JPH0984248A - ディジタルリレーのアナログ入力のa−d変換方式 - Google Patents

ディジタルリレーのアナログ入力のa−d変換方式

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JPH0984248A
JPH0984248A JP7232139A JP23213995A JPH0984248A JP H0984248 A JPH0984248 A JP H0984248A JP 7232139 A JP7232139 A JP 7232139A JP 23213995 A JP23213995 A JP 23213995A JP H0984248 A JPH0984248 A JP H0984248A
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JP7232139A
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Tetsuya Kanayama
哲也 金山
Toshiyuki Okitsu
俊幸 興津
Jun Sugiyama
旬 杉山
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプルホールド回路を省略し、アナログ入
力部のプリント板の信頼性の向上と小型化を可能とす
る。 【解決手段】 リレーのアナログ入力部を、各測定入力
信号を取り入れる補助PT,CTと、これら補助PT,
CTからの信号の基本波成分を通過させる各アナログフ
ィルタ31〜3nと、この各フィルタからの信号を切り替
えてサンプリングするマルチプレクサ5と、このサンプ
リングされたアナログ量をディジタル値に変換するA/
D変換器7で構成し、各フィルタからの信号をサンプル
ホールド回路を省略してマルチプレクサでサンプリング
することによって生ずる各チャンネル間の位相差をソフ
トウェアによって補正し、サンプルホールド回路を用い
た場合を同様にリレー演算がなしうるようにする。な
お、位相差の補正と同時にアナログフィルタや補助P
T,CTの比誤差をソフトウェアによって補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統を保護す
るディジタルリレーのアナログ入力のA−D変換方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルリレーは図12に示すように
電源系統の電圧,電流等の測定入力を取り込む補助P
T,CT11〜1nと、入力の基本波成分を通すアナログ
フィルタ31〜3nと、このフィルタからの信号を同一タ
イミングでサンプリングホールドするサンプルホールド
回路41〜4nと、そのホールドされたアナログ量を順次
切り替えて出力するマルチプレクサ5と、マルチプレク
サからのアナログ量をディジタル値に変換するA/D変
換器7と、このディジタル値を用いてリレー演算するC
PU8及びCPUで制御されサンプルホールド回路,マ
ルチプレクサ,A/D変換器を制御するタイミング回路
(図示省略)で構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アナログフィルタ,サ
ンプルホールド回路,マルチプレクサ,A/D変換器及
びこれらを制御するタイミング回路が1枚のプリント板
2上に実装されているため実装密度が極めて高い。この
ため次のような問題点が生じている。
【0004】(1)実装密度がほぼ限界に達しているた
め、今後、これ以上の小型化、高機能化を要求された場
合に対応ができない。
【0005】(2)部品点数が多く回路が複雑なものと
なるためプリント板(P板)の信頼性が低下してしま
う。
【0006】(3)部品点数が多いため、コストアップ
につながる。
【0007】更に、従来のアナログ入力部ではA/D変
換器出力後の数値はそのままリレー演算に使用されるた
め、各チャンネルに設置されているハードウェアである
補助PT,CTやアナログフィルタのゲイン特性や位相
特性のバラツキによる演算誤差については一切補償がな
されていない。次世代ディジタルリレーでは高精度のア
ナログ入力部というものが要求されているが、現状のま
まではこの要求を満足できない。
【0008】また、アナログ回路の簡素化による高信頼
度化を実現するためには、できるだけ部品点数を減らす
ことがよい。サンプルホールド回路は一般にサンプルホ
ールド素子といわれるアナログオペアンプを使用したI
Cで構成されている。このため、サンプルホールド回路
にはホールドコンデンサの他にオフセット調整などの回
路が必要であったりする。また、サンプリングするため
のタイミング生成回路も必要である。
【0009】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、各入
力チャンネルのサンプルホールド回路が省略できアナロ
グ入力部のプリント板の信頼性の向上と小型化が図れる
ディジタルリレーのアナログ入力のA−D変換方式を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のディジタルリレ
ーのアナログ入力のA−D変換方式は、ディジタルリレ
ーのアナログ入力部を、各測定入力を取り入れる補助P
T,CTと、この補助PT,CTからの各信号の基本波
成分を通過させる各アナログフィルタと、この各フィル
タからの信頼を切り替えてサンプリングするマルチプレ
クサと、このサンプリングされたアナログ量をディジタ
ル値に変換するA/D変換器で構成し、各フィルタから
の信号をマルチプレクサでサンプリングすることによっ
て生ずる各チャンネル間の位相差をソフトウェアによっ
て補正する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はサンプルホールド回路(図
12参照)を省略したディジタルリレーアナログ入力部
の構成を、図2はサンプルホールド回路省略により生ず
る各チャンネル間の位相差を説明するための原理図を示
す。
【0012】図1において、30〜3nは図示省略の補助
PT,CT等の補助変成器からの測定入力の基本波成分
を通過させるアナログフィルタ(AF)、5はアナログ
フィルタからのアナログ入力を順次切り替えるマルチプ
レクサ(MPX)、7はマルチプレクサからのアナログ
量をディジタル値に変換するA/D変換器、8はこのデ
ータを用いてリレー演算を行うCPUである。
【0013】図1のようにサンプルホールド回路を省略
しただけではA/D変換器から出力される各チャンネル
のデータ間で下記のように位相差を生ずる。このためC
PUはA/D変換器からのデータをそのまま使用すると
正確なリレー演算ができないので、データを補正してリ
レー演算をする。
【0014】まず、前記位相差を生ずる理由を、系統周
波数50Hzの純正弦波をサンプリング周波数4800
Hzの信号でサンプリングした場合について説明する。
【0015】サンプリング周波数が4800Hzである
から、ある点でサンプリングを行ってから次にサンプリ
ングを行うまでの時間、即ちサンプリング間隔は1/4
800=0.208(msec)となる。図1に示すよ
うにn+1個の入力を持つ(チャンネルCH0から始ま
っているので個数的にはn+1となる)アナログ入力回
路ではこの0.208(msec)の間にチャンネルC
0〜CHnの全てに対してA/D変換を行わなければな
らない。具体的には図2に示すようにサンプリング間隔
0.208(msec)の間にチャンネルCH0〜CHn
のデータをMPX5によりCH0,CH1,……C
n-1,CHnの順序で切り替えながら読んでいくことに
より、全チャンネルのA/D変換を行っている。従って
CH0とCH1のデータは全く同時に取り込まれているわ
けではなく、図2に示すようにTMPXの時間差を持って
取り込んでいることになる。ここではTMPXのことをM
PX切り替え時間と定義する。
【0016】m点目のサンプリングでチャンネルCH0
〜CHnの各データをA/D変換した場合、A/D変換
される直前の値(瞬時値)は各チャンネル毎に異なる。
チャンネルCHnのアナログフィルタ入力部の電圧波
形、または電流波形の振幅をXCHn,角周波数をωとす
ると各チャンネルのデータがA/D変換される直前の値
は CH0……X'0=XCH0・ε'0AF・G0AF・sin(ωmT+θ0AF+0) CH1……X'1=XCH1・ε'1AF・G1AF・sin(ωmT+θ1AF+1ωTMPX) CH2……X'2=XCH2・ε'2AF・G2AF・sin(ωmT+θ2AF+21ωTMPX) : : : : CHn-1……X'n-1=XCHn-1・ε'n-1AF・Gn-1AF・sin(ωmT+θn-1AF+ (n−1)ωTMPX) CHn……X'n=XCHn・ε'nAF・GnAF・sin(ωmT+θnAF+nωTMPX) ただし GnAF……角周波数ωに於ける、CHnに設置されているAFのゲイン特性値 θnAF…… 〃 位相特性値 となり、チャンネルCHnに設定されているアナログフ
ィルタ(AF)の比誤差εnAFは(1)式となる。
【0017】
【数3】
【0018】(1)式は(2)式を変形して得られた式
である。
【0019】
【数4】
【0020】なお、比誤差とは、例えば周波数1(kH
z)の時に減衰率が4となるようなアナログフィルタ
(AF)を仮定した場合、このAFに対して1(kH
z),2(V)の信号を入力すると、理論上ではAF出
力部に2×(1/4)=0.5(V)の信号が現れるこ
とになる。ところがハードウェアで構成されている関係
上、AFの特性に若干の誤差が生じ、理論値と一致しな
い場合がある。この時、実測値と理論値(真値)の相違
の度合を、比率で表したものをいう。
【0021】前記各チャンネルCH0〜CHnのデータ値
X'0〜X'nの式に示されるように、隣接するチャンネル
との間にはωTMPXの位相差が生じる。1例を図3,図
4に示す。チャンネルCH1〜CH5の5チャンネルに対
して図3のような同振幅,同位相の正弦波を加えた場合
でも、マルチプレクサ4によるサンプリング時間のずれ
によって出力波形は図4に示すように各チャンネル毎に
異なった位相を持つ。また、補助PT,CTやアナログ
フィルタのゲイン特性,位相特性のバラツキによるゲイ
ン誤差,位相誤差を生ずる。このため位相差等を以下の
方法で補正する。
【0022】(1)位相差の補正 図4のように各チャンネル毎に位相がズレてしまった波
形を再び図3のような同一の波形に戻すため、A/D変
換器出力後のサンプリングデータに対し、図5に示すよ
うなフィルタ処理をソフトウェア(S/W)にて実施す
る。
【0023】図5は、最も簡単なFIRディジタルフィ
ルタのアルゴリズムをハード的に表したものである。F
IRディジタルフィルタでは直線位相特性を容易に引き
出せるため、波形を歪ませることなく、位相のみを変化
させることが容易に実現できる。この特徴を利用してサ
ンプルホールド回路省略による位相誤差を補正する。図
5のブロック図をソフトウェアで処理するため(3)式
を用いる。
【0024】 an-1=Km0・Xmn・Z-1+Km1・Zmn =Km0・Xmn-1+Km1・Xmn ……(3) 直線位相特性の一例を図6に示す。このような特性を持
ったFIRディジタルフィルタを使用すれば波形の振幅
や高調波の含有率、重畳位相に影響を与えずに波形を遅
れ方向に平行移動させることが可能となる。厳密には、
高い周波数領域において、若干のゲイン低下が見られる
が、リレー演算に使用する周波数領域(通常は50/6
0Hzである。希に高調波演算の関係で1kHz程度の
周波数領域まで使用することがある)ではゲインは
“1”と見て構わない。
【0025】図6(b)中のθ1の値は図5中の補正係
数K0,K1を変えることにより任意に設定できる。従っ
て図1に示すチャンネルCH0〜CHnに対しMPX5の
切り替え時間による位相のズレを補償するような補正係
数K0,K1を設定すれば、図4のように位相がズレてし
まった波形でも再び図3のように位相が一致した波形に
戻すことが可能となる。
【0026】(2)補助PT,CTやアナログフィルタ
のゲイン特性,位相特性のバラツキによるゲイン誤差,
位相誤差の補正 (a)位相特性のバラツキの補正について 前述のように、アナログ入力部には各チャンネル毎に補
助PT,CTやAFが設置されており、これらの位相特
性にはどうしてもバラツキが生じてしまう。前記(1)
の位相補正を行う際に、このバラツキも加味して補正係
数K0,K1を各チャンネル毎に設定する。これにより図
1のようにサンプリングホールド回路省略によって生じ
る位相のズレだけでなく、従来は実施していなかった補
助PT,CTやAFの位相特性のバラツキも補正するこ
とになり、アナログ入力部の高精度化が図れる。
【0027】(b)ゲイン特性のバラツキの補正につい
て 補正係数K0,K1の組み合わせによっては、位相だけで
なくゲインの調整,即ち補助PT,CTやAFのゲイン
特性のバラツキを補正することも可能となる。但し、前
周波数領域について補正が可能となるのではなく、ある
特定の周波数についてのゲインを補助PT,CTやAF
のゲイン誤差に一致させることで、その周波数について
のゲイン補正を可能としている。全周波数領域に対する
補正が実施できない理由を図7に示す。任意の周波数ω
0に対するAFのゲイン誤差が△G0である場合、これを
1となるように補正するにはFIRディジタルフィルタ
ゲインをω0で1/△G0となるように設定すれば良い
が、他の周波数についても、トータルゲインを1となる
ように設定するのは、図7(b)から分かるように極め
て難しい。しかし、保護リレーのように商用電源周波数
(50/60Hz)成分の電流・電圧のみを用いてリレ
ー演算を行うような場合には商用周波数以外の周波数成
分については全く演算に関係ないので、上記の補正方法
が適用できる。 (C)補正係数K0,K1の値について 図5に示したFIRディジタルフィルタを用いてサンプ
ルホールド回路省略による位相誤差、並びに各チャンネ
ルに設置された補助PT,CTやAFのゲイン誤差,位
相誤差を補正する場合、定数K0,K1は下記のようにし
て求める。
【0028】図5のFIRディジタルフィルタの伝達関
数は Z-1=exp(−jωT)=cos(ωT)−jsin(ωT) なる関係式(定義式)を(3)式に代入して 伝達関数=(K0,cos(ωT)+K1)−jK0・sin(ωT) ……(4) と求められる。(4)式から角周波数ωに於けるゲイ
ン、並びに位相を求めると(5)式となる。
【0029】
【数5】
【0030】図8に示すように、角周波数ω,振幅Xな
る入力波形を図5に示すFIRディジタルフィルタを用
いてθだけ遅れ方向に移動し、且つ振幅AFなる出力波
形に変換する場合、補正係数K0,K1は(4)及び
(5)式から(6)式のように求められる。
【0031】
【数6】
【0032】(3)補助PT,CTのゲイン特性,位相
特性とアナログ入力部プリント板のゲイン特性,位相特
性を別個に補正する方法 図9に示すように、1つのFIRディジタルフィルタを
補助PT,CT補正用とアナログ入力部プリント板補正
用の2つに分けて補正を行う。
【0033】この場合(7)式を用いて補正を行う。
【0034】
【数7】
【0035】(3)の方法は、(2)の方法に比べて以
下のようなメリットを持つ。
【0036】アナログ入力(AI)ボードの補正係数と
補助PT,CTの補正係数を別個に持たせることによっ
てどちらかの部品が寿命等によって故障した場合の現地
での交換作業が容易になる。図9(an)の場合には、
補助PT,CTとAIボードの2つの補正係数を1つに
まとめているので、例えば補助PT1個が故障した場合
でも、補正係数を算出する場合には故障していないAI
ボードの補助係数まで加味して補助係数の算出を実施し
なければならず、面倒である。これに対し、図9(b)
の場合は、交換を強いられた場合でも故障部分に該当す
る補正係数のみを変更するだけで良い。更に交換を想定
して、工場側で保管している予備の補助PT,CTやA
Iボードに対する補正係数をあらかじめ求めておけば、
お客様から交換の要請があった場合でも迅速に対応がで
きる。
【0037】デメリットとしては、補正式が難しくなる
ため処理速度が若干低下する、ということが考えられる
が、最大でも2サンプリング前までのデータを使用して
演算を行っているのでほとんど影響はない。
【0038】(4)補正係数K0,K1を(6)式を用い
ずに求める方法 (6)式から補正係数を求める場合には、下記の5つの
実測データが必要となる。
【0039】(イ)入力波形の周波数ω(ω=2πf) (ロ)サンプリング周期T (ハ)基準入力波形の振幅A (ニ)CHmの入力波形の振幅X (ホ)入力波形と出力波形との位相差θ (θの値は入力波形に対して出力波形が進んでいるとき
は+遅れているときは−で表す。) θについては位相差計を用いて測定するが、位相差計で
は小数点以下第2位程度まで測定できるものが一般的で
あり、これに伴って補正係数の精度は大幅に低下する。
逆にθを高精度で測定しようとすると測定器は極めて高
価なものとなるため、(6)式から補正係数を求める手
段は、あまり推奨できない。
【0040】補正係数を容易に、しかも正確に求める方
法について説明する。
【0041】(3)式において、Xnのnは任意の整数
であるからnについて成立することはn+kについても
成立する。故に、(8)式の連立方程式が得られる。
【0042】
【数8】
【0043】(8)式より、K0,K1は(9)式を用い
て解くことができる。
【0044】
【数9】
【0045】(6)式からK0,K1を求める場合には、
θ等のような高精度な測定が比較的困難である実測デデ
ータを必要とするのに対し、(9)式からK0,K1を求
める場合にはn番目,n+1番目,n+k番目,n+k
+1番目の基準入力波形、及びCHm入力波形のサンプ
リングデータが分かれば良い。この手法は比較的安価な
測定器でも高精度な測定が望めるのできわめて有効な方
法である。
【0046】(5)入力を補間して位相差のないデータ
を求める方法 サンプルホールド回路を省略した場合、A/D変換器は
入力がホールドしていないため、A/D変換器自身でA
/D変換タイミング(A/D変換指令例えば、ADG
O)によって、内部でサンプルホールドするA/D変換
器を使用し、入力の変化に変換時間が影響しないように
する。この場合次のようなソフト演算により入力値を補
間して同時刻点の瞬時値データを求める。補間方法は、
例えば、一時近似、二次近似などの方法を使用する。
【0047】(a)一時近似法(y=at+b) A/D変換タイミングはサンプリング周期を50Hz・
60Hzの整数倍に設定されている。従来のサンプリン
グ周波数は基本波の12倍の600Hz、720Hzで
ある。今後高速サンプリングとして基本波の96倍の
4.8kHz、5.76kHzが必要となる。これらの
周波数をf12,f96とする。また、各サンプリング周波
数内に複数入力(Nch)に対してA/D変換処理が必
要なので、この周期1/f12、(1/f96)以内にNチ
ャンネルを処理する。
【0048】各チャンネルはそれぞれサンプルホールド
回路が省略されているでA/D変換タイミングによって
決定される1チャンネル当たりのA/D変換時間(△
t)の時間差で瞬時値を求める。各チャンネルが同時サ
ンプリングのため、合わせようとするチャンネルを現時
刻点のmチャンネル前とする。各チャンネルの入力2点
の瞬時値を図10に示すように(x1,y1)、(x
2,y2)とし、この入力チャンネルからmチャンネル
前の時間点2値の瞬時値のデータを使用して(n−m)
△t時間点のy0を求め、同時刻点の瞬時値データを求
める。
【0049】 (b)二次近似法(yo=at2+bt+c) 二次近似で入力値を補間する場合は、図11に示すよう
に、(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3)
の3点のデータを使用して一時近似法と同様にして補間
を行い(N−m)△t時点のy0を求め、同時刻点の瞬
時データを求める。
【0050】サンプルホールド回路を省略することによ
る小型化の程度は、プリント板の型式等によって若干の
相違があるが、約70%までの小型化が実現できた。
【0051】
【発明の効果】 (1)アナログ回路の各チャンネル毎のサンプルホール
ド回路が省略でき入力部プリント板上の部品点数が削減
されるため、プリント板の小型が図れると共に信頼性向
上が図れる。
【0052】(2)サンプルホールド回路のためのサン
プリングタイミング回路が不要になる。
【0053】(3)サンプルホールド回路のオフセット
調整などのアナログ調整要素が不要となる。
【0054】(4)従来のサンプルホールド回路を搭載
していたプリント板では困難であったアナログフィルタ
や補助PT,CTの比誤差、特性のバラツキまで補正で
きるので、従来より更に高精度なリレー演算が可能とな
る。
【0055】(5)補助PT,CTについての補助係数
とアナログ入力プリント板についての補正係数を別個に
持たせることにより補助PT,CT又はアナログフィル
タが故障した場合の交換作業が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サンプルホールド回路省略のアナログ入力部の
構成説明図。
【図2】サンプルホールド回路省略による位相誤差の説
明図。
【図3】アナログ入力部の波形図。
【図4】マルチプレクサ出力部の各チャンネルの波形
図。
【図5】位相誤差補正のブロック図。
【図6】FIRディジタルフィルタの直線位相特性を示
す線図。
【図7】アナログフィルタとFIRディジタルフィルタ
のゲイン特性を示す線図。
【図8】補正前,後の入力波形図。
【図9】(2)と(3)の方法の関係を示すブロック
図。
【図10】一時近似による補間法の説明図。
【図11】二次近似による補間法の説明図。
【図12】従来アナログ入力部の構成説明図。
【符号の説明】
1〜1n…補助PT,CT 2…アナログ入力部プリント板 31〜3n…アナログフィルタ(AF) 41〜4n…サンプルホールド回路(S/H) 5…マルチプレクサ(MPX) 7…A/D変換器 8…CPU

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の測定入力部を有し、各測定入力を
    サンプリングしてそのアナログ値をA/D変換してリレ
    ー演算するディジタルリレーにおいて、 アナログ入力部を、各測定入力信号を取り入れる各補助
    変成器と、これら補助変成器からの各信号の基本波成分
    を通過させる各アナログフィルタと、この各フィルタか
    らの信号を切り替えてサンプリングするマルチプレクサ
    と、このサンプリングされたアナログ量をディジタルリ
    レー値に変換するA/D変換器で構成し、 各フィルタからの信号をマルチプレクサでサンプリング
    することによって生ずる各チャンネル間の位相差を補正
    することを特徴としたディジタルリレーのアナログ入力
    のA−D変換方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において、位相誤差の補正を次
    式によって補正することを特徴としたディジタルリレー
    のアナログ入力のA−D変換方式。 an−1=Km0・Xmn-1+Km1・Xmn ただし、an-1は補正後のn−1回目のサンプリングデ
    ータ Km0はチャンネルmについての補正係数K0m1はチャンネルmについての補正係数K1mn-1はチャンネルにmにおけるn−1回目のサンプリ
    ングデータ Xmnはチャンネルmにおけるn回目のサンプリングデー
    タ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、位相誤差の補正係数
    0,K1を次式で求めることを特徴としたディジタルリ
    レーのアナログ入力のA−D変換方式。 【数1】 ただし、Xは入力波形の振幅 Aは出力波形の振幅 ωは角周波数 Tは時間 θは位相角
  4. 【請求項4】 請求項2において、位相誤差の補正係数
    0,K1をサンプリングデータより次式で求める事を特
    徴としたディジタルリレーのアナログ入力のA−D変換
    方式。 【数2】 ただし、an及びan+kは基準入力波形のn回目及びn+
    k回目のサンプリングデータ Xn,Xm+1,Xn+k及びXn+k+1はn回目,n+1回目及
    びn+k+1回目のサンプリングデータ。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2又は3又は4において、
    誤差補正は、補助変成器側と、この補助変成器を除くア
    ナログ入力部とで別個に補正したことを特徴とするディ
    ジタルリレーのアナログ入力のA−D変換方式。
  6. 【請求項6】 各測定入力をサンプリングし、そのアナ
    ログ値をA/D変換してリレー演算するディジタルにお
    いて、 アナログ入力部を、各測定入力信号を取り入れる各補助
    変成器と、これら補助変成器からの各信号の基本波成分
    を通過させる各アナログフィルタと、この各フィルタか
    らの信号を切り替えてサンプリングするマルチプレクサ
    と、このサンプリングされたアナログ値をディジタル値
    に変換し内部でサンプルホールドするA/D変換器で構
    成し、 各フィルタからの信号をマルチプレクサでサンプリング
    しA/D変換することによって生ずる各チャンネル間の
    同時性のないデータをソフトウェアによって補間し同時
    性のあるデータとすることを特徴としたディジタルリレ
    ーのアナログ入力のA−D変換方式。
  7. 【請求項7】 請求項6において、同時性の補間は、当
    該測定入力から任意測定入力の複数入力データを用いた
    1次もしくは2次近似で行うことを特徴とするディジタ
    ルリレーのアナログ入力のA−D変換方式。
JP7232139A 1995-09-11 1995-09-11 ディジタルリレーのアナログ入力のa−d変換方式 Pending JPH0984248A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7817362B2 (en) 2002-03-19 2010-10-19 Hitachi, Ltd. Inspection apparatus and inspection method of magnetic disk or magnetic head
JP2015041903A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 株式会社デンソー Ad変換装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7817362B2 (en) 2002-03-19 2010-10-19 Hitachi, Ltd. Inspection apparatus and inspection method of magnetic disk or magnetic head
JP2015041903A (ja) * 2013-08-22 2015-03-02 株式会社デンソー Ad変換装置

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