JPH1144387A - 防食管継手 - Google Patents

防食管継手

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Publication number
JPH1144387A
JPH1144387A JP9202987A JP20298797A JPH1144387A JP H1144387 A JPH1144387 A JP H1144387A JP 9202987 A JP9202987 A JP 9202987A JP 20298797 A JP20298797 A JP 20298797A JP H1144387 A JPH1144387 A JP H1144387A
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JP
Japan
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pipe
pipe joint
sealing material
core
seal material
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Pending
Application number
JP9202987A
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English (en)
Inventor
Kazumi Kato
一三 加藤
Takuo Nagai
卓夫 長井
Mannish Matsuru
マニッシュ マツル
Hideki Kageyama
英樹 影山
Seiichi Enomoto
聖一 榎本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Metals Ltd, Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Hitachi Metals Ltd
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Publication of JPH1144387A publication Critical patent/JPH1144387A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket
    • F16L21/02Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings
    • F16L21/04Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings in which sealing rings are compressed by axially-movable members

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動性ないし半流動性のシール材をコア奥部
に用いた防食管継手のシール材の逃がし溝の改良とシー
ル材の内装手段を提供する。 【解決手段】 管継手本体1の端部内面に、管端部外面
に喰い込んで管と管継手とを締結固定する拡縮可能な抜
け止めリング3を凹溝11内に収容して設け、かつその
奥側に管端部外面に圧接して管外面と管継手との間をシ
ールする環状パッキン4を凹溝12内に収容して設け、
さらにその奥側にシール材を逃がすための凹溝13を形
成し、管内面と筒状コアとの隙間を埋める流動性のシー
ル材を薄膜内に充填して馬蹄形に曲げたチューブ状シー
ル材5となし、これを管端差込部23の奥部に内装す
る。そして管Pを奥まで差し込んだときチューブ状シー
ル材5のチューブ51が破れ、管外周まで回り込んだシ
ール材50は逃がし溝13内に収容される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも内面に
樹脂ライニング層を有する樹脂ライニング鋼管(以下、
ライニング鋼管あるいは単に管ということがある。)の
管端面を防食すると共に管端にねじを切ることなく管を
差し込むだけで接続することができる差し込み式防食管
継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、水道及び温水配管等における赤水
対策として樹脂ライニング鋼管と管端防食管継手が多く
使用されている。ところが、これらはねじ込み式あるい
はナット等を用いたメカニカル式のものであったから、
ねじ切り作業や部品の組み込み作業が必要となり施工性
が悪かった。そこで、管を差し込むだけで接続できる差
し込み式の管端防食継手も提案されている。
【0003】例えば、実開平6−14675号公報に開
示された差し込み式の防食管継手がある。このものは図
4に示すように、継手本体70の内面を被覆する樹脂被
覆層72と端部に向って延出した筒状コア73との間で
管端差込部74を形成し、上記内面樹脂被覆層72の端
部に隣接して管外面との間をシールするゴムリング75
を、また継手本体70の端部内周部に管外面に喰い込み
係止する係止リング76をそれぞれ設けたものである。
従って、ライニング鋼管Pを管端差込部74内に差し込
むだけで、先ず管の内周面と筒状コア部の外周面とが圧
接され、同時に管の外周面はゴムリング75と圧接して
水密シールがなされる。その後、管を引き抜き方向に引
張ることにより係止リング76が管外面に喰込み接続さ
れるというものであった。
【0004】また、他方でねじ込み式の管継手におい
て、筒状コアと管内周面との間のシール性と防食効果を
向上させるためにシーラント材をコア奥部に装填した防
食管継手も従来知られている。例えば実用新案登録第2
524291号公報によれば、管端差込部内に充填した
シーラント材がコア外部にはみ出すのを防止するために
コア奥壁に逃がし溝を設けることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが前者の従来技
術では、ライニング鋼管の管端面を防食する手段は特に
ないので、管端差込部の筒状コア外面と管内面との嵌着
をきつく保ち、まずコア側でシール部を形成する必要が
ある。ところが、筒状コア73の外径及び管のライニン
グ層の内径は必ずしも真円に成形できるものではない
し、寸法公差上の余裕も必要とする。従って、ここで水
密シールするにはしまりばめ状態になるように筒状コア
をテーパ外周面に成形するなどの工夫が必要であった。
さらに、この場合管の挿入作業は手によって差し込むの
で、継手の奥部できつい嵌合作業を行うことが難しく、
よって管の挿入作業がしずらいという問題がある。
【0006】そこで、後者の従来技術を利用することが
考えられる。すなわち、管内面と筒状コア外面の嵌合は
緩い寸法関係となし、その代わりにシーラント等のシー
ル材をコア奥部に充填し、このシール材の働きで水密シ
ールするということである。しかし、この場合シーラン
ト逃がし溝を樹脂被覆層の軸方向に成形すると継手本体
の長さが長くなり、かといって径方向に成形するにはア
ンダーカットが生じるのでコア部分の成形が困難である
という問題がある。また、ここでのシーラント材は通常
流動性ないし半流動性の性質を有しており、汚れや湿気
を嫌うものである。したがって、まずこれをコアの奥部
に充填すること自体が難しい。そして充填できたとして
も汚れや湿気を避けてその状態を長期間保持しておくと
いうことに問題がある。
【0007】従って本発明は、流動性ないし半流動性の
シール材をコア奥部に用いた防食管継手を提供するもの
で、このシール材の逃がし溝の改良とシール材の内装手
段の改良を目的とするものである。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明は、管継手本体の
内周面に内面樹脂被覆層を成形すると共に端部側に向か
って延出した筒状コアを設け、前記継手本体と内面樹脂
被覆層及び筒状コアとの間で管端差込部を形成したコア
内蔵形の防食管継手において、前記管継手本体の奥部内
面にシール材逃がし溝を形成し、他方管端差込部の奥部
には管と筒状コアとの隙間を埋める流動性ないし半流動
性のシール材を円周上の一部ないし全周に内装し、管を
挿入したとき管外周まで回り込んだシール材は前記逃が
し溝内に収容するようになした防食管継手である。
【0009】また本発明は、管継手本体の内周面に内面
樹脂被覆層を成形すると共に端部側に向かって延出した
筒状コアを設け、前記継手本体と内面樹脂被覆層及び筒
状コアとの間で管端差込部を形成したコア内蔵形の防食
管継手において、前記管継手本体の端部内面に、管端部
外面に喰い込んで管と管継手とを締結固定する拡縮可能
な抜け止めリングと管端部外面に圧接して管外面と管継
手との間をシールする環状パッキンとを別々または同一
の凹溝内に収容して設け、さらにその奥側にシール材を
逃がすための凹溝を形成し、他方管端差込部の奥部には
管と筒状コアとの隙間を埋める流動性ないし半流動性の
シール材を円周上の一部ないし全周に内装し、管を挿入
したとき管外周まで回り込んだシール材は前記逃がし溝
内に収容するようになした防食管継手である。尚、この
とき筒状コアの外面及び逃がし溝にはシール材の流れを
止めるリング部材を装着しておくことが望ましい。
【0010】また、前記シール材を管端差込部に内装す
るには、シール材を薄い保護膜で覆うことが望ましく、
例えば、ゴム又はエラストマー樹脂からなるチューブに
シール材を圧入し拡径充填することで薄膜化することが
でき、また樹脂製あるいはアルミ箔等の金属フィルムと
樹脂またはゴムをラミネートした複合膜からなる薄膜チ
ューブ内に充填し、充填後チューブの両端を封じて三日
月状あるいは馬蹄形状等に曲げた状態で内装することが
できる。また前記シール材は、シリコーン樹脂やウレタ
ン樹脂の室温加硫形シーラントや、エポキシ樹脂や尿素
樹脂の室温硬化形接着剤を用いることができる。
【0011】この防食管継手によれば、筒状コアの奥部
に内装したシール材、例えばシーラント材によりコア外
面と管内面とのシール性が確保され、さらに意図的に余
剰のシーラント材を管外面側に回り込ませ管外面をも防
食した上でその余剰分は逃がし溝内に収容する。よっ
て、成形の難しいコア側に逃がし溝を設ける必要がな
く、継手全長を長くするには及ばない。またシール材
は、流動性あるいは半流動性であるが一旦薄膜内に収容
してチューブ状にしたものであるから取扱いが容易でコ
ア奥部でも簡単に内装することが出来る。またこの状態
を汚れや湿気などから守り長期に渡って品質を保持する
ことが出来る。そして、このチューブは薄膜状であるか
ら管挿入時の押し当て圧力によって容易に破れるもので
あって、内部のシーラント等のシール材が周囲に拡がっ
ていくことができるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。図1は本発明を差し込み式防食管継手
F1に実施した例を示す半断面図で、図は左右対称構造
であるが、その左側は管接続前を、右側は管接続後を示
している。ここで管は鋼管部分P1の内面にポリエチレ
ン粉体樹脂P2をライニングしたポリ粉体ライニング鋼
管あるいは内面に前記ポリ粉体樹脂より厚い塩化ビニル
樹脂P2をライニングした塩ビライニング鋼管とがある
が、ここでは総称してライニング鋼管Pとする。図2
(a)はチューブ入りシール材の断面図、図3(b)は
このチューブを馬蹄形にした上面図である。
【0013】図1において、1は金属製(例えば可鍛鋳
鉄製)の管継手本体を示し、内面には図のように本体端
部10側から抜け止めリング3を収容する第1の凹溝1
1と管外面を水密シールするための環状パッキン4を収
容する第2の凹溝12を、さらにその奥には溝13をそ
れぞれ形成し中央部には凸部14が設けてある。溝13
は後述するシール材を逃がすための逃がし溝の働きをす
るもので溝の端部側にはシール材の流れを止めるフエル
トリング55を装着しても良い。尚、上記凸部14は凹
部でもよいし、逃がし溝13は加工することなく鋳物の
ままの溝空間であっても良い。また本例の継手はソケッ
トを示しているが、これはエルボやチーズあるいは片側
にねじ接続部や電気融着接続部を備えた管継手であって
も良い。
【0014】継手本体1の中央部内面には耐水性樹脂
(例えば硬質塩化ビニル、ポリブテン、架橋ポリエチレ
ン等)の内面樹脂被覆層20を成形し、同時に端部側に
向って延出する筒状のコア21を一体的に成形してい
る。これらによって内面樹脂被覆層20と筒状コア21
との間にライニング鋼管Pの端部を収容する管端差込部
23を形成している。ここで筒状コア21の長さは、少
なくとも第2の凹溝がある環状パッキン4よりも外側に
延ばすようにしており、本例ではパッキン4と抜け止め
リング3の間に位置させた。そして、筒状コアの外径面
22はライニング鋼管Pの内面よりも若干小径となしこ
れらの間に隙間ができるようにして管の挿入をし易くし
ている。この隙間の大きさはポリ粉体ライニング鋼管の
場合0.7mm程度、塩ビライニング鋼管の場合0.2
mm程度である。
【0015】環状パッキン4は、耐水性ゴム(例えばE
PDM,SBR等)からなり、この環状パッキン4は、
第2の凹溝12内に予め装着されているが、本例では凹
溝12の端部側内面には拡径段部15を形成しており、
他方、環状パッキン4の外周面もこの拡径段部に嵌着す
るような厚肉段部40に形成し、この凹凸部を嵌着しパ
ッキンを圧縮して凹溝内に固定している。このような構
成にすることにより、管差し込み時にこのパッキンにた
とえ偏った力や衝撃的な力が掛かっても、抵抗力が高く
いわゆる腰が強いという効果によりパッキン4が凹溝1
2から脱落するのを防止できる。一方、内面側にはリッ
プ状のシール部を設けている。ここでは第1リップ41
と第2リップ42を形成しシール性の向上を図ってい
る。尚、リップは1つでもまた3つ以上設けてもよい。
つまりリップシールとすることにより、たとえ管が傾い
て外面が離れる方向に変位してもリップ部が追随してシ
ールできるように、また管差し込み時、抜け止めリング
3により管外面に傷が付いていてもシールできるように
したものである。また複数条のリップシール構造とする
とラビリンス効果によって一層高いシール性能が得られ
る。
【0016】抜け止めリング3は、硬質金属製のリング
の一部を切り離してばね性を持たせたもので断面は略三
角形状をしており、予め凹溝11内に拡縮可能に収容し
ている。よって、管を押し込むとその力によって拡径し
て管の通過を許容し、その後縮径して管の環状溝P3に
嵌着し、その一辺が管に喰い込み係止するようになって
いる。
【0017】さて、チューブ状シール材5は、図2
(a)、(b)に示すようにチューブ状の薄膜を用い
て、この中に流動性あるいは半流動性のシール材を充填
し、その両端を封止部材により止めたものである。本例
では天然ゴムラテックスから製造したゴムチューブ51
にグリス状のシリコーン樹脂系のコンパウンド50を圧
入充填し、圧入することによって直径をφ3〜4mm、
膜厚を3〜5μm程度の薄膜チューブ状になしている。
そしてこれを筒状コア21の奥部に挿入し保持し易いよ
うに三日月状あるいは図のような馬蹄形状に曲げてい
る。この円形の程度は継手のサイズや状況によって適宜
設定すればよい。また室温加硫形のシーラント、いわゆ
るRTVシーラントには、シリコーン樹脂系とウレタン
樹脂系のものがあるが、人体に無害で時間の経過によっ
ても流動性を保持できるシリコーン系が望ましい。しか
しこれらは当初は流動性があっても湿気を含むことによ
って徐々に硬化する性状を有するので、チューブ材は出
来るだけ薄く伸びても空気透過性が低く長期に渡って品
質を安定に保つものが良く、尚かつ衝撃によって破れや
すい材料が好ましい。例えば、アルミ箔であるとかアル
ミ箔と樹脂またはゴムをラミネートした複合膜等が好ま
しい。
【0018】次ぎに、この防食管継手F1とライニング
鋼管Pの接続作業について説明する。先ず接続作業に先
立って、本例ではライニング鋼管Pの所定位置、すなわ
ち管差込部14内に管が正常に差し込まれたとき抜け止
めリング3が当接する位置に、グルービング工具により
環状凹溝P3を加工する。また、この時同時に凹溝P3よ
りも外側で継手端面10に近接する位置にも浅い凹溝P
4あるいはローレット目等を形成する。これは管が正常
に差込まれたか否かを作業者及び第三者が目視で確認す
るための指示インジケータの働きをなすもので、ケガキ
線や塗色線でも良く識別用の着色等をすればさらに確認
がしやすい。
【0019】その後、管Pを継手本体1内に差込むと、
管端はまず抜け止めリング3を押し開き拡径して進むこ
とができるが、すぐに筒状コア21の先端に当接して管
内面はこれにガイドされ管と継手本体の軸芯が一致す
る。その後は筒状コア21の内周面22は管内面よりも
若干小径になっているから、管を押し込む力はさほど必
要ではなく比較的スムーズに押し込むことができる。管
Pを管差込部14の奥まで差込むと、管端はチューブ状
シール材5に衝突してチューブ51が破れシール材50
が流動して広がり管内面と筒状コア外面の隙間を埋め、
さらに管の差込みに伴ってシール材は管外面側に回り込
んで余剰のシール材50は凹溝13に入り込み管端部は
水密シールされ完全防食が達成される。RTVシーラン
トの場合は時間の経過と共には徐々に硬化し隙間を密封
する。他方、コアの先端は凹溝P3の内面側変形部に当
たり過度の差込が抑えられ、これと共に抜け止めリング
3が凹溝P3に嵌着し、管の抜け止めが行われる。この
とき作業者は手の感触でロックされたことを知ることが
できるし、同時にインジケータ用溝P4が継手本体の端
面10に位置するので配管後でも接続が正常に行なわれ
ていることを第三者(配管工事監督者)が確認すること
もできる。その後、例えば管に引っ張りの力がかかると
抜け止めリング3がさらに喰い込んで締結固定される。
【0020】次ぎに図3は、本発明の他の実施例を示す
防食管継手F2の半断面図で、上記と同様左側は管接続
前を、右側は管接続後を示している。本実施例では、第
1の凹溝61は端部側に縮径するテーパ内面62とな
し、ここに外面が円弧状で内面に刃を備えた抜け止めリ
ング8を収容している。この抜け止めリング8も同様に
環の一部を切り離して拡縮可能になっており、テーパ面
62に沿って縮径し、その刃が管外面に喰い込み抜け止
めされる。環状パッキン9は、内径側にリップ状シール
部91を備えるものであるが、さらに後端に凹溝61ま
で延びて抜け止めリング8をテーパ内面側に押し付ける
突出部93を一体的に設けたものである。
【0021】また、内面樹脂被覆層70と筒状コア71
は別体の成形物からなり、例えば内面樹脂被覆層70を
射出成形した後、別途射出成形した筒状コア71を接着
剤で接着するとか、超音波振動や回転摩擦による熱融着
あるいはまた加熱板を用いた加熱融着などの手段で固着
することが考えられる。本例の筒状コア71は短くて管
端差込部73は奥の一部にしかない。その奥部に上記実
施例と同様にチューブ状シール材5を内装している。5
6はコア部分からシール材が管内部に流出するのを阻止
するためのフエルトリングである。そして管接続作業に
際しては、上記実施例のように管Pに凹溝を形成するこ
とはないが、図のように差し込み確認のためのローレッ
ト目P5は設けている。その後の管の差し込み作業や効
果については上記実施例と同様であるので説明は省略す
る。
【0022】また、上記した実施例ではいずれも抜け止
めリングを収容する第1の凹溝と環状パッキンを収容す
る第2の凹溝をそれぞれ別に設けているが、これに限定
されるものではなく、例えば環状パッキンを支えるリテ
ーナと抜け止めリングを止めるストッパーリングを用い
てこれらを環状パッキン、リテーナ、抜け止めリング、
ストッパーリングの順に継手本体内に装着した防食管継
手でもよい。また本発明は、従来のねじ込み式の防食管
継手であっても、またメカニカル式の防食管継手であっ
ても同様に実施することが出来る。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の防食管継手
によれば、シール材を筒状コアの奥部に内装したもので
あるが、シール材の逃がし溝を継手本体側に設けたの
で、余剰シール材は適宜この逃がし溝の中に収容され
て、シール材がコアからはみ出したり配管内に入り込む
ようなことがない。またシール材は管の差込と共に流動
して逃げるので押し込み時の抵抗力が増えるようなこと
がない。
【0024】また、流動性あるいは半流動性のシール材
であっても薄膜チューブ内に充填して適宜曲げたチュー
ブ状シール材とするので、扱いやすくコア奥部に内装す
ることが容易に行える。またチューブ材によって覆うこ
とによって湿気の透過を長期に渡って阻止できるのでR
TVシーラントを用いても性状が変化することが無く品
質が安定した防食管継手となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す防食管継手の半断面図
である。尚、左側は管差し込み前を、右側は管差し込み
後を示している。
【図2】本発明で用いたチューブ状シール材の一実施例
を示し、(a)はチューブの縦断面図とその横断面図、
(b)はこのチューブ状シール材を馬蹄形に曲げた状態
を示す上面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す防食管継手の半断面
図である。
【図4】従来の防食管継手の一例を示す半断面図であ
る。
【符号の説明】
F1、F2:防食管継手 1、
6:管継手本体 3、8:抜け止めリング 4、
9:環状パッキン 5:チューブ状シール材 1
0:継手本体の端部 11、61:第1の凹溝 12、6
4:第2の凹溝 13:逃がし溝 1
5:第2の凹溝の段部 20、70:内面樹脂被覆層 21、7
1:筒状コア 22:筒状コアの外面 23、7
3:管端差込部 40:厚肉段部 41、4
2:リップ状シール部 50:シール材 5
1:薄膜のチューブ材 52:止め輪 55、5
6:フエルトリング P:樹脂ライニング鋼管 P
1:鋼管部分 P2:樹脂ライニング層 P
3:環状凹溝 P4:インジケータ用溝 P
5:ローレット目
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マツル マニッシュ 三重県桑名市大福2番地日立金属株式会社 桑名工場内 (72)発明者 影山 英樹 滋賀県栗太郡栗東町野尻75積水化学工業株 式会社内 (72)発明者 榎本 聖一 滋賀県栗太郡栗東町野尻75積水化学工業株 式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管継手本体の内周面に内面樹脂被覆層を
    成形すると共に端部側に向かって延出した筒状コアを設
    け、前記継手本体と内面樹脂被覆層及び筒状コアとの間
    で管端差込部を形成したコア内蔵形の防食管継手におい
    て、 前記管継手本体の奥部内面にシール材逃がし溝を形成
    し、他方管端差込部の奥部には管と筒状コアとの隙間を
    埋める流動性ないし半流動性のシール材を円周上の一部
    ないし全周に内装し、管を挿入したとき管外周まで回り
    込んだシール材は前記逃がし溝内に収容することを特徴
    とする防食管継手。
  2. 【請求項2】 管継手本体の内周面に内面樹脂被覆層を
    成形すると共に端部側に向かって延出した筒状コアを設
    け、前記継手本体と内面樹脂被覆層及び筒状コアとの間
    で管端差込部を形成したコア内蔵形の防食管継手におい
    て、 前記管継手本体の端部内面に、管端部外面に喰い込んで
    管と管継手とを締結固定する拡縮可能な抜け止めリング
    と管端部外面に圧接して管外面と管継手との間をシール
    する環状パッキンとを別々または同一の凹溝内に収容し
    て設け、さらにその奥側にシール材を逃がすための凹溝
    を形成し、他方管端差込部の奥部には管と筒状コアとの
    隙間を埋める流動性ないし半流動性のシール材を円周上
    の一部ないし全周に内装し、管を挿入したとき管外周ま
    で回り込んだシール材は前記逃がし溝内に収容すること
    を特徴とする防食管継手。
  3. 【請求項3】 前記シール材は、薄い保護膜で覆われて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の防食管継
    手。
  4. 【請求項4】 前記シール材は、薄膜チューブ内に充填
    したもので、充填後チューブの両端を封じ三日月状ある
    いは馬蹄形状に曲げた状態にして内装したことを特徴と
    する請求項1又は2記載の防食管継手。
  5. 【請求項5】 前記薄膜は、ゴム又はエラストマー樹脂
    からなり、シール材を圧入し拡径充填することで薄膜化
    することを特徴とする請求項3又は4記載の防食管継
    手。
  6. 【請求項6】 前記薄膜は、アルミ箔等の金属フィルム
    と樹脂またはゴムをラミネートした複合膜からなること
    を特徴とする請求項3又は4記載の防食管継手。
  7. 【請求項7】 前記シール材は、シリコーン樹脂やウレ
    タン樹脂の室温加硫形シーラントであることを特徴とす
    る請求項1乃至6のいずれかに記載の防食管継手。
  8. 【請求項8】 前記シール材は、エポキシ樹脂や尿素樹
    脂の室温硬化形接着剤であることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載の防食管継手。
JP9202987A 1997-07-29 1997-07-29 防食管継手 Pending JPH1144387A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009144896A (ja) * 2007-12-18 2009-07-02 Taifurekkusu Kk 管継手
JP2014202227A (ja) * 2013-04-01 2014-10-27 Nok株式会社 管継手の密封構造
JP2016200159A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 Jfe継手株式会社 管継手
JP2019086155A (ja) * 2019-03-13 2019-06-06 Jfe継手株式会社 管継手

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