JP2011036235A - レトルト米様食品およびその製造方法 - Google Patents

レトルト米様食品およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011036235A
JP2011036235A JP2009205280A JP2009205280A JP2011036235A JP 2011036235 A JP2011036235 A JP 2011036235A JP 2009205280 A JP2009205280 A JP 2009205280A JP 2009205280 A JP2009205280 A JP 2009205280A JP 2011036235 A JP2011036235 A JP 2011036235A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
weight
food
retort
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009205280A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5311135B2 (ja
Inventor
Masashige Asano
正成 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASANO SHOKUHIN KK
Original Assignee
ASANO SHOKUHIN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASANO SHOKUHIN KK filed Critical ASANO SHOKUHIN KK
Priority to JP2009205280A priority Critical patent/JP5311135B2/ja
Publication of JP2011036235A publication Critical patent/JP2011036235A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5311135B2 publication Critical patent/JP5311135B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)

Abstract

【課題】米様食品をレトルト加熱殺菌処理しても、米様の形状を保持して、そのまま食用に供することが出来るレトルト米様食品およびその製造方法を提供する。
【解決手段】澱粉1ないし30重量%、デキストリン20重量%以下、ゲル化剤0.1ないし7重量%、セルロース1ないし20重量%および水分40ないし97重量%の組成を有する半固形物を押し出し、カッテングして粒状に成型し、次に必要に応じてデキストリンを溶出させたのち、ゲル化させて米様外観およびテクスチャーを有する米様食品を得、さらに、この米様食品24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量部を加え、これらをレトルト加熱殺菌処理することで、米様の形状を保持したレトルト米様食品を得ることが出来る。

Description

本発明は、ご飯に直接混ぜて全体的に低カロリーとしつつ満腹感を得ることが出来るレトルト米様食品およびその製造方法に関する。
最近の食事情は、全体的な栄養不足から栄養過多による肥満、特にメタボリック症候群に対する警戒や若い女性によるダイエット指向から、低カロリーなのに栄養バランスが取れていて、満腹感を得たいという方向に向かっている。一方、日本人は、古来より米を主食にしていて、老若男女を問わず米食に大きなこだわりを持っている。したがって、日本人の1日摂取カロリーのうち、米が占める割合が高く、逆に、米の有するカロリーを押さえれば、日本人の1日の摂取カロリーを有効且つ速やかに低減することが比較的容易となる。
この様な状況から、米の外観およびテクスチャーを有しつつ、低カロリーの米様食品が知られている。すなわち、この米様食品は、澱粉1ないし30重量%、デキストリン20重量%以下、ゲル化剤0.1ないし7重量%、セルロース1ないし20重量%および水分40ないし97重量%の組成を有して、米様外観およびテクスチャーを有しているものである(例えば、特許文献1−4参照)。
特開平06−197712号公報 特開平06−197713号公報 特開平06−113764号公報 特開平08−70799号公報
特許文献1−4の米様食品は、いずれも澱粉1ないし30重量%、デキストリン20重量%以下、ゲル化剤0.1ないし7重量%、セルロース1ないし20重量%および水分40ないし97重量%の組成を有して、米様外観およびテクスチャーを有しているものである。そして、得られた米様食品に通常の米を添加し、さらにレトルトパウチに充填して、レトルト加熱殺菌処理してなり、低カロリーの米様食品を含んだレトルトご飯となるものである(特許文献2−4参照)。すなわち、特許文献1は、低カロリーの米様食品自体であり、特許文献2−4は、低カロリーの米様食品と通常の米とを一緒にレトルト加熱殺菌処理して、低カロリーのレトルトご飯としたものである。
この特許文献1の米様食品は、食用に際し、通常の米と、必要量の水と共に炊飯器に入れて、通常通り炊飯し、全体的に低カロリーのご飯とするものである。また、特許文献2−4は、前記した米様食品と通常の米とを既にレトルト加熱殺菌処理してあるから、レトルトパウチから低カロリーのレトルトご飯を取り出せば、そのまま食用に供することが出来るものである。
しかしながら、最近の傾向として、通常の炊飯器にて炊いたご飯に、レトルト加熱殺菌処理した低カロリーの米様食品を食用に供する直前に混ぜ合わせたいという、個人レベルでの要望が多くある。また、販売レベルでは、米様食品と通常の米とを一緒に炊くことになるから、少量炊飯をすることが出来ないため、必要に応じて通常のご飯にレトルト加熱殺菌処理した低カロリーの米様食品を混ぜ合わせたいという、要望も多くある。
ところが、上記の米様食品を単独でレトルトパウチに充填し、レトルト加熱殺菌処理すると、レトルトパウチ内で米様食品が溶けて板状となってしまい、通常の炊飯器にて炊いたご飯と混ぜ合わせることが出来ない。
そこで、本発明の目的は、種々の目的を持たせた米様食品をレトルト加熱殺菌処理しても、米様の形状を保持して、そのまま、あるいは通常の炊飯器にて炊いたご飯と混ぜ合て食用に供することが出来るレトルト米様食品およびその製造方法を提供することにある。
本発明者は、うるち米およびもち米の早炊き米の製造方法や、製造された早炊き米の利用分野について長年調査研究を重ねてきた。また、通常のうるち米や早炊きのうるち米を調味液や具材と共にレトルトパウチ内に充填し、レトルト加熱殺菌処理して、そのまま、あたかも炊き上げた状態に近いレトルトご飯を提供してきた。ここで、低カロリーの米様食品についても、レトルト加熱殺菌処理する際、レトルトパウチ内に増粘多糖類のアラビアガムを添加しておけば、レトルト加熱殺菌処理しても米様食品が溶け出さず、米様の形状を保持することを見出し、本発明に到達したのである。
すなわち、請求項1の発明は、澱粉1ないし30重量%、デキストリン20重量%以下、ゲル化剤0.1ないし7重量%、セルロース1ないし20重量%および水分40ないし97重量%の組成を有して、米様外観およびテクスチャーを有した米様食品であり、この米様食品24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量%を加えてものを、レトルト加熱殺菌処理してなることを特徴とするレトルト米様食品である。
本発明における米様食品は、特許文献1の特開平06−197712号公報に準拠し、天然米に酷似する外観、例えば、サイズ、形状、白色度、表面の粗面度などを有し、さらに、テクスチャー、例えば、歯触り、噛み心地などを有しているから人造米と言える。しかも、この米様食品は、天然米には無いセルロースを有し、低カロリーを実現している。
この米様食品における澱粉は、米、トウモロコシ、小麦、大麦、芋類などの澱粉、ハイアミロース澱粉、被架橋結合澱粉、被置換澱粉、シンボイリング澱粉、アセテート変性澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉、α化澱粉などを例示できる。これらの澱粉のうち、被架橋結合澱粉、被置換澱粉、シンボイリング澱粉、アセテート変性澱粉、ヒドロキシアルキル澱粉などのカルボキシル基をエステル化やエーテル化などにより得られる化学処理澱粉が良く、これらのうちでもブラベンダー粘度のピーク値が600〜800Buのものが最適である。そして、澱粉の使用量は、1ないし30重量%であり、好ましくは、10ないし20重量%の範囲から選択される。
この米様食品におけるデキストリンは、水溶性のものが選択されるが、DEが10〜40、好ましくは、20〜30である。そして、デキストリンの使用量は、20重量%以下であり、好ましくは5ないし10重量%の範囲から選択される。
この米様食品におけるゲル化剤は、食品分野で使用されるものであればいずれも使用可能である。ゲル化剤のうち、2価の陽イオンによりゲル化するものは、ペクチン酸、ペクチン酸アルカリ塩、カラギーナン、アルギン酸、アルギン酸アルカリ金属塩、低メトキシペクチン酸およびそのアルカリ塩類などを例示できる。これらは単独でも、両者を併用してもよい。また、加熱によりゲル化するゲル化剤は、ゼラチン、卵白、カゼイン、ジェランガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、寒天などを例示できる。そして、ゲル化剤の使用量は、0.1ないし7重量%であり、好ましくは、0.3ないし3重量%の範囲から選択される。なお、2価の陽イオンを供給する薬剤としては、塩化カルシウム、乳化カルシウムなどのカルシウム塩あるいは塩化マグネシウム、乳化マグネシウムなどの水溶性マグネシウム塩などである。また、2価の陽イオンを供給する薬剤の使用量は、全体の1重量%以下、好ましくは0.2ないし0.5重量%である。
米様食品におけるセルロースは、米様の白濁や食物繊維の増量の目的で添加されるが、平均重合度100〜300で約60メッシュの金網を通過する粉末セルロース、重合度100以下の粉末セルロースが例示される。また、これらの粉末セルロースには、上記の目的以外に保水性を長期にわたり保持し、歯触り、噛み心地などのテクスチャーを通常の炊飯米と同じようにする効果がある。
なお、この米様食品には、米様外観およびテクスチャーに影響を及ぼさない範囲での種々の可食物質、例えば、ビタミン剤、ミネラル、香料、調味料、油脂などが添加されても良い。
そして、上記の米様食品は、その24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量%が加えられたものをレトルトパウチに入れ、レトルト加熱殺菌処理、例えば、127℃で7分間保持されたあと、レトルトパウチを開封すれば、レトルト処理後であるのに、天然米に酷似する外観やテクスチャーを有する米様食品が得られる。このレトルト処理後の米様食品は、そのまま食することが出来、さらに、通常の炊飯米に混ぜて食しても良く、外観やテクスチャーが天然米に酷似しているにもかかわらず、低カロリーであるから満腹感を得ることが出来、ダイエットやメタボリック症候群対策になる。
請求項2の発明は、澱粉1ないし30重量%、デキストリン20重量%以下、コンニャクマンナン1ないし7重量%、アルカリ剤0.01ないし0.5重量%、セルロース1ないし20重量%および水分40ないし96重量%の組成を有して、米様外観およびテクスチャーを有した米様食品であり、この米様食品24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量%を加えたものを、レトルト加熱殺菌処理してなることを特徴とするレトルト米様食品である。
すなわち、請求項2の米様食品は、上記のゲル化剤に代えて、コンニャクマンナン1ないし7重量%、アルカリ剤0.01ないし0.5重量%を添加したものである。このコンニャクマンナンは、アルカリ剤との併用によりゲル化するものである。ここで用いられるアルカリ剤は、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、卵殻カルシウムなどである。そして、コンニャクマンナンの使用量は、0.1ないし7重量%であり、好ましくは、0.3ないし3重量%の範囲から選択される。また、アルカリ剤の使用量は、0.01ないし0.5重量%の範囲から選択される。
上記コンニャクマンナンを使用した米様食品は、澱粉、デキストリン、コンニャクマンナン、セルロースおよび水分を、混合、攪拌、練り合わせて生地を得る。この生地の粘度を上げるため、アルカリ剤を添加したり、加熱したりして、10,000〜100,000cpsの範囲の粘度とする。この粘度は押出機で成型出来る流動性と成型後の形状保持とを考慮に入れたものになる。粘度調整をなされた生地を押出機に投入し、ダイ吐出口付近でカットして米状のペレットを得る。この米状のペレットを水に入れ、必要に応じてペレット中のデキストリンを溶出させたあと、添加したコンニャクマンナンの特性に合わせてアルカリ剤を添加したり、加熱したりしてゲル化する。かくして、得られた米様食品は、天然米に酷似する外観やテクスチャーを有することになる。
そして、コンニャクマンナン使用の米様食品は、それの24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量%が加えられたものを、レトルトパウチに入れ、レトルト加熱殺菌処理、例えば、127℃で7分間保持されたあと、レトルトパウチが開封されると、レトルト処理後であるのに、溶けることなく、天然米に酷似する外観やテクスチャーを有し、そのまま食することが出来る上記の請求項1の発明と同様な米様食品が得られる。
また、請求項3の発明は、前記増粘多糖類がアラビアガムであるレトルト米様食品である。
増粘多糖類は、いろいろ、例えば、アラビアガム、グアーガム、キサンタンガム、タマリンドガム、カラギーナン、ペクチン、プルラン、大豆多糖類、ローカストビーンガム、ジェランガムなどあるが、その中で特にアラビアガムが最適である。すなわち、レトルトパウチに、米様食品24ないし30重量%、アラビアガム1ないし2重量%および水68ないし75重量%を入れ、127℃で7分間保持するレトルト加熱殺菌処理を行っても、入れた米様食品が溶け出すことなく、天然米に酷似する外観やテクスチャーを有して、そのまま食することが出来る米様食品が得られる。
また、請求項4の発明は、澱粉1ないし30重量%、デキストリン20重量%以下、ゲル化剤0.1ないし7重量%、セルロース1ないし20重量%および水分40ないし97重量%の組成を有する半固形物を押し出し、カッテングして粒状に成型し、次に必要に応じてデキストリンを溶出させたのち、ゲル化させて米様外観およびテクスチャーを有する米様食品を得て、さらに、この米様食品24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量%を加え、これらをレトルトパウチに充填して、レトルト加熱殺菌処理したことを特徴とするレトルト米様食品の製造方法。
この米様食品は以下のようにして作製される。すなわち、上記の澱粉、デキストリン、ゲル化剤、セルロースおよび水分を、混合、攪拌、練り合わせて生地を得る。この生地は既に存在する回転釜やミキサーなどの混練装置により、容易に得ることが出来る。そのあと粘度を上げるため、アルカリ剤や2価の金属塩の一部を添加したり、適切な加熱をしたりして、10,000〜100,000cpsの範囲の粘度とする。この粘度は、押出機で成型出来る流動性と成型後の形状保持とを考慮に入れたものになる。粘度調整をなされた生地を既存の押出機に投入し、ダイ吐出口付近でカットして米状のペレットを得る。この米状のペレットを水の入った容器内に入れ、必要に応じてペレット中のデキストリンを溶出させたあと、添加したゲル化剤の特性に合わせて2価の金属塩やアルカリ剤を添加したり、また、加熱したりしてゲル化する。かくして、得られた米様食品は、天然米に酷似する外観やテクスチャーを有することになる。この米様食品は、上記と同様に、増粘多糖類であるアラビアガムおよび水を加えて、レトルト加熱殺菌処理すれば、天然米に酷似する外観やテクスチャーを有し、そのまま食することが出来る上記の請求項1の発明と同様な米様食品が得られる。
請求項1の発明によれば、米様外観およびテクスチャーを有した米様食品24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量%を加えたものをレトルト加熱殺菌処理すると、増粘多糖類により米様食品が溶けるのを阻止し、その米様外観およびテクスチャーを保持したレトルト米様食品を得ることが出来る。したがって、レトルト米様食品をそのまま食したり、通常の炊飯器にて炊いたご飯と混ぜ合わせて食用に供することが出来、個人レベルや販売レベルでも無駄なく利用でき、メタボリック症候群対策やダイエット指向に沿うことが出来る効果がある。
請求項2の発明によれば、ゲル化剤に代えて、コンニャクマンナンおよびアルカリ剤の併用によっても、上記の効果がより一層顕著になる。
請求項3の発明によれば、増粘多糖類としてアラビアガムを使用すると、レトルト加熱殺菌処理した際、より顕著に米様食品が溶けるのを阻止し、レトルト米様食品における米様外観およびテクスチャーをより明確に保持することが出来る効果がある。
請求項4の発明によれば、レトルト米様食品を効率良く得ることが出来る。
澱粉22重量部、デキストリン20重量部、ゲル化剤2重量部、セルロース2重量部および水分54重量部を混合機にて混合して、ペースト状混合物を得る。このペースト状混合物を、出口に3mmの孔の開いたスクリュー式押出機により、円柱状に押し出すと共に、円柱状のペースト状混合物を6mmに切断してペレットを得た。このペレットを30分間水中に放置し、そのあと塩化カルシウムを2%混合液となるように水中に投入して、30分間放置してゲル化させ、水中からゲル化ペレットを取り出して米様食品を得た。この米様食品27重量部にアラビアガム1.5重量部および水71.5重量部を加え、これらをレトルトパウチに入れそれを閉じる。このレトルトパウチに対して、127℃で7分間保持するレトルト加熱殺菌処理を行ったあと、30分間放置して常温とした。そして、レトルトパウチを開封してレトルト米様食品の外観を観察した。
対照例1として、実施例1の米様食品27重量部に水71.5重量部を加え、これらをレトルトパウチに入れそれを閉じて、127℃で7分間保持するレトルト加熱殺菌処理を行い、そのあと30分間放置して常温とし、レトルトパウチを開封してレトルト米様食品の外観を観察した。
澱粉5重量部、デキストリン5重量部、コンニャクマンナン2重量部、セルロース5重量部、水酸化カルシウム0.5重量部および水分82.5重量部を混合機にて混合して、ペースト状混合物を得る。このペースト状混合物を、出口に3mmの孔の開いたスクリュー式押出機により、円柱状に押し出すと共に、円柱状のペースト状混合物を6mmに切断してペレットを得た。このペレットを30分間水中に放置し、そのあと水温を95℃に昇温して30分間放置してゲル化させ、水中からゲル化ペレットを取り出して米様食品を得た。この米様食品27重量部にアラビアガム1.5重量部および水71.5重量部を加え、これらをパウチに入れそれを閉じる。このレトルトパウチに対して、127℃で7分間保持するレトルト加熱殺菌処理を行ったあと、30分間放置して常温とした。そして、レトルトパウチを開封してレトルト米様食品の外観を観察した。
対照例2として、実施例2の米様食品27重量部に水71.5重量部を加え、これらをレトルトパウチに入れそれを閉じて、127℃で7分間保持するレトルト加熱殺菌処理を行い、そのあと30分間放置して常温とし、レトルトパウチを開封してレトルト米様食品の外観を観察した。
化学処理澱粉(ブラベンダー粘度のピーク値が600Buのワキシーコーンスターチ由来)185重量部、デキストリン20重量部、コンニャクマンナン20重量部、粉末セルロース40重量部、ローカストビーンガム15重量部、0.6%水酸化カルシウム液100重量部および水分1110重量部を、米様食品の原料とする。まず、デキストリン20重量部、化処理澱粉60重量部およびローカストビーンガム15重量部を、水分450重量部に加えて10分間攪拌し、各成分を充分拡散させる。次に、この分散液に、さらに、化学処理澱粉125重量部およびコンニャクマンナン20重量部を冷水400重量部に分散させた液を加えて、混合分散させた。得られた混合分散液に、粉末セルロース40重量部および水260重量部の混合液を加えて混合し、その混合物を室温で60分間膨張させたのち、これに0.6%水酸化カルシウム液100重量部を加えて混合し、ゲル化させてペースト状均質混合物を得た。このペースト状均質混合物を目皿プレートより押し出しながら長さ5mmに切断し、造粒して直径3mm×5mmLの造粒物を得た。さらに、この造粒物を85℃で30分間加熱したあと、水洗し、水切りして、米様食品を得た。この米様食品27重量部にアラビアガム1.5重量部および水71.5重量部を加え、これらをレトルトパウチに入れそれを閉じる。このレトルトパウチに対して、127℃で7分間保持するレトルト加熱殺菌処理を行ったあと、30分間放置して常温とした。そして、レトルトパウチを開封してレトルト米様食品の外観を観察した。
対照例3として、実施例3の米様食品27重量部に水71.5重量部を加え、これらをレトルトパウチに入れそれを閉じて、127℃で7分間保持するレトルト加熱殺菌処理を行い、そのあと30分間放置して常温とし、レトルトパウチを開封してレトルト米様食品の外観を観察した。
本発明の実施例1ないし3は、いずれも、レトルトパウチ内にレトルト加熱殺菌処理前の米様食品と同形状のレトルト米様食品を見出すことが出来たが、対照例1ないし3は、米様食品が溶け出し、板状になっていて、レトルト加熱殺菌処理前の米様食品と同形状のレトルト米様食品を見出すことが出来なかった。
以上、本発明の実施例1ないし3を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
本発明のレトルト米様食品およびその製造方法は、種々の目的を達成出来る米様食品をレトルト加熱殺菌処理しても、米様の形状を保持して、通常の炊飯器にて炊いたご飯と、好みや目的に沿うように混ぜ合わせて食用に供すことで、種々の目的を達成したいような場合に、その利用可能性が極めて高くなる。

Claims (4)

  1. 澱粉1ないし30重量%、デキストリン20重量%以下、ゲル化剤0.1ないし7重量%、セルロース1ないし20重量%および水分40ないし97重量%の組成を有して、米様外観およびテクスチャーを有した米様食品であり、この米様食品24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量%を加えたものを、レトルト加熱殺菌処理してなることを特徴とするレトルト米様食品。
  2. 澱粉1ないし30重量%、デキストリン20重量%以下、コンニャクマンナン1ないし7重量%、アルカリ剤0.01ないし0.5重量%、セルロース1ないし20重量%および水分40ないし96重量%の組成を有して、米様外観およびテクスチャーを有した米様食品であり、この米様食品24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量%を加えたものを、レトルト加熱殺菌処理してなることを特徴とするレトルト米様食品。
  3. 前記増粘多糖類はアラビアガムである請求項1または2記載のレトルト米様食品。
  4. 澱粉1ないし30重量%、デキストリン20重量%以下、ゲル化剤0.1ないし7重量%、セルロース1ないし20重量%および水分40ないし97重量%の組成を有する半固形物を押し出し、カッテングして粒状に成型し、次に必要に応じてデキストリンを溶出させたのち、ゲル化させて米様外観およびテクスチャーを有する米様食品を得て、さらに、この米様食品24ないし30重量%に、増粘多糖類1ないし2重量%および水68ないし75重量%を加え、これらをレトルトパウチに充填して、レトルト加熱殺菌処理したことを特徴とするレトルト米様食品の製造方法。
JP2009205280A 2009-08-14 2009-08-14 レトルト米様食品およびその製造方法 Active JP5311135B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009205280A JP5311135B2 (ja) 2009-08-14 2009-08-14 レトルト米様食品およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009205280A JP5311135B2 (ja) 2009-08-14 2009-08-14 レトルト米様食品およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011036235A true JP2011036235A (ja) 2011-02-24
JP5311135B2 JP5311135B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=43764720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009205280A Active JP5311135B2 (ja) 2009-08-14 2009-08-14 レトルト米様食品およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5311135B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013126401A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Ina Food Industry Co Ltd 米様食品の製造方法及びそれによって得られた米様食品
JP2014064521A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Satoshi Yoneda 携帯用保存食品
CN109714983A (zh) * 2016-09-05 2019-05-03 三徳屋株式会社 食品制品及其制造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0646773A (ja) * 1992-07-24 1994-02-22 Otsuka Shokuhin Kk 米様食品の製造方法
JPH06197712A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Otsuka Shokuhin Kk 米様食品及びその製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0646773A (ja) * 1992-07-24 1994-02-22 Otsuka Shokuhin Kk 米様食品の製造方法
JPH06197712A (ja) * 1992-12-28 1994-07-19 Otsuka Shokuhin Kk 米様食品及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013126401A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Ina Food Industry Co Ltd 米様食品の製造方法及びそれによって得られた米様食品
JP2014064521A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Satoshi Yoneda 携帯用保存食品
CN109714983A (zh) * 2016-09-05 2019-05-03 三徳屋株式会社 食品制品及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5311135B2 (ja) 2013-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2014132534A1 (ja) 組成物、これを用いた衣材、飲食品および飼料、ならびに組成物の製造方法
JP2808073B2 (ja) 飯粒状低カロリー食品
US5387423A (en) Low calorie food material and method of manufacturing the same
KR100849836B1 (ko) 저칼로리 식품 소재
JP5311135B2 (ja) レトルト米様食品およびその製造方法
JP5721616B2 (ja) ゲル状飲食品組成物の製造方法およびゲル化剤
JP3110907B2 (ja) 低カロリー食品素材およびその製造方法
JP2011041487A (ja) 食物繊維含有食品及びその製造方法
JP5551846B1 (ja) 組成物、これを用いた衣材、飲食品および飼料、ならびに組成物の製造方法
JP2008301775A (ja) 咀嚼・嚥下補助剤
JP5198692B1 (ja) 粒状物、それを用いた飲食品および粒状物の製造方法
JP5118505B2 (ja) 粒状低カロリー食品素材の製造方法及び粒状低カロリー食品素材製造用原料
JP2007289133A (ja) こんにゃく粉を主原料とする麺類
JP2911048B2 (ja) 食物繊維含有澱粉加工食品及びその製造法
JPH06197712A (ja) 米様食品及びその製造方法
KR20230051192A (ko) 미반 개량제
JPH06197713A (ja) レトルト米飯の製造方法
WO2020170880A1 (ja) ブレッダー粉
JP3148870B2 (ja) 米様食品の製造方法
JP7220022B2 (ja) ゲル化剤を含む飲食品の製造方法
JP3879022B2 (ja) ゲル状キトサン成形物とそれを含有する食品およびゲル状キトサン成形物の食感改質法
JP6997853B1 (ja) 自己保形性食品組成物およびその製造方法
JP6951239B2 (ja) 麺類の製造方法
JP5733559B2 (ja) 米様食品及びその製造方法
JP2022101772A (ja) 即席加工食品およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5311135

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250