JPH0622285Y2 - トリムカバーの通孔構造 - Google Patents

トリムカバーの通孔構造

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JPH0622285Y2
JPH0622285Y2 JP11432489U JP11432489U JPH0622285Y2 JP H0622285 Y2 JPH0622285 Y2 JP H0622285Y2 JP 11432489 U JP11432489 U JP 11432489U JP 11432489 U JP11432489 U JP 11432489U JP H0622285 Y2 JPH0622285 Y2 JP H0622285Y2
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hole
wadding
trim cover
cover
welded
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は自動車用シートのトリムカバーに開孔する操作
部材等を挿通するための通孔構造に関する。
(従来の技術) 自動車用シートには第4図に示すようにシートクッショ
ン(SC)の外表面を構成するトリムカバー(C)の適宜個所
に通孔(H)を開孔し、この通孔(H)からシートクッション
(SC)のシートフレーム(不図示)に一体に溶接したブラ
ケット(21)を外部に突出させてシートバック(SB)側の下
端より下方に突出するアーム(22)をピン(23)でヒンヂ結
合したものがある。
以上のトリムカバー(C)はPVCなどの熱溶融性の表皮
(11)、ウレタンフォームなどの発泡体製スラブ材(熱溶
融性)ワディング(12)、不織布などのワディング(13)の
積層体から構成され、前記通孔(H)は第5図に示すよう
に、この積層体からなるトリムカバー(C)の所定個所を
切欠した後、第6図に示すように通孔(H)の孔縁に沿っ
て高周波ウエルダに一体に溶着して通孔(H)の孔縁を補
強し、この孔縁からの破損を防止している。
(考案が解決しようとする課題) 以上の従来品は第6図に示すように、前記高周波ウエル
ダによって通孔(H)の孔縁を溶着した際、前記ワディン
グ(13)における圧潰部(12a)から溶融物(12b)(12b)が通
孔(H)の内周端面に漏出して硬化する。
そのため、斯るワディング(13)の溶融物(12b)(12b)が外
部から視覚されるため、シートの美観が損なわれる不具
合があった。特に表皮を皮革風に形成したものにおいて
は、美観が損なわれる。
そこで、本考案はシートのトリムカバーに開孔する通孔
において、高周波ウエルダによって通孔の孔縁周囲を一
体に溶着する際、トリムカバーを構成するワディングの
溶融物が外部に漏出することのないようにすることを目
的とする。
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するための本考案は、通孔の孔縁に沿
って高周波溶着により一体に溶着された環状溶着座部を
設け、該溶着部の内周端面には、前記高周波溶接時に前
記ワディングカバー側に積層した熱可塑性フィルムの溶
融によって形成した被膜を一体に設けてなるものであ
る。
(作用) 溶着部の内周面には被膜が設けてあるため、高周波ウエ
ルダ、ワディングの溶融物は被膜によって塞がれ、外部
への溶融物の漏出を防止することができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図乃至第3図に基づいて
説明する。
第1図は本案構造による通孔(H)を有するトリムカバー
(C)を示し、このトリムカバー(C)は前述の如く、シート
バック(SB)をシートクッション(SC)側に連結するための
ブラケット(21)挿通用の通孔(H)のみならず、リフタ
ー、リクライニングデバイスなどの操作部材挿通用の通
孔など、口縁の一部又は全部が外部に露出する通孔を有
するものに採用する。
トリムカバー(C)は前記従来品と同様に、熱融着性を有
する表皮(11)、ワディング(12)、ワディングカバー(13)
から構成されており、通孔(H)の口縁に沿って、高周波
ウエルダによって前記三者(11)(12)(13)を一体に溶着し
た高周波溶着からなる環状溶着部(5)が形成され、この
溶着部(5)の内周端面には被膜(14a)が一体に溶着されて
いる。
この被膜(14a)は前記高周波ウエルダによって溶着部(5)
を形成する際、ワディングカバー(13)側に暗色系の熱可
塑性フィルム(例えばPVCフィルム)(14)に積層し、
これを同時に溶着することにより形成される。
前記溶着部(5)は高周波ウエルダによって表皮(11)、ワ
ディング(12)等が加圧されて溶着されるため、ワディン
グ(12)が圧潰され溶融する。
このワディング(12)の圧潰部(12a)は、第2図に示すよ
うに薄肉状になるが、三者が一体に溶着されて硬質状に
なるため、通孔(H)の孔縁は補強され、通孔(H)の孔縁か
らの破損が防止される。
そして、前記ワディング(12)の圧潰部(12a)端末は被膜
(14a)によって閉塞されているため、圧潰部(12a)を形成
するワディング(12)の溶融物が外部に漏出することがな
い。
第3図は前記通孔(H)の孔縁に設けた溶着部(5)と、この
溶着部(5)の内周端面に設けた被膜(14a)の成形方法を示
す。
高周波ウエルダの下型(4)上に、前記表皮(11)、ワディ
ング(12)、ワディングカバー(13)を積層し、上型(3)で
加圧し高周波を印荷することにより、第1図、第2図に
示す構造のトリムカバー(C)が成形される。
即ち、前記下型(4)には通孔(H)と同形の凹溝(41)、また
上型(3)には下型(4)の凹溝(41)内に嵌入する凸部(31)と
加圧部(32)が夫々設けてあり、上型(3)の凸部(31)はそ
の表面がテフロン(商標名)加工されている。従って、
前記高周波溶着する際、上型(3)の凸部(31)が熱可塑性
フィルム(14)を喰い込み、表皮(11)、ワディング(12)、
ワディングカバー(13)の端末側を被覆する。そのため、
加圧部(32)で加圧して高周波を印荷した際、ワディング
(12)の圧潰部(12a)からの溶融物は前記可塑性フィルム
(14)の喰い込まれて形成した被膜(14a)によって端末は
塞がれているため、外部に漏出することがない。
(効果) 本考案によれば、高周波溶着により一体に溶着された環
状溶着部の内周端面には被膜が一体に溶着されているた
め、高周波溶着の際に生じるワディングの溶融物は外部
に漏出することがない。そのため、通孔の孔縁が被膜に
より補強されると同時に、孔縁の外観が良好になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案構造のトリムカバーの斜視図、第2図は第
1図におけるII−II線断面図、第3図はその成形方法を
示す断面図、第4図は本案を採用する自動車用シートの
斜視図、第5図はトリムカバーの部分断面図、第6図は
従来品の部分断面図である。 図中、(C)はトリムカバー、(H)は通孔、(5)は溶着部、
(11)は表皮、(12)はワディング、(13)はワディングカバ
ー、(14)は熱可塑性フィルム、(14a)は被膜を夫々示
す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表皮、発泡体製ワディング、ワディングカ
    バーの積層体からなるトリムカバーの適宜個所に設けた
    通孔において、 該通孔の孔縁に沿って高周波溶着により一体に溶着され
    た環状溶着座部を設け、該溶着部の内周端面には、前記
    高周波溶接時に前記ワディングカバー側に積層した熱可
    塑性フィルムの溶融によって形成した被膜を一体に設け
    て、前記高周波溶着によって前記ワディングの溶融物の
    漏出を防止してなる自動車用シートにおけるトリムカバ
    ーの通孔構造。
JP11432489U 1989-09-29 1989-09-29 トリムカバーの通孔構造 Expired - Lifetime JPH0622285Y2 (ja)

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