JPH061969U - 管継手におけるシ−ル剤の塗着構造 - Google Patents
管継手におけるシ−ル剤の塗着構造Info
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- JPH061969U JPH061969U JP3929092U JP3929092U JPH061969U JP H061969 U JPH061969 U JP H061969U JP 3929092 U JP3929092 U JP 3929092U JP 3929092 U JP3929092 U JP 3929092U JP H061969 U JPH061969 U JP H061969U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】外周面にリップを有するコアを備えた合成樹脂
成形体をねじ込み式の金属製継手本体内に射出成形した
継手によって内面樹脂ライニング金属管を接続する場
合、コアと管端部内面との間の間隙を優れたシ−ル性で
シ−ル剤により処理できる管継手におけるシ−ル剤の塗
着構造を提供する。 【構成】コア外面にシ−ル剤をリブを埋めて筒状に塗着
したことを特徴とする。
成形体をねじ込み式の金属製継手本体内に射出成形した
継手によって内面樹脂ライニング金属管を接続する場
合、コアと管端部内面との間の間隙を優れたシ−ル性で
シ−ル剤により処理できる管継手におけるシ−ル剤の塗
着構造を提供する。 【構成】コア外面にシ−ル剤をリブを埋めて筒状に塗着
したことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は内面樹脂ライニング金属管の接続に使用する管継手のシ−ル剤の塗着 構造に関するものである。
【0002】
金属管、例えば鋼管の接続には、金属管の端部外面に雄ねじ溝を加工し、端部 内面に雌ねじ溝を有するねじ込み式金属製管継手、例えば、可鍛鋳鉄製管継手に より螺合接続している。
【0003】 而るに、上記金属管の内面を樹脂層でライニングした複合管の場合、管先端端 面での金属管と樹脂層との境界を止水して金属管と樹脂層との層間に水が侵入す るのを防止する必要があり、従来、図4に示すように、ねじ込み式金属製管継手 本体1’内に、外周面にリツプ23’を有するコア22’を備えた合成樹脂体2 ’を射出成形し、複合管端部の金属管外面の雄ねじ溝41’と継手本体端部の雌 ねじ溝11’とを水密に螺合すると共にコア22’と複合管端部の樹脂層内面4 2’との間の間隙に、同コアに予め塗着したシ−ル剤3’を充填することが公知 である。
【0004】 上記の合成樹脂成形体の射出成形には、継手本体1’の雌ねじ溝11’に金型 セグメントを螺結し、樹脂を射出成形したのち、金型セグメントを継手本体1’ の雌ねじ溝11’から螺脱によって離型する必要があり、コア22’に形成する リップ23’は金型セグメントの螺脱に支障とならないように、継手本体1’の 雌ねじ溝11’と同一ピッチの螺旋状にしなければならない。
【0005】 従来、上記管継手のコアと複合管端部内面との間へのシ−ル材の充填には、コ アの先端部(継手の入口側)上に部分的(通常、点状、円周状)にシ−ル剤を塗 着し、管端部の継手へのねじ込みに伴い、このシ−ル剤を継手の奥方に向けて送 り込んでいる。
【0006】 この作業は、コア上のリツプが螺旋状であり、コア外面に対する管端部内面の 摺動が、継手本体の雌ねじ溝によって案内される螺旋運動であってシ−ル剤が、 所謂スクリュ−作用によって移送されることを前提としており、かかるスクリュ −作用を見込んで、シ−ル剤をコアの先端部のみに塗着し、その塗着作業を簡易 にしていた(コアの奥方までシ−ル剤を塗着する必要性がなかった)。
【0007】
しかしながら、本考案者の経験によれば、シ−ル剤をコアの先端部に部分的に 塗着するだけでは、上記した複合管先端端面での金属管と樹脂層との境界の厳密 な止水は困難であり、防食性能はあまり期待できない。
【0008】 かかる低防食性の原因としては、上記シ−ル剤の部分的塗着のもとでは、最初 にリップ間に存在した空気がシ−ル剤の奥方への送り込みが進につれて奥方に押 し込まれ、この分だけ、空気圧縮によるコア奥方の空気圧の上昇が顕著となり( 継手の雌ねじ溝と管端部の金属管外面の雄ねじ溝とは、テ−プシ−ル等により螺 合されており、その螺合界面は気密である)、該空気圧によりシ−ル剤の逆流が 惹起され易いことが挙げられる。
【0009】 本考案の目的は、外周面にリップを有するコアを備えた合成樹脂成形体をねじ 込み式の金属製継手本体内に射出成形した継手によって内面樹脂ライニング金属 管を接続する場合、コアと管端部内面との間の間隙を優れたシ−ル性でシ−ル剤 により処理できる管継手におけるシ−ル剤の塗着構造を提供することにある。
【0010】
本考案の管継手におけるシ−ル剤の塗着構造は、端部内面に雌ねじ溝を有する 金属製継手本体内に、外周面にリップを有するコアを備えた合成樹脂成形体を射 出成形してコアの外周面と継手本体の端部内面との間を内面樹脂ライニング金属 管の端部受容空間とし、同管端部の金属管外面の雄ねじ溝と継手本体の端部内面 の雌ねじ溝とを螺合し、管端部内面の合成樹脂層とコアとの間の間隙を、コアに 予め塗着したシ−ル剤によって充填する管継手において、コア外面にシ−ル剤を リブを埋めて筒状に塗着したことを特徴とする構成である。
【0011】
コアのリップ間が最初からシ−ル剤で満たされているから、管端部のねじ込み の進行に伴う空気のコア奥方への押し込み量を少なくでき、コア奥方での空気圧 の上昇をよく抑え得、シ−ル剤をコアと管端部内面との間に安定に保持できる。
【0012】
以下、図面により本考案の実施例を説明する。 図1は本考案の実施例を示す一部断面図である。
【0013】 図1において、1は金属製、例えば可鍛鋳鉄製の継手本体であり、端部内面に 雌ねじ溝11を刻設してある。2は継手本体内に射出成形した合成樹脂成形体で あり、基部21とコア部22とを有し、基部21において継手本体1の内面に固 着し、コア22の外面には、継手本体1の雌ねじ溝11と同一ピッチの螺旋状リ ップ23を形成してあり、コア先端20の位置を継手本体端10の位置にほぼ一 致させてある。
【0014】 3はコア22上にリップ23を埋入して筒状に塗着したシ−ル剤であり、その シ−ル剤量をコアと管端部内面との間を埋めるのに必要な量よりもやや多くして ある。
【0015】 図2は上記継手を使用しての内面樹脂ライニング金属管4の接続状態を示し、 管端部の金属管外面の雄ねじ溝41を継手本体1の雌ねじ溝11にテ−プシ−ル 等を用いて気密に螺合すると共に管端部の合成樹脂層内面42をコア22上に挿 通していく。この場合、コア22のほぼ全面上にシ−ル剤3を筒状に塗着してあ り、その筒状塗着シ−ル剤の外径が管端部の内径よりも大きく、シ−ル剤が管先 端端面で拭われつつ管端部のねじ込みが進められていく。
【0016】 従って、当初からほぼ一様厚さのシ−ル剤が更に均一厚さにのばされ、また、 管端部のねじ込みに伴う管端部内面とコアとの間からのコア奥方に向けての空気 の追い出しがなく、それだけコア奥方の空間での空気の圧縮をよく排除できるか ら、管端部内面とコアとの間に間隙、ボイド等を皆無にしてシ−ル剤を良好に充 填できる。
【0017】 上記において、筒状シ−ル剤の厚さは、通常、リップよりも2〜3mm高くさ れる。また、筒状シ−ル剤の先端位置はコア先端から2〜3mmの位置とするこ とが好ましい。シ−ル剤には、例えば、シリコン系のシ−ル剤を使用できる。
【0018】 本考案において、筒状シ−ル剤3の厚みは通常、一定とされるが、図3に示す ように、コア先端側部分31を僅かに厚くすることもできる。
【0019】
本考案の管継手におけるシ−ル剤の塗着によれば、上述した通り、コアを有す る合成樹脂成形体を、ねじ込み式の金属製継手本体内に射出成形した継手によっ て内面樹脂ライニング金属管を接続する場合、管端部の樹脂層内面とコアとの間 をシ−ル剤により極めて優れたシ−ル性でシ−ルでき、内面樹脂ライニング金属 管の先端端面の金属管と樹脂層との境界を確実にシ−ルし得、内面樹脂ライニン グ金属管の優れた防食性に応じ得る防食性でその複合管を接続できる。
【図1】本考案の実施例を示す一部断面図である。
【図2】同上実施例を使用した内面樹脂ライニング金属
管の接続状態を示す一部断面図である。
管の接続状態を示す一部断面図である。
【図3】本考案の別実施例を示す一部断面図である。
【図4】従来例を示す一部断面図である。
1 金属製継手本体 11 雌ねじ溝 2 合成樹脂成形体 22 コア 23 リップ 3 シ−ル剤 4 内面樹脂ライニング金属管 41 雄ねじ溝 42 樹脂層内面
Claims (1)
- 【請求項1】端部内面に雌ねじ溝を有する金属製継手本
体内に、外周面にリップを有するコアを備えた合成樹脂
成形体を射出成形してコアの外周面と継手本体の端部内
面との間を内面樹脂ライニング金属管の端部受容空間と
し、同管端部の金属管外面の雄ねじ溝と継手本体の端部
内面の雌ねじ溝とを螺合し、管端部内面の合成樹脂層と
コアとの間の間隙を、コアに予め塗着したシ−ル剤によ
って充填する管継手において、コア外面にシ−ル剤をリ
ブを埋めて筒状に塗着したことを特徴とする管継手にお
けるシ−ル剤の塗着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992039290U JP2573736Y2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 管継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992039290U JP2573736Y2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 管継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061969U true JPH061969U (ja) | 1994-01-14 |
JP2573736Y2 JP2573736Y2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=12549027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992039290U Expired - Fee Related JP2573736Y2 (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | 管継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2573736Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512503A (ja) * | 2003-08-06 | 2007-05-17 | ウオーターズ・インベストメンツ・リミテツド | 流体端末装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62102086U (ja) * | 1985-12-19 | 1987-06-29 | ||
JPS6328987U (ja) * | 1986-08-08 | 1988-02-25 | ||
JPH0469482A (ja) * | 1990-07-06 | 1992-03-04 | Toa Koukiyuu Keishiyu Valve Seizo Kk | 管端防食型管継手 |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP1992039290U patent/JP2573736Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS62102086U (ja) * | 1985-12-19 | 1987-06-29 | ||
JPS6328987U (ja) * | 1986-08-08 | 1988-02-25 | ||
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512503A (ja) * | 2003-08-06 | 2007-05-17 | ウオーターズ・インベストメンツ・リミテツド | 流体端末装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2573736Y2 (ja) | 1998-06-04 |
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