JPH06248520A - 炭素繊維の製造方法 - Google Patents

炭素繊維の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 メソフェーズピッチ繊維を空気等の酸素含有
ガス又は窒素等の不活性ガスに0.1〜50容量%のN
2 を混入した雰囲気中で、100℃以下の低い温度条
件下で長時間で気相ニトロ化する、メソフェーズピッチ
系炭素繊維の製造方法。 【効果】 NO2 含有雰囲気中で、100℃以下の低温
下で気相ニトロ化による不融化をしたので、強度、弾性
率共に高くかつそれらのバランスのよい均質なメソフェ
ーズピッチ系炭素繊維が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メソフェーズピッチ系
炭素繊維の改良された製造方法に関する。より詳細に
は、本発明は、100℃以下の低温においてNO2 ガス
により、ピッチ繊維を気相ニトロ化させて不融化するこ
とを特徴とするメソフェーズピッチ系炭素繊維の製造方
法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ピッチを紡糸してピッチ繊維を製
造し、それを空気中で約200〜400℃の反応温度で
空気酸化することにより不融化ピッチ繊維とした後、高
温で熱処理して炭化・黒鉛化してピッチ系炭素繊維を得
ていた。しかし、このような空気酸化による不融化反応
は、150℃以下の低温では全く進行しないものであっ
た。
【0003】そのために、低温でも行える液相酸化によ
る不融化技術が開発されたが、その不融化処理は繊維表
層部が過度に酸化され、得られたピッチ系炭素繊維の強
度劣化を招き易い(特開昭49−118917号公報、
特開昭59−30915号公報、特開昭60−2318
25号公報、特開昭61−502772号公報、特開平
2−242919号公報など)。
【0004】ただ、特公昭48−42696号公報に
は、特殊なピッチ、例えば高芳香族有機化合物ピッチや
その水添物を対象として得られたピッチ繊維を110℃
程度以上で窒素酸化物含有酸化性ガス雰囲気中で不融化
する技術が示されているが、これはあくまでも特殊なピ
ッチ原料に対して言えることであり、本発明のようなメ
ソフェーズ(光学的異方性)ピッチへの適用の可能性に
ついては全く示唆するものでない。また、低温でのNO
2 による処理は空気による不融化の前処理としての意義
はあるが、そのものだけでは完全な不融化処理でないこ
とが開示されている。
【0005】さらに、特公昭51−12740号公報に
は、石油ピッチのような繊維形成性ピッチからのピッチ
繊維をNO2 を含有する酸化性ガス下で100〜350
℃で不融化する技術が開示されているが、具体的にはそ
の実施例の記載によると、100℃以上300℃で2.
5時間かけてアンモニアによる処理と組み合わせて2段
階不融化することが開示されているに過ぎなく、本発明
のようなメソフェーズ(光学的異方性)ピッチを対象と
し、全工程を通じて100℃以下の低温で長時間で不融
化する技術は示唆しない。
【0006】また、特公平4−24445号公報には、
メソフェーズ(光学的異方性)ピッチ又は光学的等方性
ピッチ繊維をNO2 を0.1〜50容量%含有する酸化
性ガス雰囲気中で150〜380℃の高温下で不融化す
る技術が開示されている。ただ、該公報の実施例による
と、NO2 の気相濃度2〜5容量%で、24〜30分間
で270〜300℃までという、比較的高温、短時間の
不融化処理のケースが開示されているに過ぎない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来法
の空気のみでの気相酸化による不融化ついては、150
℃以下ではその酸化反応が全く進行しない。さらに、N
2 含有空気により不融化する技術自体も知られていた
が、一般的には、150℃以上、特殊なピッチ原料から
のピッチ繊維に限っては約110℃以上の高温での不融
化処理でないと、酸化反応による不融化は十分に達成で
きないと考えられていた。
【0008】メソフェーズ(光学的異方性)ピッチから
のピッチ繊維の場合、このような高温での不融化処理で
は、ピッチ繊維の酸化反応が早いため、過度に酸化反応
が進行したり、不均一に不融化され易く、また、得られ
た炭素繊維の物性もバランスのよい均質なものとは言え
ないものが多かった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を種々検討した結果、メソフェーズピッチ繊維を一定量
のNO2 を含有する空気等の酸素含有ガス又は窒素等の
不活性ガス中で、100℃以下の低い温度条件下で気相
ニトロ化により不融化が達成され、しかも強度、弾性率
共に高くかつそれらのバランスのよい均質な炭素繊維が
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は: メソフェーズピッチを主体とする原料ピッチを常法
に従って溶融紡糸してメソフェーズピッチ繊維とした
後、該ピッチ繊維を酸素含有ガス又は不活性ガスに0.
1〜50容量%のNO2 を混入した雰囲気中で、100
℃以下の温度条件下で、気相ニトロ化することにより該
ピッチ繊維を不融化し、次いで常法により炭化(黒鉛
化)する、メソフェーズピッチ系炭素繊維の製造方法を
提供するものである。また、 不融化条件が室温乃至100℃の反応温度で、2時
間以上の反応時間である点にも特徴を有する。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、メソフェーズピッチ系炭素繊維を製造するに
は、(イ)メソフェーズピッチを主体とする原料ピッチ
を常法に従って溶融紡糸してピッチ繊維を製造し、
(ロ)該ピッチ繊維を空気等の酸素含有ガス又は窒素等
の不活性ガスに0.1〜50容量%のNO2 を混入した
雰囲気中で、100℃以下の低い温度条件下で、気相ニ
トロ化により不融化する必要がある。
【0012】従来のNO2 含有空気による不融化技術で
は、メソフェーズピッチ繊維は150℃以上の高温条件
でないと、酸化反応が有意義に進行せず、十分な強度、
弾性率を持つ炭素繊維が得られないと考えられていた。
また、従来法の空気のみでの酸化による不融化について
は、150℃以下ではその酸化反応が全く進行しないも
のであった。
【0013】ところが、本発明によると、空気等の酸素
含有ガス又は窒素等の不活性ガスに0.1〜50容量%
のNO2 を混入した雰囲気中で100℃以下の低い温度
条件下でも、驚くべきことに不融化が有意義に進行する
ことが判明した。このことは、メソフェーズピッチの不
融化において、ピッチ分子の多環芳香族側鎖等の酸化反
応による水酸基やカルボニル基の導入が必然であるとこ
れまで考えられていたが、むしろこれらの酸化反応を抑
制し、選択的にニトロ基を十分導入することによっても
不融化の進行が可能であるという新しい知見を示唆して
いる。
【0014】しかも、本発明の方法は低温での気相ニト
ロ化反応であるので、メソフェーズピッチ繊維形成時の
配向を保ったまま、該ピッチ繊維を効率的に不融化で
き、得られた炭素繊維の物性を損なうこともなく、強
度、弾性率共に高くかつそれらのバランスのよい均質な
炭素繊維が得られる。
【0015】もちろん、NO2 を混入した雰囲気中で気
相ニトロ化処理した後に、必要なら通常の空気酸化によ
る不融化を行っても良い。さらに、本発明の方法は、通
常の空気酸化等による不融化処理と比較して、100℃
以下の低い反応温度で、かつ酸化による発熱が伴わない
状態で不融化するので、大容量のケンスにピッチ繊維を
入れて不融化処理することが可能となり、工業的に大量
のピッチ繊維の不融化処理を実施することができる。
【0016】A.ピッチ原料:本発明の方法に用いる、
メソフェーズピッチを主体とする原料ピッチは、石油ピ
ッチ、石炭ピッチ等から常法に従って濾過、精製、蒸
留、水添、接触分解などの処理工程を経て製造される。
なお、繊維物性の点では、メソフェーズ含有率が約70
%以上のメソフェーズピッチを用いるのが好ましい。
【0017】B.メソフェーズピッチ繊維;本発明の方
法に用いるメソフェーズピッチ繊維の形状としては、ボ
ビン巻き又はケンス取りなどの長繊維や各種形状の短繊
維いずれでも良い。また、該ピッチ繊維の径は40μm
以下、好ましくは20μm以下のより細径のものの方
が、繊維の表面積が大きくて気相ニトロ化反応が効率よ
く行えるので好ましい。
【0018】メソフェーズピッチ繊維の製造は、メソフ
ェーズピッチを繊維状に紡糸できるなら公知の紡糸を採
用できる。例えば、メルトスピニング法、メルトブロー
法、スパンボンド法、遠心紡糸法などが挙げられる。
【0019】C.気相ニトロ化による不融化;本発明に
よるメソフェーズピッチ繊維の気相ニトロ化による不融
化処理は、空気等の酸素含有ガス又は窒素等の不活性ガ
スに0.1〜50容量%のNO2 を混入した雰囲気中
で、100℃以下の低い温度条件下で行うことが必要で
ある。本発明では、100℃以下の、好ましくは室温か
ら100℃まで、より好ましくは60℃から95℃の低
い温度条件でメソフェーズピッチ繊維を気相ニトロ化す
るので、従来の150℃以上の高温で酸化する場合に比
してカルボニル基の生成が抑えられ、主としてニトロ基
が導入されて、その結果均質に熱硬化性となり、得られ
た炭素繊維は高物性が付与されるようになる。
【0020】もちろん、該気相ニトロ化による不融化
は、100℃近辺、例えば100〜130℃程度でも行
えるが、ただ、100℃以下の不融化の場合に比してニ
トロ化よりも、多環芳香族の側鎖等が酸化され、均質で
高強度、高弾性率の炭素繊維が得られにくい。
【0021】具体的には、本発明に従う気相ニトロ化に
よる不融化は、気相中でのNO2 濃度、処理温度及び処
理時間との関数になるので一義的には定められないが、
一般に、空気等の酸素含有ガス又は窒素等の不活性ガス
中でのNO2 濃度が0.1〜50容量%、好ましくは1
〜30容量%、より好ましくは1〜10容量%、特に好
ましくは2〜5容量%において、100℃以下、好まし
くは室温乃至100℃の反応温度、より好ましくは60
℃から95℃、2時間以上、好ましくは2乃至30時
間、より好ましくは4〜12時間の反応時間で行われる
のが望ましい。この条件で不融化を実施すると、メソフ
ェーズピッチ繊維に対して110〜130重量%の収率
で不融化されたメソフェーズピッチ繊維が得られる。
【0022】空気等の酸素含有ガス又は窒素等の不活性
ガス中でのNO2 濃度が0.1容量%未満では、ニトロ
化の反応速度が極端に遅くなり、所期の気相ニトロ化に
よる不融化が期待できない。また、気相中でのNO2
度が50容量%を越えて高濃度であっても、それに相応
した気相ニトロ化反応は進行するが、ニトロ化による物
性の向上が見込めないので、気相中でのNO2 濃度の上
限は50容量%で十分である。
【0023】さらに、所定量のNO2 を含有する不融化
雰囲気としては、NO2 自身酸化剤としても働くので、
所定量のNO2 が混合されたガス雰囲気であれば特に制
限されないが、空気などの酸素含有ガス雰囲気、或いは
窒素などの不活性ガス雰囲気、或いは空気中に窒素など
の不活性ガスを一定量混入した雰囲気が望ましい。
【0024】また、本発明に従う気相ニトロ化反応を促
進するために、必要に応じて水素を引き抜く作用を持つ
触媒を不融化雰囲気中に存在させても良い。本発明の気
相ニトロ化を実施する装置・方法はメソフェーズピッチ
繊維の紡糸に続いて連続的に又は別個に該ピッチ繊維を
大容量のケンスに取り、室などにて大量に不融化処理す
る操作方法等が採用しうる。本発明の方法に従う不融化
は、この気相ニトロ化処理のみで充分であるが、必要に
応じて通常の空気酸化による不融化をも付加的に行って
も良い。
【0025】D.炭化.黒鉛化;本発明の気相ニトロ化
により不融化されたメソフェーズピッチ繊維は、次いで
常法により炭化し、又は黒鉛化して、メソフェーズピッ
チ系炭素繊維又は黒鉛繊維を製造する。炭化(黒鉛化)
工程は特に制限されないが、その用途に応じて反応条件
を種々選択できる。一般に、窒素、アルゴンなどの不活
性ガス下で、5〜100℃/分の昇温速度で400〜
3,000℃、好ましくは900〜2,500℃で熱処
理する。
【0026】
【作用】従来法の空気のみでの気相酸化による不融化に
ついては、150℃以下ではその酸化反応が全く進行し
ない。また、200〜400℃という高温下での空気酸
化による不融化は可能であるが、比較的に過激な酸化に
よりメソフェーズピッチ分子の配向性が低下するため
に、後段の炭化過程における結晶成長が阻害される等の
理由により十分に結晶構造を成長させることが難しく、
また、導入された酸素原子の脱離に伴って構造欠陥が生
じて高物性の炭素繊維を得ることが難しいものであっ
た。
【0027】この場合、不融化反応温度は200〜40
0℃と高いので、この反応温度を下げて抑制しようとす
ると、反応が不均質になったり不十分になったりする恐
れがある。さらに、従来法のNO2 含有空気による不融
化では、150℃以上の比較的高温でないと反応が進行
しないと考えられていた。
【0028】また、このような150℃以上の高温の不
融化では、空気酸化による不融化の場合ほど過度ではな
いとしても、同様に不融化反応が不均質になったり、高
物性の炭素繊維を得ることが難しいものであった。
【0029】これに対して、本発明の方法によると、1
00℃以下の低温での気相ニトロ化反応であるので、主
としてニトロ基が均質に導入されて熱硬化性を有するも
のとなって、その後の炭化工程などの熱処理に際して1
80℃付近からニトロ基の分解に伴う分子間反応が起こ
り重縮合反応が進行し、強度、弾性率共に高くかつそれ
らのバランスのよい均質なメソフェーズピッチ系炭素繊
維が得られる。
【0030】
【実施例】本発明は、以下の実施例により具体的に説明
されるが、これらは本発明の範囲を制限しない。フロー
テスターで測定した軟化点が300℃の石油系メソフェ
ーズピッチ(メソフェーズ含有率100%)を原料にし
て、溶融紡糸法により紡糸口金温度330℃で、巻取速
度300m/分で紡糸し、繊維径13μmのメソフェー
ズピッチ繊維を得た。
【0031】次に、所定の濃度に調整したNO2 含有空
気又はNO2 含有窒素雰囲気下で、下記表1に示す不融
化条件で不融化し、次に、表1に示す炭化条件で、窒素
雰囲気にて炭化して、表1に表された物性値を持つメソ
フェーズピッチ系炭素繊維が得られた。
【0032】
【表1】 *;メソフェーズピッチ繊維を100とした時の不融化
後並びに炭化後の重量である。
【0033】
【発明の効果】空気のみでの酸化による不融化について
は、150℃以下ではその酸化反応が全く進行しない。
さらに、NO2 含有空気による不融化も、150℃以上
の高温での熱処理でないと、酸化による不融化は十分で
ないと考えられていた。
【0034】また、この150℃以上の高温処理では、
不融化が不均質となり易く、得られた炭素繊維の物性も
バランスのよい均質なものとは言えないものが多い。本
発明では、一定量のNO2 を含有する空気等の酸素含有
ガス又は窒素等の不活性ガス中で、100℃以下の低い
温度条件下でピッチ繊維を気相ニトロ化することにより
不融化が達成され、しかも、強度、弾性率共に高くかつ
それらのバランスのよい均質なメソフェーズピッチ系炭
素繊維が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メソフェーズピッチを主体とする原料ピ
    ッチを常法に従って溶融紡糸してメソフェーズピッチ繊
    維とした後、該ピッチ繊維を酸素含有ガス又は不活性ガ
    スに0.1〜50容量%のNO2 を混入した雰囲気中
    で、100℃以下の温度条件下で、気相ニトロ化するこ
    とにより該ピッチ繊維を不融化し、次いで常法により炭
    化(黒鉛化)することを特徴とする、メソフェーズピッ
    チ系炭素繊維の製造方法。
  2. 【請求項2】 不融化条件が室温乃至100℃の反応温
    度で、2時間以上の反応時間であることを特徴とする、
    請求項1記載のメソフェーズピッチ系炭素繊維の製造方
    法。
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