JP3464970B2 - 作業車の走行伝動装置 - Google Patents

作業車の走行伝動装置

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JP3464970B2 JP2000246648A JP2000246648A JP3464970B2 JP 3464970 B2 JP3464970 B2 JP 3464970B2 JP 2000246648 A JP2000246648 A JP 2000246648A JP 2000246648 A JP2000246648 A JP 2000246648A JP 3464970 B2 JP3464970 B2 JP 3464970B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左走行装置を駆動
する左走行駆動ギヤを直進伝動ギヤに連動させる直進用
入り状態と、左走行駆動ギヤを左旋回ギヤに連動させる
旋回用入り状態とに切り換え自在な左操向クラッチ機構
を備え、右走行装置を駆動する右走行駆動ギヤを直進伝
動ギヤに連動させる直進用入り状態と、右走行駆動ギヤ
を右旋回ギヤに連動させる旋回用入り状態とに切り換え
自在な右操向クラッチ機構を備え、駆動軸の回動力を中
間伝動軸によって逆転して伝達して左旋回ギヤおよび右
旋回ギヤを直進伝動ギヤとは逆の回転方向に回動させる
逆転伝動状態と、前記駆動軸の回動力を減速して伝達し
て前記左旋回ギヤおよび右旋回ギヤを直進伝動ギヤと同
一の回転方向に直進伝動ギヤよりも低速で回動させる低
速伝動状態と、前記駆動軸から前記左旋回ギヤおよび右
旋回ギヤへの伝動を絶つ切り状態とに切り換え自在な旋
回伝動機構を備えてある作業車の走行伝動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記作業車は、旋回伝動機構を低速伝動
状態に切り換え、左操向クラッチ機構と右操向クラッチ
機構の一方を直進用入り状態に、他方を旋回用入り状態
にそれぞれ切り換えることにより、左右走行装置の一方
が他方より低速で駆動され、この左右走行装置の速度差
によって機体が緩旋回する。旋回伝動機構を逆転伝動状
態に切り換え、左操向クラッチ機構と右操向クラッチ機
構の一方を直進用入り状態に、他方を旋回用入り状態に
それぞれ切り換えることにより、左右走行装置の一方が
前進側に、他方が後進側にそれぞれ駆動され、この左右
走行装置の逆駆動によって機体が超信地旋回するもので
ある。
【0003】この種の作業車において、従来、左右の旋
回ギヤに作用する内拡式の摩擦ブレーキを設け、この摩
擦ブレーキを入り側に切り換えるとともに旋回伝動機構
を切り状態に切り換え、左操向クラッチ機構と右操向ク
ラッチ機構の一方を直進用入り状態に、他方を旋回用入
り状態にそれぞれ切り換えることにより、一方の走行装
置にブレーキが掛かり、このブレーキ側の走行装置の方
を旋回内側にして機体をブレーキ旋回させることを可能
にしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、旋回外側の走行
装置が駆動されて機体が走行するのに抗して旋回内側の
走行装置にブレーキを掛ける必要があることと、摩擦式
の旋回ブレーキを採用していることとから、旋回ブレー
キとして、強い制動力を発揮する大型のブレーキが必要
になっていた。本発明の目的は、操作簡単に旋回モード
を選択できながら、比較的小型の旋回ブレーキを採用し
てブレーキ旋回できる作業車の走行伝動装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0006】〔構成〕左走行装置を駆動する左走行駆動
ギヤを直進伝動ギヤに連動させる直進用入り状態と、左
走行駆動ギヤを左旋回ギヤに連動させる旋回用入り状態
とに切り換え自在な左操向クラッチ機構を備え、右走行
装置を駆動する右走行駆動ギヤを直進伝動ギヤに連動さ
せる直進用入り状態と、右走行駆動ギヤを右旋回ギヤに
連動させる旋回用入り状態とに切り換え自在な右操向ク
ラッチ機構を備え、駆動軸の回動力を中間伝動軸によっ
て逆転して伝達して左旋回ギヤおよび右旋回ギヤを直進
伝動ギヤとは逆の回転方向に回動させる逆転伝動状態
と、前記駆動軸の回動力を減速して伝達して前記左旋回
ギヤおよび右旋回ギヤを直進伝動ギヤと同一の回転方向
に直進伝動ギヤよりも低速で回動させる低速伝動状態
と、前記駆動軸から前記左旋回ギヤおよび右旋回ギヤへ
の伝動を絶つ切り状態とに切り換え自在な旋回伝動機構
を備えてある作業車の走行伝動装置において、前記左旋
回ギヤおよび右旋回ギヤに作用するかみ合い式の旋回ブ
レーキを備え、前記旋回伝動機構の切り換え操作部と、
前記旋回ブレーキの操作部とをリンク機構を介して一本
のモード選択レバーに連動させるとともに、前記リンク
機構の切り換え操作力を旋回ブレーキの操作部に伝達す
る部分に、モード選択レバーによって引っ張り操作され
て前記操作部をブレーキ入り側に切り換えるスプリング
と、モード選択レバーによって押し操作されて前記操作
部をブレーキ切り側に切り換える当接式の伝動体とを備
えさせ、前記モード選択レバーの操作により、前記旋回
伝動機構が前記逆転伝動状態になるとともに前記旋回ブ
レーキが切りになる超信地旋回モードと、前記旋回伝動
機構が前記低速伝動状態になるとともに前記旋回ブレー
キが切りになる緩旋回モードと、前記旋回伝動機構が前
記切り状態になるとともに前記旋回ブレーキが入りにな
るブレーキ旋回モードとを択一的に現出するように構成
してある。
【0007】〔作用〕一本のモード選択レバーを操作す
れば、超信地旋回モードと緩旋回モードとブレーキ旋回
モードとが択一的に現出され、超信地旋回モードが現出
された状態で、左操向クラッチ機構と右操向クラッチ機
構の一方を直進用入り状態に、他方を旋回用入り状態に
それぞれ切り換えると、左右の走行装置が互いに逆方向
に駆動されて機体が超信地旋回する。緩旋回モードが現
出された状態で、左操向クラッチ機構と右操向クラッチ
機構の一方を直進用入り状態に、他方を旋回用入り状態
にそれぞれ切り換えると、一方の走行装置が他方の走行
装置より低速で駆動されて機体が緩旋回する。ブレーキ
旋回モードが現出された状態で、左操向クラッチ機構と
右操向クラッチ機構の一方を直進用入り状態に、他方を
旋回用入り状態にそれぞれ切り換えると、一方の走行装
置が駆動されるとともに他方の走行装置にブレーキが掛
かって機体がブレーキ旋回する。ブレーキ旋回モードを
選択する際、旋回ブレーキの可動側ブレーキ体が固定側
ブレーキ体に対してかみ合いにくい位相にあって旋回ブ
レーキが入り側に切り換わりにくいことがあっても、ス
プリングが弾性変形して切り換え操作力を保持し、この
後可動側ブレーキ体が回動するに伴い、スプリングが保
持していた操作力によって固定側ブレーキ体にかみ合
い、旋回ブレーキが自ずと入り側に切り換わる。そし
て、旋回ブレーキを切り側に切り換える際、伝動体が押
し操作されて旋回ブレーキのかみ合いを強固に解除す
る。これにより、旋回伝動機構も旋回ブレーキも一本の
モード選択レバーによって切り換え操作するようにしな
がら、左右の旋回ギヤにかみ合い式の旋回ブレーキによ
ってブレーキを掛けられる。
【0008】〔効果〕したがって、超信地旋回、緩旋
回、ブレーキ旋回から所望の旋回や適切な旋回を選択し
て迅速に旋回走行するとか地面を乱れにくくしながら旋
回走行でき、しかも、一本のモード選択レバーを操作す
るだけで、かつ、旋回ブレーキのかみ合いタイミングを
考慮することなく操作するだけで操作簡単に旋回モード
を選択して旋回できる。さらに、旋回ブレーキとして所
望のブレーキ力を発揮する割には小型なかみ合式のブレ
ーキを採用してコンパクトに得られる。
【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0010】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記モード選択レバーを、前記旋回伝動機構の切り
換え操作部を操作するための操作方向とは異なる操作方
向に操作して前記旋回ブレーキの操作部を操作するよう
に構成してある。
【0011】〔作用〕旋回伝動機構の切り換えを行う場
合と、旋回ブレーキの切り換えを行う場合とでは、モー
ド選択レバーを異なる操作方向に操作するものだから、
意図する切り換えと異なる切り換えを行ってしまう誤操
作を起こしにくくしながら選択させられる。
【0012】〔効果〕旋回モードを選択する際、上記し
た誤操作が行われにくくて所望の旋回モードが正確に選
択されやすい。
【0013】請求項3による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0014】〔構成〕請求項1又は2記載による発明の
構成において、前記旋回伝動機構が前記切り状態にあれ
ば、前記旋回ブレーキが入り側に切り換えられることを
許容し、前記旋回伝動機構が前記低速伝動状態および逆
転伝動状態にあれば、前記旋回ブレーキが入り側に切り
換えられることを阻止するブレーキ牽制機構を備えてあ
る。
【0015】〔作用〕旋回伝動機構を低速伝動状態や逆
転伝動状態にすると、ブレーキ牽制機構のために旋回ブ
レーキを入り側に切り換えられず、旋回ギヤにブレーキ
を掛けながら伝動する事態を招かれることを防止でき
る。
【0016】〔効果〕旋回ギヤにブレーキが掛かるとと
もに伝動される事態が発生しないようにしながら旋回モ
ードの選択を行わせられる。
【0017】請求項4による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0018】〔構成〕請求項1 〜3のいずれか1 項によ
る発明の構成において、走行用変速装置が低速側にあれ
ば、前記旋回伝動機構が前記逆転伝動状態に切り換えら
れることを許容し、走行用変速装置が高速側にあれば、
前記旋回伝動機構が逆転伝動状態に切り換えられること
を阻止する超信地旋回牽制機構を備えてある。
【0019】〔作用〕走行用変速装置を高速側にする
と、超信地旋回牽制機構のために前記旋回伝動機構を逆
転伝動状態に切り換えられず、高速走行する際には超信
地旋回できなくなる。
【0020】〔効果〕高速走行する際には、超信地旋回
ができないようにして走行させられる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に示すように、エンジンEの
出力軸1の回動力をベルトテンションクラッチで成る主
クラッチ2を介して主変速装置としての静油圧式無段変
速装置3の油圧ポンプの入力軸3aに伝達するように構
成してある。この無段変速装置3のケーシングが連結し
ているミッションケース4の内部において、前記無段変
速装置3の油圧モータの出力軸3bの回動力を、副変速
装置Mのシフトギヤ5が付いている入力軸6に伝達する
とともに、この副変速装置Mの出力軸7が一体回転自在
に支持している3個の変速ギヤの中央に位置する変速ギ
ヤ8によって前記出力軸7の回動力を直進伝動ギヤ9に
伝達するように構成し、前記副変速装置Mの前記出力軸
7の両端部に一体回転自在に支持されているシフトギヤ
11を備える旋回伝動機構10により、前記直進伝動ギ
ヤ9を支持している回転軸9aの直進伝動ギヤ9の両横
側に位置する部位に相対回転自在に取付けてある旋回ギ
ヤ19a,19bに前記出力軸7の回動力を伝達するよ
うに構成してある。前記直進伝動ギヤ9と、前記一対の
旋回ギヤ19a,19bの一方の左旋回ギヤ19aとを
左操向クラッチ機構20によって選択して左走行駆動ギ
ヤ30aに連結することにより、直進伝動ギヤ9や左旋
回ギヤ19aの回動力を左走行駆動ギヤ30aに伝達
し、この左走行駆動ギヤ30aによって伝動ギヤ31
a,32a、クローラ駆動軸33aを介して左側のクロ
ーラ式走行装置34aを駆動するように構成してある。
前記直進伝動ギヤ9と、前記一対の旋回ギヤ19a,1
9bの他方の右旋回ギヤ19bとを右操向クラッチ機構
20によって選択して右走行駆動ギヤ30bに連結する
ことにより、直進伝動ギヤ9や右旋回ギヤ19bの回動
力を右走行駆動ギヤ30bに伝達し、この右走行駆動ギ
ヤ30bによって伝動ギヤ31b,32b、クローラ駆
動軸33bを介して右側のクローラ式走行装置34bを
駆動するように構成し、もって、コンバインの走行伝動
装置を構成してある。
【0022】図1などに示すように、前記旋回伝動機構
10は、前記一対のシフトギヤ11と、この一対のシフ
トギヤ11の左側のシフトギヤ11が係脱する入力ギヤ
13aを一端側に一体回動自在に備え、他端側に前記左
旋回ギヤ19aにかみ合っている出力ギヤ13bを一体
回動自在に備えているとともにミッションケース4によ
ってベアリング14a,14bを介して回転自在に支持
されている中間伝動軸13と、前記一対のシフトギヤ1
1の右側のシフトギヤ11が係脱する入力ギヤ13aを
一端側に一体回動自在に備え、他端側に前記右旋回ギヤ
19bにかみ合っている出力ギヤ13bを他端側に一体
回動自在に備えているとともにミッションケース4によ
ってベアリング14a,14bを介して回転自在に支持
されている中間伝動軸13とによって構成してある。
【0023】図3などに示すように、前記出力軸7を、
副変速装置Mの前記3個の変速ギヤ8に対しても、出力
軸7とベアリングとの間に位置するカラーK1に対して
も、変速ギヤどうしの間や変速ギヤと前記カラーK1と
の間に設けた位置決めカラーK2に対してもスプライン
係合していることによって、ミッションケース4に対し
て摺動するように構成し、一方のシフトギヤ11にフォ
ーク部が相対回転自在に係合しているシフトフォーク1
5を、このシフトフォーク15のボス部15aが外嵌し
ているフォーク支軸16に沿わせて摺動操作すると、左
右のシフトギヤ11が出力軸7と共に摺動し、シフトフ
ォーク15をボス部15aの内部に設けてある位置決め
ボール15bがフォーク支軸16に設けてある3本の位
置決め環状溝16a〜16cの左端の位置決め環状溝1
6aに係入した逆転位置にすると、左右いずれのシフト
ギヤ11もこれに対応する中間伝動軸13の入力ギヤ1
3aにかみ合い、出力軸7の回動力が左側の中間伝動軸
13によって逆転されて左旋回ギヤ19aに、右側の中
間伝動軸13によって逆転されて右旋回ギヤ19bにそ
れぞれ伝達され、左右いずれの旋回ギヤ19a,19b
も直進伝動ギヤ9とは逆の回転方向に駆動される状態に
なる。シフトフォーク15を前記位置決めボール15b
が3本の位置決め環状溝16a〜16cの中央の位置決
め環状溝16bに係入した中立位置にすると、左右いず
れのシフトギヤ11もこれに対応する中間伝動軸13の
入力ギヤ13aから外れ、出力軸13から左右の旋回ギ
ヤ19a,19bへの動力伝達が絶たれる状態になる。
シフトフォーク15を前記位置決めボール15bが3本
の位置決め環状溝16a〜16cの右端の位置決め環状
溝16cに係入した減速位置にすると、左右いずれのシ
フトギヤ11もこれに対応する方の旋回ギヤ19a,1
9bにかみ合い、出力軸7の回動力が左側のシフトギヤ
11によって左旋回ギヤ19aに、右側のシフトギヤ1
1によって右側の旋回ギヤ19bにそれぞれ伝達され
て、左右いずれの旋回ギヤ19a,19bも直進伝動ギ
ヤ9と同一の回転方向に駆動される状態になる。このと
き、シフトギヤ11と旋回ギヤ19a,19bとの間の
ギヤ比の関係により、左右の旋回ギヤ19a,19bの
回転速度は、直進伝動ギヤ9の回転速度より低速にな
る。
【0024】図3などに示すように、前記一対の中間伝
動軸13の一端側に旋回ブレーキ12を取付けてある。
左側の中間伝動軸13に取付けてある旋回ブレーキ12
も、右側の中間伝動軸13に取付けてある旋回ブレーキ
12も、ミッションケース4の中間伝動軸13の一端側
を支持している部分4aに設けた固定側ブレーキ体12
aと、中間伝動軸13の端部に取付けた可動側ブレーキ
体12bとによって構成してある。図3、図5に示すよ
うに、固定側ブレーキ体12aは、孔周りが全周にわた
って周方向に凹凸である非円形のブレーキ孔12cを備
えるようしてミッションケース4とは別部品に形成して
前記ミッションケース部分4aの組み付け孔に嵌め込ん
で止め輪12dによって外れ止めされるようにし、か
つ、前記組み付け孔の直線部分を形成しているミッショ
ンケース部分4bとの係合によってミッションケース部
分4aに回転不能に固定されるようにしたリング部材に
よって構成してある。可動側ブレーキ体12bは、外周
面が固定側ブレーキ体12aのブレーキ孔12cに相似
した凹凸面に成っている非円形部12eを一端側に備え
た非円形部材によって構成してあるとともに、中間伝動
軸13にスプライン係合によって一体回転および摺動自
在に取付けてある。可動側ブレーキ体12bの他端側に
フォーク部17aが相対回転および一体摺動自在に係合
している操作フォーク17によって可動側ブレーキ体1
2bを摺動操作することにより、これの前記非円形部1
2eが固定側ブレーキ体12aのブレーキ孔12cに出
入りするように構成してある。
【0025】これにより、左右いずれの旋回ブレーキ1
2も、操作フォーク17をこれの回転支軸部17bの軸
芯まわりで揺動操作することによって可動側ブレーキ体
12bを摺動操作し、これの非円形部12eが固定側ブ
レーキ体12aのブレーキ孔12cに入り込むと、これ
らの非円形のために可動側ブレーキ体12bと固定側ブ
レーキ体12aとが相対回転不能に係合することによ
り、中間伝動軸13、出力ギヤ13bを介して旋回ギヤ
19a,19bにブレーキを掛けるようにブレーキ入り
になり、可動側ブレーキ体12bの非円形部12eが固
定側ブレーキ体12aのブレーキ孔12cから抜け出る
と、可動側ブレーキ体12bと固定側ブレーキ体12a
との相対回転が可能になることにより、旋回ギヤ19
a,19bのブレーキを解除するようにブレーキ切りに
なる。
【0026】図4に示すように、前記シフトギヤ11を
摺動操作するシフトフォーク15のボス部15aに操作
ピン40によって遊端側が係合しているフォーク操作レ
バー41の基端側を回転支軸42によってミッションケ
ース4に回動自在に支持させるとともに、この回転支軸
42のミッションケース外に突出している端部に板体を
一体回動自在に取付けて切り換え操作部43を備えさ
せ、この切り換え操作部43を揺動操作することによ
り、シフトフォーク15を摺動操作できて旋回伝動機構
10の切り換え操作ができるように構成してある。図5
に示すように、前記左右の旋回ブレーキ12において、
前記操作フォーク17の回転支軸部17bのミッション
ケース外に突出している端部に操作アームの基端側を一
体回動自在に取付けてブレーキ操作部44を備えさせ、
このブレーキ操作部44を揺動操作することにより、操
作フォーク17を揺動操作できて旋回ブレーキ12の切
り換え操作ができるように構成するとともに、旋回伝動
機構10の前記切り換え操作部43と、左右の旋回ブレ
ーキ12それぞれの前記ブレーキ操作部44とを、一本
のモード選択レバー70を備える操作機構によって操作
するように構成してある。この操作機構は、図6〜図1
0に示すように構成してある。
【0027】すなわち、モード選択レバー70は、運転
部に固定されているレバーブラケット71が備えている
レバー支軸72に基端側の取付け筒部73aが回動自在
に外嵌している横断面コ字形の板金部材で成る基部側レ
バー部73と、この基部側レバー部73の先端側にボス
部74aが連結軸75によって回動自在に連結している
板金部材で成る先端側レバー部74とによって、レバー
支軸72の機体横向きの軸芯72aのまわりでレバーブ
ラケット71に対して揺動し、かつ、この軸芯72aに
非平行な前記連結軸75の軸芯75aのまわりで機体横
方向に屈曲自在なレバーに構成してあり、先端側レバー
部74に備えてある操作部74bによってレバーガイド
板76のガイド溝77に沿わせて機体の前後方向と横方
向とに揺動操作するようにしてある。
【0028】前記基部側レバー部73の基部に基端部側
レバー部73と共に前記軸芯72aまわりで揺動するよ
うに備えさせた揺動リンク80と、この揺動リンク80
を前記切り換え操作部43に連動させている連動ロッド
81とで成る伝動側のリンク機構によってモード選択レ
バー70を切り換え操作部43に連動させて、モード選
択レバー70を軸芯72aまわりで機体前後方向に揺動
操作することによって切り換え操作部43を切り換え操
作できるようにしてある。
【0029】前記先端側レバー部74のボス部74aに
先端側レバー部74と共に軸芯75aまわりで基端側レ
バー部73に対して揺動するように備えさせた揺動リン
ク82と、この揺動リンク82に一端側が連結している
連動ロッド83と、この連動ロッド83の他端側が遊端
側に連結しているとともに基端側レバー部73の先端側
レバー部74が連結している部位と前記取付け筒部73
aとの間に揺動自在に支持されている中間揺動リンク8
4と、この中間揺動リンク84に一端側が連結している
連動ロッド85と、この連動ロッド85の他端側が入力
アーム86aに連結している回転伝動軸86と、この回
転伝動軸86に一体回転自在に備えてある左右一対の出
力アーム86bの左側の出力アーム86bを前記左側の
旋回ブレーキ12の前記ブレーキ操作部44に連動させ
ているタイミング調整機構90と、前記回転伝動軸86
の前記一対の出力アーム86bの右側の出力アーム86
bを前記右側の旋回ブレーキ12の前記ブレーキ操作部
44に連動させているタイミング調整機構90とで成る
ブレーキ側リンク機構87によってモード選択レバー7
0を左右のブレーキ操作部44に連動させて、モード選
択レバー70を軸芯75aまわりで機体横方向に揺動操
作することによって左右のブレーキ操作部44を切り換
え操作できるようにしてある。
【0030】すなわち、モード選択レバー70を、前記
ガイド溝77の機体前後方向に沿う部分77aや機体横
方向に沿う部分77bに沿わせて揺動操作し、前後向き
部分77aの前端側に位置する緩旋回位置Kに操作する
と、切り換え操作部43がシフトフォーク15を前記減
速伝動位置に切り換え操作し、ブレーキ操作部44が可
動側ブレーキ体12bを切り側に操作する。これによ
り、左右のシフトギヤ11がこれに対応する方の旋回ギ
ヤ19a,19bにかみ合い、旋回伝動機構10が出力
軸7の回動力を左側のシフトギヤ11によって左旋回ギ
ヤ19aに、右側のシフトギヤ11によって右側の旋回
ギヤ19bにそれぞれ伝達するとともに、シフトギヤ1
1と旋回ギヤ19a,19bとの間のギヤ比の関係によ
って減速して伝達するように低速伝動状態になり、左右
の旋回ギヤ19a,19bを直進伝動ギヤ9と同一の回
転方向に直進伝動ギヤ9より低速で回動させる。そし
て、左右の旋回ブレーキ12は切りになり、旋回ギヤ1
9a,19bに対するブレーキ作用を解除する。
【0031】モード選択レバー70をガイド溝77の前
後向き部分77aの後端側に位置する超信地旋回位置S
に操作すると、切り換え操作部43がシフトフォーク1
5を前記逆転伝動位置に切り換え操作し、ブレーキ操作
部44が可動側ブレーキ体12bを切り側に操作する。
これにより、左右のシフトギヤ11が中間伝動軸13の
入力ギヤ13aにかみ合い、旋回伝動機構10が出力軸
7の回動力を左側の中間伝動軸13によって左側の左旋
回ギヤ19aに、右側の中間伝動軸13によって右側の
旋回ギヤ19bにそれぞれ逆転させて伝達するように逆
転伝動状態になり、左右の旋回ギヤ19a,19bを直
進伝動ギヤ9とは逆の回転方向に回動させる。そして、
左右の旋回ブレーキ12が切りになり、旋回ギヤ19
a,19bに対するブレーキ作用を解除する。
【0032】モード選択レバー70を、ガイド溝77の
横向き部分77bの前後向き部分77aに連通する側と
は反対側の端部に位置するブレーキ旋回位置Bに操作す
ると、切り換え操作部43がシフトフォーク15を前記
中立位置に切り換え操作し、ブレーキ操作部44が可動
側ブレーキ体12bを入り側に操作する。これにより、
左右のシフトギヤ11が中間伝動軸13の入力ギヤ13
aからも旋回ギヤ19a,19bからも外れ、旋回伝動
機構10が出力軸7から左右の旋回ギヤ19a,19b
への伝動を絶つように切り状態になる。そして、左右の
旋回ブレーキ12が入りになり、左右の旋回ギヤ19
a,19bにブレーキを掛ける。このとき、図7に示す
如く基部側レバー部73に付設してあるばね支軸88に
先端側レバー部74に揺動付勢するようにして取付けて
あるレバーばね88aによる付勢力と、図6に示す如く
前記回転伝動軸86の入力アーム86aに連結してある
入り付勢ばね89による付勢力とのためにモード選択レ
バー70をブレーキ旋回位置Bに保持でき、左右の旋回
ブレーキ12を入り側に保持できる。
【0033】図9、図10などに示すように、前記左側
のタイミング調整機構90も、右側のタイミング調整機
構90も、前記回転伝動軸86の出力アーム86bに一
端側のロッド部が連結ピン91によって回動自在に連結
し、他端側のヨーク部93aがブレーキ操作部44に固
定されている連結ピン92によってブレーキ操作部44
に連結している伝動体93と、出力アーム86b側の前
記連結ピン91に一端側が連結し、他端側がブレーキ操
作部44の前記連結ピン92に連結していることによっ
て出力アーム86bとブレーキ操作部44とにわたって
連結しているスプリング94とによって構成してある。
前記伝動体93の前記ヨーク部93aのブレーキ操作部
44に連結しているピン孔93bを、前記連結ピン92
が摺動自在に入り込む長孔に形成してあるとともに、ブ
レーキ操作部44が切り位置にあると、連結ピン92が
ピン孔93bの上端側に位置する状態にして伝動体93
を出力アーム86bとブレーキ操作部44とにわたって
取付けてある。
【0034】これにより、タイミング調整機構90は、
モード選択レバー70が操作された際、旋回ブレーキ1
2をスプリング94や伝動体93によって次の如く操作
する。すなわち、モード選択レバー70がブレーキ旋回
位置Bに操作された際、前記リンク機構87の揺動リン
ク82や中間揺動リンク84、連動ロッド85を介して
回転伝動軸86に伝達されるレバー操作力によってスプ
リング94を引っ張り操作させ、引っ張り操作されるス
プリング94によってブレーキ操作部44をブレーキ入
り側に切り換え操作する。つまり、モード選択レバー7
0がブレーキ旋回位置Bに操作されても、可動側ブレー
キ体12bが固定側ブレーキ体12aに対してかみ合い
にくい位相にあって旋回ブレーキ12が入り側に切り換
わりにくいことがあった場合、スプリング94が弾性変
形して切り換え操作力を保持し、この後可動側ブレーキ
体12bが回動するに伴い、図10(ロ)に示す如くス
プリング94が保持していた操作力によって固定側ブレ
ーキ体12aにかみ合って旋回ブレーキ12が自ずと入
り側に切り換わるように操作する。そして、モード選択
レバー70がガイド溝77の前後向き部分77aに操作
された際、前記リンク機構87の揺動リンク82や中間
揺動リンク84、連動ロッド85を介して回転伝動軸8
6に伝達されるレバー操作力によって伝動体93を押し
操作させ、図10(イ)に示す如く押し操作される伝動
体93がピン孔93bの上端側で連結ピン92に当接し
てこの連結ピン92を介してブレーキ操作部44をブレ
ーキ切り側に切り換え操作する。
【0035】図1などに示すように、前記左操向クラッ
チ機構20も、前記右操向クラッチ機構20も、走行駆
動ギヤ30a,30bにかみ合う伝動ギヤ21を備える
とともに前記回転軸9aに相対回転および摺動自在に外
嵌している筒形の伝動体22と、この伝動体22の一端
側と前記直進伝動ギヤ9との間に設けたかみ合いクラッ
チ23と、前記伝動体22の他端側と前記旋回ギヤ19
a,19bとの間に設けた湿式で多板型の摩擦クラッチ
24とによって構成してある。
【0036】伝動体22の摩擦クラッチ24が位置する
方の端部の内側に設けたクラッチばね25が伝動体22
を直進伝動ギヤ9の方に摺動付勢することによって、か
み合いクラッチ23を入り側に切り換え付勢し、かつ、
摩擦クラッチ24を切り側に切り換え付勢するように構
成し、伝動体22の摩擦クラッチ24と伝動ギヤ21の
間に位置する部位にフォーク部が相対回転自在に係合し
ているとともにミッションケース4によって揺動自在に
支持されている操作フォーク26を揺動操作することに
より、この操作力と、前記クラッチばね25による操作
力とのために、伝動体22が摺動して摩擦クラッチ24
を切りに操作しながらかみ合いクラッチ23を入りに操
作する直進位置と、かみ合いクラッチ23も摩擦クラッ
チ24も切りに操作する第1旋回位置と、かみ合いクラ
ッチ23を切りに操作しながら摩擦クラッチ24を入り
に操作する第2旋回位置とに切り換わるように構成して
ある。このように伝動体22が摺動して直進位置、第1
旋回位置、第2旋回位置のいずれの操作位置になって
も、伝動ギヤ21や走行駆動ギヤ30a,30bの歯幅
の大きさと伝動体22の摺動ストロークの大きさとの設
定により、伝動ギヤ21は走行駆動ギヤ30a,30b
にかみ合った状態を維持している。
【0037】これにより、左操向クラッチ機構20およ
び右操向クラッチ機構20は、伝動体22を直進位置に
切り換え操作することにより、走行駆動ギヤ30a,3
0bを伝動ギヤ21、伝動体22、かみ合いクラッチ2
3を介して直進伝動ギヤ9に連動させるように直進用入
り状態になり、直進伝動ギヤ9からの回動力によって走
行装置34a,34bを駆動することを可能にする。伝
動体22を第1旋回位置に切り換え操作することによ
り、走行駆動ギヤ30a,30bの直進駆動ギヤ9およ
び旋回ギヤ19a,19bに対する伝動を絶つように旋
回用切り状態になり、走行装置34a,34bを中立状
態にする。伝動体22を第2旋回位置に切り換え操作す
ることにより、走行駆動ギヤ34a,34bを伝動ギヤ
21、伝動体22、摩擦クラッチ24を介して旋回ギヤ
19a,19bに連動させるように旋回用入り状態にな
り、旋回ギヤ19a,19bからの回動力によって走行
装置34a,34bを駆動したり、旋回ブレーキ12に
よって走行装置34a,34bにブレーキを掛けること
を可能にする。
【0038】図2に示すように、左操向クラッチ機構2
0および右操向クラッチ機構20において、伝動体22
を操作するフォーク26の回転支軸26aのミッション
ケース外に突出している端部にフォーク操作アーム50
の基端部を一体回動自在に取付けるとともに、このフォ
ーク操作アーム50を、ミッションケース4の外部に設
けた単動形の油圧シリンダ51と、この油圧シリンダ5
1を短縮側に付勢するスプリング(図示せず)とによっ
て揺動操作するように構成して、前記油圧シリンダ51
によって伝動体22を摺動操作できるように構成してあ
る。左操向クラッチ機構20の前記油圧シリンダ51
と、右操向クラッチ機構20の前記油圧シリンダ51と
に一つの電磁操作式の制御弁52を介して油圧ポンプP
から作動油を供給するように構成し、両油圧シリンダ5
1,51にドレン油路53を接続するとともに、このド
レン油路53が備えている可変リリーフ弁54の操作部
と、前記制御弁52の操作部とを連係機構55によって
1本の操向レバー56に連係させてある。
【0039】前記操向レバー56は、運転部に機体横方
向に揺動操作できるように設けるとともに中立位置N
と、この中立位置Nより左側に揺動した左第1旋回位置
L1と、この左第1 旋回位置L1よりもさらに左側に揺
動した左第2旋回位置L2と、中立位置Nよりも右側に
揺動した右第1旋回位置R1と、この右第1旋回位置R
1よりもさらに右側に揺動した右第2旋回位置R2とに
切り換え操作するように構成してある。
【0040】操向レバー56を中立位置Nに操作する
と、連係機構55が制御弁52を中立位置に操作し、左
操向クラッチ機構20の油圧シリンダ51も、右操向ク
ラッチ機構20の油圧シリンダ51も伝動体22を直進
位置に操作する。
【0041】操向レバー56を左第1旋回位置L1に操
作すると、連係機構55が制御弁52を左旋回位置に操
作し、右操向クラッチ機構20の油圧シリンダ51が駆
動されず、左操向クラッチ機構20の油圧シリンダ51
が伸張側に駆動されて伝動体22を左旋回ギヤ19aの
方に摺動操作する。このとき、連係機構55が可変リリ
ーフ弁54を開放側に操作し、伝動体22が第1旋回位
置に到達すると、ドレン油路53が油圧シリンダ51か
ら作動油を抜いて油圧シリンダ51のそれ以上の伸張を
停止させる。これにより、右操向クラッチ機構20の伝
動体20が直進位置になり、左操向クラッチ機構20の
伝動体22が第1旋回位置になる。
【0042】操向レバー56を左第2旋回位置L2に操
作すると、連係機構55が制御弁52を左旋回位置に操
作し、右操向クラッチ機構20の油圧シリンダ51が駆
動されず、左操向クラッチ機構20の油圧シリンダ51
が伸張側に駆動されて伝動体22を左旋回ギヤ19aの
方に摺動操作する。このとき、連係機構55が可変リリ
ーフ弁54を絞り側に操作し、ドレン油路53のリリー
フ圧が高くなり、油圧シリンダ51が伝動体22を第1
旋回位置よりもさらに左旋回ギヤ19aの方に摺動操作
することが可能になる。これにより、右操向クラッチ機
構20の伝動体22が直進位置になり、左操向クラッチ
機構20の伝動体22が第2旋回位置になる。
【0043】操向レバー56を右第1旋回位置R1に操
作すると、連係機構55が制御弁52を右旋回位置に操
作し、左操向クラッチ機構20の油圧シリンダ51が駆
動されず、右操向クラッチ機構20の油圧シリンダ51
が伸張側に駆動されて伝動体22を右旋回ギヤ19bの
方に摺動操作する。このとき、連係機構55が可変リリ
ーフ弁54を開放側に操作し、伝動体22が第1旋回位
置に到達すると、ドレン油路53が油圧シリンダ51か
ら作動油を抜いて油圧シリンダ51のそれ以上の伸張を
停止させる。これにより、左操向クラッチ機構20の伝
動体22が直進位置になり、右操向クラッチ機構20の
伝動体22が第1旋回位置になる。
【0044】操向レバー56を右第2旋回位置R2に操
作すると、連係機構55が制御弁52を右旋回位置に操
作し、左操向クラッチ機構20の油圧シリンダ51が駆
動されず、右操向クラッチ機構20の油圧シリンダ51
が伸張側に駆動されて伝動体22を右旋回ギヤ19bの
方に摺動操作する。このとき、連係機構55が可変リリ
ーフ弁54を絞り側に操作し、ドレン油路53のリリー
フ圧が高くなり、油圧シリンダ51が伝動体22を第1
旋回位置よりもさらに右旋回ギヤ19bの方に摺動操作
することが可能になる。これにより、左操向クラッチ機
構20の伝動体22が直進位置になり、右操向クラッチ
機構20の伝動体22が第2旋回位置になる。
【0045】つまり、モード選択レバー70によって旋
回伝動機構10を切り換え操作して旋回モードを緩旋回
とブレーキ旋回と超信地旋回のモードに切り換え、操向
レバー56によって左操向クラッチ機構20と右操向ク
ラッチ機構20とを操作して機体操向を行うのである。
すなわち、モード選択レバー70を緩旋回位置K、ブレ
ーキ旋回位置B、超信地旋回位置Sのいずれに操作して
あっても、操向レバー56を中立位置Nに操作すると、
左操向クラッチ機構20も右操向クラッチ機構20も直
進用入り状態になり、左走行駆動ギヤ30aも右走行駆
動ギヤ30bも直進伝動ギヤ9に連動されてこの直進伝
動ギヤ9によって駆動され、左右の走行装置34a,3
4bが等しい駆動方向に等しい駆動速度で駆動されて機
体が直進する。また、操向レバー56を左第1旋回位置
L1、右第1旋回位置R1に操作すると、左操向クラッ
チ機構20と右操向クラッチ機構20のうち、操向レバ
ー56の操作方向とは反対側の操向クラッチ機構20が
直進用入り状態に維持されて、この操向クラッチ機構2
0に対応する方の走行駆動ギヤ30a,30bが直進伝
動ギヤ9によって駆動され、左操向クラッチ機構20と
右操向クラッチ機構20のうち、操向レバー56の操作
方向に等しい側の操向クラッチ機構20が旋回用切り状
態になって、この操向クラッチ機構20に対応する方の
走行駆動ギヤ30b,30aが直進伝動ギヤ9にも旋回
駆動ギヤ19b,19aにも連動しない中立状態にな
り、操向レバー56の操作方向とは反対側の走行装置3
4a,34bが直進走行時と等しい駆動速度で駆動さ
れ、操向レバー56の操作方向に等しい側の走行装置3
4a,34bが中立状態になり、機体が操向レバー56
の操作方向に等しい方向に中立状態の走行装置34a,
34bの方を旋回中心にして旋回する。
【0046】モード選択レバー70を緩旋回位置Kに操
作した場合、緩旋回モードになる。すなわち、旋回伝動
機構10が低速伝動状態になり、シフトギヤ11と旋回
ギヤ19a,19bとのかみ合いによって出力軸7の回
動力を左右の旋回ギヤ19a,19bに伝達する。この
緩旋回モードで、操向レバー56を左第2旋回位置L
2、右第2旋回位置R2に操作すると、左操向クラッチ
機構20と右操向クラッチ機構20のうち、操向レバー
56の操作方向とは反対側の操向クラッチ機構20が直
進用入り状態に維持され、この操向クラッチ機構20に
対応する方の走行駆動ギヤ30a,30bが直進伝動ギ
ヤ9によって駆動されて操向レバー56の操作方向とは
反対側の走行装置34a,34bが直進走行時と等しい
速度で駆動され、左操向クラッチ機構20と右操向クラ
ッチ機構20のうち、操向レバー56の操作方向に等し
い側の操向クラッチ機構20が旋回用入り状態になり、
この操向クラッチ機構20に対応する方の走行駆動ギヤ
30b,30aが旋回駆動ギヤ19b,19bに連動さ
れてこの旋回駆動ギヤ19b,19bによって駆動さ
れ、操向レバー56の操作方向に等しい側の走行装置3
4aが操向レバー56の操作方向とは反対側の走行装置
34bと等しい駆動方向にこの走行装置34bより低速
で駆動され、これによる左右走行装置34a,34bの
速度差によって、機体が操向レバー56の操作方向に等
しい方向に緩旋回する。
【0047】モード選択レバー70をブレーキ旋回位置
Bに操作した場合、ブレーキ旋回モードになる。すなわ
ち、旋回伝動機構10が制動状態になり、左右の旋回ギ
ヤ19a,19bにこれに対応する旋回ブレーキ12に
よってブレーキを掛ける。このブレーキ旋回モードで、
操向レバー56を左第2旋回位置L2、右第2旋回位置
R2に操作すると、左操向クラッチ機構20と右操向ク
ラッチ機構20のうち、操向レバー56の操作方向とは
反対側の操向クラッチ機構20が直進用入り状態に維持
され、この操向クラッチ機構20に対応する方の走行駆
動ギヤ30a,30bが直進伝動ギヤ9によって駆動さ
れ、左操向クラッチ機構20と右操向クラッチ機構20
のうち、操向レバー56の操作方向に等しい側の操向ク
ラッチ機構20が旋回用入り状態になり、この操向クラ
ッチ機構20に対応する方の走行駆動ギヤ30a,30
bが旋回駆動ギヤ19a,19bに連動されてこの旋回
駆動ギヤ19a,19bを介して旋回ブレーキ12によ
って制動され、操向レバー56の操作方向とは反対側の
走行装置34a,34bが直進走行時と等しい速度で駆
動されて操向レバー56の操作方向に等しい側の走行装
置34a,34bにブレーキが掛かり、機体が操向レバ
ー56の操作方向に等しい方向に制動状態の走行装置3
4a,34bの方を旋回内側にして信地旋回する。
【0048】モード選択レバー70を超信地旋回位置S
に操作した場合、超信地旋回モードになる。すなわち、
旋回伝動機構10が逆転伝動状態になり、出力軸7の回
動力を中間伝動軸13によって逆転させて左右の旋回ギ
ヤ19a,19bに伝達する。この超信地旋回モード
で、操向レバー56を左第2旋回位置L2、右第2旋回
位置L2に操作すると、左操向クラッチ機構20と右操
向クラッチ機構20のうち、操向レバー56の操作方向
とは反対側の操向クラッチ機構20が直進用入り状態に
維持され、この操向クラッチ機構20に対応する方の走
行駆動ギヤ30a,30bが直進伝動ギヤ9によって駆
動され、左操向クラッチ機構20と右操向クラッチ機構
20のうち、操向レバー56の操作方向に等しい側の操
向クラッチ機構20が旋回用入り状態になり、この操向
クラッチ機構20に対応する方の走行駆動ギヤ30b,
30aが旋回駆動ギヤ19b,19aに連動されてこの
旋回駆動ギヤ19b,19aによって駆動され、操向レ
バー56の操作方向とは反対側の走行装置34b,34
aと、操向レバー56の操作方向に等しい側の走行装置
34a,34bとが互いに逆方向に駆動され、機体が操
向レバー56の操作方向に等しい方向に超信地旋回す
る。
【0049】図9、図10などに示すように、旋回伝動
機構10の前記切り換え操作部43にこれと共にモード
選択レバー70によって揺動操作されるように取付けた
牽制カム体96と、前記回転伝動軸86の出力アーム8
6bに一端側が回動自在に連結し、前記回転支軸42の
端部42aが摺動自在に入り込んでいる長孔97aを中
間部に備えている牽制杆97とによってブレーキ牽制機
構98を構成してある。
【0050】前記牽制カム体96の周面部分に、切欠き
で成る牽制解除凹部96aが一部分に備えた牽制カム面
96bを設け、前記牽制解除凹部96aに係脱する牽制
ピン97bを前記牽制杆97の端部に設けてある。図1
0(イ),(ロ)に示すように、切り換え操作部43が
シフトフォーク16を前記逆転位置や減速位置に操作し
て前記シフトギヤ11を中間伝動軸13の入力ギヤ13
aや旋回ギヤ19aにかみ合わせた位置にあると、牽制
カム体96の牽制カム面96bの牽制解除凹部96aか
ら外れた部分が牽制ピン97bに合致して牽制カム体9
6が牽制ピン97bにストッパー作用し、牽制杆97が
出力アーム86bによって引き上げ操作されることを不
能にする。図10(ロ)に示すように、切り換え操作部
43がシフトフォーク15を前記中立位置に操作してシ
フトギヤ11を中間伝動軸13の入力ギヤ13aからも
旋回ギヤ19aからも外れた状態にするかみ合い解除位
置にあると、牽制解除凹部96aが牽制ピン97bに合
致して牽制カム体96が牽制ピン97bに対するストッ
パー作用を解除し、出力アーム86bが揺動操作されて
牽制杆97を引き上げ操作することを可能にする。
【0051】これにより、ブレーキ牽制機構98は、旋
回伝動機構10が前記切り状態になっておれば、旋回ブ
レーキ12が入り側に切り換えされることを許容する
が、旋回伝動機構10が低速伝動状態および逆転伝動状
態になっておれば、旋回ブレーキ12が入り側に切り換
えられることを阻止するのであり、レバーガイド板76
によるモード選択レバー70の位置決めが精度よく行わ
れなくても、シフトギヤ11が入力ギヤ13aや旋回ギ
ヤ19a,19bにかみ合うとともに旋回ブレーキ12
が旋回ギヤ19a,19bにブレーキを掛ける状態が発
生することを回避しながら旋回モードの選択を行える。
【0052】図6、図8などに示すように、前記副変速
装置Mのシフトギヤ5を掛け替え操作することによって
この副変速装置Mの切り換えを行う変速レバー100の
基部に設けた牽制ピン101と、この牽制ピン101が
摺動自在に入り込んでいる長孔102aを一端側に備
え、他端側が前記モード選択レバー70の前記基部側レ
バー部分73に設けた連結ピン103によってこの基部
側レバー部分73に回動自在に連結している牽制杆10
2とによって、超信地旋回牽制機構104を構成してあ
る。
【0053】変速レバー100が高速位置H、中速位置
M、中立位置N、低速位置Lのうち、高速位置Hにある
と、牽制ピン101が長孔102aの端部で牽制杆10
2にストッパー作用し、モード選択レバー70が超信地
旋回位置Sに切り換え操作されることを不能にする。変
速レバー100が高速位置H、中速位置M、中立位置
N、低速位置Lのうち、高速位置H以外の操作位置にあ
ると、牽制ピン101が長孔102aの作用によって牽
制杆102に対するストッパー作用を解除し、モード選
択レバー70が緩旋回位置K、ブレーキ旋回位置B、超
信地旋回位置Sのいずれにも操作されることを許容す
る。モード旋回レバー70が超信地旋回位置Sにあると
き、変速レバー100を高速位置Hに切り換え操作する
と、このレバー操作力により、牽制ピン101が長孔1
02aの端部で牽制杆102に押圧作用してモード選択
レバー70を超信地旋回位置Sから外れるように操作す
る。
【0054】これにより、超信地旋回牽制機構104
は、副変速装置Mが高速状態よりも低速側の中速や低速
状態にあれば、旋回伝動機構10が逆転伝動状態に切り
換えられることを許容するが、副変速装置Mが中立より
も高速側の高速状態にあれば、旋回伝動機構10が逆転
伝動状態に切り換え操作されることを阻止するのであ
り、さらに、副変速装置Mを高速状態に切り換え操作さ
れる際、旋回モードが超信地旋回に選択されておればこ
の選択を自動的に解除するするのであり、路上などにお
いて副変速装置Mを高速にして走行される際、超信地旋
回ができないようにしながら走行させられる。
【0055】図7、図11などに示すように、前記モー
ド選択レバー70の前記先端側レバー部74に、両端側
が屈曲するように成形した屈曲棒材で成る検出対象体1
06を取付け、この検出対象体106に操作部107a
が接触作用する検出スイッチ107をレバーガイド板7
6の裏面側に固定してある。モード選択レバー70が緩
旋回位置K、ブレーキ旋回位置B、超信地旋回位置Sの
各操作位置にあれば、検出対象体106が検出スイッチ
107の操作部107aから外れて検出スイッチ107
が切り側になる。モード選択レバー70が緩旋回位置
K、ブレーキ旋回位置B、超信地旋回位置Sの各操作位
置から外れた位置にあれば、検出対象体106が検出ス
イッチ107の操作部107aに当接して検出スイッチ
107が入り側になる。検出スイッチ107は、入り側
に切り換わるとエンジン停止装置108を自動的に作動
させる。
【0056】すなわち、モード選択レバー70が緩旋回
位置K、ブレーキ旋回位置B、超信地旋回位置Sのいず
れからも外れた位置になると、旋回ブレーキ12が切り
側にあり、かつ、旋回伝動機構10のシフトギヤ11が
中間伝動軸13の入力ギヤ13aからも旋回ギヤ19
a,19bからも抜け外れた状態にあると検出スイッチ
107によって検出され、この検出が行われた場合に
は、エンジン停止装置108が検出スイッチ107から
の情報に基づいて自動的にエンジンEを停止させる。
【0057】図6、図12などに示すように、前記レバ
ーガイド板76の裏面側に設けた選択牽制体110と、
この選択牽制体110を前記無段変速装置3の変速レバ
ー111に連動させている連動部材112とによって選
択牽制機構113を構成してある。
【0058】選択牽制体110に、切欠き110aと、
この切欠き110aの前後側に位置する牽制作用部11
0bと、前記切欠き110aに連通する貫通溝110c
とを備えてある。変速レバー111が操作されると、選
択牽制体110が前記連動部材112による作用のため
に変速レバー111に連動して前記ガイド溝77の前後
向き部分77aに沿う方向に移動し、図12(イ)に示
すように、変速レバー111が前進域F、中立位置N、
後進域Rのうちの中立位置Nに操作されると、前記切欠
き110aがガイド溝77の横向き部分77bに合致
し、選択牽制体110は、モード選択レバー70がガイ
ド溝77の前後向き部分77aと、ブレーキ旋回位置B
とにわたって移動されることを許容する。モード選択レ
バー70がブレーキ旋回位置Bに操作されると、モード
選択レバー70は貫通溝110cの内部に入り込み、無
段変速装置3の変速が行われるに伴って選択牽制体11
0が貫通溝110cの作用によってモード選択レバー7
0に対して相対移動することになる。図12(ロ),
(ハ)に示すように、変速レバー111が前進域F、中
立位置N、後進域Rのうち、中立位置N以外の操作位置
に操作されると、前記牽制作用部110bがガイド溝7
7の横向き部分77bに合致してモード選択レバー70
の先端側レバー部74にストッパー作用し、モード選択
レバー70がブレーキ旋回位置Bと、ガイド溝77の前
後向き部分77aとの一方から他方に移動されることを
阻止する。
【0059】これにより、選択牽制機構113は、無段
変速装置3を中立状態に切り換えて機体走行を停止させ
てある場合にのみブレーキ旋回に切り換えたり、ブレー
キ旋回を解除したりできるように旋回モードの切り換え
を牽制するのであり、可動側ブレーキ体12bを回動さ
せながら旋回ブレーキ12を切り換える場合のようにブ
レーキ体が摩滅しやすくなることを回避しながら旋回ブ
レーキ12の切り換えができる。
【0060】前記左右のシフトギヤ11の出力軸7への
取付けは、図3、図13に示す取付け構造に基づいて行
ってある。すなわち、シフトギヤ11を取付け孔11a
によって出力軸7の断面形状が小判形の軸部分7aに外
嵌するとともに、シフトギヤ11の両横側で出力軸7に
取付けた止め輪7bによって、シフトギヤ11がミッシ
ョンケース4に対して出力軸7と共に移動するようにシ
フトギヤ11の位置決めを行ってある。シフトギヤ11
の取付け孔11aを、出力軸7の軸芯に沿う方向視にお
いて中心部の横幅W1が前記軸部分7aの横幅にほぼ等
しく、両端側の横幅W2が中心部の横幅W1より大であ
る鼓形に形成し、シフトギヤ11と出力軸7とが設定回
転角aだけ相対回転し、軸部分7aの両側面の一部分7
cとシフトギヤ11とが当接して一体回転するように構
成してある。前記設定回転角aとしては、シフトギヤ1
1を中間伝動軸13の入力ギヤ13aや旋回ギヤ19
a,19bに係合操作する際、シフトギヤ11の歯と、
入力ギヤ13aや旋回ギヤ19a,19bの歯とが当接
し合った場合でも、各ギヤ11,13a,19a,19
bの幅方向での端に設けてある面取りによるカム作用の
ためにシフトギヤ11が出力軸7に対して相対回転し、
これによって、シフトギヤ11の歯が入力ギヤ13aや
旋回ギヤ19a,19bの歯どうしの間に入り込みやす
くなる回転角を設定してある。この設定回転角aとして
は、好ましくは、次の如く設定する。 前記設定回転角a≧360/Z (ただし、Z=シフト
ギヤ11の歯数) すると、回転角aの範囲内で相手ギヤとかみ合うことに
なる。
【0061】図1、図3に示す如く前記出力軸7の一端
側に駐車ブレーキ60を取付けてある。この駐車ブレー
キ60は、前記旋回ブレーキ12を覆うように形成して
ションケース4に取付けたブレーキカバー61の外側に
配置してあることによってミッションケース4の外部に
位置しているブレーキドラム62と、このブレーキドラ
ム62の内部に位置するブレーキシューとを備える内拡
式ブレーキに構成してある。
【0062】ブレーキドラム62は、このブレーキドラ
ム62のボス部に一端側の角軸部が一体回動自在に係合
し、他端側が前記出力軸7の端部に外嵌するとともにス
プラインかみ合いによって一体回動自在に係合している
連結筒軸64によって出力軸7に一体回動自在に連結し
ている。
【0063】〔別実施形態〕副変速装置Mを備えないな
ど、シフトギヤ11を備える軸に伝動する構成が各種異
なる場合にも本発明は適用できる。したがって、出力軸
7を駆動軸7と呼称する。
【0064】本発明は、コンバインの他、根菜類収穫
機、運搬車など各種車両の走行伝動装置にも適用できる
のであり、これらの車両を総称して作業車と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの走行伝動装置の概略図
【図2】操向クラッチ機構の操作構造を示す説明図
【図3】シフトギヤ、駐車ブレーキ、旋回ブレーキの配
設部の断面図
【図4】シフトギヤ操作部の断面図
【図5】旋回ブレーキ操作部の断面図
【図6】モード選択レバーによってシフトギヤおよび旋
回ブレーキを操作するリンク機構の斜視図
【図7】モード選択レバーの配設部の断面図
【図8】モード選択レバーの配設部の側面図
【図9】タイミング調整機構の正面図
【図10】タイミング調整機構およびブレーキ牽制機構
の作用を示す説明図
【図11】検出スイッチの作用を示す説明図
【図12】選択牽制機構の作用を示す説明図
【図13】シフトギヤ取付け構造の断面図
【符号の説明】
7 出力軸 9 直進伝動ギヤ 10 旋回伝動機構 12 旋回ブレーキ 13 中間伝動軸 19a 左旋回ギヤ 19b 右旋回ギヤ 20 操向クラッチ機構 30a 左走行駆動ギヤ 30b 右走行駆動ギヤ 34a 左走行装置 34b 右走行装置 43 旋回伝動機構の切り換え部 44 旋回ブレーキの操作部 70 モード選択レバー 87 リンク機構 93 伝動体 94 スプリング 98 ブレーキ牽制機構 104 超信地旋回牽制機構 M 走行用変速装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 裕治 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 池田 太 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 林 茂幸 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 宮崎 誠 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 幸 宣夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 山形 浩司 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (72)発明者 加藤 勝秀 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社ク ボタ 堺製造所内 (56)参考文献 特開 平4−321473(JP,A) 特開 平7−172341(JP,A) 特開 平11−70885(JP,A) 特開2000−118434(JP,A) 実開 平6−1128(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 11/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左走行装置を駆動する左走行駆動ギヤを
    直進伝動ギヤに連動させる直進用入り状態と、左走行駆
    動ギヤを左旋回ギヤに連動させる旋回用入り状態とに切
    り換え自在な左操向クラッチ機構を備え、右走行装置を
    駆動する右走行駆動ギヤを直進伝動ギヤに連動させる直
    進用入り状態と、右走行駆動ギヤを右旋回ギヤに連動さ
    せる旋回用入り状態とに切り換え自在な右操向クラッチ
    機構を備え、駆動軸の回動力を中間伝動軸によって逆転
    して伝達して左旋回ギヤおよび右旋回ギヤを直進伝動ギ
    ヤとは逆の回転方向に回動させる逆転伝動状態と、前記
    駆動軸の回動力を減速して伝達して前記左旋回ギヤおよ
    び右旋回ギヤを直進伝動ギヤと同一の回転方向に直進伝
    動ギヤよりも低速で回動させる低速伝動状態と、前記駆
    動軸から前記左旋回ギヤおよび右旋回ギヤへの伝動を絶
    つ切り状態とに切り換え自在な旋回伝動機構を備えてあ
    る作業車の走行伝動装置であって、 前記左旋回ギヤおよび右旋回ギヤに作用するかみ合い式
    の旋回ブレーキを備え、 前記旋回伝動機構の切り換え操作部と、前記旋回ブレー
    キの操作部とをリンク機構を介して一本のモード選択レ
    バーに連動させるとともに、前記リンク機構の切り換え
    操作力を旋回ブレーキの操作部に伝達する部分に、モー
    ド選択レバーによって引っ張り操作されて前記操作部を
    ブレーキ入り側に切り換えるスプリングと、モード選択
    レバーによって押し操作されて前記操作部をブレーキ切
    り側に切り換える当接式の伝動体とを備えさせ、前記モ
    ード選択レバーの操作により、前記旋回伝動機構が前記
    逆転伝動状態になるとともに前記旋回ブレーキが切りに
    なる超信地旋回モードと、前記旋回伝動機構が前記低速
    伝動状態になるとともに前記旋回ブレーキが切りになる
    緩旋回モードと、前記旋回伝動機構が前記切り状態にな
    るとともに前記旋回ブレーキが入りになるブレーキ旋回
    モードとを択一的に現出するように構成してある作業車
    の走行伝動装置。
  2. 【請求項2】 前記モード選択レバーを、前記旋回伝動
    機構の切り換え操作部を操作するための操作方向とは異
    なる操作方向に操作して前記旋回ブレーキの操作部を操
    作するように構成してある請求項1 記載の作業車の走行
    伝動装置。
  3. 【請求項3】 前記旋回伝動機構が前記切り状態にあれ
    ば、前記旋回ブレーキが入り側に切り換えられることを
    許容し、前記旋回伝動機構が前記低速伝動状態および逆
    転伝動状態にあれば、前記旋回ブレーキが入り側に切り
    換えられることを阻止するブレーキ牽制機構を備えてあ
    る請求項1 又は2記載の作業車の走行伝動装置。
  4. 【請求項4】 走行用変速装置が低速側にあれば、前記
    旋回伝動機構が前記逆転伝動状態に切り換えられること
    を許容し、走行用変速装置が高速側にあれば、前記旋回
    伝動機構が逆転伝動状態に切り換えられることを阻止す
    る超信地旋回牽制機構を備えてある請求項1〜3のいず
    れか1 項に記載の作業車の走行伝動装置。
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