JPH0436716B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、座席体表皮の製法において、表皮を
構成する身頃部（部分呼称については後述）内の
はぎ合わせ（接ぎ合わせ）部のゆがみ、蛇行、よ
じれ等の発生が生ぜず、美麗に成形される表皮製
法の技術分野で利用される。

従来の技術 従来のはぎ合わせ部の成形を第５図に示し、座
席体の各部呼称について第６図の座席体断面図と
を併せて説明する。

第５図において、０１は表皮、０２は座面に当
る身頃部、０３は座席側端の表皮であるまち部、
０４はミシン等による縫着、接着材による接着ま
たは熱融着によつて結合されるはぎ合わせ部、０
１５はクツシヨンパツドである。

従来における座席体の表皮０１は、身頃部０２
とまち部０３とのはぎ合わせ部０４の結合にな
り、その仕上成形は、成形型０６に結合後装着し
て、はぎ合わせ部０４の玉ぶち０５を成形型０６
に回動可能に取付けられたクランプ０７で挾持し
て、型により圧接もしくは加熱を併用して上記は
ぎ合わせ部０４を仕上げると共に表皮全般を所望
形状に成形されていた。

このクランプ０７による表皮の固定のみではそ
の間の距離が長いのであまり確実でなく、そのた
め、はぎ合わせ部０４のゆがみ、蛇行による不良
が多く発生し、また、成形型０６にクランプ０７
を設けることも制約があり、不具合であつた。

発明が解決しようとする問題点 本発明は、表皮成形時に、はぎ合わせ部のゆが
み等がなく、美麗な座席体の表皮とすることにあ
る。

問題点を解決するための手段 本発明は、上述の問題を解決するために、次の
ような手段を採つている。すなわち、 主に身頃部およびまち部よりなる座席体表皮で
あつて、身頃部とまち部とのはぎ合わせ部に仮に
結合される適宜材料のプレート、成形型による成
形表皮を座席形状に形成されたクツシヨン材に接
着後、上記プレートを除去する。

作 用 以上述べた手段によれば、したがつて、仮に結
合したはぎ合わせ部のプレートを成形型のスリツ
トに固定した上、表皮を成形するので、はぎ合わ
せ部はゆがみ等は無く、美麗な仕上がりの表皮と
することが出来る。

実施例 次に、本発明の実施例について、第１図より第
４図を参照して説述する。

図において、符号１は表皮、２および３は表皮
１を構成する身頃部、まち部の各々で、４は身頃
部２とまち部３とのはぎ合わせ部、６は成形型
で、第１図のＡ部拡大を示す第３図で、８は成形
型６の任意位置に形成された突起部、９は突起部
８の先端に設けられた固定のためのスリツト、１
０ははぎ合わせ部４に一時的にミシンその他によ
り結合される合成樹脂、紙、薄手の軟質板等で出
来たプレートである。

プレート１０ははぎ合わせ部４に仮に結合さ
れ、表皮１は成形型６の突起部８に設けられたス
リツト９に押し込まれて固定される。第４図にプ
レート１０のミシン目１１を示す。

表皮１は成形型６に圧接されて圧縮もしくは加
熱または併用によつて成形された後、プレート１
０は手で除去される。

発明の効果 本発明による表皮は、表皮成形時に成形型に確
実に固定されているので、動くことなく、従つて
美麗なはぎ合わせ部を持つ表皮を得ることが出来
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による表皮成形時の断面図、第
２図は本発明による座席体の断面図、第３図は第
１図のＡ部拡大図、第４図はプレートの斜視図、
第５図は従来例による成形時の断面図、第６図は
座席体の断面図である。 １……表皮、２……身頃部、３……まち部、４
……はぎ合わせ部、６……成形型、８突起部、９
……スリツト、１０……プレート、１５……クツ
シヨンパツド。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 主に身頃部およびまち部よりなる座席体表皮
   であつて、身頃部内のはぎ合わせ部に仮に結合さ
   れる適宜材質のプレートを有し、該プレートを係
   止する成形型による成形表皮を座席形状を形成し
   たクツシヨン材に接着後、上記プレートを除去し
   てなる座席体表皮の製法。