JP3289350B2 - 車両用座席の背裏ボードの製造法 - Google Patents

車両用座席の背裏ボードの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両用座席の背裏ボ
ードの表皮の接合方法に関し、特に、複数枚の表皮から
なる表皮材を背裏ボードに一体化された車両用座席の背
裏ボードの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用の背裏ボード11について
は通常一枚の表皮材12が、熱可塑性樹脂の背裏ボード
基材11aのスタンピング成形と同時に、その表面に一
体化されている。したがって、背裏ボード11は、背裏
ボードに取り付けられるポケット部材13の裏側に隠れ
る部分も周囲と同様の表皮材12によって覆われてい
る。
【0003】しかし、このような背裏ボード11の表皮
材12は、通常内装の外観向上のため、見栄えがよく高
品質で単価も高い表皮材12が使用される。一方、背裏
ボード11に取り付けられるポケット部材13の面積も
かなり大きく、ポケット部材13に隠れてしまう面積分
の表皮材12に高価なものを使用することはムダであ
る。
【0004】したがって、ポケット部材13によって覆
われる部分は単価の安い表皮材14を使用することが適
当である。この場合、背裏ボード11を異種の表皮材1
2、14で覆うためには、まず背裏ボード11の一部分
に相当する表皮材12を熱可塑性樹脂のボード基材11
aのスタンピング成形と同時に一体化する。そして、こ
の後改めてボード基材11aが未だ露出している部分に
接着剤を塗布して、所定形状の表皮材14をプレス接着
等する方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では、単価の安い表皮材14を使用したとしても工程
数や使用する成形型の数が多くなり、生産性が著しく悪
く、結局コスト面からは対して有効ではなくなる。ま
た、異なる表皮材12、14の接合部分の端末処理につ
いては、ボード基材11a側に溝部を設けるなどして隠
す方法が考えられるが、図5に示すように接着時の誤差
等により、表皮材14の端末が外部から見えてしまった
り、また溝部のボード基材11aが露出してしまったり
する。
【0006】そこで、本発明では、複数枚の表皮材を使
用しつつ工程作業の増加を抑えることにより、背裏ボー
ドの製造コストを低減することができる車両用座席の背
裏ボードの製造法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するための手段として、ボード基材が背裏ボード表
皮材によって覆われ、その背裏ボードの一部にポケッ
ト部材が取りつけされる車両用座席の背裏ボードの製造
法であって、前記背裏ボード表皮材を、前記ポケット部
材によって覆われて背裏ボード表面から見えない部分に
被着するボード下部側のポケット側表皮材と、このポケ
ット側表皮材以外の部分に被着するボード上部側の背裏
ボード表皮材とを、高周波ウェルド加工により溶着して
所定の形状の接合表皮として形成した後、この接合表皮
をスタンピング成形により熱可塑性樹脂の背裏ボード基
材に一体化する構成とした車両用座席の背裏ボードの製
造法を提供する。
【0008】
【作用】上記構成としたことにより、異種の表皮材が高
周波ウェルド加工により、双方の端末同士が中表に重ね
合わされて密着され接合される。このため、複数枚の表
皮材からなる接合表皮が一回のスタンピング成形により
一体化される。したがって、外観から見えない部分には
単価の安い表皮材を使用することができ、背裏ボードの
製造コストが低減される。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図1に基づいて
説明する。図1には、本発明方法によって形成された背
裏ボード1の断面図(a)と、この背裏ボード1の接合
表皮2の接合部分の拡大断面図(b)が示されている。
背裏ボード1は、従来と同様、熱硬化性樹脂の背裏ボー
ド基材1aと表皮材とから形成されている。
【0010】一体化される表皮材は、ボード上部側の背
裏ボード表皮材2aとボード下部側のポケット側表皮材
2bとの2枚の表皮材から形成された接合表皮2となっ
ている。背裏ボード表皮材2aは、背裏ボード1の外観
から見える部分(ポケット部材13が形成されない部
分)を構成するものであり、ボード1の上部側に沿う所
定の形状に裁断されたボード表皮3aにポリウレタンフ
ォーム等からなる発泡体5aがラミネートされて形成さ
れている。この表皮材2aは、通常外観や感触のよい高
価なものが使用される。なお、表皮3aは、通常使用さ
れる合成皮革、ファブリック、皮革等特に限定されな
い。また、ポケット側表皮材2bは、ポケット部材13
等により隠れるボード下側の形状に沿うよう所定の形状
に裁断された塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂のシート
体5bである。このポケット側表皮材2bは特に外観か
ら見えない部分であるため、単価の安い低級な品質のも
のが使用される。
【0011】このような背裏ボード表皮材2aとポケッ
ト側表皮材2bとが、それぞれの所定の端末を合わせて
高周波ウェルド加工により相互に溶着される。すなわ
ち、まず、表皮3aを上に向けた表皮材2aの端末に表
皮材2bを下に向けてポケット側表皮材2bの所定の端
末を合わせる。すなわち、いわゆる中表の状態で合わさ
れる。さらに、これらの重ね合わされた部分の上下から
高周波を発生する電極6を押し当てて挟むようにして、
接合すべき線に沿って連続的に表皮材2a、2b同志を
溶着させつつ移動させる。この結果、表皮材2aの表皮
3aの表面とポケット側表皮材2bとが溶着されて接合
部8が形成される。
【0012】以上のように高周波溶着された表皮材2a
とポケット側表皮材2bは、全体として背裏ボード1a
に対応する形状の一体の接合表皮2となっている。ま
た、それぞれの端末は接合部8となって、接合表皮2の
裏側に位置され、表面から見えない状態となっている。
このように異種の表皮材2aとポケット側表皮材2bか
らなる接合表皮2が予め一体化されているため、ボード
基材1aへの一体化が容易となる。
【0013】次に、背裏ボード基材1aが下型に対向配
設されて上型との間で、加熱手段により加熱され、軟化
あるいは溶融状態となった時、上型により下型上の接合
表皮2と背裏ボード基材1aが所定の形状に成形される
とともに一体化される。
【0014】このように成形された背裏ボード1は、接
合部8が予め裏側に端末処理されているため、ボード基
材1a側に溝部を設ける必要もない。さらには、従来の
ように2度に渡って表皮材を接着することもないため、
表皮材間の接着位置の不一致が接着時に発生せず、ボー
ド基材1a表面が露出したり、接合線がよれたりするこ
ともない。
【0015】また、汎用されている高周波ウェルド機に
よるため、手作業の多いミシン等による縫着に比較して
工程作業が簡略化され、かつミシン目の形成による表皮
材2の引っ張り強度の低下の心配もない。また、汎用の
高周波ウェルド加工によれば、新規な設備が不要であ
り、確実かつ正確に溶着可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ポケット部材が形成される一個の背裏ボードに一体化さ
れる異種の表皮材、特に単価の異なる表皮材を予め高周
波ウェルドにより接合して、一体の接合表皮とすること
により、熱可塑性樹脂のスタンピング成形と同時に一体
化され、容易に複数枚仕立ての背裏ボードを製造するこ
とができる。このため、単価の安い表皮材をポケット側
表皮材として使用して製造コストの低減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の背裏ボードの断面図及びその一部拡大
断面図である。
【図2】異種の表皮材の高周波ウェルドによる接合の状
態を示す断面図である。
【図3】車両用座席の背面からの斜視図である。
【図4】従来の背裏ボードの断面図である。
【図5】従来の背裏ボードを複数枚張りした場合の拡大
斜視図である。
【符号の説明】
1…背裏ボード 1a…背裏ボード基材 2…接合表皮 2a…背裏ボード表皮材 2b…ポケット側表皮材 13…ポケット部材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:30 B29L 31:30 (56)参考文献 特開 平4−45933(JP,A) 実開 平1−104845(JP,U) 実開 平3−118043(JP,U) 実開 昭59−101845(JP,U) 実開 平6−39600(JP,U) 実開 平3−44452(JP,U) 実開 昭61−220822(JP,U) 実開 昭61−26660(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 7/40 B60R 7/04 B29C 43/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボード基材が背裏ボード表皮材によって覆
    われ、その背裏ボードの一部にポケット部材が取りつ
    けされる車両用座席の背裏ボードの製造法であって、前記背裏ボード表皮材を、 前記ポケット部材によって覆
    われて背裏ボード表面から見えない部分に被着するボー
    ド下部側のポケット側表皮材と、このポケット側表皮材
    以外の部分に被着するボード上部側の背裏ボード表皮材
    とを、高周波ウェルド加工により溶着して所定の形状の
    接合表皮として形成した後、この接合表皮をスタンピン
    グ成形により熱可塑性樹脂の背裏ボード基材に一体化す
    る構成とした車両用座席の背裏ボードの製造法。
  2. 【請求項2】前記ボード上部側の背裏ボード表皮材は、
    裏面に発泡体を備えており、前記ボード下側のポケット
    側表皮材よりも厚くなっている、請求項1記載の製造
    法。
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