JPS609309Y2

JPS609309Y2 - 構造物のパラペット笠木に使用するジョイント・プレ−ト

Info

Publication number: JPS609309Y2
Application number: JP4862079U
Authority: JP
Inventors: 英一澤
Original assignee: 株式会社ナカ技術研究所
Priority date: 1979-04-12
Filing date: 1979-04-12
Publication date: 1985-04-03
Also published as: JPS55149034U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は建物の屋上、橋梁、吹抜は廊下、プラット・
フオーム等の構造物のパラペット笠木に使用するジヨイ
ント・プレートに関する。

従来、例えば、建物における屋上のパラペットには、パ
ラペット笠木がアンカ・プレートを介して取り付けられ
、殊に、そのパラペット笠木は継ぎ部において、その笠
木突き合せ端をジヨイント・プレートで受けると共に、
そのジヨイント・プレートの両側にそれぞれアンカ・プ
レートを配置し、それらアンカ・プレートに笠木の突き
合せ端を固定する構造、若しくは、継ぎ部にコーキング
材を充填する構造を採ってきている。

前者には、例えば、特開昭５３−４３９１１号公報の１
シート防水工法ヨが提案され、使用されてきているが、
その１シート防水工法ヨにおけるジヨイント金具は、細
い筋状の溝を上面に目地方向に有するも、硬質材からな
るので、パラペット笠木との密着性が悪く、継ぎ部から
まわり込む雨水の分離が十分でなく、十分な防水効果を
得ることが困難であった。

また、後者では、笠木にコーキング受けを形成する必要
があり、それだけ笠木の構造を複雑にしてきている。

この考案の目的は、パラペット笠木の継ぎ部において、
複数の取付は手段を用いることなしに、笠木の突き合わ
せ端をパラペットに固定し、コーキング材を用いること
なしに、笠木突き合わせ端における雨水の分離を確実に
し、その笠木突き合わせ端からの雨水のまわり込みを防
止し、その笠木突き合わせ端における防水効果を向上す
るところの構造物のパラペット笠木に使用するジヨイン
ト・プレートの提供にある。

それらを課題として、この考案の構造物のパラペット笠
木に使用するジヨイント・プレートは、ウェブおよびそ
のウェブの両側縁にそれぞれ一体的に形成されたフラン
ジよりなるパラペット笠木の継ぎ部において、笠木の突
き合わせ端を上面に載置し、かつ、下面に折り曲げられ
たフランジを少なくとも一端に有して、金属、硬質合成
樹脂などの硬質材料からなるジヨイント基板と、その基
板の上面に配置されて、その笠木の裏面に密着され、か
つ、その笠木の長さ方向に直交する複数の雨水分離溝を
表面に有し、軟質合成樹脂、合皮ゴムなどの軟質材料か
らなるシール層と取付は部およびその取付は部の両端に
一体的に形成された一対の脚部よりらり、そのシール層
をその笠木の裏面に押し付けるように、そのジヨイント
基板の下面にその取付は部を組み付けるフレキシブル・
スペーサとより構成している。

以下この考案に係る構造物のパラペット笠木に使用する
ジヨイント・プレートの望ましい具体例について、図面
を参照して説明する。

第１乃至第４図は建物の屋上９０におけるパラペット９
１にパラペット笠木３０を取り付けるために使用された
この考案のジヨイント・プレートの具体例１０を示して
いる。

そのジヨイント・プレート１０はパラペット笠木３０の
継ぎ部３２、さらに具体例に述べるならば、ストレッチ
笠木とストレッチ笠木との突き合わせ端、およびストレ
ッチ笠木とコーナ笠木との突き合せ端に使用され、その
構造は、第２および４図から理解されるように、ジヨイ
ント基板１１と、そのジヨイント基板１１の上面１３に
配置されたシール層１２と、フレキシブル・スペーサ４
３とより構成されている。

ジヨイント基板１１は横断面チャンネル形のパラペット
笠木３０に適するように構成されたもので、下面１４に
折り曲げられたフランジ１５，１６を両端に有し、また
、上面１３に突出されたリブ１７，１８を両側縁に備え
ている。

シール層１２は合成樹脂から帯板状に連続的に成形され
、ジヨイント基板１１の長さに合わされて切断され、リ
ブ１７，１８間に嵌められてジヨイント基板１１の上面
１３に取り付けられている。

勿論、そのシール層１２は合皮ゴムから成形可能である
。

また、そのシール層１２は笠木の長さ方向に直交する方
向において表面１９に適宜の間隔で形威された２本の雨
水分離溝２０，２１と、それら雨水分離溝２０．２１問
および雨水分離１２０．２１の外側の表面１９に適宜の
間隔で形成された複数のシール溝２２とを備えている。

フレキシブル・スペーサ４３は、板状ばね材を折り曲げ
られてなるもので、取付は部４５と、その取付は部４５
の両端に一体的に形威された一対の脚部４６．４７と、
それら脚部４６．４７にそれぞれ一体的に形威された一
対の足部４８．４９とよりなり、そのジヨイント基板１
１の下面１４にその取付は部４５を組み付は得るように
、その取付は部４５の上面に一対の切起し５２．５３を
折り曲げ゛ている。

そのフレキシブル・スペーサ４３においては、また、外
側の脚部４６が内側の脚部４７よりも長く形威され、パ
ラペット笠木３０、すなわち、ストレッチ笠木３３，３
３およびコーナ笠木３４がアンカ・プレート４０に取り
付けられるとき、笠木ウェブ３５の傾斜に取付は部４５
を合わせ得るよう寸法取りされている。

また、そのフレキシブル・スペーサ４３は、足部４８．
４９にそれぞれスリ割り５０．５１を形威し、アンカ・
プレート４０上に配置される際、取付は具３１の調整ね
じ４１，４２にそのスリ割り５０．５１を嵌め合わせる
ようにしている。

従って、そのシール層１２は、ジヨイント基板１１と共
にそのフレキシブル・スペーサ４３によって、笠木ウェ
ブ３５に押し付けられ、そのシール層１２はパラペット
笠木３０の継ぎ部３２において、笠木３０の突き合せ端
間から侵入する雨水を雨水分離１２０．２１で分離腰そ
の分離された雨水をジヨイント・プレート１０の一端ニ
流し、また、シール溝２２は雨水が笠木３０の突き合せ
端間から内側へ侵入することを阻止する。

そのように構成されたジヨイント・プレート１０はパラ
ペラ１４Ｊ３０をパラペット９１に固定する取付は具３
１に予め取り付けられて使用される。

次に、取付は具３１を用いてパラペット笠木３０をパラ
ペット９１に取り付ける際、ジヨイント・プレート１０
を使用してパラペット笠木３゜の継ぎ部３２の固定につ
いて述べるに、先ず、アンカ・ボルト９２がストレッチ
笠木３３とストレツチ笠木３３との突き合せ端およびス
トレッチ笠木３３とコーナ笠木３４との突き合せ端に相
当する位置において、パラペット９１に予め埋め込めら
れているので、そのアンカ・ボルト９２に取付は具３１
を取り付けて、パラペット９１上に取付は具３１を固定
する。

すなわち、取付は具３１がストレッチ笠木３３．３３お
よびコーナ笠木３４をスナップ的に取り付けるアンカ・
プレート４０と、パラペット９１に対しアンカ・プレー
ト４０の取付は高さを調整する一対の調節ねじ４１，４
２とより構成されているので、先ず、アンカ・ボルト９
２に長孔４４を嵌合し、パラペット９１を跨ぐようにし
て、パラペット９１上にアンカ・プレート４０を配置す
る。

次いで、調節ねじ４１．４２によって、パラペット９１
に対するアンカ・プレート４０の取付は高さを調整し、
また、アンカ・プレート４０間の位置を調整する。

そのようにしてアンカ・プレート４０の取付は高さおよ
びアンカ・プレート４０間の位置が調整されたならば、
ナツト９３．９４によって、アンカ・プレート４０をア
ンカ・ボルト９２に固定する。

そのようにして、取付は具３１がパラペット９１上に固
定されたならば、次に、予め組み合わせられたジヨイン
ト・プレート１０をアンカ・プレート４０上に配置する
。

すなわち、そのアンカ・プレート４０上に突出された調
整ねじ４１，４２にそのフレキシブル・スペーサ４３の
スリ割り５０．５１を嵌め合わせて、そのジヨイント・
プレート１０をそのアンカ・プレート４０上に配置する
。

その後、ストレッチ笠木３３とストレッチ笠木３３との
突き合せ端およびストレッチ笠木３３とコーナ笠木３４
との突き合せ端をジヨイント・プレート１０の中央部分
に位置するようにして、フレキシブル・スペーサ４３に
抗してストレッチ笠木３３．３３およびコーナ笠木３４
をジヨイント・プレート１０上に押し付け、ストレッチ
笠木３３．３３およびコーナ笠木３４のフランジ３６．
３７に一体的に形成されたリップ３８，３９をアンカ・
プレート４０のフランジ５４．５５にスナップ的に噛合
し、ストレッチ笠木３３．３３およびコーナ笠木３４の
突き合せ端を取付は具３１に固定する。

従って、パラペット笠木３０は取付は具３１に簡単に取
り付けられ、さらに、継ぎ部３２においてジヨイント・
プレート１０を介在して取付は具３１に固定されるので
、継ぎ部３２の防水性をより向上する。

第５，６および７図は、この考案の構造物のパラペット
笠木に使用する変形されたジヨイント・プレート６０．
７０および８０を一部破断して示すもので、第５図に示
すジヨイント・プレート６０は、予め穴明けされた金属
製帯板上に軟質合成樹脂層を一体的に成形してなるもの
で、多数の穴６３を備えるジヨイント基板６１とシール
層６２とより構成されている。

勿論、それらジヨイント・プレート６０．７０および８
０はそれぞれフレキシブル・スペーサ４３を省いて示さ
れている。

第６図に示すジヨイント・プレート７０は硬質合成樹脂
からなるジヨイント基板７１上に軟質合成樹脂からなる
シール層７２を一体的に成形して構成されている。

第７図に示すジヨイント・プレート８０は金属製ジヨイ
ント基板８１と、その基板８１の両側縁を包む巻込み部
８３．８４を有する軟質合成樹脂製シール層８２とより
構成されている。

それらジヨイント・プレート６０．７０および８０はジ
ヨイント・プレート１０の構成要素に相当する他の構成
要素については、同符号を付して、それらの説明を省い
ている。

また、前述のジヨイント・プレート１０，６０．７０お
よび８０は、さらに変形できるものであって、殊に、シ
ール層１２，６２，７２および８２の雨水分離溝２０，
２１および複数のシール溝２２はその数をジヨイント・
プレート１０，６０．７０および８０の大きさ、すなわ
ち、幅に応じて増減されることは勿論で、また、横断面
形状も笠木の形状に応じて変形できる。

如上のこの考案によれば、金属、硬質合成樹脂などの硬
質材料からむるジヨイント基板上に配置されるシール層
が軟質合成樹脂、合皮ゴムなどの軟質材料からなり、笠
木の長さ方向に直交する複数の雨水分離溝を表面に有し
、フレキシブル・スペーサがそのジヨイント基板と共に
そのシール層をパラペット笠木の裏面に押し付けるので
、そのシール層がそのパラペット笠木の裏面に密着され
、ラビリンス効果を含むシール効果が得られ、コーキン
グ材を用いることなしに、パラペット笠木を継ぎ合わせ
るそのパラペット笠木の突き合わせ端における雨水の分
離が確実になり、その雨水のまわり込みが防止され、防
水効果が向上され、また、パラペット笠木の継ぎ部にお
いて、複数の取付は手段を用いることなしに、その笠木
の突き合わせ端がパラペットに固定可能になり、より実
用的になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は建物の屋上において、この考案の構造物のパラ
ペット笠木に使用するジヨイント・プレートを用いてバ
ラペットに取り付けられたパラペット笠木の部分斜視図
、第２図は第１図に示すパラベット笠木の分解斜視図、
第３図は第１図に示すパラペット笠木に使用されたこの
考案のジヨイント・プレートを一部破断して示した斜視
図、第４図は第１図に示すパラペット笠木の横断面図、
および第５，６および７図はこの考案の構造物のパラペ
ット笠木に使用する変形されたジヨイント・プレートを
一部破断して示した部分斜視図である。１０．６０，７０，８０・・・・・・ジヨイント・プレ
ート、１１，６１，７１．８１・・・・・・ジヨイント
基板、１２，６２，７２，８２・・・・・・シール層、
１３・・・・・・上面、１４・・・・・・下面、１５，
１６・・・・・・フランジ、１７，１８・・・・・・リ
ブ、１９・・・・・・表面、２０゜２１・・・・・・雨
水分離溝、２２・・・・・・シール溝、３０・・・・・
・パラペット笠木、３１・・・・・・取付は具、３２・
・・・・・継ぎ部、４０・・・・・・アンカ・プレート
、４１，４２・・・・・・調節ねじ、４３・・・・・・
フレキシブル・スペーサ、９０・・・・・・建物の屋上
、９１・・間パラペット。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】ウェブおよびそのウェブの両側縁にそれぞれ一体的に形
成されたフランジよりなるパラペット笠木の継ぎ部にお
いて、笠木の突き合わせ端を上面に載置し、かつ、下面
に折り曲げられたフランジを少なくとも一端に有して、
金属、硬質合成樹脂などの硬質材料からなるジヨイント
基板と、その基板の上面に配置されて、その笠木の裏面
に密着され、かつ、その笠木の長さ方向に直交する複数
の雨水分離溝を表面に有し、軟質合成樹脂、合皮ゴムな
どの軟質材料からなるシール層と、取付は部およびその取付は部の両端に一体的に形成され
た一対の脚部よりなり、そのシール層をその笠木の裏面
に押し付けるように、そのジヨイント基板の下面にその
取付は部を組み付けるフレキシブル・スペーサとを含む構造物のパラペット笠木に使用するジヨイント
・プレート。