JP6168841B2 - 駆動制御装置、撮像装置、駆動制御方法、プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents

駆動制御装置、撮像装置、駆動制御方法、プログラム、および、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、ステッピングモータをマイクロステップ駆動する駆動制御装置に関する。
従来から、撮像装置においてTV−AF方式のオートフォーカス制御(AF制御)においてフォーカスレンズを駆動するため、ステッピングモータが広く用いられている。TV−AF方式のAF制御では、フォーカスレンズのテレ側及びワイド側の両方向への微小移動の反復動作(ウォブリング動作)を繰り返すことにより、AF評価値が最大となるフォーカスレンズの位置が検出される。また、TV−AF方式のAF制御のためのステッピングモータの駆動方式として、マイクロステップ駆動方式が広く採用されている。マイクロステップ駆動方式は、正弦波形の励磁電流を用いることにより、ステッピングモータの1ステップ(最小回転角度)を更に細かくしたステップ(マイクロステップ)での駆動を実現する方式である。
しかしながら、マイクロステップ駆動方式において、マイクロステップの回転角度は励磁電流の位相(ステップ位相)に応じて変動する。これは、ステッピングモータの回転子である永久磁石の磁束分布の偏り(コギング)により磁気的吸引力が脈動するためである。コギングによる各ステップ位相での回転角度の変動は、ウォブリング動作時のフォーカスレンズの移動振幅の変動要因となる。
回転角度が小さいステップ位相を基準としてウォブリング幅(マイクロステップ数)を決定すると、回転角度が大きいステップ位相におけるウォブリング動作の際に、フォーカスレンズの移動量が被写界深度以上となる場合があり、合焦のフワつきの原因となる。一方、回転角度が大きいステップ位相を基準としてウォブリング幅を決定すると、回転角度が小さいステップ位相におけるウォブリング動作の際に、フォーカスレンズを微小移動させるための運動エネルギーが得られず、いわゆる脱調の可能性がある。
特許文献1には、ステッピングモータの回転角が大きい第一の位相に対して、回転角が小さい第二の位相を跨ぐ駆動をする際に回転角を小さくするように制御することで、ウォブリング動作の駆動量を略一定にする駆動制御方法が開示されている。
特開2011−135700号公報
特許文献1の駆動制御方法では、回転角度をある程度大きく取れるような挙動のウォブリング動作では有効である。しかしながら、コギングが大きい領域だけで駆動するような極少量のウォブリング動作を行う際には、その影響を回避することができない。また、ウォブリング振幅を可変する際に適切な振幅に制御することができない。
そこで本発明は、ステッピングモータのマイクロステップの回転角度がステップ位相に応じて変動することに起因する影響を低減する駆動制御装置、撮像装置、駆動制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供する。
本発明の一側面としての駆動制御装置は、正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータと、前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動量を算出し、前記励磁電流のステップ位相に応じて、前記第1の駆動量を第2の駆動量に変更する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域の前記ステップ位相が含まれる割合に応じて、前記第2の駆動量を算出する。
本発明の他の側面としての駆動制御装置は、正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータと、前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動速度を算出し、前記励磁電流のステップ位相に応じて、前記第1の駆動速度を第2の駆動速度に変更する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数を算出し、前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数に応じて、前記第2の駆動速度を算出する
本発明の他の側面としての撮像装置は、レンズと、前記駆動制御装置と、前記駆動制御装置を用いて前記レンズを移動させることによりオートフォーカスを行うフォーカス制御手段とを有する。
本発明の他の側面としての駆動制御方法は、正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータの駆動制御方法であって、前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動量を算出するステップと、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量を第2の駆動量に変更するステップとを有し、前記第2の駆動量は、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域の前記ステップ位相が含まれる割合に応じて、算出される
本発明の他の側面としての駆動制御方法は、正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータの駆動制御方法であって、前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動速度を算出するステップと、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度を第2の駆動速度に変更するステップとを有し、前記第2の駆動速度は、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数に応じて、算出される
本発明の他の側面としてのプログラムは、正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータの駆動制御を、コンピュータに実行させるように構成されたプログラムであって、前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動量を算出するステップと、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量を第2の駆動量に変更するステップと、を前記コンピュータに実行させるように構成されており、前記第2の駆動量は、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域の前記ステップ位相が含まれる割合に応じて、算出される
本発明の他の側面としてのプログラムは、正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータの駆動制御を、コンピュータに実行させるように構成されたプログラムであって、前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動速度を算出するステップと、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度を第2の駆動速度に変更するステップと、を前記コンピュータに実行させるように構成されており、前記第2の駆動速度は、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数に応じて、算出される
本発明の他の側面としての記憶媒体は、前記プログラムを記憶している。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、ステッピングモータのマイクロステップの回転角度がステップ位相に応じて変動することに起因する影響を低減する駆動制御装置、撮像装置、駆動制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
第1の実施形態における励磁波形生成処理のフローチャートである。 第1の実施形態における撮像装置のブロック図である。 第1の実施形態におけるフォーカシング駆動部の構成図である。 第1の実施形態におけるTV−AFの概念図である。 第1の実施形態におけるTV−AFを示すフローチャートである。 第1の実施形態におけるステッピングモータの駆動制御を示す図である。 第1の実施形態におけるステッピングモータの駆動制御を示す図である。 第1の実施形態を適用しない場合におけるステッピングモータの駆動制御を示す図である。 第1の実施形態を適用しない場合におけるステッピングモータの駆動制御を示す図である。 第1の実施形態を適用した場合におけるステッピングモータの駆動制御を示す図である。 第1の実施形態を適用した場合におけるステッピングモータの駆動制御を示す図である。 第2の実施形態における励磁波形生成処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施形態]
まず、図2Aおよび図2Bを参照して、本発明の第1の実施形態における撮像装置の構成について説明する。図2Aは本実施形態における撮像装置100のブロック図である。図2Bは、撮像装置100のフォーカシング駆動部111の構成図である。
図2Aにおいて、撮像装置100の撮像光学系(レンズ)は、固定レンズ101、光軸OAの方向(光軸方向)に移動してズームを行うズームレンズ102、および、絞り103を含む。また撮像光学系は、光軸OAに対して垂直方向に移動して光軸OAを偏向させることにより手ブレによる画像の動きを相殺するシフトレンズ104を含む。撮像装置100は、手ブレ検出手段としての角速度センサ117を備える。また撮像光学系は、ズームに伴う焦点面の移動を補正する機能とフォーカシングの機能とを兼ね備えたフォーカスレンズ105(フォーカスコンペンセータレンズ)を含む。
本実施形態において、撮像光学系は撮像装置100(撮像装置本体)に一体的に構成されているが、撮像光学系が撮像装置本体に対して着脱可能に構成されているものであってもよい。この場合、後述するカメラマイコン118(制御手段)で生成された制御信号は、撮像光学系のレンズマイコンに通信され、レンズマイコンを介してフォーカスレンズ105の駆動を制御する。
撮像装置100は、CCDセンサやCMOSセンサなどを備えて構成される撮像素子106(光電変換素子)、および、撮像素子106の出力をサンプリングしてゲイン調整を行うCDS/AGC回路107を備えている。カメラ信号処理回路108は、CDS/AGC回路107からの出力信号に対して各種の画像処理を施し、像信号を生成する。モニタ装置109は、LCDなどにより構成され、カメラ信号処理回路108からの像信号を表示する。記録装置110は、カメラ信号処理回路108からの像信号を半導体メモリなどの記録媒体に記録する。
フォーカシング駆動部111、シフト駆動部112、ズーム駆動部113、および、絞り駆動部114は、カメラマイコン118の指令に基づいて、フォーカスレンズ105、シフトレンズ104、ズームレンズ102、および、絞り103をそれぞれ駆動する。カメラマイコン118は、各部を制御する制御手段である。図2Bに示されるように、フォーカシング駆動部111は、ステッピングモータ111−a、モータドライバ111−b、および、スクリュー軸111−c(送りネジ)を備えている。スクリュー軸111−cは、フォーカスレンズ105に設けられたラック111−dと噛み合う。ステッピングモータ111−aの動力(駆動により発生するエネルギー)は、スクリュー軸111−cおよびこれと噛み合うラック111−d(これらは併せて、伝達機構として機能する)を介して、フォーカスレンズ105を移動させる動力として伝達される。他の駆動部も、フォーカシング駆動部111と同様に構成される。
AFゲート115は、CDS/AGC回路107からの全画素の出力信号のうち焦点検出に用いられる領域の信号のみを通過させる。AF信号処理回路116は、AFゲート115を通過した信号から高周波成分や輝度差成分(AFゲート115を通過した信号の輝度レベルの最大値と最小値の差分)などを抽出し、AF評価値信号を生成する。AF評価値信号は、撮像素子106からの出力信号に基づいて生成される像の鮮鋭度(コントラスト状態)を表す。この鮮鋭度は、撮像光学系の合焦状態に応じて変化する。このため、AF評価値信号は、撮像光学系の合焦状態を表す信号となる。カメラマイコン118は、ズームレンズ102、シフトレンズ104、および、フォーカスレンズ105の移動、および、絞り103の開閉を制御する。
続いて、カメラマイコン118およびフォーカシング駆動部111(フォーカス制御手段)により実行されるオートフォーカス制御を例として、本実施形態におけるステッピングモータの駆動制御方法について説明する。本実施形態では、フォーカスレンズ105を移動させながら実行されるオートフォーカス制御として、TV−AF方式によるフォーカス制御(TV−AF)が採用される。TV−AF方式では、フォーカスレンズ105をウォブリングさせながらAF評価値が最大となるようにフォーカスレンズ105を移動させることにより、被写体に焦点を合わせることができる。
図3は、TV−AFの概念図である。図3において、横軸は時刻を示し、撮像素子106の垂直同期信号を単位時間としている。また縦軸は、フォーカスレンズ105の位置(レンズ位置)を示す。Mode(=0〜3)は、TV−AFの実行時における処理のフェーズを示す。具体的には、次のとおりである。
Mode=0の場合、前回のMode=2の際(このとき、ウォブリングにおいてフォーカスレンズ105は無限側に位置する)に撮像素子106に蓄積された電荷に基づくAF評価値(無限側のAF評価値)が取得される。Mode=1の場合、ウォブリングにおいて、フォーカスレンズ105が至近側から無限側へ移動する。この際、ウォブリングの中心も無限側へ移動する場合もある。Mode=2の場合、前回のMode=0の際(このとき、ウォブリングにおいてフォーカスレンズ105は至近側に位置する)に撮像素子106に蓄積された電荷に基づくAF評価値(至近側のAF評価値)が取得される。Mode=3の場合、ウォブリングにおいて、フォーカスレンズ105が無限側から至近側へ移動する。この際、ウォブリングの中心も至近側へ移動する場合もある。
図3の例において、時刻T0と時刻T1との間(Mode=2)に撮像素子106に蓄積された電荷は、時刻T2に読み出され、これにより無限側のAF評価値EV2が取得される。また、時刻T2と時刻T3との間(Mode=0)に撮像素子106に蓄積された電荷は、時刻T4に読み出され、これにより至近側のAF評価値EV4が取得される。EV4>EV2が成立するため、合焦位置は更に至近側である可能性がある。そこで、時刻T5と時刻T6との間(Mode=3)において、フォーカスレンズ105は、通常のウォブリング動作として無限側から至近側へと移動すると共に、ウォブリングの中心を至近側へ移動させるため、更に至近側へ移動する。
次に、時刻T4と時刻T5との間(Mode=2)に撮像素子106に蓄積された電荷は、時刻T6に読み出され、これにより無限側のAF評価値EV6が取得される。EV6≦EV4が成立するため、合焦位置は更に無限側であるとは考えられない。そこで、時刻T7と時刻T8との間(Mode=1)において、フォーカスレンズ105は、通常のウォブリング動作として至近側から無限側へと移動するが、ウォブリングの中心は移動しない。このような動作を繰り返すことにより、AF評価値がピークになるフォーカスレンズ105の位置が検出される。
図4は、本実施形態におけるTV−AFのフローチャートである。図4の各ステップは、カメラマイコン118がプログラム(AF制御プログラム)を実行することにより実現される。また、各Mode(図3参照)における処理は、垂直同期信号に同期して開始する。
まずステップS301において、カメラマイコン118は、現在のModeが0であるか否かを判定する。現在のModeが0である場合、ステップS302に進む。一方、現在のModeが0でない場合、ステップS306に進む。ステップS302では、カメラマイコン118は、無限側のAF評価値(無限側評価値)を取得する。このAF評価値は、前回のMode=2の際(このとき、ウォブリングにおいてフォーカスレンズ105は無限側に位置する)に撮像素子106に蓄積された電荷に基づく値である。
続いてS303において、カメラマイコン118は、Modeが3であるか否かを判定する。Modeが3でない場合、ステップS304に進み、現在のModeの値に1を加える。一方、Modeが3である場合、ステップS305に進み、Modeを0に設定する。ステップS304またはS305の処理が終わった後、ステップS301へ戻る。このようにステップS304〜S305において、カメラマイコン118は、Modeを0、1、2、3、0、1、2、…のように周期的に変化させる。
ステップS301にて現在のModeが0でない場合、ステップS306に進む。ステップS306において、カメラマイコン118は、現在のModeが1であるか否かを判定する。現在のModeが1である場合、ステップS307へ進む。一方、現在のModeが1でない場合、ステップS311へ進む。
ステップS307において、カメラマイコン118は、ステップS302にて取得された無限側評価値が、前回のMode=2の際(後述のステップS312)にて取得された至近側評価値(至近側のAF評価値)よりも大きいか否かを判定する。無限側評価値が至近側評価値よりも大きい場合、ステップS308に進む。一方、無限側評価値が至近側評価値以下である場合、ステップS309に進む。なお、ステップS307の判定の際に至近側評価値が未取得である場合にも、ステップS309に進む。
ステップS308において、カメラマイコン118は、ウォブリング振幅と中心移動振幅との和を駆動振幅(第1の駆動量である第1の駆動パルス数)として設定する。すなわちカメラマイコン118は、フォーカスレンズ105の無限側への移動量を増加させることにより、ウォブリングの中心を無限側へ移動させる。ここで、「ウォブリング振幅」および「中心移動振幅」は、事前に設定された固定値であってもよい。一方、ステップS309では、カメラマイコン118は、ウォブリング振幅を駆動振幅(第1の駆動量)として設定する。駆動振幅は、駆動マイクロステップ数に対応する。続いてステップS310において、カメラマイコン118は、ウォブリングを行うための励磁波形を生成するように、フォーカシング駆動部111のモータドライバ111−bを制御する。カメラマイコン118が励磁波形を生成した後、ステップS303に進む。
ステップS306にて現在のModeが1でない場合、ステップS311に進み、カメラマイコン118は、現在のModeが2であるか否かを判定する。現在のModeが2である場合、ステップS312に進む。一方、現在のModeが2でない場合、ステップS313に進む。ステップS312において、カメラマイコン118は、至近側のAF評価値(至近側評価値)を取得する。このAF評価値は、前回のMode=0の際(このとき、ウォブリングにおいてフォーカスレンズ105は至近側に位置する)に撮像素子106に蓄積された電荷に基づく値である。カメラマイコン118が至近側のAF評価値を取得した後、ステップS303に進む。
ステップS311にて現在のModeが2でない場合、ステップS313に進む。そしてステップS313において、カメラマイコン118は、ステップS312にて取得された至近側評価値が、前回のMode=0の際に(ステップS302にて)取得された無限側評価値よりも大きいか否かを判定する。至近側評価値が無限側評価値よりも大きい場合、ステップS314に進む。一方、至近側評価値が無限側評価値以下である場合、ステップS315に進む。
ステップS314において、カメラマイコン118は、ウォブリング振幅と中心移動振幅との和を駆動振幅(第1の駆動量である第1の駆動パルス数)として設定する。すなわちカメラマイコン118は、フォーカスレンズ105の至近側への移動量を増加させることにより、ウォブリングの中心を至近側へ移動させる。一方、ステップS315において、カメラマイコン118は、ウォブリング振幅を駆動振幅(第1の駆動量)として設定する。続いてステップS316において、カメラマイコン118は、ウォブリングを行うための励磁波形を生成するように、フォーカシング駆動部111のモータドライバ111−bを制御する。この詳細については、図1を参照して後述する。カメラマイコン118が励磁波形を生成した後、ステップS303に進む。
次に、図5A乃至図5Dを参照して、図4のステップS310、S316にて実行される励磁波形生成処理について説明する。図5A乃至図5Dは、ステッピングモータ111−aの状態を示す図であり、ステッピングモータ111−aの各マイクロステップの回転角度がステップ位相に応じて変動する様子を示している。
ステッピングモータ111−aの励磁は、互いに異なる位相であるA相およびB相の2相で行われる。各相の励磁電流(励磁波形)は正弦波形であり、A相とB相との位相差は、1周期を360度で表現した場合、90度である。励磁電流の位相(ステップ位相)を微小変化させることにより、ステッピングモータ111−aの1ステップを所定数に分割したマイクロステップ駆動(所定の分割数のマイクロステップ駆動)が可能となる。
図5Aにおいて、横軸はステップ位相(励磁角)、縦軸は励磁電流をそれぞれ示している。図5Aにおいて、1周期は32ステップに分割されており、ステップ位相7から至近方向に3ステップ幅で駆動するケース、および、ステップ位相17から至近方向に3ステップ幅で駆動するケースを示している。
図5Bは、各ケースにおけるウォブリング動作時のレンズ移動幅、すなわち、ステッピングモータ111−aを各ステップ位相から3ステップの振幅でウォブリング動作したときの至近方向におけるフォーカスレンズ105の移動幅(レンズ移動量)を示している。図5Bにおいて、横軸はステップ位相(励磁角)を示し、縦軸はフォーカスレンズ105の移動幅(レンズ移動量)を、理想移動幅を100%として[%]で示している。
図5Bにおいてフォーカスレンズ105の移動幅が100%に達しないのは、伝達機構(スクリュー軸111−cおよびラック111−d)で発生する運動量の損失、および、ステッピングモータ111−aの回転角度の変動に起因する。図5Aおよび図5Bから理解できるように、ステップ位相7から至近方向に3ステップ駆動したケースとステップ位相17から至近方向に3ステップ駆動したケースでは、フォーカスレンズ105の移動幅(レンズ移動量)が大きく異なる。すなわち、ステップ位相7から至近方向に3ステップ駆動したケースではレンズ移動量は略45〜80%の範囲であるが、ステップ位相17から至近方向に3ステップ駆動したケースではレンズ移動量は略25〜45%の範囲である。これは、前述のとおり、ステッピングモータ111−aのコギングに起因する。この変動(すなわち回転角度の変動)は、励磁波形の1/4周期で発生することが知られている。
図5Aに示されるように、ステップ位相0、8、16、24(0度、90度、180度、270度においては、励磁される相が1相だけとなる。このため、回転子に作用する磁束分布の偏りが小さく、回転角度が大きくなる。一方、ステップ位相4、12、20、28(45度、135度、225度、315度)近傍では、2相とも強く励磁される。このため、回転子に作用する磁束分布の偏りが大きく、回転角度が小さくなる。
図5Bを詳細に分析すると、ステップ位相4、12、20、28の近傍の位相領域(第2の位相領域)でのウォブリング動作では、レンズ移動量が小さい。一方、ステップ位相0、8、16、24の近傍の位相領域(第1の位相領域)でのウォブリング動作では、レンズ移動量が大きい。そこで、ウォブリング動作時のレンズ移動量が小さくなる第2の位相領域(所定の位相領域)を予め設定し、設定した第2の位相領域(所定の位相領域)をカメラマイコン118(記憶手段)に記憶する。第2の位相領域は、例えば、図5Aにおいてフラグ(「×」の印)が示されているステップ位相(ステップ位相3〜5、11〜13、19〜21、27〜29)を含むように設定される。すなわち本実施形態では、ステップ位相4、12、20、28を跨ぐ前後1ステップ位相を第2の位相領域として設定している。ただし、本実施形態はこれに限定されるものではなく、ステッピングモータ111−a固有の特性に合わせて第2の位相領域を適宜設定(変更)することができる。
図5Cおよび図5Dは、レンズ位置制御を至近から無限方向に移動する際の励磁電流(励磁電流波形)およびウォブリング動作時のレンズ移動量をそれぞれ示している。図5Cおよび図5Dでは、ステップ位相19から無限方向に3ステップ幅で駆動するケース、および、ステップ位相20から無限方向に3ステップ幅で駆動するケースを示している。図5Aおよび図5Bを参照して説明した無限から至近方向への励磁動作と同様に、コギングによる回転角の変動(レンズ移動量の相違)が生じていることがわかる。すなわち、ステップ位相10から無限方向に3ステップ駆動したケースではレンズ移動量は略65〜80%の範囲であるが、ステップ位相20から無限方向に3ステップ駆動したケースではレンズ移動量は略45〜80%の範囲である。
次に、図1を参照して、本実施形態における励磁波形生成処理(図4のステップS310、S316)の詳細について説明する。図1は、励磁波形生成処理のフローチャートである。図1の各ステップは、カメラマイコン118の指令に基づいて実行される。
まず、ステップS501において、カメラマイコン118は、前ステップで設定した駆動振幅命令で(第1の駆動量で)駆動する駆動励磁相の位相範囲内に予め定めたフラグが含まれているか否かを比較する(駆動励磁相とフラグを比較する)。そしてステップS502において、駆動励磁相の位相範囲内にフラグが含まれているか否かを判定する。フラグが含まれていない(フラグがLowである)場合、カメラマイコン118は、そのまま前ステップで定められた駆動条件により、フォーカシング駆動部111(ステッピングモータ111−a)の駆動制御を行う。すなわちカメラマイコン118は、第1の駆動量(第1の駆動パルス数)でステッピングモータの駆動制御を行う。一方、駆動励磁相の位相範囲内にフラグが含まれている(フラグがHiである)場合、ステップS503に進む。
ステップS503において、カメラマイコン118は、駆動励磁相の位相範囲内にフラグが立つ数をカウントし、カウント数を取得する。そしてステップS504において、カメラマイコン118は、駆動パルス数(第1の駆動量としての第1の駆動パルス数)からステップS503にて取得したカウント数を減算して第1の値を取得する。そしてカメラマイコン118は、第1の値を駆動パルス数(第1の駆動パルス数)に加算して得られた第2の値を、新駆動パルス数(第2の駆動量としての第2の駆動パルス数)として設定する。すなわち、カメラマイコン118は、「駆動パルス数+(駆動パルス数−カウント数)=新駆動パルス数」の計算を行う。そしてカメラマイコン118は、ステップS504にて得られた第2の駆動パルス数(新駆動パルス数)を用いて駆動制御を行う。
続いて、図1、図5、および、図6を参照して、更に具体的な駆動制御方法について説明する。図5Aおよび図5Bは、それぞれ、無限から至近方向に駆動する際の励磁電流波形、および、ウォブリング動作した際のレンズ移動幅(レンズ移動量)であり、本実施形態を適用しない場合について示している。また、図5Cおよび図5Dは、至近から無限方向に駆動する際の励磁電流波形、および、ウォブリング動作した際のレンズ移動幅(レンズ移動量)であり、本実施形態を適用しない場合について示している。
図5Aに「×」印が付されている励磁位相(ステップ位相)は、前述のように、第2の位相領域としてカメラマイコン118に記憶された位相範囲に含まれる励磁位相であり、「フラグ」が立っている位相を示している。例えば、図4のステップS308にて、図5Aのステップ7から至近方向に3ステップの駆動励磁が指定された場合、カメラマイコン118に記憶されたフラグと比較すると、図5Aのステップ7からステップ10までの間には、フラグ(「×」印)は立っていない。このためカメラマイコン118は、図1のステップS502にてフラグはLowである(No)と判定し、図4のステップS308にて指定されたステップ7からステップ10までの3ステップの駆動励磁波形を生成する。
一方、図4のステップS308にて、図5Aのステップ17から至近方向に3ステップの駆動励磁が指定された場合、カメラマイコン118に記憶されたフラグと比較すると、ステップ17とステップ20の間(ステップ19、20)にフラグが立っている。このためカメラマイコン118は、図1のステップS502にてフラグはHiである(Yes)と判定し、図1のステップS503に進む。ステップS503において、カメラマイコン118は、指定駆動励磁範囲に立つフラグの数をカウントする。このとき、図5Aのステップ17からステップ20の間には2つのフラグが立っているため、カウント数は2となる。そして、図1のステップS504において、「駆動パルス数3+(駆動パルス数3−カウント数2)=新駆動パルス数4」となり、カメラマイコン118は、新たな駆動励磁命令としてステップ17からステップ21までの4パルスを生成する。
図6Aは、前述の補正動作(本実施形態の駆動制御方法)を用いた場合のウォブリング時において無限から至近方向に移動する際のレンズ移動幅(レンズ移動量)を示している。図5Bと比較して、図6Aに示されるレンズ移動幅は、レンズ移動幅の励磁位相毎(ステップ位相毎)の移動幅のばらつきが大幅に改善していることがわかる。また、図5Dおよび図6Bは、ウォブリング動作時におおいてレンズ位置制御を至近から無限方向に移動する際のレンズ移動幅を示している。本実施形態を適用していない図5Dと比較して、本実施形態を適用した図6Bでは、レンズ移動幅の励磁位相毎(ステップ位相毎)の移動幅のばらつきが大幅に改善していることがわかる。
このように本実施形態では、カメラマイコン118(制御手段)は、マイクロステップ駆動を行うためにフォーカシング駆動部111(ステッピングモータ111−a)の第1の駆動量(第1の駆動パルス数)を算出する。そしてカメラマイコン118は、励磁電流のステップ位相(励磁位相)に応じて、第1の駆動量を第2の駆動量に変更する。好ましくは、カメラマイコン118は、第1の駆動量でマイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、第1の駆動量を第2の駆動量に変更する。更に好ましくは、カメラマイコン118は、第1の駆動量でマイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる割合に応じて、第2の駆動量を変更する。すなわちカメラマイコン118は、コギングに起因するステッピングモータ111−aの回転角度の誤差を低減するように、第1の駆動量を前記第2の駆動量に変更する。
また好ましくは、所定の位相領域は、2相の励磁電流の両方が所定の値を超える位相領域(第2の位相領域)である。例えば本実施形態において、図5Aおよび図5Cに示されるように、所定の位相領域は2相の励磁電流の両方が振幅の50%を超える位相領域(励磁電流の絶対値が50を超える位相領域)である。
また好ましくは、カメラマイコン118は、第1の駆動パルス数でマイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域(第2の位相領域)に含まれるステップ位相の数を算出する(ステップS503)。そしてカメラマイコン118は、第1の駆動パルス数に、第1の駆動パルス数から所定の位相領域に含まれるステップ位相の数を減算して得られた値を加算することにより、第2の駆動パルス数を算出する(ステップS504)。
以上のように、ステップS308、S309、S314、S315にて算出されたウォブリング用の駆動励磁指令値に対して、コギングに起因する回転角度の誤差を簡便に補正することが可能となる。また、ビデオカメラやデジタルカメラなどの撮像装置に広く搭載されているオートブランケット機能では、絞りの開口度の微小調整が連続的に行われる。そこで、本実施形態の駆動制御を用いることにより、細かい露出補正を効果的に行うことができる。また、被写体の画角サイズを一定に保つためのオートズーム機能では、ズームレンズを用いた微小なズーム調整が連続的に行われる。このため本実施形態の駆動制御を用いることにより、高精度なオートズームを実行することができる。
[第2の実施形態]
次に、図7を参照して、本発明の第2の実施形態における励磁波形生成処理について説明する。図7は、励磁波形生成処理のフローチャートである。図7の各ステップは、カメラマイコン118の指令に基づいて実行される。
本実施形態は、ウォブリング動作時のステッピングモータの回転速度(駆動速度)をステップ位相に応じて変更する点で、ウォブリング動作時のマイクロステップ数(駆動パルス数(駆動量))をステップ位相に応じて変更する第1の実施形態とは異なる。
まず、ステップS701において、カメラマイコン118は、図4のステップS308、S309、S314、S315において決定された駆動振幅(マイクロステップ数)で駆動する励磁位相範囲とカメラマイコン118に予め記憶されたフラグとを比較する。続いてステップS702でフラグが立っていないと判定した場合、そのまま励磁波形の生成を行う。一方、ステップS702でフラグが立っていると判定した場合、ステップS703に進み、ステップS701、S702にて得られたフラグ数をカウントする。
続いてステップS704において、カメラマイコン118は、所定の補正速度にステップS703にて得られたカウント数(フラグ数)を乗算し、その乗算値に駆動速度(第1の駆動速度)を加算して得られた値を新駆動速度(第2の駆動速度)として設定する。すなわちカメラマイコン118は、「駆動速度+(補正速度×カウント数)=新駆動速度」の計算を行う。ここで、補正速度の値は、目的に応じて適宜設定される。すなわちカメラマイコン118(制御手段)は、第1の駆動速度でマイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域(第2の位相領域)に含まれるステップ位相の数を算出する。そしてカメラマイコン118は、第1の駆動速度に、所定の補正速度に所定の位相領域に含まれるステップ位相の数を乗算して得られた値を加算することにより、第2の駆動速度を算出する。
本実施形態では、第2の駆動速度でステッピングモータの駆動制御を行うことにより、コギングで回転角度が小さくなる位相領域では早い速度で制御を行い慣性力により回転角度を補正することが可能となる。
[その他の実施形態]
また本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して撮像装置などの各種装置に供給し、各種装置のコンピュータ(CPUやMPUなど)がプログラムを読み出して実行する処理である。
各実施形態によれば、ステッピングモータのマイクロステップの回転角度がステップ位相に応じて変動することに起因する影響を低減する駆動制御装置、撮像装置、駆動制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、各実施形態の駆動制御装置は、2相の励磁電流を用いてマイクロステップ駆動を行うが、1−2相または3相以上の励磁電流を用いてマイクロステップ駆動を行うように構成してもよい。
111 フォーカシング駆動部
111−a ステッピングモータ
111−b モータドライバ
118 カメラマイコン

Claims (20)

  1. 正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータと、
    前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動量を算出し、前記励磁電流のステップ位相に応じて、前記第1の駆動量を第2の駆動量に変更する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域の前記ステップ位相が含まれる割合に応じて、前記第2の駆動量を算出すること、を特徴とする駆動制御装置。
  2. 前記励磁電流は、互いに位相が異なる2相の励磁電流であり、
    前記所定の位相領域は、前記2相の励磁電流の両方が所定の値を超える位相領域であることを特徴とする請求項に記載の駆動制御装置。
  3. 前記所定の位相領域は、前記2相の励磁電流の両方が振幅の50%を超える位相領域であることを特徴とする請求項に記載の駆動制御装置。
  4. 正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータと、
    前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動量を算出し、前記励磁電流のステップ位相に応じて、前記第1の駆動量を第2の駆動量に変更する制御手段と、を有し、
    前記第1の駆動量および前記第2の駆動量は、それぞれ、前記ステッピングモータの第1の駆動パルス数および第2の駆動パルス数であって、
    前記制御手段は、前記第1の駆動パルス数で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動パルス数で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数を算出し、
    前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数に応じて、前記第2の駆動パルス数を算出することを特徴とする駆動制御装置。
  5. 前記制御手段は、
    記第1の駆動パルス数に、前記第1の駆動パルス数から前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数を減算して得られた値を加算することにより、前記第2の駆動パルス数を算出することを特徴とする請求項に記載の駆動制御装置。
  6. 正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータと、
    前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動速度を算出し、前記励磁電流のステップ位相に応じて、前記第1の駆動速度を第2の駆動速度に変更する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数を算出し、
    前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数に応じて、前記第2の駆動速度を算出するとを特徴とする駆動制御装置。
  7. 前記制御手段は、
    記第1の駆動速度に、所定の補正速度に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数を乗算して得られた値を加算することにより、前記第2の駆動速度を算出することを特徴とする請求項に記載の駆動制御装置。
  8. 前記所定の位相領域を記憶する記憶手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  9. 前記ステッピングモータの駆動により発生するエネルギーをレンズに伝達することにより該レンズを移動させる伝達機構を更に有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  10. 前記制御手段は、コギングに起因する前記ステッピングモータの回転角度の誤差を低減するように、前記第1の駆動量を前記第2の駆動量に変更することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  11. レンズと、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の駆動制御装置と、
    前記駆動制御装置を用いて前記レンズを移動させることによりオートフォーカスを行うフォーカス制御手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  12. 前記フォーカス制御手段は、TV−AF方式におけるウォブリングを行うことを特徴とする請求項11に記載の撮像装置。
  13. 正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータの駆動制御方法であって、
    前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動量を算出するステップと、
    前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、
    前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量を第2の駆動量に変更するステップと、を有し、
    前記第2の駆動量は、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域の前記ステップ位相が含まれる割合に応じて、算出されることを特徴とする駆動制御方法。
  14. 正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータの駆動制御方法であって、
    前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動量を算出するステップと、
    前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、
    前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量を第2の駆動量に変更するステップと、を有し、
    前記第1の駆動量および前記第2の駆動量は、それぞれ、前記ステッピングモータの第1の駆動パルス数および第2の駆動パルス数であって、
    前記第2の駆動パルス数は、前記第1の駆動パルス数で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動パルス数で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数に応じて、算出されることを特徴とする駆動制御方法。
  15. 正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータの駆動制御方法であって、
    前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動速度を算出するステップと、
    前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、
    前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度を第2の駆動速度に変更するステップと、を有し、
    前記第2の駆動速度は、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数に応じて、算出されることを特徴とする駆動制御方法。
  16. 前記励磁電流は、互いに位相が異なる2相の励磁電流であり、
    前記所定の位相領域は、前記2相の励磁電流の両方が所定の値を超える位相領域であることを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の駆動制御方法。
  17. 正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータの駆動制御を、コンピュータに実行させるように構成されたプログラムであって、
    前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動量を算出するステップと、
    前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、
    前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量を第2の駆動量に変更するステップと、を前記コンピュータに実行させるように構成されており、
    前記第2の駆動量は、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域の前記ステップ位相が含まれる割合に応じて、算出されることを特徴とするプログラム。
  18. 正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータを、コンピュータに実行させるように構成されたプログラムであって、
    前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動量を算出するステップと、
    前記第1の駆動量で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、
    前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動量を第2の駆動量に変更するステップと、を前記コンピュータに実行させるように構成されており、
    前記第1の駆動量および前記第2の駆動量は、それぞれ、前記ステッピングモータの第1の駆動パルス数および第2の駆動パルス数であって、
    前記第2の駆動パルス数は、前記第1の駆動パルス数で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動パルス数で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数に応じて、算出されることを特徴とするプログラム。
  19. 正弦波形の励磁電流を用いることにより所定の分割数のマイクロステップ駆動が可能なステッピングモータの駆動制御を、コンピュータに実行させるように構成されたプログラムであって、
    前記マイクロステップ駆動を行うために前記ステッピングモータの第1の駆動速度を算出するステップと、
    前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に所定の位相領域のステップ位相が含まれるか否かを判定するステップと、
    前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度を第2の駆動速度に変更するステップと、を前記コンピュータに実行させるように構成されており、
    前記第2の駆動速度は、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域のステップ位相が含まれる場合、前記第1の駆動速度で前記マイクロステップ駆動を行う際に前記所定の位相領域に含まれる前記ステップ位相の数に応じて、算出されることを特徴とするプログラム。
  20. 請求項17乃至19のいずれか1項に記載のプログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
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