JPH06176337A - 浮動磁気ヘッド - Google Patents
浮動磁気ヘッドInfo
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- JPH06176337A JPH06176337A JP34342592A JP34342592A JPH06176337A JP H06176337 A JPH06176337 A JP H06176337A JP 34342592 A JP34342592 A JP 34342592A JP 34342592 A JP34342592 A JP 34342592A JP H06176337 A JPH06176337 A JP H06176337A
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- magnetic head
- magnetic
- slider
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- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 狭トラック化を、磁性膜の侵食を受けずに信
頼性の向上を図って達成できる浮動磁気ヘッドを提供す
る。 【構成】 スライダー６の側面部９に、磁性膜２をトラ
ック幅Ｂに相当する厚みに積層して得た積層コア４を非
磁性材料の第１、第２の基板13，15の間に介装した構造
を成しかつスライダー６の側面部９に比して短い磁気ヘ
ッドコア５を接着させた。磁性膜２をトラック幅Ｂに相
当する厚みに積層して得た積層コア４を有する磁気ヘッ
ドコア５を備えているので、狭トラック化を図ることが
できる。さらに、ガラス８による磁性膜２の侵食及び磁
気ヘッドコア５の特性劣化がなくなり、かつ、レール10
側へのガラス８の露出を抑えることができるため、耐Ｃ
ＳＳ性を良好なものとして信頼性を向上できる。磁気ヘ
ッドコア５をスライダー６の側面部９に比して短くした
ので、外部ノイズを拾うことがない。
頼性の向上を図って達成できる浮動磁気ヘッドを提供す
る。 【構成】 スライダー６の側面部９に、磁性膜２をトラ
ック幅Ｂに相当する厚みに積層して得た積層コア４を非
磁性材料の第１、第２の基板13，15の間に介装した構造
を成しかつスライダー６の側面部９に比して短い磁気ヘ
ッドコア５を接着させた。磁性膜２をトラック幅Ｂに相
当する厚みに積層して得た積層コア４を有する磁気ヘッ
ドコア５を備えているので、狭トラック化を図ることが
できる。さらに、ガラス８による磁性膜２の侵食及び磁
気ヘッドコア５の特性劣化がなくなり、かつ、レール10
側へのガラス８の露出を抑えることができるため、耐Ｃ
ＳＳ性を良好なものとして信頼性を向上できる。磁気ヘ
ッドコア５をスライダー６の側面部９に比して短くした
ので、外部ノイズを拾うことがない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等の磁気
記録装置である固定磁気ディスク装置に用いられる浮動
磁気ヘッドに関する。
記録装置である固定磁気ディスク装置に用いられる浮動
磁気ヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】固定磁気ディスク装置に使用される浮動
磁気ヘッドとして、セラミックス等の非磁性材料のスラ
イダーと記録再生ギャップを有する磁気ヘッドコアとを
組み合わせた、いわゆるコンポジット型浮動磁気ヘッド
がある。そして、近年、高密度記録を果たすために、狭
トラック化を行なう傾向にあるが、この傾向に対処する
コンポジット型浮動磁気ヘッドの一例として図４及び図
５に示すようにコアの積層化を図って狭トラック化を行
なうものがある（特開平3-275555号公報参照）。
磁気ヘッドとして、セラミックス等の非磁性材料のスラ
イダーと記録再生ギャップを有する磁気ヘッドコアとを
組み合わせた、いわゆるコンポジット型浮動磁気ヘッド
がある。そして、近年、高密度記録を果たすために、狭
トラック化を行なう傾向にあるが、この傾向に対処する
コンポジット型浮動磁気ヘッドの一例として図４及び図
５に示すようにコアの積層化を図って狭トラック化を行
なうものがある（特開平3-275555号公報参照）。
【０００３】図において、この浮動磁気ヘッド１は、狭
トラック化が可能なFe-Al-Si合金やアモルファス磁性体
等からなる磁性膜２をトラック幅相当の厚さになるよう
に非磁性材料の基板３に積層して積層コア４を得、この
積層コア４に非磁性材料の基板３に接着して２枚の非磁
性材料の基板３の間に積層コア４を介装するようにして
磁気ヘッドコア５を設け、この磁気ヘッドコア５を、ス
ライダー６のスリット７内に挿入してガラス８で接着
し、かつシーリングしたものになっている。
トラック化が可能なFe-Al-Si合金やアモルファス磁性体
等からなる磁性膜２をトラック幅相当の厚さになるよう
に非磁性材料の基板３に積層して積層コア４を得、この
積層コア４に非磁性材料の基板３に接着して２枚の非磁
性材料の基板３の間に積層コア４を介装するようにして
磁気ヘッドコア５を設け、この磁気ヘッドコア５を、ス
ライダー６のスリット７内に挿入してガラス８で接着
し、かつシーリングしたものになっている。
【０００４】また、従来の他のタイプの浮動磁気ヘッド
として、図６に示すもの（特開平3-49019 号公報参照）
あるいは図７に示すもの（特開平3-19119 号公報参照）
がある。図６に示す浮動磁気ヘッド１は、磁性膜２を成
膜、積層して得た積層コア４とこの積層コア４を接着す
る非磁性材料の基板３とからなる磁気ヘッドコア５を、
スライダー６の一方の側面部９に接着して構成されてい
る。図７に示す浮動磁気ヘッド１は、磁性膜２を成膜、
積層して得た積層コア４とこの積層コア４を接着する非
磁性材料の基板３とからなる磁気ヘッドコア５を、スラ
イダー６の両方の側面部９，９に接着して構成されてい
る。
として、図６に示すもの（特開平3-49019 号公報参照）
あるいは図７に示すもの（特開平3-19119 号公報参照）
がある。図６に示す浮動磁気ヘッド１は、磁性膜２を成
膜、積層して得た積層コア４とこの積層コア４を接着す
る非磁性材料の基板３とからなる磁気ヘッドコア５を、
スライダー６の一方の側面部９に接着して構成されてい
る。図７に示す浮動磁気ヘッド１は、磁性膜２を成膜、
積層して得た積層コア４とこの積層コア４を接着する非
磁性材料の基板３とからなる磁気ヘッドコア５を、スラ
イダー６の両方の側面部９，９に接着して構成されてい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図４及
び図５に示す浮動磁気ヘッド１では、スライダー６のス
リット７内に、磁気ヘッドコア５を挿入してこれをガラ
ス８で接着し、かつシーリングしており、ガラス８が、
スライダー６に設けられるレール（浮上面）10に露出し
たものになっている。このため、ＣＳＳ（Contact Star
t Stop）時に、ガラス８とスライダー６との間に偏摩耗
が生じて耐ＣＳＳ性が低下したり、ガラス８の表面が摩
耗により荒れてその荒れた部分にゴミが付着して耐ＣＳ
Ｓ性が低下したり、ガラス８の表面が経時変化したり等
して信頼性を損ねる虞があった。
び図５に示す浮動磁気ヘッド１では、スライダー６のス
リット７内に、磁気ヘッドコア５を挿入してこれをガラ
ス８で接着し、かつシーリングしており、ガラス８が、
スライダー６に設けられるレール（浮上面）10に露出し
たものになっている。このため、ＣＳＳ（Contact Star
t Stop）時に、ガラス８とスライダー６との間に偏摩耗
が生じて耐ＣＳＳ性が低下したり、ガラス８の表面が摩
耗により荒れてその荒れた部分にゴミが付着して耐ＣＳ
Ｓ性が低下したり、ガラス８の表面が経時変化したり等
して信頼性を損ねる虞があった。
【０００６】磁気ヘッドコア５をガラス８でシーリング
するために、ガラス８には粘度が低いものを用いること
になるが、この場合、磁性膜２が侵食されてしまう虞が
あった。また、シーリングを行なうことに伴い、磁気ヘ
ッドコア５がガラス８を介して力を受けて歪んでしま
い、これにより磁気ヘッドコア５の特性が劣化する虞が
あった。また、スライダー６のスリット７内に磁気ヘッ
ドコア５を挿入してガラス８で接着する構造であるた
め、接着後に磁気ヘッドコア５のギャップ11の深さを確
認することが難しかった。
するために、ガラス８には粘度が低いものを用いること
になるが、この場合、磁性膜２が侵食されてしまう虞が
あった。また、シーリングを行なうことに伴い、磁気ヘ
ッドコア５がガラス８を介して力を受けて歪んでしま
い、これにより磁気ヘッドコア５の特性が劣化する虞が
あった。また、スライダー６のスリット７内に磁気ヘッ
ドコア５を挿入してガラス８で接着する構造であるた
め、接着後に磁気ヘッドコア５のギャップ11の深さを確
認することが難しかった。
【０００７】図６に示す浮動磁気ヘッド１及び図７に示
す浮動磁気ヘッド１は、積層コア４の磁性膜２がスライ
ダー６の長手方向の全長にわたって設けられており、外
部ノイズを拾いやすかった。このため、この浮動磁気ヘ
ッド１のＳ／Ｎを下げる虞があった。また、磁性膜２と
非磁性材料のスライダー６とでは耐摩耗性が異なってお
り、磁性膜２とスライダー６との間で偏摩耗が発生し、
これに伴って両者の間に段差が生じ、ゴミの付着等によ
り耐ＣＳＳ性が低下して信頼性を損ねる虞があった。ま
た、スライダー６には耐ＣＳＳ性を重視した材料が選択
されているが、磁性膜２とのマッチングの点では良好と
いえるものになっていなかった。
す浮動磁気ヘッド１は、積層コア４の磁性膜２がスライ
ダー６の長手方向の全長にわたって設けられており、外
部ノイズを拾いやすかった。このため、この浮動磁気ヘ
ッド１のＳ／Ｎを下げる虞があった。また、磁性膜２と
非磁性材料のスライダー６とでは耐摩耗性が異なってお
り、磁性膜２とスライダー６との間で偏摩耗が発生し、
これに伴って両者の間に段差が生じ、ゴミの付着等によ
り耐ＣＳＳ性が低下して信頼性を損ねる虞があった。ま
た、スライダー６には耐ＣＳＳ性を重視した材料が選択
されているが、磁性膜２とのマッチングの点では良好と
いえるものになっていなかった。
【０００８】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、狭トラック化を、磁性膜の侵食を受けずに信頼性の
向上を図って達成できる浮動磁気ヘッドを提供すること
を目的とする。
で、狭トラック化を、磁性膜の侵食を受けずに信頼性の
向上を図って達成できる浮動磁気ヘッドを提供すること
を目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、略矩形を成し一面側に磁気記録媒体に対
する浮上力発生のための浮上面を形成した非磁性材料か
らなるスライダーの側面部に、磁性膜をトラック幅に相
当する厚みに積層して得た積層コアを非磁性材料の基板
の間に介装した構造を成しかつ前記スライダーの側面部
に比して短い磁気ヘッドコアを接着させてなることを特
徴とする。この場合、スライダーの側面部に切欠部を形
成し、該切欠部に、トラック幅に相当する厚みに積層さ
れた磁性膜を非磁性材料の基板の間に介装してなる磁気
ヘッドコアを接着させるように構成してもよい。また、
磁気ヘッドコアの磁気記録媒体との対向面側の空気流入
端側の角部を面取りしてもよい。
成するために、略矩形を成し一面側に磁気記録媒体に対
する浮上力発生のための浮上面を形成した非磁性材料か
らなるスライダーの側面部に、磁性膜をトラック幅に相
当する厚みに積層して得た積層コアを非磁性材料の基板
の間に介装した構造を成しかつ前記スライダーの側面部
に比して短い磁気ヘッドコアを接着させてなることを特
徴とする。この場合、スライダーの側面部に切欠部を形
成し、該切欠部に、トラック幅に相当する厚みに積層さ
れた磁性膜を非磁性材料の基板の間に介装してなる磁気
ヘッドコアを接着させるように構成してもよい。また、
磁気ヘッドコアの磁気記録媒体との対向面側の空気流入
端側の角部を面取りしてもよい。
【００１０】
【作用】このような構成とすれば、磁性膜をトラック幅
に相当する厚みに積層して得た積層コアを非磁性材料の
基板の間に介装した構造を成す磁気ヘッドコアを有して
いるので、狭トラック化を図ることができる。また、磁
気ヘッドコアを接着する上でガラスは薄くて済むことに
なるので、レール側にガラスが露出するようなことを抑
えることができる。また、磁気ヘッドコアがスライダー
の側面部に比して短いことにより、外部ノイズを拾うよ
うなことを防止できる。
に相当する厚みに積層して得た積層コアを非磁性材料の
基板の間に介装した構造を成す磁気ヘッドコアを有して
いるので、狭トラック化を図ることができる。また、磁
気ヘッドコアを接着する上でガラスは薄くて済むことに
なるので、レール側にガラスが露出するようなことを抑
えることができる。また、磁気ヘッドコアがスライダー
の側面部に比して短いことにより、外部ノイズを拾うよ
うなことを防止できる。
【００１１】また、スライダーの側面部に切欠部を形成
し、該切欠部に磁気ヘッドコアを接着することにより、
磁気ヘッドコアを切欠部に納めることができる。また、
磁気ヘッドコアの磁気記録媒体との対向面側の空気流入
端側の角部を面取りすることにより、磁気ヘッドコアの
磁気記録媒体との対向面の面積をより少なくすることが
できるため、ＣＳＳがよりスムーズに行なわれる。
し、該切欠部に磁気ヘッドコアを接着することにより、
磁気ヘッドコアを切欠部に納めることができる。また、
磁気ヘッドコアの磁気記録媒体との対向面側の空気流入
端側の角部を面取りすることにより、磁気ヘッドコアの
磁気記録媒体との対向面の面積をより少なくすることが
できるため、ＣＳＳがよりスムーズに行なわれる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の一実施例の浮動磁気ヘッドを
図１ないし図３に基づいて説明する。この浮動磁気ヘッ
ド１は、非磁性材料からなる略矩形のスライダー６を有
している。スライダー６の上面部が磁気記録媒体と対向
するようになっており、当該部に、浮上力発生のための
レール（浮上面）10が設けられている。スライダー６の
一方のレール10側の側面部９には、記録再生用ギャップ
11を形成したトラック部12を有し、かつスライダー６の
側面部９に比して短い磁気ヘッドコア５が、トラック部
12をレール10側に位置させた状態で低融点ガラス８を用
いて突出した状態で接着されている。
図１ないし図３に基づいて説明する。この浮動磁気ヘッ
ド１は、非磁性材料からなる略矩形のスライダー６を有
している。スライダー６の上面部が磁気記録媒体と対向
するようになっており、当該部に、浮上力発生のための
レール（浮上面）10が設けられている。スライダー６の
一方のレール10側の側面部９には、記録再生用ギャップ
11を形成したトラック部12を有し、かつスライダー６の
側面部９に比して短い磁気ヘッドコア５が、トラック部
12をレール10側に位置させた状態で低融点ガラス８を用
いて突出した状態で接着されている。
【００１３】この場合、低融点ガラス８による接着は、
スパッタリング法を用いてスライダー６の接着面（以
下、スライダー接着面という。）に低融点ガラス膜を形
成して行なっている。なお、低融点ガラス８による接着
を行なう上で、印刷によりスライダー接着面に低融点ガ
ラス膜を形成するようにしてもよい。なお、本実施例で
は磁気ヘッドコア５のスライダー６への接着を低融点ガ
ラス８を用いて行なっているが、低融点金属等の他の接
着剤を用いてもよい。
スパッタリング法を用いてスライダー６の接着面（以
下、スライダー接着面という。）に低融点ガラス膜を形
成して行なっている。なお、低融点ガラス８による接着
を行なう上で、印刷によりスライダー接着面に低融点ガ
ラス膜を形成するようにしてもよい。なお、本実施例で
は磁気ヘッドコア５のスライダー６への接着を低融点ガ
ラス８を用いて行なっているが、低融点金属等の他の接
着剤を用いてもよい。
【００１４】前記磁気ヘッドコア５は、非磁性材料の第
１の基板13にスパッタリング法にてFe-Al-Si合金製の磁
性膜２を成膜し、この磁性膜２にスパッタリング法にて
SiO2製の非磁性膜14を形成し、さらに同様にして磁性膜
２及び非磁性膜14を交互に積層して積層コア４を得、こ
の積層コア４を非磁性材料の第２の基板15に接着して構
成されており、積層コア４の積層幅Ａはトラック部12の
幅（トラック幅）Ｂと同等に設定されている。本実施例
では、Fe-Al-Si合金製の磁性膜２を成膜させた場合を例
にしたが、Fe製あるいはCo系アモルファス製等他の材料
の磁性膜２を成膜させるように構成してもよい。
１の基板13にスパッタリング法にてFe-Al-Si合金製の磁
性膜２を成膜し、この磁性膜２にスパッタリング法にて
SiO2製の非磁性膜14を形成し、さらに同様にして磁性膜
２及び非磁性膜14を交互に積層して積層コア４を得、こ
の積層コア４を非磁性材料の第２の基板15に接着して構
成されており、積層コア４の積層幅Ａはトラック部12の
幅（トラック幅）Ｂと同等に設定されている。本実施例
では、Fe-Al-Si合金製の磁性膜２を成膜させた場合を例
にしたが、Fe製あるいはCo系アモルファス製等他の材料
の磁性膜２を成膜させるように構成してもよい。
【００１５】磁気ヘッドコア５は第２の基板15側をスラ
イダー６側に位置させてスライダー接着面に接着されて
いる。この場合、磁気ヘッドコア５の磁気記録媒体との
対向面側の空気流入端側の角部16は研削されている。
イダー６側に位置させてスライダー接着面に接着されて
いる。この場合、磁気ヘッドコア５の磁気記録媒体との
対向面側の空気流入端側の角部16は研削されている。
【００１６】このように構成された浮動磁気ヘッド１
は、磁性膜２をトラック幅Ｂに相当する厚みに積層して
得た積層コア４を非磁性材料の基板３の間に介装した構
造を成す磁気ヘッドコア５を有して構成されているの
で、狭トラック化を図ることができ、スライダー６と磁
気ヘッドコア５を別々に作製できるため、非磁性材料の
基板13，15と磁性膜２とのマッチングは良好なる組合わ
せができる。
は、磁性膜２をトラック幅Ｂに相当する厚みに積層して
得た積層コア４を非磁性材料の基板３の間に介装した構
造を成す磁気ヘッドコア５を有して構成されているの
で、狭トラック化を図ることができ、スライダー６と磁
気ヘッドコア５を別々に作製できるため、非磁性材料の
基板13，15と磁性膜２とのマッチングは良好なる組合わ
せができる。
【００１７】さらに、上述したように磁気ヘッドコア５
をスライダー６の側面部９に接着して浮動磁気ヘッド１
を構成しているので、磁気ヘッドコア５を接着する上で
ガラス８は薄くて済むことになる。このため、レール10
側にガラス８が露出するようなことを抑えることができ
る。図４及び図５に示す浮動磁気ヘッド１では、レール
10（浮上面）に露出するガラス８により磁性膜２が侵食
を受けたり、磁気ヘッドコア５の特性が劣化したりる虞
があったが、本浮動磁気ヘッド１では、レール10側にガ
ラス８が露出するようなことが抑えられていることによ
り、図４及び図５に示す浮動磁気ヘッド１が有する前述
した問題を惹起することがなくなって耐ＣＳＳ性を良好
なものとして信頼性を向上でき、ひいては製品の歩留り
を大幅に向上できることになる。
をスライダー６の側面部９に接着して浮動磁気ヘッド１
を構成しているので、磁気ヘッドコア５を接着する上で
ガラス８は薄くて済むことになる。このため、レール10
側にガラス８が露出するようなことを抑えることができ
る。図４及び図５に示す浮動磁気ヘッド１では、レール
10（浮上面）に露出するガラス８により磁性膜２が侵食
を受けたり、磁気ヘッドコア５の特性が劣化したりる虞
があったが、本浮動磁気ヘッド１では、レール10側にガ
ラス８が露出するようなことが抑えられていることによ
り、図４及び図５に示す浮動磁気ヘッド１が有する前述
した問題を惹起することがなくなって耐ＣＳＳ性を良好
なものとして信頼性を向上でき、ひいては製品の歩留り
を大幅に向上できることになる。
【００１８】図４及び図５に示す浮動磁気ヘッド１で
は、スライダー６のスリット７内に磁気ヘッドコア５を
挿入してガラス８で接着する構造であるため、接着後に
磁気ヘッドコア５のギャップ11の深さを確認することが
難しかったが、本浮動磁気ヘッド１では磁気ヘッドコア
５をスライダー６の側面部９に接着したことにより、ギ
ャップ11の深さ確認を容易に行なえることになる。
は、スライダー６のスリット７内に磁気ヘッドコア５を
挿入してガラス８で接着する構造であるため、接着後に
磁気ヘッドコア５のギャップ11の深さを確認することが
難しかったが、本浮動磁気ヘッド１では磁気ヘッドコア
５をスライダー６の側面部９に接着したことにより、ギ
ャップ11の深さ確認を容易に行なえることになる。
【００１９】図６に示す浮動磁気ヘッド１及び図７に示
す浮動磁気ヘッド１は、積層コア４の磁性膜２がスライ
ダー６の長手方向の全長にわたって設けられていること
により、外部ノイズを拾ってＳ／Ｎを下げる虞があった
が、磁気ヘッドコア５がスライダー６の側面部９に比し
て短いことにより、図６に示す浮動磁気ヘッド１及び図
７に示す浮動磁気ヘッド１が有する前記問題点を惹起す
ることがなくなって外部ノイズを拾うようなことを防止
してＳ／Ｎを良好な値に維持できることになる。また、
磁気ヘッドコア５の磁気記録媒体との対向面側の空気流
入端側の角部16は研削されているので、磁気ヘッドコア
の磁気記録媒体との対向面の面積をより少なくすること
ができるため、ＣＳＳをよりスムーズに行なうことがで
きることによって磁気記録媒体の損傷を防止できる。
す浮動磁気ヘッド１は、積層コア４の磁性膜２がスライ
ダー６の長手方向の全長にわたって設けられていること
により、外部ノイズを拾ってＳ／Ｎを下げる虞があった
が、磁気ヘッドコア５がスライダー６の側面部９に比し
て短いことにより、図６に示す浮動磁気ヘッド１及び図
７に示す浮動磁気ヘッド１が有する前記問題点を惹起す
ることがなくなって外部ノイズを拾うようなことを防止
してＳ／Ｎを良好な値に維持できることになる。また、
磁気ヘッドコア５の磁気記録媒体との対向面側の空気流
入端側の角部16は研削されているので、磁気ヘッドコア
の磁気記録媒体との対向面の面積をより少なくすること
ができるため、ＣＳＳをよりスムーズに行なうことがで
きることによって磁気記録媒体の損傷を防止できる。
【００２０】上記図１及び図２に示す浮動磁気ヘッド１
は、スライダー６の側面部９に磁気ヘッドコア５を接着
させて構成したものであるが、これに比して、図３に示
すようにスライダー６の側面部９に切欠部17を形成し、
該切欠部17に磁気ヘッドコア５を接着させて浮動磁気ヘ
ッド１を構成してもよい。
は、スライダー６の側面部９に磁気ヘッドコア５を接着
させて構成したものであるが、これに比して、図３に示
すようにスライダー６の側面部９に切欠部17を形成し、
該切欠部17に磁気ヘッドコア５を接着させて浮動磁気ヘ
ッド１を構成してもよい。
【００２１】この浮動磁気ヘッド１は、切欠部17に磁気
ヘッドコア５が納まることになるので、その分だけ浮動
磁気ヘッド１全体の形状をコンパクトなものにできる。
さらに、磁気ヘッドコア５をスライダー６の側面部９に
形成した切欠部17に接着したものになっているので、磁
気ヘッドコア５を接着する上でガラス８は薄くて済むこ
とになる。このため、図１及び図２に示す浮動磁気ヘッ
ド１と同様にレール10側にガラス８が露出するようなこ
とを抑えることができ、ガラス８により生じる磁性膜２
の侵食及び磁気ヘッドコア５の特性劣化等の問題を惹起
することがなくなって耐ＣＳＳ性を良好なものとして信
頼性を向上でき、ひいては製品の歩留りを大幅に向上で
きることになる。
ヘッドコア５が納まることになるので、その分だけ浮動
磁気ヘッド１全体の形状をコンパクトなものにできる。
さらに、磁気ヘッドコア５をスライダー６の側面部９に
形成した切欠部17に接着したものになっているので、磁
気ヘッドコア５を接着する上でガラス８は薄くて済むこ
とになる。このため、図１及び図２に示す浮動磁気ヘッ
ド１と同様にレール10側にガラス８が露出するようなこ
とを抑えることができ、ガラス８により生じる磁性膜２
の侵食及び磁気ヘッドコア５の特性劣化等の問題を惹起
することがなくなって耐ＣＳＳ性を良好なものとして信
頼性を向上でき、ひいては製品の歩留りを大幅に向上で
きることになる。
【００２２】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た浮動磁気ヘッドであるから、磁性膜をトラック幅に相
当する厚みに積層して得た積層コアを非磁性材料の基板
の間に介装した構造を成す磁気ヘッドコアを有している
ので、狭トラック化を図ることができる。また、ガラス
はシーリングを行なわないため、磁性膜の侵食及び磁気
ヘッドコアの特性劣化がなく、かつ浮上面側へのガラス
の露出を抑えることができるため耐ＣＳＳ性を良好なも
のとして信頼性を向上でき、ひいては製品の歩留りを大
幅に向上できる。さらにスライダーの側面部に磁気ヘッ
ドコアを接着したものであるからギャップの深さ確認を
容易に行なえることになる。
た浮動磁気ヘッドであるから、磁性膜をトラック幅に相
当する厚みに積層して得た積層コアを非磁性材料の基板
の間に介装した構造を成す磁気ヘッドコアを有している
ので、狭トラック化を図ることができる。また、ガラス
はシーリングを行なわないため、磁性膜の侵食及び磁気
ヘッドコアの特性劣化がなく、かつ浮上面側へのガラス
の露出を抑えることができるため耐ＣＳＳ性を良好なも
のとして信頼性を向上でき、ひいては製品の歩留りを大
幅に向上できる。さらにスライダーの側面部に磁気ヘッ
ドコアを接着したものであるからギャップの深さ確認を
容易に行なえることになる。
【００２３】磁気ヘッドコアがスライダーの側面部に比
して短くて外部ノイズを拾うようなことを防止するの
で、Ｓ／Ｎを良好な値に維持できることになる。スライ
ダーの側面部に切欠部を形成し、該切欠部に磁気ヘッド
コアを接着することにより、磁気ヘッドコアが切欠部に
納まってその分だけ装置をコンパクトなものにできる。
磁気ヘッドコアの磁気記録媒体との対向面側の空気流入
端側の角部を研削することにより、磁気ヘッドコアの磁
気記録媒体との対向面の面積をより少なくすることがで
きるため、ＣＳＳをよりスムーズに行なうことができる
ことによって磁気記録媒体の損傷を防止できる。
して短くて外部ノイズを拾うようなことを防止するの
で、Ｓ／Ｎを良好な値に維持できることになる。スライ
ダーの側面部に切欠部を形成し、該切欠部に磁気ヘッド
コアを接着することにより、磁気ヘッドコアが切欠部に
納まってその分だけ装置をコンパクトなものにできる。
磁気ヘッドコアの磁気記録媒体との対向面側の空気流入
端側の角部を研削することにより、磁気ヘッドコアの磁
気記録媒体との対向面の面積をより少なくすることがで
きるため、ＣＳＳをよりスムーズに行なうことができる
ことによって磁気記録媒体の損傷を防止できる。
【図１】本発明の一実施例の浮動磁気ヘッドを示す斜視
図である。
図である。
【図２】同浮動磁気ヘッドの一部を示す斜視図である。
【図３】本発明の他の実施例の浮動磁気ヘッドを示す斜
視図である。
視図である。
【図４】従来の浮動磁気ヘッドの一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図５】同浮動磁気ヘッドの一部を示す斜視図である。
【図６】従来の浮動磁気ヘッドの他の例を示す斜視図で
ある。
ある。
【図７】従来の浮動磁気ヘッドのさらに他の例を示す斜
視図である。
視図である。
１ 浮動磁気ヘッド ４ 積層コア ５ 磁気ヘッドコア ６ スライダー ９ 側面部 10 レール 13 第１の基板 15 第２の基板
Claims (3)
- 【請求項１】 略矩形を成し一面側に磁気記録媒体に対
する浮上力発生のための浮上面を形成した非磁性材料か
らなるスライダーの側面部に、磁性膜をトラック幅に相
当する厚みに積層して得た積層コアを非磁性材料の基板
の間に介装した構造を成しかつ前記スライダーの側面部
に比して短い磁気ヘッドコアを接着させてなることを特
徴とする浮動磁気ヘッド。 - 【請求項２】 略矩形を成し一面側に磁気記録媒体に対
する浮上力発生のための浮上面を形成した非磁性材料か
らなるスライダーの側面部に切欠部を形成し、該切欠部
に、トラック幅に相当する厚みに積層された磁性膜を非
磁性材料の基板の間に介装してなる磁気ヘッドコアを接
着させてなることを特徴とする浮動磁気ヘッド。 - 【請求項３】 磁気ヘッドコアの磁気記録媒体との対向
面側の空気流入端側の角部を面取りしてなる請求項１又
は請求項２記載の浮動磁気ヘッド。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34342592A JP2879183B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 浮動磁気ヘッド |
| US08/109,903 US5485332A (en) | 1992-11-30 | 1993-08-23 | Floating magnetic head having a chamfered magnetic head core |
| EP93118333A EP0600280A3 (en) | 1992-11-30 | 1993-11-12 | Floating magnetic head. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34342592A JP2879183B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 浮動磁気ヘッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06176337A true JPH06176337A (ja) | 1994-06-24 |
| JP2879183B2 JP2879183B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=18361419
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34342592A Expired - Fee Related JP2879183B2 (ja) | 1992-11-30 | 1992-11-30 | 浮動磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2879183B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10446681B2 (en) * | 2017-07-10 | 2019-10-15 | Micron Technology, Inc. | NAND memory arrays, and devices comprising semiconductor channel material and nitrogen |
-
1992
- 1992-11-30 JP JP34342592A patent/JP2879183B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2879183B2 (ja) | 1999-04-05 |
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Legal Events
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