JP2009189092A - 直線型揺動アクチュエータ - Google Patents

直線型揺動アクチュエータ Download PDF

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Abstract

【課題】 コイルの長さ方向の寸法に見合って駆動力を大きくする一方で駆動回路を簡略化した直線型揺動アクチュエータを得る。
【解決手段】 長さ方向の中央部に一の磁極が配置され、両端にそれぞれ反対の磁極が配設された多極磁石1と、この多極磁石1の長さ方向に相対移動可能に対峙されたコイル2とを備え、中央部の磁極と両端の磁極との間隔をコイル2の寸法よりも短くする。コイル2の寸法に見合った大きな駆動力で直線往復移動し、しかも駆動回路が簡略化された直線型揺動アクチュエータが得られる。
【選択図】 図1

Description

本発明は磁石とコイルとで構成され、磁力を利用して直線方向の揺動を可能にした直線型揺動アクチュエータに関し、特に揺動範囲を特定することが可能な直線型揺動アクチュエータに関するものである。
直線型アクチュエータは直線型モータ(リニアモータ)とも称せられるが、磁石によって生じる磁界内に配置したコイルに通電することにより発生する磁力を利用して磁石又はコイルのいずれかを移動させるようにしたものである。例えば、特許文献1には複数の永久磁石を同極同士が互いに対向するように直列配置してS極とN極を交互に配置した可動子を構成し、この可動子の外周の永久磁石によって生じる磁界領域に固定子としてのコイルを配置したリニアアクチュエータが提案されている。コイルに通流する電流の方向を制御することにより永久磁石の磁界によって所定方向の磁力が発生し、この磁力によって永久磁石、すなわち可動子を直線移動させるものである。特許文献2は特許文献1とほぼ同じであるが、永久磁石を固定子とし、コイルを可動子とした直線型アクチュエータである。
特開2007−282475号公報 特開平10−313566号公報
特許文献1,2に記載の直線型アクチュエータは、いずれも可動子を比較的に長い距離(寸法)移動させることを前提としたものあり、そのために長さ方向にN極とS極を交互に配置し、しかもコイルは位相が異なる電流を通流する3相コイルとして構成している。そして、例えばコイルを可動子とした特許文献2の場合には、3つのコイルを長さ方向(移動方向のこと、以下同じ)に配列して一体化して3相コイルを構成し、この3相コイルに通流する電流を所要のシーケンスで制御して磁力が生じるコイルを順次切り替えることにより、各コイルを固定子としての永久磁石の複数のN極とS極に対して対向させながら移動させている。この直線型アクチュエータでは、コイルを3相コイルを構成する3つのコイルのいずれか、または2つに電流を通流して移動させているので、3相コイル全長の1/3又は2/3の駆動力しか得られないことになり、アクチュエータを小型化したときに大きな駆動力を得ることが難しい。また、3相コイルに通流する電流をシーケンス制御するための専用の駆動回路、通常ではドライバICが必要になり、駆動回路の回路構成が複雑になるとともに低コスト化を図る上での障害になる。
本発明の目的は、コイルの長さ方向の寸法を大きくして駆動力を大きくする一方で駆動回路を簡略化することが可能な直線型揺動アクチュエータを提供するものである。
本発明の第1の直線型揺動アクチュエータは、長さ方向の中央部に一の磁極が配置され、両端にそれぞれ反対の磁極が配設された多極磁石と、この多極磁石に対して長さ方向に相対移動可能に対峙された単一のコイルとを備えており、中央部の磁極と両端の磁極との間隔をコイルの長さ方向の寸法よりも短くしたことを特徴とする。
本発明の第2の直線型揺動アクチュエータは、長さ方向に延長され両端に磁石が構成されたヨークと、このヨークに対して長さ方向に相対移動可能に対峙された単一のコイルとを備えており、コイルの長さ方向の両端部と両端の磁石により形成される磁極との間隔を当該コイルの長さ方向の寸法よりも短くしたことを特徴とする。
本発明によれば、コイルの長さ方向の寸法に対応して大きな駆動力を得るとともに駆動回路を簡略した直線型揺動アクチュエータが得られる。また、コイルと永久磁石、あるいはコイルとヨークと永久磁石又は固定コイルによって構成できるので、小型、軽量で低コストの直線型揺動アクチュエータが得られる。
本発明の第1の直線型揺動アクチュエータにおいては、多極磁石は一対の永久磁石の同極を互いに対向させて長さ方向に連結して構成する。あるいは、ロッド状をした等方性磁石材料にS極とN極を長さ方向に所要間隔で着磁した多極着磁磁石として構成する。このようにすることで、第1の直線型揺動アクチュエータの多極磁石を容易に構成することができる。これにより、第1の直線型揺動アクチュエータを例えばカメラの撮影レンズを光軸方向に移動させるレンズ機構のアクチュエータとして構成することにより、小型、軽量で低コストなカメラが実現できる。
本発明の第2の直線型揺動アクチュエータにおいては、ヨークの両端の磁石は、互いに同じ磁極が対向配置された永久磁石で構成する。あるいは、ヨーク両端の磁石はそれぞれ磁極の方向が可変できる電磁石で構成する。これのようにすることで第2の直線型揺動アクチュエータの多極磁石を容易に構成することができる。これにより、第2の直線型揺動アクチュエータを例えばカメラの手ぶれ補正レンズを光軸と垂直な方向に移動させるためのアクチュエータとして構成することにより、小型、軽量で低コストなカメラが実現できる。
次に、本発明の実施例1を図面を参照して説明する。図1(a),(b)は本発明の直線型アクチュエータの概念斜視図と概念断面図である。ここでは、円柱ロッド状をした多極磁石1を固定子とし、この多極磁石1の長軸回りに配置されて当該多極磁石1の長さ方向に沿って直線移動する単一のコイル2を可動子として構成した直線型アクチュエータとして構成した例を示している。前記コイル2は1本の導線、または複数本の導線を同方向に巻回して多極磁石1に対して同心の円筒状に形成したものであり、図示を省略した駆動回路によって、後述するようにこの導線に対して電流を一方向と反対方向とで切り替えて通流できるように構成している。ここで、本発明にかかる単一のコイル2とは複数本の導線を巻回した場合でも各導線に通流される電流が同じであり、しかも各導線で構成されるコイルが機械的に一体的に構成されて一体的に移動されることを意味している。なお、コイル2の長さ方向の寸法をLCとする。
前記多極磁石1は長さ方向にSN着磁された2つの短い円柱ロッド状永久磁石MG1,MG2を長さ方向に配列し、互いに同極が対向して密接するようにして一体化している。ここでは互いのN極が対向して密接するように構成している。この一体化の手法として、両者を接着剤により接着する手法、あるいは長さ方向に延長される補助部材に両磁石を固定させる手法がある。これにより前記多極磁石1は長さ方向の両端部にS極が、長さ方向の中央部にN極が配設された構成になる。ここで、前記2つの永久磁石MG1,MG2のそれぞれの長さ方向の寸法LMは前記コイル2の寸法LCの1.5倍の長さ、すなわちLM=3/2・LCに設定している。これにより、前記多極磁石1では、図1(b)に破線で示すように、その長さ方向のほぼ中央の1/3(=2/3・LM=LC)の領域がN極の磁極となり、両端のそれぞれほぼ1/6(=1/6・LM)の領域がS極の磁極となり、これらN極とS極との間にそれぞれ1/6(=1/6・LM)の長さの間隔が形成されたものとなる。
この実施例1の直線型アクチュエータでは、多極磁石1においてはN極の周囲にはラジアル方向に放射状の磁界が形成され、S極の周囲にはこれと反対の求心状の磁界が形成される。そして、コイル2が図1(a)の位置にあるとき、すなわち図2(a)の位置にあるときに、コイル2に一方向の電流を通流すると、コイル2における通流方向と多極磁石1のN極による磁界とでフレミングの左手の法則によりここではコイル2に右方向の駆動力が発生し、コイル2は図2(b)のように右方向に移動する。しかし、このとき多極磁石1の右端領域にはS極による磁界が存在しているため、この磁界によってコイル2の右方への移動が規制される。結果としてコイル2はコイル寸法LCの1/2の長さ、すなわち1/2・LCだけ移動することになる。すなわち、コイル2は右端部がS極に達するまでの寸法、すなわち、コイル2の右端部とS極との間隔寸法だけ移動することになる。
このように実施例1の直線型揺動アクチュエータでは、コイル2の長さがLCの場合でもコイル2の移動寸法を1/2・LCとなり、これは換言すればコイル2の移動寸法に対してコイル2の長さ寸法を2倍にとることができることになる。このため、コイル2の巻き数は特許文献2のコイルのほぼ2倍にすることができ、同じ電流を通流したときよりも移動力、すなわち駆動力を大きくすることができる。
ここで、コイル2に通流する電流の方向を反対にすれば、可動コイルは図2(c)のように左側に移動する。この場合には図2(a)の位置よりも左に1/2・LCだけ移動することになる。この移動する寸法はコイル2の左端部とS極との間隔寸法に等しいことは言うまでもない。したがって、この実施例1では、コイル2に通流する電流の向きを交互に変化させれば、図2(a)の位置を中心にして左右に1/2・LCの寸法で往復直線移動することになり、直線型揺動アクチュエータを構成することができる。また、コイル2に通流する電流量と方向を制御することよって可動コイルの移動量を変化させることも可能である。したがって、実施例1のアクチュエータでは、コイル2には単相の電流を通流するのみで良いので駆動回路を簡略化することができる。
図3は実施例1の変形例の直線型揺動アクチュエータの概念構成図である。この変形例では固定子としての多極磁石として、円柱ロッド状をした等方性磁石材料にS極とN極の着磁領域を軸方向にわたって所要のピッチ間隔で形成した多極着磁磁石1Aとして構成している。そして、この多極着磁磁石1Aの周囲に円筒状をしたコイル2を配置している。このコイル2は実施例1と同じ構成である。ここで、多極着磁磁石1AにおいてそれぞれS極とN極に着磁された着磁領域の長さ寸法はそれぞれコイル2の長さ方向の寸法LCに等しくしており、また中央のN極と両側のS極領域の長さ方向の間隔は1/3・LCとされている。すなわち、実質的には図1(b)に示した実施例1の構成と同じになる。これにより、固定子として多極着磁磁石1Aを用いても、実施例1と同様にコイル2の寸法LCの1/2の寸法で往復移動する直線型揺動アクチュエータが構成できる。
なお、実施例1及びその変形例の直線型揺動アクチュエータは、多極磁石1や多極着磁磁石1Aの中央部をS極とし、両端部をN極としても良いことは言うまでもない。また、コイル2を固定子とし、多極磁石1や多極着磁磁石1Aを可動子とした直線型揺動アクチュエータとして構成してもよい。
図4は実施例1の直線型揺動アクチュエータをカメラのレンズ機構に適用した応用例を示し、図4(a)はの外観斜視図、図4(b)はその縦断面図である。図には表れないカメラボディ内に撮影レンズ11と撮像素子12が配設され、撮影レンズ11で結像する被写体像を撮像素子12において撮像する簡易型のカメラである。撮影レンズ11は短円筒状をしたレンズ保持枠13内に支持されており、このレンズ保持枠13の外側にはそれぞれ光軸方向にS極、N極が着磁された短円筒状の一対の永久磁石MG1,MG2が互いに同極を対向して密接するようにして配置され、前記レンズ保持枠13とその外周の磁石保持筒14とによって固定支持されている。また、前記磁石保持筒14の外周にはこの磁石保持筒14に対して相対的に筒軸方向に摺動可能で磁石保持筒14よりも光軸方向の寸法が短い円筒状をしたコイルボビン15が配設されており、その外周面にコイルCLが巻回されている。このコイルCLはカメラボディ内に固定支持されており、かつ当該コイルCLには図外の制御手段によって一方向又は反対方向に向けて切り替えることができる任意の値の電流が通流されるようになっている。
このレンズ機構によれば、光軸方向に配列した一対の永久磁石MG1,MG2が実施例1の多極磁石として構成され、この多極磁石の軸回り方向に配設されたコイルCLに通流する電流の方向と電流値を制御することにより図 で説明したようにコイルCLと永久磁石MG1,MG2との間に筒軸方向の駆動力が発生し、これにより永久磁石MG1,MG2、すなわちこれと一体のレンズ保持枠13及びレンズ11が光軸方向に移動され、かつ任意の位置に停止される。したがって、このような電流の制御により撮像素子12に対するレンズ11の位置を変化制御し、撮像素子12に結像する被写体の合焦を可能にする。このレンズ機構ではレンズ11を光軸方向に移動させるための主要な構成部分をコイルCLと永久磁石MG1,MG2のみで構成できるので、軽量かつ小型に構成でき、特に薄型のカメラへの適用が可能になる。なお、一対の永久磁石MG1,MG2に代えて等方性磁石材料からなる多極着磁磁石を用いれば多極磁石は1つで良く、さらに部品点数を削減することが可能である。コイルCLに通流する電流源としての駆動回路の構成を簡略化できることは言うまでもない。
図5(a),(b)は実施例2の直線型揺動アクチュエータの概念斜視図と概念断面図である。ここでは固定子1として円柱ロッド状をした一対の永久磁石MG1,MG2の長さ方向の間に軟磁性材料からなる同一径をした円柱ロッド状のヨークYKを挟んでこれらを密接状態に一体化した構成としている。ここでは各永久磁石MG1,MG2はS極とN極のうち同極、ここではN極を互いに対向させているが、両永久磁石MG1,MG2はヨークYKを挟んで隔てられているので互いの反発力は殆ど生じることがなく、ヨークYKと引き合い、接着剤によって容易に両永久磁石MG1,MG2をヨークYKに対して一体化させることが可能である。また、前記ヨークYKの周囲には円筒状をした可動子としての単一のコイル2を同心に配置している。このコイル2には一方向に電流を通流することが可能であり、実施例1と同様に単一のコイルとして構成されている。ここで、前記コイル2の長さ方向の寸法をLCとし、これはヨークYKの長さ方向の寸法LYよりも短くされている。すなわち、コイル2の両端においてはそれぞれ永久磁石MG1,MG2の各N極との間にコイル2の寸法LCよりも短い間隔(LY−LC)/2となる。
この実施例2の直線型揺動アクチュエータでは、ヨークYKの両端の永久磁石MG1,MG2による磁束がヨークYKを透過するので、ヨークYKの長さ方向にわたってほぼ均一な放射状の磁界が発生される。したがって、コイル2に電流を通流するとフレミングの左手の法則によりコイル2には長さ方向の駆動力、ここでは図5(c)のように右方向の駆動力が発生し、コイル2は右方向に移動される。同図よりもさらに右方向に移動されたコイル2は、図には示されないが、自身の左端部が右側の永久磁石MG1のN極の磁界が生じている領域まで移動されると、ここでN極、S極にかかるコイルの長さが同じになるので移動が規制される。これと反対に、図示は省略するが、コイル2に反対方向の電流を通流するとコイル2は左方向に移動する。この場合にはコイル2の右端部が左側の永久磁石MG2のN極の磁界が生じている領域まで移動される。これにより、コイル2に対して交番的に方向の異なる電流を通流することでコイル2はヨークYKに沿って直線往復移動しながら揺動されることになる。この揺動に際しての移動寸法は、前記したコイル2とヨークYKの寸法を加算した寸法、すなわち、LY+LCとなる。ただし、ほぼ一定の駆動力を得るためにヨークYKの長さLY内でコイル2を往復移動させるようにする。なお、両端の永久磁石MG1,MG2を異種同志が対向するように構成すればコイル2に通電したときにヨークYKの中央でコイル2を固定するアクチュエータとして構成することもできる。すなわち、コイル2を外力によって左右に移動してもコイル2自動的に中央位置に戻るようにした直線型揺動アクチュエータである。したがって、コイル2には単相の電流を通流するのみで良いので、駆動回路を簡略化することができる。
図6は実施例2の変形例の概念断面図であり、図6(a)に示すように、固定子を1本の円柱ロッド状のヨークYKと、その両端部に設けた固定コイル3とで構成している。可動子としてのコイル2は実施例2と同じである。これらの固定コイル3に電流を流すことによってヨークYKの両端部をそれぞれ磁化させるようにする。すなわち、実施例2のヨークYKの両端の永久磁石MG1,MG2を電磁石に置き換えたものであり、両端の固定コイル3に異なる方向の電流を通流するとそれぞれにおいて互いに反対方向に磁化され、同極が対向するため図5(b)に示した永久磁石MG1,MG2で構成されるアクチュエータと実質的に同じ構成になる。また、この変形例では、図6(b)に示すように、両端の固定コイル3に同じ方向の電流を通流するとそれぞれにおいて同じ方向に磁化されるため、ヨークYKにより生じる磁界は長さ方向に変化されることになる。そのため、コイル2に電流を流すとコイル2はヨークYKの長さ方向の中間位置に移動されてその位置に固定されることになる。これにより、この変形例では、両端の固定コイル3とコイル2に通流する電流の方向を制御することによってコイルを左右のそれぞれの位置に移動させ、あるいはこれら左右の間で揺動させることができ、その一方でコイル2を固定子1の長さ方向の中間位置に固定することが可能な直線型揺動アクチュエータとして構成できる。
図7は実施例2の直線型揺動アクチュエータをカメラの手ぶれ補正機構に適用した応用例の外観図である。撮影レンズ21と、この撮影レンズ21で結像した被写体像を撮像するための撮像素子22を備えるとともに、これら撮影レンズ21と撮像素子22との間に手ぶれ補正機構20が配設されている。撮影レンズ21を支持しているレンズ枠211は一部において光軸方向に延長されたレンズガイド212が挿通され、このレンズガイド212によって光軸方向に移動可能に支持される。また、レンズ枠211の他の一部は図には表れないカメラボディに固定されたステップモータ213により軸転されるリードスクリュ214に螺合されている。これにより、ステップモータ213の駆動よってレンズ枠211、すなわち撮影レンズ21は光軸方向に移動され撮像素子22に結像する被写体の合焦が可能となる。
前記手ぶれ補正機構20は、光軸に対して垂直に配置され、カメラボディに水平方向(X方向)に延長された一対のXテーブルガイド203によって上下端部が支持されてX方向に移動可能なXテーブル201と、このXテーブル201に設けられて鉛直方向(Y方向)に延長された一対のYテーブルガイド204によって左右端部が支持されてY方向に移動可能なYテーブル202を備えており、このYテーブル202に手ぶれ補正レンズ23が支持されている。この手ぶれ補正レンズ23は前記撮影レンズ21で結像した被写体像を撮像素子22の撮像面上においてX方向及びY方向に変位させ、この変位を撮影時に生じる手ぶれ、すなわち撮像面上での振動に対応させることで当該変位を相殺し、手ぶれを補正するものである。前記Xテーブル201の上端部にはX方向に向けてXコイルXCLが内装されるとともに、このXコイルXCLの内部には両端がカメラボディに支持された円柱ロッド状のXヨークXYKが挿通されている。このXヨークXYKの左右の両端部にはそれぞれX固定コイルXSCLが巻回されており、それぞれ電磁石を構成している。これにより、XヨークXYKとXコイルXCLとX固定コイルXSCLとでX方向の直線型揺動アクチュエータが構成される。また、前記Yテーブル202の図示右端部にはY方向に向けてYコイルYCLが内装されるとともに両端がXテーブル201に支持された円柱ロッド状のYヨークYYKが挿通されている。このYヨークYYKの上下の両端部にはY固定コイルYSCLが巻回されており、それぞれ電磁石を構成している。これにより、YヨークYYKとYコイルYCLとY固定コイルYSCLとでY方向の直線型揺動アクチュエータが構成される。ここで、前記XコイルXCLとX固定コイルXSCL、及びYコイルYCLとY固定コイルYSCLは図には表れない手ぶれ補正回路から所要の制御電流が通流されるようになっている。
この手ぶれ補正機構では、手ぶれ補正回路はレリーズ時以外では対をなすX固定コイルXSCLの両電磁石を図6(b)に示したアクチュエータのように同じ向きに励磁させる。同様にY固定コイルYSCLの両電磁石も同じ方向に励磁させる。これにより、XコイルXCLに電流を通流するとXコイルXCL及びこれと一体のXテーブル201はXヨークXYKの長さ方向の中央に位置される。また、YコイルYCLに電流を通流するとYコイルYCL及びこれと一体のYテーブル202はYヨークYYKの長さ方向の中央に位置される。これにより、Yテーブル202に支持されている手ぶれ補正レンズ23は撮影レンズ21の光軸上に位置され、この位置は撮像素子22の撮像中心となる。
そして、撮影に際してのレリーズ時にカメラボディに手ぶれに伴う振動が発生すると、手ぶれ補正回路は当該振動のX方向及びY方向の成分を検出し、この検出に基づいてX及びYの各コイルXCL,YCL及び固定コイルXSCL,YSCLに通流する電流を制御する。すなわち、対をなすX固定コイルXSCLの両電磁石を図6(a)に示したアクチュエータのように異なる向きに励磁させる。同様にY固定コイルYSCLの両電磁石も異なる方向に励磁させる。しかる上で、検出したX方向及びY方向の成分を相殺する方向にXコイルXCL、YコイルYCLが移動するようにそれぞれに電流を通流する。これにより、XコイルXCL及びこれと一体のXテーブル201はX成分を相殺するようにカメラボディに対してX方向に移動し、YコイルYCL及びこれと一体のYテーブル202はY成分を相殺するようにXテーブルに対してY方向に移動するため、結果として手ぶれ補正レンズ23は撮影レンズ21の光軸に対してX方向及びY方向に移動し、撮像素子22に結像される被写体像を手ぶれ振動にかかわらず一定位置に保持し、手ぶれを補正する。
このように実施例2の直線型揺動アクチュエータを適用することにより、コイルXCL,YCL及び固定コイルXSCL,YSCLへの通電制御のみで、レリーズ以外のときには手ぶれ補正レンズ23を光軸位置に保ち、レリーズ時には手ぶれによって生じる振動を相殺するようにXY方向に移動制御することができ、手ぶれ補正機構が実現できる。この手ぶれ補正機構では、X方向及びY方向の各直線型揺動アクチュエータはコイルとヨークと固定コイルによって構成できるので小型・軽量に構成でき、小型カメラの手ぶれ補正機構への適用が実現できる。
本発明にかかる実施例1及び実施例2の直線型揺動アクチュエータは前記したカメラのレンズ機構や手ぶれ補正機構に適用されるのみではなく、小型化、軽量化を図る装置等において微小な寸法で往復直線移動するアクチュエータとして各種の機構への適用が可能であることは言うまでもない。
直線型揺動アクチュエータの実施例1の概念斜視図と概念断面図である。 実施例1の動作を説明するための概念断面図である。 実施例1の変形例の概念断面図である。 実施例1のアクチュエータを適用したレンズ機構の斜視図である。 直線型揺動アクチュエータの実施例2の概念斜視図と概念断面図である。 実施例2の変形例とその動作を説明する概念断面図である。 実施例2のアクチュエータを適用した手ぶれ補正機構の斜視図である。
符号の説明
1,1A 固定子
2 可動子(コイル)
3 固定コイル
11 撮影レンズ
12 撮像素子
21 撮影レンズ
22 撮像素子
23 手ぶれ補正レンズ
MG1,MG2 永久磁石
YK ヨーク

Claims (8)

  1. 長さ方向の中央部に一の磁極が配置され、両端にそれぞれ反対の磁極が配設された多極磁石と、この多極磁石に対して長さ方向に相対移動可能に対峙された単一のコイルとを備え、前記中央部の磁極と両端の磁極との間隔を前記コイルの長さ方向の寸法よりも短くしたことを特徴とする直線型揺動アクチュエータ。
  2. 前記多極磁石は一対の永久磁石の同極を互いに対向させて長さ方向に連結したことを特徴とする請求項1に記載の直線型アクチュエータ。
  3. 前記多極磁石はロッド状をした等方性磁石材料にS極とN極を長さ方向に所要間隔で着磁した多極着磁磁石として構成されていることを特徴とする請求項1に記載の直線型揺動アクチュエータ。
  4. カメラの撮影レンズを光軸方向に移動させるレンズ機構のアクチュエータとして構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の直線型揺動アクチュエータ。
  5. 長さ方向に延長され両端に磁石が構成されたヨークと、このヨークに対して長さ方向に相対移動可能に対峙された単一のコイルとを備え、前記コイルの長さ方向の両端部と前記両端の磁石により形成される磁極との間隔を当該コイルの長さ方向の寸法よりも短くしたことを特徴とする直線型揺動アクチュエータ。
  6. 前記両端の磁石は、互いに同じ磁極が対向配置された永久磁石で構成されていることを特徴とする請求項5に記載の直線型揺動アクチュエータ。
  7. 前記両端の磁石はそれぞれ磁極の方向が可変できる電磁石で構成されていることを特徴とする請求項5に記載の直線型揺動アクチュエータ。
  8. カメラの手ぶれ補正レンズを光軸と垂直な方向に移動させるためのアクチュエータとして構成されていることを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の直線型揺動アクチュエータ。

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