JP2019039234A - 免震梁の非免震化工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、既存柱に発生する偏心曲げを低減することを目的とする。
【解決手段】免震梁の非免震化工法は、第一既存柱22から跳ね出す第一跳出し梁30に、第二既存柱42から跳ね出す第二跳出し梁50が免震装置60を介して支持される免震梁の非免震化工法であって、第一既存柱22と第二跳出し梁50との間に配置された連結梁70を介して第一既存柱22と第二跳出し梁50とを連結する。
【選択図】図3

Description

本発明は、免震梁の非免震化工法に関する。
鉄骨柱と鉄骨梁との接合構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−224427号公報
ところで、例えば、振動特性が異なる2つの構造体を、エキスパンジョイント部を介して接合する場合がある。このようなエキスパンジョイント部では、例えば、一方の構造体の既存柱から跳ね出す跳出し梁に、他方の構造体から跳ね出す跳出し梁が滑り支承等の免震装置を介して乗せ掛けられる。
ここで、上記のような2つの構造体を一体化する場合は、例えば、免震装置を撤去し、一方の跳出し梁と他方の跳出し梁とを相対変位不能に剛接合することが考えられる。
しかしながら、一方の跳出し梁と他方の跳出し梁とを剛接合すると、他方の跳出し梁の軸力が、当該跳出し梁の下側に配置された一方の跳出し梁を介して柱に伝達される。これにより、一方の構造体の既存柱に偏心曲げ(偏心曲げモーメント)が発生する可能性がある。
本発明は、上記の事実を考慮し、既存柱に発生する偏心曲げを低減することを目的とする。
請求項1に記載の免震梁の非免震化工法は、第一既存柱から跳ね出す第一跳出し梁に、第二既存柱から跳ね出す第二跳出し梁が免震装置を介して支持される免震梁の非免震化工法であって、前記第一既存柱と前記第二跳出し梁との間に配置された連結梁を介して前記第一既存柱と前記第二跳出し梁とを連結する。
請求項1に係る免震梁の非免震化工法によれば、第一既存柱と第二跳出し梁との間には、連結梁が配置される。この連結梁を介して、第一既存柱と第二跳出し梁とを連結する。これにより、第二跳出し梁の軸力が、第一既存柱と前記第二跳出し梁との間に配置された連結梁を介して既存柱に伝達される。
したがって、第一跳出し梁と第二跳出し梁とを剛接合する場合と比較して、既存柱に発生する偏心曲げを低減することができる。
請求項2に記載の免震梁の非免震化工法は、請求項1に記載の免震梁の非免震化工法において、前記第一既存柱と前記第二跳出し梁とを前記連結梁を介して連結した後に、前記第一跳出し梁及び前記免震装置を撤去する。
請求項2に係る免震梁の非免震化工法によれば、前記第一跳出し梁及び前記免震装置を撤去することにより、構造物の軽量化を図ることができるとともに、連結梁の下のスペースを広げることができる。
請求項3に記載の免震梁の非免震化工法は、請求項1又は請求項2に記載の免震梁の非免震化工法において、前記第一既存柱から跳ね出す第一既存スラブと、前記第二跳出し梁上に設けられ、前記第一既存スラブと向かい合う第二既存スラブとの間には、既存エキスパンジョイント部が設けられ、前記既存エキスパンジョイント部にコンクリートを打設し、前記第一既存スラブと前記第二既存スラブとを接合する。
請求項3に係る免震梁の非免震化工法によれば、第一既存柱から跳ね出す第一既存スラブと、第二跳出し梁上に設けられ、第一既存スラブと向かい合う第二既存スラブとの間には、既存エキスパンジョイント部が設けられている。この既存エキスパンジョイント部にコンクリートを打設し、第一既存スラブと第二既存スラブとを接合することにより、第二跳出し梁の軸力が、第二既存スラブを介して第一既存スラブに分散して伝達される。したがって、第一既存柱に発生する偏心曲げがさらに低減される。
請求項4に記載の免震梁の非免震化工法は、請求項2に記載の免震梁の非免震化工法において、前記第一既存スラブ、前記第二既存スラブ、及び前記既存エキスパンジョイント部に打設されたコンクリートの少なくとも一つと、前記連結梁とをせん断力伝達部材を介して接合する。
請求項4に係る免震梁の非免震化工法によれば、第一既存スラブ、第二既存スラブ、及び既存エキスパンジョイント部に打設されたコンクリートの少なくとも1つと、連結梁とをせん断力伝達部材を介して接合する。これにより、第二跳出し梁の軸力が、連結梁からせん断力伝達部材を介して第一既存スラブ等に分散して伝達される。したがって、第一既存柱に発生する偏心曲げがさらに低減される。
また、第一既存スラブ等と連結梁とをせん断力伝達部材を介して接合することにより、連結梁の幅方向(面外方向)の変形が抑制される。したがって、地震時における連結梁の座屈等を抑制することができる。
以上説明したように、本発明に係る免震梁の非免震化工法によれば、既存柱に発生する偏心曲げを低減することができる。
一実施形態に係る免震梁の非免震化工法が適用される前の構造物を示す立面図である。 一実施形態に係る免震梁の非免震化工法の施工過程を示す構造物の立面図である。 一実施形態に係る免震梁の非免震化工法の施工過程を示す構造物の立面図である。 一実施形態に係る免震梁の非免震化工法が適用された構造物を示す立面図である。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係る免震梁の非免震化工法について説明する。
(既存構造物)
先ず、本実施形態に係る免震梁の非免震化工法が適用される既存構造物について説明する。
(第一構造体)
図1に示されるように、既存構造物10は、第一構造体20及び第二構造体40を備えている。第一構造体20及び第二構造体40は、振動特性が異なっている。そのため、第一構造体20及び第二構造体40は、後述する既存エキスパンジョイント部54及び免震装置60において、構造的に分離されている(構造的に縁が切られている)。
第一構造体20は、第一既存柱22と、第一跳出し梁30とを有している。第一既存柱22は、角形鋼管によって形成されている。この第一既存柱22の柱梁仕口部22Sには、ガセットプレート24及び上下一対のダイアフラム26を介して、第一既存梁28の端部が接合されている。
第一既存梁28は、H形鋼によって形成されている。また、第一既存梁28は、第一既存柱22と、第一構造体20の他の既存柱(図示省略)とに架設されている。なお、第一既存柱22は、角形鋼管に限らず、H形鋼や円形鋼管等であっても良い。
第一既存柱22の柱頭部22Hには、第一跳出し梁30の端部が接合されている。第一跳出し梁30は、H形鋼で形成されており、上下一対のダイアフラム27を介して第一既存柱22の柱頭部22Hに接合されている。
第一跳出し梁30は、第一既存柱22の柱頭部22Hから第二構造体40側へ跳ね出しており、第一既存柱22に片持ち状態で支持されている。また、第一跳出し梁30は、第一既存柱22の柱頭部22Hから、後述する第二跳出し梁50の下側へ跳ね出している。この第一跳出し梁30の上方には、第一構造体20の所定階の床を形成する第一既存スラブ32が設けられている。
なお、第一既存柱22の柱頭部22Hは、柱梁仕口部22Sの下側の部位とされる。また、第一跳出し梁30は、H形鋼に限らず、T形鋼やC形鋼等であっても良い。
第一既存スラブ32は、第一既存柱22の柱梁仕口部22Sの上側から第二構造体40側へ跳ね出している。この第一既存スラブ32は、第一跳出し梁30の上方に配置されるとともに、第一跳出し梁30と上下方向に対向している。また、第一既存スラブ32の先端部32Tは、第一跳出し梁30の先端部30Tよりも第一既存柱22側に配置されている。この第一既存スラブ32の先端部32Tは、後述する第二既存スラブ52の先端部52Tと対向される。
なお、第一既存スラブ32は、第一既存梁28上に設けられた既存スラブ34と一体化されている。
(第二構造体)
第二構造体40は、第二既存柱42と、第二跳出し梁50とを有している。第二既存柱42は、角形鋼管によって形成されている。この第二既存柱42の柱梁仕口部42Sには、ガセットプレート44及び上下一対のダイアフラム46を介して、第二既存梁48の端部が接合されている。第二既存梁48は、H形鋼によって形成されている。この第二既存梁48は、第二既存柱42と、第二構造体40の他の既存柱(図示省略)とに架設されている。
なお、第二既存柱42は、角形鋼管に限らず、H形鋼や円形鋼管等であっても良い。また、第二跳出し梁50は、H形鋼に限らず、T形鋼やC形鋼等であっても良い。
第二既存柱42の柱梁仕口部42Sには、第二跳出し梁50が設けられている。第二跳出し梁50は、H形鋼によって形成されている。この第二跳出し梁50は、第二既存柱42の柱梁仕口部42Sから第一構造体20側へ跳ね出しており、第二既存柱42に片持ち状態で支持されている。また、第二跳出し梁50は、第二既存柱42の柱梁仕口部42Sから、前述した第一跳出し梁30の上側へ跳ね出している。
なお、第二跳出し梁50は、H形鋼に限らず、T形鋼やC形鋼等であっても良い。
第二跳出し梁50の先端部50Tには、ブラケット51が設けられている。このブラケット51は、免震装置60を介して第一跳出し梁30の先端部30Tに乗せ掛けられている(載置されている)。
なお、第一跳出し梁30の先端部30Tは、リブ31によって補強されている。また、ブラケット51は、省略可能である。
免震装置60は、滑り支承とされている。この免震装置60は、滑り材62と、滑り板64とを有している。滑り材62は、第一跳出し梁30の先端部30Tの上面に設けている。一方、滑り板64は、第二跳出し梁50の先端部50Tの下面に設けられており、滑り材62の上に載置されている。これにより、第一跳出し梁30の先端部30Tと第二跳出し梁50の先端部50Tとが、水平方向に相対変位可能とされている。この第二跳出し梁50の上方には、第二構造体40の所定階の床を形成する第二既存スラブ52が設けられている。
なお、滑り材62と滑り板64とは、上下逆にしても良い。また、免震装置60は、滑り支承に限らず、免震ゴム支承や転がり支承等であっても良い。
第二既存スラブ52は、第二跳出し梁50の略全長に亘って設けられている。この第二既存スラブ52は、前述した第一既存スラブ32と向かい合うように配置されている。これらの第一既存スラブ32及び第二既存スラブ52は、第一構造体20及び第二構造体40の同一階の床を形成している。
また、第二既存スラブ52の先端部52Tと第一既存スラブ32の先端部32Tとの間には、既存エキスパンジョイント部54が設けられている。この既存エキスパンジョイント部54は、例えば、第一既存スラブ32と第二既存スラブ52とを構造的に分離する隙間とされている。なお、既存エキスパンジョイント部54には、例えば、第一既存スラブ32と第二既存スラブ52の相対変位を許容する目地材等が設けられていても良い。
ここで、地震時に、第一構造体20及び第二構造体40が振動すると、免震装置60が作動し、第一跳出し梁30と第二跳出し梁50とが水平方向に相対変位するとともに、第一既存スラブ32と第二既存スラブ52とが水平方向に相対変位する。これにより、第一跳出し梁30及び第二跳出し梁50の破損等が抑制されるとともに、第一既存スラブ32及び第二既存スラブ52の破損等が抑制される。
(免震梁の非免震化工法)
次に、本実施形態に係る免震梁の非免震化工法について説明する。
本実施形態では、第一構造体20と第二構造体40とを構造的に一体化するとともに、第一構造体20を減築する。この際、免震梁としての第二跳出し梁50を非免震化する。
具体的には、図2に示されるように、先ず、第一既存スラブ32及び第二既存スラブ52の先端部32T,52Tを斫り、後述する連結梁70のスタッド72を配置する配置スペース71を形成する。なお、スタッド72は、せん断力伝達部材の一例である。
次に、第一既存柱22の柱梁仕口部22Sと第二跳出し梁50の先端部50Tとの間に、連結梁70を配置する。連結梁70は、T形鋼とされている。この連結梁70と第二跳出し梁50は、各々の材軸方向に並んで配置されている。この連結梁70は、上側フランジ部70Aと、ウェブ部70Bを有している。
上側フランジ部70Aには、複数のスタッド72が設けられている。複数のスタッド72は、上側フランジ部70Aから上方へ突出されている。これらのスタッド72は、第一既存スラブ32及び第二既存スラブ52に形成された配置スペース71(既存エキスパンジョイント部54を含む)に配置される。
次に、連結梁70の一端部を、第一既存柱22の柱梁仕口部22Sに溶接等によって接合(剛接合)するとともに、連結梁70の他端部を、第二跳出し梁50の先端部50Tにボルト74等によって接合(ピン接合)する。これにより、第一既存柱22の柱梁仕口部22Sと第二跳出し梁50の先端部50Tとが、連結梁70を介して連結される。この結果、第一構造体20と第二構造体40とが、構造的に一体化される。
次に、図3に示されるように、配置スペース71(既存エキスパンジョイント部54を含む)に後打ちコンクリート56を打設し、第一既存スラブ32と第二既存スラブ52とを構造的に一体化する。この際、後打ちコンクリート56内には、連結梁70に設けられた複数のスタッド72が埋設される。これにより、連結梁70が、複数のスタッド72を介して、後打ちコンクリート56、第一既存スラブ32、及び第二既存スラブ52とせん断力を伝達可能に接合される。
なお、既存エキスパンジョイント部54等には、補強筋等を適宜配筋しても良い。また、後打ちコンクリート56は、コンクリートの一例である。
次に、図4に示されるように、第一跳出し梁30及び免震装置60を撤去する。また、第一構造体20の第一既存梁28を撤去する。なお、本実施形態では、図1において、第一構造体20における第一既存柱22よりも左側部分を減築(撤去)するが、第一構造体20の上記左側部分は、減築しなくても良い。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
先ず、比較例について説明する。第一構造体20と第二構造体40とを一体化する場合、例えば、第一跳出し梁30の先端部30Tと第二跳出し梁50の先端部50Tとを相対変位不能に剛接合することが考えられる。
しかしながら、第一跳出し梁30の先端部30Tと第二跳出し梁50の先端部50Tとを剛接合すると、図1に矢印Pで示されるように、地震時における第二跳出し梁50の軸力が、第二跳出し梁50を介して第一既存柱22の柱頭部22Hに伝達される。これにより、第一既存柱22に偏心曲げ(偏心曲げモーメント)が発生する可能性がある。
これに対して本実施形態では、第一既存柱22の柱梁仕口部22Sと第二跳出し梁50の先端部50Tとの間に、連結梁70が配置される。この連結梁70を介して、第一既存柱22の柱梁仕口部22Sと第二跳出し梁50の先端部50Tとが連結される。これにより、図4に矢印Pで示されるように、第二跳出し梁50の軸力が、連結梁70を介して第一既存柱22の柱梁仕口部22Sに伝達される。
したがって、上記比較例のように、第一跳出し梁30の先端部30Tと第二跳出し梁50の先端部50Tとを剛接合する場合と比較して、第一既存柱22に発生する偏心曲げを低減することができる。
また、第一跳出し梁30及び免震装置60を撤去することにより、既存構造物10の軽量化を図ることができるとともに、連結梁70の下のスペースを広げることができる。
また、本実施形態では、第一既存スラブ32と第二既存スラブ52との間に設けられた配置スペース71(既存エキスパンジョイント部54を含む)に後打ちコンクリート56を打設し、第一既存スラブ32と第二既存スラブ52とを接合する。これにより、第二跳出し梁50の軸力が、第二既存スラブ52及び後打ちコンクリート56を介して第一既存スラブ32に分散して伝達される。したがって、第一既存柱22に発生する偏心曲げがさらに低減される。
さらに、後打ちコンクリート56には、連結梁70に設けられた複数のスタッド72が埋設される。これにより、連結梁70が、複数のスタッド72を介して後打ちコンクリート56、第一既存スラブ32、及び第二既存スラブ52と接合される。そのため、第二跳出し梁50の軸力は、連結梁70から複数のスタッド72を介して、後打ちコンクリート56、第二既存スラブ52、及び第一既存スラブ32に分散して伝達される。したがって、第一既存柱22に発生する偏心曲げがさらに低減される。
また、複数のスタッド72を介して連結梁70と後打ちコンクリート56とを連結することにより、連結梁70の幅方向(面外方向)の変形が抑制される。したがって、地震時における連結梁70の座屈等が抑制される。
さらに、本実施形態では、連結梁70と第二跳出し梁50とをピン接合する。そのため、連結梁70と第二跳出し梁50とを剛接合する場合と比較して、連結梁70と第二跳出し梁50との接合作業の手間を軽減することができる。
(変形例)
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
上記実施形態では、第一既存スラブ32及び第二既存スラブ52の先端部32T,52Tを斫って配置スペース71を形成し、当該配置スペース71に後打ちコンクリート56を打設したが、上記実施形態はこれに限らない。例えば、第一既存スラブ32及び第二既存スラブ52の先端部32T,52Tを斫らずに、既存エキスパンジョイント部54に後打ちコンクリートを打設することにより、第一既存スラブ32と第二既存スラブ52とを接合しても良い。また、第一既存スラブ32と第二既存スラブ52とは、接合しなくても良い。
また、上記実施形態では、連結梁70が、複数のスタッド72を介して後打ちコンクリート56と接合されるが、上記実施形態はこれに限らない。連結梁70は、スタッド72を介して第一既存スラブ32、第二既存スラブ52、及び後打ちコンクリート56の少なくとも一つと接合することができる。さらに、連結梁70は、第一既存スラブ32、第二既存スラブ52、及び後打ちコンクリート56と接合しなくても良い。
また、上記実施形態では、せん断力伝達部材としてスタッド72が用いられるが、せん断力伝達部材としては、例えば、異形鉄筋やボルト等が用いられても良い。また、せん断力伝達部材は、適宜省略可能である。
また、第一既存スラブ32及び第二既存スラブ52は、省略可能である。
また、上記実施形態では、連結梁70が第一既存柱22に溶接によって接合されるが、連結梁70は、第一既存柱22にボルト等によって接合されても良い。これと同様に、上記実施形態では、連結梁70が第二跳出し梁50の先端部50Tにボルト74等によって接合されるが、連結梁70が第二跳出し梁50の先端部50Tに溶接によって接合されても良い。また、連結梁70と第二跳出し梁50とは、ピン接合に限らず、剛接合することも可能である。
また、上記実施形態では、連結梁70がT形鋼によって形成されるが、連結梁は、例えば、H形鋼やC形鋼、ガセットプレート(平鋼板)等によって形成されても良い。
また、上記実施形態では、第一跳出し梁30及び免震装置60を撤去したが、これらの第一跳出し梁30及び免震装置60は、必ずしも撤去する必要はない。
また、上記実施形態では、第一既存柱22、第一跳出し梁30、第二既存柱42、及び第二跳出し梁50が鉄骨造とされるが、上記実施形態はこれに限らない。第一既存柱、第一跳出し梁、第二既存柱、及び第二跳出し梁は、鉄筋コンクリート造であっても良いし、鉄骨鉄筋コンクリート造であっても良い。また、第一既存柱及び第二既存柱は、CFT造であっても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、一実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
22 第一既存柱
28 第一既存梁
30 第一跳出し梁
32 第一既存スラブ
42 第二既存柱
48 第二既存梁
50 第二跳出し梁
52 第二既存スラブ
54 既存エキスパンジョイント部
56 コンクリート
60 免震装置
70 連結梁
72 スタッド(せん断力伝達部材)

Claims (4)

  1. 第一既存柱から跳ね出す第一跳出し梁に、第二既存柱から跳ね出す第二跳出し梁が免震装置を介して支持される免震梁の非免震化工法であって、
    前記第一既存柱と前記第二跳出し梁との間に配置された連結梁を介して前記第一既存柱と前記第二跳出し梁とを連結する、
    免震梁の非免震化工法。
  2. 前記第一既存柱と前記第二跳出し梁とを前記連結梁を介して連結した後に、前記第一跳出し梁及び前記免震装置を撤去する、
    請求項1に記載の免震梁の非免震化工法。
  3. 前記第一既存柱から跳ね出す第一既存スラブと、前記第二跳出し梁上に設けられ、前記第一既存スラブと向かい合う第二既存スラブとの間には、既存エキスパンジョイント部が設けられ、
    前記既存エキスパンジョイント部にコンクリートを打設し、前記第一既存スラブと前記第二既存スラブとを接合する、
    請求項1又は請求項2に記載の免震梁の非免震化工法。
  4. 前記第一既存スラブ、前記第二既存スラブ、及び前記既存エキスパンジョイント部に打設されたコンクリートの少なくとも一つと、前記連結梁とをせん断力伝達部材を介して接合する、
    請求項3に記載の免震梁の非免震化工法。
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