JPH09166267A - 管端防食構造 - Google Patents

管端防食構造

Info

Publication number
JPH09166267A
JPH09166267A JP7346934A JP34693495A JPH09166267A JP H09166267 A JPH09166267 A JP H09166267A JP 7346934 A JP7346934 A JP 7346934A JP 34693495 A JP34693495 A JP 34693495A JP H09166267 A JPH09166267 A JP H09166267A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
steel pipe
lining steel
pipe
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7346934A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahito Hirashima
孝人 平島
Ichiro Takano
一郎 高野
Toshio Terada
利男 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitz Corp
Original Assignee
Kitz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kitz Corp filed Critical Kitz Corp
Priority to JP7346934A priority Critical patent/JPH09166267A/ja
Publication of JPH09166267A publication Critical patent/JPH09166267A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特殊な合成樹脂製リングを用いることによ
り、このリングがライニング鋼管の内面と筒状コアの外
面の隙間にくい込んだ後に、ねじ込まれても、捩れたり
切れたりすることなく、隙間の圧着度に応じて延伸して
隙間を充填することによりシール性を十分に発揮して赤
水防止性能を図ること。 【解決手段】 バルブ、管継手、ストレーナなどの被接
続体11の接続部12にめねじ13を設け、このめねじ
13の奥部に合成樹脂層14を一体に設け、この合成樹
脂層14には、接続挿入側に向かって筒状部15を突出
させ、めねじ13と筒状部15の間におねじ17を有す
るライニング鋼管16をねじ込んで接続する管端防食構
造において、筒状部15の外周に断面略L字形状に形成
したフィルム状の合成樹脂製リング18を装着し、ライ
ニング鋼管16をねじ込んだ際に、ライニング鋼管16
の内面と筒状部15の外面の隙間21の圧着度に応じて
合成樹脂製リング18の充填壁18aを延伸させて当該
隙間21を充填することによりシール性を発揮するよう
にした管端防食構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライニング鋼管を
用いた給水や給湯の配管系における赤水等の水質汚染を
防止するための管端防食構造に関し、特にライニング鋼
管とバルブや管継手、ストレーナなどの接続個所の管端
防食構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、給水給湯用の水道配管には、赤水
防止の為、鋼管の内面をポリエチレン粉体ライニング或
いは塩化ビニルライニングなどの合成樹脂で内面を被覆
したライニング鋼管が多用されている。ところが、この
ライニング鋼管を管継手やバルブなど(以下被接続体と
いう)にねじ接続する場合、鋼管のねじ部や管端面に露
出した鉄部が流体と接液するため、被接続体と鋼管との
間で異種金属接触による電位差が生じて鉄部の腐食が促
進され、赤水となって管内へ流出する。
【0003】そこで、この赤水の発生を防止するため、
この部位に挿着する各種の管端防食コアが提案されてい
る。図7に示す防食管継手は、管継手本体1の内周面に
合成樹脂製の筒状コア2を一体に設け、この筒状コア2
の外周面にライニング鋼管3の内周と筒状コア2の間を
密封するゴムリング4を装着し、ライニング鋼管3がね
じ込まれた際に、ライニング鋼管3の内面と筒状コア2
の間にゴムリング4が食い込むことによりシール性を持
たせた構造である。
【0004】図8に示す防食管継手は、継手5のめねじ
6の奥部で、かつ継手5の内周面に一体に設けた筒状コ
ア7の間にスリーブシール部8を持ったゴムリング9を
装着し、ライニング鋼管10をねじ込んだ際にライニン
グ鋼管10の端部とスリーブシール部8が接触してシー
ルする構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
従来例にも次のような欠点を有していた。図7に示す防
食管継手の場合、ライニング鋼管3が回転しながら奥に
進むのに対して、筒状コア2は管継手本体1に固定され
ているため、ゴムリング4がライニング鋼管3の内面と
筒状コア2の外面に挾み込まれた状態でライニング鋼管
3をねじ込む際、ゴムリング4が捩れたり切れたりする
ため、十分なシール性が得られないおそれがあった。
【0006】図8に示す防食管継手は、ねじ込まれるラ
イニング鋼管10の端面が平滑に切断されていない場
合、十分なシール性が得られないなどの欠点があった。
更に、ライニング鋼管10の管端と筒状コア7の隙間
が、ライニング鋼管10のねじ込み具合により大きく変
化するため、特に浅い場合は十分なシール圧が得られな
い場合があり、また、ねじ込み過ぎた場合、ゴムリング
9が筒コア7を圧迫し、コア7を変形させシール性を損
なうおそれを有していた。
【0007】本発明は、上記した従来の課題に鑑みて開
発したものであり、特殊な合成樹脂製リングを用いるこ
とにより、このリングがライニング鋼管の内面と筒状コ
アの外面の隙間にくい込んだ後に、ねじ込まれても、捩
れたり切れたりすることなく、隙間の圧着度に応じて延
伸して隙間を充填することによりシール性を十分に発揮
して赤水防止性能を図るようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明における管端防食構造は、バルブ、管継手、
ストレーナなどの被接続体の接続部にめねじを設け、こ
のめねじの奥部に合成樹脂層を一体に設け、この合成樹
脂層には、接続挿入側に向かって筒状部を突出させ、前
記しためねじと筒状部の間におねじを有するライニング
鋼管をねじ込んで接続する管端防食構造において、前記
筒状部の外周にフィルム状の合成樹脂製リングを装着
し、前記ライニング鋼管をねじ込んだ際に、ライニング
鋼管の内面と筒状部の外面の隙間の圧着度に応じて合成
樹脂製リングを延伸させて当該隙間を充填することによ
りシール性を発揮するための手段を採用した。
【0009】この場合、この合成樹脂製リングは、断面
略L字形状に形成したり、又はこの合成樹脂製リングの
一端に突起部を形成した形状にするのが好ましい。更
に、この合成樹脂製リングのライニング鋼管挿入側にグ
リース状防食シール剤を塗布するのが好ましく、また、
この合成樹脂製リングの材質は、PP、PE、PTFE
などの延伸性、柔軟性を有したものを適宜に選択する。
【0010】
【実施例】以下に本発明における管端防食構造をバルブ
の接続部に適用した実施例を図面に従って詳述する。図
1は管端防食構造の接続直前の状態の一例を示す縦断面
図であり、図2は図1に示した管端防食構造の接続後の
状態を示した縦断面図である。
【0011】図面において、被接続体であるゲートバル
ブ11のボデー11aの接続部12には、めねじ13が
設けられ、内部には、ステム11bに係合した弁体11
cが開閉自在に内蔵されている。このめねじ13の奥部
には、一体に射出成形された合成樹脂層14が設けら
れ、この合成樹脂層14には、接続挿入側に向かって筒
状部15を一体に突出形成している。
【0012】めねじ13と筒状部15の間にライニング
鋼管16をねじ込むためのねじ込み空間19を設ける。
このライニング鋼管16は、鋼管16aの内周面に樹脂
層16bをライニングし、樹脂層16bの先端部分に面
取り16cを形成し、ライニング鋼管16の外周面の先
端部分には、めねじ13にねじ込むおねじ17を設けて
いる。このライニング鋼管16は、例えば、給水用のポ
リエチレン粉体ライニング鋼管や硬質塩化ビニルライニ
ング鋼管、或いは給湯用の塩化ビニルライニング鋼管な
どがあり、このうちポリエチレン粉体ライニング鋼管
は、硬質塩化ビニルライニング鋼管や塩化ビニルライニ
ング鋼管よりも肉薄にライニングされる。
【0013】図4において、18は断面略L字形状に形
成したフィルム状の合成樹脂製リングであり、この合成
樹脂製リング18は、筒状部15の外周面に装着し、ラ
イニング鋼管16をねじ込んだ際に、ライニング鋼管1
6の内面と筒状部15の外面の隙間21の圧着度に応じ
て合成樹脂製リング18を延伸させて隙間21を充填す
ることによりシール性を発揮する部材である。図中、合
成樹脂製リング18において、18aはフィルム状の充
填壁であり、18bはフィルム状の係合壁である。図6
は、合成樹脂製リング18の他の実施例を示した断面図
であり、合成樹脂製リング18の一端に突起部18cを
形成した例を示している。
【0014】また、合成樹脂製リング18の材質は、延
伸性、柔軟性を持つものであれば、シール材としての使
用が可能であるが、特に、PP、PE、PTFEなどの
延伸性、柔軟性を有した材質は良好な結果が得られた。
また、この成樹脂製リング18の肉厚は、0.2〜0.5mm程
度が良く、薄すぎると隙間21を十分に充填することが
できず、厚いと隙間21に食い込みにくくなるので、実
施に応じて適宜に決定する。
【0015】次に、上記した実施例の作用を説明する。
図1に示すように、合成樹脂層14の筒状体15に合成
樹脂製リング18を装着し、ライニング鋼管16をねじ
込むと、図2及び図3に示すように、ライニング鋼管1
6の内面と筒状体15の外面の隙間に圧着されて合成樹
脂製リング18の充填壁18aが延伸するので、合成樹
脂製リング18は、捩れたり、切れたりすることなく、
隙間を確実に充填し、シール性を発揮する。
【0016】この場合、ライニング鋼管16がポリエチ
レン粉体ライニング鋼管であると、ライニング層(樹脂
層)16bが塩化ビニルライニング鋼管よりも薄肉であ
るため、ライニング鋼管16の内面と筒状部15の外面
の間で合成樹脂製リング18の充填壁18aが圧着され
て延伸し、確実にシールする。
【0017】また、ライニング鋼管16が塩化ビニルラ
イニング鋼管であると、ライニング層(樹脂層)16b
がポリエチレン粉体ライニング鋼管よりも厚肉であるた
め、ライニング鋼管16は筒状部15を縮径しながら、
ライニング鋼管16の面取り16cの隙間に合成樹脂製
リング18の充填壁18aが圧着されて延伸し、確実に
シール性を発揮する。図6に示す合成樹脂製リング18
は、図4に示す実施例と同様の作用効果を発揮する。
【0018】図5は本発明における管端防食構造の他例
を示したものであり、合成樹脂製リング18のライニン
グ鋼管16の挿入側にグリース状防食シール剤20を塗
布したものである。このシール剤20を塗布することに
より、ライニング鋼管16のねじ込みが浅い場合でも、
ライニング鋼管16の端面にシール剤20を付着させる
と、防錆効果が得られ、赤水を確実に防止することがで
きる。
【0019】また、合成樹脂製リング18は、その断面
L字状部分にグリス等のシール剤20を塗布することが
可能になるため、ライニング鋼管16のねじ込み深さの
大小の違いにかかわらず、シール剤20をライニング鋼
管16の端面に均一に付着させることも可能になった。
【0020】上記の実施例は、ゲートバルブの例を説明
したが、これに限定されることなく、その他の各種のバ
ルブ、又は管継手或はストレーナなどの被接続体に広く
適用され、その適用流体も給水、給湯などの流体に広く
用いることが可能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における防
食管端構造は、合成樹脂製リングがライニング鋼管の内
面と筒状コアの外面の隙間にくい込んだ後に、ねじ込ま
れても、捩れたり切れたりすることなく、隙間の圧着度
に応じて延伸し、隙間を充填することによりシール性を
十分に発揮して赤水を確実に防止することができる等の
効果がある。また、合成樹脂製リングの挿入側にグリス
を塗布することによりねじ込みが浅い場合でも管端面に
均一にグリスが付着して防錆効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における管端防食構造の接続直前の状態
の一例を示す縦断面図である。
【図2】図1に示した管端防食構造の接続後の状態を示
した縦断面図である。
【図3】図2のa部拡大詳細図である。
【図4】図1における合成樹脂製リングを示した斜視図
である。
【図5】本発明における管端防食構造の接続直前の状態
の他例を示す縦断面図である。
【図6】合成樹脂製リングの他例を示した断面図であ
る。
【図7】防食管継手の従来例を示す部分断面図である。
【図8】防食管継手の従来例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
11 被接続体 12 接続部 13 めねじ 14 合成樹脂層 15 筒状体 16 ライニング鋼管 17 おねじ 18 合成樹脂製リング 19 空間 20 シール剤 21 隙間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブ、管継手、ストレーナなどの被接
    続体の接続部にめねじを設け、このめねじの奥部に合成
    樹脂層を一体に設け、この合成樹脂層には、接続挿入側
    に向かって筒状部を突出させ、めねじと筒状部の間にお
    ねじを有するライニング鋼管をねじ込んで接続する管端
    防食構造において、前記筒状部の外周にフィルム状の合
    成樹脂製リングを装着し、前記ライニング鋼管をねじ込
    んだ際に、ライニング鋼管の内面と筒状部の外面の隙間
    の圧着度に応じて前記合成樹脂製リングを延伸させて当
    該隙間を充填することによりシール性を発揮するように
    したことを特徴とする管端防食構造。
  2. 【請求項2】 上記の合成樹脂製リングを、断面略L字
    形状に形成した請求項1記載の管端防食構造。
  3. 【請求項3】 上記の合成樹脂製リングの一端に突起部
    を形成した請求項1記載の管端防食構造。
  4. 【請求項4】 上記の合成樹脂製リングのライニング鋼
    管挿入側にグリース状防食シール剤を塗布した請求項1
    乃至3の何れかに記載の管端防食構造。
  5. 【請求項5】 上記の合成樹脂製リングは、PP、P
    E、PTFEなどの延伸性、柔軟性を有した材質である
    請求項1乃至4の何れかに記載の管端防食構造。
JP7346934A 1995-12-14 1995-12-14 管端防食構造 Pending JPH09166267A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7346934A JPH09166267A (ja) 1995-12-14 1995-12-14 管端防食構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7346934A JPH09166267A (ja) 1995-12-14 1995-12-14 管端防食構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09166267A true JPH09166267A (ja) 1997-06-24

Family

ID=18386813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7346934A Pending JPH09166267A (ja) 1995-12-14 1995-12-14 管端防食構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09166267A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108458173A (zh) * 2017-02-20 2018-08-28 新昌县广远管业有限公司 内衬不锈钢复合钢管的螺纹连接结构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108458173A (zh) * 2017-02-20 2018-08-28 新昌县广远管业有限公司 内衬不锈钢复合钢管的螺纹连接结构
CN108458173B (zh) * 2017-02-20 2024-03-15 新昌县广远管业有限公司 内衬不锈钢复合钢管的螺纹连接结构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4296950A (en) Corrosion resistant pipe joint
JPH0637953B2 (ja) 管 継 手
JPH09166267A (ja) 管端防食構造
JP3069838B2 (ja) 管端防食構造
JPH0710150Y2 (ja) 防食管継手
JP2521803Y2 (ja) 防食管継手
JP2866782B2 (ja) 防食管継手
JPH044389A (ja) 管継手構造
JP3106386B2 (ja) 管端防食コア
JPH0343509Y2 (ja)
JP3106381B2 (ja) 管端防食構造
JPH0714715Y2 (ja) 管接続部品
JPS645176Y2 (ja)
JPS6228592A (ja) 管継手シ−ル工法及びシ−ル材
JP3307998B2 (ja) 防食管継手
JPH078943Y2 (ja) 管継手
JPH0614675U (ja) 差し込み式管継手
JP2573736Y2 (ja) 管継手
JPH03288089A (ja) 管継手
JP2577540Y2 (ja) 管端防食構造
JP2524291Y2 (ja) ねじ込み式管継手
JPH0533885A (ja) 管継手
JP2914700B2 (ja) 管継手
JPH0533886A (ja) 管継手
JPH0854087A (ja) メカニカル形管継手