JP2717795B2 - 座席用表皮 - Google Patents

座席用表皮

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は二輪車用座席の表皮、詳しくは、高周波によ
って形成した糸目状模様を継ぎ目に沿って設ける二輪車
用座席の表皮に関するものである。
(従来の技術) 二枚の表皮片をその表面側の端末を対向させて重ね、
これを高周波ウェルダーで一体に溶着し、且つその二枚
の表皮片の継ぎ目に沿って断続的に溶融バリを突出成形
することによって、糸目模様を設けたものが開示されて
いる(例えば実公昭62−24505号公報)。
そして、この従来品は押圧面に部分的な欠落を設けた
高周波ウェルダーの押圧型を使用することにより継ぎ目
に沿って断続的に溶融物からなる糸目模様を形成してい
る。
(発明の解決しようとする課題) 以上の従来品は第10図に示すように二枚の表皮片(1
1)(12)の端末(11′)(12′)を表面(11a)(12
a)側に対向させて一体に高周波溶着させ、表皮の表面
側を構成する高周波溶着性合成樹脂の溶出物が継ぎ目
(a)に沿って糸目模様(1a′)(1b′)(1c′)・・
・を形成するものであるため、前記糸目模様は表皮にお
ける表面の着色と同一色に形成される。従って、糸目模
様が表皮の表面の着色と同一であるため、その糸目模様
が明確に視覚できないため、意匠的効果が期待できない
不具合があった。図中(11b)(12b)は基布、(2a)
(2b)は溶着部を夫々示す。
また、糸目模様を形成した部分は、第11図に示すよう
に外部に溶出物が溶出して糸目模様(1a)・・・を形成
するため、その溶着部の肉厚(w1)が薄く、一方溶出物
を溶出せずに糸目模様を形成しない部分は第12図に示す
ように、溶着部の肉厚(w1)が厚くなる。そのため、溶
出した個所の接着性が損なわれ、剥離強度が低下する欠
陥があった。
そこで、本発明は前記従来品に比べ意匠的効果及び剥
離強度の向上を目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するための本発明に係る座席用表皮
は、基布の表面に熱可塑性合成樹脂シートを被覆してな
る二枚の表皮片を、その表面側の端末を対向させて重ね
ると共に、該対向させた両表皮片の端末間に、該両表皮
と異色の高周波溶着性糸目形成用溶出片を介在させて、
押圧面に凹部と凸部とを順次交互に刻設した高周波溶着
型で加圧して高周波を印荷し、前記二枚の表皮片を一体
に溶着接合して継ぐと共に、該両表皮の継ぎ目に沿って
前記二枚の表皮片のシートを溶融し、この溶融個所にお
ける前記溶出片の溶出物を糸目状に突出成形してなるも
のである。
また、高周波溶着型は二枚の表皮片を一体に隙間なく
溶着できるように、高周波溶着型の凹部においても溶着
できるように形成する。
(作用) 二枚の表皮片はその端末が高周波によって一体に溶着
され、その溶着部の全体は略均一に溶着されるため、剥
離強度が大になり、その溶着によって接合して形成した
継ぎ目に沿って溶着時に前記高周波溶着型の凸部に溶出
した溶出物が断続的な糸目状になり、この糸目状の溶出
物は両表皮片と異色であるもので、表皮の意匠的効果が
向上する。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明によって形成した二輪車用表皮を示
し、図中(11)(12)は表皮片を示し、この表皮片(1
1)(12)は従来と同様に、基布(11b)(12b)の表面
に塩化ビニールなどの熱可塑性合成樹脂シート(11a)
(12a)を一体に被覆したものであり、両表皮片(11)
(12)の表面側の継ぎ目(a)に沿って、合成樹脂の溶
出物からなる糸目模様を形成する糸目(1a)(1b)(1
c)・・・が形成されている。そして、この糸目(1a)
・・・は表皮片(11)(12)と異色に形成されている。
図中(11′)(12′)は前記表皮片(11)(12)の端末
を示す。
図中(2b)(2b)・・・は継ぎ目(a)における糸目
(1a)(1b)(1c)・・・間の溶出物が溶出しない非溶
出部を示す。
この両表皮片(11)(12)は高周波溶着装置によって
一体に高周波溶着されたものであり、その高周波溶着さ
れた個所の溶着物(1a−1)(2a−1)の厚さを第2
図、第3図に示すように略同一の肉厚(1a−1)(2a−
1)となり、この溶着物は糸目形成用溶出片(13)が高
周波によって溶出したものである。
以下、本発明は使用する高周波溶着装置の上型又は下
型或いは上、下型は第3図に示すような押圧面に凹部
(32)と凸部(31)とを有するものを使用する。第3図
に示す上型(3)は押圧面に凹部(32)と凸部(31)と
を有するものを使用する。第3図に示す上型(3)は押
圧面に凹部(32)と凸部(31)とが交互に設けたもので
あり、一方下型(4)はその上型(3)の押圧面と対応
する面が平滑状に形成されている。そして、前記上型
(3)の凹部(32)(32)の深さはその凹部(32)にお
いても被溶着物たる表皮片(11)(12)の端末(11′)
(12′)、糸目形成用溶出片(13)に加圧力が生じ、こ
の溶出片(13)が外部に溶出せずに、溶融して両表皮片
(11)(12)の端末を一体に接着できるようにする。
前記糸目形成用溶出片(13)は第6図に示すように前
記上型(3)の押圧面と略同一の形状の帯状体で、高周
波溶着性を有する塩化ビニールなどの合成樹脂で、その
着色は両表皮片(11)(12)と異色である。
従って、この糸目形成用溶出片(13)を第5図に示す
ように、表面側を対向させた二枚の表皮片(11)(12)
の端末(11′)(12′)間に挟み、これらを上型
(3)、下型(4)で加圧して高周波を印荷すると、上
型(3)の凸部(31)(31)・・・に対応する部分の加
圧力が、凹部(32)(32)・・・に対して大であるた
め、溶出片(13)の一部が溶出して糸目(1b)(1b)・
・・を形成すると共に、前記両表皮片(11)(12)が一
体に溶出片(13)の溶融によって溶着され、第1図から
第3図に示す座席用表皮(A)が得られる。
そして、第2図、第3図に示すように、二枚の表皮片
(11)(12)を一体に溶着する溶着個所の幅(w)
(w)は略同一となる。即ち、糸目(1a)を形成する部
分は、溶出片(13)の一部が外部に溶出して、その溶出
物の肉厚は薄くなるが、両表皮片(11)(12)の表面側
を構成するシート(11a)(12a)の一部が高周波によっ
て溶融する。また、糸目(1b)(1b)・・・間において
は、溶出片(13)の溶出物が外部に溶出しないため溶出
片(13)のみ、又は両表皮片(11)(12)のシート(11
a)(12a)の一部のみが溶融する。
第7図乃至第9図は他の実施例を示し、斯る実施例は
前記各糸目(1a)(1b)・・・の形状を一定に形成でき
るようにしたものである。
即ち、高周波溶着装置の上型(3)と下型(5)と
で、前記両表皮片(11)(12)を高周波溶着する際に、
糸目形成用溶出片(13)から外部に溶出して糸目(1a)
・・・を形成する溶出物が収容できる凹窪(51)・・・
と、この溶出物の溶出を規制する凸起(52)・・・とを
交互に一側面に設けた押圧型(5)を使用して形成した
ものである。従って、この押圧型(5)は各凹窪(51)
・・・が上型(3)の各凸部(31)・・・と、また、各
凸起(52)・・・が上型(3)の各凹部(32)・・・と
夫々対応するように配設される。
斯様な押圧型(5)を使用することにより、各糸目
(1a)(1b)・・・の形状が一定になり、外観に優れた
糸目模様が両表皮片(11)(12)の継ぎ目(a)に沿っ
て形成される。
(効果) 本発明は叙上の如く表面を対向させて接合する二枚の
表皮片の末端間に、表皮片と異色の高周波溶着性糸目形
成用溶出片を介在させて押圧面に凹部と凸部とを交互に
有する高周波溶着装置の上型で高周波溶着するので表皮
片と異色の糸目が両表皮片の継ぎ目に沿って形成され、
座席用表皮としての外観が前記従来品に比べ向上する。
また、糸目を形成するため、糸目を設ける部分の糸目
形成用溶出片の溶出物が外部に突出して肉薄になるが、
該部の表皮片における両表面側が溶出する。そのため、
糸目間の部分と糸目を突出した部分の溶出物の肉厚は略
均等となるため、両表皮片における継ぎ目線全体の剥離
強度が略均一で、前記従来品の如き肉薄状の糸目を設け
た部分から剥離することがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る座席用表皮の斜視図、第2図は第
1図におけるII−II線断面図、第3図は同III−III線に
沿う断面図、第4図は本発明に使用する高周波溶着装置
の上型、第5図はその成形状態を示す縦断面図、第6図
は糸目形成用溶出片、第7図は他の成形方法の断面図、
第8図は同成形方法によって使用する押圧型、第9図は
第8図におけるIX−IX線断面図、第10図は従来品の斜視
図、第11図は第10図におけるXI−XI線に沿える断面図、
第12図は同XII−XII線に沿える断面図である。 図中、(11)(12)は表皮片、(13)は糸目形成用溶出
片、(1a)(1b)(1c)・・・は糸目、(a)は継ぎ目
を夫々示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布の表面に熱可塑性合成樹脂シートを被
    覆してなる二枚の表皮片を、その表面側の端末を対向さ
    せて重ねると共に、該対向させた両表皮片の端末間に、
    該両表皮と異色の高周波溶着性糸目形成用溶出片を介在
    させて、押圧面に凹部と凸部とを順次交互に刻設した高
    周波溶着型で加圧して高周波を印荷し、前記二枚の表皮
    片を一体に溶着接合して継ぐと共に、該両表皮の継ぎ目
    に沿って前記二枚の表皮片のシートを溶融し、この溶融
    個所における前記溶出片の溶出物を糸目状に突出成形し
    てなる座席用表皮。
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