JPH06174083A - 歩行型作業機の変速操作構造 - Google Patents
歩行型作業機の変速操作構造Info
- Publication number
- JPH06174083A JPH06174083A JP32834292A JP32834292A JPH06174083A JP H06174083 A JPH06174083 A JP H06174083A JP 32834292 A JP32834292 A JP 32834292A JP 32834292 A JP32834292 A JP 32834292A JP H06174083 A JPH06174083 A JP H06174083A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- check
- speed change
- shift
- traveling
- work
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
- Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速走行時に作業装置の逆転駆動を阻止し、
低速時には正逆転駆動が可能で、作業能率の向上を図る
ことができる歩行型作業機を提供する。 【構成】 複数段に切り換え操作自在な機体走行用変速
機構と、正逆転切り換え操作自在な作業装置用変速機構
とをミッションケース1内に備え、前記各変速機構を各
別に操作レバーにより切り換え操作自在に構成し、作業
装置用変速機構における変速用シフトロッド14の逆転
駆動位置へのシフト操作を接当規制する牽制部材25
を、牽制作用位置と牽制を解除する位置とに切り換え回
動自在に設けるとともに、この牽制部材25を牽制位置
に向けて回動付勢するバネ26を備え、牽制部材25を
牽制解除位置に回動させるカム機構30を設けてある。
低速時には正逆転駆動が可能で、作業能率の向上を図る
ことができる歩行型作業機を提供する。 【構成】 複数段に切り換え操作自在な機体走行用変速
機構と、正逆転切り換え操作自在な作業装置用変速機構
とをミッションケース1内に備え、前記各変速機構を各
別に操作レバーにより切り換え操作自在に構成し、作業
装置用変速機構における変速用シフトロッド14の逆転
駆動位置へのシフト操作を接当規制する牽制部材25
を、牽制作用位置と牽制を解除する位置とに切り換え回
動自在に設けるとともに、この牽制部材25を牽制位置
に向けて回動付勢するバネ26を備え、牽制部材25を
牽制解除位置に回動させるカム機構30を設けてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歩行型耕耘機、管理機
等の歩行型作業機の変速操作構造に関し、詳しくは、複
数段に切り換え操作自在な機体走行用変速機構と、正逆
転切り換え操作自在な作業装置用変速機構とをミッショ
ンケース内に備え、前記各変速機構を各別に操作レバー
により切り換え操作自在に構成してある歩行型作業機の
変速操作構造に関する。
等の歩行型作業機の変速操作構造に関し、詳しくは、複
数段に切り換え操作自在な機体走行用変速機構と、正逆
転切り換え操作自在な作業装置用変速機構とをミッショ
ンケース内に備え、前記各変速機構を各別に操作レバー
により切り換え操作自在に構成してある歩行型作業機の
変速操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】上記歩行型作業機として例えば歩行型耕
耘機の変速操作構造において、従来では、機体を前進さ
せて作業する場合に作業装置としてのロータリー耕耘装
置を正逆転させてアップカットあるいはダウンカット等
の作業形態を採ることができるように構成されており、
このとき、機体前進速度は低速状態であり、機体を高速
で走行する場合は、非作業走行時に限られていた。従っ
て、機体走行用変速レバーを高速位置に操作すると、作
業装置用変速レバーが中立状態に維持されるように牽制
する牽制機構を操作連係機構中に設ける構成となってい
た。
耘機の変速操作構造において、従来では、機体を前進さ
せて作業する場合に作業装置としてのロータリー耕耘装
置を正逆転させてアップカットあるいはダウンカット等
の作業形態を採ることができるように構成されており、
このとき、機体前進速度は低速状態であり、機体を高速
で走行する場合は、非作業走行時に限られていた。従っ
て、機体走行用変速レバーを高速位置に操作すると、作
業装置用変速レバーが中立状態に維持されるように牽制
する牽制機構を操作連係機構中に設ける構成となってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
においては、例えば、圃場が軟かく比較的高速で走行し
ながら耕起作業を行うことが可能な場合であっても、耕
耘作業が常に低速状態でのみ行われるから、作業能率が
低いものになる弊害があった。そこで、このような弊害
を解消するために、機体走行用変速レバーを所定の高速
位置に操作した場合に作業装置を変速可能にして正逆転
作業が行えるよう構成することが考えられるが、作業装
置が正転する場合には問題は少ないが、作業装置が高速
で逆転した場合には、特に、ロータリー作業等のような
場合に、機体が後方に向かう駆動反力が生じて歩行操縦
する作業者に向けてダッシングするおそれがあるという
新たな問題が生じる。そこで、本発明は、上記不具合点
を解消し、作業上の安全性を確保しながら作業能率をで
きるだけ向上させることができる歩行型作業機の変速操
作構造を提供することを目的としている。
においては、例えば、圃場が軟かく比較的高速で走行し
ながら耕起作業を行うことが可能な場合であっても、耕
耘作業が常に低速状態でのみ行われるから、作業能率が
低いものになる弊害があった。そこで、このような弊害
を解消するために、機体走行用変速レバーを所定の高速
位置に操作した場合に作業装置を変速可能にして正逆転
作業が行えるよう構成することが考えられるが、作業装
置が正転する場合には問題は少ないが、作業装置が高速
で逆転した場合には、特に、ロータリー作業等のような
場合に、機体が後方に向かう駆動反力が生じて歩行操縦
する作業者に向けてダッシングするおそれがあるという
新たな問題が生じる。そこで、本発明は、上記不具合点
を解消し、作業上の安全性を確保しながら作業能率をで
きるだけ向上させることができる歩行型作業機の変速操
作構造を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本第1発明の特徴構成
は、冒頭に記載した歩行型作業機の変速操作構造におい
て、前記作業装置用変速機構における変速用シフトロッ
ドの逆転駆動位置へのシフト操作を接当規制する牽制部
材を、牽制作用位置と牽制を解除する位置とに切り換え
回動自在に設けるとともに、この牽制部材を牽制位置に
向けて回動付勢するバネを備え、前記牽制部材を牽制解
除位置に回動させるカム機構を設けてある点にある。本
第2発明の特徴構成は、前記牽制部材が常に牽制解除位
置になるよう回動付勢する位置に前記回動付勢用バネの
他端側を付け替え保持するバネ受け具を設けてある点に
ある。
は、冒頭に記載した歩行型作業機の変速操作構造におい
て、前記作業装置用変速機構における変速用シフトロッ
ドの逆転駆動位置へのシフト操作を接当規制する牽制部
材を、牽制作用位置と牽制を解除する位置とに切り換え
回動自在に設けるとともに、この牽制部材を牽制位置に
向けて回動付勢するバネを備え、前記牽制部材を牽制解
除位置に回動させるカム機構を設けてある点にある。本
第2発明の特徴構成は、前記牽制部材が常に牽制解除位
置になるよう回動付勢する位置に前記回動付勢用バネの
他端側を付け替え保持するバネ受け具を設けてある点に
ある。
【0005】
(イ)第1発明の特徴構成によると、機体走行用変速操
作レバーを高速側の所定位置に変速操作すると、牽制部
材により作業装置用正逆転変速用シフトロッドの逆転駆
動位置への操作が牽制される。従って、当該高速走行状
態では作業装置の逆転駆動が牽制され、正転駆動のみの
駆動が可能となる。尚、このとき、牽制部材の牽制作動
がバネにより行われるから、機体振動等により牽制状態
から外れるおそれが無く、確実な牽制状態を維持でき
る。そして、例えば低速側への操作が行われる場合に
は、カム機構により牽制部材の牽制作動が解除される
と、作業装置用正逆転変速用シフトロッドは正転並びに
逆転駆動位置への操作が可能となる。 (ロ)第2発明の特徴構成によると、上記作用(ロ)に
加えて、例えば圃場が軟かくて高速走行状態であっても
作業装置の逆転駆動が行える場合には、前記牽制部材の
牽制状態への回動付勢用バネの他端側を付け替えて、牽
制解除状態に設定しておくことで、所定高速状態で機体
を走行させる場合に作業装置の逆転駆動が可能となる。
作レバーを高速側の所定位置に変速操作すると、牽制部
材により作業装置用正逆転変速用シフトロッドの逆転駆
動位置への操作が牽制される。従って、当該高速走行状
態では作業装置の逆転駆動が牽制され、正転駆動のみの
駆動が可能となる。尚、このとき、牽制部材の牽制作動
がバネにより行われるから、機体振動等により牽制状態
から外れるおそれが無く、確実な牽制状態を維持でき
る。そして、例えば低速側への操作が行われる場合に
は、カム機構により牽制部材の牽制作動が解除される
と、作業装置用正逆転変速用シフトロッドは正転並びに
逆転駆動位置への操作が可能となる。 (ロ)第2発明の特徴構成によると、上記作用(ロ)に
加えて、例えば圃場が軟かくて高速走行状態であっても
作業装置の逆転駆動が行える場合には、前記牽制部材の
牽制状態への回動付勢用バネの他端側を付け替えて、牽
制解除状態に設定しておくことで、所定高速状態で機体
を走行させる場合に作業装置の逆転駆動が可能となる。
【0006】
〔第1発明による効果〕上記作用(イ)により、例えば
所定の高速走行状態で、誤って作業者が逆転位置に操作
しようとしても作業装置用正逆転変速用シフトロッドが
牽制部材によりシフト操作が牽制され、しかも、牽制部
材はバネにより回動付勢されるから、作業装置の逆転駆
動を確実に牽制阻止できて作業上の走行安全性を確保し
ながら、正転駆動が許容され、かつ、低速走行状態では
正逆転夫々の駆動が可能で、作業能率の向上を図ること
ができるものとなった。 〔第2発明による効果〕上記効果に加えて、バネの繋ぎ
替えという簡単な作業で、所定高速状態における作業装
置の逆転駆動牽制作用状態と牽制解除状態とを容易に使
い分け使用することが可能となって、圃場の作業条件に
対応して常に適切な作業状態に設定できるものとなっ
た。
所定の高速走行状態で、誤って作業者が逆転位置に操作
しようとしても作業装置用正逆転変速用シフトロッドが
牽制部材によりシフト操作が牽制され、しかも、牽制部
材はバネにより回動付勢されるから、作業装置の逆転駆
動を確実に牽制阻止できて作業上の走行安全性を確保し
ながら、正転駆動が許容され、かつ、低速走行状態では
正逆転夫々の駆動が可能で、作業能率の向上を図ること
ができるものとなった。 〔第2発明による効果〕上記効果に加えて、バネの繋ぎ
替えという簡単な作業で、所定高速状態における作業装
置の逆転駆動牽制作用状態と牽制解除状態とを容易に使
い分け使用することが可能となって、圃場の作業条件に
対応して常に適切な作業状態に設定できるものとなっ
た。
【0007】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図8
に歩行型作業機の一例としての歩行型耕耘機を示してい
る。この耕耘機は、ロータリーケースを一体形成したミ
ッションケース1の前部に片持ち状に連結した前フレー
ム2上にエンジン3を搭載し、このエンジン3の動力を
ベルト伝動機構4を介してミッションケース1に伝える
とともに、左右車輪5を駆動して機体を走行駆動しなが
ら、作業装置の一例であるロータリー耕耘装置6を駆動
して作業走行できるよう構成し、ミッションケース1か
ら後方上方に操縦ハンドル7を延設して歩行操縦可能に
構成してある。
に歩行型作業機の一例としての歩行型耕耘機を示してい
る。この耕耘機は、ロータリーケースを一体形成したミ
ッションケース1の前部に片持ち状に連結した前フレー
ム2上にエンジン3を搭載し、このエンジン3の動力を
ベルト伝動機構4を介してミッションケース1に伝える
とともに、左右車輪5を駆動して機体を走行駆動しなが
ら、作業装置の一例であるロータリー耕耘装置6を駆動
して作業走行できるよう構成し、ミッションケース1か
ら後方上方に操縦ハンドル7を延設して歩行操縦可能に
構成してある。
【0008】図1、図2、図4に示すように、前記ミッ
ションケース1内には、前進3段、後進1段に切り換え
操作自在な機体走行用変速機構8と、ロータリー耕耘装
置6を正逆転切り換え操作自在な作業装置用変速機構9
とを内装し、各別に後方側から変速操作レバー10、正
逆転切換操作レバー11夫々により操作自在に構成して
ある。つまり、走行用変速機構8は、シフト操作に伴っ
て前進第1速位置F1、中立位置N及び後進位置Rに切
り換える第1シフトロッド12と、同様に前進第2速位
置F2、中立位置N及び前進第3速位置F3に切り換え
る第2シフトロッド13とを備え、作業装置用変速機構
9の第3シフトロッド14は、そのシフト操作により正
転位置S、中立位置N及び逆転位置Gの夫々に切り換え
るよう構成してある。変速操作レバー10はミッション
ケース1に形成された横向き支軸15に上下揺動自在に
枢支されたボス部材16に縦軸芯Y1周りで回動自在に
枢支され、上下揺動によって第1、第2シフトロッド1
2,13夫々に形成したレバー係合部12a,13aの
いずれかに選択係合し、左右揺動でシフト操作するよう
構成してある。この変速レバー10は、ミッションケー
ス1後方側の機体中央部に位置する操作ガイド17を挿
通させて後方外方に向けて延出してあり、この変速レバ
ー10を、前記シフトロッド12,13の操作部18か
ら操作ガイド17の後方側に向けて平面視略L字形に形
成したミッションケース迂回部10aと、このミッショ
ンケース迂回部10aの一端部に連結される直線状の後
方延出部10bとで構成してある。このようにして、操
作ガイド17とミッションケース1との間の距離をでき
るだけ小さくしてコンパクトな形状に収まるようにして
ある。尚、作業装置用正逆転切換レバー11は、機体横
一側で後方に向けて平面視ほぼ直線状に延設され、途中
部でミッションケース1に設けられたボス部19に縦軸
芯Y2周りで揺動操作自在に枢支してある。
ションケース1内には、前進3段、後進1段に切り換え
操作自在な機体走行用変速機構8と、ロータリー耕耘装
置6を正逆転切り換え操作自在な作業装置用変速機構9
とを内装し、各別に後方側から変速操作レバー10、正
逆転切換操作レバー11夫々により操作自在に構成して
ある。つまり、走行用変速機構8は、シフト操作に伴っ
て前進第1速位置F1、中立位置N及び後進位置Rに切
り換える第1シフトロッド12と、同様に前進第2速位
置F2、中立位置N及び前進第3速位置F3に切り換え
る第2シフトロッド13とを備え、作業装置用変速機構
9の第3シフトロッド14は、そのシフト操作により正
転位置S、中立位置N及び逆転位置Gの夫々に切り換え
るよう構成してある。変速操作レバー10はミッション
ケース1に形成された横向き支軸15に上下揺動自在に
枢支されたボス部材16に縦軸芯Y1周りで回動自在に
枢支され、上下揺動によって第1、第2シフトロッド1
2,13夫々に形成したレバー係合部12a,13aの
いずれかに選択係合し、左右揺動でシフト操作するよう
構成してある。この変速レバー10は、ミッションケー
ス1後方側の機体中央部に位置する操作ガイド17を挿
通させて後方外方に向けて延出してあり、この変速レバ
ー10を、前記シフトロッド12,13の操作部18か
ら操作ガイド17の後方側に向けて平面視略L字形に形
成したミッションケース迂回部10aと、このミッショ
ンケース迂回部10aの一端部に連結される直線状の後
方延出部10bとで構成してある。このようにして、操
作ガイド17とミッションケース1との間の距離をでき
るだけ小さくしてコンパクトな形状に収まるようにして
ある。尚、作業装置用正逆転切換レバー11は、機体横
一側で後方に向けて平面視ほぼ直線状に延設され、途中
部でミッションケース1に設けられたボス部19に縦軸
芯Y2周りで揺動操作自在に枢支してある。
【0009】機体走行状態が、前進第3速状態及び後進
状態であるときは、作業装置用変速機構9は正逆転いず
れにも切り換え操作が不能になるよう構成するととも
に、前進第2速状態では、作業装置用変速機構9が正転
側への切り換えのみ許容する状態と、正逆転いずれにも
切り換え可能な状態とに切り換えることができるよう構
成してある。先ず、前進第3速状態及び後進状態である
ときの作業装置駆動牽制について説明する。図4、図5
に示すように、前記第1〜第3シフトロッド12,1
3,14は、ミッションケース1内部においてロッドホ
ルダー21に設けられたボールデテント機構22によ
り、所定切換位置で位置保持するよう構成するととも
に、各シフトロッド間に互いに牽制動作する牽制用ボー
ル23を介装し、第1、第2シフトロッド12,13の
牽制用ボール23に対応する位置に、前進第3速状態及
び後進状態であるときには、第3シフトロッド14の操
作を牽制するとともに、前進第1速F1、前進第2速F
2、中立位置Nの夫々においては第3シフトロッド14
のシフト操作を許容する案内溝24を形成してある。こ
のようにして、前進第3速状態及び後進状態であるとき
は、ロータリー耕耘装置6は正逆転いずれの方向にも駆
動できないようになっている。次に、前進第2速状態に
おける切り換え構造について説明する。図1、図6に示
すように、第3シフトロッド14は、中立位置Nからミ
ッションケース1の横外方に向けて引き出し操作される
と正転位置Sとなり、ミッションケース1内方側にシフ
トさせると逆転位置Gになるよう構成してあり、中立位
置Nから逆転位置Gへのシフト操作を接当状態で牽制阻
止する牽制部材25を、第2シフトロッド13に相対回
動自在に外嵌装着してある。この牽制部材25はコイル
バネ26により牽制作用位置Kに向けて回動付勢される
とともに、ミッションケース1の外面に突出形成したボ
ス部27にボルト固定され、第2シフトロッド13が相
対回動自在に挿通する板バネ28によりミッションケー
ス1側に向けて押圧してガタツキを防止するようにして
ある。牽制部材25の回動支点に対する牽制作用部25
aの反対側箇所に調節ネジ式の係止軸29を設け、この
係止軸29は第1シフトロッド12に連結されるレバー
係合部12aに一体形成されたカム面30〔カム機構に
一例〕に接当作用する位置に対応して設けられ、第1シ
フトロッド12が中立位置Nにあるときは、コイルバネ
26の付勢力により牽制部材25は牽制作用位置Kに設
定され、第1シフトロッド12が前進第1速位置F1に
シフト操作されるとカム面30に沿って係止軸29が乗
り上げ案内され、牽制部材25が牽制解除位置Lに回動
案内される。その結果、前進第1速状態では、ロータリ
ー耕耘装置6は正逆転いずれの方向にも駆動させること
ができ、前進第2速状態では牽制部材25の作用により
ロータリー耕耘装置6の逆転駆動が牽制阻止され、正転
駆動のみ許容されることになる。以上の牽制状態の関係
を図示すると、図3に示すようになる。
状態であるときは、作業装置用変速機構9は正逆転いず
れにも切り換え操作が不能になるよう構成するととも
に、前進第2速状態では、作業装置用変速機構9が正転
側への切り換えのみ許容する状態と、正逆転いずれにも
切り換え可能な状態とに切り換えることができるよう構
成してある。先ず、前進第3速状態及び後進状態である
ときの作業装置駆動牽制について説明する。図4、図5
に示すように、前記第1〜第3シフトロッド12,1
3,14は、ミッションケース1内部においてロッドホ
ルダー21に設けられたボールデテント機構22によ
り、所定切換位置で位置保持するよう構成するととも
に、各シフトロッド間に互いに牽制動作する牽制用ボー
ル23を介装し、第1、第2シフトロッド12,13の
牽制用ボール23に対応する位置に、前進第3速状態及
び後進状態であるときには、第3シフトロッド14の操
作を牽制するとともに、前進第1速F1、前進第2速F
2、中立位置Nの夫々においては第3シフトロッド14
のシフト操作を許容する案内溝24を形成してある。こ
のようにして、前進第3速状態及び後進状態であるとき
は、ロータリー耕耘装置6は正逆転いずれの方向にも駆
動できないようになっている。次に、前進第2速状態に
おける切り換え構造について説明する。図1、図6に示
すように、第3シフトロッド14は、中立位置Nからミ
ッションケース1の横外方に向けて引き出し操作される
と正転位置Sとなり、ミッションケース1内方側にシフ
トさせると逆転位置Gになるよう構成してあり、中立位
置Nから逆転位置Gへのシフト操作を接当状態で牽制阻
止する牽制部材25を、第2シフトロッド13に相対回
動自在に外嵌装着してある。この牽制部材25はコイル
バネ26により牽制作用位置Kに向けて回動付勢される
とともに、ミッションケース1の外面に突出形成したボ
ス部27にボルト固定され、第2シフトロッド13が相
対回動自在に挿通する板バネ28によりミッションケー
ス1側に向けて押圧してガタツキを防止するようにして
ある。牽制部材25の回動支点に対する牽制作用部25
aの反対側箇所に調節ネジ式の係止軸29を設け、この
係止軸29は第1シフトロッド12に連結されるレバー
係合部12aに一体形成されたカム面30〔カム機構に
一例〕に接当作用する位置に対応して設けられ、第1シ
フトロッド12が中立位置Nにあるときは、コイルバネ
26の付勢力により牽制部材25は牽制作用位置Kに設
定され、第1シフトロッド12が前進第1速位置F1に
シフト操作されるとカム面30に沿って係止軸29が乗
り上げ案内され、牽制部材25が牽制解除位置Lに回動
案内される。その結果、前進第1速状態では、ロータリ
ー耕耘装置6は正逆転いずれの方向にも駆動させること
ができ、前進第2速状態では牽制部材25の作用により
ロータリー耕耘装置6の逆転駆動が牽制阻止され、正転
駆動のみ許容されることになる。以上の牽制状態の関係
を図示すると、図3に示すようになる。
【0010】そして、圃場が軟かく前進第2速状態で機
体を走行させてロータリー耕耘装置6を逆転駆動しても
機体が後方側にダッシングしたりするおそれが無いとき
は、図1に示すように、前記コイルバネ26の他端側
を、牽制部材25における牽制作動が解除される方向に
回動付勢する位置に対応するバネ受け具31にボルトに
より付け替え連結するのである。バネ受け具31はミッ
ションケース1に固定立設してある。このように構成す
ると、前進第1速F1及び前進第2速F2状態におい
て、ロータリー耕耘装置6が正逆転駆動可能となる。
体を走行させてロータリー耕耘装置6を逆転駆動しても
機体が後方側にダッシングしたりするおそれが無いとき
は、図1に示すように、前記コイルバネ26の他端側
を、牽制部材25における牽制作動が解除される方向に
回動付勢する位置に対応するバネ受け具31にボルトに
より付け替え連結するのである。バネ受け具31はミッ
ションケース1に固定立設してある。このように構成す
ると、前進第1速F1及び前進第2速F2状態におい
て、ロータリー耕耘装置6が正逆転駆動可能となる。
【0011】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】変速操作系を示す側面図
【図2】変速操作系を示す平面図
【図3】変速操作パターンを示す図表
【図4】ボールデテント機構を示す切欠正面図
【図5】ボールデテント機構を示す切欠側面図
【図6】牽制部材配設部の平面図
【図7】カム機構の斜視図
【図8】耕耘機の全体側面図
1 ミッションケース 8 機体走行用変速機構 9 作業装置用変速機構 10,11 操作レバー 14 シフトロッド 25 牽制部材 26 バネ 30 カム機構 31 バネ受け具
Claims (2)
- 【請求項1】 複数段に切り換え操作自在な機体走行用
変速機構(8)と、正逆転切り換え操作自在な作業装置
用変速機構(9)とをミッションケース(1)内に備
え、前記各変速機構(8),(9)を各別に操作レバー
(10),(11)により切り換え操作自在に構成して
ある歩行型作業機の変速操作構造であって、前記作業装
置用変速機構(9)における変速用シフトロッド(1
4)の逆転駆動位置へのシフト操作を接当規制する牽制
部材(25)を、牽制作用位置と牽制を解除する位置と
に切り換え回動自在に設けるとともに、この牽制部材
(25)を牽制位置に向けて回動付勢するバネ(26)
を備え、前記牽制部材(25)を牽制解除位置に回動さ
せるカム機構(30)を設けてある歩行型作業機の変速
操作構造。 - 【請求項2】 前記牽制部材(25)が常に牽制解除位
置になるよう回動付勢する位置に前記回動付勢用バネ
(26)の他端側を付け替え保持するバネ受け具(3
1)を設けてある請求項1に記載の歩行型作業機の変速
操作構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32834292A JPH06174083A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 歩行型作業機の変速操作構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32834292A JPH06174083A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 歩行型作業機の変速操作構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06174083A true JPH06174083A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18209169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32834292A Pending JPH06174083A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 歩行型作業機の変速操作構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06174083A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063270A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-05 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業用走行車 |
KR20040026351A (ko) * | 2002-09-24 | 2004-03-31 | 현대자동차주식회사 | 수동변속기의 시프트 레일 지지기구 |
JP2010149851A (ja) * | 2010-01-28 | 2010-07-08 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業用走行車 |
JP2011064318A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Yanmar Co Ltd | 変速装置 |
JP2011063223A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Yanmar Co Ltd | 変速操作機構 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP32834292A patent/JPH06174083A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003063270A (ja) * | 2001-08-30 | 2003-03-05 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業用走行車 |
KR20040026351A (ko) * | 2002-09-24 | 2004-03-31 | 현대자동차주식회사 | 수동변속기의 시프트 레일 지지기구 |
JP2011064318A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Yanmar Co Ltd | 変速装置 |
JP2011063223A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Yanmar Co Ltd | 変速操作機構 |
JP2010149851A (ja) * | 2010-01-28 | 2010-07-08 | Mitsubishi Agricult Mach Co Ltd | 作業用走行車 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06174083A (ja) | 歩行型作業機の変速操作構造 | |
JPH045171A (ja) | 作業車 | |
JP3655516B2 (ja) | クローラ作業車 | |
JP4749588B2 (ja) | クローラトラクタのブレーキ装置 | |
JPH0541051Y2 (ja) | ||
JP3839827B2 (ja) | コンバインの操作装置 | |
JP3590365B2 (ja) | 作業車 | |
JP3662458B2 (ja) | クローラ作業車 | |
JP3464970B2 (ja) | 作業車の走行伝動装置 | |
JP2006224845A (ja) | 歩行型耕耘機における変速規制機構 | |
JPS6230507Y2 (ja) | ||
JP3149458B2 (ja) | 自走式畦草刈機 | |
JPH0414268Y2 (ja) | ||
JP3988891B2 (ja) | 走行車両 | |
JP2546732Y2 (ja) | 農作業車の旋回装置 | |
JP3174950B2 (ja) | 移動農機 | |
JP4746198B2 (ja) | クローラトラクタの操作リンク中立戻し機構 | |
JPH0514898Y2 (ja) | ||
JP3727761B2 (ja) | 移動農機 | |
JPS5819933Y2 (ja) | 歩行型移動農機における安全装置 | |
JPS626909Y2 (ja) | ||
JP2005059852A (ja) | クローラ作業車 | |
JP3190986B2 (ja) | 移動農機 | |
JP3256850B2 (ja) | 移動農機 | |
JPH0284110A (ja) | コンバイン等の変速操作装置 |