JP3042175B2 - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JP3042175B2
JP3042175B2 JP4148258A JP14825892A JP3042175B2 JP 3042175 B2 JP3042175 B2 JP 3042175B2 JP 4148258 A JP4148258 A JP 4148258A JP 14825892 A JP14825892 A JP 14825892A JP 3042175 B2 JP3042175 B2 JP 3042175B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスチルカメラ・ビデオカ
メラにおける撮影レンズあるいはビデオプロジェクター
における投影レンズ等のレンズ群を駆動するレンズ駆動
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のレンズ駆動制御装置に
は、レンズ駆動用アクチュエーターとしてDCモータや
ステッピングモータといったモータがよく用いられてい
る。
【0003】図9は従来のビデオカメラ用ズームレンズ
のレンズ鏡筒を示す縦断面図、図10は図9のA−A線
に沿う縦断面図である。図9、図10において、101
a〜101dは固定筒102内に収納した撮影レンズ、
103,104a,104bは固定筒102内に光軸1
05と平行に配設した案内棒、106は駆動源としての
直流モータであり、画角変化を行わせるためのバリエー
ターレンズである上記撮影レンズ101bを保持するレ
ンズ保持枠111を、上記直流モータ106の出力軸1
06a、ギア列107、スクリュー溝108aを有する
スクリュー棒108、押圧ばね109の押圧力でスクリ
ュー溝108aに押圧係合させたボール110を介し
て、上記案内棒103に沿って光軸方向に移動させる。
112は駆動源としてのステッピングモータであり、画
角変化に伴うピント位置変化と合焦のための上記撮影レ
ンズ101dを保持し、スリーブ部114aにねじ部材
113を一体的に組付けたレンズ保持枠114を、上記
ステッピングモータ112の出力軸112aに螺合する
上記ネジ部材113を介して、案内棒104a,104
bに沿って光軸方向に移動させる。118は絞りユニッ
トを駆動するIGメータである。
【0004】近年スチルカメラ・ビデオカメラにおいて
は、小型化が進み、従来並あるいはそれ以上の機能を保
ちつつ、体積・重量を低減させる必要が生じている。こ
のための一手段として、レンズを保持するレンズ保持枠
の外周部にマグネットを配設し、そのマグネットの外周
にコイルとヨークを配設してボイスコイルモータを形成
し、このボイスコイルモータでレンズ保持枠を光軸方向
に駆動するシステムが例えば特開平2−20659号公
報に記載されている。この公報に記載されたシステムで
は、ボイスコイル中心軸と光軸を略一致させることによ
り、コンパクトなレンズ駆動アクチュエータとしてのボ
イスコイルモータを実現している。
【0005】図11はボイスコイルモータの適用例を示
すもので、図12は図11のB−B線に沿う縦断面図で
ある。図11、図12において、前記図10と同一部分
には同一符号を付して重複説明を省略する。レンズ10
1b1〜101b3を保持したレンズ保持枠111の外
周にヨーク117aとボビン119に巻付けたコイル1
16を配設し、ヨーク117aに対向してコイル116
の外側にヨーク117bとこれに接着したマグネット1
15を配設し、このヨーク117a,117b、マグネ
ット115を固定筒102に取付けている。上記レンズ
保持枠111は光軸105と平行な2本の案内棒103
a,103bによって光軸方向に移動可能に保持されて
いる。
【0006】マグネット115は図示のように着磁され
ているので、ヨーク117a,117bの間には半径方
向に磁場が形成されている。コイル116はヨーク11
7a・117bの間に存在し、かつ円周方向に巻かれて
いるので、このコイル116に電流を流すと、光軸方向
への駆動力が発生し、ボビン119を一体に構成してい
るレンズ保持枠111及びレンズ群101b1〜101
b3が光軸方向に駆動する。
【0007】上記図11、図12はマグネット115が
固定され、コイル116が移動するタイプであるのに対
し、図13はコイルが固定され、マグネットが移動する
タイプである。この図13のマグネット移動タイプは、
レンズ101b1〜101b3を保持するレンズ保持枠
111の外周部に、2分割され半径方向に着磁された半
円状のマグネット115a,115bが接着され、その
外周にマグネット115a,115bと適当な空隙を設
けてヨーク117a,117bを配設し、このヨーク1
17a,117bの内周に円周方向に巻かれたコイル1
16が設けられている。そして、上記レンズ保持枠11
1は2本の案内棒103a,103bで光軸方向に移動
可能に保持されているので、コイル116に電流を流す
と、レンズ保持枠111は光軸方向に移動する。
【0008】図14はボイスコイルモータ(V.C.
M)の駆動システムに関するブロック線図である。レン
ズが位置するべき目標値(センサー電圧値)が与えられ
ると、そのセンサー電圧値は位相補償フィルタ21を通
り、ボイスコイルモータのコイルによって定まる抵抗値
(1/R)による変換器22で電流iに変換される。こ
の電流iにより、演算部23でレンズを駆動する推力f
が演算され、この推力fが供給されたボイスコイルモー
タ24でレンズを駆動し、そのレンズ位置があるサンプ
リング周期(Tsec)ごとにエンコーダー(センサ
ー)25により測定されて電圧出力される。この電圧出
力にループゲインKを演算部26で乗じた量の電圧を、
減算部20で目標値から減算することにより、レンズ位
置が目標値に近ずることができる。
【0009】今、ここではボイスコイルモータを駆動す
るのに目標値からのずれ量に応じた電圧を用いる例を示
したが、電圧を一定として、そのON−OFF時間を切
り換えるいわゆるPWM制御による方法を用いてもよ
い。図15は現在値と目標値が遠い場合と近い場合につ
き、PWM制御によりボイスコイルモータを駆動した際
の例を摸式図に示したものである。
【0010】図16は以上説明したボイスコイルモータ
を用いて、ビデオレンズシステムを形成した例を示すも
ので、本図では変倍用バリエーターレンズのレンズ群1
01bとフォーカスレンズのレンズ群101dをボイス
コイルモータを用いて駆動する構成であり、マグネット
が移動するタイプである。
【0011】図16に示したビデオレンズはバリエータ
ーレンズ群よりも像面側のレンズ群によりフォーカスを
行なう、いわゆるリアフォーカスレンズであるために、
被写体距離によって、バリエーターレンズ群とフォーカ
スレンズ群のとるべき位置関係が変化する。その様子を
示したのが図17である。
【0012】図17において、縦軸がフォーカスレンズ
位置、横軸がバリエーターレンズ位置であり、被写体距
離をパラメータとし、それぞれのレンズ群がたどるべき
カム軌跡が示してある。従って、各ボイスコイルモータ
ーはシステムに設けられた諸々な情報を基にレンズ群の
動くべき速度・方向を決め、合焦状態を保つ必要があ
る。以下に、これらのシステムにつき詳述する。
【0013】図16において、バリエーターレンズ群1
01bとフォーカスレンズ群101dに対向して、それ
ぞれ、絶体位置を検出するエンコーダー121,122
が取り付けられている。このエンコーダー121,12
2はリニアタイプのボリュームやグレーコードパターン
が形成された電極をブラシでなぞるタイプあるいはレン
ズ保持枠と共に動くiRED等の発光素子とPSD等の
光電変換素子を用いて位置検出を行なうタイプのもの等
が考えられる。
【0014】このエンコーダー121,122からの出
力は、それぞれの読み取り回路123,124で読み取
られ、CPU125に送られる。また、CCD126か
らのビデオ信号はピーク検波回路127内で処理され、
輝度信号のピーク値が抽出され、現在のピント状態に関
する情報としてCPU125に送られる。
【0015】図18(a)はピーク検波回路127の出
力値Soを縦軸にとり、横軸にフォーカスレンズ位置を
とった合焦検知信号図である。図に示すように、輝度信
号のピーク値Soにより、およそのデフォーカス量が検
知されることになる。これらの情報と図17に示したカ
ム軌跡に関する情報をデータとして持つROM128か
らの情報を基に、CPU125内でレンズ駆動手段とし
ての各ボイスコイルモータのコイル129,130に流
すべき電流値あるいはその波形が決定され、各々のドラ
イバー131,132を経て、コイル129,130に
通電する。以上のシステムによってバリエーターレンズ
群101bとフォーカスレンズ群101dは、常に合焦
状態となるような位置関係を保持できる。
【0016】次にバリエーターレンズ群101bが固定
され、ピントが合っていない状態から合焦に至らせるま
でのシステムすなわちオートフォーカス(AF)システ
ムにつき説明する。
【0017】図16において、発振器133により一定
周期の駆動信号がフォーカスモータードライバー132
に与えられると、フォーカスレンズは光軸方向に微小振
動するようにドライブされる。すると、ピーク検波回路
127からの出力もそれと同期して振動する。図18に
示すように、合焦位置よりも近距離側にフォーカスレン
ズが位置していたら、レンズの振動とビデオ信号の位相
は合致し、遠距離側に位置していたら位相は180°ず
れることになる。
【0018】従って、図16において、ピーク検波回路
127からの出力を周波数検出器134を介して位相比
較器135に入れ、発振器133の位相と比較すること
により、前ピン・後ピンの判断を下すことができる。ま
た、前ピン側・後ピン側にフォーカスレンズが位置して
いる際の出力の振幅はそれぞれAN ・AF となり、合焦
時にはAM 〜0となる。
【0019】これらの信号を発振器133の出力を基準
タイミングとして同期検波すると、図18(b)で示す
信号S1 となる。つまり、近距離時の信号は基準タイミ
ングと同相であるので、同期検波の信号S1 は正の信号
が出力され、遠距離時の信号は基準タイミングと逆相で
あるので、同期検波の信号S1 は負の信号が出力され
る。
【0020】これらの振幅は先に述べたように合焦時に
0となり、デフォーカス量が大きくなるに従って振幅も
大きくなるので、信号S1 の絶体値もこれと共に変化す
る。従って、この信号S1 に比例した電流をボイスコイ
ルモータに流すと、レンズを合焦に至らせることができ
る。
【0021】ところが、信号S1 は大ボケになると小さ
くなるために、ボイスコイルモータに加える電流も小さ
くなる。従ってピーク値Soが基準レベルVH よりも小
さい時は信号S1 を用いず、図18(c)に示したVH
前のピーク値Soと現在のピーク値Soを比較した信号
2 を用いる。この信号S2 は比較器出力なので、一定
の値で、かつ、レンズを駆動すべき符号のみを持った信
号である。すなわち、大ボケ時にはこの信号S2 によっ
てボイスコイルモータに電流を流すことにより、高速で
合焦方向にレンズを駆動させ、合焦点に近ずくと、信号
1 の速度で該出力S1 がゼロになる合焦点に収束する
動作を行なうことで、自動焦点調節動作が行なわれる。
また、この信号S1 に基くモーター速度は、大きすぎる
と、合焦位置の行き過ぎ量が大きくなりハンチングの原
因となるし、小さすぎると合焦に至るまでに時間がかか
ってしまうという問題が生じるため、ある適正なゲイン
を持たせる必要がある。
【0022】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例では、ボイスコイルモータを駆動するためのルー
プゲインや位置補償回路の各定数はある限られた値しか
持たないため、ボイスコイルモータは限られた応答特性
しか持つことができなかった。
【0023】例えば、図19(a)は速度フィードバッ
クゲインK1 をK1 =4と大きくとって、ボイスコイル
モータの周波数特性を示したものであり、また、図19
(b)は同じく速度フィードバックゲインK1 をK1
2と小さくとって、ボイスコイルモータの周波数特性を
示したものである。
【0024】先に述べたように、速度フィードバックゲ
インK1 が大きい程、外乱に対する保持特性は増すもの
の、図19に示すように周波数特性は劣化し、目標に対
する追従が悪くなることがわかる。
【0025】このように、各ゲインやフィルターの定数
をある限られた値に設定することは、1つの性能(例え
ば外乱に対する保持特性)は向上させるものの、他の性
能(例えば周波数特性)は劣化させてしまうといった問
題点が生じ、満足な特性が得られない。
【0026】また、図13に示すように、2分割された
半円状のマグネット115a,115bをレンズ保持枠
111に接着する構成とすると、スペース効率を上げ、
コンパクトにはまとまるものの、ヨークとマグネットの
吸引力により、ボイスコイルモータの推力損失が生じ、
又ヨークを廃止した磁気回路とすると図20に示すよう
に、2つのマグネット115a,115bの近傍で磁気
回路が不安定となり、コイル116を逆に(外側から内
側に向って)横切る磁界が発生し、ボイスコイルモータ
の発生推力が著しく低下するという問題点があった。
【0027】本発明は上記のような問題点を解消したレ
ンズ駆動制御装置を得ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ駆動装置
は、光軸方向に移動可能なレンズと、このレンズの光軸
方向の位置を検出する位置検出手段と、前記レンズを光
軸方向に駆動するボイスコイルモータを駆動源とした駆
動手段と、前記レンズの移動速度を検出する速度検出手
段と、前記ボイスコイルモータに印加する実効電圧を前
記位置検出手段からの検出出力と前記速度検出手段から
の検出出力とから演算する演算手段とを備え、前記演算
手段には前記位置検出手段からの検出出力及び速度検出
手段からの検出出力に各々重み付けするフィードバック
のループゲインが設定され、前記レンズの移動による位
置の変化に応じて前記少なくとも一方のフィードバック
のループゲインを適宜変化させることを特徴としてい
る。
【0029】
【実施例】実施例1 図1は本発明の特徴を最もよく表わす図面であり、ボイ
スコイルモータを用いてレンズ群を駆動する例を示す図
である。図1において、1a〜1dはズームレンズ群で
あり、1bは変倍用のバリエータレンズ群、1dはフォ
ーカスレンズ群である。2a,2bは前記ズームレンズ
群1b、フォーカスレンズ群1dを保持するレンズ保持
枠、3a,3bはマグネットであり、レンズ保持枠2
a,2bの外周部に半径方向に着磁されたものが接着さ
れている。4a,4bは周方向に巻回したレンズ群駆動
用のコイルであり、マグネット3a,3bの外周に適当
な空隙を設けてレンズ鏡筒5に接着されている。
【0030】上記レンズ保持枠2a,2bはそれぞれ光
軸105と平行に配設された2本の案内棒6a〜6dに
より光軸方向に移動可能に保持されている。7,8はバ
リエータレンズ群1b、フォーカスレンズ群1dの絶対
位置を検出するエンコーダであり、このエンコーダ7,
8からの出力はそれぞれの読み取り回路9,10で読み
取られてレンズ制御手段としてのCPU11に送られ
る。CCD12からのビデオ信号はピーク検波回路13
内で処理され、輝度信号のピーク値が抽出され、現在の
合焦状態に関する情報としてCPU11に送られる。
【0031】14,15はドライバーであり、CPU1
1内で合焦状態信号、絶対位置信号等をもとに決定され
た印加電圧レベルあるいは電圧波形が加えられ、コイル
4a,4bに電流を流す。また、オートフォーカスシス
テムのための合焦信号を得るため、周波数検出器16、
位相比較器17、基準周波数発振器18を備えている。
【0032】19はカム軌跡に関する情報をデータとし
て有するROMである。20はコイル4bと重ね合わせ
て配設したフォーカスレンズ群速度検出用のコイル、2
1はコイル20に生じた逆起電圧を検出してCPU11
に供給する逆起電圧検出器である。
【0033】図2は本実施例における制御システムを示
すブロック図であり、図中の点線で囲った部分の演算を
CPU11により行う。すなわち、CPU11内では、
ある演算周期(サンプリングタイム)ごとに、センサ2
5からの出力が電圧値として入力され、それぞれの情報
を基にディジタル演算を施し、ボイスコイルモータ24
に加えるべき電圧値を出力する。この時、速度フィード
バックのループゲインK1 と位置フィードバックのルー
プゲインK2 及びフィルターの各係数がボイスコイルモ
ータ24の制御特性を左右することとなる。
【0034】以下に各定数を適宜可変として設定する手
段につき説明する。図3は速度フィードバックのループ
ゲインK1 の決定手順を示すフローチャート図である。
まず、ST3−1でデフォルトとしてK1 =2を設定す
る。次に、ST3−2で現在のフォーカスレンズ群の位
置x0 と、全体のシステムの中で決定される目標値xと
の差の絶体値、すなわち、制御偏差量がある設定値Δ
(デルタ)よりも大きいか否かを判断する。
【0035】制御偏差値が設定値Δよりも大きければ、
つまり、YESであれば、まだレンズは目標値に達して
いないので、周波数特性を重視し、ループゲインK1
「2」のままとする(ST3−4)。逆に小さければ、
つまり、NOであればレンズが目標位置に達していると
して、今度は外乱に対するレンズの保持特性を向上させ
る為に、ループゲインK1 を「4」とする(ST3−
3)。
【0036】しかる後、ST3−5で、逆起電圧検出器
21で検出されたコイル20に発生する逆起電圧VS
ある設定値V0 よりも大きいか否かを判断し、YES、
すなわち、レンズが目標位置に達して保持されていなく
てはならないのに、大きな速度で動いてしまう程の外乱
が生じていれば、より保持特性を向上させるべく、ルー
プゲインK1 に1.2の定数をかけ(ST3−6)、さ
らに大きなループゲインK1 を設定する(ST3−
7)。
【0037】このように本実施例ではフォーカスレンズ
群を光軸上移動させるとき、その位置の変化によって少
なくとも1つのループゲインK1 ,K2 を適宜変化させ
ている。
【0038】以上の手順により目標位置までのレンズ位
置の収束時間を劣化させることなく、大きな外乱に対し
てもレンズ位置が保持され得るシステムを構成すること
が可能になった。
【0039】尚、図3中のST3−3の(K1 =4)、
ST3−4の(K1 =2)、ST3−6の(K1 =1.
2K1 )といった定数は一例であり、ST3−3の定数
(この実施例では4)をa、ST3−4の定数(同2)
をbとすると、a>b、またST3−6の定数(同1.
2)cがc>1の範囲でa〜cを適宜設定すればよい。
【0040】実施例2 図4は実施例2を示すフローチャート図であり、前記実
施例1における逆起電圧VS のかわりに、位置の差分を
用いたものであり、システムのブロック図は図1の中で
フォーカスレンズ群速度検出用のコイル20、このコイ
ル20に生じた逆起電圧を検出する逆起電圧検出器21
を除いた構成、つまり、図16に示す従来装置と同等に
なるので省略する。
【0041】本実施例はST4−5において、外乱の強
弱を判断する為、現在位置x0 と1サンプリング周期
(T秒)前のレンズ位置x0 ’との差をサンプリング周
期Tで割った差分式により、現在の速度を類推して電圧
換算し、しきい値電圧V0 と比較し、外乱が大きいもの
か否かを判断しているもので、他の手順は前記図3に示
すフローチャートの手順と全く同じであるから説明を省
略する。
【0042】本実施例における速度の類推の仕方は、T
秒前の差分式でなくとも、T秒前と、2T秒前の値を2
次の差分式で近似しても、また、もっと高い次数の式で
近似してもよい。
【0043】実施例3 図5は速度情報をアナログの微分回路を用いて得る構成
を示すもので、フォーカスレンズ位置エンコーダ51か
らの出力を、コンデンサや抵抗等より成る微分回路52
で微分して速度情報を得ている。その他は、前述の実施
例と同様にしきい値電圧と比較することにより、速度フ
ィードバックのループゲインK1 を決定することにな
る。
【0044】実施例4 前記実施例では、まず、目標位置と現在位置との差より
速度のループゲインを変更していたが、その代りにオー
トフォーカス信号、すなわち、図18に示した輝度信号
のピーク値を基に、図6のフローチャートに示す処理工
程によって速度のループゲインを決定してもよい。この
図6の処理工程で前記図3、図4の処理工程との相違
は、ST6−2で輝度信号のピーク値S0 により速度の
ループゲインKを判断することで、他の処理工程は同じ
である。
【0045】即ち、本実施例は図21に示すように、ピ
ーク値S0 が制御偏差値の設定値Δ′よりも大きいか否
かでループゲインKを変えている。テレビ信号に基づく
自動合焦でピーク値S0 を基に設定値Δを測る際に、そ
のときのしきい値を図21に示す設定値Δ′におきかえ
ている。
【0046】従ってピーク値S0 が設定値Δ′よりも小
さければ合焦から遠いのでループゲインK1 =2とし、
ピーク値S0 が大きければ合焦に近いのでループゲイン
1=4としている。
【0047】実施例5 図7はボイスコイルモータ装着部の斜視図を示すもの
で、コイル71は円周方向に適当な回数に巻かれてい
る。レンズ保持枠75は不図示のレンズ群を一体的に保
持しており、そのスリーブ部75aが光軸と平行なガイ
ドバー73と嵌合し、U型形状をした溝部75bがガイ
ドバー74と嵌合されて光軸方向に移動可能に支持され
ている。このレンズ保持枠75と一体に形成された円筒
部75cには、完全円環状のマグネット72が接着材等
によって結合固定されている。
【0048】マグネット72はラジアル方向に着磁され
ているので、コイル71に電流を流すと、電流の流れる
方向と垂直な方向に磁界が発生して、この磁界の発生方
向と垂直な方向、すなわち、光軸方向にレンズの駆動力
が発生することになる。
【0049】図8はマグネット72を光軸と垂直な方向
に横断して磁界の様子を示したものである。図20に示
す従来のように2分割した半円状のマグネット115
a,115bの近接した部分では、コイル116を外側
から内側に横切る磁束φAが発生するために、所望の発
生推力の方向とは反対方向にも推力が発生し、この推力
同志が打ち消し合うことで全体の推力低下となっている
が、本実施例ではマグネット72を円環状としたことに
より、図8のようなコイル71の全周に渡り全て放射状
に磁束が発生し、上記のような外側から内側に向う戻り
磁束はなくなり、推力低下が生じないものである。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光軸方向に移動可能なレンズの光軸方向の位置及び該レ
ンズの移動速度により、レンズ駆動手段へ印加する実効
電圧を演算により求めたので、目標位置へレンズを移動
させるときレンズの収束時間を劣化させることなく、ス
ムーズな速度変化によるレンズ駆動が得られる。
【0051】特に本発明では光軸方向に移動可能なレン
ズを駆動する為のボイスコイルモータを駆動源とする駆
動手段に印加する実効電圧を演算手段で求めるとき、該
演算手段は該レンズの光軸方向の位置を検出する位置検
出手段からの検出出力と、該レンズの移動速度を検出す
る速度検出手段からの検出出力から求めており、このと
き演算手段には速度検出手段からの検出出力に重み付け
するループゲインK1と位置検出手段からの検出出力に
重み付けするループゲインK2 が設定されており、該レ
ンズの移動による位置の変化に応じて、該2つのループ
ゲインK1 ,K2のうち少なくとも一方のループゲインを
適宜変化させている。
【0052】これによって、目標位置に対するレンズの
駆動追従を良好にすることと、又外乱に対する保持特性
を良好にすることの双方を両立させることができるレン
ズ駆動装置を達成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例を示す構成図。
【図2】図2は制御システムを示すブロック図。
【図3】図3は速度フィードバックのループゲインの決
定手順を示すフローチャート図。
【図4】図4は速度フィードバックのループゲインの決
定手順を示すフローチャート図。
【図5】図5は速度情報を得る構成のブロック図。
【図6】図6は速度フィードバックのループゲインの決
定手順を示すフローチャート図。
【図7】図7はボイスコイルモータ装着部の斜視図。
【図8】図8はマグネットの横断面図。
【図9】図9は従来のレンズ駆動制御装置を示す構成
図。
【図10】図10は図9のA−A線に沿う縦断面図。
【図11】図11はボイスコイルモータを適用したレン
ズ鏡筒の正面図。
【図12】図12は図11のB−B線に沿う縦断面図。
【図13】図13はボイスコイルモータを示す分解斜視
図。
【図14】図14はボイスコイルモータの駆動システム
を示すブロック図。
【図15】図15はボイスコイルモータを駆動した際の
摸式図。
【図16】図16はボイスコイルモータを用いた従来の
レンズ駆動装置の構成図。
【図17】図17はリアフォーカスズームのカム軌跡
図。
【図18】図18は合焦検知信号図。
【図19】図19はボイスコイルモータの周波数特性
図。
【図20】図20はマグネットの横断面図。
【図21】本発明の実施例4の説明図
【符号の説明】
1a〜1d レンズ群 7,8 エンコーダ(位置検出手段) 11 CPU(演算手段) 20 速度検出用のコイル(速度検出手段) 24 ボイスコイルモータ(駆動手段)
フロントページの続き (72)発明者 太田 盛也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 秀景 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−44104(JP,A) 特開 昭57−108806(JP,A) 特開 昭63−163310(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/04 - 7/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に移動可能なレンズと、このレ
    ンズの光軸方向の位置を検出する位置検出手段と、前記
    レンズを光軸方向に駆動するボイスコイルモータを駆動
    源とした駆動手段と、前記レンズの移動速度を検出する
    速度検出手段と、前記ボイスコイルモータに印加する実
    効電圧を前記位置検出手段からの検出出力と前記速度検
    出手段からの検出出力とから演算する演算手段とを備
    え、前記演算手段には前記位置検出手段からの検出出力
    及び速度検出手段からの検出出力に各々重み付けする
    ィードバックのループゲインが設定され、前記レンズの
    移動による位置の変化に応じて前記少なくとも一方のフ
    ィードバックのループゲインを適宜変化させることを特
    徴とするレンズ駆動装置。
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