JP2662940B2 - ボルト穴周囲ローレット加工工具 - Google Patents
ボルト穴周囲ローレット加工工具Info
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Description
てボルト締めにて継ぐ場合に、合わせ面が滑らないよう
に、ボルト穴周囲にローレット刻みを均一に且つ深さを
調節可能に刻み付ける加工工具に関する。
鋼材を継ぐために、その平面部を直接重ね合わせるかま
たは目板を重ねてボルトで継ぐ場合が多い。その際に先
ず最初に1〜2本のボルトにて仮締めし、柱や梁が曲が
り等なく組み立てられていることを確かめてから,残り
の多くのボルトまたはリベットを取付けることになる。
上記のように継目を少数ボルトで仮締めして組立てた場
合に、継目は鋼材の自重によりボルトとボルト穴の隙間
だけ滑り、柱や梁の曲がりを生じることがある。その場
合は曲り修正のため工事は著しく停滞し工事費に及ぼす
影響は大きい。
力がその部分に掛かる荷重より小さいためであるから、
ボルトの締付力か摩擦係数のいずれかを大きくしなけれ
ばならない。しかしボルトの締付力には限度があるので
摩擦係数の増大が望まれる。上記の滑り現象は仮締ボル
トのみに止どまらず、本締用全ボルトについても起こる
可能性がある。例えば大地震のような場合には同様な傾
向が見られるので、耐震強度を増加するためにも全ての
ボルトの滑りをなくすことについて研究する必要があ
る。
日付特願平6−171536号をもって、ボルト穴周辺
部分の摩擦係数を高めるためのローレット模様を刻む加
工工具を提供し、業界の好反響を呼びつつある。しかし
該加工工具のローレットの鋼板に対する押付力は作業者
の力に依存しているため、ローレット模様の深さは作業
者により異なり、又鋼板に対しローレット加工工具が正
確に直角でない場合は、1個のボルト穴の周囲でもロー
レット模様の深さに、深い部分と浅い部分が生じ、滑止
め効果が減少するおそれがある。
のボルト穴の滑りを防止するため、ボルト穴周辺のロー
レット刻みが効果的であるために、その深さが調節でき
月つ全円周で常に均一且つ一定となるローレット刻み加
工工貝の提供を目的とする。
にローレット模様を均一且つ一定深さに刻むため、2組
のローレット駒3をローレットブロック1の中心の両側
に対称的にローレットピン3aにより支持し、ローレッ
トブロックの中心穴に、錐又はロッド2の下端を下面か
ら突出する状態て差込み、上端はスプリングケース4上
方の掴み円筒5内にテーパーで固定し、ローレットブロ
ックの上部をスプリングケースの底蓋9を介して押さえ
るスプリング7をスプリングケース内に設け、ローレッ
トを支持する軸に直角で水平な支持ピン11を、上部円
筒12と錐又はロッドの長穴10を貫通させてローレッ
トブロックを回転部分に連結し、又はローレットブロッ
ク上部の立板18をスプリングケースの底蓋の下部に、
中心部を除き対向する2本の支持ピン11aを両側から
差込んでローレットブロックを回転部分に連結し、掴み
円筒5をボール盤、NC装置付ボール盤または可搬式電
動ボールに固定して押下げ回転するボルト穴周囲ローレ
ット加工工具である。
と異なる点の一つはローレット刻みの深さを概略一定に
するため、スプリングを内蔵していることである。この
スプリングを予め所定の力で圧縮してスプリングケース
内に、縮むことはできるが伸びることはできないように
閉じ込めておき、使用時にローレットを鋼板に押し付け
る際に、スプリングが更に幾らか縮む状態にして作業す
れば、ほぼ所定の力でローレットを押し付けることにな
り、ローレット模様を一定の深さに刻むことができる。
る他の点は、鋼板面とローレットブロックの中心線が直
角でない場合にもローレット刻みを穴の全周で均一にす
ることである。そのためにはローレットブロックを錐又
はロッドにローレット軸に直角なピンで取付け、ローレ
ットブロックがローレットピンを含む垂直面内で揺動可
能であることと、作動中は上記のように常にスプリング
ケース底蓋を押上げている必要がある。錐又はロッドに
長穴を設けたのは、ローレットブロックが錐又はロッド
に対して上下動可能であるためである。ローレット駒は
1個で幅広いものを使用すると、中心に対し内側端と外
側端の回転半径に差があり、ローレット刻みの目がつぶ
れる虞があるので、幅狭いもの複数個を重ねて使用する
方がよい。又近年の大工事では継目板だけを多数重ねて
先に穴開けを行い、後で穴開け済み継目板1枚毎にロー
レット作業を行う方がよい場合もある。この場合は穴開
け作業は終わっているので錐の代りにロッドを使用す
る。尚、ローレット刻みの模様はローレット駒の組み合
わせにより、幾種類もの形状が作れる。
ると、中心に対し内側端と外側端の回転半径に差があ
り、ローレット刻みの目がつぶれる虞があるので、幅狭
いもの複数個を重ねて使用する方がよい。又近年の大工
事では継目板だけを多数重ねて先に穴開けを行い、後で
穴開け済み継目板1枚毎にローレット作業を行う方がよ
い場合もある。この場合は穴開け作業は終わっているの
で錐の代りにロッドを使用する。尚、ローレット刻みの
模様はローレット駒の組み合わせにより、幾種類もの形
状が作れる。
力を、上端をスプリングケース4の上部の掴み円筒5内
に固定されたロッド2を経由して得る構造になってい
る。又ローレット駒3は3個づつを中心の両側に設けて
いる。図1はロッドを組込んだローレット加工工具の部
分断面図である。ローレットブロック1はその中央を上
下に貫く穴にロッド2を貫通させ、その底面にはロッド
2を狭んで対称にローレット駒3が3個づつがローレッ
トピン3aにより取付けられている。ロッド2の上端は
シャンクドリルと同様にテーパーが付けられ、スプリン
グケース4の上部の掴み円筒5の内部のテーパー穴に差
込み固定されている。錐抜用抜取用長穴6はロッド2を
外す時に楔を打込む穴である。スプリングケース4には
コイルスプリング7が内蔵され、蓋受8により上下移動
する底蓋9の位置によってスプリング7に任意の圧縮力
を保持させる。
下移動するのでロッド2に長穴10を設け、ローレット
ブロック1の上部円筒12と長穴10を支持ピン11に
よって貫通し、ローレットブロック1をロッド2に連結
する。その場合支持ピン11をローレットピン3aに直
角に貫通することによりローレットブロック1を揺動可
能にし、両側のローレット駒3を均等に鋼板に押付ける
ことができる。尚、ローレットブロック1を揺動させる
ためには、ロッド2と中心穴の間隙13は揺動分だけ大
きくする必要がある。更にローレットブロック1の上面
は支持ピン11に平行な円筒面とするが、その曲率の中
心である支持ピン11は絶えず移動するので、円筒面は
この場合単にひっ掛かりのない曲面に過ぎない。
してスプリング7に所定の圧縮力を与えて、掴み円筒5
をボール盤,NC装置付ボール盤又可搬式電動ボールの
チャックに取付ける。鋼板のボルト穴にロッド2を差込
み回転しながら、下方に力を加えることによりスプリン
グ7は更に縮まり、底蓋9の下面は蓋受8の鍔部20か
ら離れる。その時点でスプリング7は略所定の圧縮力で
ローレット駒3を鋼板に押付けていることになる。この
状態を保らながら作業を続行することにより、穴周囲の
ローレット刻みを所定の深さにすることができる。又鋼
板面とボール盤、NC装置付ボール盤又は可搬式電動ボ
ールの軸の角度が直角に誤差がある場合には、ローレッ
トブロック1は支持ピン11の周りに揺動回転して、ロ
ーレット駒3と鋼板は平行になり均一深さのローレット
刻みが得られる。
ト刻み工具に比し大荷重に耐える機種に関する。図2は
錐2aを組込んだローレット加工工具の部分断面図(2
点鎖線は90度位相を変えた支持ピン11a部の部分断
面側面図)である。1はローレットブロックで、下面に
ローレット駒3を左右5個づつをローレットピン3aに
より支持している。ローレットブロック1の上面にはロ
ーレットピン3aとは直角方向の支持ピン11aを固定
する立板18を設け、スプリングケース4の底蓋9の下
部に支持ピン11aを両側で差込み、スプリングケース
4を経由して回転力はローレットブロック1に伝わる
が、底蓋9がスプリングケース4に対し回転滑りを起こ
さないように、スプリングケース4から回り止めピン1
5を底蓋9の側壁の縦溝16に差込み、回り止めと同時
にスプリング7の伸縮をも可能にしている。
5となり、内部のテーパー穴にはテーパーシャンク錐2
aが挿入され固定されている。錐2aの上部の錐抜取用
長穴6は楔を打込んで錐2aを取り外す穴に過ぎない。
錐2aはローレットブロック1の中心穴を単に貫通して
下方に突出す。スプリングケース4はスプリング7を内
蔵し、底蓋9は蓋受8によって支持されると共にスプリ
ング7を圧縮してその強度を調節する。
装置付ボール盤又は可搬式電動ボールのチャックにて掴
み円筒5を掴み、回転して鋼板の所定点に押付ければ、
錐2aは鋼板に穴を開け引続き穴周縁にローレット模様
を刻み付ける。ローレット模様を刻む時は、底蓋9の鍔
部20が蓋受8から離れて浮き上がる状態になった時点
で、押付け力は所定の力に達したことを示すので、この
状態を保って作業すれば作業者が代わっても同じ深さの
ローレット模様を刻むことができる。尚、鋼板面に対し
本ローレット加工工具の中心線が正確に垂直でない時
は、ローレットブロック1は支持ピン11aの周りに揺
動してローレット軸を鋼板面に平行に保ち、ローレット
模様を全周囲均一に刻み付ける。この揺動を許すため、
ローレットブロック1中心穴と錐2aの間には間隙13
を設ける。
販売され、NC装置付ボール盤についてもボール盤の主
流となっている。これを使用する場合は前記のように従
来ののボール盤等と同様に使用することもできるが、穴
開けを済ませた鋼板に対し、、NCを利用して機械的に
穴位置を決めるようにすると、次の工程からはガイドに
なるロッドは使用しなくても次々に穴縁にローレット刻
みを付けることができ、穴にロッドを抜き差しする時間
を節約することがてきる。
使用すれば、鋼板のボルト穴周囲面の摩擦係数を容易に
増大することができ、鋼板接触面の滑り無くし建設物の
変形を防止することができる。更にローレットブロック
の揺動機構により、鋼板とローレット加工工具との直角
の誤差による不均一加工を修正し、ローレット模様刻み
が円周で均一にできる。又スプリングを内蔵することに
より作業者が変わっても、工具が変わっても、一定深さ
のローレット刻みを付けることになり、ボルト継に対す
る信頼性を高めることできる。また鋼材出荷側から見れ
ば、鋼材表面を錆びさせるための野積みの必要がなくな
り、車両への積込み、荷下ろしなどの経費の節約とな
る。
1の一部断面側面図
の一部断面側面図(2点鎖線は90度位相を変えた支持
ピン11a部の部分断面側面図)
Claims (3)
- 【請求項1】 ボルト穴周縁にローレット模様を均一で
且つ一定深さ刻むために、2組のローレット駒(3)を
中心の両側に対称的にローレットピン(3a)により支
持するローレットブロック(1)の中心穴に、錐又はロ
ッド(2)の下端を下面から突出すように差込み,上端
をスプリングケース(4)上方の掴み円筒(5)内に固
定し、ローレットブロックの上部を底蓋(9)を介して
押さえるスプリング(7)をスプリングケース内に設
け、ローレットピン(3a)に直角水平な支持ピン(1
1又は11a)によりローレットブロックを回転部分に
連結し、掴み円筒(5)をボール盤、NC装置付ボール
盤または可搬式電動ボールに固定して押下げ回転するボ
ルト穴周囲ローレット加工工具 - 【請求項2】 ローレットブロック(1)の中央を上下
に貫く錐又はロッド(2)に長穴10を設け、ローレッ
トブロックの上部円筒(12)と長穴(10)を支持ピ
ン(11)で貫通した請求項(1)記載のボルト穴周囲
ローレット加工工具 - 【請求項3】 ローレットブロック(1)の上部立板
(18)とスプリングケース底蓋(9)の下部を、中心
部を除いて対向する2本の支持ピン(11a)で連結し
た請求項(1)記載のボルト穴周囲ローレット加工工具
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17929195A JP2662940B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | ボルト穴周囲ローレット加工工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17929195A JP2662940B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | ボルト穴周囲ローレット加工工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08336707A JPH08336707A (ja) | 1996-12-24 |
JP2662940B2 true JP2662940B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=16063265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17929195A Expired - Lifetime JP2662940B2 (ja) | 1995-06-12 | 1995-06-12 | ボルト穴周囲ローレット加工工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662940B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6711803B1 (en) | 1998-12-25 | 2004-03-30 | Takashima Corporation | Method of joining steel products, method of processing junction surfaces of steel products, and reinforcing member |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102294494A (zh) * | 2011-08-14 | 2011-12-28 | 无锡振华机械有限公司 | 镗刀具 |
CN102284722A (zh) * | 2011-08-14 | 2011-12-21 | 无锡振华机械有限公司 | 一种镗刀具 |
-
1995
- 1995-06-12 JP JP17929195A patent/JP2662940B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6711803B1 (en) | 1998-12-25 | 2004-03-30 | Takashima Corporation | Method of joining steel products, method of processing junction surfaces of steel products, and reinforcing member |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08336707A (ja) | 1996-12-24 |
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