JP2007111038A - 膨化食品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】米粉含有食用粉と水とをエクストルーダーに供して、これらを加圧加熱処理することにより該米粉含有食用粉に含まれる澱粉質をα化しつつ得られる成形物が膨化しないよう押出し成形し、成形物を乾燥した後、膨化処理した。
【選択図】なし
Description
実施例1
平均粒径125μmの米粉75kgと水25kgとをミキサーで混練し、その混練物100kgを一軸エクストルーダー(エヌピー食品社製のMC−1102型)に供して加圧加熱処理することにより、米粉に含まれる澱粉質をα化しつつ、得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して米粒状に押出し成形した。エクストルーダーの条件は、加熱混練時の温度及び時間を100℃で60秒間とし、また押出し圧力(吐出圧力)を5MPaとした。そして押出し成形部側(吐出部側)を冷却して押出し温度(吐出温度)を80℃とした。かくして押出し成形した成形物を多段乾燥機を用いて70℃で90分間乾燥し、水分を12質量%とした後、乾燥した成形物を熱風式オーブンを用いて230℃で60秒間熱風加熱することにより膨化処理し、室温まで冷却して、実施例1の膨化食品を製造した。
平均粒径125μmの米粉95kgとこんにゃく精粉5kgとをミキサーで混合した後、その混合物75kgと水25kgとをミキサーで混練し、その混練物100kgを一軸エクストルーダー(エヌピー食品社製のMC−1102型)に供して加圧加熱処理することにより、米粉に含まれる澱粉質をα化しつつ、得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して米粒状に押出し成形した。エクストルーダーの条件は、加熱混練時の温度及び時間を100℃で60秒間とし、また押出し圧力(吐出圧力)を5MPaとした。そして押出し成形部側(吐出部側)を冷却して押出し温度(吐出温度)を80℃とした。かくして押出し成形した成形物を多段乾燥機を用いて70℃で90分間乾燥し、水分を12質量%とした後、乾燥した成形物を熱風式オーブンを用いて230℃で60秒間熱風加熱することにより膨化処理し、室温まで冷却して、実施例2の膨化食品を製造した。
米粉含有食用粉として米粉とこんにゃく精粉とを用い、製造条件を表1記載のように変えたこと以外は実施例2と同様にして、実施例3〜11の膨化食品を製造した。
平均粒径125μmの米粉75kgとこんにゃく精粉25kgとをミキサーで混合した後、その混合物75kgと水25kgとをミキサーで混練し、その混練物100kgを一軸エクストルーダー(エヌピー食品社製のMC−1102型)に供して加圧加熱処理することにより、米粉に含まれる澱粉質をα化しつつ、所定形状のダイを介して米粒状に押出し成形すると同時に成形物を膨化した。エクストルーダーの条件は、加熱混練時の温度及び時間を150℃で45秒間とし、また押出し圧力(吐出圧力)を7MPaとして、更に押出し温度(吐出温度)を加熱混練時の温度のままで150℃とした。かくして押出し成形すると同時に膨化した成形物を室温まで冷却して、比較例1の膨化食品を製造した。
実施例1と同様にして実施例12の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーから押出し成形して得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して直径が2mmの球状に押出し成形した。
実施例2と同様にして実施例13の膨化食品を製造した。但しここでは、平均粒径125μmの米粉75kgとこんにゃく精粉25kgとをミキサーで混合した後、その混合物75kgと水25kgとをミキサーで混練し、その混練物100kgを一軸エクストルーダーに供して加圧加熱処理することにより、米粉に含まれる澱粉質をα化しつつ、得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して直径が2mmの球状に押出し成形した。
比較例1と同様にして比較例2の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーに取付けた所定形状のダイを介して直径が2mmの球状に押出し成形すると同時にその成形物を膨化した。
実施例1と同様にして実施例14の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーから押出し成形して得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して直径が1.6mmで長さが20cmの麺状に押出し成形した。
実施例2と同様にして実施例15の膨化食品を製造した。但しここでは、平均粒径125μmの米粉75kgとこんにゃく精粉25kgとをミキサーで混合した後、その混合物75kgと水25kgとをミキサーで混練し、その混練物100kgを一軸エクストルーダーに供して加圧加熱処理することにより、米粉に含まれる澱粉質をα化しつつ、得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して直径が1.6mmで長さが20cmの麺状に押出し成形した。
比較例1と同様にして比較例3の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーに取付けた所定形状のダイを介して直径が1.6mmで長さが20cmの麺状に押出し成形すると同時にその成形物を膨化した。
実施例1と同様にして実施例16の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーから押出し成形して得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して長さが3cmのフジッリ(中実ショートパスタ)状に押出し成形した。
実施例2と同様にして実施例17の膨化食品を製造した。但しここでは、平均粒径125μmの米粉75kgとこんにゃく精粉25kgとをミキサーで混合した後、その混合物75kgと水25kgとをミキサーで混練し、その混練物100kgを一軸エクストルーダーに供して加圧加熱処理することにより、米粉に含まれる澱粉質をα化しつつ、得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して長さが3cmのフジッリ(中実ショートパスタ)状に押出し成形した。
比較例1と同様にして比較例4の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーに取付けた所定形状のダイを介して長さが3cmのフジッリ(中実ショートパスタ)状に押出し成形すると同時にその成形物を膨化した。
実施例1と同様にして実施例18の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーから押出し成形して得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して長さが3cmのペンネ(中空ショートパスタ)状に押出し成形した。
実施例2と同様にして実施例19の膨化食品を製造した。但しここでは、平均粒径125μmの米粉75kgとこんにゃく精粉25kgとをミキサーで混合した後、その混合物75kgと水25kgとをミキサーで混練し、その混練物100kgを一軸エクストルーダーに供して加圧加熱処理することにより、米粉に含まれる澱粉質をα化しつつ、得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して長さが3cmのペンネ(中空ショートパスタ)状に押出し成形した。
比較例1と同様にして比較例5の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーに取付けた所定形状のダイを介して長さが3cmのペンネ(中空ショートパスタ)状に押出し成形すると同時にその成形物を膨化した。
実施例1と同様にして実施例20の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーから押出し成形して得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して厚さが2mmで縦及び横が各10cmの正方形のワンタン皮状に押出し成形した。
実施例2と同様にして実施例21の膨化食品を製造した。但しここでは、平均粒径125μmの米粉75kgとこんにゃく精粉25kgとをミキサーで混合した後、その混合物75kgと水25kgとをミキサーで混練し、その混練物100kgを一軸エクストルーダーに供して加圧加熱処理することにより、米粉に含まれる澱粉質をα化しつつ、得られる成形物が膨化しないよう所定形状のダイを介して厚さが2mmで縦及び横が各10cmの正方形のワンタン皮状に押出し成形した。
比較例1と同様にして比較例6の膨化食品を製造した。但しここでは、エクストルーダーに取付けた所定形状のダイを介して厚さが2mmで縦及び横が各10cmの正方形のワンタン皮状に押出し成形すると同時にその成形物を膨化した。
以上の各例における製造条件を表1にまとめて示した。
試験区分1で製造した各例の膨化食品について、テクスチャ評価及び官能評価を次のように行ない、総合評価した。結果を表2にまとめて示した。
各例の膨化食品15gに90℃のお湯200mlを加えてから3分後又は10分後のものについてテクスチャを全研社製の商品名TEXTUROMETER GTX−2(プランジャー:アクリル樹脂製の直径18mm、クリアランス0.3mm)を用いて測定した。
各例の膨化食品15gに90℃のお湯200mlを加えてから3分後のものについて、男性10名及び女性10名の合計20名の官能評価員により、各実施例とこれらに対応する比較例との2点比較でどちらが好ましいかを評価した。具体的には、実施例1〜11対比較例1、実施例12及び13対比較例2、実施例14及び15対比較例3、実施例16及び17対比較例4、実施例18及び19対比較例5、実施例20及び21対比較例6の関係で2点比較した。表2には、各実施例を好ましいとした人数を記載した。尚、**は1%の危険率で有意であることを示し、また*は5%の危険率で有意であることを示す。
下記の基準で評価した。
◎:3分後及び10分後のテクスチャが2.5〜2.9kgの範囲内にあり、且つ官能評価の人数が18人以上。
○:3分後及び10分後のテクスチャが2.0〜2.4kg又は3.0〜3.4kgの範囲内にあり、且つ官能評価の人数が15〜17人。
△:3分後及び10分後のテクスチャが1.5〜1.9kg又は3.5kg以上。
×:3分後及び10分後のテクスチャが1.4kg以下。
Claims (7)
- 米粉含有食用粉と水とをエクストルーダーに供して、これらを加圧加熱処理することにより該米粉含有食用粉に含まれる澱粉質をα化しつつ得られる成形物が膨化しないよう押出し成形し、成形物を乾燥した後、膨化処理することを特徴とする膨化食品の製造方法。
- 米粉含有食用粉が、米粉/こんにゃく精粉=100/0〜50/50(質量比)の割合で含有するものである請求項1記載の膨化食品の製造方法。
- 米粉が、平均粒径50〜180μmのものである請求項1又は2記載の膨化食品の製造方法。
- 米粉含有食用粉と水とを、米粉含有食用粉/水=85/15〜60/40(質量比)の割合でエクストルーダーに供する請求項1〜3のいずれか一つの項記載の膨化食品の製造方法。
- エクストルーダーから50〜100℃で成形物を押出す請求項1〜4のいずれか一つの項記載の膨化食品の製造方法。
- 膨化処理が、乾燥した成形物を熱風雰囲気下にて200〜280℃で30〜180秒間加熱する処理である請求項1〜5のいずれか一つの項記載の膨化食品の製造方法。
- 成形物が米粒状物である請求項1〜6のいずれか一つの項記載の膨化食品の製造方法。
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