JPH115525A - クローラ式作業車における制動装置 - Google Patents

クローラ式作業車における制動装置

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JPH115525A
JPH115525A JP17769797A JP17769797A JPH115525A JP H115525 A JPH115525 A JP H115525A JP 17769797 A JP17769797 A JP 17769797A JP 17769797 A JP17769797 A JP 17769797A JP H115525 A JPH115525 A JP H115525A
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JP
Japan
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gear
clutch
braking
turning
shaft
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP17769797A
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English (en)
Inventor
Hisayuki Satoji
久幸 里路
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】旋回中に駐車ブレーキペダルを踏む際、サイド
クラッチに掛かる面圧を下げてクラッチを抜けやすく
し、駐車ブレーキペダルのペダル荷重を軽くする。併せ
て、搭乗者にかかる旋回中心より離れる方向の慣性力を
緩和する。 【解決手段】駐車ブレーキペダル80を踏込むと、カム
84が回動して駐車ブレーキペダルスイッチ85がオフ
となり、左右のソレノイド86L、86Rへの通電が切
れてソレノイドが消磁し、直進ギア47から離間してい
た左右のサイドギア48、49が直進ギア47に結合す
る。さらにペダル80を踏込むと、サイドクラッチアー
ム82が回動し、直進ギア47から左サイドギア48と
右サイドギア49を離間し、左右の切換クラッチ40、
41の原動側と受動側を結合する。続いて駐車レバー8
3が回動してブレーキ39のピストンをディスククラッ
チ側に押出し、ディスククラッチが接続して制御軸38
を制動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラにより走
行するコンバインやハーベスタのような作業車の走行制
御装置に関し、特にその制動装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】クローラ式の作業車の
進路を変更するには、左右いづれか一方のクローラを制
動して旋回する基本のブレーキターンの他に、左右のク
ローラを互いに逆方向に回転させて旋回するスピンター
ンと、左右のクローラの一方を減速させて旋回するマイ
ルドターンの3通りの方法がある。
【0003】本出願人は、このように旋回内側のクロー
ラの回転を他方のクローラの回転と相違させることによ
り機体の向きを変更するにあたり、基本のブレーキター
ンの他に、スピンターンとマイルドターンの3通りの旋
回モードを自在に選択できる走行制御装置の改良を研究
開発し、これを特願平6−261937号として出願し
た。この走行制御装置は、ブレーキターンはクラッチ・
ブレーキ軸と切換クラッチ軸を組合せて行い、スピンタ
ーンとマイルドターンはクラッチ・ブレーキ軸、スピン
・マイルド軸および切換クラッチ軸を組合せて行うので
あるが、それぞれの機能を分散して必要な伝動軸を設け
ていたため、ミッションを小型化するのが困難で重量が
増大してコストが上昇した。
【0004】そこで本出願人は、これらクラッチ・ブレ
ーキ軸、スピン・マイルド軸および切換クラッチ軸の機
能を集約した制御軸を設け、左右のクローラのいずれか
一方あるいは両方を、この制御軸あるいは入力軸のいず
れかに断続自在に接続する左右一対のサイドクラッチと
切換クラッチを設けてミッションを小型化し、ミッショ
ンの重量を軽減した。
【0005】このサイドクラッチと切換クラッチは噛み
合い式で、旋回方向外側のサイドクラッチを入力軸の直
進ギアに噛み合せ、旋回方向内側の切換クラッチを制御
軸の原動側に噛み合せて旋回する。旋回中に駐車ブレー
キペダルを踏むと、直進ギアに噛み合せたサイドクラッ
チが抜け、同じ側の切換クラッチが制御軸の原動側に噛
み合わされ、この制御軸がブレーキで制動されて機体が
停止する。このとき、直進ギアは一方のサイドクラッチ
にのみ動力を伝動しているので、面圧が非常に高くなっ
ている。このため、直進ギアに噛み合せたサイドクラッ
チを抜くとき、駐車ブレーキペダルのペダル荷重が非常
に重くなる。また旋回中にブレーキ操作すると、搭乗者
に対し慣性力が旋回外側方向に作用するため、急な制動
の場合には不安感をあたえることがある。
【0006】そこで本発明は、旋回中に駐車ブレーキペ
ダルを踏むと、旋回方向内側のサイドクラッチをいった
ん直進ギヤに噛み合わせ、サイドクラッチに掛かる面圧
を下げてクラッチを抜けやすくし、これにより、駐車ブ
レーキペダルのペダル荷重を軽くすることを目的になさ
れたものである。併せて本発明は、旋回中のブレーキ操
作による不安感を解消することを目的になされたもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は以下のように構成した。
【0008】請求項1の発明は、エンジンの出力を機体
左右のクローラに独立して伝達するミッションと、前記
左右のクローラのうち旋回内側のクローラの回転を他方
のクローラの回転と相違させることにより機体の向きを
変更する旋回操作手段と、機体の走行を制動する停車操
作手段と、を備え、前記旋回操作手段が作動中に前記停
車操作手段が操作されると、左右のクローラを同じ駆動
状態にした後に機体の走行を制動することを特徴とす
る。請求項2の発明は、エンジンの出力を機体左右のク
ローラに独立して伝達するミッションを設け、前記ミッ
ションに、前記エンジンの動力を受け左右のクローラに
推力を付与する直進ギアと、前記直進ギアより左右のク
ローラに動力をそれぞれ断続自在に伝達する左右一対の
サイドクラッチと、前記左右のクローラを制動する制動
手段と、を設け、前記サイドクラッチを断続して旋回方
向外側のクローラを前記直進ギアに接続し、また旋回方
向内側のクローラを前記制動手段により制動して方向旋
回するクローラ式作業車において、前記制動手段の作動
を検出する制動検出手段を設け、旋回中に前記制動手段
の作動を検出したときは、旋回方向内側のサイドクラッ
チをいったん接続した後、旋回方向外側のサイドクラッ
チと共に両サイドクラッチを切り、さらに旋回方向内側
と旋回方向外側の両クローラを、制動手段により制動を
かけて機体を停止することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0010】図1に、本発明を実施したコンバインの全
体図を示す。図中、11はコンバインのクローラで、1
2(12R,12L)はクローラ駆動軸、13は刈取
部、14は脱穀した穀物を一時的に貯留する穀物タンク
を示す。2は操作席である。
【0011】図2は、本発明を実施したコンバインの走
行伝達装置(ミッション)を展開して示す縦断面図であ
る。走行伝達装置は、図示しないエンジンの動力を入力
プーリ15を介して静油圧式無段変速装置(HST)の
ポンプ16に入力し、併設のHSTモータ17を駆動す
る。
【0012】18は、ミッション1の入力軸で、HST
モータ17の出力側に接続して第1伝動ギア19を固着
する。
【0013】20は、入力軸18の下流に配設する変速
軸で、変速軸20の外周に外周筒21を回転自在に嵌合
し、外周筒21には、低速ギア22、中速ギア23およ
び高速ギア24をスプライン結合する。低速ギア22、
中速ギア23および高速ギア24は一体に回転し、図示
しないフォーク部材により外周筒21上を横移動し、高
速ギア24は、第1伝動ギア19に常時噛合する。
【0014】外周筒21には、環状の凹溝を外周に形成
したシフタ25をスプライン結合すると共に、シフタ2
5に対向して変速軸20の右端部に刈取クラッチ26を
配設する。刈取クラッチ26の入力側とシフタ25の間
に爪クラッチを形成し、刈取クラッチ26の出力側は変
速軸20に連結する。28はシフタ25を移動するシフ
タフォークである。
【0015】変速軸20の右端には刈取プーリ30を固
定し、刈取クラッチ26を経てこの刈取プーリ30より
刈取部13へ動力を伝達する。
【0016】31は第1中間軸で、変速軸20の下流に
配設し、第2伝動ギア32、第3伝動ギア33および第
4伝動ギア34をそれぞれ固着する。第2伝動ギア32
は低速ギア22に、第3伝動ギア33は中速ギア23
に、第4伝動ギア34は高速ギア24にそれぞれ噛合す
る。
【0017】35は第2中間軸で、第1中間軸31の下
流に配設し、中央に第5伝動ギア36を、右端に第6伝
動ギア37をそれぞれ固着する。第6伝動ギア37は第
1中間軸31の第4伝動ギア34に常時噛合する。
【0018】38は制御軸で、第2中間軸35の下流に
配設し、左端にブレーキ39、中央部に左右の切換クラ
ッチ40、41をそれぞれ配設する。左右の切換クラッ
チ40、41の原動側は制御軸38に固着し、受動側を
制御軸38に遊嵌して切換ギア42、43を切換クラッ
チ40、41の受動側に固着する。左右の切換クラッチ
40、41の原動側と受動側の向かい合う面には、両者
を結合する係合歯40a、41aを形成する。切換ギア
42と切換ギア43は左右の切換クラッチ40、41の
受動側と一体に回転して、かつ軸方向に一体的に移動す
る。
【0019】ブレーキ39はディスク形式で、ブレーキ
本体44とブレーキケース45からなり、ブレーキ本体
44は制御軸38に固着し、ブレーキケース45はミッ
ションケースに固着する。ブレーキ39は、ブレーキ本
体44側に一体のディスク(図示しない)と、ブレーキ
ケース45側に一体のディスク(図示しない)を交互に
複数枚づつ配置した構造である。
【0020】46はサイドクラッチ軸で、制御軸38の
下流に配設し、中央部に直進ギア47を固着し、左サイ
ドギア48と右サイドギア49を遊嵌する。左サイドギ
ア48と右サイドギア49には直進ギア47と向かい合
う面に係合歯48a、49aを形成し、ばねにより付勢
して左サイドギア48と右サイドギア49を直進ギア4
7に係合させて左右のサイドクラッチを構成する。
【0021】左サイドギア48には第10伝動ギア50
を固着して、左サイドギア48と切換ギア42を常時噛
合する。そして、左サイドギア48と第10伝動ギア5
0は一体的に軸方向に移動する。同様に、右サイドギア
49には第11伝動ギア51を固着して、右サイドギア
49と切換ギア43を常時噛合する。そして、右サイド
ギア49と第11伝動ギア51は一体的に軸方向に移動
する。
【0022】第10伝動ギア50と第11伝動ギア51
には溝部を形成して、この溝部に係合するサイドクラッ
チシフトフォーク52L、52Rを配設する。第10伝
動ギア50と第12伝動ギア53を常時噛合し、第11
伝動ギア51と第13伝動ギア54を常時噛合する。第
12伝動ギア53は左クローラ駆動軸12Lに固定し、
第13伝動ギア54は右クローラ駆動軸12Rに固定す
る。
【0023】次にスピンターン、マイルドターンの動力
伝達経路を有するギヤボックス55を説明する。
【0024】56は逆転伝動軸としてのスピン・マイル
ド軸で、第2中間軸35と同軸線上にスプライン結合で
連結して両軸を一体に回転すると共に、スピン・マイル
ド入力ギア57をスピン・マイルド軸56にスプライン
結合する。スピン・マイルド入力ギア57は図示しない
フォーク部材により軸方向に移動する。
【0025】58は減速伝動軸としてのマイルド中間軸
で、スピン・マイルド軸56の下流に配設し、第15伝
動ギア59と第16伝動ギア60を固着する。
【0026】61は、スピン・マイルド制御軸で、スピ
ン・マイルド軸56の下流に配設して制御軸38と同一
軸線上に一体に連結する。スピン・マイルド制御軸61
には、ディスク形式のメインクラッチ62を配設する。
メインクラッチ62は、クラッチ本体側に一体のディス
クとクラッチケース側に一体のディスクを交互に配置し
た構造である。クラッチ本体をスピン・マイルド制御軸
61にスプライン結合し、クラッチケースに第17伝動
ギア63を連結する。第17伝動ギア63はスピン・マ
イルド制御軸61に遊嵌する。
【0027】本発明を実施したコンバインの走行伝達装
置は以上のような構成で、コンバインを直進する場合
は、エンジンの動力をHSTポンプ16とHSTモータ
17を介して入力軸18に伝達し、第1伝動ギア19と
高速ギア24を回転する。そして、高速ギア24の回転
と一体に低速ギア22と中速ギア23が回転し、図示し
ないシフタフォークにより低速、中速或いは高速に切換
えることにより、第2伝動ギア32または第3伝動ギア
33または第4伝動ギア34を介して第1中間軸31を
回転する。
【0028】第1中間軸31の回転が第4伝動ギア34
から第6伝動ギア37を介して第2中間軸35を回転
し、第5伝動ギア36と第5伝動ギア36に噛合する直
進ギア47が回転する。そして、直進ギア47に左サイ
ドギア48と右サイドギア49が結合して、左サイドギ
ア48から第10伝動ギア50、第12伝動ギア53を
介して左側のクローラ軸12Lを回転すると共に、右サ
イドギア49から第11伝動ギア51および第13伝動
ギア54を介して右側のクローラ軸12Rを回転する。
これにより左右のクローラは同一方向、同一速度で回転
して機体が直進する。
【0029】なお、スピン・マイルド軸56が回転する
とき、スピン・マイルド入力ギア57は第15伝動ギア
59か第17伝動ギア63に噛合し、いずれの場合も第
17伝動ギア63が回転するが、メインクラッチ62は
「切」の状態であるため、第17伝動ギア63は空転す
るだけで、スピン・マイルド軸56の回転はスピン・マ
イルド制御軸61に伝達しない。
【0030】コンバインを左方向にブレーキターンする
場合は、左サイドクラッチシフトフォーク52Lにより
直進ギヤ47から左出力ギヤ48が離間して、左側の切
換クラッチ40が入りの状態になる。このとき右側の切
換クラッチ41は切りの状態にある。
【0031】そして左ブレーキ39を作動することによ
り制御軸38を制動して、左切換クラッチ40、切換ギ
ヤ42、左出力ギヤ48、第10伝動ギヤ50、第12
伝動ギヤ53および左側のクローラ軸12Lを介して左
側のクローラを制動する。
【0032】コンバインを左方向にスピンターンする場
合は、第2中間軸35までは直進時と同様で、第1中間
軸31の回転が第4伝動ギヤ34、第6伝動ギヤ37を
介して第2中間軸35を回転する。そして、右側のクロ
ーラへの動力伝達経路は直進時と同じである。
【0033】一方左側のクローラへの動力の伝達は、第
2中間軸35と一体にスピン・マイルド軸56が回転し
て、図示しないシフタフォークによりスピン・マイルド
入力ギヤ57と第17伝動ギヤ63を噛合することによ
りメインクラッチ62を介して制御軸38を回転する。
【0034】このとき、左の切換クラッチ40を入りに
して右の切換クラッチ41を切りにし、制御軸38の回
転により左切換クラッチ40および切換ギヤ42を介し
て左出力ギヤ48を回転する。左出力ギヤ48は直進ギ
ヤ47から離間しており、左出力ギヤ48の回転を第1
0伝動ギヤ50、第12伝動ギヤ53を介して左クロー
ラ軸12Lに伝達する。
【0035】左方向のスピンターンの場合、左側クロー
ラの動力伝達経路は、右側クローラの動力伝達経路に比
較して、制御軸38が介在しているため、右側クローラ
の回転に対して逆回転している。
【0036】一方、右側のクローラは、直進時と同一に
回転するため機体は左方向へ旋回する。
【0037】コンバインを左方向にマイルドターンする
場合は、第2中間軸35までは直進時と同様であり、右
側の動力伝達経路は第2中間軸35の回転によりスピン
・マイルド軸56が一体に回転する。図示しないシフタ
フォークによりスピン・マイルド入力ギヤ57と第15
伝動ギヤ59を噛合し、マイルド中間軸58、第16伝
動ギヤ60、第17伝動ギヤ63およびメインクラッチ
62を介して制御軸38を回転する。
【0038】左切換クラッチ40を入りにして右切換ク
ラッチ41を切りにし、左切換クラッチ40の原動側の
回転により受動側を回転する。そして、切換ギヤ42、
左出力ギヤ48を回転して、スピンターンと同様に左出
力ギヤ48を直進ギヤ47から離間する。これにより左
出力ギヤ48の回転を第10伝動ギヤ50、第12伝動
ギヤ53を介して左クローラ軸12Lに伝達する。
【0039】マイルドターンの場合、右側の動力伝達経
路と左側の動力伝達経路のギヤ比の違いにより、左側の
クローラが右側のクローラよりも進行方向同一でかつ遅
く進むために、機体は左方向に旋回する。
【0040】なお、以上左方向への旋回を述べたが右方
向への旋回も同様である。
【0041】次に、図3に示す回路図を参照してスピン
・マイルド用油圧系統について説明する。スピン・マイ
ルド用油圧系統は、油タンク70に吸込みフィルタ71
を介して油圧ポンプ72を接続する。油圧ポンプ72に
は、フィルタ73を介してプライオリティバルブ(分流
弁)74を接続し、絞り弁75を介して方向制御用切換
弁76を接続する。方向制御用切換弁76には、サイド
クラッチシフトフォーク52L、52Rを作動する方向
制御用アクチュエータ77L、77Rをそれぞれ接続す
る。方向制御用アクチュエータ77L、77Rには、ブ
レーキ・クラッチ切換弁78を介してブレーキ39とメ
インクラッチ62を接続する。方向制御用アクチュエー
タ77L、77Rとブレーキ・クラッチ切換弁78の間
にパワステ用リリーフ弁79を接続し、パワステ用リリ
ーフ弁79に操向レバーを連結する。
【0042】スピン・マイルド用油圧系統は以上のよう
な構成で、エンジン駆動中はプライオリティバルブ(分
流弁)74が左側に切換えられて一定油量を方向制御用
切換弁76に供給する。そして、方向制御用切換弁76
を左側あるいは右側に切換えて方向制御用アクチュエー
タ77L、77Rを作動し、直進ギヤ47から左サイド
ギア48あるいは右サイドギア49を離間して、左側の
切換クラッチ40あるいは右側の切換クラッチ41を入
りの状態にする。
【0043】駐車ブレーキは、図4に示すように、駐車
ブレーキペダル80に、ワイヤ81を介してサイドクラ
ッチ切アーム82と、ブレーキ39の駐車レバー83を
接続し、駐車ブレーキペダル80の軸にはカム84を取
り付け、カム84を回動して駐車ブレーキペダルスイッ
チ85をオン・オフする。
【0044】旋回用の制御回路は、図5に示すように、
方向制御用切換弁76を中立の状態から左側あるいは右
側に切換える左ソレノイド86Lと右ソレノイド86R
を切換スイッチ87を介して並列に接続し、さらに駐車
ブレーキペダルスイッチ85を直列に接続する。また、
左ソレノイド86Lと右ソレノイド86Rには、油タン
ク70への循環を遮断して油圧回路内へ油を導くアンロ
ードバルブのソレノイド88をそれぞれ並列に接続す
る。
【0045】本発明を実施した制動装置は以上のような
構成で、駐車ブレーキペダル80を踏込むと、カム84
が回動して駐車ブレーキペダルスイッチ85がオフとな
る。これにより、左ソレノイド86Lあるいは右ソレノ
イド86Rへの通電が切れてソレノイドが消磁し、直進
ギア47から離間していた左サイドギア48あるいは右
サイドギア49が、ばねにより付勢されて係合歯48
a、49aを介して直進ギア47に結合する。これによ
り左右のクローラは同一方向、同一速度で回転して機体
がいったん直進する。
【0046】さらに駐車ブレーキペダル80を踏込む
と、サイドクラッチアーム82が回動し、左右のサイド
クラッチシフトフォーク52L、52Rを左右に移動さ
せて直進ギア47から左サイドギア48と右サイドギア
49を離間し、左右の切換クラッチ40、41の原動側
と受動側を結合して「入」の状態にする。そして、駐車
レバー83を回動してブレーキ39のピストンをディス
ククラッチ側に押出し、これによりディスククラッチが
接続して制御軸38を制動する。制御軸38を制動する
と、連動する左右の切換クラッチ40、41、切換ギア
42、43、左右のサイドギア48、49、第10伝動
ギア50、第11伝動ギア51、第12伝動ギア53、
第13伝動ギア54および左右のクローラ軸12L、1
2Rが停止して左右のクローラ11を制動する。
【0047】次に、操向レバー下部のバルブヘッド当接
部にローラを取り付けた操向レバーについて説明する。
この操向レバー90は、図6に示すように、下端に回動
板91を固定し、回動板91の中心部を支持軸91aに
より支持する。そして、回動板91下端の左右にローラ
92L、92Rを取り付け、これらをパワステ用リリー
フ弁79のバルブヘッド作動片79aに当接する。ま
た、回動板91両側の左右に操向レバー位置検出スイッ
チ93L、93Rを配設する。
【0048】この操向レバー90は以上のような構成
で、操向レバー90を左右に傾動して支持軸91aを軸
に回動板91を回転する。そして、操向レバー90の傾
動角に応じて左右のローラ92L、92Rを介してパワ
ステ用リリーフ弁79のバルブヘッド作動片79aを押
下げ、ブレーキ圧を上昇させる。
【0049】従来の操向レバーは、操向レバー下部でバ
ルブヘッドを押下げるとき、バルブヘッドを押下げれば
下げるほど、圧力上昇によるバルブヘッドの押下力が大
きくなり、大きな摩擦力が生じてレバー荷重が急激に増
大した。この操向レバーは、操向レバー下部のバルブヘ
ッド当接部にローラを取り付けて摩擦力を常に一定にす
る。従って、操向レバーの傾動角に比例してレバー荷重
が直線的に上昇するので使いやすくなり、操作性が向上
する。
【0050】次に、作業車の操作装置を全て走行ギアボ
ックスの前方に配置した走行制御装置について説明す
る。この走行制御装置は、図7に示すように、HST操
作レバー94aとリンク機構94b、副変速レバー95
aとリンク機構95bおよびターンモード切換レバー9
6aとリンク機構96bを走行ギアボックス55の前方
に配置する。
【0051】作業車の操作装置が走行ギアボックス55
の後方にあると、エンジンや脱穀機などがあるため、ロ
ッドの長さを調整したり、メンテナンスがやりにくいな
どの問題があった。この走行制御装置は、操作装置が全
て前方にあるので、集中作業ができて工場での組立てが
容易になる。また、刈取部を上げるとスペースが広くな
るため、ユーザレベルでのメンテナンスがやりやすくな
る。
【0052】
【発明の効果】本発明の制動装置は、旋回中にブレーキ
が作動すると、旋回方向内側のクローラをいったん直進
ギアに接続し、その後、旋回方向内側と旋回方向外側両
方のクローラを制御軸に接続し、制御軸のクラッチを切
断してブレーキで制御軸を制動して機体を停止する。従
って、本発明によれば、噛み合い式のサイドクラッチに
掛かる面圧を下げてクラッチを抜けやすくするので、駐
車ブレーキペダルのペダル荷重が軽くなり、ペダル操作
が楽になる。また、旋回中に駐車ブレーキペダルを踏む
と、瞬間直進してから停止するので、旋回外向きの慣性
力が緩和され乗り心地が向上し搭乗者は不安を感じない
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したコンバインの全体図である。
【図2】本発明を実施したコンバインの走行伝達装置の
断面図である。
【図3】スピン・マイルド用油圧系統の回路図である。
【図4】駐車ブレーキの説明図である。
【図5】旋回用の制御回路図である。
【図6】操向レバーの説明図である。
【図7】作業車の操作装置の配置図である。
【符号の説明】
1 ミッション 2 操作席 18 入力軸 39 ブレーキ 40、41 切換クラッチ 42、43 切換ギヤ 44 ブレーキ本体 47 直進ギア 48 左サイドギア 49 右サイドギア 62 メインクラッチ 80 駐車ブレーキペダル 83 駐車レバー 85 駐車ブレーキペダルスイッチ 87 切換スイッチ 90 操向レバー 93 操向レバー位置検出スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの出力を機体左右のクローラに
    独立して伝達するミッションと、 前記左右のクローラのうち旋回内側のクローラの回転を
    他方のクローラの回転と相違させることにより機体の向
    きを変更する旋回操作手段と、 機体の走行を制動する停車操作手段と、 を備え、 前記旋回操作手段が作動中に前記停車操作手段が操作さ
    れると、左右のクローラを同じ駆動状態にした後に機体
    の走行を制動することを特徴とする制動装置。
  2. 【請求項2】エンジンの出力を機体左右のクローラに独
    立して伝達するミッションを設け、 前記ミッションに、 前記エンジンの動力を受け左右のクローラに推力を付与
    する直進ギアと、 前記直進ギアより左右のクローラに動力をそれぞれ断続
    自在に伝達する左右一対のサイドクラッチと、 前記左右のクローラを制動する制動手段と、 を設け、 前記サイドクラッチを断続して旋回方向外側のクローラ
    を前記直進ギアに接続し、また旋回方向内側のクローラ
    を前記制動手段により制動して方向旋回するクローラ式
    作業車において、 前記制動手段の作動を検出する制動検出手段を設け、 旋回中に前記制動手段の作動を検出したときは、旋回方
    向内側のサイドクラッチをいったん接続した後、旋回方
    向外側のサイドクラッチと共に両サイドクラッチを切
    り、さらに旋回方向内側と旋回方向外側の両クローラ
    を、制動手段により制動をかけて機体を停止することを
    特徴とする制動装置。
JP17769797A 1997-06-18 1997-06-18 クローラ式作業車における制動装置 Withdrawn JPH115525A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103552551A (zh) * 2013-10-30 2014-02-05 四川农业大学 一种履带式小型多功能底盘的制动机构
JP2016188051A (ja) * 2015-03-30 2016-11-04 株式会社 神崎高級工機製作所 操向制御システム

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CN103552551A (zh) * 2013-10-30 2014-02-05 四川农业大学 一种履带式小型多功能底盘的制动机构
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