適化すればよい。なお、図3のサンプリングデータ列▲1▼〜サンプリングデータ列▲5▼の方向は、種々の角度のサンプリングデータ列を生成可能であることを示すための例示であり、ビーム方向の範囲に応じて適宜最適なものを選択すればよい。
【0041】
また、ここでは各スキャン周期のサンプリングデータを斜め階段状のサンプリングデータの場合について説明したが、斜め連続のサンプリングデータや全エレメントを同時にサンプリングした平行サンプリングデータの場合でも同様にこの発明を適用可能である。
【0042】
次に、図5を参照してリニアアレイを用いた受信回路において、複素DFTを用いた受波ビームの形成を改善する方法について説明する。従来は、スキャン周期Nのサンプリングデータ列のみを用いて複素DFTを行い、受波ビームを形成していたが、この方式では、6波長程度の短い受信波が−60°から到来した場合、同図の範囲Aのアレイしか同時に信号が入力されずビーム形成の性能は低下する。
【0043】
一方、サンプリングデータは、位相と振幅の両方の情報を持っており、信号の帯域幅が広くない(広くても中心周波数に対して±20%程度の)ソナー信号などの場合、サンプリングデータの補間計算等によって各サンプリングデータを前後にシフトすることが可能で、複数のスキャン周期のサンプリングデータを適宜選択して任意の角度のサンプリング面のサンプリングデータ列を生成することができる。図5に示すように−45°のサンプリング面のサンプリングデータ列を生成すれば、−60°から到来した6波長の受信波は同図の範囲Bで同時に信号が受信されていることになり、受波ビームの形成をこのサンプリングデータ列で行えばスキャン周期Nのみのサンプリングデータ列を用いた場合よりもビーム形成の精度が改善される。
【0044】
【発明の実施の形態】
図6はこの発明の実施形態である海底探査ソナーのブロック図、図7は同海底探査ソナーのトランスデューサの設置形態を示す図、および、同トランスデューサが形成する送波ビーム、受波ビームを示す図である。
【0045】
まず、図7において、送信トランスデューサ11、受信トランスデューサ122はともに、複数の超音波振動子エレメントを1列に配列した超音波振動子アレイからなっている。送信トランスデューサ11は、振動子の配列方向が船首,船尾方向になるように船底に設置され、受信トランスデューサ12は、振動子の配列方向が船側方向になるように船底に設置される。
【0046】
船底には、上記送信トランスデューサ11、受信トランスデューサ12からなるトランスデューサ部1のほかに、送信トランスデューサ11に超音波のバースト信号を印加するとともに、反射エコーを受信してデジタルサンプリングデータに変換する送受信部2が設けられる。そして、船室には、演算処理部3が設けられる。演算処理部は、送受信部2から伝送入力されたサンプリングデータに基づいて受波ビームの形成および海底検出等を行う。
【0047】
送受信部2の送信回路26は、送信トランスデューサ11の各エレメントに対してパルス信号を印加する。送信トランスデューサ11の各エレメントは、このパルス信号によって駆動され、超音波信号を海中に送出する。送信回路26は、320kHzの信号を発振する発振器を内蔵しており、送波ビームが図7(B)に示すように船体の真下に扇形に形成されるように各エレメント毎にタイミングを制御してパルス信号を印加する。このようにして形成される送波ビームは、前後1.5°、左右170°程度の扇形である。このソナー装置では距離検出精度を向上するためめ各エレメントに入力されるパルス信号のパルス幅は、320kHzで6波程度である。このように真下にビームが形成されるため、船が動いていても殆どドップラ効果の影響がなく、海底からの反射エコーは送信時と同じ320kHzのバースト波となる。
【0048】
受信トランスデューサ12は、図8に示すように160個のエレメントを円周上に配置した円筒形状になっている。この受信トランスデューサ12に接続されている送受信部2および演算処理部3は、各エレメントが受信した反射エコーをサンプリングし、マッチドフィルタでリファレンスと比較することによって、図7(B)に示すような前後20°、左右1.5°程度の受波ビームを形成する。この受波ビームを高速に右から左にスキャンさせ、このスキャンを1回のパルス送信に対して何度も繰り返して行うことにより海底探査を行う。図8において、受信トランスデューサ12は、半径125mmの円筒形状であり、1.5°間隔で160個の超音波振動子エレメントが配列されているため、中心角238.5°で円筒の一部が切り欠かれた形状になっている。
【0049】
受信トランスデューサ12の各エレメントが受信した信号は送受信部2に入力される。送受信部2では、各エレメントが受信した信号を別々のプリアンプ13で増幅するとともに、フィルタ14でろ波し、TVGアンプ15で増幅する。フィルタ14は、送信トランスデューサ11から送信された超音波ビームの周波数(320kHz)付近の周波数以外を除去するバンドパスフィルタである。上述したように反射エコー信号はほぼ320kHzの狭帯域の信号であり、このバンドパスフィルタにより、帯域外の超音波機器の信号や帯域外シーノイズ等のノイズが除去される。
【0050】
TVGアンプ15は、時間可変ゲインアンプであり、送信トランスデューサ11がバースト波を発射したのち時間が経過するとともにゲインを上昇させてゆくアンプである。これはバースト波を発射してから時間が経過するとともに遠くで反射し、伝搬距離が長く信号レベルの小さい反射エコーを受信する必要があるため、これに対応してゲインを高くしてゆくものである。TVGアンプ15の後段にはこのTVGアンプ15のノイズを除去するための簡略なフィルタ16が介挿入されている。こののち、マルチプレクサ17により、160エレメントの信号が10系統に時分割多重化される。第k(=0〜9)マルチプレクサには、10n(=0〜15)+kの信号が入力される。すなわち、第0マルチプレクサにはエレメント0,10,20,…140,150の信号が入力され、第1マルチプレクサにはエレメント1,11,21,…,141,151の信号が入力され、…、第9マルチプレクサにはエレメント9,19,29,…149,159の信号が入力される。第0〜第9マルチプレクサは、同期して全て同じタイミングに入力信号の選択nを順次切り換えてゆく。
【0051】
10系統に多重化された反射エコー信号は、再度TVGアンプ18で増幅される。一般的なTVGアンプはゲイン制御範囲が40dB程度であり、広い範囲の海底探査を行おうとすれば40dB以上のTVG範囲を必要とするため、このようにTVGアンプを2段にしている。
【0052】
TVGアンプ18で増幅された信号は、AD変換器19によってサンプリングされデジタルサンプリングデータに変換される。AD変換器19のサンプリングタイミングおよびマルチプレクサ17の切換タイミングは、前記送信回路の発振器が発振する信号に基づいて作成される。すなわち、送信パルス(反射エコー信号)の周波数と、マルチプレクサ切換タイミングおよびサンプリングタイミングとは完全に同期している。
【0053】
図9は、AD変換器19のサンプリングタイミングを説明する図である。
【0054】
後段の演算処理部では、反射エコー信号を複素データとして処理するため、サンプリングにおいて複素データ化しておくことが望ましい。しかし、実数値信号にcos信号、sin信号をミキシングして実部I、虚部Qの信号に分離し、別々にサンプリングすることは、回路構成が複雑化するとともに、位相ずれなどによる測定誤差を招く原因になる。
【0055】
そこで、この装置では、受信した反射エコー信号の周波数が安定しており、サンプリングクロックがこれに完全に同期していることを利用し、90°の位相差で2回サンプリングすることによって一方を実部(In−phase)のデータとし、他方を虚部(Quadrature)のデータとして用いることにより、複素サンプリングデータを生成するようにしている。さらに、この装置では、反射エコー信号を90°の位相差で4回(0°、90°、180°、270°)サンプリングし、0°サンプリングデータと180°サンプリングデータを組み合わせ、且つ、90°サンプリングデータと270°サンプリングデータを組み合わせることによって反射エコー信号のDCバイアス成分を除去するようにしている。
【0056】
また、上記のように160エレメントの信号を時分割で10系統に多重化しているため、各系統は、16のエレメントを担当することになる。各系統では、反射エコーの周波数320kHzの1波長(1λ)の時間に4エレメントの信号をサンプリングし、4波長で16エレメントの信号をサンプリングするようにしている。
【0057】
図9を参照してサンプリングタイミングについて詳細に説明する。AD変換器AD0にはマルチプレクサ16を介してエレメント10n+0,(n=0,1,…,15:以下同じ)の信号が選択的に入力される。また、AD変換器AD1にはマルチプレクサ16を介してエレメント10n+1の信号が選択的に入力される。同様にAD変換器ADk,(k=0,1,…,9:以下同じ)には、エレメント10n+kの信号が選択的に入力される。各AD変換器は1/16λ(0.195625μ秒)毎に入力信号をサンプリングする。したがって1λの間に16回サンプリングが行われる。
【0058】
最初の1波長の間、各AD変換器ADkは、エレメントk、エレメント10+k、エレメント20+k、エレメント30+kを1サンプリング毎に切り換えて4回ずつサンプリングする。これにより、各エレメントの信号は、1/16λ×4=1/4λ、すなわち90°の間隔で4回サンプリングされることになるため、各エレメント毎に(相対的に)0°、90°、180°、270°の4つのデータを得ることができる。
【0059】
次の1波長の間、各AD変換器ADkは、エレメント40+k、エレメント50+k、エレメント60+k、エレメント70+kを1サンプリング毎に切り換えて4回ずつサンプリングする。さらに次の1波長の間、各AD変換器ADkは、エレメント80+k、エレメント90+k、エレメント100+k、エレメント110+kを1サンプリング毎に切り換えて4回ずつサンプリングする。さらに次の1波長の間、各AD変換器ADkは、エレメント120+k、エレメント130+k、エレメント140+k、エレメント150+kを1サンプリング毎に切り換えて4回ずつサンプリングする。このようにして、4波長の間に、全てのエレメントについて4つ(0°、90°、180°、270°)のデータを得ることができる。この4波長の間の処理が1スキャン周期の処理である。
【0060】
なお、各AD変換器ADk,(k=0〜9)のサンプリングタイミングは、完全に同期しており、サンプリング終了後のマルチプレクサ16の切り換えも同時である。AD変換器ADkとして20MHz程度の高速AD変換器を使用すれば、サンプリング直前の入力だけがサンプリングデータに影響するため、入力信号のサンプリングを行った直後に、マルチプレクサの切り換え、後段のTVGアンプの応答を実行することにより、次のサンプリングタイミング(0.195625μ秒後)までには、マルチプレクサの選択信号の作動とAD変換器の出力データの変化で発生した雑音は十分に減衰しているため、次のサンプリングに悪影響を及ぼさない。また、上記のように10系統のマルチプレクサ、AD変換器の切り換えを同期して行っているため、ある系統の切換ノイズが他の系統に侵入して悪影響を及ぼすこともない。
【0061】
このようにマルチプレクサによる切り換えで多重化をした場合のノイズを防止するためこのソナー装置では斜め階段状のサンプリングタイミングを採用している。
【0062】
各エレメントのサンプリングデータは平均処理回路20に入力される。平均処理回路20は、各エレメント毎に、0°サンプリングデータと180°サンプリングデータ、および、90°サンプリングデータと270°サンプリングデータの対で平均処理を行う。送信周波数(反射エコー周波数)と同じクロックでタイミングを設定されたサンプリングデータであるため、0°サンプリングデータと180°サンプリングデータ、および、90°サンプリングデータと270°サンプリングデータは、それぞれ殆ど同じ振幅レベルで極性が異なる値になっているはずである。したがって、(0°サンプリングデータ−180°サンプリングデータ)/2の平均処理を行うことにより、DCオフセット成分をキャンセルした0°サンプリングデータ(実部データR)を算出することができる。なお、DCオフセット成分は、正負非対称でのAC結合やAD変換器のオフセット誤差によって発生するものである。また、90°サンプリングデータと270°サンプリングデータについても、(90°サンプリングデータ−270°サンプリングデータ)/2の平均処理を行うことにより、DCオフセット成分をキャンセルした90°サンプリングデータ(虚部データI)を算出することができる。これら実部データRと虚部データIを複素サンプリングデータとして出力する。
【0063】
図10は平均処理回路20が出力するサンプリングデータのタイミングを示す図である。平均処理回路20が出力するサンプリングデータは、同図折線aに示すような斜め階段状のサンプリング時刻のものである。すなわち、0°、90°、180°、270°の4回サンプリングしているが、180°サンプリングデータ、270°サンプリングデータはDCオフセット成分を除去するために用いられ、90°サンプリングデータは虚部データとして用いられるため、結局は0°サンプリングデータのタイミングの複素サンプリングデータとして演算処理部3に入力される。
【0064】
この複素サンプリングデータは、光ファイバ等で結合された高速リンクにより船室の演算処理部3に伝送される。なお、送受信部2のAD変換器19以後はデジタル処理であるため、サンプリングデータの伝送タイミングがこの同図の階段状折線aのタイミングに正確に一致している必要はなく、以下の演算処理がリアルタイムに実行できるように送受信部2から演算処理部3に入力されればよい。すなわち、階段状のサンプリングデータのうち、たとえばエレメント0のデータ〜エレメント9のデータは同タイミングのものであるが、送受信部2から演算処理3への伝送はシリアルに行われ、演算処理部3の処理においてこれらのデータが同タイミングのものとして処理される。
【0065】
図8に示すように、受信トランスデューサ12は、1.5°間隔で160個のエレメントを有する中心角238.5°の円筒形状になっているが、受波ビームの形成には、ビーム方向を中心とする約90°の範囲の60エレメントが使用される。エレメント0〜エレメント59で受波ビームを形成する場合、ビーム方向は、エレメント29,エレメント30間の方向であり、この方向を0°とすると、エレメント0は、44.25°の方向になり、エレメント59は、−44.25°の方向になる。
【0066】
演算処理部3は、連続する60エレメントで受波ビームを形成し、これを右から左にスキャンする。すなわち、エレメント0〜エレメント59で形成する受波ビーム(ビーム0)からエレメント100〜エレメント159で形成する受波ビーム(ビーム100)までの101の受波ビームを連続して形成する。
【0067】
ここで、上記のように受信トランスデューサ12は、半径が125mmであるため、ビーム方向に対して一番前のエレメント29,30と、一番後ろのエレメント0,59とは約7.5波長分の距離がある。すなわち、
125×(1−√1/2)/(1500/320)≒7.5
である。
【0068】
上述したように、この海底探査ソナーでは、送信トランスデューサ11から送信するバースト波のパルス幅を6波長程度に短かくし探査精度の向上を図っている。このため、反射エコーのパルス幅も短くなり、反射エコーが受波ビーム形成用の60のエレメントに同時に掛からない。そこで、演算処理部3では、2スキャン周期分(前回と今回)のサンプリングデータを用いることで全てのエレメントで反射エコーを受信して受波ビームを形成できるようにしている。すなわち、スキャン周期は4波長ごとであり、前回のサンプリングから今回のサンプリングまでの間に反射エコーは4波長の距離を進んでいるため、反射エコーの長さが6波長であっても、6λ+4λの範囲に反射エコーがかかることになり、7.5波長の距離をカバーすることができる。
【0069】
このため、後ろの方のグループ1(エレメント0〜エレメント9、エレメント53〜エレメント59)と前の方のグループ2(エレメント10〜エレメント52)に分け、反射エコーが遅く到達するグループ1については今回のスキャン周期にサンプリングしたデータを用い、反射エコーが速く到達するグループ2については今回のスキャン周期から4波長前の時間帯にサンプリングされた前回のスキャン周期のサンプリングデータを用いてビーム形成を行う。
【0070】
なお、上記グループ1、グループ2はサンプリングデータを斜め階段状サンプリングの場合のグループ分けであり、同タイミングのデータをサンプリングした場合には、グループ1がエレメント0〜エレメント8およびエレメント51〜エレメント59、グループ2がエレメント9〜エレメント50となる。
【0071】
図11は、演算処理部3のビーム形成部22の構成を示す図である。ビーム形成部22は60点の複素マッチドフィルタによって受波ビームの形成を行う回路である。このビーム形成部は、従来のマッチドフィルタである60段のシフトレジスタ51,61に加えて107段のシフトレジスタ52,62、43段のシフトレジスタ53,63を備えている。シフトレジスタ51,52,53およびシフトレジスタ61,62,63は、それぞれ別々に縦列接続されている。
【0072】
前段の受信部から0°サンプリングデータすなわち複素サンプリングデータの実部データが入力され、この0°サンプリングデータは、シフトレジスタ51の入力端子に入力される。また、前段の受信部から90°サンプリングデータすなわち複素サンプリングデータの虚部データが入力され、この90°サンプリングデータは、シフトレジスタ61の入力端子に入力される。60段のシフトレジスタ51,61の後端に今回のサンプリングサイクルのエレメント59のサンプリングデータが入力されたとき、ビーム番号0のビームが形成される。次に、1シフトし、後端にエレメント60のサンプリングデータが入力されたときビーム番号1のビームが形成される。このように、ビーム番号を+1するときに、サンプリングデータのみ1シフトし、乗算器の係数(CRn、CInで表示)は固定でよい。
【0073】
CRn、CInは複素マッチドフィルタの係数で、窓処理の重み付け、サンプリングタイミング差、素子位置と音速の関係を補正する係数である。マッチドフィルタは全体として、各素子の受信信号のベクトルを合わせるように加算することでビームを形成する。ここで、60段のシフトレジスタ51,61は、エレメント0〜エレメント9、エレメント53〜エレメント59のサンプリングデータの出力タップを有し、43段のシフトレジスタ53,63では、エレメント10〜エレメント52のサンプリングデータの出力タップを有している。
【0074】
0°サンプリングデータすなわち複素サンプリングデータの実部データは、60段のシフトレジスタ51、107段のシフトレジスタ52、43段のシフトレジスタ53に順次入力される。また、90°サンプリングデータは、60段のシフトレジスタ61、107段のシフトレジスタ62、43段のシフトレジスタ63に順次入力される。
【0075】
同図において、RNn、ROnは0°サンプリングデータ(実部データ)を示し、RNnは今回のスキャン周期でサンプリング入力されたデータ、ROnは前回のスキャン周期でサンプリング入力されたデータを示す。また、INn、IOnは90°サンプリングデータ(虚部データ)であり、INnは今回のスキャン周期でサンプリング入力されたデータ、IOnは前回のスキャン周期でサンプリング入力されたデータを示す。そして、CRn、CInは、複素マッチドフィルタのリファレンス係数を示し、CRnはリファレンスの実部係数、CInはリファレンスの虚部係数を示す。添字の数字はビーム中のエレメント番号である。なお、同図において、乗算されるリファレンス係数CRn、CInおよびサンプリングデータRNn,ROn,INn,IOnには、ともに0〜59の番号が付されており、このうちリファレンス係数CRn、CInは0〜59の番号で示される固定された値であるが、サンプリングデータRNn,ROn,INn,IOnには、シフトレジスタに順次入力されるエレメント0〜159のデータが、順次割り当てられる。このとき、n=29,30に割り当てられたエレメントの方向をビーム方向として受波ビームが形成される。
【0076】
図示のようにマッチドフィルタは、RR、IR、RI、IIの4系列からなっている。RRは、RNn,ROn(実部データ)、とCRn(実部係数)との相関度を算出するフィルタであり、60個の乗算器55がリファレンス係数CRnと、そのタイミング(ビーム方向)で対応する0°サンプリングデータとの乗算を行い、加算器56がその乗算結果を加算する。また、I・Iは、INn,IOn(虚部データ)、とCIn(虚部係数)との相関度を算出するフィルタであり、60個の乗算器57がリファレンス係数CInと、そのタイミング(ビーム方向)で対応する90°サンプリングデータとの乗算を行い、加算器58がその乗算結果を加算する。加算器55の加算結果すなわちRR系統のフィルタ出力(RR)およびII系統のフィルタ出力(II)は減算器71に入力され(RR)−(II)の演算が行われ、複素サンプリングデータの実部と複素リファレンス係数の実部との位相の相関値が算出される。すなわち、
【0077】
【数1】
【0078】
の演算が実行され、実部データと実部係数の相関が算出される。
【0079】
一方、IRは、INn,IOn(虚部データ)、とCRn(実部係数)との相関度を算出するフィルタであり、60個の乗算器65がリファレンス係数CRnと、そのタイミング(ビーム方向)で対応する90°サンプリングデータとの乗算を行い、加算器66がその乗算結果を加算する。また、R・Iは、RNn,ROn(実部データ)、とCIn(虚部データ)との相関度を算出するフィルタであり、60個の乗算器67がリファレンス係数CInと、そのタイミング(ビーム方向)で対応する0°サンプリングデータとの乗算を行い、加算器68がその乗算結果を加算する。加算器65の加算結果すなわちIR系統のフィルタ出力(IR)およびRI系統のフィルタ出力(RI)は加算器72に入力され(IR)+(RI)の演算が行われ、複素サンプリングデータの実部と複素リファレンス係数の実部との位相の相関値が算出される。すなわち、上記〔数1〕の演算が実行される。
【0080】
減算器71および加算器72の演算結果は、振幅検出部73に入力される。振幅検出部73は、この演算結果に基づいて受波ビームの振幅を求める。この振幅は、(I2 +Q2 )1/2 で求めることができ、ハード処理する場合は、テーブルや近似処理する回路などを用いればよい。取出回路74は、図8に示すように受信トランスデューサの全周に素子がないために必要になる回路で、シフトレジスタのクロックの59〜159の101ビームを取り出す。この101ビームは、上記したようにエレメント29−30間方向のビーム0からエレメント129−130間方向のビーム100までの101個のビームである。
【0081】
なお、入力の0°サンプリングデータと90°サンプリングデータが円周に沿った同タイミングのデータの場合、マッチドフィルタは、60段のシフトレジスタ51,61の前30段と後30段で対称となり、シフトレジスタを中央で折り返すようにして加算後に乗算するようにすれば乗算器の数を1/2にできる。これは43段シフトレジスタにも適用することができ、この場合、同時サンプリングであるため、n=9〜50の42段シフトレジスタとなる。
【0082】
図12は、図8に示す一部切欠の円筒形トランスデューサを用いたビーム形成部の他の実施形態を示す図である。図11のマッチドフィルタをハード回路で実現すると、サンプリングデータと係数との乗算部分が一番大きく、乗算器の時分割使用が必要である。図11のビーム形成部では実際に受波ビームを形成できない時間範囲(n=0〜59の範囲にデータの不連続点(エレメント159−エレメント0)が存在する時間範囲)であってもフィルタ演算を行い、取出回路74でこのデータを捨てていたが、図12のビーム形成部では、図11のビーム形成部に並列ロードシフトレジスタを追加することにより、上記無駄な演算をなくし、必要な乗算および加算の回数を減らすことで、回路規模を軽減を可能にしている。図11のビーム形成部では、RR,IR,RI,IIの4つの複素マッチドフィルタの240個の乗算を、1秒間にスキャン周期(320kHz/4)×データシフト回数(160)=12800000回実行する必要があったが、図12のビーム形成部ではフィルタ演算の回数が実際にビームを形成する101回でよいため、1秒当たりの演算回数を(320kHz/4)×101=8080000回に軽減することができる。
【0083】
図12のビーム形成部において、図11に示したビーム形成部に追加した構成部は、並列ロード160段シフトレジスタ81,84、並列ロード101段シフトレジスタ82,85である。図12の160段シフトレジスタ80,83は、図11の、60段シフトレジスタ51,61と107段シフトレジスタ52,62をそれぞれ連結したものと等価である。
【0084】
受信回路から入力される0°サンプリングデータ、90°サンプリングデータは、それぞれ160段シフトレジスタ80、160段シフトレジスタ83に入力され、RN0,IN0が160段の一番奥に転送され、RN0〜RN159、IN0〜IN159の160個のデータが揃った時点(4波長ごとに発生)で、このデータ列が並列ロード160段シフトレジスタ81および並列ロード160段シフトレジスタ84に並列ロードされる。
【0085】
並列ロード101段シフトレジスタ82、並列ロード101段シフトレジスタ85は、それぞれ並列ロード160段シフトレジスタ81、並列ロード160段シフトレジスタ84に接続されている。160段シフトレジスタ80,83から並列ロード160段シフトレジスタ81,84にデータがロードされるタイミングと同じタイミングに、並列ロード160段シフトレジスタ81,84から並列ロード101段シフトレジスタ82,85に(1スキャン周期前の)データがロードされる。なお、この構成では、0°サンプリングデータ、90°サンプリングデータが入力されはじめたのち、これが2周するまで(8波長分)ビーム形成できないが、極近距離であるため全く問題ない。
【0086】
並列ロード後、ビーム形成および並列ロードシフトレジスタのシフトを101回ずつ行う。この処理は次の並列ロードのタイミングまでに終わっていればよい。このようにして、無駄なビーム形成演算をなくすことで、1つの乗算器で時分割できる乗算の数を増やすことができ、全体規模の縮小ができる。
【0087】
図11、図12のビーム形成部ともに各マッチドフィルタの係数Cを固定としたが、受波ビームの形成中に係数Cを連続に変更し、ビームのフォーカスを変更できるようにしてもよい(ダイナミックフォーカス)。ダイナミックフォーカスにすれば、特に近距離のビーム形成の性能を改善することができる。
【0088】
図13〜図16は、上記ビーム形成部の他の実施形態およびその動作を示す図である。この実施形態のビーム形成部は、図12のビーム形成部のシフトレジスタの多くをRAMに置き換えたものである。図13はその構成図である。
この実施形態では、1つの処理回路が並列処理できるデータ数が16であることから、ビームを形成する60個のサンプリングデータを14、16、16、14に4分割して処理する。このうち中央の16サンプリングデータ+16サンプリングデータは早くビームが到達するため古いスキャン周期のデータを用い、左右周辺の14サンプリングデータ+14サンプリングデータは遅くビームが到達するため新しいスキャン周期のデータを用いる。
【0089】
中央の16+16サンプリングデータ用に16段シフトレジスタ91、92および並列ロード16段シフトレジスタ95、96が設けられ、これらに対応するフィルタ係数を記憶した係数レジスタ105、106、マッチドフィルタの演算を実行する演算部101、102が設けられている。また、周辺の14+14サンプリングデータ用に14段シフトレジスタ90、93および並列ロード14段シフトレジスタ94、97が設けられ、これらに対応するフィルタ係数を記憶した係数レジスタ104、107、マッチドフィルタの演算を実行する演算部100、103が設けられている。そして、演算部100〜103の演算結果を加算する加算部108が設けられている。
【0090】
なお、この図では、各サンプリングデータについて1系統しか示していないが、各構成部は、サンプリングデータの実部、虚部に合わせてそれぞれ2系統あり、演算部100〜103は、データの実部×係数の実部、データの実部×係数の虚部、データの虚部×係数の実部、データの虚部×係数の虚部の4回の演算をする。
【0091】
各シフトレジスタおよび並列ロードシフトレジスタには移相器21、RAM−1、RAM−2からサンプリングデータが供給される。なお、RAM−0は、移相器21から入力される最新のサンプリングデータをバッファするRAMであり、エレメント14〜エレメント159の146個のデータを記憶する領域を有するものである。なお、RAM−1、RAM−2も同様にエレメント14〜エレメント159の146個のデータを記憶する領域を有している。エレメント0〜エレメント13のデータはシフトレジスタに直接ロードされるため、RAMは不要である。詳細は後述する。
【0092】
図14、図15を参照して、このビーム形成部の動作を説明する。移相器21は、階段状のサンプリングデータを斜め連続サンプリングデータに移相する。1スキャン分のデータすなわちエレメント0のデータからエレメント159のデータは、ページデータとして順次RAM0および14段シフトレジスタ90および14段シフトレジスタ93に入力される。
【0093】
14段シフトレジスタ90には新しいスキャンのエレメント13〜エレメント0のサンプリングデータが入力される。14段シフトレジスタ93には新しいスキャンのエレメント159〜エレメント146のサンプリングデータが入力される。また、16段シフトレジスタ91には古いスキャンのエレメント14〜エレメント29のサンプリングデータが入力される。16段シフトレジスタ92には古いスキャンのエレメント30〜エレメント45のサンプリングデータが入力される。ここで、図14、図15において、古いスキャンのデータを0−n(n=0〜159)と記述し、新しいスキャンのデータを1−n(n=0〜159)と記述する。
【0094】
上記のようにデータが入力されると(図14(A))、各シフトレジスタ90〜93から並列ロードシフトレジスタ94〜97にデータがロードされる(図14(B))。並列ロードシフトレジスタ94〜97にデータがロードされると、このデータは演算部100〜103に供給されるため、このデータに基づいてビームが形成される。同図(B)の場合にはエレメント0〜エレメント59を用いたビーム番号0のビーム(ビーム0)が形成される。このとき、バッファであったRAM−0のデータは新しいスキャンデータを格納するRAM−1に転送され、それまでRAM−1に格納されていたデータは古いスキャンデータを格納するRAM−2に転送される。
【0095】
こののちは、各並列ロードシフトレジスタ94〜97のデータが1つずつシフトされてゆき、ビーム番号1(ビーム1)〜ビーム番号100(ビーム100)のビームが形成される。図15(A)は、図14(B)の状態から1つだけサンプリングデータがシフトされた状態を示している。このデータのセットでビーム1が形成される。
【0096】
そして、順次データがシフトされてゆき、図15(B)のように並列ロードシフトレジスタ97に1−159〜1−146のサンプリングデータがセットされ、並列ロードシフトレジスタ96に0−145〜0−130のサンプリングデータがセットされ、並列ロードシフトレジスタ95に0−129〜0−114のサンプリングデータがセットされ、並列ロードシフトレジスタ94に1−113〜1−100のサンプリングデータがセットされると、これらのデータがビーム100が形成される。
【0097】
これ以上データをシフトしても不連続なデータセットとなり、ビーム形成ができないが、このとき、RAM−0、14段シフトレジスタ90、93には、次の新たなスキャンのデータ2−n(n=0〜159)が入力されており、16段シフトレジスタ91、92には、RAM−1から1−45〜1−30、1−29〜1−14のデータが入力されている。すなわち、これらのデータは次のスキャンのビーム0のデータセットである。
【0098】
これを図14(A)→(B)の手順で並列ロードすることにより、次のスキャンのビーム0を形成することができ、図14(A)→(B)→図15(A)→(B)→図14(A)の手順を繰り返してゆくことで、不連続なデータセットをスキップしてビーム形成に有効なデータセットのみを並列ロードシフトレジスタ94〜97にセットすることができる。
【0099】
なお、距離に応じてビームの焦点を鋭く結ばせるダイナミックフォーカスを行うため、係数レジスタ104〜107にセットされる係数は、ビーム形成を開始してからの時間すなわちビームの距離に応じて一斉に書き換えられる。
【0100】
また、上記説明では、理解が容易なようにRAM−0→RAM−1→RAM−2とデータを転送するとしているが、実際には、書込アドレス、読出アドレスを変更することで対応し、データの転送は行わない。
【0101】
上記実施形態では、図8に示すように一部が切りかかれた円筒形アレイについて説明しているが、全周にエレメントを備えた完全に円筒形のトランスデューサにこの発明を適用することもできる。
【0102】
図17は、リニアアレイの受信データから受波ビームを形成するマッチドフィルタを備えたビーム形成部の例を示す図である。このビーム形成部は、図3で説明した原理を具体化したものである。このマッチドフィルタを、図6の海底探査ソナーにおいて受信用のトランスデューサとして直線状の超音波振動子アレイを用いた場合、同図のビーム形成部22としてこのビーム形成部を用いればよい。
【0103】
なお、図3に示すようにこのビーム形成部では階段状のサンプリングデータをそのまま用いるため、図6の移相器21は不要である。ただし、サンプリングデータを斜め等間隔サンプリングに移相して入力するなどの場合には移相器を用いればよい。
【0104】
図17において、バッファRAM90は、複数のスキャン周期に跨がるサンプリングデータ列▲1▼〜サンプリングデータ列▲5▼を作るために必要で、例えばデュアルポートRAMで構成される。図3ようにサンプリングデータ列を作成する場合、スキャン周期N+8のサンプリングデータをバッファRAMに書き込み、スキャン周期N−7〜スキャン周期N+7のデータを読み出してサンプリングデータ列▲1▼〜サンプリングデータ列▲5▼のデータを作るように動作する。したがって、バッファRAM90の容量は、16スキャン周期以上のサンプリングデータ(スキャン周期N−7〜スキャン周期N+7で15スキャン周期分、スキャン周期N+8で1スキャン周期分)を記憶する容量が必要である。
【0105】
書込/読出回路91は、バッファRAM90のデータの書き込み、読み出し、マッチドフィルタ部92〜96へのデータ転送を制御する。マッチドフィルタ部92〜96は、それぞれサンプリングデータ列▲1▼〜サンプリングデータ列▲5▼に対応しており、対応する範囲のビーム方向(ビーム番号)のビームを形成する。なお、入力されるサンプリングデータおよびマッチドフィルタの係数はそれぞれ複素数であり、図17のサンプリングデータ部と係数部の破線は、それぞれのデータが複素データであることを示している。また、サンプリングデータ部は処理の高速化のためダブルバッファ方式をとることが多いが、図17では説明を簡略化するためこれを省略している。
【0106】
ここで、ビーム0〜ビーム9のビームを形成するサンプリングデータ列▲1▼のマッチドフィルタ部92について説明する。係数メモリ100には、ビーム0〜ビーム9のビームを形成するための、マッチデータ(フィルタ係数)が蓄えられている。係数選択回路101は、外部から入力されるビーム番号に応じ、このビーム番号に対応するフィルタ係数を係数メモリ100から読み出して乗算器群102に供給する。サンプリングデータレジスタ103は、書込/読出回路91から入力されたエレメント0〜エレメント79の所定のスキャン周期のサンプリングデータを記憶する。このサンプリングデータは、図3に示すサンプリングデータ列▲1▼のサンプリングデータである。サンプリングデータレジスタ103はこのデータを乗算器群102に供給する。乗算器群102は、供給されたサンプリングデータとフィルタ係数とを乗算して加算器104に入力する。加算器104は、各乗算器の乗算結果を加算して実数部、虚数部毎の加算値を算出する。振幅検出回路105は、この加算値を用い、(I2 +Q2 )1/2 の演算を実行して振幅を算出する。そしてこの振幅値を遅延回路106で2波長遅延して指定されたビーム番号のビーム方向の受信振幅出力として出力する。
【0107】
上記と同様の処理を、分割されたビーム番号毎にサンプリングデータ列▲2▼〜▲5▼について行えば、ビーム0〜ビーム79の振幅出力が得られる。また、このビーム形成部においても、マッチデータをビーム形成中に連続に変更できるようにしておけばダイナミックフォーカスが可能となる。
【0108】
なお、マッチドフィルタ部92,94,96に2波長の遅延回路が必要な理由は、図3の例ではサンプリングデータ列▲1▼、サンプリングデータ列▲3▼、サンプリングデータ列▲5▼の方が、サンプリングデータ列▲2▼、サンプリングデータ列▲4▼よりも2波長分進むため、サンプリングデータ列▲1▼、サンプリングデータ列▲3▼、サンプリングデータ列▲5▼を2波長遅らせるためである。これは図3に示すように、サンプリングデータ列の階段数が偶数(8段)であるため、サンプリングデータ列の中心が階段の段と段の中間になり、階段の傾斜によってサンプリングデータ列の中心が2波長分ずれることがあるためである。
【0109】
書込/読出回路91でサンプリングデータ列▲2▼、サンプリングデータ列▲4▼に入力するデータを1スキャン周期(4波長)進ませることができ、この場合はサンプリングデータ列▲2▼、サンプリングデータ列▲4▼の方に2波長遅延を入れる。なお、斜め階段状のサンプリングデータ列の段数を奇数とした場合には、全てのサンプリングデータ列の中心を同じスキャン周期に揃えることができるため、2波長遅延は不要になる。
【0110】
図18は、リニアアレイの受信データを遅延・移相処理によってサンプル面を変更したのちDFTにより受波ビームを形成する演算処理部のブロック図である。この演算処理部は、図5で説明した原理を具体化したものであり、図6の海底探査ソナーにおいて受信用のトランスデューサとして直線状の超音波振動子アレイを用い、マッチドフィルタを用いずにビームを形成する場合には、同図の演算処理部3としてこの演算処理部を用いればよい。この場合、後述の0°サンプルデータ生成回路113、+45°サンプルデータ生成回路114、−45°サンプルデータ生成回路115が移相器21に対応し、DFT回路119,120,121がビーム形成部22に対応する。
【0111】
同図において、バッファRAM111、112は、送受信部2から入力される0°サンプリングデータと90°サンプリングデータをバッファリングする。このサンプリングデータは、図2に示した階段状の斜めサンプリングデータ、図8に示した全エレメントの同時サンプリングデータ、連続斜めサンプリングデータなどどのような時系列データでもよい。バッファRAMは、通常のSRAM、デュアルポートSRAMなどで構成される。バッファRAM111、112は、図5に示すように、リニアアレイに対して0°、+45°、−45°の傾斜のサンプリング面を形成するためN−5〜N+5の11のスキャン周期分の記憶エリアを備える。すなわち、+45°または−45°の傾斜のサンプリング面を形成するためにN−5〜N+4の10のサンプリングデータ列を使用し、N+5のエリアには入力されたサンプリングデータが書き込まれる。
【0112】
0°サンプリング面生成回路113は、バッファRAM111、112に記憶されているスキャン周期Nのサンプリングデータ列を読み込み、これが階段状嘗めサンプリングデータや連続斜めサンプリングデータである場合には、各サンプリングデータを移相して同時サンプリングのサンプリングデータ列に変換してバッファRAM117に書き込む。また、バッファRAM111、112に記憶されているサンプリングデータ列が同時サンプリングデータの場合には、これをそのまま出力してバッファRAM117に書き込む。
【0113】
−45°サンプリング面生成回路115は、バッファRAM111、112に記憶されているスキャン周期N−5〜N+4のサンプリングデータ列を読み込む。このとき、各スキャン周期のうち図5の太線に示すサンプリングデータ列のみを読み込めばよい。そして、各スキャン周期のサンプリングデータ列毎に斜めに移相し、全てを連続して図5に示すような−45°のサンプリング面の連続サンプリングデータを生成する。すなわち、あたかもリニアアレイが−45°の方向に向いているかのようなサンプリングデータ列を生成する。そしてこのサンプリングデータ列をバッファRAM118に書き込む。なお、バッファRAM111、112から入力したサンプリングデータ列が階段状の斜めサンプリングデータ、同時サンプリングデータ、連続斜めサンプリングデータのいずれであってもそのサンプリングタイミングを補正する遅延・移相の係数を用いればよい。
【0114】
+45°サンプリング面生成回路114は、バッファRAM111、112に記憶されているスキャン周期N−5〜N+4のサンプリングデータ列を上記−45°サンプリング面生成回路115とは逆方向に読み込み、図5に示すような+45°のサンプリング面の連続サンプリングデータを生成する。そしてこのサンプリングデータ列をバッファRAM117に書き込む。
【0115】
なお、上記の例では、たとえばスキャン周期Nからスキャン周期N+1までの間は、スキャン周期Nのサンプリングデータを用いるようにしているが、中間よりもスキャン周期Nのタイミングによっているところはスキャン周期Nのデータを用い、スキャン周期N+1のタイミングによっているところはスキャン周期N+1のデータを用いるようにしてもよい。また、スキャン周期Nからスキャン周期N+1までの間はスキャン周期Nのサンプリングデータとスキャン周期N+1のサンプリングとで補間するようにしてもよい。
【0116】
DFT回路119は、0°サンプリング面のサンプリングデータ列をDFTし、0°近辺(正面方向)のビーム形成を実行する。DFT回路120は、+45°サンプリング面のサンプリングデータ列をDFTし、+45°近辺(斜め左方向)のビーム形成を実行する。DFT回路121は、−45°サンプリング面のサンプリングデータ列をDFTし、−45°近辺(斜め右方向)のビーム形成を実行する。これらDFT回路119、120、121が形成する受波ビームを組み合わせることによって全方向について受波ビームをスキャンすることができる。
【0117】
なお、DFT回路119、120、121は分担を明確にするために分けたもので、高速DSPなどを用いて処理能力が十分であれば、分離せずに1つの処理回路で行うようにしてもよい。
【0118】
また、簡略化するためサンプリングデータ列の形成角度を0°、+45°、−45°としたが、生成する時系列データ数とその角度はビーム幅の範囲、最小受信パルス幅に応じて最適化すればよい。
【0119】
【発明の効果】
この発明によれば、受信信号が短いパルス信号であっても全超音波振動子にわたって受波ビームの形成をすることができるため、ビームの指向性や感度を改善でき、ソナー装置に適用した場合には距離分解能を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】円筒形アレイの受信信号に本願発明を適用した場合の例を示す図である。
【図2】リニアアレイの受信信号に本願発明を適用した場合の例を示す図である。
【図3】リニアアレイの受信信号に本願発明を適用した場合の例を示す図である。
【図4】リニアアレイの受信信号に本願発明を適用し、補間データを生成した場合の例を示す図である。
【図5】リニアアレイの受信信号に本願発明を適用した場合の例を示す図である。
【図6】この発明の実施形態である海底探査ソナーのブロック図である。
【図7】同海底探査ソナーのトランスデューサの取り付け形態および送波ビーム,受波ビームを示す図である。
【図8】同海底探査ソナーの受信トランスデューサの構成を示す図である。
【図9】同海底探査ソナーのAD変換器のサンプリングタイミングチャートを示す図である。
【図10】同海底探査ソナーの演算処理部の移相方式を説明する図である。
【図11】同演算処理部のビーム形成部の構成を示す図である。
【図12】ビーム形成部の他の構成例を示す図である。
【図13】ビーム形成部のシフトレジスタに代えてRAMを用いた例を示す図である。
【図14】同ビーム形成部の動作を説明する図である。
【図15】同ビーム形成部の動作を説明する図である。
【図16】前記演算処理部の移相器の構成を示す図である。
【図17】受信トランスデューサとしてリニアアレイを用いた場合のビーム形成部の構成例を示す図である。
【図18】受信トランスデューサとしてリニアアレイを用い、DFT演算によってビーム形成幅を広げたビーム形成部の例を示す図である。
【図19】円筒形アレイのビーム劣化の原因を説明する図である。
【図20】リニアアレイのビーム劣化の原因を説明する図である。
【符号の説明】
1…トランスデューサ部
2…送受信部
3…演算処理部
11…送信トランスデューサ
12…受信トランスデューサ
13…プリアンプ
14…バンドパスフィルタ
15…TVGアンプ
16…バンドパスフィルタ
17…マルチプレクサ
18…TVGアンプ
19…AD変換器
20…平均化処理部
21…移相器
22…ビーム形成部
51、61…60段シフトレジスタ
52、62…107段シフトレジスタ
53、63…43段シフトレジスタ
55、57、65、67…乗算器
56、58、66、68…加算器
71…減算器
72…加算器
73…振幅検出部
74…取出回路
80、83…160段シフトレジスタ
81、84…並列ロード160段シフトレジスタ
82、85…並列ロード101段シフトレジスタ
90…バッファRAM
91…書込/読出回路
92〜96…マッチドフィルタ部
100…係数メモリ
101…係数選択回路
102…乗算器群
103…サンプリングデータレジスタ
104…(符号付)加算器
105…振幅検出回路
106…(2波長)遅延回路
111、112…バッファRAM
113…0°サンプリング面生成部
114…+45°サンプリング面生成部
115…−45°サンプリング面生成部
116、117、118…バッファRAM
119、120、121…信号処理部
130…FIFOメモリ
131…乗算部
132…(移相係数)メモリ
133…減算器
134…加算器
Claims (10)
- 円弧状に配列された複数の超音波振動子を、受波ビーム形成方向における位置に応じて複数のブロックに分割し、
各超音波振動子が受信した信号の各々を、所定のスキャン周期で繰り返しサンプリングし、
各ブロック毎にそれぞれ別のスキャン周期のサンプリングデータを選択するとともに、所定のサンプリング面上の連続したサンプリングデータとなるように移相させ、
選択、移相されたサンプリングデータに基づいて受波ビームを形成する受波ビーム形成方法。 - 前記複数の超音波振動子が受信する信号は、前記円弧状に配列された複数の超音波振動子の受波ビーム形成方向に沿った同一のパルス信号を最初に受信する超音波振動子と最後に受信する超音波振動子との間隔からなる長さよりも短いパルス幅のパルス信号である請求項1に記載の受波ビーム形成方法。
- 円周状に配列された複数の超音波振動子から一部円弧状の超音波振動子を選択して、請求項1に記載の円弧状に配列された複数の超音波振動子とし、前記一部円弧状の超音波振動子の選択を順次切り換えることにより受波ビーム形成方向を回転させる受波ビーム形成方法。
- 線状に配列された複数の超音波振動子を複数のブロックに分割し、
各超音波振動子が受信した信号の各々を、所定のスキャン周期で繰り返しサンプリングし、
各ブロック毎にそれぞれ別のスキャン周期のサンプリングデータを選択するとともに、所定のサンプリング面上の連続したサンプリングデータとなるように移相させ、
選択、移相されたサンプリングデータに基づいて所定方向に受波ビームを形成する受波ビーム形成方法。 - 前記複数の超音波振動子が受信する信号は、前記線状に配列された複数の超音波振動子の前記所定方向から見た奥行きよりも短いパルス幅のパルス信号である請求項4に記載の受波ビーム形成方法。
- 前記受波ビーム形成方向の前記線状に配列された複数の超音波振動子に対する角度に応じて各ブロック毎のスキャン周期の選択を変更する請求項4または請求項5に記載の受波ビーム形成方法。
- 円弧状に配列された複数の超音波振動子を有する受信トランスデューサの各超音波振動子が受信したエコー信号を、該超音波振動子の数よりも少ない系統に多重化するマルチプレクサと、
各系統において各超音波振動子のエコー信号の各々を、所定のスキャン周期で繰り返しサンプリングして複素サンプリングデータを出力するAD変換器と、
前記複数の超音波振動子を受波ビーム形成方向における位置に応じて複数のブロックに分割し、各ブロック毎にそれぞれ別のスキャン周期のサンプリングデータを選択するとともに、所定のサンプリング面上の連続したサンプリングデータとなるように各複素サンプリングデータを移相させ、選択、移相された各複素サンプリングデータを用いて前記受波ビーム形成方向の受波ビームを形成する信号処理部と、
を備えた受波ビーム形成装置。 - 前記受信トランスデューサは、円周状に配列された複数の超音波振動子からなり、
前記信号処理部は、一部円弧状の超音波振動子を選択して前記円弧状に配列された複数の超音波振動子とし、前記一部円弧状の超音波振動子の選択を順次切り換えることにより受波ビーム形成方向を回転させる請求項7記載の受波ビーム形成装置。 - 線状に配列された複数の超音波振動子が受信した信号を所定のスキャン周期でサンプリングしたサンプリングデータを入力し、該サンプリングデータを複数スキャン周期分記憶する記憶手段と、
前記複数の超音波振動子を複数のブロックに分割し、各ブロック毎にそれぞれ別のスキャン周期のサンプリングデータを前記記憶手段から読み出すとともに、所定のサンプリング面上の連続したサンプリングデータとなるように各サンプリングデータを移相させ、読み出して移相させた各サンプリングデータを用いて所定方向に受波ビームを形成するビーム形成手段と、
を備えた受波ビーム形成装置。 - 前記受波ビーム形成方向の前記線状に配列された複数の超音波振動子に対する角度に応じて各ブロック毎のスキャン周期の選択を変更する請求項9に記載の受波ビーム形成装置。
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