JPH0616524Y2 - 害虫駆除用袋体 - Google Patents

害虫駆除用袋体

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JPH0616524Y2
JPH0616524Y2 JP7715689U JP7715689U JPH0616524Y2 JP H0616524 Y2 JPH0616524 Y2 JP H0616524Y2 JP 7715689 U JP7715689 U JP 7715689U JP 7715689 U JP7715689 U JP 7715689U JP H0616524 Y2 JPH0616524 Y2 JP H0616524Y2
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JP
Japan
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bag
pest control
insecticide
cloth
present
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常勝 古田
彰 浮田
健太郎 三谷
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は,寝具や敷物に発生する害虫の駆除用袋体に関
するものである。
(従来の技術) 近年,種々の害虫による原因で生じているアレルギー性
ぜんそくや鼻炎等の疾病が大きな問題となっている。特
に,布団や敷物に発生しやすいダニが,アレルギー性ぜ
んそくや鼻炎の元凶であるといわれている。
ダニには,ぜんそくや鼻アレルギーの原因となるチリダ
ニ科のヒヨウヒダニや人を刺すツメダニ,多数発生して
不快感を与えるコナダニ等の種類がある。これらは,家
庭内の布団,毛布,敷物に棲息しているのが現状であ
る。
従来より家庭内で行われているダニ駆除の方法として
は,ダニが高温,乾燥に弱いということから,直射日光
下で布団,毛布,敷物等を乾燥後,表面をたたいて駆除
する方法が最も一般的である。また,他の方法として
は,電気掃除機で強制的に吸収して駆除する方法や,殺
虫剤で直接駆除する方法もとられている。
(考案が解決しようとする課題) しかし,上述のごとき直射日光下で乾燥する方法は,ダ
ニを死滅させる温度,湿度に至らないことが多く,さら
に,ダニが布団等の内部に低温,多湿部分に移動して生
き延びるため,完全に駆除できない。一方,電気掃除機
で吸引する方法では,表面のダニの駆除のみで,内部に
棲息するダニを駆除できず,また,殺虫剤によって直接
駆除する方法においても,完全に駆除することは困難で
あった。
本考案は,このような現状に鑑みて行われたもので,布
団や敷物に発生するダニ等の害虫を効果的に駆除できる
害虫駆除用袋体を提供することを目的とするものであ
る。
(課題を解決するための手段) 本考案は,上記目的を達成するもので,次の構成よりな
るものである。
すなわち,本考案は,袋体の片面が遠赤外線放射能力を
有するセラミツク微粒子を含有する繊維よりなる布帛で
構成され,他面が殺虫剤,忌避型防虫剤またはこれらの
両者を含有している布帛で構成されていることを特徴と
する害虫駆除用袋体を要旨とするものである。
以下,本考案の害虫駆除用袋体について詳細に説明す
る。
本考案の害虫駆除用袋体は,第1図にその断面図で示す
ごとく,袋体の片面が遠赤外線放射能力を有するセラミ
ツク微粒子を含有する繊維よりなる布帛1で構成され,
他面が殺虫剤,忌避型防虫剤またはこれらの両者を含有
している布帛2で構成されている。
布帛1の繊維に用いる遠赤外線放射能力を有するセラミ
ツクとしては,例えば,チタン,ジルコニウム,ハフニ
ウムのごとき周期律表第IV族の遷移金属の炭化物や,ケ
イ素,ホウ素,タンタル等の炭化物,チタン,ケイ素,
クロム,ジルコニウム,鉄,銅等の酸化物や,雲母・螢
石・方解石等の結晶体等を挙げることができる。
本考案では,上記セラミツクを単独で用いてもよいが,
常温域で保温性に有用な遠赤外線放射能力をもたせるた
め,混合して使用するのが好ましく,特に遠赤外線放射
能力の大きい周期律表第IV族の遷移金属の炭化物をその
中に加えておくことが好ましい。
本考案で用いられる微粒子は,10μm以下の粒度に粉
砕した粉末で,より好ましくは1μm以下の粒度の微粉
末である。粒子が大きすぎると,後述する繊維に含有さ
せる場合,製糸工程の濾材における目塞りや,糸切れ等
による可紡性の低下等の問題が生じ,たとえ紡糸を行う
ことができても,延伸工程での糸切れ発生の問題があ
る。
本考案で用いる繊維としては,ナイロン,ポリエステ
ル,アクリル,ビニロン等の合成繊維,レーヨン,アセ
テート等の再生繊維等を挙げることができる。
遠赤外線放射能力を有するセラミツク微粒子の含有量
は,繊維重量に対し0.1重量%以上,20重量%以下,
好ましくは1重量%以上,10重量%以下が適当であ
る。含有量が0.1重量%以下では,害虫駆除を目的とす
る温度の上昇が得られず,20重量%以上では,繊維の
生産性が悪く,しかも糸質的に十分な強伸度が得られな
い。
遠赤外線放射能力を有するセラミツク微粒子を繊維に含
有せしめる方法としては,合成繊維の原料ポリマーに直
接混合して紡糸する方法,予め原料ポリマーの一部を用
いて高濃度に含有せしめたマスターバツチを製造し,こ
れを紡糸時に所定の濃度に希釈調整してから紡糸する方
法等がある。
本考案の害虫駆除用袋体に用いる布帛1は,上記遠赤外
線放射能力を有するセラミツク微粒子を含有する繊維よ
りなる織物・編物・不織布等の布帛であって,該セラミ
ツク含有の異種繊維またはセラミックを含有しない繊維
との混繊,混紡,混編,交織,交編等によるものでもよ
い。この布帛は,そのまま,あるいは染色して用いられ
る。
本考案の袋体に用いる布帛2は,殺虫剤,忌避型防虫剤
またはこれらの両者を含有する織物,編物,不織布等の
布帛で構成されている。ここで用いる殺虫剤は,昆虫類
の他,線虫やダニを含めた害虫類を防除する性能を有す
る薬剤であり,例えば,ピレスロイド系化合物よりなる
殺虫剤や有機燐系殺虫剤等を挙げることができる。忌避
型防虫剤は,害虫が化学物質の刺激に反応して,負の走
行性を示しつつ刺激源から遠ざかる行動を利用して害虫
の防除に用いる薬剤であり,このような防虫剤として
は,トルアミド系化合物よりなる忌避型防虫剤やニコチ
ン系化合物よりなる忌避型防虫剤等を挙げることができ
る。
本考案においては,上述の殺虫剤,忌避型防虫剤のそれ
ぞれ単独あるいは両者の混合されたものが布帛に含有さ
れていることを必須の要件とする。ここでいう殺虫剤や
忌避型防虫剤を含有する布帛は,綿・麻・ウール・絹等
の天繊維,ナイロン・ポリエステル・アクリル・ビニロ
ン等の合成繊維,レーヨン・アセテート等の再生繊維よ
りなる織物・編物・不織布等であるが,上記繊維を用い
ての混繊・混編・交織・交編等よりなる布帛でもよい。
殺虫剤,忌避型防虫剤の単独あるいは両者の混合物の布
帛における含有量は,駆除しようとする害虫に対して効
果のある含有量であればよく,本考案においては特に限
定しない。含有させる方法についても特に限定はなく,
上記有効成分を含む溶液を通常の含浸法,噴霧法,コー
テイング法等により布帛に付与し,以下常法で乾燥す
る。有効成分の付与に際して,上記溶液中に繊維と接着
性の良好な樹脂を添加して併用すると,摩耗,柔み等に
対する殺虫剤や忌避型防虫剤の脱落防止性能が向上する
ので,さらに良好である。
本考案の袋体を形成するには,いかなる方法を採用して
もよいが,布帛1と布帛2をほぼ同じ大きさに裁断し,
両者を合わせてその周囲を縫製したり,接着したり,熱
融着したりする方法を採用するのが最も合理的である。
周囲の縫製等に際しては,布団3等の出し入れが可能な
程度の開閉自在な袋口(図示せず)を設けておくと,袋
体の使用に際して好都合である。
(作用) 本考案の害虫駆除用袋体の中に布団3等(毛布,カーペ
ツト等でもよい)を挿入し,該袋体におけるセラミツク
微粒子含有繊維よりなる布帛1の面を上にして日光にさ
らすと,その面の布帛は遠赤外線放射能力を有するセラ
ミツク微粒子を含有する繊維からなる布帛であるため,
該セラミツクが有する太陽エネルギーを吸収して波長2
〜20μmの熱エネルギーに転換,放射する能力と,波
長2〜20μmの熱エネルギーを反射する能力により,
直射日光下で内部に熱エネルギーが蓄積されて,温度が
急速に上昇する。このとき,害虫は日光の照射されてい
ない温度の低い裏面の方向へ移動していくが,本考案の
害虫駆除用袋体の裏面の布帛2には殺虫剤や忌避型防虫
剤が施されているので,殺虫剤を用いた場合には,害虫
が裏面の布帛2上で殺虫剤に接触して死滅し,また,忌
避型防虫剤を用いた場合には,害虫は裏面への移動を途
中で抑制されて,上部からの熱により死滅する。
(考案の効果) 本考案の害虫駆除用袋体は以上のような構成を有するの
で,この袋体の中に布団等を入れて,遠赤外線放射能力
を有する繊維で構成された布帛側に直射日光を照射する
と,袋体の温度が上昇し,ダニを死滅させるとともに,
温度が低い下方に逃げたダニは,裏面の布帛に施されて
いる殺虫剤によって死滅させられるか,または忌避型防
虫剤によって下方への移動を阻止され,上方からの熱に
より死滅させられる。従って,本考案の袋体を用いれ
ば,布団,毛布,カーペツト等に棲息するダニ等の害虫
を極めて容易に駆除することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,本考案の害虫駆除用袋体の横断面図であり,
第2図は,本考案の害虫駆除用袋体の内部に布団3を挿
入した状態を横断面図で示したものである。図中の1は
遠赤外線放射能力を有するセラミツク微粒子を含有する
繊維よりなる布帛,2は殺虫剤や忌避型防虫剤を含有す
る布帛である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋体の片面が遠赤外線放射能力を有するセ
    ラミツク微粒子を含有する繊維よりなる布帛で構成さ
    れ,他面が殺虫剤,忌避型防虫剤またはこれらの両者を
    含有している布帛で構成されていることを特徴とする害
    虫駆除用袋体。
JP7715689U 1989-06-29 1989-06-29 害虫駆除用袋体 Expired - Lifetime JPH0616524Y2 (ja)

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JP7715689U JPH0616524Y2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 害虫駆除用袋体

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JP7715689U JPH0616524Y2 (ja) 1989-06-29 1989-06-29 害虫駆除用袋体

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JPH0316874U JPH0316874U (ja) 1991-02-20
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