JPH0339316Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0339316Y2
JPH0339316Y2 JP14226685U JP14226685U JPH0339316Y2 JP H0339316 Y2 JPH0339316 Y2 JP H0339316Y2 JP 14226685 U JP14226685 U JP 14226685U JP 14226685 U JP14226685 U JP 14226685U JP H0339316 Y2 JPH0339316 Y2 JP H0339316Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
trim
door trim
core
molded body
skin material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP14226685U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6249450U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP14226685U priority Critical patent/JPH0339316Y2/ja
Publication of JPS6249450U publication Critical patent/JPS6249450U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0339316Y2 publication Critical patent/JPH0339316Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《考案の分野》 本考案は自動車用ドアトリムの改良に関する。
《従来技術とその問題点》 通常、乗用車のドアパネルの室内側には、ドア
トリムと称する内装材が装着されている。
最近、これらドアトリムを始めとする内装材に
対して、意匠性を向上させた種々のタイプのもの
が提案されている。例えばドアトリムにおいて
は、一部に凹部を備えるように曲面形状に成形
し、立体感を強調するとともに、表皮材としては
布地と樹脂シートまたはカーペツトと樹脂シート
等の組合せ表皮材を用いることが主流となつてい
る。
第4図において、ドアトリム1は、ボード芯材
2とポリウレタンフオーム等のパツド材3と、
PVCシート等の表皮材4とから構成され、これ
ら芯材2、パツド材3、表皮材4の三者を図示し
ない高周波溶着装置等を用い、所望のウエルダラ
イン5に沿つて一体形成されている。
そして、上記芯材2は、立体感を強調するため
に、凹部2aが形成され、かつドアトリム1の表
面には、装飾性を考慮し、カーペツト6、布地7
(中接ぎ用部材)がそれぞれ装着されている。
しかしながら、このような構造のドアトリムに
あつては、まずボード芯材2の成形上の問題点が
ある。すなわちボード芯材2は剛性はあつても可
塑性が少なく、そのため複雑な形状には成形でき
ず、凹部2aの絞り深さ(図中で示す)はせい
ぜい20〜30mm程度であり、絞り角度(図中符号
θで示す)は45°がほぼ限界値である。このよう
にボード芯材2は、剛性、保形性を備え、コスト
的に廉価であり、芯材の構成材料としては有用で
あるが、成形自由度が小さく、このことはドアト
リムの造形上の大きな障害となつている。
更に、ボード芯材2に凹部2aを形成するため
の成形金型も必要となり、通常ボード芯材2を成
形する際、熱圧成形を用いるため、成形サイクル
が長く、かつ型管理等も面倒であるなどの不具合
も指摘されていた。
更に、ボード芯材2、パツド材3、表皮材4を
高周波溶着により一体化する際、ボード芯材2は
溶融せず、あくまで一方側(パツド材3、表皮材
4)だけの溶融に頼つているため、三者の溶着強
度はそれほど強固なものではない。
従つて、特に表皮材にテンシヨンが加わり易い
部位、例えば、ボード芯材2の凹部2aのコーナ
ー部にパツド材3、表皮材4を溶着させた場合
に、溶着強度が不足しているためパツド材3、表
皮材4が剥離するという不具合が生じる。特にク
ロス材7(中接ぎ部材)を溶着する場合、高周波
溶着可能なようにクロス材7裏面にPVCシート
をラミネートするかもしくはゾル状のPVC樹脂
をコーテイングする必要があり、これらPVCシ
ート並びにゾル状PVCの熱収縮によりクロス材
7により一層の張力が加わり、剥離現象を助長す
る要因となつている。
このように従来のドアトリムにあつては、ボー
ド芯材の成形自由度が小さいため、ドアトリムの
造形自由度が著しく制限されるとともに、ボード
芯材、パツド材、表皮材相互の溶着強度が充分な
ものではないので、立体形状部分の溶着部におい
て、表皮材、特にクロス材の剥離が生じるという
問題点が指摘されていた。
《考案の目的》 この考案は、上述の事情に鑑みてなされたもの
で、本考案の目的とするところは、造形自由度を
飛躍的に増大させることができ、かつ表皮材(中
接ぎ用クロス材を含む)の溶着部分が剥離すると
いう不具合を確実に防止するようにした自動車用
ドアトリムを提供することにある。
《考案の構成と効果》 前記目的を達成するために、本考案は、凹部を
有する曲面形状に成形されたトリム芯体と、この
トリム芯体の表面に積層されるパツド材並びに表
皮材とからなり、トリム芯体の表面にパツド材、
表皮材を所望のラインに沿い溶着一体化した自動
車用ドアトリムにおいて、 前記トリム芯体は、所望の凹部を形成した熱可
塑性樹脂成形体をフラツトなボード芯材の開設孔
に取付けることにより構成されているとともに、
上記成形体表面にパツド材、表皮材を所定のパタ
ーンに沿つて、相互に溶着一体化したことを特徴
とする。
すなわち、本考案に係る自動車用ドアトリムに
あつては、ドアトリムの芯体として、従来のボー
ド芯材を成形したものを使用するのではなく、ほ
ぼフラツトなボード芯材のドアトリム凹部相当箇
所に開設孔を設け、この開設孔に熱可塑性樹脂か
らなる樹脂成形体を嵌込み固定したトリム芯体を
使用するものであるから、この樹脂成形体の形状
は所望形状に容易に成形できるので、全体として
トリム芯体は任意形状に成形でき、ドアトリムの
造形自由度を飛躍的に増大させることができる。
更に本考案にあつては、トリム芯体凹部が熱可
塑性樹脂成形体で構成されているため、従来表皮
材の剥離が発生し易い箇所(凹部内の溶着部)に
おいて、熱可塑性樹脂成形体表面にパツド材、表
皮材が相互に溶融しつつ溶着されるものであるか
ら、樹脂成形体、パツド材、表皮材の三者は充分
な溶着強度を得ることができる。
従つて、この部分の表皮材にクロス材を用い、
かつ造形上この凹部の深さを深く設定し、クロス
材にかなりの張力が加わつたとしても、これら樹
脂成形体、パツド材、表皮材が強固に相互溶着し
ているため、表皮材が剥離するという従来の不具
合は確実に解消される。
《実施例の説明》 以下、本考案に係る自動車用ドアトリムの一実
施例について添付図面を参照しながら詳細に説明
する。
第1図は本考案に係る自動車用ドアトリムの構
成を説明する分解斜視図、第2図は同ドアトリム
の縦断面図、第3図は同ドアトリムの製造工程を
説明する縦断面図である。
本考案において、自動車用ドアトリム10は、
トリム芯体11と、この芯体11表面に積層され
る低融点ウレタンフオーム等からなるパツド材1
2と、PVCシート等の表皮材13とから大略構
成され、これらトリム芯体11、パツド材12、
表皮材13の三者は図示しない高周波溶着装置に
より、所望のウエルダ模様に沿つて一体化され
る。
更に詳しくは上記トリム芯体11は、ドアトリ
ムの製品形状にトリムカツトされたほぼフラツト
なボード芯材14と、このボード芯材14のほぼ
中央部に開設された開設孔15内に嵌込み固定さ
れる熱可塑性樹脂成形体16と、更にボード芯材
14の上縁に沿つて固定されるガーニツシユ17
とから構成されている。
なお上記樹脂成形体16は、ボード芯材14に
開設された開設孔15とほぼ同一径の開口18を
有し、有底箱状に成形され、かつこの開口18の
周縁に取付用フランジ19が周設されており、こ
の取付用フランジ19裏面適宜箇所にボス20が
突設され、このボス20がボード芯材14の開設
孔15周縁に形成された取付孔に挿入され、ボス
20の先端をカシメることにより樹脂成形体16
をボード芯材14に取付けるようにしている。
従つて、この樹脂成形体16は有底箱状に形成
されているので、全体としてトリム芯体11は、
樹脂成形体16の深さ分の凹部を備えた立体形状
をなしている。
そして、トリム芯体11の表面、すなわちボー
ド芯材14の表面並びに樹脂成形体16の内表面
に沿つてパツド材12が添設され、更にその上側
から表皮材13が積層される。
なお、上記樹脂成形体16に対応する箇所の表
皮材として、本考案においては、ポリエステル繊
維、ポリアミド樹脂繊維等を編成したクロス21
を使用し、かつ表皮材の下側にカーペツト22を
積層し、高周波溶着装置により、ドアトリム芯体
11に対しパツド材12、表皮材13、クロス材
21、カーペツト22を溶着一体化してドアトリ
ム10を構成するとともに、更にドアトリム10
の表面側にアームレスト23並びにスピーカグリ
ル24等を装着してドアトリム10の組立を完了
する。
第2図では、上記各構成部材により組立てられ
たドアトリムの断面図が示されており、高周波溶
着装置(図示せず)により、ボード芯材14とパ
ツド材12と表皮材13はウエルダライン25に
沿つて溶着一体化されており、かつ樹脂成形体1
6の底面16a上にパツド材13、クロス材21
が同様にウエルダライン26に沿つて溶着一体化
されている。この場合、この溶着部Aは樹脂成形
体16が高周波溶着可能な樹脂(例えば無可塑塩
ビまたは塩ビアロイ等)で成形されているため、
樹脂成形体16の底面16a並びにパツド材1
3、クロス材21の三者が溶融し、一体的に溶着
しているので、溶着部Aのクロス21にテンシヨ
ンが加わつていたとしても、この部分に剥離が生
じることはない。
次に、第3図を基に上記ドアトリム10の製作
工程について参考までに説明する。
まず、高周波溶着用下型27上に、製品の表面
側に位置する部材、例えばクロス材21、カーペ
ツト22、表皮材13を位置決め載置する。この
とき、クロス材21の周縁はセツトピンで張力を
与えておく。
次に、製品形状にトリムカツトされたパツド材
12をのせ、しかる後にトリム芯体11を積層す
る。このとき、クロス材21に対応してその位置
に樹脂成形体16が位置するようにトリム芯体1
1を積層する。
そして、高周波溶着用上型28が下降し、下側
電極29と上側電極30との間にこれらドアトリ
ム10を構成する部材を挾圧し、上下側電極2
9,30間を通電することにより、トリム芯体1
1、パツド材12、表皮材13、クロス材21、
カーペツト22各々の溶着一体化を図る。
なお、図中31はボード芯材14上にパツド材
12、表皮材13を積層一体化させるウエルダパ
ターンを形成する電極バーであり、図中符号32
は、樹脂成形体16にパツド材13、クロス材2
1を溶着一体化するためのウエルダバーを示す。
特に、この後者のウエルダバー32の押圧面に凹
凸形状を施しておけば、クロス材21の繊維を樹
脂成形体16内に食込ませる、いわゆるアンカー
効果を狙うことができ、接合強度はより強固なも
のとなる。
なお、本実施例においては、高周波溶着装置を
使用してドアトリム10の成形を行なつたが、超
音波ホーンによる超音波溶着方法を用いてもよ
く、この場合樹脂成形体16は熱可塑性樹脂であ
れば、特にその材料を上述した塩化ビニール系の
樹脂に限定する必要はない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自動車用ドアトリムの一
実施例を示す全体斜視図、第2図は同ドアトリム
の縦断面図、第3図は同ドアトリムの製造工程を
説明する断面図、第4図には従来のドアトリムを
示す断面図である。 10……自動車用ドアトリム、11……トリム
芯体、12……パツド材、13……表皮材、14
……ボード芯材、15……開設孔、16……樹脂
成形体、18……開口、21……クロス材、22
……カーペツト、25,26……ウエルダパター
ン、27……高周波溶着用下型、28……高周波
溶着用上型、29,30……上下電極、31,3
2……ウエルダバー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 凹部を有する曲面形状に成形されたトリム芯体
    と、このトリム芯体の表面に積層されるパツド材
    並びに表皮材とからなり、トリム芯体の表面にパ
    ツド材、表皮材を所望のラインに沿い溶着一体化
    した自動車用ドアトリムにおいて、 前記トリム芯体は、所望の凹部を形成した熱可
    塑性樹脂成形体をフラツトなボード芯材の開設孔
    に取付けることにより構成されているとともに、
    上記成形体表面にパツド材、表皮材を所定のパタ
    ーンに沿つて、相互に溶着一体化したことを特徴
    とする自動車用ドアトリム。
JP14226685U 1985-09-18 1985-09-18 Expired JPH0339316Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14226685U JPH0339316Y2 (ja) 1985-09-18 1985-09-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14226685U JPH0339316Y2 (ja) 1985-09-18 1985-09-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6249450U JPS6249450U (ja) 1987-03-27
JPH0339316Y2 true JPH0339316Y2 (ja) 1991-08-19

Family

ID=31050830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14226685U Expired JPH0339316Y2 (ja) 1985-09-18 1985-09-18

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0339316Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6249450U (ja) 1987-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4765045A (en) Method of manufacturing trimmed seat
JPH0134077B2 (ja)
JP2950936B2 (ja) 成形半殻体接合型のサンバイザと、その製造法
JPH0339316Y2 (ja)
US5290093A (en) Method of seam location using vacuum
JP4046281B2 (ja) 樹脂部品の超音波接合方法
JP2564597B2 (ja) 加飾用部品の取付け構造
JPS5924008B2 (ja) カ−ペツト付きドアトリムにおけるカ−ペツトの取付方法
JP2597486B2 (ja) 車両用シートのトリムカバー
JPH069911Y2 (ja) 自動車のトリム構造
JPS6129535Y2 (ja)
JPH0120957Y2 (ja)
JP3874910B2 (ja) 車両用内装材
JPH035300B2 (ja)
JPH0320178Y2 (ja)
JPH0515245Y2 (ja)
JPH0235663B2 (ja)
JPH0324149Y2 (ja)
JPH0622285Y2 (ja) トリムカバーの通孔構造
JPH0215724Y2 (ja)
JP3289350B2 (ja) 車両用座席の背裏ボードの製造法
JPH0626949B2 (ja) 自動車用内装トリム及びその製造方法
JPH0715776Y2 (ja) 自動車用ドアトリム
JPH0747235Y2 (ja) 車両のパーセルサイド構造
JPH056088Y2 (ja)