JPH06201975A - レンズ駆動制御装置 - Google Patents

レンズ駆動制御装置

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Publication number
JPH06201975A
JPH06201975A JP4360798A JP36079892A JPH06201975A JP H06201975 A JPH06201975 A JP H06201975A JP 4360798 A JP4360798 A JP 4360798A JP 36079892 A JP36079892 A JP 36079892A JP H06201975 A JPH06201975 A JP H06201975A
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JP
Japan
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lens
focus
driving
lens group
detecting
Prior art date
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Application number
JP4360798A
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English (en)
Inventor
Junichi Murakami
村上  順一
Hiroyuki Wada
宏之 和田
Hidekage Satou
秀景 佐藤
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 姿勢差により変化するボイスコイルモータの
応答特性を全て補償し、常時安定したレンズ制御を行う
レンズ駆動制御装置を得ること。 【構成】 画角変化を行わせる第1のレンズ群1bと、
前記画角変化にともなうピント位置変化と被写体距離に
よるピント位置変化の機能を合わせ持つ第2のレンズ群
1dと、前記各レンズ群を駆動するレンズ駆動手段1
3,15を駆動制御する駆動信号の直流成分を検出する
ことにより姿勢差を検出する姿勢差検出手段18と、前
記各レンズ群の位置検出手段の検出結果、自動焦点検出
手段の検出結果、及び姿勢差検出結果をもとに前記各レ
ンズ群を駆動及び補償するレンズ制御手段7を具備した
制御部19とを備え、前記姿勢差検出結果により前記レ
ンズ制御手段7が備えている少なくとも2つの位相前記
位相補償手段22a〜22nを切り換えるか、あるいは
位相補償手段22の係数を変えること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ、ビデオカメラ、
あるいはビデオプロジェクタ等の撮影および投影レンズ
のレンズ駆動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のレンズ駆動制御装置にお
けるレンズ駆動用アクチュエータとしては、DCモータ
やステッピングモータが多く用いられている。
【0003】図8は従来のビデオカメラ用ズームレンズ
のレンズ鏡筒を上方より見たときの断面図、図9は図8
のA−A線を沿う縦断面図である。図8,図9におい
て、101a〜101dはレンズ群、102はDCモー
タ、103はシャッタユニットを駆動するモータ、10
4はステッピングモータであり、画角変化を行わせるた
めのバリエータレンズ群101bをDCモータ102で
駆動し、画角変化にともなうピント位置変化とフォーカ
シングの機能を併せ持つレンズ群101dをステッピン
グモータ104で駆動している。
【0004】一方、近年カメラ、ビデオカメラにおいて
は、小型化が進み、従来並あるいはそれ以上の機能を保
ちつつ、体積・重量を低減させる必要が生じている。こ
のための一手段として、レンズ群を保持する保持枠の外
周部はマグネットを配し、そのマグネットの外周にコイ
ルとヨークを配設し、ボイスコイルモータを形成して、
レンズ群を光軸方向に駆動するシステムが例えば特願平
2−20653号公報に記載されている。この公報に記
載されたシステムでは、ボイスコイル中心軸と光軸を略
一致させることによりコンパクトなレンズ駆動アクチュ
エータを実現している。
【0005】図10はボイスコイルモータの適用例を示
したもので、図11は図10のB−B線に沿う縦断面図
である。図10,図11において111a〜111cは
レンズ群、112はレンズ群を保持するレンズ保持枠、
113はボビン114に巻かれたコイル、115,11
6はマグネット117に接着されたヨーク、118はヨ
ーク115,116とマグネット117を保持するレン
ズ鏡筒である。
【0006】上記レンズ保持枠112はレンズ鏡筒11
8内に平行に配設された2本の案内棒119a,119
bによって光軸方向に移動可能に保持されている。マグ
ネット117は図中に示すように着磁されているので、
ヨーク115,116の間には半径方向に磁場が形成さ
れている。
【0007】コイル113はヨーク115,116の間
において円周方向に巻かれているので、コイル113に
電流を流すと、光軸方向に駆動力が発生し、ボビン11
4と一体に構成されているレンズ保持枠112及びレン
ズ群111a〜111cが光軸方向に駆動することにな
る。
【0008】上記図10、図11はマグネットが固定さ
れ、コイルが動くタイプであったのに対し、図12はコ
イルが固定され、マグネットが移動するタイプである。
この図12のマグネット移動タイプはレンズ121を保
持するレンズ保持枠122の外周部に、半径方向に着磁
されたマグネット123が接着され、その外周にマグネ
ット123と適当な具空隙を設けてヨーク125の内周
に接着され円周方向に巻かれたコイル124が設けられ
ている。
【0009】そして、上記レンズ保持枠122は2本の
案内棒126a,126bで光軸方向に移動可能に保持
されているので、コイル124に電流を流すことによ
り、レンズ保持枠122は光軸方向に駆動力を受けて移
動する。
【0010】図13はボイスコイルモータを駆動し、目
標位置にレンズ群を整定させるためのレンズ位置制御手
段としての制御回路150のブロック線図である。
【0011】レンズ群が駆動され、位置すべき目標値が
入力されると、入力された電圧は位置補償フィルタ15
1を通り、電圧/電流変換回路152でボイスコイルに
よって決る抵抗Rにより電流iに変換され、更に電流/
推力変換回路153でマグネットの磁束密度とコイル有
効長によって決る推力fに変換される。
【0012】この電力/推力変換回路153の出力に応
じてボイスコイルモータ154が作動し、その出力xに
従ってレンズを光軸方向に駆動する。この駆動したレン
ズ位置があるサンプリング周期に従ってエンコーダ(セ
ンサ)155により測定され、その測定結果に対応する
電圧Vが出力される。
【0013】この電圧出力は乗算器156でループゲイ
ンKが乗じられた後、前記目標値と加減算器157で比
較され、その差分の電圧を前記位相補償フィルタ151
に加えることになる。
【0014】以上はボイルコイルモータの駆動に、目標
値からのズレ量に応じた電圧を用いているが、電圧は一
定とし、目標値が現在位置よりも多いT3の場合には、
矩形波のデューティ(L1 /L2 )は大きくなり、目標
値が現在位置に近いT1の場合には、矩形波のデューテ
ィ(L1 /L2 )は小さくなる。すなわち、図11にお
いて、目標値と現在値の差分によりデューティ比を可変
として、ボイルコイルモータによりレンズを駆動するこ
とも可能である。
【0015】図15は、位置のフィードバックだけでな
く、速度のフィードバックをかけることにより、外乱に
対する位置の保持特性を向上させた制御システムの例で
ある。図15は位置のフィードバックだけでなく、速度
のフィードバックをかけることにより外乱に対する位置
の保持特性を向上させた制御システムの側である。図1
5は、図13に比べ速度情報を得るための位置微分回路
161と、そのゲインK1 を加えるゲイン付与回路16
2が設けられている。この構成により、ボイスコイルモ
ータに外乱が加えられても速度フィードバックをかける
ことにより、ボイスコイルモータは現在位置を保つよう
に作動する。
【0016】図16は、以上説明したボイスコイルモー
タを用いて、マグネットが移動するタイプのビデオレン
ズシステムを構成した例を示すもので、本図では、変倍
用のバリエータレンズ群141bとフォーカスレンズ1
41dをボイスコイルモータにより駆動する。
【0017】図16に示したビデオレンズは、バリエー
タレンズ群141bよりも像面側のレンズ群によりフォ
ーカスを行ういわゆるリアフォーカスレンズであるた
め、被写体距離によって、バリエータレンズ群141b
とフォーカスレンズ群141dのとるべき位置関係が変
化する。その様子を示したのが図17である。
【0018】図17において、縦軸がフォーカスレンズ
群141dの位置、横軸がバリエータレンズ群141b
の位置であり、被写体距離をパラメータとし、それぞれ
のレンズ群141b,141dがたどるべきカム軌跡が
示して胃る。従って各ボイスコイルモータは、システム
に設けられた各々の情報を基にレンズ群141b,14
1dの動くべき速度・方向を決め、合焦状態を保つ必要
がある。以下に、これ等のシステムにつき詳述する。
【0019】図16において、バリエータレンズ群14
1bと、フォーカスレンズ群141dには、それぞれ絶
体位置を検出するエンコーダ131,132が取り付け
られている。このエンコーダ131,132はリニアタ
イプのボリュームや、グレーコードパターンが形成され
た電極をブラシでなぞるタイプのものや、IRED等の
発光素子がレンズ保持枠と共に動き、PSD等の光電変
換素子を用いて位置検出を行うタイプのものなどが考え
られる。
【0020】エンコーダ131,132からの出力は、
それぞれの読み取り回路134,135で読み取られて
CPU136に送られる。また、CCD146からのビ
デオ信号は、ピーク検出回路133内で処理され、輝度
信号のピーク値が抽出され、現在の合焦状態に関する情
報としてCPU136に送られる。
【0021】図18(a)は、ピーク検出回路133の
出力値(SO )を縦軸にとり、横軸にフォーカスレンズ
群141dの位置をとったものである。図に示すように
ポーク検出回路133の出力値(SO )により、およそ
のデフォーカス量が検出されることになる。
【0022】これらの情報と図17に示したカム軌跡に
関する情報とをデータとして有するROM139からの
情報を基に、CPU136内で各ボイスコイルモータに
流すべき電流値、あるいはその波形が決定され、各々の
ドライバ137,138を経てボイスコイルモータのコ
イル142,143に電流を流す。
【0023】以上のシステムによってバリエータレンズ
群141bとフォーカスレンズ群141dは、常に合焦
状態となるような位置関係を保持できる。
【0024】次にバリエータレンズ群141bが固定さ
れ、ピントが合っていない非合焦状態から合焦状態に至
るまでのシステムすなわちオートフォーカス(AF)シ
ステムについて説明する。
【0025】図16において、発振器149により一定
周期の駆動信号がフォーカスモータードライバ137に
与えられ、フォーカスレンズ群141dは、光軸方向に
微小振動するように駆動される。すると、ピーク検出回
路133からの出力もそれと同期して振動する。
【0026】図18において、フォーカスレンズが合焦
位置よりも近距離側に位置していたらレンズの駆動とビ
デオ信号の位相は合致し、遠距離側に位置していると、
レンズ駆動とビデオ信号の位相は180°ずれることに
なる。従って、図16において、ピーク検出回路133
からの出力を周波数検出器147を介して位相比較器1
48に入力し、発振器149からの出力の位相と比較す
ることにより、前ピン、後ピンの判断を下すことができ
る。
【0027】また、前ピン側、後ピン側にフォーカスレ
ンズ群141dが位置している際の出力の振幅は、図1
8から明らかなようにそれぞれAN ,AF となり、又、
合焦時にはAM ≒0となる。そこで、発振器149の出
力を基準タイミングとして、これらの信号を同期検波す
ると、図18(b)で示す同期検波出力S1 となる。つ
なり近距離時の信号は基準タイミングと同相であるの
で、同期検波出力S1 は正の信号が出力され、遠距離時
の信号は基準タイミングと逆相であるので、同期検波出
力S1 は負の信号が出力される。
【0028】これらの振幅は、先に述べたように合焦時
に0となり、デフォーカス量が大きくなるに従って振幅
も大きくなるので、同期検波出力S1 の絶対値もこれと
共に変化する。従って、この同期検波出力S1 に比例し
た電流をボイスコイルモータに流すと、レンズを合焦に
到らせることができる。
【0029】ところが、同期検波出力S1 は大ボケにな
ると小さくなるために、ボイスコイルモータに加える電
流も小さくなる。従って、ピーク検出回路5の出力値S
0 がしきい値VH よりも小さいときは、同期検波出力S
1 を用いず図18(c)に示した1V(ビデオ同期信
号)前の出力値SO と現在の出力値SO を比較した比較
信号S2 を用いる。この比較信号S2 は比較器出力なの
で、一定値で、かつレンズ群を駆動すべき符号のみを持
った信号である。
【0030】即ち、大ボケ時には、上記比較信号S2
基づいてボイスコイルモータに電流を流すことにより、
高速で合焦方向にレンズを駆動させ、合焦に近づくと同
期検波出力S1 の速度で該同期検波出力が0になる合焦
点に収束する動作を行うことで、自動焦点調節動作が行
われる。また、上記同期検波出力S1 に基づくモータ速
度は、大きすぎると合焦位置の行き過ぎ量が大きくなり
ハンチングの原因になるし、小さすぎると合焦に到るま
でに時間がかかってしまうという問題が生じるため、あ
る適正なゲインまたは補償をもたせる必要がある。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
では、図19に示すように、撮像時の姿勢差により、ボ
イスコイルモータ(制御対象)の応答特性が変化する。
この応答特性の変化を前述の1つの位相補償では全て補
償することができず、常時安定したレンズ制御を行うこ
とができない。このため、カメラ、ビデオカメラの姿勢
差変化に対し、常時合焦レベルの高い安定した画像を得
ることができないという問題点があった。
【0032】本発明は上記のような問題点を解消したレ
ンズ駆動装置をえることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は画角変化を行わ
せる第1のレンズ群と、前記画角変化にともなうピント
位置変化と被写体距離によるピント位置変化の機能を合
わせ持つ第2のレンズ群と、前記各レンズ群を駆動する
駆動手段と、前記各レンズ群の位置を検出するレンズ位
置検出手段及び自動焦点検出手段と、前記レンズ駆動手
段を駆動制御する駆動信号の直流成分を検出することに
より姿勢差を検出する姿勢差検出手段と、前記各レンズ
位置検出結果、前記自動焦点検出結果、及び姿勢差検出
結果をもとに前記各レンズ群を駆動及び補償するレンズ
制御手段を具備した制御部とを備え、少なくとも前記第
2のレンズ群駆動手段は、ボイスコイルモータであり、
前記レンズ制御手段は少なくとも2つの位相補償手段を
備えているかあるいは位相補償手段の係数が可変であ
り、前記姿勢差検出結果により、前記位相補償手段を切
り換えるか、あるいは位相補償手段の係数を変えること
により、姿勢差により変化するボイスコイルモータの応
答特性を全て補償し、常時安定したレンズ制御を行い、
カメラ、ビデオカメラの姿勢差変化に対し常時合焦レベ
ルの高い安定した画像を得ることができる。
【0034】
【実施例】
第1実施例 以下、本発明の実施例を図面について説明する。図1は
フォーカスレンズ駆動にボイスコイルモータを用いたカ
メラ、ビデオカメラ等の撮像装置に本発明レンズ駆動装
置を適用した第1実施例を示すものであり、ボイスコイ
ルモータ駆動のための駆動信号の直流成分を検出するこ
とにより姿勢差を検出し、この姿勢差検出結果をもとに
ボイスコイルモータの位相補償フィルターを切り換え、
姿勢差にともなうボイスコイルモータ応答特性変化に対
応するものである。
【0035】図1において、1(a)は固定の前玉レン
ズ群、1(b)はバリエータレンズ群、1(c)は固定
のレンズ群、1(d)はフォーカス(コンペンセータ)
レンズ群、2は撮像素子であるCCDである。
【0036】バリエータレンズ群1(b)の位置はズー
ムエンコーダ3によって位置検出される。このエンコー
ダ3としては例えばバリエータ移動環に一体的にとりつ
けられたブラシが抵抗パターンの印刷された基板上を摺
動するように構成されたボリウムエンコーダを用いる。
【0037】4は絞り値を検出する絞りコンコーダであ
り、例えば絞りメータの中に設けられたホール素子出力
を用いる。5はカメラ処理回路であり、Y信号はAF回
路6に取り込まれる。このAF回路6では、合焦、非合
焦の判別、非合焦の場合はそれが前ピンか後ピンか、
又、非合焦の程度はどれくらいかなどが判別される。こ
れらの結果はCPU7に取り込まれる。
【0038】8は電源ON時の各種リセット動作を行う
パワーオンリセット回路、9は操作者により操作された
際、その内容をCPU7に伝えるズームスイッチであ
る。10〜12は軌跡データのメモリであり、このメモ
リ10〜12にはバリエータレンズ群1(b)とフォー
カスレンズ群1(d)の合焦位置関係を被写体距離に応
じながら最適に制御するため速度データ、境界データ、
方向データがメモリされている。
【0039】13はズームモータ、14はズームモータ
ードライバ、15はフォーカスモータであり、前記図1
0,図11に示すボイスコイルモータを用いている。1
6はフォーカスモータドライバ、17はフォーカスエン
コーダであり、例えばIRED等の発光素子がレンズ保
持枠と共に動き、PSD等の光電変換素子を用いてフォ
ーカスレンズ群1(d)の位置検出を行うもので、位置
検出結果はCPU7に取り込まれる。18は姿勢差検出
回路であり、このフォーカスモータ制御信号の直流成分
を検出するものである。
【0040】19はCPU7内に設けられた制御部であ
り、この制御部19は基本的にはフォーカスエンコーダ
17で検出されたフォーカスレンズ群の位置検出結果を
フィードバックし、フォーカスレンズ群1(d)の目標
位置との差(偏差)に基づき、フォーカスモータ15で
あるボイスコイルモータを制御している。このため、姿
勢差変化にともない、フォーカスモータドライバ16に
加えられるフォーカスモータ制御信号の直流成分が変化
する。
【0041】図2は上記制御部19の構成を示すブロッ
ク図であり、減算器20、増幅器21、複数の位相補償
フィルタ22a〜22nを撰択する切換えスイッチ23
により構成されている。
【0042】この制御部19の動作を、図3に示すボイ
スコイルモータの制御フローチャート図を用いて説明す
る。AF回路6から送られた合焦レベル信号、あるいは
前記軌跡データ10〜12に基づいた目標信号SR と、
前記フォーカスエンコーダ17からのフォーカスレンズ
群の位置信号SP と、前記姿勢差検出回路18からの姿
勢差信号SS が制御部19に送られる(ステップST3
−1)。
【0043】次に目標信号SR とレンズ位置信号SP
を減算器20で減算し、その差に増幅器21でゲインK
を乗じて偏差信号SH を求める(ステップST3−
2)。前記姿勢差信号SS には図4に示すように、少な
くとも1つのしきい値V1 が設けられており、姿勢差信
号SS が図4に示すどの姿勢差領域にあるかを判別する
(ステップST3−3)。
【0044】制御部19にはボイスコイルモータの各姿
勢差での応答特性を最適に補償する図2に示すようなフ
ィルタ係数を異にする複数の位相補償フィルタ22a〜
22nが用意されており、ステップST3−3で姿勢差
領域が判別されると、その判別された姿勢差領域に対応
した位相補償フィルタ22a〜22nを切換えスイッチ
23で撰択し、フィルタ係数(A0 ,A1 ,B1 )を読
み込む(ステップST3−4)。
【0045】位相補償フィルタ22a〜22nは現サン
プリングでの偏差信号SH 、1サンプリング前の偏差信
号SH -1 とフィルター出力信号S0 -1 及び前記フィルタ
係数(A0 , A1,B1 )により、フィルタ出力信号
0 をS0 =A0 ・SH −A1・SH -1−B1 ・S0 -1
算出する(ステップST3−5)。
【0046】次に次回のサンプリングにおけるフィルタ
演算のために現サンプリングでの偏差信号SH 及びフィ
ルタ出力S0 をSH -1 ,S0 -1 にメモリーする(ステッ
プST3−6)。フィルタ出力S0 は制御信号としてド
ライバー16に送られボイスコイルモータ15を駆動制
御する(ステップST3−7)。
【0047】以上説明したとおり、撮影時の姿勢差検出
結果を基に、各姿勢差に最適なフィルタ係数の位相補償
フィルタ22a〜22nを撰択して用いることにより、
フォーカスモータであるボイスコイルモータ15を常時
安定に制御することが可能である。
【0048】第2実施例 図5は制御部19の他の実施例を示すもので、本実施例
は姿勢差変化により位相補償フィルタ特性を変化させ、
姿勢差変化にともなうボイルコイルモータ応答特性変化
に対応するもので、前記図2と同一部分には同一符号を
付して重複説明を省略する。
【0049】本実施例の動作を、図6に示すボイルコイ
ルモータの制御フローチャート図を用いて説明する。A
F回路6から送られた合焦信号あるいは、前記軌跡デー
タ10〜12に基づいた目標信号SR と、前記フォーカ
スエンコーダ17からのフォーカスレンズ群の位置信号
P と、前記姿勢差検出回路18からの姿勢差信号SS
が制御部19に送られる(ステップST6−1)。次に
目標信号SR とレンズ位置信号SP とを減算器20で減
算した差に増幅器21でゲインKを乗じた信号SH を求
め(ステップST6−2)、しかる後、位相補償フィル
タ22の各係数(A0 ,A1 ,B1 )を求める(ステッ
プST6−3)。
【0050】位相補償フィルタ21の各係数(A0 ,A
1 ,B1 )と姿勢差信号(SS )とは以下に示す関数に
より関係づけられている。まず、図7(a)に示す位相
補償フィルタ22の周波数特性と周波数領域(ω1 ,ω
2 ,ωm )の関係は(1)式により与えられる。
【0051】
【数1】 ここで、ω2 =αω1 ,ωm =√α・ω1 Tはサンプリング周期、αは定数、ω1 ,ω2 ,ωm
位相補償フィルタ22の2つの折点周波数及び中心周波
数である。
【0052】また、姿勢差信号(SS )及びボイスコイ
ルモータの位相交点周波数(ωb )と姿勢差θの関係は
(2)式により与えられる。
【0053】
【数2】 ここで、Vm はボイスコイルモータ可動部重量と同等の
推力を発生するためのコイル印加電圧、Cは比例定数、
Mはボイスコイルモータ可動部重量である。
【0054】上記(1)、(2)式において、ボイスコ
イルモータの位相交点周波数ωb と位相補償フィルタ2
2の中心周波数ωm を一致させることにより、姿勢差信
号と位相補償フィルタ22の各係数(A0 ,A1 ,B
1 )の関係を(3)式のように結びつける。
【0055】
【数3】 位相補償フィルタ22は、現サンプリングでの偏差信号
(SH )、及び1サンプリング前の偏差信号(SH -1
とフィルタ出力信号(SO -1 )により、フィルタ出力信
号(SO )をSO =A0 ・SH −A1 ・SH -1 −B1
O -1 (ステップST6−4)。
【0056】次に、次回のサンプリングにおけるフィル
タ演算のために現サンプリングでの偏差信号SH 及びフ
ィルタ出力SO をSH -1 ,SO -1 にメモリする(ステッ
プST6−5)。このフィルタ出力SO は制御信号とし
てドライバ16に送られ、ボイスコイルモータ15を駆
動制御する(ステップST6−6)。
【0057】以上説明したとおり、姿勢差検出信号と位
相補償フィルタ係数とを関数により関係づけることによ
り、図7(b)に示すように、姿勢差変化により変化す
るボイスコイルモータ応答特性を常時最適に位相補償す
ることができ、フォーカスモータであるボイスコイルモ
ータを常時安定に制御することが可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
姿勢差検出結果により、位相補償手段を切り換えるか、
あるいは位相補償手段の係数を変えることにより、姿勢
差により異なるボイスコイルモータの応答特性を全て補
償し、常時安定したレンズ制御を行いカメラ、ビデオカ
メラの姿勢差変化に対し常時合焦レベルの高い安定した
画像を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図。
【図2】制御部の構成を示すブロック図。
【図3】ボイスコイルモータの制御フローチャート図。
【図4】姿勢差信号特性図。
【図5】制御部の他の構成を示すブロック図。
【図6】図5の制御部の制御フローチャート図。
【図7】姿勢差変化による思想補償フィルタ特性変化
図。
【図8】従来のビデオカメラ用ズームレンズのレンズ鏡
筒を上方より見た縦断面図。
【図9】図8のA−A線に沿う縦断面図。
【図10】コイル移動型のボイスコイルモータの説明
図。
【図11】図10のB−B線に沿う縦断面図。
【図12】マグネット移動型のボイスコイルモータの説
明図。
【図13】ボイスコイルモータを駆動する制御回路のブ
ロック図。
【図14】ボイスコイルモータを駆動した際の整定時間
に対する目標値の関係図。
【図15】ボイルコイルモータを駆動する他の制御回路
のブロック図。
【図16】ボイルコイルモータを用いたビデオレンズシ
ステムの構成図。
【図17】合焦のためのフォーカスレンズ群とバリエー
タレンズ群の位置関係図。
【図18】オートフォーカスシステムの説明図。
【図19】位相補償特性図。
【符号の説明】
1b バリエータレンズ群(第1のレンズ群) 1d フォーカスレンズ群(第2のレンズ群) 3 ズームエンコーダ 7 CPU(レンズ制御手段) 13 ズームモータ(レンズ駆動手段) 15 フォーカスモータ(レンズ駆動手段) 17 フォーカスエンコーダ 18 姿勢差検出手段 19 制御部 22,22a〜22n 位相補償フィルタ(位相補償手
段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画角変化を行わせる第1のレンズ群と、
    前記画角変化にともなうピント位置変化と被写体距離に
    よるピント位置変化の機能を合わせ持つ第2のレンズ群
    と、前記各レンズ群を駆動するレンズ駆動手段と、前記
    各レンズ群の位置を検出するレンズ位置検出手段及び自
    動焦点検出手段と、前記レンズ駆動手段を駆動制御する
    駆動信号の直流成分を検出することにより姿勢差を検出
    する姿勢差検出手段と、前記各レンズ位置検出結果、前
    記自動焦点検出結果、及び姿勢差検出結果をもとに前記
    各レンズ群を駆動及び補償するレンズ制御手段を具備し
    た制御部とを備え、前記レンズ制御手段は少なくとも2
    つの位相補償手段を備えているかあるいは位相補償手段
    の係数が可変であり、前記姿勢差検出結果により前記位
    相補償手段を切り換えるか、あるいは位相補償手段の係
    数を変えることを特徴とするレンズ駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ駆動手段としてボイルコイル
    モータを用いたことを特徴とする請求項1のレンズ駆動
    制御装置。
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