JPH0894904A - レンズ駆動装置、光学装置およびカメラ - Google Patents

レンズ駆動装置、光学装置およびカメラ

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JPH0894904A
JPH0894904A JP6254310A JP25431094A JPH0894904A JP H0894904 A JPH0894904 A JP H0894904A JP 6254310 A JP6254310 A JP 6254310A JP 25431094 A JP25431094 A JP 25431094A JP H0894904 A JPH0894904 A JP H0894904A
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JP
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lens
coil
yoke
optical axis
fixed
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JP6254310A
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Junichi Murakami
村上  順一
Naoya Kaneda
直也 金田
Harunobu Ichise
晴信 市瀬
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ群をボイスコイルモータで駆動するレ
ンズ駆動装置において、電気効率の向上を図り、バック
フォーカスの長さに制限を与えないようにすること。 【構成】 レンズ群2と、このレンズ群を保持するレン
ズ保持枠3および該レンズ保持外径よりも大きな内径で
巻回し該レンズ保持枠に突設した連結部に固定されたコ
イル5とからなり、光軸方向に移動可能な移動部と、ヨ
ーク6と、このヨークに固定されたマグネット7とから
なり、前記移動部のレンズ保持枠3とコイル5の間に前
記ヨーク6の一部が位置するように前記レンズ保持枠の
外周に配置された固定部とを備え、前記マグネット7の
光軸方法長さを前記コイル5の巻幅と前記移動部の移動
量との和とし、前記レンズ群を前記コイル5の巻幅内に
固定したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ群を駆動するレン
ズ駆動装置、光学装置およびカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ、ビデオカメラ、あるいは
ビデオプロジェクター等の撮影及び投影レンズのレンズ
駆動用アクチュエーターとしては、DCモーターやステ
ッピングモーターが多く用いられている。
【0003】図3は従来のビデオカメラ用ズームレンズ
のレンズ鏡筒を示すもので、図3(a)は縦断面図であ
り、図3(b)は図3(a)のA−A線に沿う縦断面図
である。図3(a)(b)において、101a〜101
dは固定筒102内に収納した撮影レンズ、103、1
04a、104bは固定筒102内に光軸105と平行
に配設した案内棒、106は駆動源としてのDCモータ
ーであり、画角変化を行なわせるためのバリエーターレ
ンズ群である前述の撮影レンズ101bを保持するレン
ズ保持枠111を、出力軸106a、ギア列107、ス
クリュー溝108aを有するスクリュー棒108、押圧
バネ109の押圧力でスクリュー溝108aに押圧係合
させたボール110を介して、上記案内棒103に沿っ
て光軸方向に移動させる。
【0004】112は駆動源としてのステッピングモー
ターであり、画角変化にともなうピント位置変化と合焦
のための上記撮影レンズ101dを保持し、スリーブ部
114aに上記ネジ部材113を一体的に組付けたレン
ズ保持枠114を、出力軸112aのネジ部に螺合する
ネジ部材113を介して、上記案内棒104a、104
bに沿って光軸方向に移動させる。118は絞りユニッ
トを駆動するIGメータである。120は上記レンズ鏡
筒を装着した光学装置本体およびカメラ本体である。
【0005】近年カメラ、ビデオカメラにおいては、ズ
ーム時間の短縮、あるいは静粛性等の高性能化、高品位
化が求められ、これに対応できるレンズ駆動アクチュエ
ーターが求められている。このための一手段として、マ
グネット、コイルの一方をレンズ群を保持する保持枠の
外周部に他方を鏡筒に固定し、ボイスコイルモーター
(以下、VCMと略称する)を構成してレンズ群を駆動
するシステムが、特願平2−206593号公報によっ
て開示されている。このシステムでは、VCM中心軸と
光軸を略一致させることにより、コンパクトなレンズ駆
動アクチュエーターを実現している。
【0006】図4はVCMを適用した従来の他の構成例
を示すもので、前記図3と同一部分には同一符号を付し
て重複説明を省略する。
【0007】図4において、レンズ101b1〜101
b3を保持するレンズ保持枠111の外周部には、半径
方向に着磁したマグネット115が接着され、その外周
マグネット115と適当な空隙を設けてヨーク117
a、117bの内周に内周方向に巻かれたコイル116
が接着されている。レンズ保持枠111は2本の案内棒
103a、103bで光軸方向に移動可能に保持されて
おり、コイル116に流す電流により、レンズ保持枠1
11は光軸方向への移動力を受けて移動する。
【0008】図5は上記VCMの駆動回路を示すブロッ
ク図である。図5において、130は外部からの目標信
号aとセンサー出力信号bを入力する差動増幅器、13
1は位相補償フィルター、132はゲイン(K)の増幅
器、133はドライバー、134はコイル抵抗(R)コ
イルを横切る磁束密度(B)、コイル有効長(L)のV
CMであり、これらは上記差動増幅器130の出力側に
順次直列に接続されている。
【0009】135はボイスコイルモータにより駆動さ
れるレンズの位置を検出するエンコーダー(センサー)
であり、上記差動増幅器130の入力側にセンサー出力
信号bを供給する。このエンコーダー135はリニアタ
イプのボリュームやグレーコードパターンが形成された
電極をブラシでなぞるものや、iRED等の発光素子と
PSD等の光電変換素子をレンズ保持枠と固定筒に配置
したものや、所定のピッチで移動方向に多極着磁したマ
グネットをその磁気変化に感応するたとえばMR素子を
レンズ保持枠と固定筒に配置したもの等が考えられる。
【0010】次にVCMによるレンズ位置制御動作を説
明する。いま、外部よりレンズが位置すべき目標位置
(目標信号a)が与えられると、この目標信号aと現在
のレンズ位置信号(センサー出力信号)が差動増幅器1
30により比較され、その差分(偏差信号c)を出力す
る。この偏差信号cは位相補償フィルター131を通
り、増幅器132でK倍され、ドライバー133を介し
てVCM134に駆動電圧が印加される。この駆動電圧
は1/Rによって電流Iに変換され、磁束密度Bとコイ
ル有効長LによってVCM134の駆動推力F(F=B
・I・L)に変換される。この駆動推力Fはレンズの偏
差が小さくなる方向に働き、レンズを目標位置に位置決
めすることができる。
【0011】図6はVCMをフォーカスレンズ駆動に適
用した別の適用例を示すもので、図6(a)は縦断面、
図6(b)は図6(a)のB−B線に沿う横断面図であ
る。図4に示したVCMは、マグネット115がレンズ
保持枠111に、コイル116がその外周固定ヨーク1
17a、117bに固定され、固定コイル116に対し
マグネット115がレンズ保持枠111と一体で移動す
るのに対し、図6に示したVCMは固定マグネット14
4に対しコイル143がレンズ保持枠143と一体に移
動する。
【0012】図6において、フォーカスレンズ群141
はレンズ保持枠142に固定され、レンズ保持枠142
は、軸対称位置に突設した支持腕142a、142bに
通した2本の案内棒147a、147bに沿って、光軸
140の方向に移動可能となっている。また、レンズ保
持枠142にはボビン142cが光軸140と平行に固
定されており、そのボビン142cの外表面にはコイル
143が巻かれている。
【0013】ヨーク145は図7に示すように、中央に
横断面正方形の角筒部145aと、この角筒部145a
の各辺との間にコイル143とマグネット144を挿入
する隙間をあけて4つの略コの字型片145b−1〜1
45b−4を一体成形している。このヨーク145は鏡
筒146に固定され、図中、Mで示した方向に着磁した
マグネット144がコの字型片145b−1〜145b
−4にコイル143と対向して固定されている。従っ
て、コイル143への電流量を制御する事により、レン
ズ141を光軸方向に駆動制御することができる。15
0は鏡筒146を装着した光学装置本体およびカメラ本
体である。
【0014】
【発明が解決しょうとしている課題】しかしながら、レ
ンズ外周にVCMを適用するにあたり、図4に示した従
来例では磁気回路が閉磁路となっていないため、閉磁路
の磁気回路と比較して磁気的効率が悪い。このため、所
望の磁束密度Bを得るにはマグネットの着磁方向の厚み
Tmを大きくしなければならない。従って、レンズを含
めた移動部の重量Mは磁束密度Bを大きくするほど大き
くなる。
【0015】また、VCMの有効ストロークを長くする
と電気的効率が悪くなる。以下、これを簡単に説明す
る。マグネット115の光軸方向長さをHmとし、VC
Mの有効ストロークをHsとすると、コイル116の光
軸方向巻幅Hcは、 Hc=Hm+Hs となる。また、VCMの推力に有効となるコイル116
の長さLyはマグネット115から発生した磁束が通過
する部分であるから、コイル全長をLcとすると、 Ly=Lc・Hm/Hc=Lc・Hm/(Hm+Hs) となる。VCMの発生推力Fは、コイル電流をI、コイ
ル116を通過する磁束密度をBとすると、
【0016】
【数1】 となる。この式より明らかなように、所定の光軸方向長
さHmで有効ストロークHsが大きくなると、電気的効
率は悪くなる。
【0017】また、レンズ駆動を高速で行なうために
は、レンズを含んだ移動部の重量Mと推力Fとの比A
(=F/M)を大きくとることが重要である。図4に示
した従来例のVCMは前述の説明から、長いストローク
で所望の比Aを得るようとすると、電気的効率がきわめ
て悪くなってしまうという問題点がある。
【0018】一方、図6に示した従来例では、磁気回路
は閉磁路となっているため、図4に示した従来例よりは
磁気的効率が良い。しかし電気的効率は図4に示した従
来例と同様で、有効ストロークHsが長くなるほど悪く
なる。また、図6中に示した構成では、レンズ部141
・142は点線で示した位置までヨーク145から繰り
出すことになり、鏡筒146に占めるVCMのスペース
(スペース効率)は大きくなる。さらに有効ストローク
Hsが大きくなると、このスペース効率がさらに大きく
なることは言うまでもない。
【0019】またこの従来例は、バックフォーカスbf
を長くしなければならないが、これはレンズ設計にさま
ざまな制限を与えることになる。図6に示すとおり、フ
ォーカスレンズ群141がCCD147側に最も近づい
た位置からCCD結像面までの距離つまり、バックフォ
ーカスbfは、少なくともヨーク145の光軸方向長さ
Hyより長くなる。よって、有効ストロークHsが長く
なるほどヨーク145の光軸方向長さHyは長くなり、
バックフォーカスbfも長くなってしまうという問題点
があった。
【0020】本出願に係る第1の発明の目的は電気的効
率のよい等のレンズ駆動装置を得ることである。
【0021】本出願に係る第2の発明の目的は電気的効
率のよい等の光学装置を得ることである。
【0022】本出願に係る第3の発明の目的は電気的効
率のよいカメラを得ることである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本出願に係る第1の発明は、レンズ群と、このレン
ズ群を保持するレンズ保持枠および該レンズ保持枠外径
よりも大きな内径で巻回し該レンズ保持枠に突設した連
結部に固定されたコイルとからなり、光軸方向に移動可
能な移動部と、ヨークと、このヨークに固定されたマグ
ネットとからなり、前記移動部のレンズ保持枠とコイル
の間に前記ヨークの一部が位置するように前記レンズ保
持枠の外周に配置された固定部とを備え、前記マグネッ
トの光軸方向長さを前記コイルの巻幅と前記移動部の移
動量との和とし、前記レンズ群を前記コイルの巻幅内に
固定したことにより、電気的効率が良く、バックフォー
カスに制限を与えず、コンパクトなレンズ駆動装置とす
ることができる。
【0024】本出願に係る第2の発明は第1の発明のレ
ンズ駆動装置を適用したことにより、電気的効率のよい
等の光学装置とすることができる。
【0025】本出願に係る第3の発明は第1の発明のレ
ンズ駆動装置を適用したことにより、電気的効率のよい
等のカメラとすることができる。
【0026】
【実施例】図1は本発明の特徴を最もよく表した実施例
であり、図1(a)はフォーカスレンズの駆動にVCM
を用いたレンズ鏡筒のフォーカスレンズ部縦断面図、図
1(b)は図1(a)中のa−a線に沿う横断面図であ
る。
【0027】図1(a)、(b)において、1は光軸、
2はフォーカスレンズ群、3はレンズ保持枠であり、こ
のレンズ保持枠3は軸対称位置の連結部3a、3bの嵌
合穴に嵌合した案内棒4a、4bに沿って光軸方向に移
動可能となっている。5は空芯コイルあるいは不図示の
ボビンに円周方向に巻かれたコイルである。このコイル
5は保持枠3の連結部3a、3b、3c、3dに接着あ
るいは嵌合により固定されている。
【0028】6はヨークであり、このヨーク6はサイド
ヨーク部6a、内ヨーク部6b、外ヨーク部6cからな
り、内ヨーク部6bは各々所定の間隔を隔ててレンズ保
持枠3を取り囲むようにサイドヨーク部6aに配置され
ている。また外ヨーク部6cは内ヨーク部6bに対し所
定の間隔で略平行に配置されている。
【0029】7はマグネットであり、このマグネット7
は図中矢印Mの方向に着磁されており、外ヨーク部6c
の内面に接着あるいは吸着力により固定されている。上
記のヨーク6とマグネット7からなる固定部は鏡筒8に
固定され、レンズ2と保持枠3とコイル5からなる移動
部が図1(a)、(b)に示すように配置されている。
前記保持枠3の連結部3a、3b、3c、3dは各内ヨ
ーク部6bの間に位置し、コイル5はマグネット7と内
ヨーク部6bの間に位置する。9は上記レンズ鏡筒を装
着した光学装置本体およびカメラ本体、10はCCDで
ある。
【0030】次に、前記各部材の光軸方向位置関係につ
いて説明する。コイル5の光軸方向巻幅Hcはフォーカ
スレンズ群2の光軸方向厚みHgよりも長くし、フォー
カスレンズ群2はコイル5の光軸方向巻幅内においてレ
ンズ保持枠3に固定する。また、コイル5の光軸方向巻
幅Hcはマグネット7の光軸方向長さHmと移動部の移
動量Xに対し、 Hc<Hm−X とする。これにより、レンズ位置は固定部の光軸方向位
置Hk内から外れることがなく所定の移動量Xを得るこ
とができる。
【0031】本実施例の構成により、VCMをコンパク
トに鏡筒8内に配置することができ、コイル5は常にマ
グネット7の光軸方向位置内に位置しているので、電気
的効率は良好となる。また、移動部を固定部の光軸方向
位置内で光軸方向移動可能に配置したので、バックフォ
ーカスbfの長さに制限を与えない。
【0032】本実施例においては、フォーカスレンズ群
の駆動にVCMを用いた例を示したが、光学装置および
カメラの変倍のためのバリエーターレンズ群、その他の
可動レンズ群、あるいは絞りユニットの光軸方向駆動に
VCMを用いても、上記と同様の作用効果が得られる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、VCMを構成するマグネットの光軸方
向長さをコイルの巻幅と移動部の移動量との和とし、レ
ンズ群をコイルの巻幅内に固定する構成としたので、V
CMをコンパクトに鏡筒内に配置することができ、コイ
ルは常にマグネット光軸方向位置内に位置して電気的効
率は良好となる。また、移動部は固定部の光軸方向位置
内で光軸方向移動可能であり、バックフォーカスbfの
長さに制限を与えないという効果がある。
【0034】本出願に係る第2の発明によれば、第1の
発明のレンズ駆動装置を適用したので、電気的効率のよ
い、バックフォーカスの長さに制限を与えない、コンパ
クトな光学装置が得られるという効果がある。
【0035】本出願に係る第3の発明によれば、第1の
発明のレンズ駆動装置を適用したので、電気的効率のよ
い、バックフォーカスの長さに制限を与えない、コンパ
クトなカメラが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すレンズ鏡筒のフォーカ
スレンズ部縦断面図。
【図2】上記実施例のヨーク斜視図。
【図3】従来のレンズ鏡筒縦断面図。
【図4】ムービングマグネット型のVCM斜視図。
【図5】VCM駆動回路を示すブロック線図。
【図6】従来のVCMを適用したレンズ鏡筒のフォーカ
スレンズ部縦断面図。
【図7】そのVCMのヨーク斜視図。
【符号の説明】
2 フォーカスレンズ群(レンズ群) 3 レンズ保持枠 5 コイル 6 ヨーク 7 マグネット 8 鏡筒

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ群と、このレンズ群を保持するレ
    ンズ保持枠および該レンズ保持枠外径よりも大きな内径
    で巻回し該レンズ保持枠に突設した連結部に固定された
    コイルとからなり、光軸方向に移動可能な移動部と、 ヨークと、このヨークに固定されたマグネットとからな
    り、前記移動部のレンズ保持枠とコイルの間に前記ヨー
    クの一部が位置するように前記レンズ保持枠の外周に配
    置された固定部とを備え、 前記マグネットの光軸方向長さを前記コイルの巻幅と前
    記移動部の移動量との和とし、前記レンズ群を前記コイ
    ルの巻幅内に固定したことを特徴とするレンズ駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ駆動装置を備えた
    光学装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のレンズ駆動装置を備えた
    カメラ。
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