JPH0428739Y2 - - Google Patents

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JPH0428739Y2
JPH0428739Y2 JP20384186U JP20384186U JPH0428739Y2 JP H0428739 Y2 JPH0428739 Y2 JP H0428739Y2 JP 20384186 U JP20384186 U JP 20384186U JP 20384186 U JP20384186 U JP 20384186U JP H0428739 Y2 JPH0428739 Y2 JP H0428739Y2
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synthetic resin
mold
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は二輪車の座席など車両用座席を構成す
る合成樹脂製レザーからなる表皮部材の高周波溶
着用成形型の改良に関する。
(従来の技術とその問題点) 車両用座席、例えば二輪車の座席における表皮
部材は略馬蹄形状に裁断した身頃部にマチ部を高
周波で一体に溶着することにより形成しており、
その身頃部とマチ部との溶着は、両端末の表面を
向かい合わせて、高周波溶接機で行なつている。
ところで、この身頃部、マチ部は表面側には塩
化ビニールなどの熱可塑性合成樹脂で被覆されて
いるため、前記高周波で溶着すると、溶着部の熱
可塑性合成樹脂が溶けて、第6図に示すようにそ
の溶着部の表面側に美感を損なう合成樹脂の溶出
物10が出る。第6図において、図面Aは身頃
部、A′はマチ部、a,a′は塩化ビニールなどの熱
可塑性合成樹脂被覆層、b,b′は基布、cは溶着
部を夫々示す。
斯る不具合を除去して外観に優れた表皮部材を
形成するために、第7図、第10図に示す高周波
溶接用成形型が使用されている。
即ち、第7図に示す上型11はその下型20と
の接合部11a近傍の側壁に第8図に示すように
テフロン等の絶縁物13を設けたものであり、こ
の上型11を使用して、第9図に示すように身頃
部Aとマチ部材A′とを夫々の表面である熱可塑
性合成樹脂被覆層a,a′を合わせて高周波溶接を
行なうと、前記絶縁物13によつて溶着部cの表
面側への合成樹脂の溶出物10の流出はある程度
防止できるが、完全に防止することができない。
また、第10図に示すように、上型12におけ
る下型20に対する接合部12aにおける前記絶
縁物13を設けた側をR状に成形したR部14を
設け、該部14の加圧力を低下するものを使用さ
れているが、これも前記第7図に示すものと同様
に溶着部cにおける表面側への合成樹脂の溶出を
完全に防止することができないし、また、第7図
に示すものと同様に溶着強度が損なわれる不具合
がある。
(目的) そこで、本考案は従来の高周波溶着用成形型を
改良して、前記高周波溶着の際に生じる表皮部材
の表面への合成樹脂の溶出を完全に防止すること
を目的とするものである。
(構成) 以上の目的を達成するための本考案の基本的構
成は、上型と下型との接合部に近接位置に溶着さ
れる二枚の合成樹脂レザー間に介在し且つ端縁が
前記レザーを介して上、下型の接合部に接合する
押当体を配設したものである。
従つて、押当体が二枚の合成樹脂レザーの溶着
部に押し当てられているため、高周波溶着した
際、合成樹脂製レザーの合成樹脂が溶けるが、そ
の溶出物は押当体によつて二枚の合成樹脂レザー
の溶着部における表面側(表皮部材の表面側)に
流出することがない。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図乃至第3図は第1実施例を示し、図中1
は高周波溶接機の上型で身頃部材Aの外形形状に
形成され、1a,1aは下型2に対する接合部を
示す。下型2は上型1の接合部1a,1aと一致
する形状に形成され、台盤5より突設されてい
る。この下型2の内側には受台4が台盤5上に固
定されており、この受台4は下型2の高さと略同
一に突設され、この受台4上に、押当体3が載置
される。
押当体3は薄板でその外周が、前記上型1を下
型2に接合した際に、その接合部に近接するよう
に、具体的には合成樹脂製レザーからなる身頃部
A又はマチ部A′の略肉厚分或いはそれよりやや
広い程度の間隙が上、下型1,2の接合部間に生
じるような形状に形成されている。そして、その
全体、若しくは外周部を絶縁体で形成し、外周部
に沿つて丸棒、丸線(たとえば真鍮)を巻回して
固定するのが望ましい。また、この押当体3の
上、下方向の中心(外周部の中心)が上、下型
1,2の接合部に位置するように前記受台4上に
載置される。
第1図Bは前記高周波溶接機の成形上型を使用
して合成樹脂製レザーからなる身頃部Aの端末に
マチ部A′の端末を溶着する状態を示し、この溶
着方法は、まず身頃部Aとマチ部A′の両端末は
その表面側である熱可塑性合成樹脂被覆層a,
a′側を向かい合わせて下型2上に重ねる。次に押
当体5の端末を第3図に示すように身頃部Aとマ
チ部A′の両端末間に挟入した後、上型Aを下降
させて前記両端末を加圧して高周波を印荷する。
すると、両端末は一体に溶着され、第5図に示す
ように身頃部Aとマチ部A′との境界には、前記
従来品の如き合成樹脂溶出物が流出して硬化する
ことがない。
第4図は前記実施例における受台4を除いた実
施例であり、身頃部Aを下にしてその上にマチ部
A′を重ねて押当体3′を両部A,A′の端末間に挟
入して両部A,A′を高周波溶着した場合を示す。
この押当体3′は板状のものでもよいが、環状に
形成したリング状の絶縁体で形成するも任意であ
る。斯る実施例においても、第5図に示すものと
同様に両端末を溶着できる。
斯して、身頃部Aとマチ部A′との両端末を高
周波溶着する際、両部A,A′の端末には押当体
3,3′が接合されている。そのため、両端末の
熱可塑性合成樹脂被覆層a,a′が溶けるが押当体
3によつて、両部A,A′の接合部における表面
側の間隙は押さえられているため合成樹脂の溶出
物が流出しない。
なお、図示しないが、前記上型1の代わりに前
記第7図乃至第10図に示す上型11,12を使
用しても良く、斯様な上型11,12と前記押当
体3,3′を併用することにより合成樹脂の溶出
物の流出を防止できるが溶着強度が上型1を使用
したものに比べ低下する。
(効果) 本考案によれば、二枚の合成樹脂レザー(例え
ば身頃部とマチ部)の端末を高周波溶着する際
に、高周波溶着用上、下型の接合部に近接する位
置に押当体が配設され、この押当体が重ね合わせ
た両端間に挟入されるため、高周波溶着時に溶解
した合成樹脂が表面側に溶出することがない。そ
のため、二枚のレザーの溶着部の表面側に美感を
損なう溶出物が付着しないので、外観に優れた表
皮部材を成形できる。加えて、高周波の上型又は
下型自体に高周波溶着性を損なう加工(例えば絶
縁体の付着、切穿)を施す必要がないため、高周
波溶着性が損なわれない。
【図面の簡単な説明】
第1図A,B乃至第3図は本考案の第1実施例
を示し、第1図Aは分解斜視図、第1図Bは溶着
状態を示す断面図、第2図は第1図Bの−線
断面図、第3図は第1図Bの部分拡大図、第4図
は他の実施例の使用状態断面図、第5図は本考案
に係る成形型によつて成形した表皮部材の部分拡
大断面図、第6図は従来の成形型を使用して成形
した表皮部材の部分拡大断面図、第7図は従来の
上型の断面図、第8図は第7図の−線断面
図、第9図は第7図に示す上型の使用状態断面
図、第10図は他の従来型の断面図である。 図中、1は上型、2は下型、3は押当体を夫々
示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 二枚の合成樹脂製レザーの端末を、その夫々の
    表面を向かい合わせて高周波で一体に溶着するこ
    とにより、二枚の合成樹脂製レザーを一体に接合
    して表皮部材を成形する高周波溶着用成形型にお
    いて、該型の上、下型における接合部に近接する
    位置に、前記二枚の合成樹脂レザーの表面側に介
    在し且つ端縁が、前記レザーを介して上下型の接
    合部に接合する押当体を配設して、溶着時に発生
    する表皮部材表面への合成樹脂材の溶出を防止す
    る合成樹脂製レザー製表皮部材の高周波溶着用成
    形型。
JP20384186U 1986-12-25 1986-12-25 Expired JPH0428739Y2 (ja)

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JP20384186U JPH0428739Y2 (ja) 1986-12-25 1986-12-25

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JPS63104018U JPS63104018U (ja) 1988-07-06
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JPS63104018U (ja) 1988-07-06

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