JPH06197712A - 米様食品及びその製造方法 - Google Patents

米様食品及びその製造方法

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JPH06197712A
JPH06197712A JP43A JP34859792A JPH06197712A JP H06197712 A JPH06197712 A JP H06197712A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 34859792 A JP34859792 A JP 34859792A JP H06197712 A JPH06197712 A JP H06197712A
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rice
weight
food
starch
dextrin
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JP43A
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Mitsuo Emoto
三男 江本
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Otsuka Foods Co Ltd
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Otsuka Foods Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明は、化工澱粉等の澱粉1〜30重量%、
デキストリン0〜20重量%、コンニャクマンナン等の
ゲル化剤0.1〜7重量%、粉末セルロース等の白濁剤
1〜20重量%及び水分40〜97重量%の組成を有
し、炊飯米様外観及びテクスチャーを有する米様食品及
びその製造方法を提供する。 【効果】本発明によれば、炊飯米と同等の外観、食感
(テクスチャー)を有する米様食品を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は米様食品及びその製造方
法、より詳しくは炊飯米様外観及びテクスチャーを有す
る低カロリーの新しい米様食品及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来技術とその課題】日本人は有史以来米を主食とし
てきており、米とは深いつながりがあり、米は日本人の
食生活において切っても切れない食物である。しかし、
日本人は飽食の時代をむかえ、肥満、それに伴う成人
病、また若い女性を中心とするダイエット等により、食
生活の変化がみられ、米の消費が低下する傾向にある
が、米は今尚主食であり、長年に亘り食した米はたち難
い現状にある。
【0003】しかるに、御飯はカロリーが高く知らぬ間
に量を多くとったり、またダイエット中にもう少し御飯
を食べて満腹感を味わいたいものであるが、カロリーの
とりすぎによるジレンマに陥る。更に、アレルギー疾患
患者や腎疾患患者では米の摂取が好ましくない場合もあ
る。
【0004】一方、人造米は戦後、まず強化米として、
米に不足するビタミンB1を強化したものが作られた
が、色等の点で不人気であった。
【0005】更に、食管法の弊害として古米、古々米が
でき、これらの米をおいしく食するために表面にゲル化
処理が行なわれたり、簡便性の追及による即席米やレト
ルト米が作られたが、これらは表面がつるつるしたり、
歯ごたえが悪い等の食感の点で問題があった。
【0006】以上のように、人造米で食感及び外観にお
いて、天然米とみまごうばかりのものは現在尚作られて
いないのが現状である。
【0007】本発明は、このような現状より、天然米と
差のない食感及び外観を呈し、しかも天然米に比べて低
カロリーである新しい人造米及びその製造方法を提供す
ることを目的とするものであり、本発明者は鋭意研究を
重ねた結果、上記目的に合致する下記新しい人造米及び
その製造方法を提供するに成功し、ここに本発明を完成
するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は澱粉1〜
30重量%、デキストリン0〜20重量%、ゲル化剤
0.1〜7重量%、白濁剤1〜20重量%及び水分40
〜97重量%の組成を有し、炊飯米様外観及びテクスチ
ャーを有する米様食品、殊に化工澱粉1〜30重量%、
デキストリン0〜20重量%、コンニャクマンナン1〜
7重量%、アルカリ剤0.01〜0.5重量%、粉末セ
ルロース1〜20重量%及び水分40〜97重量%の組
成を有し、コンニャクマンナン重量に対して粉末セルロ
ース重量が1.0を越えるものであり、炊飯米様外観及
びテクスチャーを有する米様食品、及び澱粉1〜30重
量%、デキストリン20重量%以下、ゲル化剤0.1〜
7重量%、白濁剤1〜20重量%及び水分40〜97重
量%の組成を有する半固型物を押出し及びカッティング
して粒状に成型し、次いで必要に応じてデキストリンを
溶出させた後、ゲル化させて炊飯米様外観及びテクスチ
ャーを有する米様食品を得る米様食品の製造方法に係わ
る。
【0009】本発明方法により得られる米様食品は、天
然米に酷似する外観(表面の粗面性、白色度、サイズ、
形状等)及びテクスチャー(歯触り、噛ごこち等)を有
しており、人造米ともいうべきものであり、しかもこれ
は天然米にはないセルロースを含有する場合があり且つ
低カロリーであるという独特の特徴を有している。
【0010】本発明により得られる米様食品において、
澱粉としては、従来より食用に供されている各種のもの
のいずれも利用できる。その具体例としては、例えば
米、トウモロコシ、小麦、大麦、ロウきびトウモロコ
シ、ジャガイモ、甘薯、馬鈴薯等の澱粉類、ハイアミロ
ース澱粉、被架橋結合澱粉、被置換澱粉、シンボイリン
グ澱粉、アセテート変性澱粉、ヒドロキシアルキル澱
粉、α化澱粉等を例示できる。之等の内では、被架橋結
合澱粉、被置換澱粉、シンボイリング澱粉、アセテート
変性澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉等の、例えば澱粉の
有するカルボキシル基をエステル化やエーテル化等によ
り化学処理して得られる、化工澱粉が好適であり、該化
工澱粉の内でも特にブラベンダー粘度(Brender Viscos
ity 、ブラベンター社製粘度計による)のピーク粘度が
600〜800Buのものが最も好ましい。之等澱粉の
使用量は1〜30重量%程度、好ましくは約10〜20
重量%程度とするのがよい。
【0011】デキストリンとしては、水に可溶なものな
らいずれでもよいが、通常DEが10〜40程度、好ま
しくは20〜30程度のものを好ましく利用できる。該
デキストリンの使用量は20重量%以下、好ましくは約
5〜10重量%程度の範囲から選択されるのがよい。
【0012】ゲル化剤としては、食品分野で使用されて
いるものならいずれでも使用でき、これには2価の陽イ
オンによりゲル化するゲル化剤及び加熱によりゲル化す
るゲル化剤の両者が包含され、これらはその何れかを単
独で用いてもよくまた両者を併用することもできる。上
記2価の陽イオンによりゲル化するゲル化剤としては、
例えばペクチン酸、ペクチン酸アルカリ塩、カラゲーナ
ン、アルギン酸、アルギン酸アルカリ金属塩、低メトキ
シペクチン酸及びそのアルカリ塩類等を例示できる。ま
た、加熱によりゲル化するゲル化剤としては、例えばゼ
ラチン、卵白、カゼイン、ジェランガム、アラビアガ
ム、グアーガム、ローカストビーンガム、寒天等を例示
できる。更に上記ゲル化剤には、アルカリ剤との併用及
び加熱によりゲル化する例えばコンニャクマンナン等が
特に好適なものとして包含される。ここで用いられるア
ルカリ剤としては、例えば水酸化カルシウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸1
ナトリウム、リン酸2ナトリウム、卵殻カルシウム等を
利用でき、之等アルカリ剤の使用量は0.01〜0.5
重量%の範囲から選択されるのが好ましい。上記各種の
ゲル化剤の使用量は、本発明により得られる米様食品全
重量に対して0.1〜7重量%程度、好ましくは0.3
〜3重量%程度の範囲から選ばれるのがよく、特に好適
なコンニャクマンナンとアルカリ剤との併用では、米様
食品全重量に対して1〜7重量%程度、好ましくは3〜
3重量%程度の範囲から選ばれるのがよい。
【0013】上記2価の陽イオンによりゲル化するゲル
化剤を用いる場合、本発明で得られる米様食品は、2価
金属イオンを更に含むものとなる。該2価陽イオンとし
ては、食品衛生上問題なく且つゲル化剤と共にゲルを形
成するものであればよく、例えばカルシウム、マグネシ
ウム等のイオンが味の点から好ましい。2価金属イオン
を含む化合物としては、例えば塩化カルシウム、乳酸カ
ルシウム等のカルシウム塩、塩化マグネシウムウ、乳酸
マグネシウム等の水溶性マグネシウム塩等の水溶性2価
金属塩の少なくとも1種を使用することができる。之等
の使用量は2価金属塩として得られる米様食品全重量に
対して1重量%以下、好ましくは約0.2〜0.5重量
%の範囲とするのがよい。
【0014】白濁剤は、米様の白濁した外観を得る目的
及び食物繊維としての目的で添加されるが、特に物理
的、化学的手法により微粉末としたものが好ましく、例
えば平均重合度100〜300で、約60メッシュの金
網を通過する粉末セルロースや、重合度が100以下の
粉末セルロース(特開昭57−212231号公報、特
開昭59−219333号公報、特開昭61−2113
42号公報、特開昭62−138538号公報、特開昭
62−240302号公報、特開平3−152130号
公報、特開平3−163135号公報、特公昭60−1
9921号公報、特公昭62−30220号公報、特公
昭63−44763号公報、特公平2−12494号公
報等参照)等が好適である。之等の好適な粉末セルロー
スは、上記白濁した外観を付与する効果及び食物繊維と
しての効果を奏する他に、殊に得られる本発明米様食品
の保水性を良好なものとし、該食品(米粒子)からの離
水を長期に亘って回避し、これによって該食品の噛みご
こちや歯触り等を炊飯米特有のものとする利点がある。
また、上記白濁剤には、該セルロースの他に、例えば骨
粉、絹、タルク、カオリン等も包含される。上記白濁剤
の使用量は、得られる米様食品全重量に対して1〜20
重量%程度、好ましくは約2〜5重量%程度の範囲から
選ばれるのがよい。但し、粉末セルロースを前記澱粉と
しての加工澱粉及びゲル化剤としてのコンニャクマンナ
ンと併用する場合、該粉末セルロースはコンニャクマン
ナンに対して重量比で1.0を越えるもの、好ましくは
約1.5以上とする必要があり、これが該重量比を満た
さない場合は、その特有の上記品質付与効果、即ち炊飯
米特有の食感及びテクスチャー付与効果は奏し得難くな
る欠点がある。
【0015】更に、本発明により提供される米様食品
は、上記各成分の他に、その外観、食感、呈味等に悪影
響を与えない限りにおいて、必要に応じて、従来より食
用に供されることの知られている各種の可食性物質を、
適宜添加配合することができる。之等の添加剤には、ビ
タミン類、ミネラル類、香料、増粘剤、着色料、着香料
(風味物質)、食物繊維等が包含され、更に可食性材料
としてよく知られている各種の蛋白質、ペプタイド、油
脂、調味料(砂糖、塩、醤油等)もまた必要に応じて適
宜添加配合することができる。
【0016】以下、本発明方法につき詳述すれば、まず
上記各構成成分(但し2価金属塩を用いる場合これは除
く)の所定量を所定量の水と共に、混合、攪拌、練り合
わせて生地を作成する。上記混合、攪拌、練り合わせは
常法に従って適当な回転釜、ミキサー、その他の混練手
段を用いて実施できる。また上記で得られる生地の粘度
を上昇させるために、必要に応じて2価金属塩の一部を
更に添加したり、適当な加熱を施すこともできる。得ら
れる生地の粘度は、引き続く押出し工程での作業性を考
慮して適宜決定できるが、特に約10000〜1000
00cps程度の範囲とするのが好ましい。即ち、押出
機で成型できる流動性と成型後の保形性を持ち得る状態
であるのが適当である。
【0017】かくして得られる生地を次いで適当な押出
機に入れ、任意の速度で押出し、ダイ吐出口近傍にてカ
ッティングしてペレットを得る。ここで、押出機として
は、通常の各種の押出機のいずれをも用いることがで
き、また通常のエクストルーダー等を使用することもで
きる。該エクストルーダーの利用は、特に生地製造をエ
クストルーダー内で一工程で行なうことができ、便利で
ある。
【0018】本発明においては、特に上記押出機のダイ
及びノズルの形状を適宜選択することによって、得られ
るペレットを米粒の大きさ及び形状に近いものとするこ
とができる。例えばダイとしては添付図面に示される如
き形状のものを好ましく利用できる。
【0019】ここで図1は本発明方法に従う米様食品の
製造に適したダイの正面図を、図2は同ダイの側面断面
図を、図3は図1の一部拡大図を、図4は図2の一部拡
大図をそれぞれ示す。
【0020】上記好ましいダイは、図4に示すように、
その中間部を細く絞ったノズル形状とするのがよく、か
かる絞りにより、押出し時に脈流をかけることにより、
ペレット表面にフラクチャーが形成され、ペレット表面
に横方向に凹凸が形成される。またノズルの形状を真円
ではなくて波形円状とすることにより(図3参照)、ペ
レット表面の縦方向にも凹凸を形成させることができ、
かくしてペレットにより米粒に近似した外観を付与する
ことができる。更に、ノズル吐出口を押出し方向に対し
て若干傾けることにより、カッティングの際にペレット
を菱形円筒状形態とする(図2及び4参照)こともで
き、かくしてより米粒に近似した外観を付与することが
できる。
【0021】本発明方法では、上記ペレットを最後に水
浴に投入し、必要に応じてペレット中のデキストリンを
溶出させた後、ゲル化させる。上記デキストリンの溶出
は、ペレット表面に限定されることなく、ペレット内部
にまで及ぼすことができ、これによれば、ペレットにポ
ーラスな部分を形成させることができ、得られるペレッ
ト表面をより炊飯米に近似させることができる。上記水
浴でのデキストリンの溶出は、生地のカッティング後、
できるだけ速やかに行なわれるのが望ましい。該水浴に
よる溶出操作は、水浴温度約0〜100℃にて、約1〜
60分間程度で行なわれるのが好適であり、また上記溶
出操作は水浴を用いることなく流水下に行なうことも可
能である。
【0022】上記溶出に引続くゲル化操作は、例えば2
価金属イオン濃度約10〜1000mEq/l、好まし
くは約300〜800mEq/lとなる2価金属イオン
濃度範囲にて、約5〜30分間を要して行なわれるのが
よい。また、ゲル化剤の選択によって上記2価金属イオ
ンによるゲル化に替えて、加熱によるゲル化も採用でき
る。これはゲル化剤がゲル化する温度以上に加熱するこ
とにより実施でき、該加熱は温水、熱水、水蒸気、熱風
等の適宜の加熱手段を利用して行なうことができる。上
記ゲル化は、特に最終的に得られる米様食品のテクスチ
ャーが天然米と同等のものとなるように行なわれるのが
よい。
【0023】かくして本発明所期の米様食品を収得でき
る。
【0024】本発明により得られる米様食品は、そのま
ま食用に供することもできるが、通常一般には加熱殺菌
可能な缶詰、耐熱性プラスチック容器、レトルトパウチ
等の適当な容器に充填し、常法に従って加熱殺菌処理し
て製品とすることができる。尚、この加熱殺菌処理は前
記ゲル化のための加熱処理と合わせて行なうこともでき
る。
【0025】得られる米様食品は、その外観、食感等に
おいて、天然米と実質的に区別できない優れた品質を有
しており、人造米として天然米に代替して、食品工業分
野で、例えば炊飯米として、またお茶付け用、おにぎり
用、寿司用等の各種用途に有効利用できる。勿論、これ
は天然米と併用して、即ち天然米と混合して上記各種用
途に利用することもできる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を更に詳しく説明するため、実
施例を挙げる。
【0027】
【実施例1】下記原料の所定量を、混合機(株式会社三
英製作所製、機名:20DMW)により、均質混合し
た。
【0028】 1.デンプン 22重量部 2.セルロース 2重量部 3.ペクチン 2重量部 4.デキストリン 20重量部 5.水 54重量部 均質混合されたペースト状混合物を、出口に直径3〜4
mmの穴のあいたスクリュー押出し機(FMI製、PX
30)を用いて円筒状に押出すと共に、押出されたペー
ストを長さ約6〜10mm切断して、ペレットを得た。
【0029】得られたペレット(直径3mm×長さ約5
mm)を、約30分間水中に放置し、その後塩化カルシ
ウムを2%混合液となるように水中に投入して、約20
〜40分間放置してゲル化させた。ペレットを水中より
取出して、本発明の米様食品を得た。
【0030】このものは炊飯米状の白色粒子形状を有し
ており、その物性は炊飯米と同等であった。
【0031】上記で得られた本発明米様食品試料の性状
を、実際の炊飯米と対比する試験を以下の通り行なっ
た。
【0032】即ち、試料と炊飯米とを所定の比率で混合
して作成した各試験品につき、炊飯米100%を対照と
して、それに対する違和感を感じるパネル者数を、10
名のパネルを用いて計数した。尚、各パネルへの各試験
品の提供(試食)は、本発明試料の配合量の少ないもの
から順次行なった。
【0033】得られた結果を、表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】上記結果から、本発明試料を単純に炊飯米
に混合した場合、炊飯米の過半数量を置き換えても、違
和感を感じる者は過半数に至らず、このことから、本発
明米様食品は炊飯米に非常に類似する食感のものである
ことが判った。
【0036】また、上記試験は炊飯米を対照としたもの
であるが、別に対照を設定することなく、本発明米様食
品試料を通常の炊飯米と適宜混合して、実際の食事の場
で提供して、各パネルに試食させ、各試料が炊飯米と違
和感を感じるか否かを試験した。食事の提供方法は前記
に同じであり、パネル数は10名とした。
【0037】結果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】該表より、通常の食事の中で、試料と炊飯
米とを混合して米飯として提供した場合、違和感を感じ
るパネル数は前記表1の場合に比べて、更に減少してい
る。このことから、本発明米様食品は実用上、炊飯米に
酷似する食感を有することが判る。従って、これは特に
たき込み御飯等として味付け等を行なったり、野菜類や
揚物等と混ぜて食することによって、天然米と区別でき
ない品質良好なものとなると期待できる。
【0040】
【実施例2】下記原料の所定量を、混合機により、均質
混合した。
【0041】 1.デンプン 5重量部 2.セルロース 5重量部 3.マンナン 2重量部 4.デキストリン 5重量部 5.水 82.5重量部 6.水酸化カルシウム 0.5重量部 均質混合されたペースト状混合物を、出口に直径3〜4
mmの穴のあいたスクリュー押出し機(FMI製、PX
30)を用いて円筒状に押出すと共に、押出されたペー
ストを長さ約6〜10mm切断して、ペレットを得た。
【0042】得られたペレット(直径3mm×長さ約5
mm)を、約30分間水中に放置し、その後水温を90
〜100℃に昇温して約30分間保持してペレットをゲ
ル化させた。これを水中より取出して、本発明の米様食
品を得た。
【0043】このものは炊飯米状の白色粒子形状を有し
ており、その物性は炊飯米と同等であった。また、この
ものは前記実施例1に記載の試験に従うパネルテストに
よって、実施例1で得た本発明米様食品と同様の評価が
得られた。
【0044】
【実施例3】化工澱粉としてブラベンダーピーク粘度が
600のワキシーコーンスターチ由来の化工澱粉(市販
品)を用いる共に下記各原料を用い、以下の通り本発明
米様食品を製造した。
【0045】 1.化工澱粉 185重量部 2.粉末セルロース 40重量部 3.コンニャクマンナン 20重量部 4.ローカストビーンガム 15重量部 5.デキストリン 20重量部 6.水 1210重量部 7.0.6%水酸化カルシウム液 100重量部 即ち、まず上記デキストリン20重量部、化工澱粉60
重量部及びローカストビーンガム15重量部を水450
重量部に加えてホモミキサーにて10000rpm、1
0分間混合して各成分を水に分散させ、次いでこの分散
液に、化工澱粉125重量部及びコンニャクマンナン2
0重量部を冷水400重量部に分散させた液を加えて混
合分散させた。
【0046】上記混合分散後、更に得られた分散液中に
粉末セルロース40重量部及び水260重量部の混合液
を加えて混合し、混合物を室温で60分間膨潤させた
後、これに0.6%水酸化カルシウム液100重量部を
加えて混合して、ゲル化させた。
【0047】かくして得られたペースト状均質混合物
を、目皿プレートより押出しながら長さ約5mmに切断
し、該切断ペレットを造粒して、直径約3mm×長さ約
5mmの造粒物を得た。これを85℃で30分間加熱
後、水洗し、水切りし、包装して、本発明米様食品製品
を得た。
【0048】このものは炊飯米状の白色粒子形状を有し
ており、その色調及びその他の物性は炊飯米と同等であ
った。また、このものは前記実施例1に記載の試験に従
うパネルテストによって、実施例1で得た本発明米様食
品と同様に、天然炊飯米との違和感を感じることなく優
れた食感を有するものであるとの評価が得られた。
【0049】また、上記で得られた本発明米様食品と天
然炊飯米との色調を比較した。尚、対照とする天然炊飯
米としては、こしひかり150gに水210gを加えて
炊飯し、炊き上げ直後によく混ぜた後、ミルでペースト
状としたものを用いた。また、本発明米様食品試料も同
様にミルでペースト状とした後、色調測定に供した。色
調測定は、上記各試料につき色差計(日本電色工業株式
会社製SAZ−オメガ90)を用いて行なった。
【0050】得られた結果を下記表3に示す。
【0051】
【表3】
【0052】更に、上記で得られた本発明米様食品と天
然炊飯米(上記で炊き挙げた直後のもの)につき、下記
条件下に各試料の物性(粘弾性、切断力)をレオメータ
ーを用いて測定した。
【0053】 使用機器:不動工業株式会社製レオメーター 測定条件:メーター感度=200mK 試料台速度=20mm/分 レコーダー速度=30mm/分 アダプター=ピアノ線使用(切断応力用) その結果、本発明米様食品試料及び天然炊飯米試料の各
切断力は、共に25mKと同一であり、またそのチャー
トも殆ど区別できないものであった。
【0054】
【実施例4及び5】化工澱粉としてブラベンダーピーク
粘度が700のタピオカスターチ由来の化工澱粉(市販
品)及びブラベンダーピーク粘度が800のコーンスタ
ーチ由来の化工澱粉(市販品)のそれぞれを用いる以外
は前記実施例3と同様にして、本発明米様食品を製造し
た。
【0055】得られた各米様食品は、いずれも炊飯米状
の白色粒子形状を有しており、その色調及びその他の物
性は炊飯米と同等であった。また、之等は前記実施例1
に記載の試験に従うパネルテストによって、実施例1で
得た本発明米様食品と同様に、天然炊飯米との違和感を
感じることなく優れた食感を有するものであるとの評価
が得られた。
【0056】
【実施例6及び7】実施例3において、粉末セルロース
の配合量を40重量部から30重量部及び60重量部に
変化させる以外は同様にして、本発明米様食品を製造し
た。
【0057】得られた各米様食品は、いずれも炊飯米状
の白色粒子形状を有しており、その色調及びその他の物
性は炊飯米と同等であった。また、之等は前記実施例1
に記載の試験に従うパネルテストによって、実施例1で
得た本発明米様食品と同様に、天然炊飯米との違和感を
感じることなく優れた食感を有するものであるとの評価
が得られた。尚、之等の対比では、粉末セルロースの配
合量を30重量部にしたものの方が60重量部にしたも
のに比べて、やや白濁感が不足し、その外観上天然米と
識別できる場合のあることが判った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明米様食品の製造に適した押出し機のダイ
の正面図である。
【図2】本発明米様食品の製造に適した押出し機のダイ
の側面断面図である。
【図3】図1に示すダイの一部拡大図である。
【図4】図2に示すダイの一部拡大図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】澱粉1〜30重量%、デキストリン0〜2
    0重量%、ゲル化剤0.1〜7重量%、白濁剤1〜20
    重量%及び水分40〜97重量%の組成を有し、炊飯米
    様外観及びテクスチャーを有することを特徴とする米様
    食品。
  2. 【請求項2】化工澱粉1〜30重量%、デキストリン0
    〜20重量%、コンニャクマンナン1〜7重量%、アル
    カリ剤0.01〜0.5重量%、粉末セルロース1〜2
    0重量%及び水分40〜97重量%の組成を有し、コン
    ニャクマンナン重量に対して粉末セルロース重量が1.
    0を越えるものであり、炊飯米様外観及びテクスチャー
    を有する米様食品。
  3. 【請求項3】澱粉1〜30重量%、デキストリン20重
    量%以下、ゲル化剤0.1〜7重量%、白濁剤1〜20
    重量%及び水分40〜97重量%の組成を有する半固型
    物を押出し及びカッティングして粒状に成型し、次いで
    必要に応じてデキストリンを溶出させた後、ゲル化させ
    て炊飯米様外観及びテクスチャーを有する米様食品を得
    ることを特徴とする米様食品の製造方法。
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