JP6324765B2 - 鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造 - Google Patents

鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造 Download PDF

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この発明は、戸建住宅やその他各種の鉄骨造建築物における耐力壁設置門形構造に関する。
鉄骨造建築物において、ラーメン構造とするには重量鉄骨が必要で鋼材使用量が多くコスト高となるため、低層の鉄骨造建築物では非ラーメン構造で耐力壁を設置する構成が取られる。このような鉄骨造建築物に用いる耐力壁として、図5に示すように、2本の柱51,51間に横フレーム材52を上下方向に並べて複数設けたはしご形の耐力壁50が試みられている。耐力壁50を構成する2本の柱51,51は、柱脚を基礎53に接合する。このはしご形耐力壁50を梁54の下に互いに離して複数設け、はしご形耐力壁50を幅狭のものとすることで、梁54の下に大開口や大空間が形成できる。
なお、既存の木造住宅において、耐震補強を行う構造して、補強用の耐力壁を設け、その耐力壁を構成する内部柱の柱脚接合部を、引っ張り力を作用させずにせん断力のみを負荷する構造として基礎に接合することで、前記耐力壁をラーメンフレームとして機能させるものが提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2012−52358号公報
図5のようなはしご形の耐力壁50では、耐力壁50の縦横比が大きいため、基礎53や接合部に作用する反力が大きくなり、設計上の配慮が必要となる。反力を小さくするためには、ある程度、耐力壁50に幅を持たせる必要がある。しかし、幅を広げると、無柱の間の幅が狭くなり、大開口、大空間を得るという設計上の利点が出し難くなる。
この発明の目的は、耐力壁の設置箇所において、基礎やアンカーボルトに作用する反力を小さくすることができる鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造を提供することである。
この発明の他の目的は、幅が狭い耐力壁であっても、高耐力、高剛性で、かつ震動に対する紡錘型の履歴ループを有する構成としながら、前記の反力低減の効果が得られるようにすることである。
この発明の鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造は、一対の縦フレーム材の間に耐力要素が接合された耐力壁フレームが、梁の下に2枚間隔を明けて設置された鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造であって、
前記2枚の耐力壁フレーム前記一対の縦フレーム材のうちの、互いに非対向側の縦フレーム材、下端が前記鉄骨造建築物の基礎または土台と接合された柱とされ、互いの対向側の縦フレーム材は、下端が前記基礎および土台のいずれに対しても非接合であって上端が前記梁に接合されている。
この構成によると、一方の縦フレーム材が基礎または土台に接合され、もう一方の縦フレーム材は基礎または土台に対し非接合とされる。そのため、前記耐力壁フレームは、方杖形のラーメンフレームと同様に作用し、基礎、土台、アンカーボルト等に作用する反力を小さくすることができる。
この発明において、前記耐力壁フレームが、前記一対の縦フレーム材の間に前記耐力要素となる複数本の横フレーム材を上下に並べて設置したはしご形耐力壁フレームとしても良い。
このようなはしご形耐力壁フレームとした場合、幅が狭い耐力壁フレームであっても、高耐力、高剛性で、かつ地震発生時に震動に対して紡錘型の履歴ループを有する構成となる。はしご形耐力壁フレームとし、かつ上記のように片方の縦フレーム材だけを基礎等に接合する構成と組み合わせることで、高耐力、高剛性、紡錘型履歴ループと、反力低減との両効果を併せ持つことができる。また、梯子形として耐力壁フレームの幅を狭め、隣合う耐力壁フレームの間の幅を広げることで、前記梁の下に、開口、大空間をつくることができる。
この発明の鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造は、一対の縦フレーム材の間に耐力要素が接合された耐力壁フレームが、梁の下に2枚間隔を明けて設置された鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造であって、前記2枚の耐力壁フレーム前記一対の縦フレーム材のうちの、互いに非対向側の縦フレーム材、下端が前記鉄骨造建築物の基礎または土台と接合された柱とされ、互いの対向側の縦フレーム材は、下端が前記基礎および土台のいずれに対しても非接合であって上端が前記梁に接合されているため、耐力壁の設置箇所において、基礎やアンカーボルトに作用する反力を小さくすることができる。
前記耐力壁フレームが、前記一対の縦フレーム材の間に前記耐力要素となる複数本の横フレーム材を上下に並べて設置したはしご形耐力壁フレームである場合は、幅が狭い耐力壁フレームであっても、高耐力、高剛性で、かつ震動に対する紡錘型の履歴ループを有する構成としながら、前記の反力低減の効果が得られる。そのため、耐力壁フレームの幅を狭めて耐力壁間の間隔を広げ、前記梁の下に大開口、大空間をつくることができる。
この発明の第1の実施形態に係る鉄骨造建築物における耐力壁設置構造を適用した耐力壁門形設置構造の正面図である。 (A),(B)はそれぞれ図1の上部および下部の拡大図である。 同耐力壁設置構造の作用説明図である。 この発明の他の実施形態に係る鉄骨造建築物における耐力壁設置構造の正面図である。 従来例の正面図である。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図3と共に説明する。図1は、鉄骨造建築物の耐力壁門形設置構造を示す。鉄骨造建築物は、戸建住宅であっても良く、その他の各種の建築物であっても良い。この耐力壁門形設置構造は、2枚の耐力壁フレーム1,1を梁2と基礎3との間に、互いに間隔を開けて設置して構成される。各耐力壁フレーム1,1は梁2の長手方向に沿って設けられる。梁2は例えばH形鋼等の鉄骨である。基礎3は、基礎梁または布基礎等であり、独立基礎であっても良い。各耐力壁フレーム1は、例えば縦横比率(高さ/横幅)が、5〜15程度とされる。
各耐力壁フレーム1は、一対の縦フレーム材5,6の間に、耐力要素である横フレーム材7を上下に並べて設置して構成される。各縦フレーム材5,6は、角形鋼管、またはその他の軽量形鋼等の形鋼からなる。横フレーム材7は、リップ溝形鋼、またはその他の軽量形鋼等の形鋼からなり、両端の端面に接合プレート7aが溶接されている。横フレーム材7の両端は、前記接合プレート7aを縦フレーム材5,6に溶接することなどで、両側の縦フレーム材5,6に接合されている。横フレーム材7の接合プレート7aは必ずしも設けなくても良く、形鋼からなる横フレーム材7の端面を縦フレーム材5,6に直接に溶接等で接合しても良い。横フレーム材7は、図示の例では、耐力、剛性を調整するための孔10が複数設けられている。
耐力壁フレーム1の一対の縦フレーム材5,6のうちの一方の縦フレーム材5、具体的には2枚の耐力壁フレーム1,1の非対向側の縦フレーム材5は、下端が前記基礎3と接合された柱とされ、もう一方の縦フレーム材6、つまり2枚の耐力壁フレーム1,1の対向側の縦フレーム材6は、下端が前記基礎3対しても非接合である。この非接合とする縦フレーム材6は、例えば横フレーム材7の上下配列の1ピッチ程度、基礎3の上面から離れる長さとされている。基礎3の代わりに土台に接合する場合も上記と同様である。各耐力壁フレーム1の各縦フレーム材5,6の上端は、いずれも梁2に対して接合される。
縦フレーム材5の基礎3への接合は、例えば縦フレーム材5を構成する形鋼の下端に溶接等で接合された柱脚金物8を基礎3に載せ、基礎3に設けられたアンカーボルト(図示せず)に接合することで行われる。各縦フレーム材5,6の上端の梁2への接合は、例えば縦フレーム材5,6を構成する形鋼の上端に溶接等で接合された接合金物9を梁2の下フランジの下面にボルト等で接合することにより行われる。
この構成の鉄骨造建築物における耐力壁設置構造によると、耐力壁フレーム1における一方の縦フレーム材5が基礎3に接合され、もう一方の縦フレーム材6は基礎3に対し非接合とされる。そのため、前記耐力壁フレーム1は、方杖形のラーメンフレームと同様に作用し、基礎3やアンカーボルト等に作用する反力を小さくすることができる。
また、耐力壁フレーム1をはしご形としたため、幅が狭い耐力壁フレーム1であっても、高耐力、高剛性で、かつ地震発生時に震動に対して紡錘型の履歴ループを有する構成となる。
このように梯子形として耐力壁フレーム1の幅を狭めることで、梁2の下における隣合う耐力壁フレーム1,1の間の幅を広げることができ、梁2の下に大開口、大空間をつくることができる。
図3はこの耐力壁門形設置構造の作用説明図である。モーメントの釣り合い式より、PH=TLである。ただし、P:地震力、T:引張力、H:耐力壁フレーム1の高さである。Lは横方向のスパンであって、非ラーメンフレームとする場合は、1枚の耐力壁フレーム1の幅であり、図1の例のようなラーメンフレームとして機能する構成とする場合は、両耐力壁フレーム1,1の柱となる互いに遠い縦フレーム材5,5間の距離である。
非ラーメンフレームである軸組構造の耐力壁の場合は、H=2730mm、L=910mmとすると、T=3Pである。
ラーメンフレームの場合は、H=2730mm、L=3640mmとすると、T=0.75Pとなる。
このように、ラーメンフレームで耐震補強する方が、接合部への引張力は小さくなる。すなわち、柱となる縦フレーム材5と基礎3やその接合用のアンカーボルトに作用する引張力が小さくなる。
図4はこの発明の他の実施形態を示す。この実施形態は、図1の実施形態において、横フレーム材7を設けた構成に代えて、耐力要素17として面材を用いている。耐力要素17となる面材は、孔開き鋼板等の鋼板や、波形鋼板等が用いられ、両縦フレーム材5,6に接合される。
その他の構成,効果は、図1〜図3に示した実施形態と同様である。
1…耐力壁フレーム
2…梁
3…基礎
5,6…縦フレーム材
7…横フレーム材(耐力要素)
10…孔
17…耐力要素

Claims (2)

  1. 一対の縦フレーム材の間に耐力要素が接合された耐力壁フレームが、梁の下に2枚間隔を明けて設置された鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造であって、
    前記2枚の耐力壁フレーム前記一対の縦フレーム材のうちの、互いに非対向側の縦フレーム材、下端が前記鉄骨造建築物の基礎または土台と接合された柱とされ、互いの対向側の縦フレーム材は、下端が前記基礎および土台のいずれに対しても非接合であって上端が前記梁に接合された、
    鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造。
  2. 請求項1に記載の鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造において、前記耐力壁フレーム、前記一対の縦フレーム材の間に前記耐力要素となる複数本の横フレーム材上下に並べて設置されたはしご形耐力壁フレームである鉄骨造建築物における耐力壁門形設置構造。
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