JP6312130B2 - 柱梁構造及び梁端部材 - Google Patents
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Description
特許文献1は、鉄筋コンクリート梁部のうち鉄骨梁部寄りの端部を補強することで、この補強部と連続する鉄骨梁部の両側部分を塑性ヒンジ領域とした複合梁を開示している。これにより、塑性変形に強くするとともに、必要保有水平耐力を低く抑えている。
特許文献2は、鉄筋コンクリート梁部及び鉄骨梁部の各長さの比率を調整することで梁の剛性の調整が可能であることを開示するとともに、柱から鉄筋コンクリート梁部を挿通して緊張されたPC鋼材の中央寄りの端部を、鉄骨梁部の端部に定着させた複合梁を提案している。これにより、設計上の融通性を持たせることができる。
本発明の第2の目的は、梁端部の固定度を確保しつつ梁とダブルコラムとの合理的な接合構造を有する柱梁構造を提案することである。
本発明の第3の目的は、コンクリートの使用量を節約できる梁端部材を提案することである。
2つの柱部材と、両柱部材の間に架設される複合梁とからなる柱梁構造であって、
上記複合梁は、複合梁の梁端部材である一対の第1梁部と、複合梁の長手方向の中央部を形成する第2梁部とで構成され、
第1梁部の基端側は各柱部材に対して剛接合されており、
第1梁部の先端側と第2梁部の端部とはピン接合されており、
2つの柱部材のうち少なくとも一方は、複合梁の長手方向と直交する方向に並設された一対の柱部からなるダブルコラムであり、
上記第1梁部は、上記第2梁部とピン接合された主鉄骨部を有しており、
かつ、上方から見て主鉄骨部の両側から上記各柱部へ至る少なくとも一対の応力伝達鋼材を設けており、これら応力伝達鋼材の端部を各柱部に連係させた。
この構成では、図13(B)に示すように、第1梁部B1に対する応力と第2梁部B2に対する応力とが均等化される構造を提案している。これに対して、図13(A)は、第1梁部B1の長さが相対的に大き過ぎ、端部応力が過剰となった事例である。図13(C)は、第2梁部B2の長さが相対的に小さ過ぎ、中央部応力が過剰となった事例である。本発明では、ピン接合の位置で応力が零になるので、各梁部の長さの設定により、各梁部への応力が均等化された合理的な梁の設計ができる。なお、図13(B)から判るように、各梁部の応力の均等化とは、各梁部に作用する応力の最大値(絶対値)の均等化であり、梁の長さ方向の全ての部分の応力が均等化されるわけではない。
一対の柱部を並設した方向と直交する方向に延びる主鉄骨部と、
上方から見てこの主鉄骨部の両側に主鉄骨部に並行して配置した一対の主鉄筋と、
これら主鉄骨部及び鉄筋を囲むコンクリート部とからなり、
上記一対の主鉄筋の基端部を、上記柱部との接合可能な接合部とするとともに、主鉄筋の先端部が主鉄骨部へ近接するように形成しており、
コンクリート部の先端側を、先細りのテーパ状部とした。
また第1の手段に係る発明によれば、第1梁部の主鉄骨部と並行する主鉄筋の基端を柱部に応力伝達鋼材として連係させたから、複合梁の荷重を主鉄筋に確実に伝達できる。
第2の手段に係る発明によれば、主鉄筋の先端部が主鉄骨部へ近接するから、第2梁部に生じた力が主鉄骨部を介して、主鉄筋にスムーズに伝達できると共に、梁端部材の梁端部材の先端側を先細りのテーパ状としたから、コンクリートの使用量を節約できる。
B…複合梁 B1…第1梁部 B2…第2梁部
e1…基端部 e2…先端部 J…中間継手 K…機械継手
L…補助継手 T…応力伝達鋼材
10…柱部 10a…柱部分 12…上側外梁部 14…下側外腰壁部
16…柱PCaユニット 18…グラウト 20…縦主鉄筋
22…梁PCaユニット 22a…後打ち部
24…第1横主鉄筋 26…第2横主鉄筋
30…主鉄骨部 30a…先部 32…コンクリート部 32a…矩形部
32b…台形テーパ状部 33…補助鉄骨部
34…梁用主鉄筋 34A…第1梁用主鉄筋 34B…第2梁用主鉄筋
35…鉄筋先部 36…梁用補助鉄筋
38…固定具
42…ひび割れ補強鉄筋
44…アンカーボルト 46…スタッド
50…連結プレート 52…ベースプレート
Claims (2)
- 2つの柱部材と、両柱部材の間に架設される複合梁とからなる柱梁構造であって、
上記複合梁は、複合梁の梁端部材である一対の第1梁部と、複合梁の長手方向の中央部を形成する第2梁部とで構成され、
第1梁部の基端側は各柱部材に対して剛接合されており、
第1梁部の先端側と第2梁部の端部とはピン接合されており、
2つの柱部材のうち少なくとも一方は、複合梁の長手方向と直交する方向に並設された一対の柱部からなるダブルコラムであり、
上記第1梁部は、上記第2梁部とピン接合された主鉄骨部を有しており、
かつ、上方から見て主鉄骨部の両側から上記各柱部へ至る少なくとも一対の応力伝達鋼材を設けており、これら応力伝達鋼材の端部を各柱部に連係させたことを特徴とする、柱梁構造。 - 1対の柱部からなるダブルコラムに接続するための複合梁の梁端部材であって、
一対の柱部を並設した方向と直交する方向に延びる主鉄骨部と、
上方から見てこの主鉄骨部の両側に主鉄骨部に並行して配置した一対の主鉄筋と、
これら主鉄骨部及び鉄筋を囲むコンクリート部とからなり、
上記一対の主鉄筋の基端部を、上記柱部との接合可能な接合部とするとともに、主鉄筋の先端部が主鉄骨部へ近接するように形成しており、
コンクリート部の先端側を、先細りのテーパ状部としたことを特徴とする、梁端部材。
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