JPH06223308A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JPH06223308A JPH06223308A JP5009228A JP922893A JPH06223308A JP H06223308 A JPH06223308 A JP H06223308A JP 5009228 A JP5009228 A JP 5009228A JP 922893 A JP922893 A JP 922893A JP H06223308 A JPH06223308 A JP H06223308A
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B19/00—Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
- G11B19/02—Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
- G11B19/04—Arrangements for preventing, inhibiting, or warning against double recording on the same blank or against other recording or reproducing malfunctions
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- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/012—Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic disks
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/02—Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B2005/0002—Special dispositions or recording techniques
- G11B2005/0005—Arrangements, methods or circuits
- G11B2005/0008—Magnetic conditionning of heads, e.g. biasing
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- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B5/00—Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
- G11B5/127—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
- G11B5/31—Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
- G11B5/3109—Details
- G11B5/3113—Details for improving the magnetic domain structure or avoiding the formation or displacement of undesirable magnetic domains
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- Magnetic Heads (AREA)
- Digital Magnetic Recording (AREA)
- Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ディスク装置で、磁気抵抗効果型（Ｍ
Ｒ）ヘッド特有のバルクハウゼンノイズあるいはベース
ラインシフト現象によるリードエラーを回復する。 【構成】 信号再生時にリードエラーが発生すると、ま
ずリトライ機能を働かせ、トラックオフセット機能を作
動させてリードエラー回復を図る。しかし、この動作が
数回（ｎ回）実行されてもリードエラーが回復されない
場合は、次のリード電流制御機能が実行される。これ
は、ヘッド磁性膜（ＭＲ膜）に流すリード電流をエラー
発生時の値から変化させながら上記リトライ機能、オフ
セット機能を作動させてエラー回復を図るもので、この
リード電流変化で磁性膜の磁区構造を変えて上記ノイズ
やシフトを消滅させる。１回のリード電流変化でエラー
が回復しない場合、上記動作を所定の回数（ｋ回）繰り
返す。
Ｒ）ヘッド特有のバルクハウゼンノイズあるいはベース
ラインシフト現象によるリードエラーを回復する。 【構成】 信号再生時にリードエラーが発生すると、ま
ずリトライ機能を働かせ、トラックオフセット機能を作
動させてリードエラー回復を図る。しかし、この動作が
数回（ｎ回）実行されてもリードエラーが回復されない
場合は、次のリード電流制御機能が実行される。これ
は、ヘッド磁性膜（ＭＲ膜）に流すリード電流をエラー
発生時の値から変化させながら上記リトライ機能、オフ
セット機能を作動させてエラー回復を図るもので、この
リード電流変化で磁性膜の磁区構造を変えて上記ノイズ
やシフトを消滅させる。１回のリード電流変化でエラー
が回復しない場合、上記動作を所定の回数（ｋ回）繰り
返す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、信号記録を誘導型磁気
ヘッドで行ない、信号再生を磁気抵抗効果型磁気ヘッド
により行なう複合ヘッドを搭載した磁気ディスク装置等
の磁気記録再生装置に係り、特に、リードエラーの救済
手段（防止手段）を有する磁気記録再生装置に関する。
ヘッドで行ない、信号再生を磁気抵抗効果型磁気ヘッド
により行なう複合ヘッドを搭載した磁気ディスク装置等
の磁気記録再生装置に係り、特に、リードエラーの救済
手段（防止手段）を有する磁気記録再生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、記録再生兼用の誘導型磁気ヘッド
により磁気ディスクに信号の記録、再生を行なう磁気デ
ィスク装置において、例えば特開平１−２５３８０２号
公報に記載されているように、誘導型磁気ヘッド特有の
不安定現象である、ウィグル現象に対応したリードエラ
ー救済手段が提案されている。ウィグル現象とは、記録
終了時の不安定な磁区構造により、再生信号波形が波打
つ現象である。このリードエラー救済手段を説明する。
再生過程において、リードエラーが発生した際には、デ
ィスクコントローラ（以下ＤＫＣと略す）の判断の基に
リトライオペレーション機能が働き、オフセットオペレ
ーション機能が位置決め回路にオフセットスタートを呼
び掛ける。この操作指令を受けた位置決め回路は、位置
決め機構を制御し、リードマージンが最大となるように
（再生出力が最大でリードエラーが最小となるように）
オフセット操作（ヘッドをトラック幅方向に内外に僅か
にずらす操作）を繰り返す。ウィグル現象により上記の
リトライ操作においてもリードエラーが救済できない場
合に以下の操作を行なう。再生時に生じるウィグル現象
が書き込み動作終了時の磁気ヘッドの磁区構造に依存す
ることから、所定の書き込み動作を行なうことで、磁気
ヘッドの磁性膜内に磁束を発生させ、その磁束によりヘ
ッドの磁区構造を不安定な状態から、安定な状態に変化
させる方法である。
により磁気ディスクに信号の記録、再生を行なう磁気デ
ィスク装置において、例えば特開平１−２５３８０２号
公報に記載されているように、誘導型磁気ヘッド特有の
不安定現象である、ウィグル現象に対応したリードエラ
ー救済手段が提案されている。ウィグル現象とは、記録
終了時の不安定な磁区構造により、再生信号波形が波打
つ現象である。このリードエラー救済手段を説明する。
再生過程において、リードエラーが発生した際には、デ
ィスクコントローラ（以下ＤＫＣと略す）の判断の基に
リトライオペレーション機能が働き、オフセットオペレ
ーション機能が位置決め回路にオフセットスタートを呼
び掛ける。この操作指令を受けた位置決め回路は、位置
決め機構を制御し、リードマージンが最大となるように
（再生出力が最大でリードエラーが最小となるように）
オフセット操作（ヘッドをトラック幅方向に内外に僅か
にずらす操作）を繰り返す。ウィグル現象により上記の
リトライ操作においてもリードエラーが救済できない場
合に以下の操作を行なう。再生時に生じるウィグル現象
が書き込み動作終了時の磁気ヘッドの磁区構造に依存す
ることから、所定の書き込み動作を行なうことで、磁気
ヘッドの磁性膜内に磁束を発生させ、その磁束によりヘ
ッドの磁区構造を不安定な状態から、安定な状態に変化
させる方法である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、記録
再生兼用の誘導型磁気ヘッドのウィグル現象を防止する
のに有効である。しかしながら、記録時に誘導型磁気記
録ヘッドを用い、再生時に磁気抵抗効果型ヘッド（ＭＲ
ヘッド）を用いる磁気ディスク装置では、信号記録用の
ヘッドと再生用のへッドが異なるためリードエラーを救
済する新しい方法が必要である。
再生兼用の誘導型磁気ヘッドのウィグル現象を防止する
のに有効である。しかしながら、記録時に誘導型磁気記
録ヘッドを用い、再生時に磁気抵抗効果型ヘッド（ＭＲ
ヘッド）を用いる磁気ディスク装置では、信号記録用の
ヘッドと再生用のへッドが異なるためリードエラーを救
済する新しい方法が必要である。
【０００４】磁気抵抗効果型ヘッドによる再生過程を説
明する。磁気ディスクから発生する磁界により、それに
対応して通常、磁気抵抗効果を有するヘッド磁性膜（Ｍ
Ｒ膜）は滑らかに磁化回転する。これによりこの磁性膜
の電気抵抗は変化し、磁性膜に直流リード電流（バイア
ス電流）を通電することで、上記電気抵抗変化を電圧変
化として取りだすことができる。
明する。磁気ディスクから発生する磁界により、それに
対応して通常、磁気抵抗効果を有するヘッド磁性膜（Ｍ
Ｒ膜）は滑らかに磁化回転する。これによりこの磁性膜
の電気抵抗は変化し、磁性膜に直流リード電流（バイア
ス電流）を通電することで、上記電気抵抗変化を電圧変
化として取りだすことができる。
【０００５】しかし、磁気抵抗効果型ヘッドでは、ヘッ
ド磁性膜が磁区構造を構成するためにこのヘッド特有の
バルクハウゼンノイズあるいはベースラインシフトとい
う現象が発生することが知られている。両方共、磁性膜
の磁区構造の挙動に起因して発生し、リード中の再生信
号波形に大きな歪が生じるものである。このベースライ
ンシフトは、再生波形の零レベルが正または負方向にシ
フトする現象で、磁区の不連続な動きによりヒステリシ
スが発生するため、起こるものと考えられる。
ド磁性膜が磁区構造を構成するためにこのヘッド特有の
バルクハウゼンノイズあるいはベースラインシフトとい
う現象が発生することが知られている。両方共、磁性膜
の磁区構造の挙動に起因して発生し、リード中の再生信
号波形に大きな歪が生じるものである。このベースライ
ンシフトは、再生波形の零レベルが正または負方向にシ
フトする現象で、磁区の不連続な動きによりヒステリシ
スが発生するため、起こるものと考えられる。
【０００６】一般に、磁気ディスク装置では、データを
検出する場合、再生信号波形のピークで信号パルスを作
り、該信号パルスを信号弁別窓にかけ、該信号弁別窓内
の信号パルスの有無によってデータを検出する。しかし
ながら、再生信号波形にバルクハウゼンノイズあるいは
ベースラインシフトが発生している再生信号波形では、
信号の時間的なピーク位置がずれ、信号パルスが信号弁
別窓からはずれてリードエラーが生じる。または、信号
に擬似ピークが生じ信号弁別窓内に信号パルスが複数個
存在しリードエラーが生じる。
検出する場合、再生信号波形のピークで信号パルスを作
り、該信号パルスを信号弁別窓にかけ、該信号弁別窓内
の信号パルスの有無によってデータを検出する。しかし
ながら、再生信号波形にバルクハウゼンノイズあるいは
ベースラインシフトが発生している再生信号波形では、
信号の時間的なピーク位置がずれ、信号パルスが信号弁
別窓からはずれてリードエラーが生じる。または、信号
に擬似ピークが生じ信号弁別窓内に信号パルスが複数個
存在しリードエラーが生じる。
【０００７】磁気ディスク装置が今後益々高記録密度化
されることにより、信号弁別窓は更に狭まることが必至
であり、バルクハウゼンノイズあるいはベースラインシ
フトによりリードエラーが起こる確率は増大する。
されることにより、信号弁別窓は更に狭まることが必至
であり、バルクハウゼンノイズあるいはベースラインシ
フトによりリードエラーが起こる確率は増大する。
【０００８】従って、本発明の目的は、上記従来技術の
問題点を解決し、信号を誘導型磁気ヘッドで記録し、磁
気抵抗効果型ヘッドで再生する複合ヘッドを備えた磁気
記録再生装置において、磁気抵抗効果型ヘッドによるバ
ルクハウゼンノイズまたはベースラインシフトの発生を
防止し、リードエラーのない磁気記録再生装置を提供す
ることにある。
問題点を解決し、信号を誘導型磁気ヘッドで記録し、磁
気抵抗効果型ヘッドで再生する複合ヘッドを備えた磁気
記録再生装置において、磁気抵抗効果型ヘッドによるバ
ルクハウゼンノイズまたはベースラインシフトの発生を
防止し、リードエラーのない磁気記録再生装置を提供す
ることにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、磁気記録媒体へ信号を記録する誘導型磁
気ヘッドと磁気記録媒体から信号を再生する磁気抵抗効
果型ヘッドとからなる複合ヘッドを有する磁気記録再生
装置において、リードエラーを検出したときリトライ動
作を指示する手段と、前記リトライ動作が所定回数繰り
返されたものと判定されたとき、前記磁気抵抗効果型ヘ
ッドの磁性膜に流すリード電流を変化させることにより
リードエラーを防止する手段とを備えたものである。
め、本発明は、磁気記録媒体へ信号を記録する誘導型磁
気ヘッドと磁気記録媒体から信号を再生する磁気抵抗効
果型ヘッドとからなる複合ヘッドを有する磁気記録再生
装置において、リードエラーを検出したときリトライ動
作を指示する手段と、前記リトライ動作が所定回数繰り
返されたものと判定されたとき、前記磁気抵抗効果型ヘ
ッドの磁性膜に流すリード電流を変化させることにより
リードエラーを防止する手段とを備えたものである。
【００１０】このリードエラーを防止する手段として
は、リード電流をリードエラー発生時の値から増加また
は減少させ、その後必要に応じて元の電流値に戻すよう
にしたり、リード電流をリードエラー発生時とは逆極性
にして通電する構成とすることができる。
は、リード電流をリードエラー発生時の値から増加また
は減少させ、その後必要に応じて元の電流値に戻すよう
にしたり、リード電流をリードエラー発生時とは逆極性
にして通電する構成とすることができる。
【００１１】
【作用】上記構成に基づく作用を説明する。
【００１２】磁気抵抗効果型ヘッドは、磁気抵抗効果を
有するヘッド磁性膜（ＭＲ膜）の磁区構造の不安定性に
起因して、このヘッド特有のバルクハウゼンノイズある
いはベースラインシフトという現象が発生する。そこ
で、本発明では、このような現象が発生したとき、磁気
抵抗効果型ヘッドによる磁気ディスク等の磁気記録媒体
からの信号の再生に必要な、磁気抵抗効果を有する磁性
膜（ＭＲ膜）に流す直流リード電流（直流バイアス電
流）を所定の状態に変化させることにより、このヘッド
磁性膜の磁区構造を変えるようにする。これによって、
上記リードエラー救済（防止）手段を実施する前の磁区
構造により発生していたバルクハウゼンノイズあるいは
ベースラインシフトはほとんど消滅し、それゆえバルク
ハウゼンノイズあるいはベースラインシフトにより発生
していたリードエラーを救済する（なくする）ことがで
きる。
有するヘッド磁性膜（ＭＲ膜）の磁区構造の不安定性に
起因して、このヘッド特有のバルクハウゼンノイズある
いはベースラインシフトという現象が発生する。そこ
で、本発明では、このような現象が発生したとき、磁気
抵抗効果型ヘッドによる磁気ディスク等の磁気記録媒体
からの信号の再生に必要な、磁気抵抗効果を有する磁性
膜（ＭＲ膜）に流す直流リード電流（直流バイアス電
流）を所定の状態に変化させることにより、このヘッド
磁性膜の磁区構造を変えるようにする。これによって、
上記リードエラー救済（防止）手段を実施する前の磁区
構造により発生していたバルクハウゼンノイズあるいは
ベースラインシフトはほとんど消滅し、それゆえバルク
ハウゼンノイズあるいはベースラインシフトにより発生
していたリードエラーを救済する（なくする）ことがで
きる。
【００１３】ヘッド磁性膜に流すリード電流を変化させ
るのに加えて、またはこれに代えて、誘導型記録ヘッド
により所定の書き込みを行ない、それにより発生する書
き込み磁界を近接する磁気抵抗効果型ヘッドの磁性膜に
作用させることによっても、同様に磁区構造を変えて上
記ノイズやベースラインシフトを消滅させてリードエラ
ーを救済することができる。
るのに加えて、またはこれに代えて、誘導型記録ヘッド
により所定の書き込みを行ない、それにより発生する書
き込み磁界を近接する磁気抵抗効果型ヘッドの磁性膜に
作用させることによっても、同様に磁区構造を変えて上
記ノイズやベースラインシフトを消滅させてリードエラ
ーを救済することができる。
【００１４】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面により説明す
る。図１は、本発明の一実施例の磁気ディスク装置の動
作を説明するフローチャートである。
る。図１は、本発明の一実施例の磁気ディスク装置の動
作を説明するフローチャートである。
【００１５】図１において、信号再生時にリードエラー
が発生した場合（１０１）、まずそのままでリトライ機
能を働かせ（１０２）、それでリードエラーが回復しな
ければオフセット機能を作動させて（１０３）、リード
エラー回復を図る。しかし、この動作が数回（ｎ回）実
行されてもリードエラーが回復されない場合は（１０４
〜１０６）、次のリード電流制御機能が実行される（１
０７）。これは、ＭＲヘッドの磁性膜（ＭＲ膜）に流す
リード電流（バイアス電流）をエラー発生時の値から変
化させながら上記リトライ機能、オフセット機能を作動
させてエラー回復を図るものである（１０８，１０
９）。１回のリード電流変化でエラーが回復しない場
合、上記動作を所定の回数（ｋ回）繰り返す。
が発生した場合（１０１）、まずそのままでリトライ機
能を働かせ（１０２）、それでリードエラーが回復しな
ければオフセット機能を作動させて（１０３）、リード
エラー回復を図る。しかし、この動作が数回（ｎ回）実
行されてもリードエラーが回復されない場合は（１０４
〜１０６）、次のリード電流制御機能が実行される（１
０７）。これは、ＭＲヘッドの磁性膜（ＭＲ膜）に流す
リード電流（バイアス電流）をエラー発生時の値から変
化させながら上記リトライ機能、オフセット機能を作動
させてエラー回復を図るものである（１０８，１０
９）。１回のリード電流変化でエラーが回復しない場
合、上記動作を所定の回数（ｋ回）繰り返す。
【００１６】次に、図２によりリード電流制御方法につ
いて説明する。一つの方法は、図２（電流制御のみ示
す）に示すようにリード電流をエラー発生時の値から微
小ステップずつ段階的に減少あるいは増加させてエラー
回復を図るものである。これによりエラーが回復した場
合リード電流はそのまま保持されリード動作を再開す
る。この電流制御方法は、図３に示すようにバルクハウ
ゼンノイズあるいはベースラインシフトが、ある電流値
のみに発生する特徴を持っているため有効である。
いて説明する。一つの方法は、図２（電流制御のみ示
す）に示すようにリード電流をエラー発生時の値から微
小ステップずつ段階的に減少あるいは増加させてエラー
回復を図るものである。これによりエラーが回復した場
合リード電流はそのまま保持されリード動作を再開す
る。この電流制御方法は、図３に示すようにバルクハウ
ゼンノイズあるいはベースラインシフトが、ある電流値
のみに発生する特徴を持っているため有効である。
【００１７】次の方法は、上記ノイズが、ヘッド磁性膜
の不安定性に起因していることから、リード電流を大き
く変化させ磁性膜の状態を変化させる方法である。その
一つは図４に示すように、リード電流をパルス的に変化
する方法で、リード電流をエラー発生時の値から小さく
した後（０，逆極性を含む）、または、ヘッド性能が劣
化しない範囲で大きくした後、エラー発生時の電流に戻
す方法である。もう一つの方法は、図５に示すようにリ
ード電流の極性をエラー発生時と逆にする方法である。
また、記録用誘導型ヘッドの発生磁界がこれに接近して
配置される磁気抵抗効果型ヘッドの磁性膜（ＭＲ膜）に
達するのを利用し、リード電流制御と組合わせて、ある
いはその代わりに、記録用誘導型ヘッドの発生磁界によ
り、信号再生用の磁気抵抗効果型ヘッドの磁性膜の状態
を変化させる方法も効果がある。
の不安定性に起因していることから、リード電流を大き
く変化させ磁性膜の状態を変化させる方法である。その
一つは図４に示すように、リード電流をパルス的に変化
する方法で、リード電流をエラー発生時の値から小さく
した後（０，逆極性を含む）、または、ヘッド性能が劣
化しない範囲で大きくした後、エラー発生時の電流に戻
す方法である。もう一つの方法は、図５に示すようにリ
ード電流の極性をエラー発生時と逆にする方法である。
また、記録用誘導型ヘッドの発生磁界がこれに接近して
配置される磁気抵抗効果型ヘッドの磁性膜（ＭＲ膜）に
達するのを利用し、リード電流制御と組合わせて、ある
いはその代わりに、記録用誘導型ヘッドの発生磁界によ
り、信号再生用の磁気抵抗効果型ヘッドの磁性膜の状態
を変化させる方法も効果がある。
【００１８】以上、エラー回復のための方法について説
明した。次にこの方法の実現手段について説明する。図
６は、この実現手段である本発明の一実施例の磁気ディ
スク装置の構成図である。磁気ディスク１はスピンドル
２によって駆動され、磁気ディスクには、スライダに搭
載され、磁気ディスクへ信号を記録する誘導型磁気ヘッ
ドと、磁気ディスクから信号を再生する磁気抵抗効果型
ヘッドとを搭載した複合ヘッド３が位置決め機構４によ
って位置決めされている。信号の記録を行なう際には、
ＣＰＵ５の指令によってＤＫＣ（磁気ディスク制御装
置）６を介して記録再生増幅回路７に送られた信号を、
この記録再生増幅回路７が電流信号に変換して記録用誘
導型ヘッドに通電する。この信号記録電流は誘導型ヘッ
ドに磁界を発生させる。この磁界により信号は該磁気デ
ィスクに磁化反転として記録される。信号の再生は、磁
気ディスクに記録された磁化情報を、磁気抵抗効果型ヘ
ッドにより電気信号に変換し、記録再生増幅回路７を通
して検出する。この再生過程においてリードエラーが発
生した際にはＤＫＣ６の判断に基づきリトライ機能６３
が働き、オフセット機能６２が位置決め回路８にオフセ
ットスタートを呼び掛ける。これを受けた位置決め回路
８は、位置決め機構４を制御しリードマージンが最大と
なるようにオフセット操作を自動的に繰り返す。しかし
ながら、この動作においてもリードエラーが回復されな
い場合、ＤＫＣはＣＰＵの命令によりリード電流制御機
能６１を作動させ、リード電流を変化させリードエラー
の回復を行なう。以上のリトライ操作、オフセット操作
及びリード電流制御は、ＤＫＣ内のマイコンにより自動
的に行なって、リードエラーを回復させることができ
る。本実施例によれば、磁気抵抗効果型ヘッド特有のバ
ルクハウゼンノイズあるいはベースラインシフト現象に
よるリードエラーを回復させることができる。
明した。次にこの方法の実現手段について説明する。図
６は、この実現手段である本発明の一実施例の磁気ディ
スク装置の構成図である。磁気ディスク１はスピンドル
２によって駆動され、磁気ディスクには、スライダに搭
載され、磁気ディスクへ信号を記録する誘導型磁気ヘッ
ドと、磁気ディスクから信号を再生する磁気抵抗効果型
ヘッドとを搭載した複合ヘッド３が位置決め機構４によ
って位置決めされている。信号の記録を行なう際には、
ＣＰＵ５の指令によってＤＫＣ（磁気ディスク制御装
置）６を介して記録再生増幅回路７に送られた信号を、
この記録再生増幅回路７が電流信号に変換して記録用誘
導型ヘッドに通電する。この信号記録電流は誘導型ヘッ
ドに磁界を発生させる。この磁界により信号は該磁気デ
ィスクに磁化反転として記録される。信号の再生は、磁
気ディスクに記録された磁化情報を、磁気抵抗効果型ヘ
ッドにより電気信号に変換し、記録再生増幅回路７を通
して検出する。この再生過程においてリードエラーが発
生した際にはＤＫＣ６の判断に基づきリトライ機能６３
が働き、オフセット機能６２が位置決め回路８にオフセ
ットスタートを呼び掛ける。これを受けた位置決め回路
８は、位置決め機構４を制御しリードマージンが最大と
なるようにオフセット操作を自動的に繰り返す。しかし
ながら、この動作においてもリードエラーが回復されな
い場合、ＤＫＣはＣＰＵの命令によりリード電流制御機
能６１を作動させ、リード電流を変化させリードエラー
の回復を行なう。以上のリトライ操作、オフセット操作
及びリード電流制御は、ＤＫＣ内のマイコンにより自動
的に行なって、リードエラーを回復させることができ
る。本実施例によれば、磁気抵抗効果型ヘッド特有のバ
ルクハウゼンノイズあるいはベースラインシフト現象に
よるリードエラーを回復させることができる。
【００１９】ｋ回のリード電流制御でもリードエラーが
回復しない場合、更にオフセット機能を動作することも
できる。また、リトライ機能、オフセット機能、リード
電流制御機能を随時折り混ぜて動作させることもでき
る。
回復しない場合、更にオフセット機能を動作することも
できる。また、リトライ機能、オフセット機能、リード
電流制御機能を随時折り混ぜて動作させることもでき
る。
【００２０】実際の磁気ディスク装置では、複数の磁気
ディスク面に対応する複数の複合ヘッドが設けてあり、
リード電流は、磁気ディスク装置の動作中に、個々のヘ
ッド毎に制御できるようになっている。
ディスク面に対応する複数の複合ヘッドが設けてあり、
リード電流は、磁気ディスク装置の動作中に、個々のヘ
ッド毎に制御できるようになっている。
【００２１】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、記録用の誘導型磁気ヘッドと再生用の磁気抵抗効
果型ヘッドとを用いた磁気記録再生装置において、バル
クハウゼンノイズあるいはベースラインシフトによるリ
ードエラーが発生したとき、ＭＲ効果を有するヘッド磁
性膜に流す直流リード電流を変化させることにより、こ
の磁性膜の磁区構造を変えるようにしたので、これらの
バルクハウゼンノイズあるいはベースラインシフトを消
滅させてリードエラーの発生を防止することができ、も
って、磁気記録再生装置の信頼性を向上させることがで
きるという効果が得られる。
れば、記録用の誘導型磁気ヘッドと再生用の磁気抵抗効
果型ヘッドとを用いた磁気記録再生装置において、バル
クハウゼンノイズあるいはベースラインシフトによるリ
ードエラーが発生したとき、ＭＲ効果を有するヘッド磁
性膜に流す直流リード電流を変化させることにより、こ
の磁性膜の磁区構造を変えるようにしたので、これらの
バルクハウゼンノイズあるいはベースラインシフトを消
滅させてリードエラーの発生を防止することができ、も
って、磁気記録再生装置の信頼性を向上させることがで
きるという効果が得られる。
【００２２】また、上記ノイズによって性能不良となっ
ていたヘッドが使用可能となり、ヘッドの歩留まりが向
上し、低コストの磁気記録再生装置が得られるという効
果もある。
ていたヘッドが使用可能となり、ヘッドの歩留まりが向
上し、低コストの磁気記録再生装置が得られるという効
果もある。
【図１】本発明の一実施例のリードエラー回復機能を有
する磁気ディスク装置の動作を示す説明図である。
する磁気ディスク装置の動作を示す説明図である。
【図２】リード電流制御の一実施例の説明図である。
【図３】バルクハウゼンノイズとリード電流の関係を示
す説明図である。
す説明図である。
【図４】リード電流制御の一実施例の説明図である。
【図５】リード電流制御の一実施例の説明図である。
【図６】本発明の一実施例のリードエラー回復機能を有
する磁気ディスク装置の構成図である。
する磁気ディスク装置の構成図である。
１ 磁気ディスク ２ スピンドル ３ 複合ヘッド ４ 位置決め機構 ５ ＣＰＵ ６ ディスクコントローラ（ＤＫＣ） ７ 記録再生増幅器 ８ 位置決め回路 ６１ リード電流制御機能 ６２ オフセット機能 ６３ リトライ機能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 成重 真治 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 中西 栄司 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 清水 晃一 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 宮本 詔文 茨城県日立市大みか町七丁目１番１号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 福岡 弘継 茨城県日立市大みか町七丁目１番１号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (5)
- 【請求項１】 信号を記録する誘導型磁気ヘッドと信号
を再生する磁気抵抗効果型ヘッドとからなる複合ヘッド
を有する磁気記録再生装置において、リードエラーを検
出したときリトライ動作を指示する手段と、前記リトラ
イ動作が所定回数繰り返されたものと判定されたとき、
前記磁気抵抗効果型ヘッドの磁性膜に流す直流リード電
流を変化させることによりリードエラーを防止する手段
とを備えたことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項２】 前記リードエラー防止手段として、リー
ド電流をリードエラー発生時の値から増加または減少さ
せるように構成したことを特徴とする請求項１記載の磁
気記録再生装置。 - 【請求項３】 前記リードエラー防止手段として、リー
ド電流をリードエラー発生時の値からある値まで増加あ
るいは減少させた後、元の電流値に戻すように構成した
ことを特徴とする請求項１記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項４】 前記リードエラー防止手段として、リー
ド電流をリードエラー発生時とは極性を逆にして通電す
るように構成したことを特徴とする請求項１記載の磁気
記録再生装置。 - 【請求項５】 磁気ディスク装置が動作中に各ヘッド別
にリード電流を制御できるように構成したことを特徴と
する請求項１〜４のいずれか１記載の磁気記録再生装
置。
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