JPH06182971A - パッド印刷機と印刷方法 - Google Patents

パッド印刷機と印刷方法

Info

Publication number
JPH06182971A
JPH06182971A JP5189938A JP18993893A JPH06182971A JP H06182971 A JPH06182971 A JP H06182971A JP 5189938 A JP5189938 A JP 5189938A JP 18993893 A JP18993893 A JP 18993893A JP H06182971 A JPH06182971 A JP H06182971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pad
printing plate
ink fountain
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5189938A
Other languages
English (en)
Inventor
Lawrence E Ii Drew
イー・ ドリュー ザ セカンド ローレンス
Mark C Viklund
シー. ヴィクランド マーク
Richard H Frye
エイチ. フレイ リチャード
Charles F Gibson
エフ. ギブソン チャールズ
Barry S Shonbeck
エス. ションベック バリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Markem Imaje Corp
Original Assignee
Markem Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Markem Corp filed Critical Markem Corp
Publication of JPH06182971A publication Critical patent/JPH06182971A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F17/00Printing apparatus or machines of special types or for particular purposes, not otherwise provided for
    • B41F17/001Pad printing apparatus or machines

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パッドと印刷板とを独立に駆動する駆動組部
品を制御して、広い操作範囲で精度の高い印刷制御を行
うのが目的である。またインク・調節縁交換が容易で安
価でありインクばらまきの危険性のないインク供給部品
の提供も目的の1つである。 【構成】 パッドを取外し可能に保持するパッド保持器
と、印刷板を取外し可能に保持する印刷板保持器と、パ
ッドと印刷板を独立に駆動する駆動組部品と、彫刻版に
インクを供給する、インク壷、インク壷保持器、クラン
ピング組部品を備えるインク供給組部品と、工程制御に
使うパラメータ入力用のユーザインタフェースと、各駆
動組部品の駆動制御を行うモータ制御装置と、印刷サイ
クルを制御する中央制御装置とを備える。予測と実測の
動作時間比較により、動的チューニング制御を行う。 【効果】 目的を達成できるパッド印刷機の提供が可能
になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は彫刻印刷板とシリコーン
ゴムあるいは類似の材料でできた変形可能なインク転写
パッドとを使用するパッド印刷機に係り、特に彫刻印刷
板と転写パッドとをそれぞれ独立に駆動制御する駆動制
御装置に関する。本発明はまた、彫刻印刷板の彫刻版領
域にインクを供給する閉鎖型インク溜式のインク供給組
部品に係る。
【0002】
【従来の技術】パッド転写印刷の典型は、インクで描か
れた影像を彫刻印刷板の彫刻版から弾性を有するインク
転写パッドに吸い上げて印刷対象物表面に転写すること
である。通常転写パッドはシリコーンゴムによって作ら
れる。シリコーンゴムの表面特性にはインクが転写パッ
ドから容易に解放されて被印刷物表面に付着できること
がある。この転写パッドは典型的には印刷中伸縮自在に
変形でき、平らな表面以外でも実質どのように持ち上が
っている、あるいはでこぼこの形状をした表面でも印刷
が可能である。
【0003】パッド転写工程を使った種々なタイプの自
動印刷機械が開発されて来た。これらの機械は典型的に
は、彫刻印刷板を有しており、この彫刻印刷板は、その
彫刻版にインク供給組部品によりインクを供給するイン
ク供給位置と、インクの付いた彫刻版とシリコーン転写
パッドが接触する筈の接触位置との間を往復する。転写
パッドは典型的には彫刻印刷板と印刷対象物表面との間
を渡り歩く。通常、彫刻印刷板と転写パッドとの同期移
動のために共用駆動システムが準備される。駆動システ
ムは典型的には彫刻印刷板と転写パッドとに機械的にリ
ンクする結合を備え、その結果としてこれらの動きが主
従関係あるいは同期関係を保つことになる。 開放型お
よび閉鎖型のインク溜付インク供給組部品の両方が知ら
れており、これらがパッド転写印刷機に使われるかも知
れない。開放型インク溜式インク供給組部品ではインク
が典型的には開放トラフあるいはインク溜に保持され
る。彫刻印刷板の彫刻版にはブラシ、スプレッダ羽根、
ワイヤアプリケータあるいはその同類のよすな手段でト
ラフあるいはインク溜からのインクが加えられ、それに
よって彫刻版にインクが満たされる。それから調節羽根
あるいは他のタイプの拭き取りまたは削り落し装置が彫
刻印刷板の過剰インクの除去に使用され、その結果イン
クは印刷されるべき挿絵説明文規定溝またはくぼみの中
にだけ残留することになる。
【0004】閉鎖型インク溜式インク供給組部品では、
インク溜がひっくり返され、彫刻印刷板がインク供給組
部品の下に配されることになるかも知れない。その結果
彫刻印刷板がインク溜の中にインクを保持することにな
る。彫刻印刷板の彫刻で描かれた画像即ち彫刻版がイン
ク溜の下を移動するときインクが彫刻版を満たす。閉鎖
型インク溜式インク供給組部品は典型的には、彫刻印刷
板がインク供給組部品の下を移動するときに彫刻印刷板
から過剰インクを削り落す調節縁を備える。ある閉鎖型
インク溜式インク供給組部品の調節縁はひっくり返され
たインク溜に付着して備えられる。さらに、インク供給
組部品は通常インク溜に圧力を加えるためのバイアス手
段を備え、これによりインク溜が彫刻印刷板に対向して
しっかりと保持されて調節縁が彫刻印刷板の過剰インク
を効果的に削り落し得ることになる。一つのよく知られ
たインク供給組部品では、調節縁を保有するインク保持
用インク溜が自身に彫刻印刷板へ向かうバイアス圧力を
掛けるためのコンポーネントを備えている。さらにこの
インク溜は自身にインクを注入してその外へインクを供
給するコンポーネントと、自身をパッド印刷機に組付け
るための結合装置とを備える。もう一つ別のよく知られ
たインク供給組部品では、インク溜がパッド印刷機に組
込まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような転写パッド
と彫刻印刷板との共用駆動システムは、転写パッドの動
きと彫刻印刷板の動きとを調整する助けになるかも知れ
ないが、このような主従システムは、パッド印刷の工程
最適化を容易に可能にするものでもないし、印刷サイク
ルの数多くの変形を可能にするものでもない。駆動シス
テム操作上の調整は、必然的に転写パッドと彫刻印刷板
との両方の動きに影響を与えることになり、この結果、
従来型の駆動システムは、典型的には操作範囲に関して
大きな制約を受けることになるであろう。さらに、これ
らの駆動システムは、典型的には非常に高度な精度を提
供し得ない。
【0006】従来の開放型インク溜式インク供給組部品
は云うに及ばず、従来の閉鎖型インク溜式インク供給組
部品は、典型的には比較的複雑な構造を有しており、そ
れ故に組部品製造や組部品交換に出費が嵩む可能性が高
かった。したがって、調節縁が摩耗して、これらのイン
ク溜のどれかを交換する必要が生じた場合、必要付属品
全部を含む新品インク溜の製造コストが比較的高い可能
性が強い。さらに、コンポーネントの数やインク溜の典
型的なパッド印刷機への取付け方法のせいで、インクの
種類あるいは色を変える工程が、たまたまインク溜の取
外し、清浄化、インク充填、パッド印刷機への取付けの
際にインクのばらまきを極めて発生し易い状態になって
いる可能性がある。
【0007】本発明の目的は、パッド印刷機に転写パッ
ドと彫刻印刷板とをそれぞれ独立して駆動する駆動組部
品と制御装置とを備えさせ、広い操作範囲で精度の高い
印刷制御が行えるようにすることにある。
【0008】またさらなる本発明の目的は、インクまた
は調節縁の交換コストが嵩まず、しかもパッド印刷機へ
の取付け、取外しが容易で、その際生ずるインクのばら
まきの危険性の非常に少ないインク供給組部品を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明により、インク転
写パッドを取外し可能に保持するパッド保持器と、彫刻
印刷板を取外し可能に保持する印刷板保持器とを備えた
パッド印刷機を提供する。パッド駆動組部品は、第1軸
沿いに転写パッドを駆動するようにパッド保持器と結合
される。別の印刷板駆動組部品は、第2軸沿いに彫刻印
刷板を駆動するように印刷板保持器と結合される。パッ
ド印刷機は彫刻印刷板の彫刻版にインクを供給するイン
ク供給組部品を備える。パッド印刷機には制御装置が内
蔵され、この制御装置がパッド駆動組部品と印刷板駆動
組部品とをそれぞれ独立して制御する。本発明の好適な
る実施例においては、パッド駆動組部品はパッド保持器
に結合する親ねじと、この親ねじを駆動するべく親ねじ
と結合するステッピングモータとを備え、印刷板駆動組
部品は印刷板保持器に結合する親ねじと、この親ねじを
駆動するべく親ねじと結合するステッピングモータとを
備える。
【0010】本発明の好適なる実施例において、制御シ
ステムはユーザインタフェースを含んでおり、これによ
り使用者は印刷操作関連の工程パラメータを登録するこ
とができる。このユーザインタフェースとパッド駆動組
部品と印刷板駆動組部品と通信する中央制御装置は、使
用者の入力の工程パラメータに従って駆動組部品を活性
化するような運転が可能である。
【0011】本発明はまた、パッド転写印刷の方法を提
供するが、この印刷方法は、要求する印刷サイクル関連
の工程パラメータを制御装置へ入力するステップと、工
程パラメータに従ってインク供給位置とインク移植位置
との間をグラビア印刷板が独立して往復移動するステッ
プと、工程パラメータに従ってインク受取り位置とイン
ク移植位置との間でインク転写パッドを独立に移動させ
るステップとを含んでいる。本発明の好適なる実施例に
おいて工程パラメータはグラビア印刷板とインク転写パ
ッドとの移動の速度と距離とを包含する。本発明はまた
パッド転写印刷サイクルの制御方法を包含するが、この
印刷サイクルは少なくとも1ステップのグラビア印刷板
の移動と少なくとも1ステップのインク転写パッドの移
動とを含んでいる。この制御方法は、要求する印刷サイ
クル関連の工程パラメータを制御装置へ入力するステッ
プと、工程パラメータに基づいたグラビア印刷板とイン
ク転写パッド各々の予測移動時間を計算するステップ
と、工程パラメータに従ってグラビア印刷板を移動させ
て実移動時間を測定するステップと、グラビア印刷板の
移動に必要な予測時間と実移動時間とを比較するステッ
プと、予測時間と実測時間の間の差が事前設定のしきい
値量を超える場合に印刷サイクル時間を調整するステッ
プとを包含する。
【0012】本発明はまた印刷板にインクを供給するイ
ンク供給組部品を備える。このインク供給組部品はイン
ク壷とインク壷保持器とを備えるが、このインク壷は一
面が開放させており、インク壷保持器はインク壷を受容
れる凹みを有している。このインク壷保持器には少なく
とも一個の磁石が用意される。インク壷はこの磁石の発
生する磁力によりインク壷保持器の凹みの中に取外し可
能に保持される。本発明の好適なる実施例において、イ
ンク壷は開口に隣接する調節縁を有している。他の1つ
の好適なる実施例においては、調節リングが用意されて
インク壷の中に取外し可能に配置されるが、そのリング
の縁はインク壷保持器から突き出ている。本発明の好適
なる実施例において、インク供給組部品はまた開放可能
に印刷機の中でインク壷保持器とインク壷とをクランプ
するクランピング組部品を包含する。クランピング組部
品はインク壷保持器に下向き圧力を加えるバネを備え
る。
【0013】
【作用】インク転写パッドは、パッド保持器に保持され
て第1軸(通常垂直軸)沿いにステッピングモータを使
って駆動される、親ねじを含むパッド駆動組部品により
往復運動をさせられる。彫刻印刷板は、印刷板保持器に
保持されて第2軸(通常水平軸)沿いにステッピングモ
ータを使って駆動される、親ねじを含む印刷板駆動組部
品により往復運動をさせられる。この両駆動組部品はそ
れぞれ独立に制御装置によって制御されて転写パッドお
よび彫刻印刷板を駆動するので、広範囲な種々な印刷サ
イクルから選ばれる最適印刷サイクルに順応する。彫刻
版にインクを供給するインク供給組部品は、彫刻印刷板
自身が蓋の役割を果たすべくその板上に配置されて一面
しかない開放面を彫刻印刷板に向けるインク壷と、取外
し可能に凹みの中にインク壷を収容して保持するインク
壷保持器と、パッド印刷機の中で解放可能にクランプし
てインク壷保持器に下向き圧力を加えるクランピング組
部品とを備える。インク壷を取外し可能に凹みの中に収
容する手段として磁石をインク壷保持器内に用意する。
通常磁石は凹みの周囲に配される磁石収容ポケット内に
保持される。インク壷がインク壷保持器の凹み内にある
とき、その凹みの外に突き出る調節縁を形成させるよう
に調節リムをインク壷に設けるか、あるいは調節リング
をインク壷の中に取外し可能に配置する。調節縁は彫刻
印刷板が移動するとき、彫刻版の溝の外に付着する過剰
なインクを除去してインク壷内に止める役割を果たす。
クランピング組部品は下向き圧力を発生させる手段とし
て少なくとも1個のバネを使用し、このバネと結合しか
つインク壷保持器に準備される溝と係合するピンを設け
た揺動リンクを備える。このバネ力はバネ保持装置の位
置調整によって変えられるようになっているが、インク
壷保持器の溝とピンとの係合を達成させたり解放したり
する機構はハンドルと組合わせた偏心カムによって構成
され、バネ力に抗してハンドルを廻わして揺動リンクを
揺動させ、前記ピン係合を外すようになっている。これ
によってインク供給組部品を容易に取付け取外しできる
ようにしてある。インク粘度調整用に加熱組部品の組合
せが可能にしてある。
【0014】制御装置は中央制御装置とモータ制御装置
とユーザインタフェースとを備え、使用者が要求する印
刷サイクルに関連する工程パラメータや動作パラメータ
をユーザインタフェースを介して中央制御装置に登録す
る。要求される印刷サイクルに合わせて彫刻版の溝にだ
けインクを供給させながら彫刻版が転写パッドの下の位
置に来るまで彫刻印刷板を移動させ、それから転写パッ
ドを下方に移動させて彫刻版に接触させ、インク影像を
移植してから転写パッドを引き揚げる。ここで彫刻印刷
板を引込めて彫刻版をインク供給位置に戻し、代りに印
刷対象物を転写パッドの下の位置に持ち込む。転写パッ
ドを印刷対象物に接する位置まで降下させてインク影像
を印刷対象物に移植し、転写パッドを再び引き揚げてか
ら製品を徹去する。このサイクルを繰返して印刷を行う
が、この各工程を制御するための工程パラメータには彫
刻印刷板の移動長、転写パッドの移動長、彫刻印刷板の
移動速度、転写パッドの移動速度、各移動工程間の滞留
時間を含ませる必要がある。中央制御装置は入力された
工程パラメータや動作パラメータを使って各移動動作の
予測時間を計算し、実際の印刷サイクルにおいて実測し
た移動時間と比較して差が予め決定してあるしきい値内
にない場合には、予測時間計算に採用した工程パラメー
タを調整し、さらに動作パラメータを動的にチューニン
グして要求されるサイクル時間にできるだけ近づけるよ
う最適化処理を実施する。この動的チューニングは、予
め蓄積された数種類の動作パラメータチューニングセッ
トの中の1セットを選んで実行する。各モータの駆動制
御は、中央制御装置からの指令により、各駆動組部品に
付属するモータ制御装置がそれぞれに実行する。
【0015】
【実施例】本発明の種々な目的、効果および斬新な特長
が図面を参照して以下の詳細な説明を読めばより速かに
理解されるであろう。全図面を通して同じ参照番号は同
じ部品を引用しているものと理解されたい。
【0016】図1は本発明によって製造されたパッド印
刷機10の好適な実施例を図解する。パッド印刷機10
は主枠12を包含し、主枠12はコンピュータ制御の駆
動システム14を支え、コンピュータ制御の駆動システ
ムはパッド保持器16(図1には図示していない)を動
かすためのもので、パッド保持器16がシリコーン製転
写パッド18を保持する。パッド印刷機10はまた、印
刷板保持器20を備え、印刷板保持器20は彫刻印刷板
22を保持する。主枠12の中にはインク供給組部品が
組込まれ、インク供給組部品は彫刻板22にインクを供
給するための取外し可能インク溜を包含する。主枠12
は、でき得れば金属鋳物であって欲しく、できれば主枠
の中に組込まれた部品を保護する取外し可能なカバーを
備えていて欲しい。解かり易くするため、このカバーは
どの図の中にも示していない。
【0017】以下にもっと詳しく説明するように、コン
ピュータ制御の駆動システム14は2つに分かれている
駆動組部品を包含し、この駆動組部品は独立にパッド保
持器16と印刷板保持器20とを駆動する。この駆動組
部品はそれぞれにステッピングモータ26,28を備
え、一つの制御システム(もっと後で詳細に論ずる)に
よって独立に制御される。転写パッド18は、方向矢印
30で示すように第1の軸、即ち本質的には垂直軸沿い
に駆動され、他方印刷板保持器20は、方向矢印32で
示すように第2の軸、即ち本質的には水平軸沿いに駆動
される。印刷板保持器20は、収縮位置と伸長位置との
間を移動し、収縮位置で印刷板保持器20は主枠12の
中に実質的に閉じ込められ、伸長位置で印刷板保持器2
0は主枠12からはみ出している。印刷板保持器20が
収縮位置にあるとき、印刷板保持器20で運搬される彫
刻印刷板22の彫像は、インク供給組部品の下に運び込
まれて彫刻版がインクで満たされる。印刷板保持器20
が伸長位置にあるとき、インクを供給された彫刻印刷板
22の彫刻版は転写パッド18の径路に整列するように
運び込まれる。
【0018】転写パッド18は持ち上げられた収縮位置
と押し下げられた伸長位置との間を移動する。その伸長
位置では、転写パッド18はインクの付いた彫刻印刷板
22かあるいは印刷対象物かに接触することになるであ
ろうが、どっちになるのかは転写パッド18の下にどっ
ちの要素が供給されるかによる。(後でより詳細に論ず
るけれども)通常動作においては、インクの付いた彫刻
印刷板22が転写パッド18の下に供給された場合、転
写パッド18はインクの付いた彫刻板に圧着接触するま
で押し下げられる。それから転写パッド18は接触を離
れ、それによって彫刻印刷板22からインクで描かれた
影像を持ち揚げる。続いて彫刻印刷板22が収縮位置ま
で引込められると印刷対象物が転写パッド18の下の位
置に供給できることになる。それから転写パッド18は
印刷対象物と接触するまで押し下げられてインクで描か
れた影像を印刷対象物に転写する。
【0019】図2乃至6はパッド保持器16と印刷板保
持器20とをそれぞれ駆動する2個の駆動組部品34,
88を図解する。図2乃至5を参照すると、パッド駆動
組部品34は、ステッピングモータ26と、ステッピン
グモータ26で駆動されるように接続された垂直方向に
伸びる親ねじ36と、パッド保持器16とを包含する。
パッド保持器16は、できればパッド支持ブロック38
と、インクを運ぶ転写パッド18が組込まれるパッド調
整ブロック40とを備えて欲しい。印刷される影像の大
きさやその影像を受け容れる印刷対象物の形によって種
々な大きさ、形、硬度を有する転写パッドが使用される
であろう。パッド保持器16はパッド調整ブロック40
の移動操作に使用可能な調整ねじ42を包含し、それに
よって転写パッド18は望ましい印刷操作に適した位置
に設置される。
【0020】パッド支持ブロック38は通常垂直に伸び
る2本の支持軸44の底にしっかりと留められる。垂直
伸長支持軸44は主枠12に設けられた穴46に差し込
まれる。ブッシング48は穴46の内面に沿って並び、
したがって垂直伸長支持軸44は穴46を通って上下に
スムースに移動可能になっている。垂直伸長支持軸44
の上端はボールナット取付ブラケット50にねじ付の留
め金具52によってしっかりと留められる。ボールナッ
ト取付ブラケット50には中央開口54が設けられてボ
ールナット56を受け止め、ボールナット56はねじ切
りによって垂直伸長親ねじ36の上に取付けられる。垂
直伸長親ねじ36ははすば歯車の歯58を備え、このは
すば歯車の歯58はボールナット56の中に協動ねじと
係合して垂直伸長親ねじ36が回転するときこの親ねじ
沿いにボールナット56が移動するような力を及ぼす。
【0021】垂直伸長親ねじ36は主枠12に設けられ
た穴60を通り抜ける。穴60の両端には上側フランジ
ベアリング62と下側フランジベアリング64とが配さ
れ、これらのベアリングが垂直伸長親ねじ36を支え、
この親ねじ36が穴60の中で自由に回転できるように
している。垂直伸長親ねじ36は主枠12の穴60の中
に収容される範囲でやや小さ目の直径を有する。この小
さ目の直径が段部66を形成し、この段部66が垂直伸
長親ねじ36の下降動作を阻止するように上側フランジ
ベアリング62に対向接触する面を提供する。垂直伸長
親ねじの下端はノッチドプーリ68に固定され、ノッチ
ドプーリが回わされると垂直伸長親ねじも回転する。ノ
ッチドプーリ68は垂直伸長親ねじ36の上昇動作を阻
止するように下側フランジベアリング64に対向接触す
る面70を備える。
【0022】ノッチドプーリ68は閉ループタイミング
ベルト72と結合され、タイミングベルト72はステッ
ピングモータ26と結合した駆動プーリ74の外周へと
伸びている。ステッピングモータ26はねじ付の留め金
具によって主枠12にしっかりと留られるモータ台76
に組付けられる。ステッピングモータ26は活性化され
ると駆動プーリ74を回わしてタイミングベルト72を
動かし、それによってノッチドプーリ68と垂直伸長親
ねじ36とを回転させる。垂直伸長親ねじ36が回転す
ると、はすば歯車の歯58はボールナット56の内蔵ね
じに交互作用を及ぼしてボールナット56を垂直伸長親
ねじ36沿いに動かす。ボールナット56が垂直伸長親
ねじ36沿いに動くにつれてボールナットがボールナッ
ト取付ブラケット50、垂直伸長支持軸44、およびパ
ッド保持器16を垂直方向に引張ることになる。
【0023】パッド保持器16は最も収縮した“待期”
位置に在ることを確認するために在来型の接触スイッチ
を備えるかも知れない。このようなセンサスイッチはパ
ッド支持ブロックから伸びる待期時翼板82と主枠12
に組付けられる待期時スイッチブロック84との形態を
採るかも知れない。パッド支持ブロック38が最収縮位
置にあるときは、待期時翼板82は待期時スイッチブロ
ック84と係合して制御システムと結合する回路を閉じ
る。
【0024】図6および図3乃至5を参照するが、印刷
板駆動組部品88はステッピングモータ28とステッピ
ングモータ28に結合する水平伸長親ねじ90と印刷板
保持器20とを包含する。印刷板保持器20は主枠12
の取外し可能底部92に滑入して組込まれる。印刷板保
持器20は一般的には平坦な部品要素94を備えてその
部品要素に一対の直線軸受96を配すると共に、平坦部
品要素94の上面に取付けた印刷板ガイド98を備え
る。印刷板ガイド98と印刷板保持器20の前面に組付
けられた側面バネ100とが彫刻印刷板22を印刷板保
持器20の上面に適切に並べて保持する働きをする。一
対の補助直線軸受102はそれぞれの脚104に組付け
られ、脚104は主枠12の取外し可能底部92の側部
106の中に形成されている。図5に示すようにボール
ベアリング108が直線軸受96と102との間に配置
される。直線軸受96と102とは主枠12の取外し可
能底部92の側部106の間で印刷板保持器20を支え
る手助けをしていると同時に、印刷板保持器20を一般
には水平方向に滑動可能ならしめている。
【0025】印刷板保持器20の一端にはボールナット
取付ブラケット110がボルト締めされており、ボール
ナット取付ブラケット110は開口112を有してその
中にボールナット114を組込んでいる。ボールナット
114は水平伸長親ねじ90にねじ結合される。水平伸
長親ねじ90は、パッド保持器16対応の垂直伸長親ね
じ36の主枠12への組付けと同様な方法で主枠12に
組付けられる。特に、水平伸長親ねじ90は、穴116
を貫通する部分の直径を小さくしてあり、穴116は主
枠12の一部を構成する支持ブラケット118の中に設
けられている。穴116の両側に配された2個のフラン
ジベアリング120,122は水平伸長親ねじ90を支
え、この親ねじが穴116の中で自由に回転できるよう
にしている。水平伸長親ねじ90の反対側の端はノッチ
ドプーリ124にしっかりと固定するように留められて
おり、ノッチドプーリ124は側面126を有する。ノ
ッチドプーリ124の側面126と水平伸長親ねじ90
上の縮小直径部に形成される段部128とがそれぞれフ
ランジベアリング120,122に係合し、それによっ
て水平伸長親ねじ90の横方向の動きを抑えている。
【0026】ノッチドプーリ124の外周には閉ループ
タイミングベルト130が伸び、このタイミングベルト
130はまたステッピングモータ28に結合し、駆動さ
れる駆動プーリ132の外周へも伸びている。ステッピ
ングモータ28の活性化により水平伸長親ねじ90が廻
わされ、この親ねじのはすば歯車の歯134は、ボール
ナット114の中の内蔵ねじ部と係合してボールナット
114を水平伸長親ねじ90沿いに水平方向に移動させ
る。ボールナット114が水平伸長親ねじ沿いに移動す
るにつれてボールナット114はボールナット取付ブラ
ケット110と印刷板保持器20とを水平方向に引張る
ことになる。
【0027】パッド保持器16の場合と同様に、印刷板
保持器20は最も収縮した“待期”位置に在ることを感
知するために在来型の接触スイッチを備えるかも知れな
い。翼板とブロックの2者でセンサスイッチを構成する
待期時翼板138(図6)はボールナット取付ブラケッ
ト110に組付けられ、待期時スイッチブロック140
は主枠12に組付けられるかも知れない。印刷板保持器
20が収縮位置に在るとき、待期時翼板138は待期時
スイッチブロック140と係合して回路を閉じ、印刷板
保持器20が収縮位置に在ると云う信号を発生させる。
【0028】親ねじとステッピングモータの組合せによ
ってパッド保持器および印刷板保持器の極めて正確な位
置取りが可能になる。駆動組部品34,88のステッピ
ングモータ26,28と親ねじ36,90とは従来型の
設計でもよい。適合するステッピングモータの一例に
は、カルフォルニア州スコッツバレー(Scotts Valle
y,California)のアプライドモーションプロダクト社
(Applied Motion Products,Inc.)から入手可能
なステッピングモータ、モデル番号5023−149が
ある。このステッピングモータは約0.1kg-m(140o
z-in)の保持トルクを有し、1回転当り200ステップ
が可能である。親ねじに適切なピッチは、凡そ0.79
山/cm(2山/in)で、これはそれぞれの親ねじ1回転
当り約1.27cm(1/2 in)だけボールナットを動か
せる値である。ステッピングモータと親ねじとの間の伝
動装置は、できれば転写パッドあるいは彫刻印刷板のい
ずれかを1cm動かすのにステッピングモータのステップ
数が約91.86になるようなサイズのものであって欲
しい。
【0029】上記のような親ねじ/ステッピングモータ
の組合せにより、ステッピングモータの動作繰り返しの
中での非累積性エラーの範囲は約3%になる。したがっ
て(非累積性の)直線エラーの精度は約3%×(1cm/
91.86ステップ)、即ち、約0.00033cmにな
る。この精度は少なくとも1マグニチュードのオーダの
もの、あるいは近年市場に出ている他の駆動システムよ
り大きいものである。
【0030】図7乃至14は本発明による彫刻印刷板の
彫刻領域にインクを供給するインク供給組部品150の
好適な実施例の図解である。インク供給組部品150は
インク壷152と、インク壷152を取外し可能に保持
するインク壷保持器154と、クランピング組部品15
6とを備える。クランピング組部品156はパッド印刷
機10の主枠12の中にインク壷保持器154およびイ
ンク壷152を取外し可能に保持し、後で更に説明する
ように、インク壷保持器154およびインク壷152に
調節力を作用させる。インク壷152はできれば浅い円
筒形要素部品であって欲しく、この要素部品は一面15
8が開いていて約47乃至50HRCの硬度にされた鋼
から構成されるのが望ましい。インク壷152は彫刻印
刷板22から過剰インクを掻き集める調節羽根の働きを
する機械仕上げの調節リム160を有する。インク壷は
インク壷を磁気で吸引できるような他の適当な材料から
構成されるかも知れないが、その材料は少なくとも調節
リム160の範囲では良好な調節縁を備えるのに充分な
固さを有するものにする。
【0031】インク壷保持器154は板状要素部品で、
インク壷152を受容れるための凹み162を有する。
インク壷152が凹み162内に置かれるとき、調節リ
ム160は少なくとも僅かはインク壷保持器154から
突き出ている。インク壷保持器の凹み162の周辺には
複数個の磁石収容ポケット164が配置され、その中に
複数個の磁石166が取外し可能に収容される。磁石1
66は磁石収容ポケット164の中に磁石保持リング1
68によって保持される。磁石収容ポケット164と磁
石166はできればインク壷凹み162とインク壷15
2とのある面からはインク壷保持器154上の反対側に
配置して欲しいもので、その結果磁石166はインク壷
152の中に保持されるインクからより遠くに隔絶され
ることになる。本明細書を通じての意味を明確にするた
め、磁石が配置されるインク壷保持器の面170をイン
ク壷保持器“上面”、インク壷凹み162が配置される
面172をインク壷保持器“底面”として引用すること
にする。インク壷保持器154はできればアルミあるい
はその他の適切な材料から構成されて欲しい。磁石収容
ポケット内に配される磁石166はできればインク壷1
52を引き付けるに充分な強さを持ち、別のクランプ装
置あるいは結合装置を必要とせずにインク壷152をイ
ンク壷凹み162の中に保持するものであって欲しい。
インク壷用穴174はインク壷152へのアクセスを容
易にするためインク壷保持器154の上面170に設け
られてもよい。一度インク壷152がインク壷凹み内に
設置されると鋼の磁気特性の故にインク壷152は磁化
される。磁石166はできればインク壷保持器154か
ら取外し可能であって欲しいけれども、磁石166をイ
ンク壷保持器内に固定的に埋込むことも可能であろう。
さらに、4個の別々の磁石166と磁石収容ポケット1
64とが図示されているけれども、もっと多いあるいは
少ない数の磁石を使用し、インク壷保持器の中あるいは
表面上のもっと異なった位置に配置してもよいであろ
う。例えば1個の磁石をインク壷の真後のインク壷保持
器上面170に配置することが可能であろう。
【0032】磁石166はインク壷保持器154の凹み
162の中にインク壷152を保持することに加えて、
インクを受ける彫刻された挿絵説明文または画像を有す
る彫刻印刷板22とインク壷152との係合状態保持の
役割を果たす。彫刻印刷板22は、できれば磁石166
および磁化されたインク壷152に引き付けられる材料
から成り、エッチングで彫刻された画像を備えて欲し
い。磁気吸引力の故に、彫刻印刷板22はインク壷15
2の調節リム160に対抗してしっかりと保持され、イ
ンク壷152と彫刻印刷板22とがインクを保持するた
めの閉鎖型インク溜を形成することになる。磁石166
で創生される磁気吸引力は、できればインク壷152が
彫刻印刷板22とシーリング接触を保持するに充分な強
さを有して、インクがインク溜から流出し得ないもので
あって欲しい。インク壷152を一杯にするため、イン
ク壷152はできればインク壷保持器底面172が上向
きになるようにインク壷凹み162の中に配置してから
インクを満して欲しい。それから彫刻印刷板22をイン
ク壷152に被せるように置き、それによってインク壷
152のシーリングが閉じられるようになるであろう。
【0033】図6を参照して、インク壷152、インク
壷保持器154、および彫刻印刷板22はそれからは1
ユニット182として動かされパッド印刷機10の内部
に配置される。インク壷の調整リム160のインク壷保
持器154からのはみ出しにより、インク壷保持器15
4は彫刻印刷板22とは接触しない。このことが印刷中
の彫刻印刷板22のインク壷152の下部出入移動時に
インク壷保持器154が彫刻印刷板22を傷付けないと
いう保証になっている。インク壷152中のインクを注
ぎ足したり取替えたりするためにユニット182がパッ
ド印刷機10から引き出され、インク壷152の内部が
曝されるように彫刻印刷板22がインク壷152との接
触を解除されるかも知れない。その代りの方法として別
のタイプのインクを保持するインク壷保持器、インク
壷、彫刻印刷板のユニットを在庫して、特殊タイプのイ
ンクが必要なときにはそれを検索して取出すことも可能
である。
【0034】図10を参照して、別の調節リング178
を用意することもあり得る。この調節リングはインク壷
152の中に取外し可能に配置される。調節リング17
8はできれば反対側に設けられた2個の調節縁179を
有して欲しい。1方の調節縁が摩耗したとき調節リング
178を取外して反対にすることが可能で、これによっ
て反対側の調節縁が調節縁として機能できる。このよう
にしてインク壷152の寿命を引伸ばすことが可能にな
る。
【0035】ユニット182がパッド印刷機10の中に
配置されるとき、彫刻印刷板22は印刷板保持器20の
上に配され、インク壷保持器154とインク壷152と
は更にクランピング組部品156によって彫刻印刷板2
2に押し付けられる。クランピング組部品156はイン
ク壷保持器154の対向面に設けられた前側溝184
(図8参照)と係合し一対のバネ188によって創出さ
れる下向き圧力を加える。バネ188の力はそれぞれの
揺動リンクとしてのピボットリンク190によってイン
ク壷保持器154に伝達される。ピボットリンク190
は一般にはL型形状を有して上腕192と下腕194と
からなる。他の側も同一であるという了解の下にクラン
ピング組部品156の片側だけを参照すると(図11参
照)、バネ188の一端は、取外し則能に揺動リンク1
90の上腕192から伸びているピン196に引掛けら
れている。バネ188の他端は取外し可能にピン198
に引掛けられ、ピン198は調整ブロック202の第1
端面200上に設けられる。
【0036】ガイドピン204は調整ブロック202の
向う側の第2端面206から突き出ていて、主枠12に
ボルト止めの支持板208の中に設けられた穴を貫通し
て滑入される。調整ブロック202の第2端面206は
また、ねじ切り穴210を有し調整ねじ212を受容れ
る。図示されているように、調整ねじ212は支持板2
08の穴を通り抜けて調整ブロック202のねじ切り穴
210の中にねじ込まれる。調整ねじ212を廻わすこ
とは調整ブロック202を支持板208の方へあるいは
離れる方向へ動かすことになり、それによってバネ18
8のバイアスを変えることになる。
【0037】ピボットリンク190は上腕192と下腕
194との実質的接合点の処でキャップ220を有する
肩付きねじ218によって側板216に回動自由に取付
けられている。ピボットリンク190の下腕194には
内向ピン222が付いている。この内向ピン222は、
インク壷保持器154がパッド印刷機10の中に配置さ
れるときインク壷保持器154の前側溝184と係合す
る。バネ188には、できれば矢印224が示す方向で
ピボットリンク190の上腕192に引張り力が働くよ
うなバイアスを加え、それによって、矢印226が示す
方向の下方に向けたバイアスが下腕194に加わるよう
になって欲しい。インク壷保持器154とインク壷15
2とがパッド印刷機10の中に配置されると、下方に向
けたバイアスが内向ピン222によってインク壷保持器
154に加えられる。下腕194の下方向バイアスの強
さは、調整ねじ212を廻わすことで変えられるであろ
う。調整ねじ212を廻わして調整ブロック202を支
持板208の方へ動かすと下腕194の下方向バイアス
は増大する。後側溝186はインク壷保持器とインク壷
がパッド印刷機の中に配置されるときにクリアランスを
提供するためインク壷保持器上に設けられるかも知れな
い。
【0038】クランピング組部品156は2個のディス
クまたはカム230を備えてそれぞれがピボットリンク
190の1つ1つに対応する。そしてディスク230は
偏心軸232に偏心するように取付けられ、偏心軸23
2の円運動を前後進運動に変換する偏心輪を形成する。
偏心軸両端は主枠12に回動自由に取付けられ、その一
端234はまた偏心ハンドル236に取付けられ、偏心
ハンドル236は偏心軸232とディスク230とを廻
わすよう操作されるかも知れない。偏心ハンドル236
は図11に示すクランピング位置へと移動するかも知れ
ず、それによってインク壷保持器154とインク壷15
2とはパッド印刷機10の中でしっかりと保持される。
また偏心ハンドル236は図12に示す解放位置へと移
動するかも知れず、それによってクランピング組部品1
56はも早やインク壷保持器154とインク壷152と
に圧力を及ぼさなくなり、その結果インク壷152とイ
ンク壷保持器154とが取去られるであろう。偏心ハン
ドル236がクランピング位置(図11)にあるときデ
ィスク230は廻わされるが、ピボットリンク190の
上腕192とは接触しない。その結果上腕192はバネ
188で前方に引張られ、それによって下腕194がイ
ンク壷保持器154の上面に下向きの圧力を及ぼすこと
になる。偏心ハンドル236が解放位置(図12)にあ
るとき偏心軸232が回転してディスク230がそれぞ
れのピボットリンク190の上腕192と接触するよう
になると、上腕192は後方に揺動し下腕194は上方
に揺動して内向ピン222がも早やインク壷保持器15
4の前側溝184と係合しなくなり、インク壷保持器1
54は引出し可能となる。
【0039】インク壷保持器154、インク壷152お
よび彫刻印刷板22がパッド印刷機10の中に設置され
る前に、偏心ハンドル236はその解放位置に動かさ
れ、その結果ピボットリンク190の下腕194は持ち
上げられる。インク壷保持器154はそれからパッド印
刷機10の中へ滑入され、その結果前側溝184が内向
ピン222の下に配置されることになるかも知れない。
偏心ハンドル236はそれからそのクランピング位置に
移動され、内向ピン22がバネ188の力の影響下でイ
ンク壷保持器154を下向方向に押し付けることになる
であろう。クランピング組部品156による圧力を充分
に大きくして、彫刻印刷板22がインク壷152を通り
過ぎて引出されるときインク壷の調整リム160が彫刻
印刷板22のインクを適度に調整できるようになってい
るべきである。
【0040】クランピング組部品156は一対の安全つ
かみ240を備えるが、この安全つかみはそれぞれの側
板216に自由に取付けられる。安全つかみ240は、
インク壷152とインク壷保持器154とがパッド印刷
機10から引き抜かれてから偏心ハンドル236が偶々
そのクランピング位置に移動させられるときにピボット
リンク190の下腕194がバネ188の力で下に落
ち、ひっとしたら印刷板保持器20を叩くことになるか
も知れないのを阻止している。それぞれの安全つかみ2
40は一般には“L”型形状をしていて外向ピン242
を有しているが、この外向ピン242は、それぞれのピ
ボットリンク190上に備えられた溝244と係合する
よう片側の面から外方へ伸びている。インク壷保持器1
54がパッド印刷機10の中に設置されているとき、イ
ンク壷保持器上面170は安全つかみ240の一端を押
し上げ、それによって外向ピン242と溝244とが係
合しないようになっている。しかしながら、インク壷保
持器154が取去られると、安全つかみ240の重量は
上記の安全つかみ240の一端を下方に押し下げ、それ
によって外向ピン242がピボットリンク190の中に
備えられた溝244の中に入ってしまうようになる。イ
ンク壷保持器154がパッド印刷機10から引き抜かれ
た後で偏心ハンドル236をそのクランピング位置に動
かさなければならない場合、外向ピン242はピボット
リンク190がバネ188の影響でさらに回転し、それ
によって印刷板保持器20あるいは同保持器上配置の彫
刻印刷板22と接触し、ことによってはそれを駄目にし
てしまうかも知れないのを阻止する。安全つかみ240
はまたピボットリンク190の一方が(以下で論ずる)
センサスイッチを活性化させそれによってインク壷保持
器154が存在するとの誤信号を送信するのをも阻止す
る。
【0041】図13および14に示すように、スイッチ
翼板248がピボットリンク190の一方の上腕192
に取付けられており、このスイッチ翼板248はインク
溜定位置センサスイッチ250に近接するとブロックス
イッチ250を活性化させる。スイッチ翼板248はピ
ボットリンク190がクランピング位置に至るまで回転
するときインク溜定位置センサスイッチ250とスイッ
チング接触に持ち込まれる。そこでインク溜定位置セン
サスイッチ250はインク壷保持器154が定位置でク
ランプされている合図の信号を制御システムに送信す
る。
【0042】本発明によるインク供給組部品150は在
来型のインク供給組部品に対していくつかの利点を有し
ている。インク壷152、インク壷保持器154および
彫刻印刷板22はインクをこぼすことなくユニットとし
てパッド印刷機10から容易に取外し可能である。イン
ク壷へのアクセスを可能する位置までパッド印刷機10
を動かす必要もなく、インク壷に追加インクまたは他の
種類のインクを注ぎ足すことも可能である。加えて、イ
ンク壷152はインク壷保持器154およびクランピン
グ組部品156から分離されるので、調節縁が破損また
は摩耗したときの交換コストは明らかに低減されるであ
ろう。
【0043】図11乃至13に示すように、インク供給
組部品150はインク壷152の中に保持されたインク
の加熱用に加熱組部品あるいはヒータ組部品260の設
置を選択できる。インクの加熱によりインクの粘度が下
がり、インクをより早く彫刻印刷板22のエッチング領
域に流し込むことができるかも知れない。エッチング領
域へのインクの充満が早ければ早い程、彫刻印刷板22
がインク壷152の下に置かれてからの必要滞留時間が
より短かくて済む。
【0044】ヒータ組部品260はヒータ板262とヒ
ータ支持板264とを備え、これらはピボットリンク1
90の下腕194にソケットねじ266と圧縮バネ26
8によって取付けられる。インク壷152とインク壷保
持器154とがパッド印刷機10の中に設置されると、
ヒータ板262はインク壷保持器154の上面を覆うと
ころまで伸びる。ヒータ板262は、偏心ハンドル23
6がクランピング位置に移動しピボットリンク190の
下腕194が前側溝184と係合するとき、インク壷保
持器154と接触するようになる。ヒータ支持板264
にはサーモスタット270が取付けられていて、このサ
ーモスタット270がヒータ板262の熱暴走を保護す
るサーマルスイッチとして機能する。温度探査器272
ができればインク溜の温度測定用に備えられて欲しい。
彫刻印刷板22のインク壷152との相対動作に伴う摩
擦熱がインク溜のインク温度を上げ得るので、或る動作
期間に対してはある時点以後のヒータ組部品260によ
る加熱が必要なくなるかも知れない。ヒータ組部品の活
性化はできれば以下に述べる制御システムで制御される
ものであって欲しい。
【0045】本発明による制御システムは、印刷工程に
関する数多くの種々な工程パラメータの制御を使用者の
手でできるようにしてある。これらのパラメータは転写
パッドや彫刻印刷板の個々の動きの速度や長さを含んで
いるがこれに限定されるものではなく、転写パッドや彫
刻印刷板が動かずに保持されている時間長をも含んでい
る。工程パラメータはまた他の印刷パラメータ、例えば
印刷機械付属品の制御に関するパラメータをも含むかも
知れない。異なるタイプの転写パッド、インク、彫刻印
刷板、および印刷対象物は印刷作業最適化のために印刷
工程の調整を必要とするかも知れない。本制御システム
では、使用者は印刷パラメータの直接制御を余儀無くさ
れるが、最適印刷を提供するのに必要な調整を行うこと
ができるようになっている。以下で更に詳細説明される
ように、制御システムはまた印刷工程中のタイミングや
モータ負荷に偏差が生じた場合、印刷サイクル時間やス
テッピングモータの負荷マッチングを自動的に制御する
能力を有している。
【0046】図15乃至20を参照すれば、基本印刷サ
イクルはいくつかの動作あるいはステップに分割可能で
ある。印刷サイクルが始まる前は、転写パッドと彫刻印
刷板との両者が最収縮位置あるいは“待期”位置に移動
され、それぞれの待期センサが活性化される。それから
転写パッドと彫刻印刷板とは、使用者が待期位置を基準
にして規定する“休止”位置に移動されるが、この休止
位置は、印刷サイクル中に転写パッドと彫刻印刷板とが
移動するときの望みの収縮位置を記述するために規定す
るものである。多くの場合、転写パッドと彫刻印刷板と
を印刷サイクル中に最収縮位置まで戻すのは望ましくな
いであろう。
【0047】一度休止位置が確定した後は印刷サイクル
を開始できるであろう。以下が印刷サイクルの種々なス
テップである。即ち、 ステップ1:いくつかの発信可能なトリガ信号の中の1
つを受信した後で彫刻印刷板22は伸長位置に伸び、転
写パッド18が利用し得るインク画像275を生成す
る。(図15) ステップ2:転写パッド18は彫刻印刷板22の処まで
押し下げられ、インク画像の上に押し付けられる。(図
16) ステップ3:転写パッド18はインク−フィルム画像2
75を携えて休止位置に戻される。(図17) ステップ4:彫刻印刷板22はインク再供給のため休止
位置に戻される。(図18) ステップ5:転写パッド18は描画を行う印刷対象物の
表面を捕促するまで伸長され、印刷対象物の上にインク
−フィルム画像を堆積する。(図19) ステップ6:転写パッド18は次のサイクル開始の準備
のため休止位置に戻される。
【0048】滞留、即ち転写パッドまたは彫刻印刷板が
動作状態にない時間、はどのステップの後でも適用可能
である。
【0049】図21乃至32は本発明に従ってパッド印
刷機10の操作をする制御システムを図解する。図21
を参照して、制御システムは、一般には中央制御装置3
00と、この中央制御装置300からのコマンドに基づ
いてステッピングモータ26,28を独立に操作するモ
ータ制御装置302と、印刷サイクルあるいは印刷操作
に関する別々の工程パラメータの入力や修正を使用者が
行なうためのタッチ表示ユーザインタフェース304と
を備える。
【0050】中央制御装置300は、上記基本印刷サイ
クルの各ステップに関するモータ制御装置302へのコ
マンドを書いたり、モータ制御装置302からのデータ
を読み取ったりすることによって制御する。更に詳細な
説明を以下でするけれども、コマンドは、モータ制御装
置が例えば特定の距離に対して特定速度でステッピング
モータ26,28を廻わしたり、モータ操作を休止した
り、モータ制御装置の動作パラメータレジスタや動作プ
ロファイルテーブルのデータを読み取ったり、動作プロ
ファイルテーブルへの入力を書いたり、動作パラメータ
の値をセットしたりすると云ったタスクの実行指示をす
る。中央制御装置300がモータ制御装置302に送信
するかも知れないコマンドリストは、表1として後程準
備する。モータ制御装置302は、コマンドを受取る度
にそのコマンドの処理完了を示す応答信号を中央制御装
置300に返す。加えて、モータ制御装置302は何時
でも非同期の状況メッセージを準備することができる。
状況メッセージは、ステッピングモータ26,28の
(したがって転写パッドおよび彫刻印刷板の)位置、モ
ータの停動状態、および例えば事前設定値範囲を逸脱し
ているパラメータデータを含むコマンド信号対応のエラ
ーメッセージに関するものかも知れない。モータ制御装
置302が中央制御装置300に送るかも知れない応答
のより完全なリストは、表2として後程準備する。
【0051】モータ制御装置302の制御に加えて、中
央制御装置はまたタッチ表示ユーザインタフェース30
4とも連絡を取る。タッチ表示ユーザインタフェース3
04を介して使用者は、他の工程パラメータの中でも特
に印刷サイクルの中の各ステップに対する望みの印刷サ
イクルパラメータを直接規定することが可能である。こ
のパラメータは、例えばインク種類、採用する転写パッ
ドの大きさやタイプ、印刷するべき画像の大きさ、およ
び印刷対象物のタイプを基盤とするものかも知れない。
使用者が規定するかも知れない特殊の印刷サイクルパラ
メータは、図23に関連して後程論ずることとし、表8
として後程リストする。
【0052】図21および22を参照して、中央制御装
置300はできれば2枚のプリント回路板を備えて欲し
い。以後制御回路板318と称する第1のプリント回路
板は、後で更に詳細に述べるように、マイクロコントロ
ーラ320を含む測定および制御のハードウエアで構成
される。第2のプリント回路板は接続回路板322であ
るが、この接続回路板322は、マイクロコントローラ
320とモータ制御装置302との間のインタフェー
ス、タッチ表示ユーザインタフェース304、転写パッ
ドと彫刻印刷板との待期時スイッチ84,140、ヒー
タ組部品260、およびインク溜定位置センサスイッチ
250、並びにトリガ(“サイクル開始命令”)信号や
パラメータデータを受取るかも知れない相手としての外
部選択信号源とを備える。接続回路板322はできれば
少なくとも1個のシステム制御シリアルポート324を
備えて欲しく、システム制御シリアルポート324の例
には、マイクロコントローラ320を例えば外部のホス
トコントローラ335に繋ぐRS−232通信チャネル
のようなものが存在する。光隔離の、そして非隔離で局
部の、両方の入出力(I/O)ポート326を、できれ
ばトリガ入力信号伝達用および閉そく出力信号伝達用と
して備えて欲しい。追加のシリアル通信ポート328は
従来型の信号通信が中央制御装置と例えば一連の表示装
置341との間で発生する場合に対処する。
【0053】パッド印刷機10は多くの異ったモードの
運転や種々な信号源からのトリガ信号を受けるような運
転を行うかも知れない。例えば、パッド印刷機10は、
使用者が手でパッド印刷機10に印刷対象物を供給する
ような形で単独モードで運転するかも知れない。このモ
ードでの中央制御装置に対する望ましいインタフェース
は、非連合形の停止スイッチあるいはトリガ信号送信用
の接続回路板322の入出力ポート326に接続される
別の外部スイッチである。代りの方式としては、印刷機
に印刷対象物を自動供給し、RS232通信チャネルあ
るいは光隔離外部制御線を介してトリガ信号を送信する
自動操作装置にパッド印刷機10が直接結合される場合
があり得るであろう。更に別の応用例としては、パッド
印刷機10が大システム、例えば外部ホスト制御装置の
制御の下にある多重印刷機システムの一部として作られ
る場合があり得るであろう。システム制御シリアルポー
ト324を介してのこの外部ホスト制御装置は、必要な
トリガ信号と同時に入力印刷サイクルパラメータを提供
し得るが、この送信がない場合にはタッチ表示ユーザイ
ンタフェース304を介して中央制御装置300に送信
されるかも知れない。トリガ信号はタッチ表示ユーザイ
ンタフェース304の選択キーを運転員が押すことによ
って、あるいは外部スイッチによっても生成されるかも
知れない。接続回路板322はまた、多くのパッド印刷
の応用例の中で使われる継電器閉成をも調節し得る。こ
れらの応用例における閉そく/準備完了およびサイクル
時計のような状況信号はトリガ信号の受信に対して中央
制御装置から外部装置に返送し得るけれども、その他に
も中央制御装置が接続回路板を経由して他の信号を送信
できるようなプログラムを可能にしてある。
【0054】制御回路板318上のマイクロコントロー
ラ320はできればカルフォルニア州サンタクララ(S
anta Clara,California)のインテル社(Intel Co
rporation)から入手可能なマイクロプロセッサインテ
ル80186であって欲しいけれども、操作上同等なプ
ロセッサなら使用可能である。マイクロコントローラ3
20は読み取り専用メモリ(ROM)330とランダム
アクセスメモリ(RAM)332と結ばれる。マイクロ
コントローラ320は、接続回路板322経由で受信す
る数多くの信号を処理してモータ制御装置302にコマ
ンド信号を送信するようプログラムされている。
【0055】できればモータ制御装置302は、ステッ
ピングモータの転流にステッピングモータ永久磁石が固
定子巻線通過時に誘起する逆起電力(back-EMF)を
利用するタイプのものであって欲しい。逆起電力はモー
タの有効な運転速度範囲内での回転子位置の正確な指示
を提供する。単一ステッピングモータの運転制御に対す
るこのタイプのモータ制御装置はカルフォルニア州ラン
チョカカモンガ(Rancho Cucamonga,California)
のマグノンエンジニアリング社(Magnon Engineerin
g,Inc.)からマグノン部品番号10600として入
手可能である。このモータ制御装置の更なる詳細は19
79年1月23日付のケニヨンM.キング(Kenyon
M.King)氏の米国特許第4,136,308号公報
“ステッピングモータ制御”および1983年5月3日
付の再発行特許として再発行された米国特許第31,2
29号公報にあるが、この両特許公報はここに引用する
ことにより関連していることを明示しておく。本発明に
よるモータ制御装置はできれば米国特許第4,136,3
08号公報に開示されたものと同様であって欲しいが、
それぞれのステッピングモータに対して1個以上の制御
回路を備えるよう改変されて欲しい。加えてモータ制御
装置302はできればより進歩したマイクロプロセッサ
を使用して欲しい。図21を引用して、モータ制御装置
302はできればモータ制御ロジックボード336とモ
ータ電源ボード338とを備えて欲しい。できればモー
タ制御ロジックボード336は(できればテキサス州オ
ースチン(Austin,Texas)のモートローラ半導体製
造会社(Motorola Semiconductor Products,In
c.)から入手可能なモートローラ部品番号MC68H
C11F1であって欲しいが)マイクロプロセッサ34
6とRAMと消去可能なプログラム可能読み取り専用メ
モリ(EPROM)とを含んで欲しいし、モータ電源ボ
ード338は1個以上のステッピングモータ制御用に逆
起電力転流回路を含んで欲しい。逆起電力転流回路は米
国特許第4,136,308号公報の中に開示されたもの
と同様であるが、それぞれのステッピングモータに対し
て別々の回路を備える。モータ電源ボード338はマグ
ノンエンジニアリング社から部品番号11703として
入手可能であり、モータ制御ロジックボード336マグ
ノン部品番号11700として入手可能である。モータ
制御装置302はまた2個の現場プログラム可能ゲート
アレイFPGA337,339を備え、1個のFPGA
337はモータ制御ロジックボード336と中央制御装
置300との間のインタフェースとして働き、1個のF
PGA339はモータ制御ロジックボード336とモー
タ電源ボード338との間のインタフェースとして働
く。FPGA337,339はテキサス州ヒューストン
(Houston,Texas)のテキサスインストルーメンツ社
(Texas Instruments,Inc.)からそれぞれ部品番
号TPC1010AFN−8068C,TPC1020
AFN−8068Cとして入手可能である。FPGA3
37は主要なモータ制御機能に影響力を及ぼすのに必要
なロジックを満たすようプログラムされ、一方FPGA
339はマイクロプロセッサ346と中央制御装置30
0との間の論理インタフェースを満たすと共にさほど重
要でないモータ制御機能を満たすようにプログラムされ
る。
【0056】モータ制御装置302は各モータチャネル
の別々の動作パラメータに対する多数のレジスタを包含
する。パラメータレジスタのリストは後程表3として見
られるであろう。いくつかのレジスタは(“RO”符号
で示す)読み取り専用のものであり、その一方で残余の
レジスタは中央制御装置300によってセットされ得る
ものとなっている。保持電流デューティサイクル、ジョ
グ保持電流デューティサイクル、保持時間、ジョグホー
ルド時間、ある特定モータの回り止めトルクと動作剛性
とを制御する保持周波数は、中央制御装置300によっ
てセットされるものである。最小、最大、起動のマスク
時間は、エネルギーを付与されたモータ相の切換えによ
って転流回路に生成される疑似信号から時々発生する悪
影響を最小にするための遅れ時間として使用される。停
動検出時間は、それ以上では停動条件になると仮定し得
る転流パルス間の許容最大期間である。基礎速度は(後
程論ずる)転流なしでの動きにおけるステップ率であ
り、一方最高速度は次の命令の転流を伴う動きに対して
用いられる要求速度である。クロスオーバスピードと最
大速度、単位時間、および勾配は後程論ずるモータ制御
装置の生成するランプテーブルに使用される。
【0057】モータ制御装置302はまた、多数の動作
プロファイルテーブルを蓄えるが、このプロファイルテ
ーブルは表5として後程リストする。これらのテーブル
は最初と(転流を伴わない)最後のステップ時間のテー
ブルを包含するが、このステップ時間テーブルは中央制
御装置300から入力される。ステッピングモータが起
動停止するときは、一般には逆起電力信号生成には遅過
ぎる回転速度にしかならない。したがって巻線に流れる
電力制御用の転流信号の発生が不可能である。最初と最
後のステップ時間テーブルは、できればモータの起動停
止に対してマイクロセカンドの適切なパルス系列を包含
して欲しい。これらのテーブルは実験的に決定して使用
者が入力し、モータ制御装置302が開ループモード即
ち転流を伴わないモードでのステッピングモータ動作時
には何時でも参照するものかも知れないものである。
【0058】マイクロプロセッサ346はランプ時間テ
ーブルとランプ距離テーブルとを計算するようにプログ
ラムする。モータ制御装置302はステッピングモータ
26,28の動作時にこれらのランプテーブルを参照す
る。ランプテーブルは本質的にはそれぞれのモータに対
する加速曲線を表わす。クロスオーバスピードと最大速
度とがランプテーブルの両極端を確定する。単位時間は
テーブル用の時間増加を提供し、使用者がこれをセット
し得る。勾配は連続単位時間に対する速度差の比率であ
る。ランプ距離テーブルは各テーブル登録におけるステ
ップ計数を含み、ランプ時間テーブルは各テーブルごと
の目標ステップ継続時間を含む。
【0059】このようにして、モータ制御装置はテーブ
ル内の単位時間登録で表わされる理想加速曲線上の付与
の点に対して、ランプ時間テーブルからの目標ステップ
継続時間と、このランプ時間テーブルのステップ継続時
間に対応ランプ距離テーブルからのステップ計数とを検
索するように表検索操作を実施することができる。モー
タ制御装置は、ステッピングモータ26,28がこれら
2個のランプテーブル中に規定される時間値内のステッ
プ数の実行をするように操作する。例えばステップ継続
時間とステップ計数とでは理想加速曲線上の一点に対し
ての表検索をモータ制御装置が行う。モータはステップ
継続時間とステップ計数に対応する軸動作を行うよう転
流操作が行われる。それから単位時間時計が、次のテー
ブルに規定されるステップ時間と計数とに従ったモータ
操作をモータ制御装置が行おうとする前に加増される。
モータの進みは、モータ相の逆起電力信号によって生成
される転流信号で測定される。モータ制御装置302は
初期化中および印刷サイクル中を通じて中央制御装置が
提供するコマンドおよびデータ信号の中の動作パラメー
タに従ってステッピングモータを操作する。印刷サイク
ルを満足させるべく中央制御装置とモータ制御装置との
間で伝送されるコマンドおよびデータ信号は、バイト幅
の数字コードとしてフォーマットされる。これらの信号
の流れは、できれば中央制御装置とモータ制御装置との
間の唯一のインタフェースであって欲しい。モータ制御
装置302は、中央制御装置に対する2アドレスライン
上の2バイトとして現れるよう形成される。第1アドレ
スバイトで指名されるモータ制御装置のメモリレジスタ
の読取り操作は、中央制御装置にモータ制御装置の内部
状態の情報と同時にインタフェース状態の状況情報とを
提供する。第2アドレスバイトを使うもう一つの読み取
り操作は、モータ制御装置から中央制御装置へのデータ
伝送となる。状況バイト中の1ビットは第1バイトが応
答の第1バイトなのか続流データの第1バイトなのかを
規定する。中央制御装置はまた、モータ制御装置にコマ
ンドを送信するために、第1アドレスバイト中に規定さ
れるモータ制御装置メモリアドレスへの書き込み操作を
実行し得る。第2アドレスバイト中に指定されるモータ
制御装置メモリレジスタを使った書き込み操作は、前に
送信したコマンドの援護をするデータの中央制御装置か
らモータ制御装置への送信になる。
【0060】中央制御装置で生成されモータ制御装置に
伝送されるコマンドは、コマンドバイトと0以上のパラ
メータバイトとを備える。コマンドバイトは例えば選択
されたモータを、したがってそれに関連した転写パッド
または彫刻印刷板をパラメータバイト中に規定する絶対
位置または相対位置まで移動させよ、そして指定の減速
度でモータを減速または停止させよ等の命令を与え得
る。種々なコマンドとパラメータとは表1および2のそ
れぞれの中に後程記載する。コマンド信号の受信によっ
てモータ制御器は表3にリストした多数の指定応答を生
成して中央制御装置に伝送し得る。モータ制御装置はで
きれば中央制御装置からコマンドを受取る度に、コマン
ドの実行完了を示す応答信号を返して欲しい。例えば、
モータ制御装置はコマンドを受取ったことを認識し、結
果データを送信し、同時にエラーメッセージを提供する
ことが可能であり、エラーメッセージの多くを表4にリ
ストする。モータ制御装置はまた、例えば軸移動コマン
ドの実施完了を示す非同期メッセージを動作中の何時で
も送信し得る。中央制御装置は、モータ制御装置の状況
レジスタの制御線の読取り/RDや中断要求/IRQを
監視し、パッド印刷機制御システムとモータ制御装置と
がお互からの信号に対する待ちに錠を掛けていないこと
保証するために書き込み制御線/WRを使ってコマンド
を送信する。
【0061】 表 1 コマンド数値 名 称 00 無操作 01 動作パラメータセット 02 休止 03 絶対位置へのモータ移動(ステップ#) 04 相対距離のモータ移動(ステップ#) 05 値の読取り 06 雑コマンド 00 制御プログラム再スタート 01 EEPROMのフォーマット作成 02 モータ下降傾斜と停止 03 緊急停止 04 EEPROMへモータ構造データの蓄積 05 EEPROMからモータ構造データ再蓄積 06 無限定前方回転 07 無限定逆回転 08 IRQ可能化 09 IRQ不能化 0A ランプテーブル再計算 07 テーブル登録書込み 08 テーブル記録読取り 表 2 応答数値 名 称 00 リセット完了 01 受領応答 02 休止完了 03 移動完了 04 テーブル登録 05 パラメータデータ 15 エラーメッセージ 表 3 動作パラメータレジスタ数値 名 称 00 基礎速度−開ループモードモータに対する起動速度。Min=100 Max=2000 Def=500 01 運転速度−モータ操作の運転速度。Min=100 Max=2000 Def=10000 02 減速ステップ(RO)−運転速度から基礎速度・停止へ減速の ステップ数 04 ステップサイズに基づくモータの現在位置 05 保持電流デューティサイクル。(0−100%) Min=0 Max=100 Def=0 06 休止タイマ−休止コマンドに対するタイマの現在状態、これは全モータ に対する同一レジスタなり。Min=0 Max=60000 Def=0 07 リミットスイッチ定義−高次ワードは前向制限を、低次ワードは逆向 制限を定義。各定義の高バイトはどの入力使用 かの定義マスクであり、低バイトはこれら入力 の極性定義である。
【0062】 08 単位時間−ランプテーブルの記録で表わされるマイクロセカンド数。
【0063】 Min=100 Max=15000 Def=1000 09 勾配−現在速度と最大最高速度間の差の百分率として定義。この百分率 は各ランプテーブル記録を構築するのに適用される。
【0064】 Min=1 Max=10 Def=6 0A 最大運転速度−ランプテーブルは運転速度がこの値に達するまで許容 されるように構築される。
【0065】 Min=2000 Max=20000 Def=15000 0B 最大マスク−マスク時間はこのマイクロセカンド数に制限される。
【0066】 Min=100 Max=32000 Def=500 0C 最小マスク−マスク時間は少なくともこのマイクロセカンド数になる。
【0067】 Min=10 Max=32000 Def=50 0D 起動マスク−閉ループモードに初めて入った時のマスク時間はこの マイクロセカンド数となる。
【0068】 Min=100 Max=32000 Def=500 0E クロスオーバスピード−開ループと閉ループ操作との間で制御が切換え られる速度。
【0069】 Min=100 Max=2000 Def=2000 0F 改訂#(RO)−本制御ROMの改訂番号。高バイトは大改訂用で最初 の全体出荷まではゼロ。第2バイトは1大改訂内で 上位適合可能範囲内の小修正と追加用。下2バイトは 将来出荷版ではサポートされないかも知れないような 特殊改訂用。
【0070】 10 マイクロセカンドの停動検出時間。
【0071】 Min=1000 Max=32000 Def=3000 11 保持時間−移動完了後100%パワーで残留しているマイクロセカンド 時間。Min=0 Max=1000 Def=10 12 モータ状況(RO)−ゼロは遊びを示し、非ゼロは移動を示す。これは 状況終端として移動完了応答と共に返される レジスタである。ビット0(LSB)は正常停止 を示す。もしビット1がセットされるとモータは 停動したことを示す。ビット2であればモータは リミットスイッチで停止された。ビット3であれ ばモータは停止コマンドを受取った。ビット4で あればモータは緊急停止命令を受取った。この レジスタは一度モータが停止すると必ずゼロを 読取る。
【0072】 13 残りのステップ(RO)−現在の動きに残されたステップ数。
【0073】 14 限定入力ポート(RO) 15 最小遅れ−制御装置がモータ相切換え前にコマンドが有効になってから 待つ最小マイクロセカンド数。
【0074】 Min=3 Max=32000 Def=3 16 現在遅れ(RO)−制御装置が現在使用しているマイクロセカンドの 遅れ時間。この数値はモータが閉ループモードで 運転中の間だけ有効である。
【0075】 17 スイッチコマンド(RO)−モータ相が切換ってからコマンド信号が 有効になる迄のマイクロセカンドの経過 時間。
【0076】 18 現在のマスク(RO)−マイクロセカンドでの現在のマスク長。
【0077】 19 速度(RO)−スイッチコマンドと遅れレジスタとから計算される1秒 当りパルス数での現在速度。
【0078】 1A ジョグ保持電流デューティサイクル。(0−100%) Min=0 Max=100 Def=0 1B ジョグホールド時間−各ステップ後100%電力で残留している マイクロセカンド時間。
【0079】 Min=0 Max=1000 Def=10 1C さい断周波数−保持およびマイクロステップ用に使用される選択 さい断周波数。
【0080】 Min=8000 Max=20000 Def=20000 (RO)手段(読取り専用) 表 4 エラーメッセージ数値 名 称 01 非定義コマンド 02 範囲エラー、値が高い方へ 03 範囲エラー、値が低い方へ 04 パラメータ超過。
【0081】 コマンドが期待された時に受取ったパラメータバイト。
【0082】 05 読取り専用レジスタへの書き込み努力。
【0083】 06 パラメータ下回り。
【0084】 パラメータバイトが期待された時に受取ったコマンドバイト。
【0085】 07 無効なモータ数 08 過大レジスタ番号またはテーブル番号 09 モータ運転中無効 0A EEPROMフォーマットが現改定版プログラムの要求する改定版に 合わない。
【0086】 0B 現在のモータ用EEPROMデータは有効に非らざれば再蓄積コマンド は実施されず。
【0087】 0C EEPROMデータのチェックサムエラー。再蓄積コマンドは 実施されず。
【0088】 0D 全制御チャネル閉そく。許容以上のモータの同時動作努力がなされた。
【0089】 0E テーブル登録インデックス数過大。(データ=最大登録インデックス) 表 5 テーブル数値 名 称 00 最初のステップ数 01 最後のステップ数 02 ランプ時間 03 ランプ距離 (RO)手段(読取り専用) タッチ表示ユーザインタフェース304は、できればグ
ラフィックLCD342、タッチパネルオーバレイ34
4、パッド印刷機と接続用のインタフェース電子機器、
LCDドライバ、電源電圧変換器(図示せず)を備えて
欲しい。適切なタッチ表示器12はシーシスラブス社
(C Sys Labs,Inc.)から入手可能な部品番号T
VM2464タッチ表示器がある。さらに、ユーザイン
タフェースは従来型の20ピンリボンケーブルを使って
中央制御装置と結合し得る、ユーザインタフェース機能
制御用マイクロプロセッサ346とRAM348とを備
える。ピン割当ては表6に用意する。ピンは一般に電力
および接地線、8ビットの指示およびデータバス、2ア
ドレス線に対応する。中央制御装置からユーザインタフ
ェースに書き込まれたコマンドは、マイクロプロセッサ
に繋がるデータレジスタに書かれる。1つの指示が追加
データを必要とするとき、中央制御装置のマイクロコン
トローラ320は任意長のデータストリングを(即ち、
中央制御装置からユーザインタフェースへのデータ流れ
の中でフォントがタウンロードされる時)容易に利用で
きるようにするためのフラグを立ててアドレス1にデー
タを書き込む。状況レジスタを殆んど何時でもマイクロ
コントローラ320がアドレス3から読み取り得る。マ
イクロプロセッサから中央制御装置に伝達されるデータ
を、中央制御装置はアドレス0から読み取る。コマンド
は、例えば中央制御装置からユーザインタフェースへの
データあるいはコマンドをメモリに書き込め、という指
示を含み得る。さらに中央制御装置はユーザインタフェ
ースマイクロプロセッサに指定のアドレスまたは状況レ
ジスタからのデータ読取りを指示できる。中央制御装置
とユーザインタフェースとの間のインストラクションセ
ットは、表7にリストの8グループに分割される。コマ
ンドタイプはフォント選択、カーソル位置移動、テキス
ト配列、テキスト入力、グラフィック入力、ボタン入
力、表示制御、およびシステムインストラクションを包
含する。
【0090】 表 6 ユーザインタフェースピン割当てピン# 関 数 説 明 タイプ 1 VSS VSSパワー接続 パワー 2 RESET/ モジュールリセット、負極性 入力 3 DEN/ モジュールイネーブル、負極性 入力 4 DRD/ 読取り、負極性 入力 5 DWR/ 書き込み、負極性 入力 6 DIBF 入力バッファ満杯、正極性 出力 7 D0BF 出力バッファ満杯、負極性 出力 8 ERROR モジュールエラー、正極性 出力 9 KEYPRESS キー押下フラグ、正極性 出力 10 DA0 アドレス0 入力 11 DA1 アドレス1 入力 12 D0 データ0 I/O 13 D1 データ1 I/O 14 D2 データ2 I/O 15 D3 データ3 I/O 16 D4 データ4 I/O 17 D5 データ5 I/O 18 D6 データ6 I/O 19 D7 データ7 I/O 20 VCC パワー パワー 表 7 ユーザインタフェースインストラクシ
ョンセット 制御工程をもっとよく説明するため、図23乃至32に
示す状態ダイアグラムとフローチャートを使い、以下で
操作について論ずる。図23に示す状態ダイアグラムを
参照して、中央制御装置300、タッチ表示ユーザイン
タフェース304、およびモータ制御装置302が状態
1でパワー“オン”される。状態2で中央制御装置30
0は従来型の“ブートストラップ”ルーチンを使ってマ
イクロコントローラを初期化する。中央制御装置は、専
用I/O線を使ってタッチ表示ユーザインタフェース3
04とモータ制御装置302とをリセット状態から開放
し、それぞれのマイクロコントローラの初期化を開始す
べく両装置にデータを伝送する。一般に中央制御装置3
00は、1個1個のモータに対する動作パラメータの初
期デフォルト値をモータ制御装置に送信する。中央制御
装置はまた、表示装置スクリーン向けのデータやフォン
トサイズをユーザインタフェースに送信する。初期状態
は図24乃至31に関連して更に後程詳細に論ずる。
【0091】状態3で中央制御装置300は、モータ制
御装置302に転写パッドと彫刻印刷板とをそれぞれの
軸沿いに待期位置まで移動させよと命令する。中央制御
装置300は、モータ制御装置がそれぞれに対応する待
期センサ84,140からの入力信号によって生成する
転写パッド待期位置信号および彫刻印刷板待期位置信号
を受信する。後程更に詳述するように、それぞれの軸沿
いの転写パッドと彫刻印刷板との印刷サイクル中の初期
出発点は使用者生成入力値によって異なる休止位置を規
定して変えることができる。
【0092】初期化および待期位置段階でのエラー検出
がなければ、タッチ表示ユーザインタフェース304お
よびモータ制御装置302は状態4に示されるように準
備完了状態に入る。システムは今や工程情報および印刷
作業開始のトリガ信号を受容れる準備が完了している。
モータ制御装置302は、状態6に示されるように実験
的に決定され、立ち上げ操作中に中央制御装置のRAM
に蓄えられた動作パラメータ値に従って操作を実行す
る。状態7で使用者はユーザインタフェース上のタッチ
パネルを使って中央制御装置に種々な工程パラメータを
入力することができる。画面がユーザインタフェースL
CD上に準備されていて中央制御装置が操作員をガイド
する。
【0093】立上げ画面は通常、操作員が転写パッドの
ストローク(cm単位で表わす転写パッドの休止位置、
転写パッドの印刷板までのストローク長、転写パッドの
製品までのストローク長)、cm/sec単位で表わす
転写パッドの印刷板への上下移動動作の速度、転写パッ
ドの製品への上下移動動作の速度と共に転写パッド滞留
時間に関する工程パラメータの特定を可能にする。転写
パッドの滞留は、転写パッドが製品と接触を保持する時
間(パッド/製品滞留時間)、転写パッドが転写パッド
から製品に挿絵説明文を転写する前に操作員定義の休止
位置に止まっている時間(ピックアップ遅れ時間)、お
よび転写パッドが彫刻印刷板と接触を保持する時間(パ
ッド/印刷板滞留時間)を包含する。使用者は、cm単
位で表わす彫刻印刷板の休止位置、彫刻印刷板のストロ
ーク(即ち、cm単位で表わす彫刻印刷板の移動距
離)、転写パッドと接触するべく外方へ伸びそれに続い
て引込むときのcm/sec単位で表わす彫刻印刷板の
速度、および彫刻印刷板の滞留時間を登録するユーザイ
ンタフェースを利用できる。速度および距離は上記では
メートル法表記にしたが、勿論英国式測定システムでの
表示にしてもよい。彫刻印刷板の滞留時間は彫刻印刷板
が伸長位置あるいは引込み位置に止まる時間を含んでい
る。使用者は全体のサイクル率、サイクルトリガとサイ
クル開始との間の遅れ時間(トリガ遅れ時間)、および
サイクル遅れ時間、即ちサイクル終点と次のサイクル開
始点との間の遅れ時間を入力することもまた可能であ
る。工程パラメータは表8として以下にリストする。使
用者が事前に定められている範囲以外の工程パラメータ
値を準備すると、状態8のように表示画面上にエラーメ
ッセージが現われる。
【0094】表 8 工程パラメータ 1.トリガ遅れ−トリガ信号受信と印刷サイクル開始間
の時間量。
【0095】2.印刷板伸長ストローク長さ。
【0096】3.印刷板伸長ステップ率。
【0097】4.印刷板伸長滞留−インク彫像が転写パ
ッドに接触してインクフィルムとして吸き上げられる前
に空気に曝される時間量。
【0098】5.転写パッドの印刷板までの伸長ストロ
ーク長。
【0099】6.転写パッドの印刷板までの伸長速度。
【0100】7.転写パッドの印刷板への伸長滞留−転
写パッドの印刷板への接触時間量。
【0101】8.転写パッドの印刷板からの戻りストロ
ーク長。
【0102】9.転写パッドの印刷板からの戻り速度。
【0103】10.印刷板戻りストローク長さ。
【0104】11.印刷板戻り速度。
【0105】12.印刷板戻り滞留−次の伸長前に彫像
がインク溜の下に保持される時間量。
【0106】13.転写パッドの製品までの伸長ストロ
ーク長。
【0107】14.転写パッドの製品までの伸長速度。
【0108】15.転写パッドの製品への伸長滞留−転
写パッドが印刷のために製品と接触する時間量。
【0109】16.転写パッドの製品からの戻りストロ
ーク長。
【0110】17.転写パッドの製品からの戻り速度。
【0111】18.サイクル遅れ−基本サイクル完了後
から新サイクル着手までの時間量。
【0112】19.全体サイクル時間。
【0113】動作パラメータが中央制御装置およびモー
タ制御装置に蓄えられ(状態6)て使用者が工程パラメ
ータを登録した(状態7)後に、中央制御装置はタッチ
表示ユーザインタフェース304または外部システムか
らのトリガ信号を受信したのを認知して準備完了状態
(状態4)からプリンタ操作状態(状態5)へと進む。
【0114】状態9を参照して、中央制御装置は予測全
体サイクル時間を求めるべく、一連の工程のストローク
長、速度、滞留時間および遅れ時間を使ってサイクルの
タイミング分析を開始する。一連の変数は使用者入力が
可能であり、あるいはデフォルト値として予め蓄積され
ていればRAM223(図22)から入手可能である。
予測全体サイクル時間が使用者の要求するものより長い
場合には、エラーメッセージがユーザインタフェースの
グラフィックLCD342上に準備される(状態10,
11)。使用者はユーザインタフェースのタッチパネル
オーバレイ344を使って中央制御装置へデータ転送す
るための工程パラメータ調整が可能である(状態6,
7,8)。タイミング(状態9)に加えて、トリガ入力
信号(状態5)と同様に、例えば、状態12乃至15の
処理に関係するエラーメッセージが状態10,11のエ
ラーハンドラによって提供される。
【0115】動作パラメータ、工程パラメータあるいは
サイクル時間に関係するエラーメッセージが表示されな
い場合には、基本印刷サイクルが始まる(状態12)。
印刷サイクルにおける各移動時間は、タイミングレジス
タを使って測定される。状態9で得られる各動作に対す
る予測移動時間は、状態12の間に測定された移動時間
と比較される(状態13)。状態13で印刷サイクル中
の各動作の終端毎にサイクル動作が分析され、工程パラ
メータ調整が加えられなければならないかどうかが判定
される。この分析状態は更に詳しく図24乃至31を参
照して後程論ずることにする。
【0116】状態14では、動的チューニングが用いら
れ、パッド印刷機が最適速度で、あるいは使用者規定の
速度とサイクル率に近い速度で運転することを保証す
る。動的チューニングはまたモータの過負荷補償にも用
いられる。中央制御装置が決定するサイクル率が使用者
規定のサイクル率と異なる(即ち、より大きいかより小
さい)場合には、中央制御装置は全体サイクル率の差を
補償するために、工程パラメータの中から選ぶデータの
修正を行うプログラム化が可能になっている。
【0117】測定移動時間が明らかに予測時間より大き
い場合のもっともらしい原因は、一般には、例えば過大
な転写パッドあるいは大きな印刷板調節圧力の使用によ
って転写パッド軸あるいは彫刻印刷板軸に発生する過負
荷が考えられる。モータ制御装置302はL/Rステッ
ピングモータ駆動システムを採用していて、そこでは過
剰な脱出トルクが低ステップ率においてステッピングモ
ータ26,28の中に生成され、モータが停動する可能
性がより大きくなる。この理由によって、モータ制御装
置302は異なる範囲のステップ率対応の数多くのチュ
ーニングセットを準備する。できれば少なくとも高低速
範囲対応の2個のチューニングセットがあって欲しい。
しかしながら、もっと多くのチューニングセットが一般
には要望されるであろう。チューニングセットは付与の
軸に対する回り止めトルクと動作剛性とに影響する動作
パラメータ、即ち、保持電流デューティサイクル、ジョ
グ保持電流デューティサイクル、ジョグホールド時間、
保持周波数、最初のステップ時間および最後のステップ
時間の値を包含する。動作パラメータの値は実験的に決
められて、例えば印加モータ電圧あるいは保持電流ある
いは最初と最後のステップタイミングテーブルの値を増
大させて過負荷補償を実行する。チューニングセットは
モータ制御装置のメモリに蓄え得るし、中央制御装置の
メモリに蓄えて他のコマンドやデータと共にダウンロー
ドしたりできる。あるいは外部システムから例えば接続
回路板322(図21)にあるRS232シリアル通信
ポートを使ってモータ制御装置へのダウンロード用チュ
ーニングセットを中央制御装置のプロセッサに提供する
ことが可能である。
【0118】前述の如く動作パラメータは後刻使用のた
めに中央制御装置300のディジタルメモリ(RAM3
32)に蓄積することが可能である。状態15において
更新されたパラメータはこのディジタルメモリ(RAM
332)に提供され、同様にユーザインタフェースとも
モータ制御装置とにも提供される。
【0119】図24乃至31は印刷サイクル操作のフロ
ーチャートを図解する。図24のブロック360に示す
ように、パッド印刷機に最初に電源が投入される。電力
は制御用閉鎖型パワースイッチを使って手動で、あるい
はパッド印刷機に接続されて使用される自動部分処理シ
ステムに関連する電力配分システムを使って遠隔操作で
パッド印刷機に供給できる。同様にタッチ表示ユーザイ
ンタフェース304とモータ制御装置302とは手動
で、あるいはパッド印刷機に接続の自動部分処理システ
ムに関連する電力配分システムによって電力供給を受け
る。ブロック362を参照して、中央制御装置およびタ
ッチ表示ユーザインタフェースにあるそれぞれのマイク
ロプロセッサ320,346とモータ制御ロジックボー
ド336にあるマイクロコントローラとが従来型の方法
で初期化される。例えば、マイクロコントローラ320
はROM330に蓄積されたプログラムコードを実行す
るが、これが従来型のブートストラップルーチンを実行
してメモリレジスタ(即ち、スタックポインタ)をセッ
トし、ROM330に蓄積された印刷サイクル制御コー
ド用の外部メモリおよびオンチップメモリ内のメモリ環
境を創生する。マイクロコントローラ320はまたオン
チップメモリおよび入力/出力(I/O)制御レジスタ
とマイクロコントローラ中断制御機構をも初期化する。
さらに(図示していない)マイクロコントローラに結合
するシステム時計が起動され、シリアル通信チャネルと
オンチップタイマとが初期化され、外部I/O線が運転
用に規定された状態(即ち、多くのI/O線が初期化目
的で事象進行が抑止された状態)にセットされる。
【0120】引続き図24のブロック362を参照し
て、マイクロコントローラ320は専用入出力線を使っ
てユーザインタフェースのマイクロプロセッサ346に
リセットコマンドを送り、セットアップデータ(即ち、
表示器に対する画面モードとフォントサイズ)の送信を
開始する。ユーザインタフェースのマイクロプロセッサ
346はデータを蓄え、マイクロコントローラ320へ
の後続データ(即ち、使用者規定の動作パラメータおよ
び中央制御装置コマンドに対する応答)の伝送用にこの
データを使用する。マイクロコントローラ320は、別
の専用入出力線を使ってモータ制御装置のマイクロプロ
セッサへリセットコマンドを送信し、モータ制御装置に
対するセットアップデータの伝送を開始するが、このセ
ットアップデータは転写パッドと彫刻印刷板それぞれの
軸沿いの移動制御用の動作パラメータ2組で構成され
る。中央制御装置は、できれば動作パラメータをRAM
332から読み取って欲しいが、使用者はユーザインタ
フェースを介して動作パラメータの登録が可能である。
特に、セットアップデータはそれぞれのモータチャネル
に対する以下の動作パラメータ(表3)の初期値を構成
する。即ち、基礎および運転速度、保持電流およびジョ
グ保持電流デューティサイクル、単位時間、勾配、最大
最高およびクロスオーバ速度、最大マスク・最小マスク
・起動マスク時間、停動検出・保持・ジョグホールド時
間、および保持周波数の初期値である。動作パラメータ
の値はパッド印刷機10の現地試験によって製造業者が
実験的に決定し、RAM332に蓄積する。
【0121】図24のブロック364に示す如く、中央
制御装置300はモータ制御装置にコマンドを送信し、
モータ制御装置はセットアップ動作パラメータを使って
ランプテーブルを計算する。動作パラメータとテーブル
との規定あるいは計算が完了すると、モータ制御装置は
ブロック366に示す如く、モータ制御ロジックボード
336上のディジタルメモリに一連のパラメータとテー
ブルを蓄積する。中央制御装置は、モータ制御装置から
ランプテーブルを読取り、後刻サイクル時間の動的チュ
ーニングに使用するための工程移動時間を予測する。ラ
ンプ時間および距離のテーブルは、一般には少なくとも
以下の動作パラメータの1つが変更されない限り再計算
されることはない。この動作パラメータは即ち、クロス
オーバ速度、最大速度、単位時間、および勾配である。
ブロック372に示す如く続いて休止位置がモータ制御
装置に送信され、転写パッドおよび彫刻印刷板に対する
この位置への移動コマンド(表1)がこれに続く。加え
て、中央制御装置は図32に関連して後程述べる数種類
のチューニングセットを過負荷補償の動的チューニング
工程で使用するためにRAM332に蓄積する。
【0122】ブロック368に示す如く、中央制御装置
はモータ制御装置に対して、パッド印刷機内にある転写
パッドおよび彫刻印刷板の待期センサ84,140(図
21)が設定する待期位置へ転写パッドおよび彫刻印刷
板を移動させる移動コマンドの送信を行う。この時点で
中央制御装置は、初期化およびセットアップ期間を通じ
て中央制御装置、モータ制御装置、およびタッチ表示ユ
ーザインタフェースに関連したエラーの発生がないこと
を検出して、準備完了状態(図23の状態4)に入る。
【0123】ブロック370に示す如く、使用者は、工
程パラメータ、例えば上記表8にリストした19パラメ
ータ中のいづれかをタッチ表示ユーザインタフェース3
04または接続回路板322のRS232シリアル通信
ポートを介した外部制御装置を使って登録することがで
きる。使用者はまた予め蓄積した幾組かの工程パラメー
タの1つを現行印刷サイクルへ適用するように要求する
データ信号を中央制御装置に送信するためユーザインタ
フェース操作を実行することができる。さらに、転写パ
ッド、インク、製品の物理特性に関する使用者知識に基
づく転写パッドおよび彫刻印刷板の休止位置データは、
一般的にはタッチ表示ユーザインタフェース304を使
って登録され、RAM332に蓄積される。ブロック3
82に関連して後程更に詳しく述べるように、使用者規
定の速度パラメータは、1ストローク当りの運転速度の
決定に使用される。
【0124】工程パラメータの使用者登録の例として
は、使用者が一般にはパッド印刷機で試験をして、転写
パッドのサイズと圧縮特性とに基づいて決まる転写パッ
ドと彫刻印刷板表面との間の距離、即ち転写パッドの印
刷板までの伸長ストローク長と転写パッド休止位置とを
決定することが挙げられる。同様に、使用者はパッド印
刷機を試験して転写パッドの製品までの伸長ストローク
長と彫刻印刷板の休止位置とを決定する。これらの量は
特定使用者の現場ではそう頻繁に変わるものではなく、
別のインク、製品、転写パッドのタイプの組合せに相当
する他の工程パラメータセットと連らねてRAM332
の中に蓄積しておくことが可能である。さらに、蓄積工
程パラメータセットは部分的に、即ち一度には数個のパ
ラメータだけを修正したり、あるいは全部を修正したり
することが可能である。
【0125】彫刻印刷板伸長速度、転写パッドの印刷板
までの伸長速度、転写パッドの印刷板からの戻り速度、
彫刻印刷板の戻り速度、転写パッドの製品までの伸長速
度、転写パッドの製品からの戻り速度、およびこれらに
対応するストローク長に対する使用者規定値は、それぞ
れの単位cm/secおよびcmからステップ/sec
およびステップに変換される。ステッピングモータ、親
ねじおよび保持器はできればステッピングモータの9
1.86ステップが転写パッドまたは彫刻印刷板の動き
1cmに相当するように配列されて欲しい。このように
すれば使用者規定の速度(cm/sec)とストローク
長(cm)とは91.86ステップ/cmを掛け算する
ことによって望みの等価ステップ速度とステップ数とに
変換される。
【0126】引続き図24のブロック370を参照し
て、使用者は(例えば転写パッドの印刷板への伸長滞留
時間のように)クリティカルであるが故に図23の状態
14の順応チューニング期間中に修正不可能であるよう
な工程パラメータをユーザインタフェースを介して中央
制御装置へ指示できる。RAM332中には数個の工程
パラメータセットを蓄積できるけれども、典型的には1
組の工程パラメータセットのみが中央制御装置によって
メモリから検索されて1つの印刷サイクル中に使用され
る。使用者はタッチ表示ユーザインタフェース304を
使って印刷サイクル中のどの時点でも手動で工程パラメ
ータの変更が可能である。工程パラメータは蓄積され続
く印刷サイクルに使用することが可能である。これに代
わるやり方として工程パラメータと同時に動作パラメー
タのセットアップ工程を、外部制御装置によって例えば
RS232シリアル通信リンクを通して送信し、状況要
求と起動サイクルコマンドとに沿うように実行させるこ
とは可能である。
【0127】中央制御装置300とモータ制御装置30
2のディジタルメモリ中に動作パラメータ、工程パラメ
ータおよびランプテーブルを蓄積した後は、ブロック3
74および判定ブロック376の否定分岐に示す如く、
中央制御装置がタッチ表示ユーザインタフェース304
または外部制御装置からのトリガ入力信号または起動サ
イクルコマンドの受信を待つことになる。トリガ信号受
信後に中央制御装置300はブロック378および38
0に示す如く、時間遅れの要求が存在する場合にトリガ
遅れ時間が経過するまで印刷サイクル運転を更に遅らせ
るためのタイマを起動する。その後中央制御装置のマイ
クロコントローラはRAM332に蓄積されている動作
および工程パラメータを処理しサイクルタイミング分析
(図23の状態9)を開始する。ブロック382を参照
して、全体の予測サイクル率が最初に決定される。全体
の予測サイクル率は全体のサイクル時間、即ち以下の量
の合計値の逆数である。以下の量は即ち、彫刻印刷板の
伸長移動時間、転写パッドの印刷板への伸長移動時間、
転写パッドの印刷板からの戻り移動時間、彫刻印刷板の
戻り移動時間、転写パッドの製品への伸長移動時間、転
写パッドの製品からの戻り移動時間、すべてのゼロでな
い滞留時間(即ち、彫刻印刷板伸長滞留時間、転写パッ
ドの印刷板への伸長滞留時間、彫刻印刷板の戻り滞留時
間、および転写パッドの製品への伸長滞留時間)、およ
びすべてのゼロでない遅れ時間(即ち、トリガ遅れ、お
よびサイクル遅れ)である。移動時間は使用者入力スト
ローク長とストローク速度(両方共中央制御装置によっ
てその値がそれぞれステップおよびステップ/secに
変換されているが)とランプ距離テーブルとランプ時間
テーブルとを基にステップ/secの単位で計算され
る。
【0128】移動時間を計算するためには中央制御装置
は最初にランプ時間テーブルを参照し、使用者入力の相
当ストローク速度を基にテーブルから単位時間を検索す
る。単位時間はインデックスとして機能する。単位時間
を読取ってから中央制御装置はランプ距離テーブルを参
照して使用者入力ストローク速度に達するまでに必要な
ステップ数を検索する。中央制御装置はそれからランプ
時間テーブルによって必要ステップ数に対応するステッ
プ継続時間を決定する−−別の云い方をすると使用者入
力速度に達する迄の時間を決定する。この点に至るまで
の計算は単に傾斜上昇して使用者入力速度に達するまで
の時間を決定しただけなので、継続時間を2倍して、使
用者入力速度に達するまでの傾斜上昇とモータが減速し
て使用者入力速度からゼロスピードに達するまでの傾斜
下降の両継続時間をカバーするようにする。傾斜上昇と
傾斜下降との間のサイクルの部分時間、即ち、運転ある
いは回転時間を決めるためには、運転あるいは回転時間
中に進められるステップ数が計算されなければならな
い。そうするために、上記ランプ距離テーブルから決定
した使用者入力速度に達する迄に必要なステップ数を2
倍して、傾斜上昇と傾斜下降の両期間中に進められるス
テップ数を求める。この値を運転時間ステップ数を計算
するために使用者が入力する全体のストローク長換算ス
テップ値から減算する。この値は運転継続時間決定用の
使用者入力速度対応値で割算される。この運転継続時間
が上記で計算した傾斜上昇と傾斜下降の継続時間に加算
されて移動のための全時間が得られる。それぞれの移動
が同様な方法で計算され非ゼロの滞留および遅れ時間に
加算されて全体の予測サイクル時間が得られる。サイク
ル率がそれから全体の予測サイクル時間の逆数を採るこ
とによって決定される。
【0129】一度サイクル率の予測が立てられると(図
25のブロック382)、中央制御装置はブロック38
4に示す如く、モータ制御装置に対して指定の速度で彫
刻印刷板軸沿いの指定の位置まで印刷板モータを廻わす
よう移動コマンドを送信する。ステップ率と目標座標と
がコマンドバイトに続くバイトを使って送られる。ブロ
ック386の肯定分岐およびブロック388に示すよう
に、中央制御装置はモータ制御装置が受領通知信号を返
した後にタイマレジスタを起動し、実際の彫刻印刷板伸
長移動時間を決定する。モータ制御装置がコマンドを実
行して“移動完了”の状況信号を中央制御装置に送信し
た後で、中央制御装置はブロック392に示す如く彫刻
印刷板伸長滞留時間を測定するタイマを始動させる。中
央制御装置はまた、ブロック394に示す如く彫刻印刷
板伸長移動時間用のタイマレジスタを止めてその内容か
ら実際の彫刻印刷板伸長移動時間を入手する。
【0130】この実際の伸長移動時間が予測移動時間と
明らかに異なる場合、最ももっともらしいのは停動の発
生である。判定ブロック396,398とブロック40
0を参照して、エラー信号がタッチ表示ユーザインタフ
ェースに送られ、使用者に例えばモータ、ハンドラまた
は印刷機の他の部分機械的トラブル発生を検出と云うよ
うな警報が表示される。中央制御装置は続いて転写パッ
ドおよび彫刻印刷板を待期位置に引き返えさせる(ブロ
ック368)。エラーが機械的なトラブルの結果ではな
かった場合には、ブロック402に示す如くエラーの発
生警報がタッチ表示ユーザインタフェースを介して表示
される。パッド印刷機運転の別の観点からもタッチ表示
ユーザインタフェースはブロック402に示す如く、他
のタイプのエラー、即ち中でもトリガタイミング不良と
かヒータ運転温度異常とかを指示することができる。
【0131】中央制御装置はブロック404に示す如
く、予測と実測の移動時間を比較してその値の差を求め
る。ブロック406に示す如く、中央制御装置はブロッ
ク392で得られた結果を使い、過負荷結合およびサイ
クルタイミングのよくない偏差を補正するために動的チ
ューニング(図23の状態14)を実行する。サイクル
タイミングは多くの理由から重要である。例えば、全体
のサイクル率は特定応用上でのパッド印刷機の固有機能
遂行上のクリティカル条件たり得る。パッド印刷機が印
刷製品のハンドラに従属して運転される場合には、パッ
ド印刷機の速度がハンドラの製品取扱い速度より遅くな
いことを保証することが重要である。さらに、全体のサ
イクル率はパッド印刷機がハンドラを制御する、即ちハ
ンドラがパッド印刷機に従属する場合にも重要である。
この両方のケースの場合、中央制御装置は望ましくない
サイクル率になったと判断した時にユーザインタフェー
スのグラフィックLCD342を介して使用者にサイク
ル率警告を提供することが必要である。
【0132】図32のブロック408に示す如く、中央
制御装置は彫刻印刷板の伸長ストローク長対応の実測時
間と予測移動時間との間の差がしきい値の第1範囲条件
内かどうかを判断する。もし第1範囲条件内にないなら
ば、サイクルタイミングの動的チューニングが印刷サイ
クル内のこの移動時間に効果をもたらすことになるであ
ろう。中央制御装置は、移動時間比較を使ったパッド印
刷機動作評価の結果に従ってサイクルタイミングと負荷
結合との両方の動的チューニングを実行する。中央制御
装置は例えば望ましくはパッド印刷機のフィールドテス
トによって実験的に決定される3種類の蓄積しきい値を
使ってどのようなチューニング尺度が採られるべきかを
決定する。中央制御装置は動的チューニング期間中の診
断上の使用変数として、いかに数多くのしきい値を使う
操作にしてあってもプログラム化が可能であることを理
解されたい。例示的に云えば、実測移動時間が予測移動
時間の1乃至1/2の値から1乃至2倍の値までの範囲
の第1のしきい値範囲内にある場合には、中央制御装置
は実測と予測の移動時間の間の差異およびこの差異がこ
れから先のストロークタイミングや全体のサイクルタイ
ミングに与える影響をクリティカルではない工程パラメ
ータの修正によって補償するであろう。
【0133】判定ブロック410に示す如く、中央制御
装置はRAM332に蓄積されている今回対象の工程パ
ラメータを読取ってどのパラメータが使用者および/ま
たはパッド印刷機技術者による規定の好適印刷サイクル
遂行上のクリティカルであるかを判断する。実際のスト
ローク移動時間が予測ストローク移動時間に比べて短か
い場合には、中央制御装置はブロック412に示す如
く、クリティカルではないゼロ値になっている滞留時間
と遅れ時間とを非ゼロ値に変える。これによって実測と
予測の移動時間の差異は印刷サイクル全体に分散され
る。引続きブロック412を参照して、彫刻印刷板伸長
の実測移動時間が予測移動時間より大きい場合には、中
央制御装置300は今回対象のクリティカルではない滞
留時間と遅れ時間とをわずかな値だけ減らして全体のサ
イクル時間の差を補償することができる。
【0134】滞留および遅れ時間は一般には使用者がこ
れらの時間をクリティカルと指定しない限りクリティカ
ルではないパラメータと考えられている。速度およびス
トローク長は印刷サイクルに対してクリティカルと考え
られており、それ故中央制御装置は滞留時間と遅れ時間
とを修正した後にも必要な場合にのみこれらを修正す
る。滞留時間および遅れ時間はRAM332の中に蓄積
されている許容値の範囲内で値を変更できる。これらの
許容値は実験的に得られるものであり、パッド印刷機動
作に関する使用者の期待に基づいている。例えばブロッ
ク404で得られた差異が5乃至10msのように可成
り小さな値であるならば、中央制御装置はサイクル遅れ
またはトリガ遅れを加減する。これに反して差異が大き
い(即ち、50乃至100ms)場合には、中央制御装
置は実測と予測の移動時間の差異を補償するために過剰
時間を分配するかあるいはクリティカルではない滞留時
間または遅れ時間を減らすかするようにプログラムされ
る。差異が余りにも大き過ぎる場合には、サイクルタイ
ミング補償に要求される滞留時間および遅れ時間の増減
が、使用者には望ましくないと思われるパッド印刷機部
分の休止の唐突な動作を引き起こす。かくして滞留ある
いは遅れのパラメータ変化が蓄積値を超える変化であっ
たりクリティカルでない滞留時間や遅れ時間が存在しな
かったりする場合には、中央制御装置は判定ブロック4
10,414の否定分岐およびブロック416に示す如
く、使用者要求サイクル率(即ち、使用者規定工程パラ
メータからの予測サイクル率)の達成不可を示すメッセ
ージをユーザインタフェースグラフィックLCD342
の上に提示する。第1ストローク、即ち彫刻印刷板伸長
後のサイクルタイミングの動的チューニングは使用者へ
印刷サイクル中の初期段階で修正サイクル率を提示する
ことになる。かくして、例えば工程パラメータ内調整は
使用者の期待により近づいた以後の移動時間と、したが
って全体のサイクル率とを保証することになるであろ
う。サイクルタイミングの初期調整に加えて中央制御装
置はまた、第1ストローク後に過負荷補償を行うべくパ
ッド印刷機を動的に調和させるようにプログラムされて
いる。図32の判定ブロック422の肯定分岐に示す如
く、中央制御装置はブロック404で決められた実測と
予測の移動時間の差異が第2のしきい値範囲にある場
合、モータの負荷結合の動的チューニングを開始する。
第2のしきい値範囲はできればストロークが実行される
彫刻印刷板または転写パッドの軸内で過負荷が起こるか
も知れないように本発明のパッド印刷機のフィールドテ
ストから実験的に決めて欲しい。例えば、実測移動時間
が予測移動時間の1/3乃至1/4倍の値あるいは3乃
至4倍の値の場合には、クリティカルでない滞留および
遅れ時間の修正による(例えば300乃至400ms
の)補償サイクルタイミングがパッド印刷機の動作に逆
影響を及ぼさないようにすることは困難かも知れない。
この場合、使用者には、ブロック424に示す如くタッ
チ表示ユーザインタフェース上に過負荷が予測され使用
者は例えば調節圧力が過剰にならないようにまた適切な
インクが使われるように注意すべきですとのエラーメッ
セージを告示する。
【0135】判定ブロック426およびブロック428
を参照して、過負荷はチューニングセットの変更および
/またはモータ直接の印加電圧修正によって補償でき
る。チューニングセットは使用者が用意した工程パラメ
ータを基礎にしてRAM332に蓄積された1組の動作
パラメータである。チューニングセットの動作パラメー
タは、保持電流デューティサイクル、ジョグ保持電流デ
ューティサイクル、保持時間、ジョグホールド時間、保
持周波数、最初のステップテーブル、および最後のステ
ップテーブルを包含する。数個のチューニングセットが
RAM332に蓄積される。各チューニングセットは一
般にはパッド印刷機の運転速度範囲に対応する。印刷サ
イクル中使われる或る特定のチューニングセットは使用
者が望む工程速度を達成しようとするために中央制御装
置が選定する。使用者はできればどのチューニングセッ
トを使うのか直接選択しないで欲しい。例示的に云え
ば、パッド印刷機の低速、中速、高速の運転それぞれに
対応する3つのチューニングセットが蓄積できる。中央
制御装置が選んだチューニングセットの妥当性は各工程
ステップの後および印刷サイクルの終端で判断される。
使用者が早いサイクル率を要求し、過負荷が感知され、
中速運転のチューニングセットが使用される場合、中央
制御装置は判定ブロック426に示す如く、工程パラメ
ータの変更要求のメッセージを使用者に送る。別の工程
パラメータによって使用者が応えた場合には、中央制御
装置はブロック428に示す如く、使用者応答に基づく
別のチューニングセットを選ぶべきか否か判断する。新
チューニングセットはもっとよく負荷にマッチするよう
に選ばれるので、パッド印刷機は使用者要求のサイクル
率をよりよく達成するよう努めることができる。使用者
が別の工程パラメータで応えなかった場合には、判定ブ
ロック426の否定分岐と肯定分岐およびブロック43
0のそれぞれで示す如く、過負荷が装置脱落の危険に曝
されない限り尚その印刷サイクルを続けることになる。
【0136】図32の判定ブロック430を参照して、
第3のしきい値範囲をできれば中央制御装置が使用者要
求運転速度を達成しようとするとパッド印刷機を破損す
る危険に達する点であることの記述のために実験的に確
定して欲しい。例えば、第3のしきい値範囲は予測時間
が実測時間の10倍以上であるような値で定義し得る。
実測時間と予測時間の差異が第3のしきい値範囲内の場
合には、ブロック432と434とにそれぞれ示す如
く、中央制御装置は最初に使用者に負荷条件を告示して
工程パラメータ(即ち、運転速度)の変更を要求するこ
ともなく自動的に他のチューニングセットを選定する。
【0137】引続き図32を参照して、負荷結合の動的
チューニングは有用である。その理由は、中央制御装置
が実測移動時間と予測移動時間とを使ってパッド印刷機
の動作を監視できるからである。例えば使用者の速度変
更あるいは大きな負荷のために運転速度の実質的低下が
検出された場合、中央制御装置は別のチューニングセッ
トの採用、即ち、動作パラメータの新セットの使用によ
ってロードマッチングを行うことができる。さらに、数
個のチューニングセットを創生し蓄積することによっ
て、本発明によるパッド印刷機は、使用者の目を余り引
かないようなよりゆっくりした速度低下を受けるように
できる。例えば複数のチューニングセットを範囲(即
ち、低速、中速、高速)内でしかも低速乃至中速および
中速乃至高速との間の2つの移り変り範囲内で使用する
ように蓄積することも可能である。
【0138】サイクルタイミングと負荷結合の動的チュ
ーニングが完了した後、中央制御装置は図26のブロッ
ク436に示す如く、彫刻印刷板伸長のレジスタタイマ
から使用者規定の彫刻印刷板伸長滞留時間が経過したか
否かを判断する。中央制御装置は判定ブロック436の
肯定分岐とブロック438に示す如く、引続いて彫刻印
刷板伸長滞留時間が経過するや否やモータ制御装置に転
写パッドの印刷板への伸長の移動コマンドを送信する。
転写パッドの印刷板への伸長移動コマンドは指定速度と
転写パッドの彫刻印刷板方向へ伸びる転写パッド軸上の
点とを示すバイトで構成される。ブロック440の肯定
分岐およびブロック442に示す如く、中央制御装置は
モータ制御装置が受領通知信号を返した後、実際の転写
パッドの印刷板への伸長移動時間を決めるためのタイマ
レジスタを起動する。モータ制御装置は判定ブロック4
44の肯定分岐に示す如く、引続いて移動コマンドを実
行し中央制御装置に移動完了状況信号を発信する。中央
制御装置はブロック446に示す如く、タイマで転写パ
ッドの印刷板伸長滞留時間測定を開始する。中央制御装
置が状況信号を受信した後、中央制御装置はブロック4
48に示す如く、転写パッドの印刷板への伸長移動時間
用タイマレジスタを止め、その内容から実測の転写パッ
ドの印刷板への伸長移動時間を入手する。
【0139】上述の如く、実測移動時間が予測移動時間
と明らかに異なる場合、モータが一番遭遇し易いのは停
動であろう。判定ブロック450,452およびブロッ
ク454に示す如く、モータまたはハンドラあるいはそ
の他のパッド印刷機部分での機械的トラブルは、中央制
御装置が生成するエラー信号となって現れ、タッチ表示
ユーザインタフェースに送られる。中央制御装置は続い
て転写パッドと彫刻印刷板とを待期位置に引き戻す(ブ
ロック368)。エラーが機械的トラブルによるもので
ない場合、使用者はブロック456に示す如く、ユーザ
インタフェースの表示装置上のエラーまたはメッセージ
を介して、他のタイプのエラー発生との告示を受ける。
したがって、中央制御装置は準備完了状態(図23の状
態4)の信号を返し、トリガまたは起動サイクル信号を
待つことになる。
【0140】図27のブロック458に示す如く、中央
制御装置は転写パッドの印刷板への伸長ストローク長に
対する予測と実測の移動時間を比較して値の差異を判定
する。ブロック460を参照して、中央制御装置は図2
6のブロック406と図32のフローチャートとに関連
して上述した如く、ブロック458で得られた結果を使
用して過負荷結合とサイクルタイミングにおける望まし
くない変差を補償する。
【0141】判定ブロック462に示す如く、中央制御
装置は転写パッドの印刷板への伸長用タイマレジスタか
ら、転写パッドの印刷板への伸長滞留時間が経過したの
かどうかを判断する。転写パッドの印刷板への伸長滞留
時間が経過した後、中央制御装置はブロック464に示
す如く、転写パッドを印刷板から戻すようモータ制御装
置に移動コマンドを送信する。判定ブロック466およ
びブロック468に示す如く、中央制御装置はモータ制
御装置が受領通知の信号を返送した後、実際の転写パッ
ドの印刷板からの戻り移動時間を決めるためのタイマレ
ジスタを起動させる。一度モータ制御装置が移動コマン
ドを実行し、“移動完了”状況信号を中央制御装置に送
信すると、中央制御装置は判定ブロック470およびブ
ロック472に示す如く、タイマで転写パッドの休止位
置滞留時間の測定を開始する。中央制御装置はまた、ブ
ロック474に示す如く、転写パッドの印刷板からの戻
り移動時間用タイマレジスタを止め、その内容から実測
移動時間を入手する。実測移動時間が予測移動時間と明
らかに異なる場合、中央制御装置は、タッチ表示ユーザ
インタフェースを介して使用者にブロック450,45
2,454,456で記載したのと同様な方法でそれぞ
れブロック476,478,480,482に示す如く
エラー信号を提示するであろう。
【0142】図28のブロック484に示す如く、中央
制御装置は予測と実測の移動時間を比較して値の差を判
断する。ブロック486を参照して、中央制御装置は図
26のブロック406および図32のフローチャートに
関連して上述した如く、ブロック484で得られた結果
を使用して過負荷結合とサイクルタイミングの望ましく
ない変差を補償するための動的チューニングを実行す
る。
【0143】ブロック488に示す如く、中央制御装置
はモータ制御装置に彫刻印刷板を彫刻印刷板の軸沿いに
休止位置まで指定速度で戻すように移動コマンドを送信
する。ブロック490の肯定分岐およびブロック492
に示す如く、中央制御装置はモータ制御装置が受領通知
信号を返した後に実際の彫刻印刷板戻り移動時間決定の
ためのタイマレジスタを起動する。一度モータ制御装置
が移動コマンドを実行して中央制御装置に“移動完了”
状況信号を送信すると、中央制御装置はブロック496
に示す如く、彫刻印刷板戻り滞留時間測定のためのタイ
マを始動する。中央制御装置はまた図29のブロック4
98に示す如く、彫刻印刷板戻り移動時間測定用タイマ
レジスタを止めてその結果から実測移動時間を入手す
る。ブロック500,502,504,506を参照し
て、実測移動時間が明らかに予測移動時間と異なる場
合、中央制御装置はブロック450,452,454,
456それぞれに関連して述べたように、タッチ表示ユ
ーザインタフェースに送信されるエラーメッセージを介
してエラー条件を告示する。
【0144】ブロック508に示す如く、中央制御装置
は予測と実測の移動時間を比較してその差異を決定す
る。中央制御装置は図26のブロック406および図3
2のフローチャートに関連して述べた如く、ブロック5
08で得た結果を使ってサイクルタイミングの変差およ
び過負荷結合を補償すべく動的チューニングを実行す
る。
【0145】判定ブロック512の肯定分岐およびブロ
ック514に示す如く、中央制御装置はモータ制御装置
へ向けた転写パッドの製品への移動用移動コマンドを送
信する前に、転写パッド休止位置滞留時間タイマレジス
タから転写パッド休止位置滞留時間が経過したかどうか
を判定する。中央制御装置は判定ブロック516および
ブロック518に示す如く、モータ制御装置が受領通知
信号を返した後に実際の転写パッドの製品への伸長移動
時間決定用のタイマレジスタを起動する。一度モータ制
御装置が移動コマンドを実行して中央制御装置に“移動
完了”状況信号を送信すると、中央制御装置は図30の
ブロック522に示す如く、タイマで転写パッドの製品
への伸長滞留時間測定を開始する。中央制御装置は続い
てブロック524に示す如く、転写パッドの製品への伸
長移動時間測定用のタイマレジスタを止め、その内容か
ら実測移動時間を入手する。実測と予測の移動時間が明
らかに異なる場合、中央制御装置はブロック526,5
28,530,532に示す如くブロック450,45
2,454,456それぞれに関連して述べたのと同様
の方法で、タッチ表示ユーザインタフェースを介してエ
ラーメッセージを使用者に提示する。
【0146】中央制御装置は続いてブロック534に示
す如く、予測と実測の転写パッドの製品へのストローク
長対応の移動時間を比較してその差異を判定する。中央
制御装置はブロック534で得られた結果を使って図2
6のブロック406および図32のフローチャートに関
連して上記で論じた負荷結合とサイクルタイミングとの
動的チューニングを実行する。
【0147】判定ブロック538およびブロック540
において、中央制御装置は、転写パッドの製品から休止
位置へ向けた移動用の移動コマンドをモータ制御装置向
けに書き込む前に、転写パッドの製品への伸長滞留時間
測定用タイマレジスタから転写パッドの製品への伸長滞
留時間が経過したかどうかを判定する。
【0148】判定ブロック542およびブロック544
に示す如く、中央制御装置はモータ制御装置から、転写
パッドの製品からの戻り移動コマンドの受領通知信号を
受信した後、タイマで転写パッドの製品からの戻り移動
時間測定を開始する。図31の判定ブロック546およ
びブロック548に示す如く、中央制御装置はモータ制
御装置からの移動コマンドの実行完了を示す状況信号受
信後、タイマレジスタを使ってサイクル終了遅れ時間タ
イマを始動する。中央制御装置は続いて転写パッドの製
品からの戻り移動時間タイマ(ブロック544)を止
め、その内容から実測の転写パッドの製品からの戻り移
動時間を手入する(ブロック550)。実測の転写パッ
ドの製品からの戻り移動時間が上記のブロック382に
関連して決定した予測の移動時間と明らかに異なる場合
には、中央制御装置はブロック552,554,55
6,558に示す如く、ブロック450,452,45
4,456それぞれに関連して上述したのと同様な方法
で、タッチ表示ユーザインタフェースを介してエラーメ
ッセージを使用者に提示するであろう。
【0149】ブロック560に示す如く、中央制御装置
は予測と実測の転写パッドの製品からのストローク長対
応の移動時間を比較して差異を決定する。中央制御装置
はブロック406および図32のフローチャートで上述
したように、ブロック560で得た結果を使ってサイク
ルタイミングにおける望ましくない変差あるいは過負荷
結合を補償するべく動的チューニングを実行する。
【0150】判定ブロック564を参照して、中央制御
装置は別の印刷サイクルを始める前に、彫刻印刷板戻り
後滞留時間とサイクル終了遅れ時間とを測定するタイマ
レジスタから、これらの時間が経過したかどうかを判定
する。判定ブロック566に示す如く、中央制御装置は
別の印刷サイクルを始める前にトリガ信号あるいは起動
サイクル信号の受信を待つ。パッド印刷機はこれ以外は
遊び運転となる。
【0151】本発明について好ましい実施例を参照して
記述したきたが、本発明はその詳細記述に限定されるも
のではない。種々な置き代えや修正がこの道の普通の専
門家に対して起こるであろうし、このような全ての置き
代えや修正は特許請求の範囲で定義した本発明の範囲内
で出くわすよう意図しているものである。
【0152】
【発明の効果】本発明によれば転写パッドと彫刻印刷板
とをそれぞれ独立に駆動する駆動組部品と、それぞれの
駆動組部品に対応するモータ制御装置と、ユーザインタ
フェースと、各モータ制御装置およびユーザインタフェ
ースと通信してパッド印刷機を制御する中央制御装置と
を備えることにより、入力された工程パラメータを使っ
て広い操作範囲に対処し、かつパラメータ自動調整によ
って精度の高い駆動制御を実行できる、パッド印刷機の
提供が可能になった。
【0153】また、インク壷保持器の取付け取外しが容
易なクランピング組部品を備え、彫刻印刷板をその機能
の一部、即ち閉鎖機能に利用するインク供給組部品の採
用により交換用部品範囲を絞ったにも拘らず取付け取外
しが容易になり、交換時のインクばらまきの危険性も極
めて少なくなって、交換コストが決して嵩むことがない
構成を提供することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパッド印刷機の斜視図である。
【図2】図1のパッド印刷機のパッド駆動組部品の斜視
図である。
【図3】印刷板保持器が引込み位置にある、図1のパッ
ド印刷機の側面断面図である。
【図4】印刷板保持器が伸長位置にある、図1のパッド
印刷機の側面断面図である。
【図5】図3の断面線5−5に沿って断面したパッド印
刷機の正面断面図である。
【図6】図1のパッド印刷機の印刷板駆動組部品と本発
明によるインク壷組部品との斜視図である。
【図7】本発明のインク供給組部品の斜視図である。
【図8】本発明によるインク壷保持器の分解斜視図であ
る。
【図9】本発明によるインク壷保持器とインク壷との分
解斜視図である。
【図10】図9のインク壷保持器およびインク壷と本発
明による調節リングとの分解斜視図である。
【図11】クランプ位置にある図7のインク供給組部品
の側面断面図である。
【図12】解放位置にある図7のインク供給組部品の側
面断面図である。
【図13】本発明の加熱組部品の斜視図である。
【図14】本発明のパッド印刷機の側面部分断面図であ
る。
【図15】本発明による印刷サイクルの種々なステップ
の概略説明図である。最初に彫刻印刷板が伸長されたス
テップである。
【図16】本発明による印刷サイクルの種々なステップ
の概略説明図である。転写パッドが彫刻版に接触したス
テップである。
【図17】本発明による印刷サイクルの種々なステップ
の概略説明図である。転写パッドが彫刻版からインク影
像の移植を受けて収縮したステップである。
【図18】本発明による印刷サイクルの種々なステップ
の概略説明図である。彫刻版がインク供給位置に収縮し
たステップである。
【図19】本発明による印刷サイクルの種々なステップ
の概略説明図である。転写パッドが印刷対象物に接触し
たステップである。
【図20】本発明による印刷サイクルの種々なステップ
の概略説明図である。製品が徹去されたステップであ
る。
【図21】本発明の全体制御システムブロック図であ
る。
【図22】中央制御装置とモータ制御装置との概略系統
図である。
【図23】本発明の全体制御プロセスの状態線図であ
る。
【図24】制御プロセスを説明するフローチャートの第
1頁である。
【図25】制御プロセスを説明するフローチャートの第
2頁である。
【図26】制御プロセスを説明するフローチャートの第
3頁である。
【図27】制御プロセスを説明するフローチャートの第
4頁である。
【図28】制御プロセスを説明するフローチャートの第
5頁である。
【図29】制御プロセスを説明するフローチャートの第
6頁である。
【図30】制御プロセスを説明するフローチャートの第
7頁である。
【図31】制御プロセスを説明するフローチャートの第
8頁である。
【図32】本発明の動的チューニング制御プロセスを説
明するフローチャートである。
【符号の説明】
10 パッド印刷機 16 パッド保持器 18 転写パッド 20 印刷板保持器 22 彫刻印刷板 26 ステッピングモータ 28 ステッピングモータ 34 パッド駆動組部品 36 垂直伸長親ねじ(第1軸) 88 印刷板駆動組部品 90 水平伸長親ねじ(第2軸) 150 インク供給組部品 152 インク壷 154 インク壷保持器 156 クランピング組部品 158 インク壷の一面(開放面) 160 調節リム 162 インク壷凹み 164 磁石収容ポケット 166 磁石 178 調節リング 179 調節縁 188 バネ 190 揺動リンク 222 内向ピン 230 ディスク(カム) 260 ヒータ組部品 300 中央制御装置 302 モータ制御装置 304 タッチ表示ユーザインタフェース 318 制御回路板 322 接続回路板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク シー. ヴィクランド アメリカ合衆国,ニューハンプシャー州 03446,イースト スワンジィー,シャー レイ ロード 15 (72)発明者 リチャード エイチ. フレイ アメリカ合衆国,ニューハンプシャー州 03467,ウェストモアランド,グレーブ ロード(番地なし) (72)発明者 チャールズ エフ. ギブソン アメリカ合衆国,ニューハンプシャー州 03431,キーン,ティンバーレイン ドラ イブ 73 (72)発明者 バリー エス. ションベック アメリカ合衆国,ニューハンプシャー州 03467,ウェストモアランド,ニュー ロ ンドン ロード(番地なし)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク転写パッドを移動可能に保持する
    パッド保持器と、彫刻印刷板を移動可能に保持する印刷
    板保持器と、第1の軸沿いに前記パッド保持器を駆動す
    るべく前記パッド保持器と結合されるパッド駆動組部品
    と、第2の軸沿いに前記印刷板保持器を駆動するべく前
    印刷板保持器と結合される別の印刷板駆動組部品と、前
    記彫刻印刷板の彫刻版にインクを供給するインク供給組
    部品と、前記パッド駆動組部品および前記印刷板駆動組
    部品を独立に制御する制御システムとを備え、 前記パッド駆動組部品は前記パッド保持器に連結する親
    ねじと該親ねじを駆動するように連結するモータとを備
    え、前記印刷板駆動組部品は前記印刷板保持器に連結す
    る親ねじと該親ねじを駆動するように連結するモータと
    を備えてなる、パッド印刷機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記パッド駆動組部
    品の前記モータはステッピングモータであり、前記印刷
    板駆動組部品の前記モータはステッピングモータである
    パッド印刷機。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記制御システム
    が、前記パッド駆動組部品および前記印刷板駆動組部品
    の操作用の工程パラメータを登録するユーザインタフェ
    ースと、該ユーザインタフェースおよび前記パッド駆動
    組部品ならびに前記印刷板駆動組部品と通信して前記工
    程パラメータに従って前記パッド駆動組部品および前記
    印刷板駆動組部品を活性化する中央制御装置とを備えて
    なる、パッド印刷機。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記インク供給組部
    品が、1個の面が開放されているインク壷と、該インク
    壷受容れ用凹みを有するインク壷保持器とを備え、該イ
    ンク壷保持器は少なくとも1個の磁石を準備し、前記イ
    ンク壷が該少なくとも1個の磁石の生成する磁力によっ
    て前記インク壷保持器の前記凹みの中に解放可能に保持
    されてなる、パッド印刷機。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記インク供給組部
    品がさらに印刷機内で前記インク壷保持器とインク壷と
    を解放可能にクランプしているクランピング組部品を備
    えてなる、パッド印刷機。
  6. 【請求項6】 請求項4において、前記インク供給組部
    品が前記インク壷の前記開口上を移動可能に設置してあ
    る印刷板をさらに備えてなる、パッド印刷機。
  7. 【請求項7】 要求する印刷サイクルについての工程パ
    ラメータを制御装置に入力するステップと、前記工程パ
    ラメータに従ってインク供給位置とインク転写位置との
    間でグラビア印刷板を独立に駆動するステップと、前記
    工程パラメータに従ってインク受取り位置とインク転写
    位置との間でインク転写パッドを独立に駆動するステッ
    プと、を備える、パッド転写印刷の方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記工程パラメータ
    がグラビア印刷板の移動長とインク転写パッドの移動長
    とを含む、パッド転写印刷の方法。
  9. 【請求項9】 請求項7において、前記工程パラメータ
    がグラビア印刷板の移動速度とインク転写パッドの移動
    速度とを含む、パッド転写印刷の方法。
  10. 【請求項10】 請求項7において、前記工程パラメー
    タがグラビア印刷板とインク転写パッドの移動の間の滞
    留期間を含む、パッド転写印刷の方法。
  11. 【請求項11】 要求する印刷サイクルについての工程
    パラメータを制御装置に入力するステップと、工程パラ
    メータに基づくグラビア印刷板およびインク転写パッド
    それぞれの移動に必要な予測時間の計算ステップと、工
    程パラメータに従ってグラビア印刷板を移動して移動時
    間を実測するステップと、グラビア印刷板の移動に必要
    な予測時間と実測時間とを比較して差が予め決定してあ
    る範囲外にある場合に選定された工程パラメータを調整
    するステップと、工程パラメータに従ってインク転写パ
    ッドを移動して移動時間を実測するステップと、インク
    転写パッドの移動に必要な予測時間と実測時間とを比較
    して差が予め決定してある範囲外にある場合に選定され
    た工程パラメータを調整するステップとを備える、少な
    くとも1段のグラビア印刷板の動きと少なくとも1段の
    インク転写パッドの動きとを含むパッド転写印刷サイク
    ルの制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、グラビア印刷板
    とインク転写パッドのそれぞれの移動に使用するモータ
    の操作関連動作パラメータの数種類のチューニングセッ
    トを蓄積するステップと、グラビア印刷板とインク転写
    パッドのいずれか一方の予測と実測の移動時間の差が予
    め決定してある範囲外にあるとき選定されるチューニン
    グセットを検索するステップとをさらに備える、少なく
    とも1段のグラビア印刷板の動きと少なくとも1段のイ
    ンク転写パッドの動きとを含むパッド転写印刷サイクル
    の制御方法。
  13. 【請求項13】 1個の面が開放されているインク壷
    と、該インク壷受容れ用凹みを有するインク壷保持器と
    を備え、該インク壷保持器は少なくとも1個の磁石を準
    備し、前記インク壷が該少なくとも1個の磁石の生成す
    る磁力によって前記インク壷保持器の前記凹みの中に解
    放可能に保持されてなる、印刷板にインクを供給するイ
    ンク供給組部品。
  14. 【請求項14】 請求項13において、前記インク壷が
    前記開口に隣接する調節縁を有し、前記インク壷が前記
    インク壷保持器の前記凹みの中に受容されているとき前
    記調節縁が前記インク壷保持器から突き出てなる、印刷
    板にインクを供給するインク供給組部品。
  15. 【請求項15】 請求項13において、前記インク壷の
    中に取外し可能に配置される調節リングをさらに備え、
    該調節リングの縁が前記インク壷保持器から突き出てな
    る、印刷板にインクを供給するインク供給組部品。
  16. 【請求項16】 請求項13において、前記インク壷保
    持器が複数個の磁石と前記凹みの周囲に配された複数個
    の該磁石収容ポケットとを備えてなる、印刷板にインク
    を供給するインク供給組部品。
  17. 【請求項17】 請求項13において、印刷機の中で前
    記インク壷保持器とインク壷とを解放可能にクランプす
    るクランピング組部品をさらに備える、印刷板にインク
    を供給するインク供給組部品。
  18. 【請求項18】 請求項17において、前記クランピン
    グ組部品が前記インク壷保持器に下向き圧力を加えるた
    めの少なくとも1個のバネを備えてなる、印刷板にイン
    クを供給するインク供給組部品。
  19. 【請求項19】 請求項17において、前記クランピン
    グ組部品が前記少なくとも1個のバネと結合し、前記イ
    ンク壷保持器と係合可能な少なくとも1個のリンクをさ
    らに備えてなる、印刷板にインクを供給するインク供給
    組部品。
  20. 【請求項20】 請求項19において、前記少なくとも
    1個のリンクが前記インク壷保持器内に準備されている
    溝と係合するピンを有してなる、印刷板にインクを供給
    するインク供給組部品。
  21. 【請求項21】 請求項19において、前記クランピン
    グ組部品が前記揺動リンクに選択的に接触し、該揺動リ
    ンクを前記バネ力に抗して揺動させて前記インク壷保持
    器との係合から外させるカム要素をさらに備えてなる、
    印刷板にインクを供給するインク供給組部品。
  22. 【請求項22】 請求項13において、さらに前記イン
    ク壷の前記開口を覆う位置に取外し可能に配される板を
    備え、該板が前記インク壷に対向して前記磁力によって
    保持されてなる、印刷板にインクを供給するインク供給
    組部品。
  23. 【請求項23】 請求項13において、さらに前記イン
    ク壷の中に保持されるインク加熱用の、前記インク壷保
    持器との係合に適合した加熱組部品を備える、印刷板に
    インクを供給するインク供給組部品。
JP5189938A 1992-07-30 1993-07-30 パッド印刷機と印刷方法 Pending JPH06182971A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/921,852 US5392706A (en) 1992-07-30 1992-07-30 Pad transfer printing method
US07/921852 1992-07-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06182971A true JPH06182971A (ja) 1994-07-05

Family

ID=25446072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5189938A Pending JPH06182971A (ja) 1992-07-30 1993-07-30 パッド印刷機と印刷方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5392706A (ja)
EP (1) EP0581096B1 (ja)
JP (1) JPH06182971A (ja)
KR (1) KR940005402A (ja)
AT (1) ATE157934T1 (ja)
CA (1) CA2101453A1 (ja)
DE (1) DE69313753T2 (ja)
GB (1) GB2269135B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030039439A (ko) * 2001-11-13 2003-05-22 주식회사 대영테크 인쇄 자동화장치의 인쇄수행장치

Families Citing this family (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4312726C2 (de) * 1993-04-20 2003-03-27 Wilfried Philipp Tampondruckmaschine
DE4412599C2 (de) * 1994-04-13 1996-07-18 Alexander Dipl In Muehlhaeuser Druckmaschine, insbesondere Tampondruckmaschine
US5664496A (en) * 1994-12-15 1997-09-09 Markem Corporation Doctoring ink cup
US5689725A (en) * 1995-05-02 1997-11-18 Apple Computer, Inc. System for generating status signals of second bus on first bus by comparing actual phase of the second bus with expected phase of second bus
US5578364A (en) * 1995-05-03 1996-11-26 Markem Corporation Gravure plate assembly
US5662041A (en) * 1995-05-24 1997-09-02 Trans Tech America, Inc. Doctor blades for pad printing machines and machines including same
US5476040A (en) * 1995-05-24 1995-12-19 Trans Tech America, Inc. Pad printing machine with improved hold downs
US5560291A (en) * 1995-09-20 1996-10-01 Shu; Ming Fang Stamping machine
US5832835A (en) * 1996-07-12 1998-11-10 Markem Corporation Soft doctoring cup
US5746129A (en) * 1996-09-27 1998-05-05 Markem Corporation Compliant doctoring cup
US5875716A (en) * 1996-12-05 1999-03-02 Markem Corporation Rotating ink cup
GB2325434A (en) * 1997-05-21 1998-11-25 Wang Man David Ho An apparatus and a method of printing a workpiece
US5893326A (en) * 1997-08-05 1999-04-13 Jetta Company Limited Ink cup and method for using same
KR100407190B1 (ko) * 1998-07-09 2004-01-24 이경섭 내외면의 동시 다색 인쇄방법 및 패드인쇄 시스템
US6393981B1 (en) * 1998-12-09 2002-05-28 Robert Cameron Multiple color printer having vertically moveable print pad
SE0001025D0 (sv) * 2000-03-21 2000-03-21 Lars Eriksson Metod att tampongtrycka på en detalj
DE10028551A1 (de) * 2000-06-09 2001-12-13 Itw Morlock Gmbh Tampondruck-Farbbecher
DE10108446A1 (de) * 2001-02-22 2002-09-05 Tampoprint Gmbh Tampondruckmaschine
DE10119678C1 (de) * 2001-04-20 2002-10-02 Tampoprint Gmbh Rotationstampondruckmaschine
US6776100B2 (en) 2001-12-21 2004-08-17 Thomas V. Cutcher Method and apparatus for transferring an image to a substrate
US20050183604A1 (en) * 2003-08-05 2005-08-25 Brian Bruno Apparatus and method for controlling ink or paint temperature in a printing device
TWI268044B (en) * 2004-08-20 2006-12-01 Transpacific Plasma Llc Stepper motor acceleration system and method
US8393267B2 (en) 2005-12-29 2013-03-12 Illinois Tool Works, Inc. Disposable cup insert for pad printing and decorating
KR100732392B1 (ko) * 2006-02-23 2007-06-27 주식회사 대영테크 대면적 전사 인쇄장치 및 인쇄방법
KR20060094503A (ko) * 2006-08-02 2006-08-29 박창림 내열자기의 인쇄방법
US8955433B2 (en) 2006-11-30 2015-02-17 Illinois Tool Works Inc. Method and system for pad printing with removable pre-filled ink cup
US20080127845A1 (en) * 2006-11-30 2008-06-05 Christopher Schaafsma Method and system for pad printing with removable pre-filled ink cup
DE102007018965B4 (de) * 2007-04-21 2011-02-10 Itw Morlock Gmbh Tampondruckmaschine
DE102008025650A1 (de) * 2008-05-28 2009-12-10 Gallus Stanz- Und Druckmaschinen Gmbh Druckwerk zum Bedrucken einer Bedruckstoffbahn in einer Druckmaschine
EP2746050B1 (de) 2012-12-20 2017-02-01 Teca-Print AG Tampondruckmaschine und Verfahren zum Betrieb einer Tampondruckmaschine
CN108773169B (zh) * 2018-06-21 2020-01-24 深圳市珂莱蒂尔服饰有限公司 一种纺织布料印花装置
US11602910B2 (en) 2019-05-28 2023-03-14 Alcon Inc. Pad transfer printing method for making colored contact lenses
CN112810309B (zh) * 2021-01-20 2022-07-08 东华理工大学 一种移印机构及包装箱表面标码印刷装置

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE239986C (ja) *
US1827685A (en) * 1929-10-09 1931-10-13 Arthur T Chester Pressure unit for intaglio printing
US3216349A (en) * 1963-02-21 1965-11-09 Johannes Zimmer Maschf Apparatus for treating sheet material
AT287022B (de) * 1968-05-09 1971-01-11 Roessler Heinz Einfärbevorrichtung für eine Offsetdruckpresse
CH522507A (fr) * 1971-02-04 1972-06-30 Schmid Pierre Appareil pour l'encrage d'un cliché d'impression
GB1432355A (en) * 1972-07-29 1976-04-14 Service Eng Ltd Pritning machines
US3831517A (en) * 1972-12-22 1974-08-27 Dayco Corp Fountain divider
USRE31229E (en) * 1977-08-29 1983-05-03 Stepping motor control
FR2447809A1 (fr) * 1979-02-01 1980-08-29 Dubuit Mach Machine a imprimer par le procede dit a report de bienne
US4282807A (en) * 1979-02-02 1981-08-11 Service (Engineers) Limited Off-set screen-printing machine for decorating ceramic ware
US4282471A (en) * 1979-05-14 1981-08-04 Qwint Systems Inc. Control system for a multi-phase motor
JPS6021551B2 (ja) * 1979-08-14 1985-05-28 東芝テック株式会社 ラベルプリンタの品名印装置
JPS5628861A (en) * 1979-08-20 1981-03-23 Kobe Kikai Seisakusho:Kk Printing method and printing device for cup-shaped article
US4459675A (en) * 1981-10-16 1984-07-10 International Business Machines Corporation Printer control system with error count averaging
US4414892A (en) * 1982-05-17 1983-11-15 Nicholas Strafello Offset printing
JPS5928896A (ja) * 1982-08-05 1984-02-15 Canon Inc ステツピング・モ−タ制御方式
DE3335230A1 (de) * 1983-09-29 1985-04-11 Wilfried 7014 Kornwestheim Philipp Tampondruckmaschine
JPS61108099U (ja) * 1984-12-20 1986-07-09
GB8501686D0 (en) * 1985-01-23 1985-02-27 Devco Ltd Multi-colour off-set printer
DE3677031D1 (de) * 1985-03-19 1991-02-28 Georg Sillner Druckwerk.
JPS6228281A (ja) * 1985-07-31 1987-02-06 Toshiba Corp 転写印刷装置
DE3539133A1 (de) * 1985-11-05 1987-05-14 Morlock Mechanik Antriebsvorrichtung fuer tampondruckmaschine
JPS62148267A (ja) * 1985-12-24 1987-07-02 Mitsubishi Electric Corp 印刷装置
JPS62152878A (ja) * 1985-12-27 1987-07-07 Brother Ind Ltd プリンタのモ−タ駆動装置
JPS63128941A (ja) * 1986-11-19 1988-06-01 Taihei Kogyo Kk パツド印刷機における転写パツド駆動装置
DE3737013A1 (de) * 1987-10-31 1989-05-11 Morlock Mechanik Tampondruckmaschine
US4928587A (en) * 1988-02-26 1990-05-29 Motorola Inc. Programmable pad printer
DE8804891U1 (ja) * 1988-04-14 1988-07-21 Tampoflex Gmbh, 7257 Ditzingen, De
ES2045269T3 (es) * 1988-06-23 1994-01-16 Morlock Mechanik Dispositivo de entintado para maquina de imprimir de tampon.
KR950007734B1 (ko) * 1990-04-27 1995-07-14 니혼샤신인사츠 가부시키가이샤 박막형성장치
US5088401A (en) * 1990-11-30 1992-02-18 Kabushiki Kaisha Shinkawa Marking method and apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030039439A (ko) * 2001-11-13 2003-05-22 주식회사 대영테크 인쇄 자동화장치의 인쇄수행장치

Also Published As

Publication number Publication date
DE69313753D1 (de) 1997-10-16
GB9313689D0 (en) 1993-08-18
GB2269135A (en) 1994-02-02
ATE157934T1 (de) 1997-09-15
EP0581096A2 (en) 1994-02-02
US5392706A (en) 1995-02-28
KR940005402A (ko) 1994-03-21
EP0581096B1 (en) 1997-09-10
CA2101453A1 (en) 1994-01-31
GB2269135A8 (en) 1994-02-02
DE69313753T2 (de) 1998-03-19
EP0581096A3 (en) 1994-05-18
GB2269135B (en) 1996-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06182971A (ja) パッド印刷機と印刷方法
EP0635277B1 (en) Manual dispensing aid for a syringe
EP1695200B1 (en) Electronic pipette and control system with wireless communication
EP2111951B1 (en) Tightening tool and tightening tool management system
EP1740923B1 (en) Hysteresis compensation system
CN215701284U (zh) 扳手装置
US2356914A (en) Counting mechanism
RU2340397C2 (ru) Электронная пипетка с дисплеем и манипулятором для управления забором и распределением жидкости
KR910009367A (ko) 주조 장치
CN209987431U (zh) 一种端子机模具调节装置
CN211075177U (zh) 气动打标机
CN221053891U (zh) 一种计量泵的排量调节机构
CN219853396U (zh) 模具加工用固定装置
JP2022067296A (ja) 分注装置
JPS62177606A (ja) 精密調整装置
CN115723086A (zh) 扳手装置及扳手装置的控制方法
CN112077008A (zh) 翻盖分拣装置及系统
CN117052973A (zh) 一种阀门定位器调试用调节装置
KR200237793Y1 (ko) 분말 자동 계량장치
CN112295626A (zh) 一种电子移液器的高精度控制方法
WO1982002455A1 (en) Potentiometer
JPS613768A (ja) 電子タイプライタ−
CN101398288A (zh) 印刷机墨斗齿轮之间间隙的自动测试装置
JPS62120924A (ja) 部品取付装置
JPH07325240A (ja) 光学素子の切換装置