JPH0965855A - 低カロリー整腸食品素材 - Google Patents

低カロリー整腸食品素材

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JPH0965855A
JPH0965855A JP7219247A JP21924795A JPH0965855A JP H0965855 A JPH0965855 A JP H0965855A JP 7219247 A JP7219247 A JP 7219247A JP 21924795 A JP21924795 A JP 21924795A JP H0965855 A JPH0965855 A JP H0965855A
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starch
agent
food material
weight
water
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JP7219247A
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Inventor
Mitsuo Emoto
三男 江本
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Otsuka Foods Co Ltd
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Otsuka Foods Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低カロリーで炊飯米様外観とテクスチャーとを
有すると共に、整腸作用にも優れた低カロリー整腸食品
素材を提供する。 【解決手段】澱粉1〜35重量%、ゲル化剤0.1〜7
重量%、白濁剤1〜20重量%、整腸剤0.1〜10重
量%および残余が水からなり、前記整腸剤がオリゴ糖お
よび食物繊維から選ばれる少なくとも1種である低カロ
リー整腸食品素材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低カロリーで炊飯米様
外観とテクスチャーとを有すると共に、整腸作用をも有
する新規な低カロリー整腸食品素材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】米は
主食として重要な食物であるが、近年、肥満防止、ダイ
エットなどの要求、さらには食生活の変化から、米の消
費が低下傾向にある。その原因としては、米はカロリー
が高く、知らぬ間に量を多くとったりするためである。
また、アレルギー疾患や腎疾患の患者には米の摂取が好
ましくない場合もある。
【0003】そこで、本出願人は、先に低カロリーで炊
飯米様外観とテクスチャーとを有する米様食品素材の開
発に成功し、特許出願を行った(特開平6−46774
号公報、同6−46773号公報、同6−225719
号公報、同6−197712号公報、同6−19771
3号公報)。この米様食品は、澱粉に対して、所定量の
マンナンなどのゲル化剤、白濁剤、水などを混合し、押
出成形後、粒状にカッティングして製造される。
【0004】一方、近年の健康志向の高まりは、便秘の
改善などの整腸作用が食品にも求められるようになって
いる。また、スカトール、インドールなどの腸内腐敗産
物は、各種ガンのプロモーターにもなり得ることが知ら
れていることから、これらの腸内産物の生成量を低減す
ることが望まれている。そこで、本発明の目的は、上述
の技術的課題を解決し、低カロリーで炊飯米様外観とテ
クスチャーとを有すると共に、整腸作用にも優れた低カ
ロリー整腸食品素材を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上述の技術
的課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、澱粉1〜3
5重量%、ゲル化剤0.1〜7重量%、白濁剤1〜20
重量%、整腸剤0.1〜10重量%および残余が水から
なり、前記整腸剤がオリゴ糖および食物繊維から選ばれ
る少なくとも1種である食品素材が、低カロリーで整腸
作用にも優れているという新たな事実を見出し、本発明
を完成するに到った。
【0006】また、本発明により得られる低カロリー整
腸食品素材は、天然米に酷似した外観(白色度等)およ
びテクスチャー(歯触り、噛みごごち)を有する。本発
明の他の低カロリー整腸食品素材は、澱粉と、澱粉の重
量に対して、0.003〜7倍のゲル化剤、0.03〜
20倍の白濁剤および0.03〜10倍の整腸剤とを含
有した乾燥粒状物からなり、前記整腸剤がオリゴ糖およ
び食物繊維から選ばれる少なくとも1種であることを特
徴とする。
【0007】この食品素材は、食用時に水を加えるだけ
で米飯と同様なテクスチャーを呈する。前記オリゴ糖と
しては、特にラクトスクロースを使用するのが好まし
い。かかるオリゴ糖は、腸内でビフィズス菌に資化され
腸内のビフィズス菌を増殖させることによって、整腸作
用を発揮する。
【0008】また、前記食物繊維としては、特にポリデ
キストロースを使用するのが好ましい。かかる食物繊維
は、難消化性で小腸で消化・吸収されずに大腸内で一部
が腸内細菌によって発酵され、残りは排泄されるもので
あって、肥満、便秘、大腸癌の発症の防止などの整腸作
用を発揮する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において使用される澱粉と
しては、特に限定されるものではなく、従来より食用に
使用されている天然澱粉、化工澱粉を含め各種のものが
いずれも利用できる。例えば米澱粉、コーンスターチ、
小麦澱粉、大麦澱粉、ワキシーコーンスターチ、甘薯澱
粉、馬鈴薯澱粉等の天然澱粉、これらの澱粉を含有する
穀粉、ハイアミロース澱粉、架橋澱粉、置換澱粉、シン
ボイリング澱粉、アセテート変性澱粉、ヒドロキシアル
キル澱粉、α化澱粉、これらの化工処理を組み合わせた
化工澱粉等の化工澱粉を単独でまたは適宜組み合わせて
使用できる。特に、架橋澱粉、置換澱粉、シンボイリン
グ澱粉、アセテート変性澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉
等の、澱粉の有するカルボキシル基をエステル化やエー
テル化等により化学処理して得られる化工澱粉が好適で
あり、なかでもブラベンダー粘度(Brender Viscosity
、ブラベンダー社製の粘度計による)のピーク粘度が
600〜800Buのものが最も好ましい。
【0010】本発明における澱粉の使用量は、加水して
得られる米様食品素材の外観、形状、性状等により適宜
選択できるが、通常水を加えた際の粒中の澱粉含量、す
なわち添加水を含めた製造原料の水に対する使用量は1
〜35重量%、好ましくは10〜20重量%となるよう
にする。ゲル化剤としては、食品分野で使用されている
ものであれば、いずれも使用可能である。これには2価
の陽イオンによりゲル化するゲル化剤および加熱により
ゲル化するゲル化剤が包含され、これらはいずれか一方
を単独であるいは両者を併用することもできる。
【0011】2価の陽イオンによりゲル化するゲル化剤
としては、例えばペクチン酸、ペクチン酸アルカリ塩、
カラゲーナン、アルギン酸、アルギン酸アルカリ金属
塩、低メトキシペクチン酸およびそのアルカリ金属塩、
カードラン、カラゲーナン等があげられる。また、加熱
によりゲル化するゲル化剤としては、例えばゼラチン、
卵白、コンニャク精粉、コンニャクマンナン、カゼイ
ン、ゼランガム、アラビアガム、グアーガム、ローカス
トビーンガム、寒天等があげられる。本発明において
は、ゲル化剤としてコンニャク精粉またはコンニャクマ
ンナンと他のゲル化剤とを併用するのがよく、その際、
コンニャク精粉またはコンニャクマンナンは全ゲル化剤
の50重量%以上とするのが好ましい。上記例示のゲル
化剤はいずれも食物繊維としても使用可能である。
【0012】ゲル化剤の使用量は、本発明の食品素材の
全重量に対して0.1〜7重量%、好ましくは0.3〜
3重量%の範囲から選ばれるのがよい。また、澱粉の重
量に対して、ゲル化剤は、0.003〜7倍、好ましく
は0.01〜3倍程度で使用される。2価の陽イオンに
よりゲル化するゲル化剤を用いる場合、本発明で得られ
る食品素材は2価金属イオンをさらに含むものとなる。
2価陽イオンとしては、食品衛生上問題がなくかつゲル
化剤と共にゲルを形成するものであればよく、例えばカ
ルシウム、マグネシウム等のイオンが味の点から好まし
い。2価金属イオンを含む化合物としては、例えば塩化
カルシウム、乳酸カルシウム、焼成卵殻カルシウム、焼
成カキ殻カルシウム等のカルシウム塩、塩化マグネシウ
ム、乳酸マグネシウム等の水溶性マグネシウム塩等の水
溶性2価金属塩の少なくとも1種を使用することができ
る。これらの使用量は2価金属塩として、食品素材の全
重量に対して1重量%以下、好ましくは0.2〜0.5
重量%の範囲とするのがよい。
【0013】白濁剤は、米陽の白濁した外観を得る目的
で添加される。使用する白濁剤としては、特に物理的、
化学的手法により微粉末としたものが好ましく、例えば
平均重合度100〜300で、約60メッシュの金網を
通過する粉末セルロースや、重合度が100以下の粉末
セルロース(特開昭57−212231号公報、特開昭
59−219333号公報、特開昭61−211342
号公報、特開昭62−138538号公報、特開昭62
−240302号公報、特開平3−152130号公
報、特開平3−163135号公報、特公昭60−19
921号公報、特公昭62−30220号公報、特公昭
63−44763号公報、特公平2−12494号公報
等参照)等が好適である。これらの好適な粉末セルロー
スは、上記白濁した外観を付与する効果を奏する他に、
得られる本発明の食品素材の保水性を良好なものとし
て、食品素材からの離水を長期にわたって回避し、食品
素材のテクスチャーを炊飯米特有のものとする利点があ
る。さらに、粉末セルロース等の白濁剤は、食物繊維と
しての効果も奏することができる。
【0014】また、白濁剤には、上記セルロースの他
に、例えば骨粉、絹、タルク、カオリン等も包含され
る。白濁剤の使用量は、得られる食品素材の全重量に対
して1〜20重量%、好ましくは2〜5重量%程度であ
るのがよい。また、使用する白濁剤は、用いる澱粉の重
量に対して0.03〜20倍、好ましくは0.06〜5
倍程度であるのがよい。ただし、澱粉として化工澱粉
を、ゲル化剤としてコンニャク精粉またはコンニャクマ
ンナンを、白濁剤として粉末セルロースをそれぞれ使用
する場合、粉末セルロースは、コンニャク精粉またはコ
ンニャクマンナンに対して重量比で1.0を超える割
合、好ましくは約1.5倍以上とする必要があり、上記
重量比を充足しない場合、炊飯米特有の外観と食感およ
びテクスチャーを付与する効果を奏しがたくなる。
【0015】整腸剤は、前述のように、オリゴ糖と食物
繊維の一方または両方を使用する。オリゴ糖としては、
例えばラクトスクロース、マルトオリゴ糖、イソマルト
オリゴ糖、セロオリゴ糖、ラミナオリゴ糖、カップリン
グシュガー、フラクトオリゴ糖、イヌロオリゴ糖、ガラ
クトオリゴ糖、キトオリゴ糖、キシロオリゴ糖などがあ
げられる。本発明においては、このうち特にラクトスク
ロースを使用するのが好ましい。
【0016】本発明で用いるラクトスクロースは下記の
構造式で表されるO−β−D−ガラクトピラノシル−
(1→4)−O−α−D−グルコピラノシル−(1←
2)−β−D−フラクトフラノシドである。
【0017】
【化1】
【0018】かかるラクトスクロースは、従来より公知
の製造法で製造でき、例えば特開昭57−58905号
公報に記載のようにアエロバクター属菌起源のレバンシ
ュクラーゼをシュクロースとラクトースとの溶液に作用
させて得られたもの、特開昭64−85090号公報に
記載のように特定のスポロボロマイヤス属菌の菌体抽出
物を用いる方法により製造されたもの、特開平2−35
095号公報に記載のようにローネラ属菌を用いて製造
されたもの等が挙げられる。本発明では、上記の製造法
で得られるラクトスクロースを含む反応混合物をそのま
ま用いてもよいし、あるいはカラムクロマトグラフィー
などにより精製して使用してもよい。
【0019】かかるラクトスクロースの摂取により、腸
内における腐敗産物であるp−クレゾール、スカトー
ル、インドール、4−エチルフェノール等の腸内産生量
を減少させることができ、これらがプロモーターとなり
得る各種のガンを予防することができる。また、ラクト
スクロースは難消化性であるため、それ自体カロリーが
非常に低いため、低カロリーな食品素材を提供する本発
明に好適である。
【0020】また、食物繊維としては、前記したゲル化
剤や白濁剤として使用される食物繊維を併用してもよ
く、その他にゲル化能を有しない食物繊維、例えばポリ
デキストロース、パインファイバー、ファーセランなど
も使用可能である。本発明においては、このうち特にポ
リデキストロースを使用するのが好ましい。ポリデキス
トロースとしては、例えばファイザー(Pfizer Central
ResearchLaboratories) にて見出された一連のポリサ
ッカライドをいずれも利用できる。これらは例えば酸お
よび可塑剤としてのポリオールの存在下にグルコースを
熱重合させることにより製造され、その製品は既に市販
されている。
【0021】整腸剤の使用量は、得られる食品素材の全
重量に対して0.03〜10重量%重量%、好ましくは
0.05〜3重量%程度であるのがよい。また、使用す
る白濁剤は、用いる澱粉の重量に対して0.03〜20
倍、好ましくは0.05〜1倍程度であるのがよい。ま
た、本発明においては、上記の各成分の他に、デキスト
リンを添加してもよい。デキストリンとしては、水に可
溶なものであればよく、通常、デキストロース当量(D
E)が10〜40程度、好ましくは20〜30程度のも
のが好適である。デキストリンの使用量は20重量%以
下、好ましくは5〜10重量%の範囲から選択されるの
がよく、また用いる澱粉に対しては0〜40倍、好まし
くは20〜30倍程度であるのがよい。デキストリン
は、本発明の素材製造の際に、必要に応じて粒より溶出
させて多孔質構造を形成させるために使用されるもので
あり、必ず使用の必要はなく、使用せずとも本発明の食
品素材の品質には影響はない。
【0022】本発明の食品素材は、以上の各成分の他
に、外観、食感、呈味等に悪影響を与えない限りにおい
て、必要に応じて、従来より食用に供されている各種の
可食性物質を適宜配合することができる。このような物
質としては、例えばビタミン類、ミネラル類、香料、増
粘剤、着色剤、フレーバー等があげられ、さらに各種の
蛋白質、ペプチド、油脂、調味料(砂糖、塩、醤油等)
もまた必要に応じて適宜配合することができる。
【0023】以下、本発明の食品素材の製造方法につい
て説明する。まず、上記各成分(但し2価金属塩を用い
る場合はこれを除く)の所定量を所定量の水と共に、混
合、攪拌、練り合わせて生地を作製する。混合、攪拌、
練り合わせは、常法に従って適当な回転釜、ミキサー、
その他の混練手段を用いて実施できる。また、上記で得
られた生地の粘度を上昇させるために、必要に応じて2
価金属塩の一部を添加したり、適当な加熱を施してもよ
い。得られる生地の粘度は、引き続く押出工程での作業
性を考慮して適宜決定されるが、通常約10,000〜
100,000cps程度の範囲のするのがよい。すな
わち、押出機で成形できる流動性と成形後の保形性とを
持ち得る状態であるのが適当である。
【0024】かくして得られる生地を適当な押出機に入
れ、任意の速度で押し出し、ダイ吐出口にてカッティン
グしてペレットを得る。ここで、押出機としては、通常
の各種の押出機のいずれをも用いることができる。ま
た、通常のエクストルーダー等を使用することもでき
る。エクストルーダーの利用は、特に生地製造をエクス
トルーダー内で一工程で行うことができ、便利である。
【0025】本発明においては、特に上記押出機のダイ
およびノズルの形状を適宜選択することによって、得ら
れる食品素材を米粒の大きさや形状に近いものにするこ
とができる。例えば、ダイとしては、添付図面に示され
るような形状のものが好適に使用できる。ここで、図1
はダイの正面図を、図2はその側面断面図を、図3は図
1の一部拡大図を、図4は図2の一部拡大図をそれぞれ
示す。
【0026】上記好ましいダイ1では、図4に示すよう
に、ノズル2は中間部を細く絞った形状とするのがよ
く、かかる絞りにより、押出し時に脈流をかけることに
より、ペレット表面にフラクチャーが形成され、ペレッ
ト表面に横方向に凹凸が形成される。また、ノズル2の
形状を真円でなく波形円形とすることにより(図3参
照)、ペレット表面の縦方向にも凹凸を形成させること
ができ、かくしてペレットに米粒により近似した外観を
付与することができる。さらに、ノズル2の押出口を押
出方向に対して若干傾けることにより、カッティングの
際にペレットを菱形円筒状形態とすることもでき(図
2、図4参照)、かくして米粒に近似した外観を付与す
ることができる。
【0027】ついで、上記ペレットを水浴に投入し、必
要に応じてペレット中のデキストリンを溶出させた後、
ゲル化させる。デキストリンの溶出は、ペレット表面に
限定されることなく、ペレット内部にまで及ぼすことが
でき、これによれば、ペレットにポーラスな部分を形成
させることができ、得られるペレットの表面をより炊飯
米に近似させることができる。上記水浴でのデキストリ
ンの溶出は、生地のカッティング後、できるだけ速やか
に行うのが望ましい。水浴による溶出操作は、水浴温度
0〜100℃にて約1〜60粉間程度で行うのがよい。
また、溶出操作は流水下に行ってもよい。
【0028】上記溶出に続くゲル化操作は、例えば2価
金属イオン濃度約10〜1000mEq/リットル、好
ましくは約300〜800mEq/リットルとなる2価
金属イオン濃度範囲にて約5〜30分間を要して行うの
がよい。また、ゲル化剤の選択によって上記2価金属イ
オンによるゲル化に代えて、加熱によるゲル化も採用で
きる。これは、ゲル化剤がゲル化する温度以上に加熱す
ることにより実施できる。加熱は温水、熱水、水蒸気、
熱風等の適宜の加熱手段を利用して行う。ゲル化は摂食
に際して、そのテクスチャーが天然米と同等のものとな
るように行うのがよい。
【0029】かくして本発明の食品素材を得ることがで
きる。なお、上記得られたゲルは乾燥に付してもよい。
乾燥方法は特に限定するものではなく、公知の方法、例
えば熱風乾燥、熱風流動乾燥、真空乾燥等が採用でき
る。乾燥は、通常、ゲル化した粒子の水分含量が30重
量%以下、好ましくは25重量%以下、より好ましくは
15重量%以下となる程度に行う。乾燥して得られた食
品素材は、摂食時に加水することにより食用に供するこ
とができるが、通常一般には、炊飯と同様に、本発明の
食品素材1重量部に対して8重量部程度の水を加え、2
0〜40分間蒸煮して食用に供する。
【0030】水を含んだ本発明の食品素材は、そのまま
食用に供することもできるが、加熱殺菌可能な缶詰、耐
熱性プラスチック容器、レトルトパウチ等の適当な容器
に水と共に充填し、常法に従って加熱殺菌処理して製品
とすることができる。また、本発明の食品素材1重量部
に対して精白米10重量部および水20重量部を加え、
20〜40分間蒸煮すると、本発明の食品素材由来の米
様食品と精白米とが重量比で1:2の割合で混合した、
好適な摂食状態の炊飯とすることができる。
【0031】このようにして得られる本発明の食品素材
は、その外観、食感等において、天然米と実質的に区別
できない優れた品質を有しており、人造米として天然米
に代替して、食品工業分野で、例えば炊飯米として、ま
たお茶漬け用、おにぎり用、寿司用等の各種用途に好適
に利用できる。その際、本発明の食品素材は、低カロリ
ーであるだけでなく、整腸作用をも発揮するので、健康
増進にも役立たせることができる。勿論、本発明の食品
素材は上記のごとく天然米と併用して各種用途に利用す
ることができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例1〜8
【0033】
【表1】
【0034】表1に示す各成分の所定量をそれぞれ混合
機(株式会社三英製作所製の20DMW)により均質に
混合した。均質混合されたペースト状混合物を、出口に
直径3〜4mmの穴のあいたスクリュー押出機(FMI
製のPX30)を用いて円筒状に押し出すと共に、押し
出されたペーストを長さ約6〜10mmに切断して、ペ
レットを得た。
【0035】得られたペレット(平均直径3mm×長さ
5mm)を約30分間水中に放置し、ついで塩化カルシ
ウムを2%混合液となるように水中に投入して、約20
〜40分間放置してゲル化させた。ペレットを水中より
取り出して、食品素材を得た。このものは、炊飯米状の
白色粒子形状をしており、その物性および食感は炊飯米
と同等であった。整腸作用の評価 健康な女性10人(22〜30才)に、通常の食生活で
炊飯米を自由に2週間摂食し、その2週間の間での排便
回数、排便日数を記録した後、実施例1で得られた低カ
ロリー整腸食品素材を通常の米に代えて自由に2週間摂
食してもらい、排便回数、排便日数を記録した。その結
果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】実施例9〜16 実施例1〜8で得た各ペレットをベルト式熱風乾燥機に
て105℃で60分間乾燥し、水分含量10重量%の粒
状(平均直径1mm×長さ4mm)の乾燥した食品素材
を得た。得られた食品素材1重量部に対して水8重量部
を加えて食用に供したところ、その物性および食感は炊
飯米と同等であった。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、低カロ
リーで炊飯米様外観とテクスチャーとを有すると共に、
整腸作用にも優れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の食品素材の製造に適した押出機のダイ
の正面図である。
【図2】図1に示すダイの側面断面図である。
【図3】図1に示すダイの部分拡大断面図である。
【図4】図2に示すダイの部分拡大断面図である。
【符合の説明】
1 ダイ 2 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/715 A23L 1/195

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】澱粉1〜35重量%、ゲル化剤0.1〜7
    重量%、白濁剤1〜20重量%、整腸剤0.1〜10重
    量%および残余が水からなり、前記整腸剤がオリゴ糖お
    よび食物繊維から選ばれる少なくとも1種であることを
    特徴とする低カロリー整腸食品素材。
  2. 【請求項2】澱粉と、澱粉の重量に対して、0.003
    〜7倍のゲル化剤、0.03〜20倍の白濁剤および
    0.03〜10倍の整腸剤とを含有した乾燥粒状物から
    なり、前記整腸剤がオリゴ糖および食物繊維から選ばれ
    る少なくとも1種であることを特徴とする低カロリー整
    腸食品素材。
  3. 【請求項3】前記オリゴ糖がラクトスクロースである請
    求項1または2記載の低カロリー整腸食品素材。
  4. 【請求項4】前記食物繊維がポリデキストロースである
    請求項1または2記載の低カロリー整腸食品素材。
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