JP2966252B2 - ディジタル保護継電器 - Google Patents
ディジタル保護継電器Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電力系統を保護するデ
ィジタル保護継電器に関するものである。
ィジタル保護継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば特公平3−73209号
に開示された電力系統を保護するディジタル保護継電器
の補正系を示す構成図てあって、この図15において、
51はアナログ検出器、52は補正演算手段である。図
16はこの補正系の動作を説明するためのベクトル図で
ある。
に開示された電力系統を保護するディジタル保護継電器
の補正系を示す構成図てあって、この図15において、
51はアナログ検出器、52は補正演算手段である。図
16はこの補正系の動作を説明するためのベクトル図で
ある。
【0003】次に動作について説明する。一般に、アナ
ログ回路を含むアナログ入力回路ではその位相誤差やゲ
イン誤差を有するため、複数のチャンネル間で位相誤差
やゲイン誤差が発生する。このため、上記図15に示し
たディジタル保護継電器の補正系では入力finと出力
foutの実測結果にもとづき位相誤差α,ゲイン誤差
γを求め、この誤差α,γを下記式 A=sin(α+ωt2 )/(γ・sinωt2 ) B=sinα/(γ・sinωt2 ) に代入してA,Bを求め、Y=AX 1 −BX 2 なる式に
て位相誤差やゲイン誤差を補正する。つまり、補正と
は、図16に示すfout(X1 ),fout(X2 )
によるベクトル移相演算を行うことによって、実測した
finに出力Yを合わせ込む操作である。上記ベクトル
移相演算は、電協研報告第41巻第4号第42,43
頁、または、三菱電機技報VoL.54 No.11,
1980の第68頁などに示されている。すなわち、上
記ベクトル移相演算はディジタルフィルタ処理の一種で
あるので、ベクトル移相演算はデータ間隔X1 ,X2 や
係数A,Bによって決まる周波数特性を有する。
ログ回路を含むアナログ入力回路ではその位相誤差やゲ
イン誤差を有するため、複数のチャンネル間で位相誤差
やゲイン誤差が発生する。このため、上記図15に示し
たディジタル保護継電器の補正系では入力finと出力
foutの実測結果にもとづき位相誤差α,ゲイン誤差
γを求め、この誤差α,γを下記式 A=sin(α+ωt2 )/(γ・sinωt2 ) B=sinα/(γ・sinωt2 ) に代入してA,Bを求め、Y=AX 1 −BX 2 なる式に
て位相誤差やゲイン誤差を補正する。つまり、補正と
は、図16に示すfout(X1 ),fout(X2 )
によるベクトル移相演算を行うことによって、実測した
finに出力Yを合わせ込む操作である。上記ベクトル
移相演算は、電協研報告第41巻第4号第42,43
頁、または、三菱電機技報VoL.54 No.11,
1980の第68頁などに示されている。すなわち、上
記ベクトル移相演算はディジタルフィルタ処理の一種で
あるので、ベクトル移相演算はデータ間隔X1 ,X2 や
係数A,Bによって決まる周波数特性を有する。
【0004】ところで、平成4年電気学会全国大会論文
第1299号他に示されているように、近年、ディジタ
ル保護継電器の高精度化の検討として、ディジタル保護
継電器のサンプリング周波数の高速度化や積分形ディジ
タルフィルタ処理による平均化が注目されてきている。
第1299号他に示されているように、近年、ディジタ
ル保護継電器の高精度化の検討として、ディジタル保護
継電器のサンプリング周波数の高速度化や積分形ディジ
タルフィルタ処理による平均化が注目されてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の補正演
算処理は一種の周波数特性を持つディジタルフィルタ処
理であることからそのままでは近年の高精度化技術に応
用できない。また、入力と出力との関係値を実測値にも
とづき算出するため作業性と精度とが劣る。しかも、補
正演算がコンピュータ処理のため、ハードウエアの構成
を変更するごとに再調整が必要となるなどの問題点があ
った。
算処理は一種の周波数特性を持つディジタルフィルタ処
理であることからそのままでは近年の高精度化技術に応
用できない。また、入力と出力との関係値を実測値にも
とづき算出するため作業性と精度とが劣る。しかも、補
正演算がコンピュータ処理のため、ハードウエアの構成
を変更するごとに再調整が必要となるなどの問題点があ
った。
【0006】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、保護対象としての電力系統の
各相分ごとに分割され変換されたディジタル値を
めになされたものであり、保護対象としての電力系統の
各相分ごとに分割され変換されたディジタル値を
【数4】 なる式にて積分形ディジタルフィルタ処理する場合に、
そのディジタルフィルタ処理での周波数特性の変化を少
なくすることによって、ハードウエア誤差を吸収できる
とともに電力系統の変化に高速で応答できるディジタル
保護継電器を得ることを目的とする。
そのディジタルフィルタ処理での周波数特性の変化を少
なくすることによって、ハードウエア誤差を吸収できる
とともに電力系統の変化に高速で応答できるディジタル
保護継電器を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した第1
の発明におけるディジタル保護継電器は、積分形ディジ
タルフィルタ処理式を
の発明におけるディジタル保護継電器は、積分形ディジ
タルフィルタ処理式を
【数5】 とし、この式中の係数a0 ,an として所望の係数
a00,an0に対し上記入力変換時および高周波成分除去
時の少なくとも一方におけるゲイン誤差εA ,位相誤差
εP を更正する補正係数K0 ,Kn を乗じたa0 =K0
×a00,an =Kn ×an0を用いる演算手段を備えたも
のである。
a00,an0に対し上記入力変換時および高周波成分除去
時の少なくとも一方におけるゲイン誤差εA ,位相誤差
εP を更正する補正係数K0 ,Kn を乗じたa0 =K0
×a00,an =Kn ×an0を用いる演算手段を備えたも
のである。
【0008】請求項2に記載した第2の発明におけるデ
ィジタル保護継電器は、前記位相誤差εP を上記入力変
換時および高周波成分除去時の少なくとも一方における
位相誤差とアナログ−ディジタル変換時のタイミング差
による位相誤差との和に構成したものである。
ィジタル保護継電器は、前記位相誤差εP を上記入力変
換時および高周波成分除去時の少なくとも一方における
位相誤差とアナログ−ディジタル変換時のタイミング差
による位相誤差との和に構成したものである。
【0009】請求項3に記載した第3の発明におけるデ
ィジタル保護継電器は、前記演算手段に、ディジタル保
護継電器の初期試験時に全入力側チャンネルそれぞれに
同一入力を印加し、各チャンネルの積分形ディジタルフ
ィルタ処理結果を比較し、その中間値を基準に各チャン
ネルの補正係数K0 ,Kn を自動換算してメモリに記憶
する手段を設けたものである。
ィジタル保護継電器は、前記演算手段に、ディジタル保
護継電器の初期試験時に全入力側チャンネルそれぞれに
同一入力を印加し、各チャンネルの積分形ディジタルフ
ィルタ処理結果を比較し、その中間値を基準に各チャン
ネルの補正係数K0 ,Kn を自動換算してメモリに記憶
する手段を設けたものである。
【0010】請求項4に記載した第4の発明におけるデ
ィジタル保護継電器は、積分形ディジタルフィルタ式を
ィジタル保護継電器は、積分形ディジタルフィルタ式を
【数6】 なる式に対し、
【数7】 とし、上記係数a0として所望の係数a00に対し上記
入力変換時および高周波成分除去時の少なくとも一方に
おけるゲイン誤差εA,位相誤差εPを更正する補正係
数K0を乗算したa0=K0×a00とKn+1とを用
いる演算手段を備えたものである。上記式中、X t は時
刻tにおけるディジタルフィルタの入力データ、X
t−i は時刻tよりiサンプリング周期前の入力デー
タ、Ytは時刻tにおけるディジタルフィルタの出力デ
ータである。
入力変換時および高周波成分除去時の少なくとも一方に
おけるゲイン誤差εA,位相誤差εPを更正する補正係
数K0を乗算したa0=K0×a00とKn+1とを用
いる演算手段を備えたものである。上記式中、X t は時
刻tにおけるディジタルフィルタの入力データ、X
t−i は時刻tよりiサンプリング周期前の入力デー
タ、Ytは時刻tにおけるディジタルフィルタの出力デ
ータである。
【0011】請求項5に記載した第5の発明におけるデ
ィジタル保護継電器は、上記第4の発明での演算手段に
用いる位相誤差εP を上記入力変換時および高周波成分
除去時の少なくとも一方における位相誤差とアナログ−
ディジタル変換時のタイミング差による位相誤差との和
に構成したものである。
ィジタル保護継電器は、上記第4の発明での演算手段に
用いる位相誤差εP を上記入力変換時および高周波成分
除去時の少なくとも一方における位相誤差とアナログ−
ディジタル変換時のタイミング差による位相誤差との和
に構成したものである。
【0012】請求項6に記載した第6の発明におけるデ
ィジタル保護継電器は、上記第4または第5の発明での
演算手段に、ディジタル保護継電器の初期試験時に全入
力側チャンネルそれぞれに同一入力を印加し、各チャン
ネルの積分形ディジタルフィルタ処理結果を比較し、そ
の中間値を基準に各チャンネルの補正係数K0 ,Kn+ 1
を自動換算してメモリに記憶する手段を備えたものであ
る。
ィジタル保護継電器は、上記第4または第5の発明での
演算手段に、ディジタル保護継電器の初期試験時に全入
力側チャンネルそれぞれに同一入力を印加し、各チャン
ネルの積分形ディジタルフィルタ処理結果を比較し、そ
の中間値を基準に各チャンネルの補正係数K0 ,Kn+ 1
を自動換算してメモリに記憶する手段を備えたものであ
る。
【0013】請求項7に記載した第7の発明におけるデ
ィジタル保護継電器は、上記第3の発明または第6の発
明での演算手段に、ディジタル保護継電器の初期試験時
に全入力側チャンネルそれぞれに印加する入力量とし
て、ディジタル保護継電器が具備する点検用電源電圧に
対しあらかじめ定められた各チャンネル対応の大きさと
位相とを指令する手段を設けたものである。
ィジタル保護継電器は、上記第3の発明または第6の発
明での演算手段に、ディジタル保護継電器の初期試験時
に全入力側チャンネルそれぞれに印加する入力量とし
て、ディジタル保護継電器が具備する点検用電源電圧に
対しあらかじめ定められた各チャンネル対応の大きさと
位相とを指令する手段を設けたものである。
【0014】請求項8に記載した第8の発明におけるデ
ィジタル保護継電器は上記第1〜第6の発明でのメモリ
とアナログフィルタ回路とを同一カードに設けたもので
ある。
ィジタル保護継電器は上記第1〜第6の発明でのメモリ
とアナログフィルタ回路とを同一カードに設けたもので
ある。
【0015】
【作用】第1の発明に係るディジタル保護継電器は、積
分形ディジタルフィルタ処理式の第1番目の係数と最後
の係数にのみ補正係数をかける乗算を行う。
分形ディジタルフィルタ処理式の第1番目の係数と最後
の係数にのみ補正係数をかける乗算を行う。
【0016】第2の発明に係るディジタル保護継電器
は、入力変換時および高周波成分除去時の少なくとも一
方における位相誤差とアナログ−ディジタル変換時のタ
イミング差による位相誤差との和による位相補正を行
う。
は、入力変換時および高周波成分除去時の少なくとも一
方における位相誤差とアナログ−ディジタル変換時のタ
イミング差による位相誤差との和による位相補正を行
う。
【0017】第3の発明に係るディジタル保護継電器
は、初期試験時における全チャンネル一括で補正係数を
定める。
は、初期試験時における全チャンネル一括で補正係数を
定める。
【0018】第4の発明に係るディジタル保護継電器
は、積分形ディジタルフィルタ処理式の係数a0 とn+
1サンプル前の係数an+1 とを補正する。
は、積分形ディジタルフィルタ処理式の係数a0 とn+
1サンプル前の係数an+1 とを補正する。
【0019】第5の発明に係るディジタル保護継電器
は、入力変換時および高周波成分除去時の少なくとも一
方における位相誤差とアナログ−ディジタル変換時のタ
イミング差による位相誤差との和による位相補正を加味
しつつ、積分形ディジタルフィルタ処理式の係数a0 と
n+1サンプル前の係数an+1 とを補正する。
は、入力変換時および高周波成分除去時の少なくとも一
方における位相誤差とアナログ−ディジタル変換時のタ
イミング差による位相誤差との和による位相補正を加味
しつつ、積分形ディジタルフィルタ処理式の係数a0 と
n+1サンプル前の係数an+1 とを補正する。
【0020】第6の発明に係るディジタル保護継電器
は、初期試験時における全チャンネル一括で補正係数を
定めつつ、積分形ディジタルフィルタ処理式の係数a0
とn+1サンプル前の係数an+1 とを補正する。
は、初期試験時における全チャンネル一括で補正係数を
定めつつ、積分形ディジタルフィルタ処理式の係数a0
とn+1サンプル前の係数an+1 とを補正する。
【0021】第7の発明に係るディジタル保護継電器
は、上記第3または第6の発明での初期試験時における
補正係数の設定に際し、ディジタル保護継電器が具備す
る波形出力機能を用いて試験入力を印加する。
は、上記第3または第6の発明での初期試験時における
補正係数の設定に際し、ディジタル保護継電器が具備す
る波形出力機能を用いて試験入力を印加する。
【0022】第8の発明に係るディジタル保護継電器
は、ハードウエア変更時に補正係数がアナログフィルタ
回路に付いて行くようにした。
は、ハードウエア変更時に補正係数がアナログフィルタ
回路に付いて行くようにした。
【0023】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図1乃至図14
を用い、同一部分に同一符号を付して説明する。
を用い、同一部分に同一符号を付して説明する。
【0024】実施例1.(請求項1に対応) 図1は実施例1としてのディジタル保護継電器を示す構
成図、図2はこの実施例1でのデータの流れを示す説明
図、図3はこの実施例1の各部分での波形を示す図であ
る。
成図、図2はこの実施例1でのデータの流れを示す説明
図、図3はこの実施例1の各部分での波形を示す図であ
る。
【0025】図1において、1は保護対象としての電力
系統、2は計器用変成器中の変流器、3は計器用変成器
中の変圧器、4はディジタル保護継電器である。このデ
ィジタル保護継電器4は電流用入力変換器5と電圧用入
力変換器6とアナログフィルタ回路7,8とサンプルホ
ールド回路9,10とマルチプレクサ回路11とアナロ
グ・ディジタル変換回路12と中央演算処理装置(以
下、CPUと称する)13とランダムアクセスメモリ
(以下、RAMと称する)14とリードオンリメモリ
(以下、ROMと称する)15およびディジタル入出力
装置16を備えている。上記電流用入力変換器5と電圧
用入力変換器6としては一般に3相分または4相分の変
換器を備えているが、図1では1相分を代表として図示
してある。17はディジタル入出力装置16から出力さ
れるディジタル保護継電器4としての出力である。上記
アナログ・ディジタル変換回路12とCPU13とRA
M14とROM15およびディジタル入出力装置16に
よってコンピュータが構成され、このコンピュータによ
って演算手段が構成されていることから、ROM15に
はCPU13を動作するための下記ディジタルフィルタ
処理式を含むプログラムがあらかじめ記憶(格納)され
ている。上記ディジタル処理式は
系統、2は計器用変成器中の変流器、3は計器用変成器
中の変圧器、4はディジタル保護継電器である。このデ
ィジタル保護継電器4は電流用入力変換器5と電圧用入
力変換器6とアナログフィルタ回路7,8とサンプルホ
ールド回路9,10とマルチプレクサ回路11とアナロ
グ・ディジタル変換回路12と中央演算処理装置(以
下、CPUと称する)13とランダムアクセスメモリ
(以下、RAMと称する)14とリードオンリメモリ
(以下、ROMと称する)15およびディジタル入出力
装置16を備えている。上記電流用入力変換器5と電圧
用入力変換器6としては一般に3相分または4相分の変
換器を備えているが、図1では1相分を代表として図示
してある。17はディジタル入出力装置16から出力さ
れるディジタル保護継電器4としての出力である。上記
アナログ・ディジタル変換回路12とCPU13とRA
M14とROM15およびディジタル入出力装置16に
よってコンピュータが構成され、このコンピュータによ
って演算手段が構成されていることから、ROM15に
はCPU13を動作するための下記ディジタルフィルタ
処理式を含むプログラムがあらかじめ記憶(格納)され
ている。上記ディジタル処理式は
【数8】 である。また、上記コンピュータにて構成される演算手
段は上記(1)式中の係数a0 ,an として所望の係数
a00,an0に対し上記入力変換時および高周波成分除去
時の少なくとも一方におけるゲイン誤差εA ,位相誤差
εP を更正する補正係数K0 ,Kn を乗じたa0 =K0
×a00,an =Kn ×an0を用いる。
段は上記(1)式中の係数a0 ,an として所望の係数
a00,an0に対し上記入力変換時および高周波成分除去
時の少なくとも一方におけるゲイン誤差εA ,位相誤差
εP を更正する補正係数K0 ,Kn を乗じたa0 =K0
×a00,an =Kn ×an0を用いる。
【0026】次に、この実施例1の動作を説明する。変
流器2と変圧器3とが電力系統1における各相分の電気
量を検出してディジタル保護継電器4に出力すると、電
流用入力変換器5と電圧用入力変換器6が上記検出され
た電気量に相当する大きさの電圧値に変換し、アナログ
フィルタ回路7,8が上記変換された電気量としての電
圧値から電力系統1の高周波成分を除去し、サンプルホ
ールド回路9,10が上記高周波成分を除去された電気
量としての電圧値を全チャンネル同時にサンプルホール
ドし、マルチプレクサ回路11が上記サンプルホールド
された電圧値を電力系統1の各1チャンネルずつに分割
しつつアナログ・ディジタル変換回路12に供給し、ア
ナログ・ディジタル変換回路12が上記各チャンネルご
との電圧値をアナログ−ディジタル変換する。すると、
CPU13がROM15に格納されたプログラムによる
機能によって上記アナログ値からディジタル値に変換さ
れた値(データ)をRAM14に格納するとともに積分
形ディジタルフィルタ処理を行ってディジタル入出力装
置16から出力17として出力する。
流器2と変圧器3とが電力系統1における各相分の電気
量を検出してディジタル保護継電器4に出力すると、電
流用入力変換器5と電圧用入力変換器6が上記検出され
た電気量に相当する大きさの電圧値に変換し、アナログ
フィルタ回路7,8が上記変換された電気量としての電
圧値から電力系統1の高周波成分を除去し、サンプルホ
ールド回路9,10が上記高周波成分を除去された電気
量としての電圧値を全チャンネル同時にサンプルホール
ドし、マルチプレクサ回路11が上記サンプルホールド
された電圧値を電力系統1の各1チャンネルずつに分割
しつつアナログ・ディジタル変換回路12に供給し、ア
ナログ・ディジタル変換回路12が上記各チャンネルご
との電圧値をアナログ−ディジタル変換する。すると、
CPU13がROM15に格納されたプログラムによる
機能によって上記アナログ値からディジタル値に変換さ
れた値(データ)をRAM14に格納するとともに積分
形ディジタルフィルタ処理を行ってディジタル入出力装
置16から出力17として出力する。
【0027】上記CPU13での積分形ディジタルフィ
ルタ処理を図2〜図5を用いて詳述する。上記アナログ
・ディジタル変換回路12で変換されたデータは例えば
図2に示す入力側のチャンネルの電流用入力変換器5へ
の入力I1 ,I2 ,I3 ……、サンプルホールド回路9
への入力I11,I12,I13……、マルチプレクサ回路1
1への入力I21,I22,I23……のような形態を取りつ
つRAM14にデータI31,I32,I33……として時系
列的に格納されている。このデータは図3に示すように
入力I1 に対し入力I11のようにゲイン誤差εA と位相
誤差εP とを含んでいる。
ルタ処理を図2〜図5を用いて詳述する。上記アナログ
・ディジタル変換回路12で変換されたデータは例えば
図2に示す入力側のチャンネルの電流用入力変換器5へ
の入力I1 ,I2 ,I3 ……、サンプルホールド回路9
への入力I11,I12,I13……、マルチプレクサ回路1
1への入力I21,I22,I23……のような形態を取りつ
つRAM14にデータI31,I32,I33……として時系
列的に格納されている。このデータは図3に示すように
入力I1 に対し入力I11のようにゲイン誤差εA と位相
誤差εP とを含んでいる。
【0028】ここで、積分形ディジタルフィルタ処理と
して、上記(1)式による演算を行うとき、例えばa 0
=ai=1,n=7とすると、ディジタルフィルタ特性
は
して、上記(1)式による演算を行うとき、例えばa 0
=ai=1,n=7とすると、ディジタルフィルタ特性
は
【数9】 と表される。いま、サンプリング周波数を4.8kHz
(基本周波数50Hz)とすると、サンプリング間隔は
3.75°となる。このとき、Kは図4から明らかなよ
うに (2×cos3.75°×7/2)+(2×cos3.
75°×5/2)+(2×cos3.75°×3/2)
+(2×cos3.75°/2)=7.9103とな
る。
(基本周波数50Hz)とすると、サンプリング間隔は
3.75°となる。このとき、Kは図4から明らかなよ
うに (2×cos3.75°×7/2)+(2×cos3.
75°×5/2)+(2×cos3.75°×3/2)
+(2×cos3.75°/2)=7.9103とな
る。
【0029】そこで、ディジタルフィルタとして所望の
係数a00,a70に対してa0,a7により、位相と
大きさとを補正しようとすると、その補正量は図4の補
正範囲Hで示される形となる。したがって、ゲイン誤差
εAと位相誤差εPとがわかっているものとし、
係数a00,a70に対してa0,a7により、位相と
大きさとを補正しようとすると、その補正量は図4の補
正範囲Hで示される形となる。したがって、ゲイン誤差
εAと位相誤差εPとがわかっているものとし、
【数10】 とすると、 εA=αcos(3.75°×7/2)+βcos
(3.75°×7/2) KtanεP=αsin(3.75°×7/2)−βs
in(3.75°×7/2) となるので、 α={εA−βcos(3.75°×7/2)}/co
s(3.75°×7/2)=εA/cos(3.75°
×7/2)−β となる。よって、 KtanεP=εAtan(3.75°×7/2)−2
βsin(3.75°×7/2) となる。したがって、
(3.75°×7/2) KtanεP=αsin(3.75°×7/2)−βs
in(3.75°×7/2) となるので、 α={εA−βcos(3.75°×7/2)}/co
s(3.75°×7/2)=εA/cos(3.75°
×7/2)−β となる。よって、 KtanεP=εAtan(3.75°×7/2)−2
βsin(3.75°×7/2) となる。したがって、
【数11】 また、KtanεP=αsin(3.75°×7/2)
−(1/2){εAtan(3.75°×7/2)−K
tanεP} より、
−(1/2){εAtan(3.75°×7/2)−K
tanεP} より、
【数12】 となる。よって、
【数13】 なる補正係数K0,K7を求めればよいこととになる。
この場合、ゲイン誤差εAと位相誤差εPとの補正によ
る積分形ディジタルフィルタ処理の周波数特性変化は、
図5に示すように全体の極位置変化となるのみで大きな
変化とならない。よって、特に、別段の補正用フィルタ
を付加することなく、補正ができる特徴を有する。
この場合、ゲイン誤差εAと位相誤差εPとの補正によ
る積分形ディジタルフィルタ処理の周波数特性変化は、
図5に示すように全体の極位置変化となるのみで大きな
変化とならない。よって、特に、別段の補正用フィルタ
を付加することなく、補正ができる特徴を有する。
【0030】上記ゲイン誤差εA と位相誤差εP と求め
方は入力として全相全チャンネルに同相入力を印加し、
各相どうしの差をディジタル継電器4内に設けられてい
る各相出力から相間出力を求める手段によってベクトル
差として演算し、このベクトル差をゲイン誤差εA と位
相誤差εP とに分解すればよい。また、上記各相どうし
の差は人間がディジタル保護継電器4の内部データをモ
ニタリングする手段を操作することによって知ることが
できる。
方は入力として全相全チャンネルに同相入力を印加し、
各相どうしの差をディジタル継電器4内に設けられてい
る各相出力から相間出力を求める手段によってベクトル
差として演算し、このベクトル差をゲイン誤差εA と位
相誤差εP とに分解すればよい。また、上記各相どうし
の差は人間がディジタル保護継電器4の内部データをモ
ニタリングする手段を操作することによって知ることが
できる。
【0031】実施例2.(請求項2に対応) 図6は実施例2としてのディジタル保護継電器を示す構
成図、図7はこの実施例2のアナログフィルタ回路7か
らの出力波形を示す説明図である。
成図、図7はこの実施例2のアナログフィルタ回路7か
らの出力波形を示す説明図である。
【0032】図6において、この実施例2のディジタル
保護継電器は前記図2に示した実施例1のディジタル保
護継電器からサンプルホールド回路9を削除した構成に
なっている。図7において、各チャンネルごとの入力I
1 ,I2 ,……,In に関するアナログ・ディジタル変
換回路12への印加ポイントがマルチプレクサ回路11
の切替えによって変化している。すなわち、この実施例
2では実施例1のようなサンプル同期性は保たれておら
ず、アナログからディジタルに変換されたデータは全チ
ャンネルのアナログフィルタ回路7に誤差がなくとも位
相誤差εP が出てくる。しかし、この実施例2でも前記
実施例1で説明したような積分形ディジタルフィルタ処
理による位相誤差εP を上記入力変換時および高周波成
分除去時の少なくとも一方における位相誤差とアナログ
−ディジタル変換時のタイミング差による位相誤差との
和に構成した位相補正が行われるので、図6に示したよ
うにサンプルホールド回路9を設けなくても位相を合わ
せることができる。結果として、この実施例2では前記
実施例1の効果に加えてハードウエアを構成する上での
自由度が増す効果がある。
保護継電器は前記図2に示した実施例1のディジタル保
護継電器からサンプルホールド回路9を削除した構成に
なっている。図7において、各チャンネルごとの入力I
1 ,I2 ,……,In に関するアナログ・ディジタル変
換回路12への印加ポイントがマルチプレクサ回路11
の切替えによって変化している。すなわち、この実施例
2では実施例1のようなサンプル同期性は保たれておら
ず、アナログからディジタルに変換されたデータは全チ
ャンネルのアナログフィルタ回路7に誤差がなくとも位
相誤差εP が出てくる。しかし、この実施例2でも前記
実施例1で説明したような積分形ディジタルフィルタ処
理による位相誤差εP を上記入力変換時および高周波成
分除去時の少なくとも一方における位相誤差とアナログ
−ディジタル変換時のタイミング差による位相誤差との
和に構成した位相補正が行われるので、図6に示したよ
うにサンプルホールド回路9を設けなくても位相を合わ
せることができる。結果として、この実施例2では前記
実施例1の効果に加えてハードウエアを構成する上での
自由度が増す効果がある。
【0033】実施例3.(請求項3に対応) 図8は実施例3としてディジタル保護継電器4に対する
ディジタルフィルタ処理の補正係数を求めるための外部
装置を示す構成図、図9はこの実施例3のディジタル保
護継電器4のコンピュータの動作を示すフローチャート
である。
ディジタルフィルタ処理の補正係数を求めるための外部
装置を示す構成図、図9はこの実施例3のディジタル保
護継電器4のコンピュータの動作を示すフローチャート
である。
【0034】図8において、18は試験用電源、19は
電流値調整用抵抗、20はディジタル保護継電器4に試
験信号を認知させる試験中信号発生手段である。
電流値調整用抵抗、20はディジタル保護継電器4に試
験信号を認知させる試験中信号発生手段である。
【0035】図9において、ステップ21は試験中信号
認知工程部、ステップ22はディジタルフィルタ演算工
程部、ステップ23はディジタルフィルタ演算結果比較
工程部、ステップ24は中間値相決定工程部、ステップ
25は各相補正係数演算工程部、ステップ26は各相補
正係数格納工程部、ステップ27は試験中ルート終了工
程部、ステップ28は常軌ルート開始工程部、ステップ
29は各相ディジタルフィルタ係数読み込み工程部、ス
テップ30は各相ディジタルフィルタ演算工程部、ステ
ップ31は他の処理工程部、ステップ32は次回ルート
待ち工程部である。
認知工程部、ステップ22はディジタルフィルタ演算工
程部、ステップ23はディジタルフィルタ演算結果比較
工程部、ステップ24は中間値相決定工程部、ステップ
25は各相補正係数演算工程部、ステップ26は各相補
正係数格納工程部、ステップ27は試験中ルート終了工
程部、ステップ28は常軌ルート開始工程部、ステップ
29は各相ディジタルフィルタ係数読み込み工程部、ス
テップ30は各相ディジタルフィルタ演算工程部、ステ
ップ31は他の処理工程部、ステップ32は次回ルート
待ち工程部である。
【0036】この実施例3の動作を説明する。まず、図
8に示おいて、外部的には試験用電源18がディジタル
保護継電器4の電圧入力チャンネルに直に接続され、同
試験用電源18がディジタル保護継電器4の電流入力チ
ャンネルに電流値調整用抵抗19を介して接続され、デ
ィジタル保護継電器4の電圧入力チャンネルは並列に接
続されて同相入力となり、ディジタル保護継電器4の電
流入力チャンネルは直列に接続されて同相入力となる。
この状態において、ディジタル保護継電器4の各チャン
ネルには試験用電源18から同一入力を印加する。そし
て、電流入力チャンネルと電圧入力チャンネルとの間の
大きさは電流値調整用抵抗19により調整される。
8に示おいて、外部的には試験用電源18がディジタル
保護継電器4の電圧入力チャンネルに直に接続され、同
試験用電源18がディジタル保護継電器4の電流入力チ
ャンネルに電流値調整用抵抗19を介して接続され、デ
ィジタル保護継電器4の電圧入力チャンネルは並列に接
続されて同相入力となり、ディジタル保護継電器4の電
流入力チャンネルは直列に接続されて同相入力となる。
この状態において、ディジタル保護継電器4の各チャン
ネルには試験用電源18から同一入力を印加する。そし
て、電流入力チャンネルと電圧入力チャンネルとの間の
大きさは電流値調整用抵抗19により調整される。
【0037】次に、操作者がディジタル保護継電器4に
設けられた図外の試験スイッチをオン操作することによ
って、試験中信号が試験中信号発生手段20からディジ
タル保護継電器4に送信されてきて、ディジタル保護継
電器4が試験中信号を認知すると、図9の試験ルートの
処理が始まる。つまり、ステップ21により試験中ルー
トが開始すると、ステップ22では所望の係数a00,a
1 ,……,ai ,……,an0によりディジタルフィルタ
演算が行われ、ステップ23では振幅値比較と位相差比
較とが行われ、ステップ24ではステップ23での比較
結果に基づき中間チャンネルが特定され、この中間チャ
ンネルとの比較により、ステップ25では各チャンネル
補正係数が求められる。このステップ25で求められる
補正係数は、前述の
設けられた図外の試験スイッチをオン操作することによ
って、試験中信号が試験中信号発生手段20からディジ
タル保護継電器4に送信されてきて、ディジタル保護継
電器4が試験中信号を認知すると、図9の試験ルートの
処理が始まる。つまり、ステップ21により試験中ルー
トが開始すると、ステップ22では所望の係数a00,a
1 ,……,ai ,……,an0によりディジタルフィルタ
演算が行われ、ステップ23では振幅値比較と位相差比
較とが行われ、ステップ24ではステップ23での比較
結果に基づき中間チャンネルが特定され、この中間チャ
ンネルとの比較により、ステップ25では各チャンネル
補正係数が求められる。このステップ25で求められる
補正係数は、前述の
【数14】 に基づくK0 ,K7 である。そして、ステップ26では
上記補正係数K0 ,K7がディジタル保護継電器4の書
き込み可能なROM15またはRAM14に格納され
る。
上記補正係数K0 ,K7がディジタル保護継電器4の書
き込み可能なROM15またはRAM14に格納され
る。
【0038】上記振幅値比較の結果から中間チャンネル
を特定するのは、チャンネルCHiの振幅値データAi
とすると、各チャンネルの振幅値データはA1,……,
Ai……,Anとなる。そこで、B i =A1−Aiを逐
次計算すると、BL=ΣBi/(n−1)となる。よっ
て、|BL−Bi|の最小値を出すiを求める(iC
H)。
を特定するのは、チャンネルCHiの振幅値データAi
とすると、各チャンネルの振幅値データはA1,……,
Ai……,Anとなる。そこで、B i =A1−Aiを逐
次計算すると、BL=ΣBi/(n−1)となる。よっ
て、|BL−Bi|の最小値を出すiを求める(iC
H)。
【0039】上記位相差比較の結果から中間チャンネル
を特定するのは、チャンネルCH1とチャンネルCHi
の位相差データをCiとすると、 Ci={X1tXit−90+X1t−90Xit}/|X1|・|Xi| となる。この式の{X1tXit−90+X1t−90
Xit}からX1Xtsinθが求まる。なお、90は
90°を表し、t−90は時間で90°分の差のデータ
を意味する。この後は上記振幅値比較と同じようにDi
=C 1 −Ci 、D L =ΣD i /(n−1)を逐次計算
し、|D L −D i |が最小となるチャンネルCH i を求
める。ただし、C1=0である。ここで、(X1tX
it+X1t−90Xit−90)によるcosθを求
める方法もあるが、正負があるのでsinθを使用した
のである。
を特定するのは、チャンネルCH1とチャンネルCHi
の位相差データをCiとすると、 Ci={X1tXit−90+X1t−90Xit}/|X1|・|Xi| となる。この式の{X1tXit−90+X1t−90
Xit}からX1Xtsinθが求まる。なお、90は
90°を表し、t−90は時間で90°分の差のデータ
を意味する。この後は上記振幅値比較と同じようにDi
=C 1 −Ci 、D L =ΣD i /(n−1)を逐次計算
し、|D L −D i |が最小となるチャンネルCH i を求
める。ただし、C1=0である。ここで、(X1tX
it+X1t−90Xit−90)によるcosθを求
める方法もあるが、正負があるのでsinθを使用した
のである。
【0040】一方、ステップ28の常軌ルートが始まる
と、ステップ29では上記書き込み可能なROM15ま
たはRAM14に格納された補正係数およびあらかじめ
ROM15に格納されている補正係数を読み込み、ステ
ップ30では各チャンネルごとのディジタルフィルタ演
算が行われ、その後、ステップ31では振幅値演算,レ
ベル検出演算,移相演算,位相演算,方向判定演算,測
距演算,出力演算などの保護継電器演算および監視処理
またはシーケンス処理などの他の処理が行われ、ステッ
プ32ではアイドル処理が行われる。この実施例3では
上記のように構成されているので、補正係数が自動的に
求まり、処理が簡単となる効果がある。
と、ステップ29では上記書き込み可能なROM15ま
たはRAM14に格納された補正係数およびあらかじめ
ROM15に格納されている補正係数を読み込み、ステ
ップ30では各チャンネルごとのディジタルフィルタ演
算が行われ、その後、ステップ31では振幅値演算,レ
ベル検出演算,移相演算,位相演算,方向判定演算,測
距演算,出力演算などの保護継電器演算および監視処理
またはシーケンス処理などの他の処理が行われ、ステッ
プ32ではアイドル処理が行われる。この実施例3では
上記のように構成されているので、補正係数が自動的に
求まり、処理が簡単となる効果がある。
【0041】実施例4.(請求項4に対応) 図10は実施例4を説明するベクトル図、図11はこの
実施例4のディジタルフィルタ特性図である。この実施
例4では実施例1に比較し、積分形ディジタルフィルタ
処理式に一項を追加している。図4に対応する図10に
より、その実施例の違いを示す。図10において、a0
=1,a8 =0としているときは図4と同じであり、a
0 =0,a8 =1としているときはサンプルタイミング
が1サンプル分遅れた特性となる。すなわち、この実施
例4では図11に示すように位相変更量が大きいわりに
ゲイン特性変動が小さくなる。なお、補正係数Kの値は
実施例1と同じである。補正式は、
実施例4のディジタルフィルタ特性図である。この実施
例4では実施例1に比較し、積分形ディジタルフィルタ
処理式に一項を追加している。図4に対応する図10に
より、その実施例の違いを示す。図10において、a0
=1,a8 =0としているときは図4と同じであり、a
0 =0,a8 =1としているときはサンプルタイミング
が1サンプル分遅れた特性となる。すなわち、この実施
例4では図11に示すように位相変更量が大きいわりに
ゲイン特性変動が小さくなる。なお、補正係数Kの値は
実施例1と同じである。補正式は、
【数15】 とすることで、
【数16】 となる。ここで、εA =0,εP =0のときはα1 =β
1 =0となり、 εA =0,εP =−3.75°のときは
1 =0となり、 εA =0,εP =−3.75°のときは
【数17】 となる。同様に、 β1 =1.0016 となる。よって、
【数18】 となる。
【0042】実施例5.(請求項7に対応) 一般的に、ディジタル保護継電器は文献「電協研報告第
41巻1号第5章5−2」に示されるように、出力電
圧,出力周波数,出力波形をソフトウエアで設定可能な
電源としてのシンセサイザを有する。よって、この実施
例5はディジタル保護継電器4が内蔵するシンセサイザ
の点検用電源としの機能を応用して利便性を高めるよう
にしたものである。図12は実施例5のディジタル保護
継電器4を示す構成図であって、この図12において3
3はシンセサイザを示す。図13はこの実施例5のフロ
ーチャートである。
41巻1号第5章5−2」に示されるように、出力電
圧,出力周波数,出力波形をソフトウエアで設定可能な
電源としてのシンセサイザを有する。よって、この実施
例5はディジタル保護継電器4が内蔵するシンセサイザ
の点検用電源としの機能を応用して利便性を高めるよう
にしたものである。図12は実施例5のディジタル保護
継電器4を示す構成図であって、この図12において3
3はシンセサイザを示す。図13はこの実施例5のフロ
ーチャートである。
【0043】次に実施例5の動作を説明する。ディジタ
ル保護継電器4中のコンピュータでプログラムとしてシ
ンセサイザ33の出力電圧波形を設定しておけば、アナ
ログフィルタ回路7,8での処理後の大きさと位相は推
定可能で、その推定値と実測値とを図13に示す試験中
ルートで比較することで、補正係数を求めることができ
る。この求められた補正係数はE2 PROMのような書
き込み可能なROM15に書き込まれる。フローチャー
トとしては、図13に示すステップ34での試験中の条
件がディジタル保護継電器4となる点と、ステップ35
でのシンセサイザオン指令が追加となる点とが図9と違
うのみである。この実施例5によれば、印加入力,電
圧,電流の大きさと位相とを試験の都度設定する必要が
なくなるので、試験効率と精度とが向上できる。
ル保護継電器4中のコンピュータでプログラムとしてシ
ンセサイザ33の出力電圧波形を設定しておけば、アナ
ログフィルタ回路7,8での処理後の大きさと位相は推
定可能で、その推定値と実測値とを図13に示す試験中
ルートで比較することで、補正係数を求めることができ
る。この求められた補正係数はE2 PROMのような書
き込み可能なROM15に書き込まれる。フローチャー
トとしては、図13に示すステップ34での試験中の条
件がディジタル保護継電器4となる点と、ステップ35
でのシンセサイザオン指令が追加となる点とが図9と違
うのみである。この実施例5によれば、印加入力,電
圧,電流の大きさと位相とを試験の都度設定する必要が
なくなるので、試験効率と精度とが向上できる。
【0044】実施例6.(請求項8に対応) 一般的に、ディジタル保護継電器はカード群により構成
されて各機能ごとに分割されている。そして、ROMに
はプログラム整定値などが格納されている。よって、こ
の実施例6はカードの交換機能を応用して操作性を高め
るようにしたものである。図14は実施例6のディジタ
ル保護継電器4を示す構成図であって、この図14にお
いて、36は補正係数格納用のROM(F)、37はカ
ードである。このカード37はアナログフィルタ回路
7,8とROM(F)36とサンプルホールド回路9,
10とから構成されている。
されて各機能ごとに分割されている。そして、ROMに
はプログラム整定値などが格納されている。よって、こ
の実施例6はカードの交換機能を応用して操作性を高め
るようにしたものである。図14は実施例6のディジタ
ル保護継電器4を示す構成図であって、この図14にお
いて、36は補正係数格納用のROM(F)、37はカ
ードである。このカード37はアナログフィルタ回路
7,8とROM(F)36とサンプルホールド回路9,
10とから構成されている。
【0045】この実施例6ではアナログフィルタ回路
7,8や入力変換器5,6などのばらつきを積分形ディ
ジタルフィルタ処理によって補正するのであるが、その
補正値をカード37のROM(F)36に格納すること
によってアナログフィルタ回路7,8の取り替えや交換
などによる再調整作業が不要となる。この場合、この実
施例6ではディジタル保護継電器4に収納した状態での
調整や補正係数を決定するように図14に図示している
が、例えば、カード37調整用の別システムにより、R
OM(F)36に補正係数を格納するようなシステム構
成としても同様な効果がある。また、サンプルホールド
回路9,10は実施例2のごとく設けないこともあるの
で、カード37の最少構成要素はアナログフィルタ回路
7,8とROM(F)36である。
7,8や入力変換器5,6などのばらつきを積分形ディ
ジタルフィルタ処理によって補正するのであるが、その
補正値をカード37のROM(F)36に格納すること
によってアナログフィルタ回路7,8の取り替えや交換
などによる再調整作業が不要となる。この場合、この実
施例6ではディジタル保護継電器4に収納した状態での
調整や補正係数を決定するように図14に図示している
が、例えば、カード37調整用の別システムにより、R
OM(F)36に補正係数を格納するようなシステム構
成としても同様な効果がある。また、サンプルホールド
回路9,10は実施例2のごとく設けないこともあるの
で、カード37の最少構成要素はアナログフィルタ回路
7,8とROM(F)36である。
【0046】なお、前記請求項5に記載した発明の実施
例として実施例4に実施例2を採用したり、前記請求項
6に記載した発明の実施例として実施例4に実施例3を
採用することもできる。
例として実施例4に実施例2を採用したり、前記請求項
6に記載した発明の実施例として実施例4に実施例3を
採用することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、ディ
ジタルフィルタ処理式の係数a0 ,an を補正するの
で、近年の高精度化技術に対応した補正が可能であり、
試験や調整が容易となり、ハードウエアの構成を変更し
た場合でも再組み合わせ調整が不要であり、結果とし
て、高精度,高信頼度,高保守性を実現するディジタル
保護継電器を安価に提供できる効果がある。
ジタルフィルタ処理式の係数a0 ,an を補正するの
で、近年の高精度化技術に対応した補正が可能であり、
試験や調整が容易となり、ハードウエアの構成を変更し
た場合でも再組み合わせ調整が不要であり、結果とし
て、高精度,高信頼度,高保守性を実現するディジタル
保護継電器を安価に提供できる効果がある。
【0048】第2の発明によれば、サンプルホールド回
路を省略できるので上記と同様な精度の高い装置が一層
安価に得られる効果がある。
路を省略できるので上記と同様な精度の高い装置が一層
安価に得られる効果がある。
【0049】第3の発明によれば、初期試験時に全チャ
ンネル一括で補正係数が定められるので、上記と同様な
精度の装置が安定に得られる効果がある。
ンネル一括で補正係数が定められるので、上記と同様な
精度の装置が安定に得られる効果がある。
【0050】第4の発明によれば、ディジタルフィルタ
処理式の係数a0 とn+1サンプル前の係数an+1 とを
補正するので、調整範囲が広くなる効果がある。
処理式の係数a0 とn+1サンプル前の係数an+1 とを
補正するので、調整範囲が広くなる効果がある。
【0051】第5の発明によれば、サンプルホールド回
路が無くても精度の高い装置が得られる効果がある。
路が無くても精度の高い装置が得られる効果がある。
【0052】第6の発明によれば初期試験時に全チャン
ネル一括で補正係数が定められるので、上記と同様な精
度の装置が安定に得られる効果がある。
ネル一括で補正係数が定められるので、上記と同様な精
度の装置が安定に得られる効果がある。
【0053】第7の発明によれば、ディジタル保護継電
器内蔵のシンセサイザにより試験入力を印加するので、
調整が人為的に容易になり、安定な生産ができる効果が
ある。
器内蔵のシンセサイザにより試験入力を印加するので、
調整が人為的に容易になり、安定な生産ができる効果が
ある。
【0054】第8の発明によれば、アナログフィルタ回
路と補正係数格納用メモリとを同一カード内に収納した
ので、ハード変更などによる再調整が不要となり、保守
性の高い装置が得られる効果がある。
路と補正係数格納用メモリとを同一カード内に収納した
ので、ハード変更などによる再調整が不要となり、保守
性の高い装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1のディジタル保護継電器を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図2】実施例1のデータの流れを示す説明図である。
【図3】実施例1の動作を説明する図であって、a図は
波形図、b図はベクトル図である。
波形図、b図はベクトル図である。
【図4】実施例1のベクトル図である。
【図5】実施例1の積分形ディジタルフィルタ特性を示
す図である。
す図である。
【図6】この発明の実施例2のディジタル保護継電器を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図7】実施例2の波形図である。
【図8】この発明の実施例3のディジタル保護継電器を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図9】実施例3のフローチャートである。
【図10】この発明の実施例4のベクトル図である。
【図11】実施例4の積分形ディジタルフィルタ特性を
示す図である。
示す図である。
【図12】この発明の実施例5のディジタル保護継電器
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図13】実施例5のフローチャートである。
【図14】この発明の実施例6のディジタル保護継電器
を示す構成図である。
を示す構成図である。
【図15】従来の補正系を示す構成図である。
【図16】従来の補正系のベクトル図である。
1 電力系統 4 ディジタル保護継電器 5 電流用入力変換器 6 電圧用入力変換器 7,8 アナログフィルタ回路 9,10 サンプルホールド回路 11 マルチプレクサ回路 12 アナログ・ディジタル変換回路 13 中央演算処理装置 14 RAM 15 ROM 16 ディジタル入出力装置 20 試験中信号発生手段 33 シンセサイザ 36 補正係数格納用のROM(F) 37 カード
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02H 3/02 H03H 17/02
Claims (8)
- 【請求項1】 保護対象としての電力系統から電気量を
検出してこの電気量に相当する大きさに変換し、この変
換した電気量から電力系統の高周波成分を除去し、この
高周波成分を除去した電気量を電力系統の各相分に分割
しつつアナログ−ディジタル変換し、このディジタルに
変換した値を 【数1】 なる式にて積分形ディジタルフィルタ処理するディジタ
ル保護継電器であって、上記係数a0,anとして所望の
係数a00,an0に対し上記入力変換時および高周波成分
除去時の少なくとも一方におけるゲイン誤差εA,位相
誤差εPを更正する補正係数K0,Knを乗算したa0=K
0×a00,an=Kn×an0を用いる演算手段を備えたこ
とを特徴とするディジタル保護継電器。上記式中、X t
は時刻 t におけるディジタルフィルタの入力データ、X
t-i は時刻tよりiサンプリング周期前の入力データ、
Yt;時刻tにおけるディジタルフィルタの出力データ
である。 - 【請求項2】 前記位相誤差εP が上記入力変換時およ
び高周波成分除去時の少なくとも一方における位相誤差
とアナログ−ディジタル変換時のタイミング差による位
相誤差との和に構成されたことを特徴とする請求項第1
項記載のディジタル保護継電器。 - 【請求項3】 前記演算手段は、ディジタル保護継電器
の初期試験時に全入力側チャンネルそれぞれに同一入力
を印加し、各チャンネルの積分形ディジタルフィルタ処
理結果を比較し、その中間値を基準に各チャンネルの補
正係数K0 ,Kn を自動換算してメモリに記憶する手段
を備えたことを特徴とする請求項第1項又は請求項第2
項記載のディジタル保護継電器。 - 【請求項4】 保護対象としての電力系統から電気量を
検出してこの電気量に相当する大きさに変換し、この変
換した電気量から電力系統の高周波成分を除去し、この
高周波成分を除去した電気量を電力系統の各相分に分割
しつつアナログ−ディジタル変換し、このディジタル変
換した値を 【数2】 なる式に対し、 【数3】 なる式にて積分形ディジタルフィルタ処理するディジタ
ル保護継電器であって、上記係数a0として所望の係数
a00に対し上記入力変換時および高周波成分除去時の
少なくとも一方におけるゲイン誤差εA,位相誤差εP
を更正する補正係数K0を乗算したa0=K0×a00
とKn+1とを用いる演算手段を備えたことを特徴とす
るディジタル保護継電器。上記式中、Xtは時刻tにお
けるディジタルフィルタの入力データ、Xt−iは時刻
tよりiサンプリング周期前の入力データ、Ytは時刻
tにおけるディジタルフィルタの出力データである。 - 【請求項5】 前記位相誤差εP が上記入力変換時およ
び高周波成分除去時の少なくとも一方における位相誤差
とアナログ−ディジタル変換時のタイミング差による位
相誤差との和に構成されたことを特徴とする請求項第4
項記載のディジタル保護継電器。 - 【請求項6】 前記演算手段は、ディジタル保護継電器
の初期試験時に全入力側チャンネルそれぞれに同一入力
を印加し、各チャンネルの積分形ディジタルフィルタ処
理結果を比較し、その中間値を基準に各チャンネルの補
正係数K0 ,Kn+1 を自動換算してメモリに記憶する手
段を備えたことを特徴とする請求項第4項または請求項
第5項記載のディジタル保護継電器。 - 【請求項7】 前記演算手段は、ディジタル保護継電器
の初期試験時に全入力側チャンネルそれぞれに印加する
入力量として、ディジタル保護継電器が具備する点検用
電源電圧に対しあらかじめ定められた各チャンネル対応
の大きさと位相とを指令する手段を備えたことを特徴と
する請求項第3項または請求項第6項記載のディジタル
保護継電器。 - 【請求項8】 前記メモリとアナログフィルタ回路が同
一カードに設けられたことを特徴とする請求項第1項ま
たは請求項第2項または請求項第3項または請求項4項
または請求項第5項または請求項第6項記載のディジタ
ル保護継電器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5273719A JP2966252B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | ディジタル保護継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5273719A JP2966252B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | ディジタル保護継電器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07131923A JPH07131923A (ja) | 1995-05-19 |
| JP2966252B2 true JP2966252B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=17531612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5273719A Expired - Fee Related JP2966252B2 (ja) | 1993-11-01 | 1993-11-01 | ディジタル保護継電器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2966252B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5419485B2 (ja) | 2009-02-09 | 2014-02-19 | 三菱電機株式会社 | 保護継電装置 |
-
1993
- 1993-11-01 JP JP5273719A patent/JP2966252B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07131923A (ja) | 1995-05-19 |
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