JP6850681B2 - 柱梁接合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、柱梁接合構造に関する。
従来、柱梁接合構造として、特許文献1に記載されているものが知られている。この柱梁接合構造は、内部に充填材が充填された中空の柱と、柱の外周面側に接合された梁と、柱の内部に配置され、柱と梁との接合部において、柱の内周面側に接合された補強部材と、を備えている。
特開平6−240754号公報
ここで、上述のような柱梁接合構造では、補強部材は、柱から内側へ向かって延びる部分と、当該部分の先端部から垂直に広がる垂直部と、を有している。このような垂直部が柱の内部の充填材に食い込むことによって、当該補強部材が設けられた柱の面の面外抵抗性能を向上させている。しかしながら、このような補強部材は、構造が複雑になる上、垂直部を設けるための部材が必要になるため、部材の数量が増加してしまうという問題がある。更に、柱の内部には、梁と柱との接合部の上下にダイアフラムが設けられる場合があるが、当該ダイアフラムが設けられた場合は、上述のような複雑な構造の補強部材を設けることが困難になるという問題も生じる。従って、ダイアフラムが設けられる場合であっても、簡易な構成にて柱と梁との接合部を補強できる柱梁接合構造が求められていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、ダイアフラムが設けられる場合であっても、簡易な構成にて柱と梁との接合部を補強できる柱梁接合構造を提供することを目的とする。
本発明に係る柱梁接合構造は、上下方向に延び、内部に充填材が充填されることで柱を構成する管状部材と、水平方向に延び、柱の管状部材の外周面側に接合された梁と、管状部材の内部において、上下方向に互いに対向する一対のダイアフラムと、管状部材の内部に配置され、管状部材と梁との接合部において、一対のダイアフラム間で管状部材の内周面側に接合された補強部材と、を備え、補強部材には、貫通部が形成されており、補強部材の貫通部には、充填材が充填されている。
本発明に係る柱梁接合構造において、補強部材は、充填材が充填されることで柱を構成する管状部材の内部に配置され、柱の管状部材と梁の接合部において、一対のダイアフラム間で管状部材の内周面側に接合されている。また、補強部材には、貫通部が形成されており、補強部材の貫通部には、充填材が充填されていている。このような構成により、管状部材の接合部に対して、梁からの引張力が作用した場合、充填材の内部に設けられた補強部材に対して、充填材との間の付着力が抵抗力として作用する。これに加え、補強部材の貫通部に充填材が充填されているため、当該貫通部付近に剪断抵抗力が発揮される。この剪断抵抗力は、付着力に比して非常に大きいため、補強部材に貫通部を形成するだけの簡易な構成であるにも関わらず、梁からの引張力に対する抵抗力を大きく向上することができる。また、補強部材の構成が簡易であるため、ダイアフラムが設けられている場合であっても、容易に補強部材を管状部材に接合することができる。以上により、ダイアフラムが設けられる場合であっても、簡易な構成にて柱と梁との接合部を補強できる。
また、本発明に係る柱梁接合構造において、梁は、所定方向に拡がるウェブと、ウェブの両端にて所定方向と直交する方向に拡がる一対のフランジと、を備え、補強部材は、ウェブに対応する位置にて当該ウェブに沿って拡がっていてよい。これにより、ウェブからの引張力に対して、効率よく抵抗力を発生させることができる。
また、本発明に係る柱梁接合構造において、補強部材は、上下方向に拡がる板状部材によって構成されてよい。これにより、補強部材をウェブに対応した位置に配置させ易くなる。また、補強部材に対する貫通部も容易に形成することができる。
また、本発明に係る柱梁接合構造において、貫通部には、鉄筋が挿通されていてよい。これにより、梁からの引張力に対して貫通部付近で発生する抵抗力をより大きくすることができる。
本発明によれば、ダイアフラムが設けられる場合であっても、簡易な構成にて柱と梁との接合部を補強できる。
図1は、本発明の実施形態に係る柱梁接合構造の側面図である。 図2は、図1に示すII−II線に沿った断面図である。 図3は、変形例に係る柱梁接合構造を示す断面図である。 図4は、変形例に係る柱梁接合構造を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る柱梁接合構造の側面図である。図1では、柱1のみ、断面が示されている。図2は、図1に示すII−II線に沿った断面図である。なお、図においては、XYZ軸が設定されている。Z軸方向は上下方向を示し、X軸方向は水平方向における一方向を示し、Y軸方向は水平方向においてX軸方向と直交する方向を示す。Z軸方向においては、上側がZ軸方向の正側を示す。X軸方向においては、図1における紙面右側がX軸方向の正側を示す。Y軸方向においては、図1における紙面裏側がY軸方向の正側を示す。以降の説明においては、適宜XYZ軸を基準として方向の特定を行う場合もある。
本実施形態に係る柱梁接合構造100は、例えば、事務所ビルなどの建物の柱と梁の接合箇所に適用される構造である。図1及び図2に示すように、柱梁接合構造100は、柱1と、梁3A,3Bと、ダイアフラム4A,4Bと、補強部材6A,6Bと、を備えている。
柱1は、上下方向に延びる管状部材2の内部に充填材7が充填されることで構成される。本実施形態では、管状部材2として角型の鋼管が用いられている。従って、管状部材2は、X軸方向に対向する側壁部11A,11Bと、Y軸方向に対向する側壁部12A,12Bと、を備えている。なお、側壁部11AはX軸方向の負側に配置され、側壁部12AはY軸方向の負側に配置される。柱1として、CFT柱が適用される。充填材7として、例えばコンクリートが採用される。
梁3A,3Bは、水平方向に延び、柱1の管状部材2の外周面2a側に接合された部材である。本実施形態では、管状部材2の側壁部11Aの外周面2aに梁3Aが接合され、管状部材2の側壁部11Bの外周面2aに梁3Bが接合される。梁3Aは、側壁部11AからX軸方向の負側へ向かって真っすぐに延びている。梁3Bは、側壁部11BからX軸方向の正側へ向かって真っすぐに延びている。なお、管状部材2のうち、梁3A,3Bが接合されている箇所を接合部13と称する。梁3A,3Bは、上下方向(所定方向)に拡がるウェブ16と、ウェブ16の両端にて水平方向(所定方向と直交する方向)に拡がる一対のフランジ17A,17Bと、を備える。フランジ17Aはウェブ16の上端に設けられ、フランジ17Bはウェブ16の下端に設けられる。梁3A,3Bの端部は、管状部材2の外周面2aに突き合せられた状態で接合される。梁3A,3Bのウェブ16は、管状部材2の側壁部11A,11BのY軸方向における中央位置に配置される。梁3A,3Bのフランジ17A,17Bは、例えば管状部材2の外周面2aに対して、ダイアフラム4A,4Bの位置に溶接することによって固定される。梁3A,3Bのウェブ16は、例えば管状部材2の外周面2aに対して、高力ボルト接合によって固定される。
ダイアフラム4A,4Bは、管状部材2の内部において、上下方向に互いに対向する部材である。ダイアフラム4Aは、梁3A,3Bの上側のフランジ17Aに対応する高さ位置に設けられている。ダイアフラム4Bは、梁3A,3Bの下側のフランジ17Bに対応する高さ位置に設けられている。ダイアフラム4A,4Bは、管状部材2の内部において水平方向に拡がる矩形状の部材であり、各側壁部11A,11B,12A,12Bのそれぞれに固定される。ダイアフラム4A,4Bの中央位置には、充填材7を充填させるための貫通孔4aが形成される。なお、ダイアフラム4A,4Bの構成は、内ダイアフラム形式であってもよく、通しダイアフラム形式であってもよい。
補強部材6A,6Bは、管状部材2の接合部13において、ダイアフラム4A,4B間で管状部材2の内周面2b側に接合された部材である。補強部材6A,6Bは、梁3A,3Bのウェブ16に対応する位置にて当該ウェブ16に沿って拡がっている。補強部材6A,6Bは、上下方向に拡がる板状部材によって構成される。補強部材6Aは、管状部材2の側壁部11Aの内周面2bに固定される。補強部材6Aは、梁3Aのウェブ16と同じく、側壁部11AのY軸方向における中央位置に固定される。また、補強部材6Aは、側壁部11Aの内周面2bからX軸方向の正側へ向かって真っすぐに延びている。従って、補強部材6Aは、梁3Aのウェブ16を、管状部材2の内部へ向かって仮想的に延ばした場合の位置に設けられる。補強部材6Bは、管状部材2の側壁部11Bの内周面2bに固定される。補強部材6Bは、梁3Bのウェブ16と同じく、側壁部11BのY軸方向における中央位置に固定される。また、補強部材6Bは、側壁部11Bの内周面2bからX軸方向の負側へ向かって真っすぐに延びている。従って、補強部材6Bは、梁3Bのウェブ16を、管状部材2の内部へ向かって仮想的に延ばした場合の位置に設けられる。ただし、補強部材6A,6Bが延びる方向は、厳密にX軸方向に向かって真っすぐでなくともよく、発明の趣旨に反しない範囲でX軸方向に対して傾斜していてもよい。なお、補強部材6A,6Bは、例えば、管状部材2の内周面2bに対して溶接によって固定される。
補強部材6Aと補強部材6Bは、管状部材2の中心線CLを基準として線対称な構成を有している(図1参照)。補強部材6A,6Bは、上下方向に長尺に延びる長方形状の板状部材である。補強部材6A,6Bの中心線CL側の先端部6aは、互いにX軸方向に離間している。ただし、先端部6aの位置、すなわち補強部材6A,6BのX軸方向における長さは特に限定されない。ただし、補強部材6A,6Bが短すぎる場合は、十分な支持力を得られないので、支持力を確保できる程度の長さとする。また、補強部材6A,6Bの上端部6bは、上側のダイアフラム4Aから下方へ離間した位置に配置されている。補強部材6A,6Bの下端部6cは、下側のダイアフラム4Bから上方へ離間した位置に配置されている。ただし、上端部6b及び下端部6cの位置は特に限定されない。また、補強部材6A,6Bの厚みは、梁3A,3Bのウェブ16と同じ厚みに設定されているが、特に限定されず、ウェブ16より薄くてもよく、ウェブ16より厚くてもよい。
補強部材6A,6Bには、それぞれ複数の貫通部20が形成されている。また、貫通部20には充填材7が充填されている。本実施形態に係る補強部材6A,6Bでは、貫通部20は先端部6a側の位置に配置されている。すなわち、貫通部20は、補強部材6A,6Bのうち、X軸方向の中央位置よりも、先端部6a寄りの領域に形成されている。また、貫通部20は、先端部6aに沿って、上下方向に形成された複数個(ここでは5個)の貫通孔によって構成されている。
複数の貫通部20は、等ピッチで形成されているが、貫通部20同士の間隔は特に限定されず、等ピッチでなくともよい。また、貫通部20は、円形の貫通孔として形成されているが、形状は特に限定されず、多角形状であってもよく、長円、楕円など、様々な形状を採用してよい。また、貫通部20の大きさも特に限定されるものではない。ただし、貫通部20の大きさは、管状部材2の内部に充填材7を流し込んだ際に、当該充填材7が貫通部20へ流れ込むことができる程度の大きさに設定されている必要がある。
以上により、補強部材6A,6Bは、管状部材2の内部において、梁3A,3Bのウェブ16と対応する位置にて、充填材7に埋設された状態となる。すなわち、充填材7は、補強部材6A,6Bの表面と接触した状態で硬化している。また、充填材7は、貫通部20の内部に流れ込んで、当該貫通部20内の空間に満たされ、貫通部20の内周面と接触した状態で硬化している。
次に、本実施形態に係る柱梁接合構造100の作用・効果について説明する。
ここで、補強部材6A,6Bが設けられない柱梁接合構造の課題の一例について説明する。ただし、本発明の構造は、ここで述べられる前提構成に限定されるものではなく、後述の梁の接合方法や、スカラップなどは必須の構成要件ではない。
例えば、管状部材2が溶接組立箱形断面の場合、ダイアフラムは内ダイアフラム形式となり、梁3A,3Bのフランジ17A,17Bは現場溶接にて管状部材2に固定され、ウェブ16は高力ボルト接合によって管状部材2に固定されることが一般的である。また、管状部材2が冷間成形角形断面の場合は、ダイアフラムは通しダイアフラム形式となり、梁3A,3Bのフランジ17A,17Bは現場溶接にてダイアフラムに固定され、ウェブ16は高力ボルト接合によって管状部材2に固定されることが一般的である。このように、いずれの場合もフランジ17A,17Bは現場溶接によって固定されるので、ウェブ16にスカラップと称される溶接作業用の貫通孔が、形成される。
このような構成の場合、ウェブ16は管状部材2に対して(スキンプレートなどを介して)高力ボルト接合されるが、特に柱1がCFT柱であった場合は、管状部材2の側壁部11A,11Bの面外抵抗力が低いため、ウェブ16の曲げ負担分が、接合部13近傍で減少する。このように減少した曲げ応力は、スカラップ近傍でフランジ17A,17Bに流れる。従って、スカラップ近傍での応力集中が生じ、亀裂の発生、破断の進展による耐力低下が生じる場合がある。
このような課題を解決するために、接合部13に係る側壁部11A,11Bの面外抵抗性能を向上させることで、上述のような応力集中、亀裂の発生、破断の進展を抑制することで、梁3A,3Bの変形性能を向上させるような柱梁接合構造100が採用される。
従って、本実施形態に係る柱梁接合構造100において、補強部材6A,6Bは、充填材7が充填された管状部材2の内部に配置され、接合部13において、ダイアフラム4A,4B間で管状部材2の内周面2b側に接合されている。また、補強部材6A,6Bには、貫通部20が形成されており、補強部材6A,6Bの貫通部20には、充填材7が充填されていている。
このような構成により、管状部材2の接合部13に対して、梁3A,3Bからの引張力(図2にて「F1」で示す)が作用した場合、充填材7の内部に設けられた補強部材6A,6Bに対して、充填材7との間の付着力が抵抗力(図2にて「F2」で示す)として作用する。なお、比較例に係る補強部材として、貫通部20を有さないものを採用した場合、付着力だけでは十分に引張力に抵抗できず、十分な面外抵抗性能を得られない場合もある。
しかし、本実施形態では、付着力に加え、補強部材6A,6Bの貫通部20に充填材7が充填されているため、当該貫通部20付近に剪断抵抗力(図2にて「F3」で示す)が発揮される。この剪断抵抗力は、付着力に比して非常に大きいため、補強部材6A,6Bに貫通部20を形成するだけの簡易な構成であるにも関わらず、梁3A,3Bからの引張力に対する抵抗力を大きく向上することができる。特に、ダイアフラム4A,4B及び管状部材2で囲まれた領域の充填材7は、周囲からの拘束力が高いため、本実施形態のような補強部材6A、6Bの剛性及び耐力に有利に作用する。また、補強部材6A,6Bの構成が簡易であるため、ダイアフラム4A,4Bが設けられている場合であっても、容易に補強部材6A,6Bを管状部材2に接合することができる。以上により、ダイアフラム4A,4Bが設けられる場合であっても、簡易な構成にて柱1の管状部材2と梁3A,3Bとの接合部を補強できる。
また、補強部材6A,6Bに貫通部20を形成するだけの簡易な構成であるため、得られる抵抗力の調整を容易に行うことができる。すなわち、管状部材2と梁3A、3Bとの接合部13の構造に応じて補強部材6A,6Bによる抵抗力を調整することが求められる場合も、貫通部20の大きさや位置や個数を変更するだけで容易に抵抗力の調整を行うことができる。
また、柱梁接合構造100において、梁3A,3Bは、上下方向に拡がるウェブ16と、ウェブ16の両端にてY軸方向に拡がる一対のフランジ17A,17Bと、を備える。補強部材6A,6Bは、ウェブ16に対応する位置にて当該ウェブ16に沿って拡がっている。これにより、ウェブ16からの引張力に対して、効率よく抵抗力を発生させることができる。
また、柱梁接合構造100において、補強部材6A,6Bは、上下方向に拡がる板状部材によって構成されている。これにより、補強部材6A,6Bをウェブ16に対応した位置に配置させ易くなる。また、補強部材6A,6Bに対する貫通部20も容易に形成することができる。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、補強部材の構成は上述の実施形態に限定されない。柱と梁との接合部の構造に合わせて、適宜補強部材の構成を変更してよい。例えば、図3に示すように、梁3A,3Bのせいが高い構成である場合、図3(a)及び図3(b)のような補強部材を採用してよい。例えば、図3(a)に示す例では、梁3A,3Bの上下方向における中央部付近にのみ補強部材36A,36Bを設けている。すなわち、図1の補強部材36A,36Bに比して、補強部材36A,36Bはダイアフラム4A,4Bとの離間距離が大きい。このような構成によって、梁3A,3Bのウェブの上下方向における中央付近での曲げ抵抗性を向上することができる。また、図3(b)に示す例において、補強部材46A,46Bは、ダイアフラム4A,4Bに近接する位置まで上下方向に延びている。また、補強部材46A,46Bの上端付近及び下端付近には、X軸方向に長尺となる長円状の貫通部21が設けられることで、曲げ抵抗性を向上している。
また、例えば、図4に示すように、貫通部20には、鉄筋31が挿通されていてよい。これにより、梁3A,3Bからの引張力に対して貫通部20付近で発生する抵抗力をより大きくすることができる。また、図4に示すように、管状部材2のY軸方向に対向する側壁部12A,12Bに対して、Y軸方向へ延びる梁3C,3Dが接続されていてよい。また、このような側壁部12Aと側壁部12Bを管状部材2の内部で接続するための接続部材30を設けてもよい。この接続部材30は、梁3C,3Dのウェブ16に対応する位置に設けられている。このように、X軸方向及びY軸方向の両方に梁3が設けられている場合、一方向に対しては貫通部20が形成された補強部材6を設け、他の方向に対しては接続部材30を設けてもよい。このような構成は、溶接組立箱形断面柱の場合も、冷間成形角形柱のいずれの場合も採用できる。なお、X軸方向の梁3と、Y軸方向の梁3の両方に対して補強部材6を設けてもよい。
また、上述の実施形態では、管状部材の断面形状として四角形のものを例示したが、管状部材の断面形状は特に限定されず、円筒状、四角形以外の多角形状のいずれを採用してもよい。
また、上述の実施形態では、一つの梁に対して一つの補強部材が設けられていたが、複数の補強部材が設けられてよい。例えば、上下方向に分割された複数個の補強部材が設けられてよい。また、水平方向に複数個の補強部材が設けられてよい。
また、上述の実施形態では、貫通部として補強部材に形成された貫通孔を例示した。しかし、貫通部は、補強部材に貫通した部分が設けられることで、当該部分に充填材が入り込み、抵抗力を発生できる部分であればよい。従って、補強部材に切り欠きを設けることで貫通部を構成してもよい。例えば、貫通部として、複数の貫通孔に加え、補強部材の上端部や下端部に形成した切り欠き部を採用してよい。ただし、切り欠き部によって貫通部を形成する場合、梁の引張力に対し、充填材と補強部材との間で抵抗力が発生するような位置・形状の切り欠き部でなくてはならない。例えば、図1に示す例では、補強部材6Aの先端部6aからX軸方向の負側へ真っ直ぐに伸びるような切り欠きを設けた場合、梁3Aの引張力に対し、充填材7と補強部材6Aとの間で発生する抵抗力が十分ではない。一方、補強部材6Aの上端部6bから下方へ延びるような切り欠き部を形成した場合、梁3Aの引張力に対し、充填材7と補強部材6Aとの間で大きな抵抗力を発生することができる。
また、上述の実施形態では、補強部材は上下方向に広がるように設けられており、板厚方向が水平となっていた。これに代えて、補強部材が水平方向に広がるように設けられてもよい。この場合、補強部材の板厚方向は上下方向となる。
1…柱、2…管状部材、3A,3B,3C,3D…梁、4A,4B…ダイアフラム、6A,6B…補強部材、7…充填材、16…ウェブ、17A,17B…フランジ、20…貫通部、31…鉄筋。

Claims (4)

  1. 上下方向に延び、内部に充填材が充填されることで柱を構成する管状部材と、
    水平方向に延び、前記柱の前記管状部材の外周面側に接合された梁と、
    前記管状部材の内部において、上下方向に互いに対向する一対のダイアフラムと、
    前記管状部材の内部に配置され、前記管状部材と前記梁との接合部において、前記一対のダイアフラム間で前記管状部材の内周面側に接合された上下方向に拡がる板状部材によって構成される補強部材と、を備え、
    前記補強部材は、前記管状部材の中心線に対して所定間隔で離間し、
    前記補強部材には、貫通部が形成されており、
    前記補強部材の前記貫通部には、前記充填材が充填されている、柱梁接合構造。
  2. 前記補強部材の前記貫通部は、前記補強部材の先端部に沿って上下方向に形成された複数個の貫通孔により形成されている、請求項1に記載の柱梁接合構造。
  3. 前記梁は、所定方向に拡がるウェブと、前記ウェブの両端にて前記所定方向と直交する方向に拡がる一対のフランジと、を備え、
    前記補強部材は、前記ウェブに対応する位置にて当該ウェブに沿って拡がっている、請求項1又は2に記載の柱梁接合構造。
  4. 前記貫通部には、鉄筋が挿通されている、請求項1〜3の何れか一項に記載の柱梁接合構造。
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