JPH0624506Y2 - 金属板葺き屋根 - Google Patents

金属板葺き屋根

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JPH0624506Y2
JPH0624506Y2 JP14774488U JP14774488U JPH0624506Y2 JP H0624506 Y2 JPH0624506 Y2 JP H0624506Y2 JP 14774488 U JP14774488 U JP 14774488U JP 14774488 U JP14774488 U JP 14774488U JP H0624506 Y2 JPH0624506 Y2 JP H0624506Y2
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lip
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重治 河野
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株式会社淀川製鋼所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、折版屋根板をハゼ継ぎして葺く形態の金属板
葺き屋根に関する。
〔従来の技術〕
この種の金属板葺き屋根は、例えば、第5図に示すよう
に、山部6と谷部7を交互に有する折版屋根板5・5の
山部6における端5a・5aどうしを山頂部8から立ち
上げる形にハゼ継ぎし、このハゼ継ぎ部9は山頂部8上
に露出状態のままにある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、上記金属板葺き屋根のハゼ継ぎ部9では露出
状態のままであるため、ハゼ締めが不十分な場合、折版
屋根板5の端5a・5aの巻き込み面間から雨水が侵入
するおそれがあった。またハゼ継ぎ部9が露出している
と、屋根外観上あまり好ましくなかった。
そこで、本考案は上記のような金属板葺き屋根における
ハゼ継ぎ部の防水性の向上を図ることができ、また屋根
外観上美しく仕上げられるようにすることを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案の金属板葺き屋根で
は、例えば第1図に示すように、折版屋根板5のハゼ継
ぎ部9にキャップ10を覆いつけたものである。すなわ
ち、膨出頭部9aとくびれ部9bを有する形のハゼ継ぎ
部9に対し、キャップ10を被せつけるが、そのキャッ
プ10は、折版屋根板5の山部6の山頂部8上において
ハゼ継ぎ部9の左右側方位置に着座する左右のリップ部
11・11と、左右のリップ部11・11の外端から立
ち上げた左右の側板12・12と、左右の側板12・1
2の各上端どうしをつないだ天板13とを有する。前記
左右のリップ部11・11は、上下方向に弾性変形可能
に構成されるとともに、その内端11a・11aどうし
間に前記膨出頭部9aの外径よりも小さい開口幅を有す
る溝開口部14を形成して該溝開口部14内に前記くび
れ部9bを存置させてなる。そして、キャップ10にお
ける側板12とリップ部11の交わる底隅角部15は、
折版屋根板5における山部6の山頂部8と斜面部16の
交わる出隅部17に略合致する位置に、又は該出隅部1
7よりハゼ継ぎ部9寄りに偏した位置に設定したもので
ある。
〔作用〕
上記構成のようにハゼ継ぎ部9に覆いつけたキャップ1
0は、雨水がハゼ継ぎ部9に侵入するのを防止する働き
をする。
そしてキャップ10は、リップ部11・11の内端どう
し間の溝開口部14をハゼ継ぎ部9にこの上方から押し
込むことによって、雨漏りの原因となりやすいボルト止
めの必要もなく、また特別な取付金具を用いることな
く、ハゼ継ぎ部9に簡単にかつ外れ止め状に覆いつけら
れる。
また、キャップ10は底隅角部15を折版屋根板5の出
隅部17に略合致する位置に、又は該出隅部17よりハ
ゼ継ぎ部9寄りに偏した位置に設定することによって、
キャップ10の底たるリップ部11・11が折版屋根の
山部6の山頂部8から左右側方へ張り出すことのない納
まり状態が得られ、しがって風が折版屋根の谷部7から
斜面部16にそって吹き上がってもこの風によりキャッ
プ10が煽られるようなことがない。
〔実施例〕
本考案に係る金属板葺き屋根の一実施例を第1図および
第2図に基づき説明する。
第2図において、1は梁、2は梁1の上に固着した屋根
板受フレーム、3は屋根板受フレーム2にボルト軸4ま
わりに回動自在で屋根勾配の変化に対応するよう組み込
んだ自在吊り子、5は折版屋根板で、台形の山部6と谷
部7を交互に有している。
折版屋根板5・5の端5a・5aどうしは山部6のフラ
ットな山頂部8上において屋根板受フレーム2上で吊り
子3およびシール材Sを介在させて巻き込まれてハゼ継
ぎ部9を立ち姿勢に形成している。このハゼ継ぎ部9は
膨出頭部9aとくびれ部9bを有する断面きのこ形状、
あるいはこれに類する形状に形成している。前記シール
材Sは、例えば、ネオプレン系のシート状ゴム等の通気
性の無いものを用いて、ハゼ継ぎ部9からの湿気・雨水
の侵入を防いでいるが、必ずしも必要とするものではな
い。
折版屋根板5上において、第1図に示すように、ハゼ継
ぎ部9はキャップ10で覆い包まれる。
キャップ10は、鋼板等の金属板を断面略リップ部溝形
状に曲げてなり、左右のリップ部11・11と、左右の
各リップ部11・11の外端から所望角度で立ち上げた
左右の側板12・12と、左右の側板12・12の上端
どうしを一体につないだ天板13とを有してなる。
そして、キャップ10は、左右のリップ部11・11の
内端11a・11aどうし間に溝開口部14を形成し、
この溝開口部14からハゼ継ぎ部9の膨出頭部9aに無
理な力で押し込むが、この押し込みが容易に行えるよう
にするために、リップ部11が上下方向(内外方向)に
弾性変形できるような所定板厚に設定するとともに、リ
ップ部11の内端11aは断面V字形状に上方へ内向き
に曲げて溝開口部14の断面形状を下方へ外拡がり状の
皿形に形成している。また、押し込み後、リップ部11
・11が原形状に弾性復帰してその内端11a・11a
が膨出頭部9aの下方のくびれ部9bの左右両側方に存
置して膨出頭部9aから上方へ抜け出ることのないよう
に、溝開口部14の開口幅は膨出頭部9aの外径よりも
小さく設定している。
キャップ10は、ハゼ継ぎ部9に押し込まれてリップ部
11・11を山部6のフラットな山頂部8上に着座した
覆いつけ状態で、側板12とリップ部11の交わる底隅
角部15が山部6の山頂部8と斜面部16の交わる出隅
部17と略合致するようにキャップ10の底たるリップ
部11・11の幅寸法と山頂部8の幅寸法とを略合わし
ている。左右の側板12・12が左右のリップ部11・
11と成す角度を山部6の左右の斜面部16・16の勾
配と略等しく設定している。
つぎに、ハゼ継ぎ部9にキャップ10を覆いつける要領
につき説明する。
キャップ10はリップ部11・11の内端11a・11
aが第1図中、二点鎖線Aで示すように膨出頭部9aの
上に当接するようにハゼ継ぎ部9の上に載せられ、この
状態下でキャップ10を下方へ強い力で押し込むと、リ
ップ部11・11が溝開口部14を拡開するよう弾性変
形しながら内端11a・11aを膨出頭部9aの周面下
方に滑らして行く。第1図中、実線状態で示すごとくリ
ップ部11・11が内端11a・11aを膨出頭部9a
の周面下部すなわちくびれ部9bの左右両側に達するや
いなや山頂部8上に当接して着座すると同時に、その弾
性復元力で溝開口部14を最も小さく縮小する。これで
キャップ10はリップ部11・11を膨出頭部9aに上
方抜け止め状に係合するとともに、左右の側板12・1
2および天板13でハゼ継ぎ部9全体が覆い包まれる状
態が得られる。なお、かかる覆い付け状態においてリッ
プ部11・11の内端11a・11aがくびれ部9bの
左右側面に突き合わせ接当していることが、キャップ1
0の固定状態を確保する上で最も好ましいが、必ずしも
そのようにすることに限られず、内端11aがくびれ部
9bと僅かな隙間を形成していても膨出頭部9aに引っ
掛かって上方へ抜け出なければよい。
このようにハゼ継ぎ部9に覆いつけられたキャップ10
は、リップ部11・11をくびれ部9bの左右両側に存
置することによって、山頂部8上で左右方向に動くのを
規制されるとともに、ハゼ継ぎ部9から上方へ抜け出る
ことのない状態が得られる。
また、キャップ10は左右の底隅角部15・15を山頂
部8の左右の出隅部17・17の位置に略合致させるこ
とにより、その底たるリップ部11・11が山頂部8か
ら左右側方へ張り出すことのないようにしてあるので、
風が谷部7から斜面部16にそって吹き上がる場合も、
この風によりキャップ10が煽られるようなことがな
い。
〔別実施例〕
上記実施例では、キャップ10の左右の底隅角部15・
15を折版屋根の左右の出隅部17・17の位置に略合
致させて吹き上げ風によるキャップ10の煽りを防止す
るが、これに代えて、キャップ10側の底隅角部15・
15を山頂部8上の出隅部17・17よりも更にハゼ継
ぎ部9寄りの位置に偏するように納めた場合も同様に、
当然のことながら風による煽り止め効果を期することが
できる。
また、上記実施例では折版屋根板5においてその山頂部
8と斜面部16の交わる出隅部17の内角を鈍角に成し
てあるが、これに限られず、例えば、第3図に示すよう
に斜面部16の上端部16aを垂直に曲げて山頂部8と
の成す角度を略90度にするものにおいても同様に適用
できる。
さらに、上記実施例ではキャップ10が側板12を斜面
部16の勾配と略同じにして斜面部16からの吹き上げ
風が該側板12を抵抗少なく流れるようにしてあるが、
第4図に示すように側板12はリップ部11の外端から
略直角に立ち上がらせる程度の形のものであっても同様
に吹き上げ風の抵抗を強く受けるのを回避できる。
〔考案の効果〕
本考案の金属板葺き屋根によれば、ハゼ継ぎ部9がキャ
ップ10で覆い包まれるので、雨水がハゼ継ぎ部9に侵
入するのを防止できて雨漏りへの対処が一段と高まり、
しかも折版屋根の山部6が外観的に美しく仕上げられ、
またキャップ10に施す色を折版屋根板5の色と変える
ことによりツートーンカラーの山部6が得られてこの点
でも屋根の美的効果を高めることができる。
また、キャップ10は、弾性変形可能なリップ部11・
11間の溝開口部14をハゼ継ぎ部9にこの上方から押
し拡げてはめ込むことにより、ハゼ継ぎ部9およびキャ
ップ10に取付け穴をあけないでボルトレスで雨漏れを
有効に防止でき、また押し込むだけの簡単な作業で特別
な取付金具を用いることもなく能率よく取りつけること
ができ、現場施工性にも優れる。
さらに、キャップ10の左右の底隅角部15・15が折
版屋根の左右の出隅部17・17に略合致する位置又は
ハゼ継ぎ部9寄りに偏した位置に設定してあるので、キ
ャップ10が折版屋根の谷部7から斜面部16にそって
吹き上げる風に煽られるのを有効に防止でき、ハゼ継ぎ
部9の覆い状態を確実に保持し、雨水が侵入するのをよ
く防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案に係る金属板葺き屋根の一
実施例を示しており、第1図はハゼ継ぎ部の納まり状態
を示す断面図、第2図はハゼ継ぎ部にキャップを覆いつ
ける前の状態を示す分解斜視図である。 第3図は本考案の別実施例を示す断面図である。 第4図は本考案の更に別実施例を示す断面図である。 第5図は従来例の金属板葺き屋根のハゼ継ぎ部の断面図
である。 5……折版屋根板、 5a…折版屋根板の端、 6……山部、 7……谷部、 8……山頂部、 9……ハゼ継ぎ部、 9a……膨出頭部、 9b……くびれ部、 10……キャップ、 11……リップ部、 11a……リップ部の内端、 12……側板、 13……天板、 14……溝開口部、 15……底隅角部、 16……斜面部、 17……出隅部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】山部6と谷部7を交互に有する折版屋根板
    5・5の端5a・5aどうしがハゼ継ぎされて前記山部
    6の山頂部8から立ち上がるくびれ部9bとこれの先端
    の膨出頭部9aとを有するハゼ継ぎ部9が形成されてい
    る金属板葺き屋根において、 前記ハゼ継ぎ部9がキャップ10でその長手方向にわた
    って覆い包まれており、 前記キャップ10は、前記山頂部8上におけるハゼ継ぎ
    部9の左右両側方に着座する左右のリップ部11・11
    と、左右のリップ部11・11の各外端から立ち上がる
    左右の側板12・12と、左右の側板12・12の上端
    どうしをつないだ天板13とを有してなり、 左右のリップ部11・11は、上下方向に弾性変形可能
    に構成されるとともに、その内端11a・11aどうし
    間に前記膨出頭部9aの外径よりも小さい開口幅を有す
    る溝開口部14を形成して該溝開口部14内に前記くび
    れ部9bを存置させており、 前記キャップ10におけるリップ部11と側板12の交
    わる底隅角部15が、前記折版屋根における山部6の山
    頂部8と斜面部16の交わる出隅部17に略合致する位
    置に、又は該出隅部17よりハゼ継ぎ部9寄りに偏した
    位置に設定されていることを特徴とする金属板葺き屋
    根。
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JP6423627B2 (ja) * 2014-06-24 2018-11-14 三晃金属工業株式会社 建築用受具及びその外囲体

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