JPH06229130A - 火薬による鉄骨造建物の解体方法 - Google Patents
火薬による鉄骨造建物の解体方法Info
- Publication number
- JPH06229130A JPH06229130A JP1635393A JP1635393A JPH06229130A JP H06229130 A JPH06229130 A JP H06229130A JP 1635393 A JP1635393 A JP 1635393A JP 1635393 A JP1635393 A JP 1635393A JP H06229130 A JPH06229130 A JP H06229130A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 少い火薬量で効率のよい、火薬による鉄骨造
建物の解体方法を提供する。 【構成】 鉄骨構造物の柱１、梁２部材に火薬３を貼付
け切断解体する方法において、前記部材を材軸に対して
傾斜させて切断し、同部材の切断面において材軸方向に
働く圧縮力によるすべりを生起せしめる。
建物の解体方法を提供する。 【構成】 鉄骨構造物の柱１、梁２部材に火薬３を貼付
け切断解体する方法において、前記部材を材軸に対して
傾斜させて切断し、同部材の切断面において材軸方向に
働く圧縮力によるすべりを生起せしめる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鉄骨造建物の柱、梁部材
を火薬によって切断し、解体する方法に係るものであ
る。
を火薬によって切断し、解体する方法に係るものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】鉄骨構造物を解体する場合、図６（イ）
（ロ）に示すように、柱１や梁２の一部に火薬３を仕掛
けて切断させ、転倒や落下させる工法が行なわれてい
る。
（ロ）に示すように、柱１や梁２の一部に火薬３を仕掛
けて切断させ、転倒や落下させる工法が行なわれてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この場合の材の切断面
において図７に示すように材軸と直角にフランジ４面を
切断すると、図８に示すように材軸５方向の圧縮力Ｎが
切断面６を介して両切断部材間に伝達されるため、部材
は安定を保ち、崩壊に至らないことがある。図中７はウ
エブである。
において図７に示すように材軸と直角にフランジ４面を
切断すると、図８に示すように材軸５方向の圧縮力Ｎが
切断面６を介して両切断部材間に伝達されるため、部材
は安定を保ち、崩壊に至らないことがある。図中７はウ
エブである。
【０００４】部材を確実に崩壊に至らしめる方法とし
て、図９に示すように部材の２個所を切断して、切断片
８を噴出させることによって部材を落下せしめることが
ある。しかしこのように部材を２個所切断する場合は、
１個所切断する場合よりも当然のことながら火薬量も多
くなる。本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて
提案されたもので、その目的とする処は、少ない火薬量
で効率のよい火薬による鉄骨造建物の解体方法を提供す
る点にある。
て、図９に示すように部材の２個所を切断して、切断片
８を噴出させることによって部材を落下せしめることが
ある。しかしこのように部材を２個所切断する場合は、
１個所切断する場合よりも当然のことながら火薬量も多
くなる。本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて
提案されたもので、その目的とする処は、少ない火薬量
で効率のよい火薬による鉄骨造建物の解体方法を提供す
る点にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る火薬による鉄骨造建物の解体方法によ
れば、鉄骨造建物の柱・梁部材に火薬を貼り付け切断解
体する方法において、前記部材を材軸に対して傾斜させ
て切断し、同部材の切断面において、材軸方向に働く圧
縮力に前記切断面に沿うすべりを生起せしめるものであ
る。
め、本発明に係る火薬による鉄骨造建物の解体方法によ
れば、鉄骨造建物の柱・梁部材に火薬を貼り付け切断解
体する方法において、前記部材を材軸に対して傾斜させ
て切断し、同部材の切断面において、材軸方向に働く圧
縮力に前記切断面に沿うすべりを生起せしめるものであ
る。
【０００６】
【作用】本発明は前記したように、鉄骨造建物の柱・梁
部材に火薬を貼り付け切断解体するのに際し、同部材を
材軸と直角でない傾斜した面で切断するようにしたの
で、両切断片の各材軸方向に働く圧縮力が切断面に沿っ
てすべりを生起することによって伝達することがなく、
両切断部片同士は外れて前記柱・梁部材から外れて同部
材が崩壊する。
部材に火薬を貼り付け切断解体するのに際し、同部材を
材軸と直角でない傾斜した面で切断するようにしたの
で、両切断片の各材軸方向に働く圧縮力が切断面に沿っ
てすべりを生起することによって伝達することがなく、
両切断部片同士は外れて前記柱・梁部材から外れて同部
材が崩壊する。
【０００７】
【実施例】以下本発明を図示の実施例について説明す
る。図１乃至図３は本発明を鉄骨造建物の架構を構成す
るＨ形鋼部材１１の火薬による切断に適用した実施例を
示し、図１に示すようにフランジに材軸５と傾斜した切
断面１２に沿って火薬を貼り付け切断するこの材軸５と
直角でない切断面１２は材軸方向の圧縮力Ｎに対して、
同切断面１２に直角に作用する圧縮力ｎと、同面に沿っ
てすべらせる力ｓを生じさせ、（図２参照）従って切断
面１２によって切断分離された切断片１３、１３同士は
ずれを生じて崩壊する。（図３参照）以上、Ｈ形鋼材の
場合について説明したが、図４及び図５に示すように、
アングル材１４、ボックス材１５にも本発明の方法が適
用される。
る。図１乃至図３は本発明を鉄骨造建物の架構を構成す
るＨ形鋼部材１１の火薬による切断に適用した実施例を
示し、図１に示すようにフランジに材軸５と傾斜した切
断面１２に沿って火薬を貼り付け切断するこの材軸５と
直角でない切断面１２は材軸方向の圧縮力Ｎに対して、
同切断面１２に直角に作用する圧縮力ｎと、同面に沿っ
てすべらせる力ｓを生じさせ、（図２参照）従って切断
面１２によって切断分離された切断片１３、１３同士は
ずれを生じて崩壊する。（図３参照）以上、Ｈ形鋼材の
場合について説明したが、図４及び図５に示すように、
アングル材１４、ボックス材１５にも本発明の方法が適
用される。
【０００８】
【発明の効果】本発明によれば前記したように、鉄骨造
建物の柱・梁部材に火薬を貼り付け切断解体する方法に
おいて、前記部材を材軸と直角でない、同材軸と傾斜し
た軸に沿って切断することによって、同切断面に作用す
る圧縮力に対して切断部材間にすべりを生じ、同切断部
材同士は外れて容易に崩壊するとともに、従来の２個所
切断方法の場合に比して火薬量の節減が図られる。この
結果、工費、騒音、振動の減少が可能となるのみなら
ず、前記２個所切断時における如き、切断片飛散の危険
性がない。
建物の柱・梁部材に火薬を貼り付け切断解体する方法に
おいて、前記部材を材軸と直角でない、同材軸と傾斜し
た軸に沿って切断することによって、同切断面に作用す
る圧縮力に対して切断部材間にすべりを生じ、同切断部
材同士は外れて容易に崩壊するとともに、従来の２個所
切断方法の場合に比して火薬量の節減が図られる。この
結果、工費、騒音、振動の減少が可能となるのみなら
ず、前記２個所切断時における如き、切断片飛散の危険
性がない。
【図１】本発明の方法が適用された火薬によるＨ形鋼部
材の切断状態を示す立面図である。
材の切断状態を示す立面図である。
【図２】図１に示すＨ形鋼部材の斜切断に伴うフランジ
切断面における圧縮力の分布を示す立面図である。
切断面における圧縮力の分布を示す立面図である。
【図３】前記フランジ面の圧縮力によるずれ状態を示す
立面図である。
立面図である。
【図４】本発明をアングル材に適用した状態を示す斜視
図である。
図である。
【図５】本発明をボックス材に適用した状態を示す斜視
図である。
図である。
【図６】（イ）（ロ）は従来の火薬による鉄骨構造物の
解体状態を示す立面図である。
解体状態を示す立面図である。
【図７】（イ）（ロ）は図６に示す方法により切断解体
されるＨ形鋼材の切断部を示す立面図及び側面図、
（ハ）はＨ形鋼材の平面図である。
されるＨ形鋼材の切断部を示す立面図及び側面図、
（ハ）はＨ形鋼材の平面図である。
【図８】（イ）（ロ）は前記Ｈ形鋼材におけるフランジ
切断面の力の伝達を示す立面図及び側面図である。
切断面の力の伝達を示す立面図及び側面図である。
【図９】（イ）（ロ）は従来の２個所切断方法を示す立
面図及び側面図である。
面図及び側面図である。
【図１０】前記２ケ個切断方法による部材の落下状況を
示す立面図である。
示す立面図である。
１ 柱 ２ 梁 ３ 火薬 ４ フランジ ５ 材軸 ６ 切断面 ７ ウエブ ８ 切断片 １１ Ｈ形鋼 １２ 切断面 １３ 切断片 １４ アングル材 １５ ボックス材 Ｎ 圧縮力 ｎ 前記圧縮力Ｎに伴う部材切断面に作用する圧縮力 ｓ 前記圧縮力Ｎに伴う部材切断面に作用するすべら
せる力
せる力
Claims (1)
- 【請求項１】 鉄骨造建物の柱・梁部材に火薬を貼り付
け切断解体する方法によって、前記部材を材軸に対して
傾斜させて切断し、同部材の切断面において、材軸方向
に働く圧縮力に前記切断面に沿うすべりを生起せしめる
ことを特徴とする火薬による鉄骨造建物の解体方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1635393A JPH06229130A (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 火薬による鉄骨造建物の解体方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1635393A JPH06229130A (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 火薬による鉄骨造建物の解体方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06229130A true JPH06229130A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=11913996
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1635393A Pending JPH06229130A (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 火薬による鉄骨造建物の解体方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06229130A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1324212C (zh) * | 2005-11-03 | 2007-07-04 | 中国人民解放军理工大学工程兵工程学院 | 钢结构厂房线型聚能切割拆除方法 |
| CN103790398A (zh) * | 2014-03-06 | 2014-05-14 | 中国十九冶集团有限公司 | 大型混凝土结构体无预支撑拆除方法 |
| US20140318335A1 (en) * | 2013-04-24 | 2014-10-30 | Kacoh Co., Ltd. | Steel-structure demolition method |
| GB2579441A (en) * | 2018-11-26 | 2020-06-24 | Alford Ip Ltd | Improvements in or relating to demolition |
-
1993
- 1993-02-03 JP JP1635393A patent/JPH06229130A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1324212C (zh) * | 2005-11-03 | 2007-07-04 | 中国人民解放军理工大学工程兵工程学院 | 钢结构厂房线型聚能切割拆除方法 |
| US20140318335A1 (en) * | 2013-04-24 | 2014-10-30 | Kacoh Co., Ltd. | Steel-structure demolition method |
| JP2014214456A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | 株式会社カコー | 鋼構造物の解体方法 |
| CN103790398A (zh) * | 2014-03-06 | 2014-05-14 | 中国十九冶集团有限公司 | 大型混凝土结构体无预支撑拆除方法 |
| GB2579441A (en) * | 2018-11-26 | 2020-06-24 | Alford Ip Ltd | Improvements in or relating to demolition |
| GB2579441B (en) * | 2018-11-26 | 2023-11-08 | Alford Ip Ltd | Improvements in or relating to demolition |
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