JPH088172Y2 - 折板屋根における雨仕舞い装置 - Google Patents

折板屋根における雨仕舞い装置

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JPH088172Y2
JPH088172Y2 JP1986070508U JP7050886U JPH088172Y2 JP H088172 Y2 JPH088172 Y2 JP H088172Y2 JP 1986070508 U JP1986070508 U JP 1986070508U JP 7050886 U JP7050886 U JP 7050886U JP H088172 Y2 JPH088172 Y2 JP H088172Y2
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fitting
plate
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encapsulating
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JP1986070508U
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尚豊 川目
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、折板屋根における雨仕舞い装置に関する。
従来の技術 近年における建築様式の多様化に伴い、いわゆる折板
屋根と称する屋根形式が、住宅建築の分野にも採用され
るように成っている。
一般に、この種の折板屋根においては、雨仕舞いのた
めに、その側縁部分に添って板状の被包部材により、屋
根部材と外壁等との隙間を覆い包むようにしている。
従来、そのような被包部材を屋根に固定する手段とし
ては、例えば特開昭54−88618号公報に記載されたもの
がある。そのものでは、屋根の側縁部分において上方に
突出させた嵌合被着部に、それの表面形状に対応させて
曲折した嵌合装着対を嵌合固着する一方、それとは別体
とした被包部材を、その嵌合装着体の上から覆い被せる
とともに、その被包部材の一側に設けた係止縁を適当な
個所に係止して、他側に設けた係止縁に、上記嵌合装着
体から突出させた押圧脚を係合させて保持するようにし
ている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記従来技術では、嵌合装着体を屋根
側縁部分の嵌合被着部に完全に嵌合させる前に、その嵌
合装着体から突出させて押圧脚を、その上方に配置した
被包部材の一方の係止縁に予め当接させておかねばなら
ず、取付作業が繁雑になるという問題点がある。しか
も、嵌合装着体を嵌合させる際には、その嵌合部材を被
包部材の上から押し付けるようになっているから、その
時に被包部材の位置がずれ、それによって嵌合装着体が
動いて、被包部材を確実に保持できなくなるおそれがあ
る。
本考案は、このような問題点に鑑みて、折板屋根の側
縁部分に、被包部材を、簡単、かつ確実に保持すること
ができるとともに、併せてこの被包部材を取付けると同
時に折板屋根の側方部分を覆うことが出来るようにする
ことを目的として成されたものである。
問題点を解決するための手段 上記目的を達成するための技術手段を、本考案の一実
施例に対応する第1図を用いて説明すると次のようにな
っている。すなわち、折板屋根(20)の側縁部分には、
上方に突出する嵌合被着部(23)を形成している。一
方、上記の側縁部分を覆い包む被包部材(25)の裏面側
には、前記の嵌合被着部(23)の表面形状に対応させて
曲折した嵌合部材(32)を一体に固着している。そし
て、その嵌合部材(32)に設けた左右の係合部(33)
(34)を、上記の嵌合被着部(23)の両側において、そ
の中腹部分に弾性的に係合させて、上記被包部材(25)
を保持するようにしている。更に、被包部材には、前記
嵌合部材よりも外側において、カバー部材を下向きに一
体に突出させて、前記嵌合被着部の側方から少なくとも
鼻隠し上端部までを覆うようにしている。
作用 上記のような構成としたことにより、被包部材(25)
と一体の嵌合部材(32)を、前記の嵌合被着部(23)の
上から嵌め込むだけで、ワンタッチで装着作業が完了す
る。しかも、被包部材(25)を動かせば、それによって
嵌合部材(32)の調節をすることができる。
実施例 以下、本考案を屋根の妻部分に適用した一実施例を図
面に基づいて説明する。
第1図において、(1)は、壁体(2)を構成する壁
軸組を示し、この壁軸組(1)の片面側には、外壁パネ
ル(3)が取り付けられている。その壁軸組(1)の上
部には、断面溝形状に成形された妻プレート(4)の、
水平方向に配向されたウェブ部(5)が取り付けられて
いる。その妻プレート(4)の内側のフランジ部(6a)
には、断面溝形状をした梁材(7)の上下方向に配向し
たウェブ部(8)が、その梁材(7)と略直交するよう
に水平方向に配設された梁繋ぎ材(9)の一端側のブラ
ケット部(10)とともに、それらを貫通させたボルト
(11)(11)に螺合させたナット(12)(12)により共
締め固定されている。一方、上記の妻プレート(4)の
外側のフランジ部(6b)には、それと平行して配設され
た鼻隠し下地板(13)が取り付けられている。そして、
その鼻隠し下地板(13)の外表面(14)には、その略全
域にわたって鼻隠し板(15)が張り付けられている。そ
の鼻隠し板(15)の下側縁(16)は、前記の外壁パネル
(3)の表面板(17)に当接しており、それによってそ
の外壁パネル(3)と上記の鼻隠し下地板(13)との間
の隙間を塞いでいる。
次に、(18)は折板金具を示し、この折板金具(18)
は、上記の梁繋ぎ材(9)の上に固定されている。その
折板金具(18)の一端側は、上記の鼻隠し下地板(13)
の外表面(14)の略真上に位置している。そして、この
折板金具(18)に折板屋根材(19)が嵌合固定されて、
折板屋根(20)が構成されている。なお、折板屋根材
(19)の裏面側には、発泡プラスチック等からなる断熱
材(21)(22)が2重に設けられている。
そして、以上のようにして構成された折板屋根(20)
の側縁部分には、第2図にも示すように、折板屋根材
(19)の山部を利用した嵌合被着部(23)が上方に突出
して設けられている。その嵌合被着部(23)の両側に
は、その中腹部分を内方へ凹入させた凹入部(24a)(2
4b)が形成されている。
一方、(25)は、本考案に係る被包部材としての水切
り板を示している。この水切り板(25)の水平方向に配
向した水平片(26)は、上記の嵌合被着部(23)の横幅
よりも長くなっている。その水平片(26)の一側には、
斜め下方に延びる傾斜片(27)が連設されるとともに、
その傾斜片(27)の先端部分には、内方へ屈曲した屈曲
縁(28)が形成されている。一方、上記の水平片(26)
の他側には、下方に垂下するカバー部材(29)が設けら
れるとともに、そのカバー部材(29)の先端部分に、内
側へU字形に折り返された当接縁(30)が形成されてい
る。(31)は、上記水平片(26)から外方へ斜め傾斜状
に突出させた水切り部を示している。
そして、以上のような形状をした水切り板(25)の裏
面側には、前記の嵌合被着部(23)の表面形状に対応さ
せて曲折した嵌合部材(32)が一体として固着されてい
る。この嵌合部材(32)の一側には、その先端部分を内
方へ突出させた係合部としての係合片(33)が形成され
ており、その係合片(33)が前記の嵌合被着部(23)の
外側に面した凹入部(24a)に係合するようになってい
る。一方、嵌合部材(32)の他側部分には、同じく係合
部として、その中間部分を内方へ概略断面方形状に突出
させた係合突起(34)が形成され、この係合突起(34)
が前記の凹入部(24a)とは反対側の凹入部(24b)に係
合するようになっている。
この場合の取付方法は次のようになっている。まず、
水切り板(25)を、第3図に示すように、その長手方向
を折板屋根(20)の側縁部分に添って、前記の嵌合被着
部(23)の上方に配置する。その際、その水切り板(2
5)の一側の屈曲縁(28)を、嵌合被着部(23)の片側
に配置するとともに、他側のカバー部材(29)をその嵌
合被着部(23)を挟んで反対側に配置する。すなわち、
水平片(26)が、嵌合被着部(23)の両側にまたがって
配置されることになる。その場合において、嵌合部材
(32)の両側の係合片(33)及び係合突起(34)を、そ
れぞれ対応する凹入部(24a)(24b)の略垂直上方に配
置するのが望ましい。そして、その状態で水切り板(2
5)を下方へ移動させ、嵌合部材(32)の係合片(33)
及び係合突起(34)を、それぞれ凹入部(24a)(24b)
に弾性的に係合させて装着作業が完了する。なお、嵌合
部材(32)が嵌合被着部(23)にスムーズに嵌合しない
場合には、その嵌合部材(32)を水切り板(25)ごと移
動させて調節することにより、確実に嵌合させることが
できることになる。
そして、水切り板(25)が嵌合部材(32)を介して嵌
合被着部(23)に保持された状態では、第1図に示すよ
うに、その水切り板(25)のカバー部材(29)側に設け
た当接縁(30)が、鼻隠し下地板(13)に張り付けた鼻
隠し板(15)に当接するとともに、反対側の傾斜片(2
7)側の屈曲縁(28)が折板屋根材(19)表面に当接す
ることになる。したがって、水切り板(25)の水平片
(26)上に落下した雨水は、一方の傾斜片(27)及び屈
曲縁(28)を伝って折板屋根(20)の谷部(35)に流れ
落ちるか、反対側の水切り部(31)先端から落下するか
のいずれかとなり、雨仕舞いが確実になる。
なお、複数の水切り板(25)(25)……を連続して取
り付ける場合には、例えば第3図に示すように、先に取
り付けた隣接する水切り板(25)の上にシーリング(3
6)(36)を2重に施して、そのシーリング(36)(3
6)を覆い隠すように残る水切り板(25)の端部を重ね
合わせるようにするとよい。なお、水切り板(25)に
は、第3図のように嵌合部材(32)(32)を、折板屋根
材(19)を支持する折板金具(18)に対応するところに
設けるだけでよい。
考案の効果 以上のように、本考案は、折板屋根の側縁部分に、上
方に突出する嵌合被着部を形成する一方、上記の側縁部
分を覆い包む被包部材の裏面側に、前記の嵌合被着部の
表面形状に対応して曲折させた嵌合部材を一体に固着し
て、その嵌合部材に設けた左右の係合部を、上記の嵌合
被着部の両側において、その中腹部分に弾性的に係合さ
せて、上記被包部材を保持したことを特徴とするもので
あるから、被包部材の装着がワンタッチで行なえること
になり、取付作業が簡単になるという効果を奏する。し
かも、被包部材を移動するだけで嵌合部材を容易に調節
することができ、被包部材を所定のところに確実に保持
して、確実な雨仕舞いを得ることができるという利点が
ある。更に、上記被包部材にはカバー片を一体に突出さ
せて、嵌合被着部の側方から鼻隠し上端までを覆うよう
にしているから、この被包部材の取付けと同時にその側
方部分を覆うことが出来、改めてカバーを取付ける必要
がないとともに、そのように鼻隠し上端までを覆うこと
によって、屋根側縁部分の雨仕舞いを確実にできるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示す折板屋根の妻部分の
要部断面図、第2図は、本実施例における水切り板を装
着する前の状態を示す妻部分の要部拡大断面図、第3図
は、同じく水切り板の装着前の状態を示す分解斜視図で
ある。 (13)…鼻隠し、(20)…折板屋根、(23)…嵌合被着
部、(25)…水切り板、(29)…カバー部材、(32)…
嵌合部材、(33)…係合片、(34)…係合突起。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】折板屋根の側縁部分には、上方に突出する
    嵌合被着部を形成する一方、上記の側縁部分を覆い包む
    被包部材の裏面側には、前記の嵌合被着部の表面形状に
    対応させて曲折した嵌合部材を一体に固着して、その嵌
    合部材に設けた左右の係合部を、上記の嵌合被着部の両
    側において、その中腹部分に弾性的に係合させて、上記
    被包部材を保持するとともに、この被包部材より下向き
    に一体に突出させたカバー部材で前記嵌合被着部の側方
    から少なくとも鼻隠し上端部までを覆ったことを特徴と
    する折板屋根における雨仕舞い装置。
JP1986070508U 1986-05-09 1986-05-09 折板屋根における雨仕舞い装置 Expired - Lifetime JPH088172Y2 (ja)

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JPS62182316U JPS62182316U (ja) 1987-11-19
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JP6186657B2 (ja) * 2013-09-13 2017-08-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 けらば部材の取付構造

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