JPH05313054A - レンズ駆動制御装置 - Google Patents
レンズ駆動制御装置Info
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- JPH05313054A JPH05313054A JP4148256A JP14825692A JPH05313054A JP H05313054 A JPH05313054 A JP H05313054A JP 4148256 A JP4148256 A JP 4148256A JP 14825692 A JP14825692 A JP 14825692A JP H05313054 A JPH05313054 A JP H05313054A
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- JP
- Japan
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- lens
- lens group
- signal
- drive
- control device
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 レンズ位置による制御特性の違いをなくした
レンズ駆動制御装置を得ること。 【構成】 任意な一方向に移動可能なレンズ群1b,1
dと、このレンズ群1b,1dの移動可能な方向の位置
を検出する位置検出手段7,8と、前記レンズ群1b,
1dを移動可能な方向に駆動するレンズ駆動手段14,
15と、前記位置検出手段7,8で検出されたレンズ群
の位置と前記レンズ駆動手段14,15の推力の関係を
予じめ記憶する記憶手段20と、この記憶手段20の記
憶内容を基にレンズ群の位置にかかわらず推力が一定と
なるように前記レンズ駆動手段14,15に流す電流値
を演算する演算手段11とを備えたこと。
レンズ駆動制御装置を得ること。 【構成】 任意な一方向に移動可能なレンズ群1b,1
dと、このレンズ群1b,1dの移動可能な方向の位置
を検出する位置検出手段7,8と、前記レンズ群1b,
1dを移動可能な方向に駆動するレンズ駆動手段14,
15と、前記位置検出手段7,8で検出されたレンズ群
の位置と前記レンズ駆動手段14,15の推力の関係を
予じめ記憶する記憶手段20と、この記憶手段20の記
憶内容を基にレンズ群の位置にかかわらず推力が一定と
なるように前記レンズ駆動手段14,15に流す電流値
を演算する演算手段11とを備えたこと。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラ・ビデオカメラに
おける撮影レンズあるいはビデオプロジェクターにおけ
る投影レンズ等のレンズ群を駆動するレンズ駆動制御装
置に関するものである。
おける撮影レンズあるいはビデオプロジェクターにおけ
る投影レンズ等のレンズ群を駆動するレンズ駆動制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のレンズ駆動制御装置に
は、レンズ駆動用アクチュエーターとしてDCモータや
ステッピングモータといったモータがよく用いられてい
る。
は、レンズ駆動用アクチュエーターとしてDCモータや
ステッピングモータといったモータがよく用いられてい
る。
【0003】図6は従来のビデオカメラ用ズームレンズ
のレンズ鏡筒を示す縦断面図、図7は図6のA−A線に
沿う縦断面図である。図6、図7において、101a〜
101dは固定筒102内に収納した撮影レンズ、10
3,104a,104bは固定筒102内に光軸105
と平行に配設した案内棒、106は駆動源としての直流
モータであり、画角変化を行わせるためのバリエーター
レンズである上記撮影レンズ101bを保持するレンズ
保持枠111を、出力軸106a、ギア列107、スク
リュー溝108aを有するスクリュー棒108、押圧ば
ね109の押圧力でスクリュー溝108aに押圧係合さ
せたボール110を介して、上記案内棒103に沿って
光軸方向に移動させる。112は駆動源としてのステッ
ピングモータであり、画角変化に伴うピント位置変化と
合焦のための上記撮影レンズ101dを保持し、スリー
ブ部114aに上記ねじ部材113を一体的に組付けた
レンズ保持枠114を、出力軸112aのねじ部に螺合
するネジ部材113を介して、案内棒104a,104
bに沿って光軸方向に移動させる。118は絞りユニッ
トを駆動するIGメータである。
のレンズ鏡筒を示す縦断面図、図7は図6のA−A線に
沿う縦断面図である。図6、図7において、101a〜
101dは固定筒102内に収納した撮影レンズ、10
3,104a,104bは固定筒102内に光軸105
と平行に配設した案内棒、106は駆動源としての直流
モータであり、画角変化を行わせるためのバリエーター
レンズである上記撮影レンズ101bを保持するレンズ
保持枠111を、出力軸106a、ギア列107、スク
リュー溝108aを有するスクリュー棒108、押圧ば
ね109の押圧力でスクリュー溝108aに押圧係合さ
せたボール110を介して、上記案内棒103に沿って
光軸方向に移動させる。112は駆動源としてのステッ
ピングモータであり、画角変化に伴うピント位置変化と
合焦のための上記撮影レンズ101dを保持し、スリー
ブ部114aに上記ねじ部材113を一体的に組付けた
レンズ保持枠114を、出力軸112aのねじ部に螺合
するネジ部材113を介して、案内棒104a,104
bに沿って光軸方向に移動させる。118は絞りユニッ
トを駆動するIGメータである。
【0004】近年カメラ・ビデオカメラにおいては、小
型化が進み、従来並あるいはそれ以上の機能を保ちつ
つ、体積・重量を低減させる必要が生じている。このた
めの一手段として、レンズを保持するレンズ保持枠の外
周部にマグネットを配設し、そのマグネットの外周にコ
イルとヨークを配設してボイスコイルモータを形成し、
このボイスコイルモータでレンズ保持枠を光軸方向に駆
動するシステムが例えば特願平2−20659号公報に
記載されている。この公報に記載されたシステムでは、
ボイスコイル中心軸と光軸を略一致させることにより、
コンパクトなレンズ駆動アクチュエータとしてのボイス
コイルモータを実現している。
型化が進み、従来並あるいはそれ以上の機能を保ちつ
つ、体積・重量を低減させる必要が生じている。このた
めの一手段として、レンズを保持するレンズ保持枠の外
周部にマグネットを配設し、そのマグネットの外周にコ
イルとヨークを配設してボイスコイルモータを形成し、
このボイスコイルモータでレンズ保持枠を光軸方向に駆
動するシステムが例えば特願平2−20659号公報に
記載されている。この公報に記載されたシステムでは、
ボイスコイル中心軸と光軸を略一致させることにより、
コンパクトなレンズ駆動アクチュエータとしてのボイス
コイルモータを実現している。
【0005】図8はボイスコイルモータの適用例を示す
もので、図9は図8のB−B線に沿う縦断面である。図
8、図9において、前記図6,7と同一部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。レンズ101b1〜1
01b3を保持したレンズ保持枠111の外周にヨーク
117aとボビン119に巻付けたコイル116を配設
し、ヨーク117aに対向してコイル116の外側にヨ
ーク117bとこれに接着したマグネット115を配設
し、このヨーク117a,117b、マグネット115
を固定筒102に取付けている。上記レンズ保持枠11
1は光軸105と平行な2本の案内棒103a,103
bによって光軸方向に移動可能に保持されている。
もので、図9は図8のB−B線に沿う縦断面である。図
8、図9において、前記図6,7と同一部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。レンズ101b1〜1
01b3を保持したレンズ保持枠111の外周にヨーク
117aとボビン119に巻付けたコイル116を配設
し、ヨーク117aに対向してコイル116の外側にヨ
ーク117bとこれに接着したマグネット115を配設
し、このヨーク117a,117b、マグネット115
を固定筒102に取付けている。上記レンズ保持枠11
1は光軸105と平行な2本の案内棒103a,103
bによって光軸方向に移動可能に保持されている。
【0006】マグネット115は図示のように着磁され
ているので、ヨーク117a,117bの間には半径方
向に磁場が形成されている。コイル116はヨーク11
7a・117bの間に存在し、かつ円周方向に巻かれて
いるので、このコイル116に電流を流すと、光軸方向
への駆動力が発生し、ボビン119を一体に構成してい
るレンズ保持枠111及びレンズ群101b1〜101
b3が光軸方向に駆動する。
ているので、ヨーク117a,117bの間には半径方
向に磁場が形成されている。コイル116はヨーク11
7a・117bの間に存在し、かつ円周方向に巻かれて
いるので、このコイル116に電流を流すと、光軸方向
への駆動力が発生し、ボビン119を一体に構成してい
るレンズ保持枠111及びレンズ群101b1〜101
b3が光軸方向に駆動する。
【0007】上記図8、図9はマグネット115が固定
され、コイル116が移動するタイプであるのに対し、
図10はコイルが固定され、マグネットが移動するタイ
プである。この図10のマグネット移動タイプは、レン
ズ101b1〜101b3を保持するレンズ保持枠11
1の外周部に、半径方向に着磁されたマグネット115
が接着され、その外周にマグネット115と適当な空隙
を設けてヨーク117a,117bの内周に接着され、
円周方向に巻かれたコイル116が設けられている。そ
して、上記レンズ保持枠111は2本の案内棒103
a,103bで光軸方向に移動可能に保持されているの
で、コイル116に電流を流すと、レンズ保持枠111
は光軸方向に移動する。
され、コイル116が移動するタイプであるのに対し、
図10はコイルが固定され、マグネットが移動するタイ
プである。この図10のマグネット移動タイプは、レン
ズ101b1〜101b3を保持するレンズ保持枠11
1の外周部に、半径方向に着磁されたマグネット115
が接着され、その外周にマグネット115と適当な空隙
を設けてヨーク117a,117bの内周に接着され、
円周方向に巻かれたコイル116が設けられている。そ
して、上記レンズ保持枠111は2本の案内棒103
a,103bで光軸方向に移動可能に保持されているの
で、コイル116に電流を流すと、レンズ保持枠111
は光軸方向に移動する。
【0008】図11は以上説明したボイスコイルモータ
を用いて、ビデオレンズシステムを形成した例を示すも
ので、本図では変倍用バリエーターレンズのレンズ群1
01bとフォーカスレンズのレンズ群101dをボイス
コイルモータを用いて駆動する構成であり、マグネット
が移動するタイプである。
を用いて、ビデオレンズシステムを形成した例を示すも
ので、本図では変倍用バリエーターレンズのレンズ群1
01bとフォーカスレンズのレンズ群101dをボイス
コイルモータを用いて駆動する構成であり、マグネット
が移動するタイプである。
【0009】図11に示したビデオレンズはバリエータ
ーレンズ群よりも像面側のレンズ群によりフォーカスを
行なう、いわゆるリアフォーカスレンズであるために、
被写体距離によって、バリエーターレンズ群とフォーカ
スレンズ群のとるべき位置関係が変化する。その様子を
示したのが図12である。
ーレンズ群よりも像面側のレンズ群によりフォーカスを
行なう、いわゆるリアフォーカスレンズであるために、
被写体距離によって、バリエーターレンズ群とフォーカ
スレンズ群のとるべき位置関係が変化する。その様子を
示したのが図12である。
【0010】図12において、縦軸がフォーカスレンズ
位置、横軸がバリエーターレンズ位置であり、被写体距
離をパラメータとし、それぞれのレンズ群がたどるべき
カム軌跡が示してある。従って、各ボイスコイルモータ
ーはシステムに設けられた諸々な情報を基にレンズ群の
動くべき速度・方向を決め、合焦状態を保つ必要があ
る。以下に、これらのシステムにつき詳述する。
位置、横軸がバリエーターレンズ位置であり、被写体距
離をパラメータとし、それぞれのレンズ群がたどるべき
カム軌跡が示してある。従って、各ボイスコイルモータ
ーはシステムに設けられた諸々な情報を基にレンズ群の
動くべき速度・方向を決め、合焦状態を保つ必要があ
る。以下に、これらのシステムにつき詳述する。
【0011】図11において、バリエーターレンズ群1
01bとフォーカスレンズ群101dに対向して、それ
ぞれ、絶体位置を検出するエンコーダー121,122
が取り付けられている。このエンコーダー121,12
2はリニアタイプのボリュームやグレーコードパターン
が形成された電極をブラシでなぞるタイプのものや、レ
ンズ保持枠と共に動くiRED等の発光素子とPSD等
の光電変換素子を用いて位置検出を行なうタイプのもの
等が考えられる。
01bとフォーカスレンズ群101dに対向して、それ
ぞれ、絶体位置を検出するエンコーダー121,122
が取り付けられている。このエンコーダー121,12
2はリニアタイプのボリュームやグレーコードパターン
が形成された電極をブラシでなぞるタイプのものや、レ
ンズ保持枠と共に動くiRED等の発光素子とPSD等
の光電変換素子を用いて位置検出を行なうタイプのもの
等が考えられる。
【0012】このエンコーダー121,122からの出
力は、それぞれの読み取り回路123,124で読み取
られ、CPU125に送られる。また、CCD126か
らのビデオ信号はピーク検波回路127内で処理され、
輝度信号のピーク値が抽出され、現在のピント状態に関
する情報としてCPU125に送られる。
力は、それぞれの読み取り回路123,124で読み取
られ、CPU125に送られる。また、CCD126か
らのビデオ信号はピーク検波回路127内で処理され、
輝度信号のピーク値が抽出され、現在のピント状態に関
する情報としてCPU125に送られる。
【0013】図13(a)はピーク検波回路127の出
力値Soを縦軸にとり、横軸にフォーカスレンズ位置を
とった合焦検知信号図である。図に示すように、輝度信
号のピーク値Soにより、およそのデフォーカス量が検
知されることになる。これらの情報と図12に示したカ
ム軌跡に関する情報をデータとして持つROM128か
らの情報を基に、CPU125内でレンズ駆動手段とし
ての各ボイスコイルモータ(以下、V.C.Mと略称す
る)のコイル129,130に流すべき電流値あるいは
その波形が決定され、各々のドライバー131,132
を経て、コイル129,130に電流が流れる。以上の
システムによってバリエーターレンズ群101bとフォ
ーカスレンズ群101dは、常に合焦状態となるような
位置関係を保持できる。
力値Soを縦軸にとり、横軸にフォーカスレンズ位置を
とった合焦検知信号図である。図に示すように、輝度信
号のピーク値Soにより、およそのデフォーカス量が検
知されることになる。これらの情報と図12に示したカ
ム軌跡に関する情報をデータとして持つROM128か
らの情報を基に、CPU125内でレンズ駆動手段とし
ての各ボイスコイルモータ(以下、V.C.Mと略称す
る)のコイル129,130に流すべき電流値あるいは
その波形が決定され、各々のドライバー131,132
を経て、コイル129,130に電流が流れる。以上の
システムによってバリエーターレンズ群101bとフォ
ーカスレンズ群101dは、常に合焦状態となるような
位置関係を保持できる。
【0014】次にバリエーターレンズ群101bが固定
され、ピントが合っていない状態から合焦に至らせるま
でのシステムすなわちオートフォーカ(AF)システム
につき説明する。
され、ピントが合っていない状態から合焦に至らせるま
でのシステムすなわちオートフォーカ(AF)システム
につき説明する。
【0015】図11において、発振器133により一定
周期の駆動信号がフォーカスモータードライバー132
に与えられると、フォーカスレンズは光軸方向に微小振
動するようにドライブされる。すると、ピーク検波回路
127からの出力もそれと同期して振動する。図13に
示すように、合焦位置よりも近距離側にフォーカスレン
ズが位置していたら、レンズの振動とビデオ信号の位相
は合致し、遠距離側に位置していたら位相は180°ず
れることになる。
周期の駆動信号がフォーカスモータードライバー132
に与えられると、フォーカスレンズは光軸方向に微小振
動するようにドライブされる。すると、ピーク検波回路
127からの出力もそれと同期して振動する。図13に
示すように、合焦位置よりも近距離側にフォーカスレン
ズが位置していたら、レンズの振動とビデオ信号の位相
は合致し、遠距離側に位置していたら位相は180°ず
れることになる。
【0016】従って、図11において、ピーク検波回路
127からの出力を周波数検出器134を介して位相比
較器135に入れ、発振器133の位相と比較すること
により、前ピン・後ピンの判断を下すことができる。ま
た、前ピン側・後ピン側にフォーカスレンズが位置して
いる際の出力の振幅はそれぞれAN ・AF となり、合焦
時にはAM 〜0となる。
127からの出力を周波数検出器134を介して位相比
較器135に入れ、発振器133の位相と比較すること
により、前ピン・後ピンの判断を下すことができる。ま
た、前ピン側・後ピン側にフォーカスレンズが位置して
いる際の出力の振幅はそれぞれAN ・AF となり、合焦
時にはAM 〜0となる。
【0017】これらの信号を発振器133の出力を基準
タイミングとして同期検波すると、図13(b)で示す
信号S1 となる。つまり、近距離時の信号は基準タイミ
ングと同相であるので、同期検波の信号S1 は正の信号
が出力され、遠距離時の信号は基準タイミングと逆相で
あるので、同期検波の信号S1 は負の信号が出力され
る。
タイミングとして同期検波すると、図13(b)で示す
信号S1 となる。つまり、近距離時の信号は基準タイミ
ングと同相であるので、同期検波の信号S1 は正の信号
が出力され、遠距離時の信号は基準タイミングと逆相で
あるので、同期検波の信号S1 は負の信号が出力され
る。
【0018】これらの振幅は先に述べたように合焦時に
0となり、デフォーカス量が大きくなるに従って振幅も
大きくなるので、信号S1 の絶体値もこれと共に変化す
る。従って、この信号S1 に比例した電流をV.C.M
に流すと、レンズを合焦に至らせることができる。
0となり、デフォーカス量が大きくなるに従って振幅も
大きくなるので、信号S1 の絶体値もこれと共に変化す
る。従って、この信号S1 に比例した電流をV.C.M
に流すと、レンズを合焦に至らせることができる。
【0019】ところが、信号S1 は大ボケになると小さ
くなるために、V.C.Mに加える電流も小さくなる。
従ってピーク値Soが基準レベルVH よりも小さい時は
信号S1 を用いず、図13(c)に示した1V前のピー
ク値Soと現在のピーク値Soを比較した信号S2 を用
いる。この信号S2 は比較器出力なので、一定の値で、
かつ、レンズを駆動すべき符号のみを持った信号であ
る。すなわち、大ボケ時にはこの信号S2 によってV.
C.Mに電流を流すことにより、高速で合焦方向にレン
ズを駆動させ、合焦点に近ずくと、信号S1 の速度で該
出力S1 がゼロになる合焦点に収束する動作を行なうこ
とで、自動焦点調節動作が行なわれる。また、この信号
S1 に基くモーター速度は、大きすぎると、合焦位置の
行き過ぎ量が大きくなりハンチングの原因となるし、小
さすぎると合焦に至るまでに時間がかかってしまうとい
う問題が生じるため、ある適正なゲインを持たせる必要
がある。
くなるために、V.C.Mに加える電流も小さくなる。
従ってピーク値Soが基準レベルVH よりも小さい時は
信号S1 を用いず、図13(c)に示した1V前のピー
ク値Soと現在のピーク値Soを比較した信号S2 を用
いる。この信号S2 は比較器出力なので、一定の値で、
かつ、レンズを駆動すべき符号のみを持った信号であ
る。すなわち、大ボケ時にはこの信号S2 によってV.
C.Mに電流を流すことにより、高速で合焦方向にレン
ズを駆動させ、合焦点に近ずくと、信号S1 の速度で該
出力S1 がゼロになる合焦点に収束する動作を行なうこ
とで、自動焦点調節動作が行なわれる。また、この信号
S1 に基くモーター速度は、大きすぎると、合焦位置の
行き過ぎ量が大きくなりハンチングの原因となるし、小
さすぎると合焦に至るまでに時間がかかってしまうとい
う問題が生じるため、ある適正なゲインを持たせる必要
がある。
【0020】図14はV.C.Mの駆動システムに関す
るブロック線図である。レンズが位置するべき目標値
(センサー電圧値)が与えられると、そのセンサー電圧
値は位相補償フィルタ21を通り、V.C.Mのコイル
によって定まる抵抗値(1/R)による変換器22で電
流iに変換される。この電流iにより、演算部23でレ
ンズを駆動する推力fが演算され、この推力fが供給さ
れたV.C.M24でレンズを駆動し、そのレンズ位置
があるサンプリング周期(Tsec)ごとにエンコーダ
ー(センサー)25により測定されて電圧出力される。
この電圧出力にループゲインKを演算部26で乗じた量
の電圧を、減算部20で目標値から減算することによ
り、レンズ位置が目標値に近ずることができる。
るブロック線図である。レンズが位置するべき目標値
(センサー電圧値)が与えられると、そのセンサー電圧
値は位相補償フィルタ21を通り、V.C.Mのコイル
によって定まる抵抗値(1/R)による変換器22で電
流iに変換される。この電流iにより、演算部23でレ
ンズを駆動する推力fが演算され、この推力fが供給さ
れたV.C.M24でレンズを駆動し、そのレンズ位置
があるサンプリング周期(Tsec)ごとにエンコーダ
ー(センサー)25により測定されて電圧出力される。
この電圧出力にループゲインKを演算部26で乗じた量
の電圧を、減算部20で目標値から減算することによ
り、レンズ位置が目標値に近ずることができる。
【0021】今、ここではV.C.Mを駆動するのに目
標値からのずれ量に応じた電圧を用いる例を示したが、
電圧を一定として、そのON−OFF時間を切り換える
いわゆるPWM制御による方法を用いてもよい。図15
は現在値と目標値が遠い場合と近い場合につき、PWM
制御によりV.C.Mを駆動した際の例を摸式的に示し
たものである。
標値からのずれ量に応じた電圧を用いる例を示したが、
電圧を一定として、そのON−OFF時間を切り換える
いわゆるPWM制御による方法を用いてもよい。図15
は現在値と目標値が遠い場合と近い場合につき、PWM
制御によりV.C.Mを駆動した際の例を摸式的に示し
たものである。
【0022】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら上記
従来例では、V.C.M制御系のゲインKはレンズの光
軸方向の位置にかかわらず一定であるが、本来コイルが
横ぎる磁界は均等に分布しているとは限らず、むしろ不
均一である場合の方が多い。特に閉磁タイプではヨーク
端、また開磁タイプでは磁石端において、もれ磁束等の
要因により磁界を均一に保つことは難しい。
従来例では、V.C.M制御系のゲインKはレンズの光
軸方向の位置にかかわらず一定であるが、本来コイルが
横ぎる磁界は均等に分布しているとは限らず、むしろ不
均一である場合の方が多い。特に閉磁タイプではヨーク
端、また開磁タイプでは磁石端において、もれ磁束等の
要因により磁界を均一に保つことは難しい。
【0023】図16は図10に示した開磁タイプのV.
C.Mにマグネットの厚み方向の表面の磁束密度を測定
した例であり、横軸をマグネット厚み、縦軸を磁束密度
として示している。図から明らかなようにマグネット端
で、磁束密度が落ち込んでいる。さらに厚み中央部にお
いても磁束密度がぶらついており、V.C.Mのコイル
に一定電流を流せば、レンズが光軸上どの位置にあって
も一定の推力が得られるというものでもない。すなわ
ち、回路上、V.C.M制御を行なう上でゲインKを一
定としても、実際のV.C.MとしてのゲインK’は一
定ではなく、光軸上の位置によりレンズ目標位置への安
定性に違いができていた。
C.Mにマグネットの厚み方向の表面の磁束密度を測定
した例であり、横軸をマグネット厚み、縦軸を磁束密度
として示している。図から明らかなようにマグネット端
で、磁束密度が落ち込んでいる。さらに厚み中央部にお
いても磁束密度がぶらついており、V.C.Mのコイル
に一定電流を流せば、レンズが光軸上どの位置にあって
も一定の推力が得られるというものでもない。すなわ
ち、回路上、V.C.M制御を行なう上でゲインKを一
定としても、実際のV.C.MとしてのゲインK’は一
定ではなく、光軸上の位置によりレンズ目標位置への安
定性に違いができていた。
【0024】V.C.M駆動手段として、電圧レベルに
より駆動する方法においては騒音に対して有利である
が、低い電圧を加える際にもともとの電源回路やバッテ
リーにより与えられる電圧を抵抗等を介することにより
下げる操作をする為に、電気効率が悪く、きめ細かな制
御をする際には、低い電圧でV.C.Mを駆動すること
になるために、系の静止摩擦や慣性Pを乗り越えられ
ず、応答性が悪くなる。また、電圧を一定とし、そのO
N,OFF時間を可変とするP.W.M駆動方法におい
ては、CPUで駆動波形を容易に発生させることが可能
であり、前記の電圧レベルによる駆動方法の欠点を持た
ないものの、騒音に対して不利であるという問題点があ
る。
より駆動する方法においては騒音に対して有利である
が、低い電圧を加える際にもともとの電源回路やバッテ
リーにより与えられる電圧を抵抗等を介することにより
下げる操作をする為に、電気効率が悪く、きめ細かな制
御をする際には、低い電圧でV.C.Mを駆動すること
になるために、系の静止摩擦や慣性Pを乗り越えられ
ず、応答性が悪くなる。また、電圧を一定とし、そのO
N,OFF時間を可変とするP.W.M駆動方法におい
ては、CPUで駆動波形を容易に発生させることが可能
であり、前記の電圧レベルによる駆動方法の欠点を持た
ないものの、騒音に対して不利であるという問題点があ
る。
【0025】本発明は上記のような問題点を解消したレ
ンズ駆動制御装置を得ることを目的とする。
ンズ駆動制御装置を得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は下記のような構
成を有することを特徴とするレンズ駆動制御装置であ
る。 (1)任意な一方向に移動可能なレンズ群と、このレン
ズ群の移動可能な方向の位置を検出する位置検出手段
と、前記レンズ群を移動可能な方向に駆動するレンズ駆
動手段と、前記位置検出手段で検出されたレンズ群の位
置と前記レンズ駆動手段の推力の関係を予じめ記憶する
記憶手段と、この記憶手段の記憶内容を基にレンズ群の
位置にかかわらず推力が一定となるように前記レンズ駆
動手段に流す電流値を演算する演算手段とを備えたこと
により、制御系のループゲインが見かけ上一定となるよ
うに、レンズ位置によってレンズ駆動手段としてのV.
C.Mのコイルに流す電流を変化させ、レンズ位置によ
る制御特性の違いをなくしたものである。 (2)任意な一方向に移動可能なレンズ群と、前記レン
ズ群の移動可能な方向の位置を検出する位置検出手段
と、前記レンズ群を移動可能な方向に駆動するレンズ駆
動手段と、前記レンズ駆動手段に加える複数種類の駆動
信号を発生する信号発生手段と、前記信号発生手段の駆
動信号切り換えを、合焦信号または電源電圧レベルによ
って行なう切り換え手段とを備えたことにより、応答性
に優れ、騒音に対して有利である。
成を有することを特徴とするレンズ駆動制御装置であ
る。 (1)任意な一方向に移動可能なレンズ群と、このレン
ズ群の移動可能な方向の位置を検出する位置検出手段
と、前記レンズ群を移動可能な方向に駆動するレンズ駆
動手段と、前記位置検出手段で検出されたレンズ群の位
置と前記レンズ駆動手段の推力の関係を予じめ記憶する
記憶手段と、この記憶手段の記憶内容を基にレンズ群の
位置にかかわらず推力が一定となるように前記レンズ駆
動手段に流す電流値を演算する演算手段とを備えたこと
により、制御系のループゲインが見かけ上一定となるよ
うに、レンズ位置によってレンズ駆動手段としてのV.
C.Mのコイルに流す電流を変化させ、レンズ位置によ
る制御特性の違いをなくしたものである。 (2)任意な一方向に移動可能なレンズ群と、前記レン
ズ群の移動可能な方向の位置を検出する位置検出手段
と、前記レンズ群を移動可能な方向に駆動するレンズ駆
動手段と、前記レンズ駆動手段に加える複数種類の駆動
信号を発生する信号発生手段と、前記信号発生手段の駆
動信号切り換えを、合焦信号または電源電圧レベルによ
って行なう切り換え手段とを備えたことにより、応答性
に優れ、騒音に対して有利である。
【0027】
実施例1 図1は本発明の特徴を最もよく表わす図面であり、V.
C.Mを用いてレンズ群を駆動した例を示す図である。
図1において、1a〜1dはズームレンズ群であり、1
bは変倍用のバリエータレンズ群、1dはフォーカスレ
ンズ群である。2a,2bは前記ズームレンズ群1b、
フォーカスレンズ群1dを保持するレンズ保持枠、3
a,3bはマグネットであり、レンズ保持枠2a,2b
の外周部に半径方向に着磁されたものが接着されてい
る。4a,4bは周方向に巻回したコイルであり、マグ
ネット3a,3bの外周に適当な空隙を設けてレンズ鏡
筒5に接着されている。
C.Mを用いてレンズ群を駆動した例を示す図である。
図1において、1a〜1dはズームレンズ群であり、1
bは変倍用のバリエータレンズ群、1dはフォーカスレ
ンズ群である。2a,2bは前記ズームレンズ群1b、
フォーカスレンズ群1dを保持するレンズ保持枠、3
a,3bはマグネットであり、レンズ保持枠2a,2b
の外周部に半径方向に着磁されたものが接着されてい
る。4a,4bは周方向に巻回したコイルであり、マグ
ネット3a,3bの外周に適当な空隙を設けてレンズ鏡
筒5に接着されている。
【0028】上記レンズ保持枠2a,2bはそれぞれ光
軸と平行に配設された2本の案内棒6a〜6dにより光
軸方向に移動可能に保持されている。7,8はバリエー
タレンズ群1b、フォーカスレンズ群1dの絶対位置を
検出するエンコーダであり、このエンコーダ7,8から
の出力はそれぞれの読み取り回路9,10で読み取られ
てレンズ制御手段としてのCPU11に送られる。CC
D12からのビデオ信号はピーク検波回路13内で処理
され、輝度信号のピーク値が抽出され、現在の合焦状態
に関する情報としてCPU11に送られる。
軸と平行に配設された2本の案内棒6a〜6dにより光
軸方向に移動可能に保持されている。7,8はバリエー
タレンズ群1b、フォーカスレンズ群1dの絶対位置を
検出するエンコーダであり、このエンコーダ7,8から
の出力はそれぞれの読み取り回路9,10で読み取られ
てレンズ制御手段としてのCPU11に送られる。CC
D12からのビデオ信号はピーク検波回路13内で処理
され、輝度信号のピーク値が抽出され、現在の合焦状態
に関する情報としてCPU11に送られる。
【0029】14,15はドライバーであり、CPU1
1内で合焦状態信号、絶対位置信号等をもとに決定され
た印加電圧レベルあるいは電圧波形が加えられ、コイル
4a,4bに電流を流す。また、オートフォーカスシス
テムのための合焦信号を得るため、周波数検出器16、
位相比較器17、基準周波数発振器18を備えている。
1内で合焦状態信号、絶対位置信号等をもとに決定され
た印加電圧レベルあるいは電圧波形が加えられ、コイル
4a,4bに電流を流す。また、オートフォーカスシス
テムのための合焦信号を得るため、周波数検出器16、
位相比較器17、基準周波数発振器18を備えている。
【0030】20はレンズ位置と推力係数の関係をイン
プットしたE2 PROMである。V.C.Mをレンズ駆
動装置としたレンズシステムを設計する際に、ほぼ大ま
かな推力係数とレンズ位置との関係は設計により得られ
るものの、磁石の着磁特性の部品ごとのばらつきや、接
着固定位置ずれ等量産時の上記関係のばらつきを吸収す
るために、組立時、V.C.Mのコイル4a,4bに一
定電流を流し、不図示の推力計により推力を測定しつつ
レンズ群の絶対位置を検出するエンコーダー7,8から
の出力と推力計からの出力をE2 PROM10に書き込
み、図2に示すレンズ位置と推力係数(端子電流当りの
発生推力)との関係を正確に得る。
プットしたE2 PROMである。V.C.Mをレンズ駆
動装置としたレンズシステムを設計する際に、ほぼ大ま
かな推力係数とレンズ位置との関係は設計により得られ
るものの、磁石の着磁特性の部品ごとのばらつきや、接
着固定位置ずれ等量産時の上記関係のばらつきを吸収す
るために、組立時、V.C.Mのコイル4a,4bに一
定電流を流し、不図示の推力計により推力を測定しつつ
レンズ群の絶対位置を検出するエンコーダー7,8から
の出力と推力計からの出力をE2 PROM10に書き込
み、図2に示すレンズ位置と推力係数(端子電流当りの
発生推力)との関係を正確に得る。
【0031】このようにして得た推力係数F(x)と設
計上基準とした推力係数f、またエンコーダーの出力で
あるレンズ位置xにより、ゲインK’={F(x)/
f}・K(但し、Kは設計上基準となるゲイン)をCP
U6内で算出し、ドライバー14,15に適正な電圧を
与えるものである。
計上基準とした推力係数f、またエンコーダーの出力で
あるレンズ位置xにより、ゲインK’={F(x)/
f}・K(但し、Kは設計上基準となるゲイン)をCP
U6内で算出し、ドライバー14,15に適正な電圧を
与えるものである。
【0032】本実施例はレンズ群が光軸方向に移動する
際の例につき述べたものであるが、防振システムを構成
する為にレンズ群を光軸と垂直な方向あるいは、光軸上
の1点を中心とした回転運動をさせるためのアクチュエ
ータにVCMを用いる場合にも本実施例を適用すること
により同様の効果が得られることは明らかである。 実施例2 実施例1はレンズ位置を細かく分割し、その各々の位置
の推力係数のデーターを取り込まなくてはいけないの
で、データ量が膨大な量となり、大きなROM容量が必
要となってくる。
際の例につき述べたものであるが、防振システムを構成
する為にレンズ群を光軸と垂直な方向あるいは、光軸上
の1点を中心とした回転運動をさせるためのアクチュエ
ータにVCMを用いる場合にも本実施例を適用すること
により同様の効果が得られることは明らかである。 実施例2 実施例1はレンズ位置を細かく分割し、その各々の位置
の推力係数のデーターを取り込まなくてはいけないの
で、データ量が膨大な量となり、大きなROM容量が必
要となってくる。
【0033】図3は前記図2と同様に推力係数とレンズ
位置の関係を示してグラフであるが、この図3に示す実
施例2はこのグラフを点線のように近似したもので、R
OM20に記憶するデーターはレンズ位置x1 ,x2 、
推力係数f0 の計3個で済む。すなわち、0<x<x
1 ,x2 <xの領域は同図のように一次式で近似し、x
1 ≦x≦x2 ではx=f0 でF(x)を近似し、これら
の演算をCPU11内で行なうことで、少ないデーター
量でレンズ位置と推力係数との関係を正確に得ることが
可能である。
位置の関係を示してグラフであるが、この図3に示す実
施例2はこのグラフを点線のように近似したもので、R
OM20に記憶するデーターはレンズ位置x1 ,x2 、
推力係数f0 の計3個で済む。すなわち、0<x<x
1 ,x2 <xの領域は同図のように一次式で近似し、x
1 ≦x≦x2 ではx=f0 でF(x)を近似し、これら
の演算をCPU11内で行なうことで、少ないデーター
量でレンズ位置と推力係数との関係を正確に得ることが
可能である。
【0034】本実施例2においては、データー数3とし
て近似を行なったが、ROM容量の許す限りデータ数は
多い方が精度は上がるし、CPU11の演算時間の許す
限り高次の近似式で近似した方が精度が上がる。 実施例3 図4は本実施例3を説明する合焦検知信号図であり、図
4(b)は、フォーカスレンズを変調駆動した時のビデ
オ信号の振幅値を示すが、これによりレンズが合焦に近
いか否かを大まかに判断できる。例えば図中に示すよう
にあるしきい値を±Saとし、このしきい値±Saより
大きいか否かで合焦に近いか否かが判断できる。そこ
で、CPU11から合焦信号または電源電圧レベルによ
って、電圧レベル駆動、PWM駆動の種類の異なる駆動
信号を切換え発生させてドライバー14,15に供給印
加する。例えば、現在の信号S1 が|S1 |>Saであ
れば、V.C.Mを電圧レベルにより駆動し、|S1 |
≦SaであればPWM駆動とする。
て近似を行なったが、ROM容量の許す限りデータ数は
多い方が精度は上がるし、CPU11の演算時間の許す
限り高次の近似式で近似した方が精度が上がる。 実施例3 図4は本実施例3を説明する合焦検知信号図であり、図
4(b)は、フォーカスレンズを変調駆動した時のビデ
オ信号の振幅値を示すが、これによりレンズが合焦に近
いか否かを大まかに判断できる。例えば図中に示すよう
にあるしきい値を±Saとし、このしきい値±Saより
大きいか否かで合焦に近いか否かが判断できる。そこ
で、CPU11から合焦信号または電源電圧レベルによ
って、電圧レベル駆動、PWM駆動の種類の異なる駆動
信号を切換え発生させてドライバー14,15に供給印
加する。例えば、現在の信号S1 が|S1 |>Saであ
れば、V.C.Mを電圧レベルにより駆動し、|S1 |
≦SaであればPWM駆動とする。
【0035】合焦近傍になれば、フォーカスレンズの駆
動振動あるいはV.C.Mへの入力エネルギーは、当然
小さくなるし、合焦から遠ざかると逆に各々は大きくな
る。すなわち、騒音に不利な大ボケ状態のV.C.Mの
駆動は電圧レベルで行ない、騒音に有利な合焦近傍にお
いてはきめ細かな制御が可能なPWM駆動によりV.
C.Mを駆動することによって、安定した合焦性能を保
ちつつ、かつ騒音に対しても有利なレンズ駆動制御装置
を得るものである。 実施例4 実施例3では、ビデオ信号がある振幅以下(|S1 |≦
Sa)になると、強制的に電圧レベル駆動からPWM駆
動に駆動方式を切り換えるものであったが、本来、例え
ばビデオカメラにおいては、騒音は極力抑えるように構
成するべきである。
動振動あるいはV.C.Mへの入力エネルギーは、当然
小さくなるし、合焦から遠ざかると逆に各々は大きくな
る。すなわち、騒音に不利な大ボケ状態のV.C.Mの
駆動は電圧レベルで行ない、騒音に有利な合焦近傍にお
いてはきめ細かな制御が可能なPWM駆動によりV.
C.Mを駆動することによって、安定した合焦性能を保
ちつつ、かつ騒音に対しても有利なレンズ駆動制御装置
を得るものである。 実施例4 実施例3では、ビデオ信号がある振幅以下(|S1 |≦
Sa)になると、強制的に電圧レベル駆動からPWM駆
動に駆動方式を切り換えるものであったが、本来、例え
ばビデオカメラにおいては、騒音は極力抑えるように構
成するべきである。
【0036】そこで、本実施例4では電圧レベル制御を
優先的に使用することとする。しかし、電圧レベル制御
は先に述べたように、レンズを細かく制御するには不利
な駆動方式であるために、合焦近傍でシステム設計通り
にレンズが駆動されずに合焦信号が得られない場合があ
る。
優先的に使用することとする。しかし、電圧レベル制御
は先に述べたように、レンズを細かく制御するには不利
な駆動方式であるために、合焦近傍でシステム設計通り
にレンズが駆動されずに合焦信号が得られない場合があ
る。
【0037】図5はビデオ信号の振幅値とデフォーカス
量のグラフを示したもので、図4(b)と同様な図であ
るが、電圧レベル制御では図5に実線で示すように、あ
る一定値(Sb)以下の振幅が得られない場合がある。
量のグラフを示したもので、図4(b)と同様な図であ
るが、電圧レベル制御では図5に実線で示すように、あ
る一定値(Sb)以下の振幅が得られない場合がある。
【0038】この場合、|xb |のデフォーカスが生じ
ても合焦と判断してしまうために合焦性能が劣化する恐
れが生じる。そこで、合焦に至る過程の中で、ビデオ信
号の振幅がある値(Sb)以下であるならば、V.C.
Mの駆動手段を電圧レベル制御からPWM制御に変更す
るものである。 実施例5 上記実施例4において、一回だけの判断で、電圧レベル
制御からPWM制御に変更するのではなく、複数回の判
断により振幅が|Sb|以下にならない場合が多けれ
ば、むやみにPWM駆動に変更することなく、騒音の低
い制御を行うことができる。 実施例6 また電圧レベル駆動は電気効率が悪いため、カメラシス
テム全体の電源電圧(バッテリー電圧)がある値よりも
下がった際には、駆動方法をPWM駆動に切り換え、消
費電力を低くし、バッテリーの消耗を低減し、より長い
間カメラを使用することができるようにする。
ても合焦と判断してしまうために合焦性能が劣化する恐
れが生じる。そこで、合焦に至る過程の中で、ビデオ信
号の振幅がある値(Sb)以下であるならば、V.C.
Mの駆動手段を電圧レベル制御からPWM制御に変更す
るものである。 実施例5 上記実施例4において、一回だけの判断で、電圧レベル
制御からPWM制御に変更するのではなく、複数回の判
断により振幅が|Sb|以下にならない場合が多けれ
ば、むやみにPWM駆動に変更することなく、騒音の低
い制御を行うことができる。 実施例6 また電圧レベル駆動は電気効率が悪いため、カメラシス
テム全体の電源電圧(バッテリー電圧)がある値よりも
下がった際には、駆動方法をPWM駆動に切り換え、消
費電力を低くし、バッテリーの消耗を低減し、より長い
間カメラを使用することができるようにする。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、あらかじめレンズ群の位置によるレンズ駆動手
段、つまり請求項2のV.C.Mの推力特性をメモリし
ておき、V.C.Mを制御する際のゲインKに見かけ上
一定となるように、レンズ位置によりV.C.Mのコイ
ルに流れる電流を変化させるように構成したので、レン
ズ位置によらず安定したレンズ位置制御を行うことので
きる。
よれば、あらかじめレンズ群の位置によるレンズ駆動手
段、つまり請求項2のV.C.Mの推力特性をメモリし
ておき、V.C.Mを制御する際のゲインKに見かけ上
一定となるように、レンズ位置によりV.C.Mのコイ
ルに流れる電流を変化させるように構成したので、レン
ズ位置によらず安定したレンズ位置制御を行うことので
きる。
【0040】また、請求項3の発明によれば、V.C.
Mを駆動する際、請求項4の発明のように合焦信号、ま
たは請求項5の発明のように電源電圧レベルによって、
電圧レベル制御方法とPWM駆動制御方法を適宜切り換
えるように構成したので、両制御方法の持つ欠点を補い
応答性に優れ、騒音に対して有利なレンズ駆動制御装置
を得ることができる等の効果が得られる。
Mを駆動する際、請求項4の発明のように合焦信号、ま
たは請求項5の発明のように電源電圧レベルによって、
電圧レベル制御方法とPWM駆動制御方法を適宜切り換
えるように構成したので、両制御方法の持つ欠点を補い
応答性に優れ、騒音に対して有利なレンズ駆動制御装置
を得ることができる等の効果が得られる。
【図1】本発明のレンズ駆動制御装置の実施例1を示す
構成図。
構成図。
【図2】レンズ位置と推力係数の関係を示した図。
【図3】レンズ位置と推力係数の関係を示した図。
【図4】合焦検知信号図。
【図5】デフォーカス量とビデオ信号の振幅値の関係を
示した図。
示した図。
【図6】従来のビデオカメラ用ズームレンズの縦断面
図。
図。
【図7】図6のA−A線に沿う縦断面図。
【図8】ムービングマグネット型ボイスコイルモーター
を備えたレンズ鏡筒の横断面図。
を備えたレンズ鏡筒の横断面図。
【図9】図8のB−B線に沿う縦断面図。
【図10】ボイスコイルモーターを示す分解斜視図。
【図11】従来のレンズ駆動制御装置の構成図。
【図12】リアフォーカスズームのカム軌跡図。
【図13】合焦検知信号図。
【図14】ボイスコイルモータ駆動系のブロック線図。
【図15】整定時間と目標値の関係を示す図。
【図16】マグネット厚みと磁束密度の関係を示す図。
1a〜1d レンズ群 7,8 エンコーダ(レンズ位置検出手段) 3a,3b マグネット(レンズ駆動手段) 4a,4b コイル(レンズ駆動手段) 11 CPU(レンズ制御手段、合焦検知手段) 19 レンズ傾斜角検出手段 27 ROM(記憶手段)
Claims (5)
- 【請求項1】 任意な一方向に移動可能なレンズ群と、
このレンズ群の移動可能な方向の位置を検出する位置検
出手段と、前記レンズ群を移動可能な方向に駆動するレ
ンズ駆動手段と、前記位置検出手段で検出されたレンズ
群の位置と前記レンズ駆動手段の推力の関係を予じめ記
憶する記憶手段と、この記憶手段の記憶内容を基にレン
ズ群の位置にかかわらず推力が一定となるように前記レ
ンズ駆動手段に流す電流値を演算する演算手段とを備え
たことを特徴とするレンズ駆動制御装置。 - 【請求項2】 前記レンズ駆動手段としてボイスコイル
モータを用いたことを特徴とするレンズ駆動制御装置。 - 【請求項3】 任意な一方向に移動可能なレンズ群と、
前記レンズ群の移動可能な方向の位置を検出する位置検
出手段と、前記レンズ群を移動可能な方向に駆動するレ
ンズ駆動手段と、前記レンズ駆動手段に加える複数種類
の駆動信号を発生する信号発生手段と、前記信号発生手
段の駆動信号を切り換える切り換え手段とを備えたこと
を特徴とするレンズ駆動制御装置。 - 【請求項4】 前記信号発生手段の駆動信号切り換えを
合焦信号によって行なうことを特徴とする請求項3のレ
ンズ駆動制御装置。 - 【請求項5】 前記信号発生手段の駆動信号の切り換え
を、電源電圧レベルによって行なうことを特徴とする請
求項3のレンズ駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4148256A JPH05313054A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | レンズ駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4148256A JPH05313054A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | レンズ駆動制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05313054A true JPH05313054A (ja) | 1993-11-26 |
Family
ID=15448718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4148256A Pending JPH05313054A (ja) | 1992-05-14 | 1992-05-14 | レンズ駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05313054A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013011748A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
WO2014050401A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | 富士フイルム株式会社 | レンズ駆動装置及び方法 |
-
1992
- 1992-05-14 JP JP4148256A patent/JPH05313054A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013011748A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Nikon Corp | レンズ鏡筒 |
WO2014050401A1 (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-03 | 富士フイルム株式会社 | レンズ駆動装置及び方法 |
US9500838B2 (en) | 2012-09-28 | 2016-11-22 | Fujifilm Corporation | Lens driving apparatus and method |
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