JPS60259629A - ピツチ系黒鉛化繊維の製造方法 - Google Patents

ピツチ系黒鉛化繊維の製造方法

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JPS60259629A
JPS60259629A JP10958384A JP10958384A JPS60259629A JP S60259629 A JPS60259629 A JP S60259629A JP 10958384 A JP10958384 A JP 10958384A JP 10958384 A JP10958384 A JP 10958384A JP S60259629 A JPS60259629 A JP S60259629A
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fiber
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上村 誠一
Takao Hirose
広瀬 隆男
Yoshiho Hayata
早田 喜穂
Masayoshi Sakamoto
坂本 賢義
Yoshio Kishimoto
岸本 好雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ピッチ系黒鉛化繊維の製造方法に関する。
ピッチ會原料として炭素繊維を製造する方法は、原料が
安価であり、また炭化収率が高いためポリアクリロニ)
 IJル系に比べ有利であり、さらに紡糸後の不融化、
炭化あるいは黒鉛化といった熱処理工程における処理時
間を短くすることができれば、ポリアクリロニ) IJ
ル系に対する価格面での優位性會一層明確にすることが
できる。
これまで、不融fヒ処理時間全短縮するために各種の触
媒あるいは促進剤が検討され、金属塩、アンモニウム塩
、無機酸、ハロゲンなどが提案されているが、不融化促
進効果あるいは最終製品である炭素繊維の物性などから
みて、満足なものは未だ得られていない。例えは、ピッ
チ繊維を塩酸、硫酸あるいは硝酸などの無機酸で接触処
理したのち、不融化処理ヶ行った場合、不融化促進効果
葡示すものもあるが、最終製品である炭素繊維の物性ケ
低下させてしまうという欠点がある。
一方・ピッチ系黒鉛fヒ繊維は、炭化繊維ケ不活性ガス
雰囲気下、2000〜aooo℃で熱処理することにょ
シ製造されている。
ここでいう炭化繊維とは、ピッチ繊維全酸化性ガス雰囲
気下で処理することによシ得られる不融化繊維ケ、不活
性ガス雰囲気下800〜1300℃で熱処理することに
より得られるものであり、実質的に酸素全含有しない繊
維である。これらの不融化繊維の炭化は、通常、不活性
ガス中1〜30℃/分程度の速度で、 800〜13°
°0程度1″′舶−j、bc、!:に!す2施卸09・
この際昇温速度ケ大きくすると繊維の強度の低下會招く
といゎれている。しかしながらこの方法は長時間にわた
り高温全必要とするので生産性の低下?招くのみならず
経済上きわめて不利である。
すなわち、ピッチ系黒鉛化繊維の製造工程において、不
融fヒ、炭化および黒鉛化のいずれも時間短縮が課題と
なっており、なおかつこの時間短縮と製品物性の向上全
両立させる焼成工程が必要とされているのである。
本発明者らは鋭意研究の結果、炭素質ピッチ?溶融紡糸
して得られるピッチ繊維’cNO,に0.1〜50υo
1%含有する酸fヒ性ガス雰囲気下で処理して窒素分i
0.1〜5. Ov)1%含有する不融化繊維とし、該
不融fヒ繊維ケ不活性ガス雰囲気下り0℃/分以上の速
度で昇温し、2000〜3000℃で熱処理することに
より、焼成工程に要する時間會著しく短縮でき、かつ優
れた性能r有するピッチ系黒鉛化繊維が得られることケ
見出したものである。
へ また、本発明者らは炭素質ピッチを溶融紡糸して得られ
るピッチ繊維kNo、に0.1〜50υo1%含有する
酸化性ガス雰囲気下で処理して窒素分音0゜1〜5.0
 wt%含有する不融化繊維とした後、該不融化繊維?
不活性ガス雰囲気下450〜600℃で処理して実質的
に酸素全含有する前炭化繊維とし、該前炭化繊維全不活
性ガス雰囲気下40℃/分以上の速度で昇温し、200
0〜3000℃で熱処理することにより、焼成工程に要
する時間ケ著しく短縮でき、かつ優れた性能ケ有するピ
ッチ系黒鉛化繊維が得られることを併せ見出したもので
ある。
以下に本発明を詳述する。
本発明に用いる炭素質ピッチとしてはコールタールピッ
チ、SRCなどの石炭系ピッチ、エチレンタールピッチ
、デカントオイルピッチ等の石油系ピッチあるいは合成
ピッチなど各種のピッチ全包含するが、特に石油系ピッ
チが好ましい。
前記ピッチ?変性したもの、例えばテトラリンなどの水
素供与物で処理したもの、20〜350Kg/dの水素
加圧下に水素化したもの、熱処理により改質したもの、
溶剤抽出などの手段によシ改質したもの、あるいはこれ
らの方法ケ適宜組み合わせて改質したもの等の各種変性
ピッチも本発明でいう炭素質ピッチである。
すなわち、本発明の炭素質ピッチとはピッチ繊維會形成
し得る前駆体ピッチを総称する意味に用いられる。
本発明の炭素質ピッチは、光学的に等方性のピッチであ
ってもよいし、また光学的に異方性のピッチであっても
よい。
光学的に等方性のピッチである場合、反射率が9.0〜
11.0%の範囲内の値?示すものが好ましい。ここで
反射率とは、アクリル樹脂等の樹脂中にピッチ會包埋せ
しめたのち研磨し、反射率測定装置により空気中にて測
定される。
光学的に異方性のピッチとは、ピッチ全常圧もしくは減
圧下に窒素等の不活性ガス′に通気しながら通常340
〜450℃にて加熱処理ケ行うことにょシ得られる光学
的異方性和音含有するピッチであり、特に光学的異方性
の割合が5〜100チのものが好ましい。
本発明に用いる炭素質ピッチは軟化点が200〜400
℃のものが好ましく、240〜300℃のものが特に好
ましい。
ピッチ繊維は前記炭素質ピッチ會公知の方法にて溶融紡
糸を行うことにより得られる。例えば、炭素質ピッチを
その軟化点よりも30〜80℃高い温度にて溶融し、直
径0,1〜0,5fiのノズルから押し出しながら10
0〜2000m/分で延(肪支ることによりピッチ繊維
r得る。
次にピッチ繊維は、No2−1<OA〜50 vol 
%含有する酸化性ガス雰囲気下にて不融化処理される。
NO2濃度は、好ましくは1〜10 volチ、より好
1しくは1〜5 wl チである。
不融化処理時間は、5〜50分間、好ましくは10〜3
0分4(、間である。不融1ヒ時間が5分に満たない場
合には不融イし75二不十分であり、後段工程で繊維の
融着を招く。一方、不融化時間が50分を越える場合に
は、工業的に不利となるばかりか、黒鉛化繊維の物性の
低下につながることもある。不融化反応は不融化処理さ
れ友繊維中の窒素分が0.1〜5,0コ係、好ましくは
0.2において行われ、好ましい処理温度は150〜3
80℃でおり、より好ましくは200〜350℃である
。処理温度が低すぎる場合には処理時間が長くなり、ま
た処理温度が高すぎる場合には、ピッチ繊維の融着ある
いは消耗といった現象ケ生ずるため好ましくない。昇温
速度は1〜b /分、より好ましくは5〜b ては、通常、酸素、オゾン、空気、硫黄酸化物、あるい
は〕・ロゲン等の酸化性ガス會1棹あるいは2種以上用
いる。本発明においては特に酸素、空気が好ましい。
前記不融化繊維は、必要に応じて不活性ガス雰囲気下4
50〜 ”600℃で処理して実質的に酸素全含有する
前炭化繊維とすることができる。前炭化処理は前記温度
範囲内で実施され、その処理時間は限定されないが、通
常10秒〜1時間、好ましくは1分〜10分である。ま
た前炭化における昇温速度は1℃/分〜2000℃/分
、好ましくは4℃/分〜1000℃/分である。
この工うにして得られた不融化繊維あるいは前炭化繊維
t40℃/分以上の速度で昇温し不活性ガス雰囲気下2
000〜3000℃で熱処理することにより黒鉛化繊維
が得られる。本発明においては、不融化繊維あるいは実
質的に酸素全含有する前炭化繊維會40℃/分以上の速
度で2000〜3000℃の所定温度まで昇温し、所定
時間熱処理することにより高強度のピッチ系黒鉛化繊維
が得られるのであり、実質的に酸素全含有しない、いわ
ゆる炭fヒ繊維i、2000〜3000℃で熱処理して
も得られる黒鉛flsl&維の強度は本発明の方法によ
り得られる繊維には及ばない。ここでいう実質的に酸素
全含有する前炭化繊維とは、酸素?1〜40重量%、好
ましくは、3〜10重量%含有する繊維である。黒鉛比
処理時間は1秒〜1時間、好ましくは5秒〜10分間で
ある。黒鉛化温度までの昇温速度は40℃/分以上、好
ましくは100℃/分以上、更に好ましくは500℃/
分以上、最も好ましくu1000℃/分以上である。
昇温速度が40℃/分未満の場合、あるいは不融化繊維
を一旦炭化繊維となし、炭化繊維?黒鉛化する場合には
優れた物性の黒鉛化繊維を得ることができない。
以下に実施例および比較例?あけ本発明上具体的に説明
するが、本発明はこれら実施例に制限されるものではな
い。
実施例 1゜ 光学的異方性相欠80%含有し、軟化点が280℃であ
る石油系前駆体ピッチ會溶融紡糸し、平均糸径13μの
ピッチ繊維?得た。このピッチ繊維上、NO2′(Il
−2vo1%含有する酸素中、10℃/1161で30
℃から270℃まで昇温して24分間不融化処理奮行っ
た。処理後の繊維は窒素分2.4 wt% f含有して
いた。ついで100℃/■で2500℃まで昇温し、2
500℃で10秒間黒鉛化したところ、得られた黒鉛化
繊維は、平均糸径10μ、弾性率60 TON/rrm
?、引張り強度330Kg/mrr?であった。
比較例 1゜ 実施例1の不融化繊維ヶ、窒素中10℃/ffiで昇温
して1000℃で30分炭化処理して炭素繊維ケ製造し
た。得られた炭素繊維に2500℃で10秒間黒鉛した
ところ、得られた黒鉛化繊維は、平均糸径10μ5弾性
率55 Ton/mrr?、引張9強度270Ky/m
−であった。
比較例 2゜ 実施例1のピッチ繊維を、酸素中、10℃/−で270
℃まで昇温して不融化処理し、ついで100℃/―で2
500℃まで昇温;シ、2500℃で10秒間黒鉛化し
たところ、得られた黒鉛化繊維は、平均糸径10μ、弾
性率55TON/mi、引張強度220Kp/情ぜであ
った。
実施例1と比較例1および2との比較より、本発明の方
法により製造された黒鉛化繊維は、従来法に比べすぐれ
た性能?有している。
実施例 2、 光学的異方性相全65係含有し、軟化点が252℃であ
る石油系前駆体ピッチ全溶融紡糸し、平均糸径11μの
ピッチ繊維上寿た。このピッチ繊維ケ、No、k 5 
volチ含有する空気中、5℃/mで150℃から29
0℃まで昇温して28分間不融化処理を行った。処理後
の繊維は窒素分0.3m%ケ含有していた。ついで50
0℃で処理して前炭素繊維奮製造した。得られた前炭素
繊維は酸素75重量%含有しており、これ’に1000
℃/閣で25oO℃まで昇温し、2500℃で60秒間
黒鉛化したところ、得られた黒鉛化繊維は、平均糸径9
μ、弾性率707ON/mrr?、引張り強度320K
f/m−であった。 1実施例 3゜ 反射率10.3%軟化点が270℃の光学的に等方性の
石油系前駆体ピッチケ溶融紡糸し、平均糸径12μのピ
ッチ繊維上寿た。
このピッチ繊維ケ、N0zk 2 vol %含有する
空気中、5℃/―で150℃から300℃壕で昇温しで
30分間不融化処処理性った。
処理後の繊維は窒素分0.84%−に含有していた。つ
いで500℃で処理して前炭化繊維會製造した。得られ
た前炭化繊維の酸素含有率は4.5重量%であった。こ
の前炭化繊維會り0℃/分で2500℃まで昇温し黒鉛
化したところ、得られた黒鉛化繊維の物性は弾性率65
 TON/mtr? 、引張り強度26(NCw/m、
−であった。
実施例 4゜ 実施例1におけるピッチ繊維’tN02に5υo1%含
有する酸素中5℃/IIII+で130℃から280℃
まで昇温して30分間不融比比処理性った。処理後の繊
維は窒素分1.8wt%奮含有していた。
ついで500℃で処理して前炭イし繊維ケ製造した。得
られた前炭化繊維の酸素含有率は6.0重量%であった
。この前炭化繊維會り000℃/分で2500℃まで昇
温し、2500℃で30秒間処理したところ、得られた
黒鉛化繊維の物性は弾性率60 T ON/mrr?、
引張強度330Ky/m−であった。
実施例 5゜ 実施例3における前炭fヒ繊維?500℃/分で200
0℃1で昇温し、2000℃で1分間処理したところ、
弾性率は40TON/m−1引張強度は200Kg/m
−であった。
出願人 日本石油株式会社 代理人 弁理士 用瀬 良治 同 弁理士 斉 藤 武 彦

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)炭素質ピッチ?溶融紡糸して得られるピッチ繊維
    kN02に0.1〜50υo1%含有する酸化性ガス雰
    囲気下で処理して窒素分音0.1〜5.0m%含有する
    不融化繊維とし、該不融化繊維全不活性ガス雰囲気下4
    0℃/分以上の速度で昇温し、2000〜3000t?
    :で熱処理することt特徴とするピッチ系黒鉛化繊維の
    製造方法。
  2. (2)炭素質ピッチ?溶融紡糸して得られるピッチ繊維
    kNo2f0.1〜50 vo1%含有する酸化性ガス
    雰囲気で処理して窒素分ヶ0.1〜5.0 wtチ含有
    する不融化繊維とした後、不活性ガス雰囲気下450〜
    600℃で処理して実質的に酸素を含有する前炭化繊維
    とし、該前炭化繊維紮不活性ガス雰囲気下4゜℃/分以
    上の速度で昇温し、2000〜3000℃で熱処理する
    ことを特徴とするピッチ系黒鉛化繊維の製造方法。
  3. (3)酸化性ガスが酸素、オゾン、空気、硫黄酸化物ま
    たはノ・ロゲンであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項または第2項記載の方法。
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