JPH0889373A - 防ダニふとん及びその製造方法 - Google Patents

防ダニふとん及びその製造方法

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JPH0889373A
JPH0889373A JP22665794A JP22665794A JPH0889373A JP H0889373 A JPH0889373 A JP H0889373A JP 22665794 A JP22665794 A JP 22665794A JP 22665794 A JP22665794 A JP 22665794A JP H0889373 A JPH0889373 A JP H0889373A
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JP
Japan
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adhesive
batting
futon
mite
proof
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Pending
Application number
JP22665794A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Kunieda
喜男 国枝
Nobuaki Oku
信明 奥
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表裏側生地と中綿とを固定するために施すキ
ルティング加工によって形成される針孔から、ダニの侵
入を阻止する防ダニふとんを提供すること。 【構成】 表裏側生地5、7と中綿3の間に配置した接
着剤44をヒーター25によって加熱溶融して、前記表
裏側生地5、7と前記中綿3を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダニを通さない防ダニ
ふとんとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ふとんの防ダニ対策としては、大
きく分けて薬剤(忌避剤によりダニの寄りつきを防止し
たり、人体に悪影響を与えない程度の殺虫剤でダニを弱
らせ殺したり、更には、繊維に含ませた遠赤外線放射能
力を有したセラミック微粒子による放射エネルギー効果
を併用するものもある。)によるものと、ダニが物理的
に侵入できないようにするものとの二通りがある。
【0003】薬剤によるものは、ふとんの表裏側生地に
忌避剤や殺虫剤の薬剤で処理したものを使用するか、ま
たは、ふとん綿に薬剤処理を施した防ダニ効果のある防
ダニ繊維の綿を使用するかしていたが、人の肌に直接触
れる方のふとん側生地には薬剤処理をしていない普通の
生地を使用して、中綿として防ダニ綿を使用するものが
圧倒的に多い。
【0004】その一例として、実開平3ー16874号
公報に記載されている害虫駆除用袋体がある。これは、
袋体の片面が遠赤外線放射能力を有するセラミック微粒
子を含有する繊維よりなる生地で構成され、他面が殺虫
剤、忌避剤型防虫剤またはこれらの両者を含有している
生地で構成されており、袋体を日干した時に忌避剤型防
虫剤で片面側への逃避が阻止されたダニを他面側からの
遠赤外線の熱エネルギーで殺したり、反対に他面側から
の熱エネルギーから逃げてきたダニを片面側において殺
虫剤で殺したりして駆除するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ダニを駆除し
てもその死骸は新たにアレルギー性ぜんそくや鼻炎の原
因になるチリとなり、ダニがふとんに物理的に侵入でき
ないようにするのが肝要である。従って、ダニの体長が
普通400μmから500μmであるので、これよりも
大きな隙間を作らないように表裏側生地の目を詰めたふ
とんが望ましい。そのような表裏側生地を使えばダニは
表裏側生地を通ってふとんの中に侵入できないが、中綿
と表裏側生地とを固定する目的でキルティング加工を施
す場合に、ミシンによる縫目孔が形成され、この縫目と
縫製糸との間からダニが侵入してしまうという問題があ
った。
【0006】例えば、図5に示すように、ふとん50は
表側生地52と、裏側生地54の間に中綿56を充填
し、縫製加工したものである。ふとん50の表裏側生地
の合わせ縁は、表側生地52とテープ状の布60と、裏
側生地54の順に重ねて縫製糸62により縫製するヘム
加工を全周について行う。ヘムとは英語で、(ハンカチ
等の)「へり」、「縁」といった意味で、ふとんの場合
も周囲の縁どりを示す。また、前記表裏側生地52、5
4と前記中綿56とは、キルティング加工を施すことで
縫製糸64によって固定される。そのキルティング加工
は、一般にキルト用ミシンを使って糸と縫い針で縫製加
工される。このキルティング加工では、縫製のために孔
66が形成されてしまい、この孔66からダニがふとん
の内部へ容易に侵入できる。
【0007】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、表裏側生地と中綿とを固定する
ために施すキルティング加工を施す代わりに、接着加工
を施すことによって、ダニの侵入を阻止する防ダニふと
んを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の防ダニふとんは、ダニを通さないきめ細かな
表裏側生地の間に中綿を挿入配置した防ダニふとんであ
り、前記表裏側生地と前記中綿の間に加熱溶融性の接着
剤を配置している。
【0009】また、表裏側生地と中綿とを固定する場合
に、加熱溶融性の接着剤を前記表裏側生地と前記中綿の
間に配置し、その表裏側生地を加熱させることによって
前記接着剤を溶融させ、その後に、圧縮空気を前記表裏
側生地の外部から内部に送り込んで溶融した接着剤を前
記中綿の内部まで浸透させる。
【0010】更に、前記表裏側生地における適宜間隔を
おいた箇所を加熱するようにしてもよい。
【0011】
【作用】上記の構成を有する本発明の防ダニふとんは、
表裏側生地と中綿の間に配置した接着剤を加熱溶融して
前記表裏生地と前記中綿を固定する。
【0012】また、表裏側生地と中綿とを固定する場合
に、加熱溶融性の接着剤を前記表裏側生地と前記中綿の
間に配置し、その表裏側生地を加熱させることによって
前記接着剤を溶融させ、その後に、圧縮空気を前記表裏
側生地の外部から内部に送り込んで溶融した接着剤を前
記中綿の内部まで浸透させ確実に固定できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の防ダニふとんを具体化した一
実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0014】まず始めに、図1を用いて本実施例の防ダ
ニふとんの構成について説明する。図1は、防ダニふと
んの縦断面図である。
【0015】防ダニふとん1は、その表裏側生地5、7
として超高密度繊維で生成された生地が使用されてお
り、表裏側生地5、7の間には中綿3を挟んで合わせた
縁15を縫製糸4で縫製結合して構成されている。
【0016】前記超高密度繊維としては、綿や麻、ウー
ル、絹等の植物や動物の天然繊維紡糸や、ナイロンやポ
リエステル、アクリル、ビニロン等の合成繊維紡糸、レ
ーヨンやアセテート等の再生繊維紡糸等から織られたも
のが使用されている。
【0017】また、前記中綿3としては、天然繊維や合
成繊維を忌避型防虫剤や殺虫剤で処理した防ダニ綿が使
用されている。
【0018】前記中綿3を前記表裏側生地5、7に固定
するために、キルティング加工として、縫製糸により升
目状に縫製する代わりに加熱溶融性の接着剤44により
行なわれている。
【0019】前記縁15では、表裏側生地5、7とに挟
まれるように帯状に形成された防ダニ生地11と、それ
らを覆うヘム生地2が縫製糸21によって縫製されてい
る。その防ダニ生地11とヘム生地2は、防ダニ処理を
施した不織布により形成されている。
【0020】前記防虫処理としては、忌避型防虫剤であ
るトルアミド系化合物やニコチン系化合物等が使用さ
れ、また殺虫剤であるピレスロイド系化合物や有機燐系
化合物が使用されるが、これらを併用することもでき
る。
【0021】次に、接着加工時に使用する装置について
図3と図4を用いて説明する。図3は、接着加工すると
きの部分断面図であり、図4は、接着加工をする装置の
構成図である。その装置は、金型21、23と、エアー
コンプレッサー39と、エアーコンプレッサー39から
送り出される圧縮空気を前記金型21、23に送る配管
47とから構成されている。
【0022】前記金型21、23は、鉄等の材料により
略板状に形成されている。また、表裏側生地における適
宜間隔をおいた箇所を加熱するために、前記金型21、
23の内側には、一定間隔毎に突部29が設けられてい
る。その突部29の根元には、突部29を加熱するため
のヒーター25が配置されている。更に、その突部29
の内部には、配管47より送られてくる圧縮空気を表裏
側生地に到達させるための通路33が設けられている。
その通路33の上端は、前記配管47が接続されてい
る。
【0023】次に、本実施例の防ダニふとんを製造する
方法について図2と図3を用いて詳細に説明する。
【0024】図2は、接着加工前の防ダニふとんの縦断
面図である。
【0025】まず始めに、表裏側生地5、7の原反を選
定し、シングル用またはダブル用に裁断し、従来のふと
んにおいてキルティング加工を施す箇所に対応する前記
表裏側生地5、7の裏面に加熱溶融性の接着剤を塗布す
る。その後、合わせ縁をヘム生地11と縫製糸4を使用
して側縫製する。次に、中綿3の防ダニ原綿を選定し、
製綿して上述した側縫製の終わった袋体に中綿3を挿入
して挿入口をヘム生地11を使用して縫製する。次に、
接着加工を行なう。
【0026】接着加工は、図3に示されるように、図2
の状態に加工された防ダニふとんを前記金型21と金型
23の間に挟む。このとき、前記接着剤44が塗布され
た箇所が前記突部29に当たるように防ダニふとんを配
置する。次に、前記ヒーター25によって前記突部29
を熱した状態で一定時間保つ。すると、前記表裏側生地
5、7に塗布された接着剤44は、溶融する。その溶融
した接着剤44を前記中綿3に浸透させるため、前記エ
アーコンプレッサー39から送り出される圧縮空気を配
管47、通路33を通して、前記突部29の下端から防
ダニふとんに向けて噴射させる。このため、溶融した接
着剤44は、一気に前記中綿3に浸透し、かつ圧縮空気
の冷却効果により固化する。以上により、防ダニふとん
が製造される。
【0027】以上説明したことから明かなように、本実
施例の防ダニふとんによれば、表裏側生地と中綿とを固
定するために施すキルティング加工の代わりに、接着加
工を施すことによって、ダニの侵入を阻止することがで
きる。
【0028】尚、本発明は以上詳述した実施例に限定さ
れるものではなくその要旨を逸脱しない範囲において、
種々の変更を加えることができる。
【0029】例えば、本実施例では、キルティング加工
を施す箇所に接着剤44を塗布するようにしているが、
表裏側生地全面に接着剤44を塗布するようにしてもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の防ダニふとんによれば、表裏側生地と中綿とを固
定するために施すキルティング加工を施す代わりに、接
着加工を施すことによって、ダニの侵入を阻止すること
ができる。
【0031】また、表裏側生地と中綿とを固定する場合
に、加熱溶融性の接着剤を前記表裏側生地と前記中綿の
間に配置し、その表裏側生地を加熱させることによって
前記接着剤を溶融させ、圧縮空気を前記表裏側生地の外
部から内部に送り込んで溶融した接着剤を前記中綿の内
部まで浸透させるため、表裏側生地と中綿を確実に固定
することができる。
【0032】更に、前記表裏側生地における適宜間隔を
おいた多数の箇所を加熱するため、適度のふくらみを持
ったふとんを安価にかつ容易に製造することができる等
の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の防ダニふとんの縦断面図である。
【図2】接着加工前の防ダニふとんの縦断面図である。
【図3】接着加工をするときの部分断面図である。
【図4】接着加工をする装置の構成図である。
【図5】従来の防ダニふとんの縦断面図である。
【符号の説明】
1 防ダニふとん 2 ヘム生地 3 中綿 4 縫製糸 5 表側生地 7 裏側生地 15 縁 21 金型 23 金型 25 ヒーター 29 突部 33 通路 44 接着剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダニを通さないきめ細かな表裏側生地の
    間に中綿を挿入配置した防ダニふとんにおいて、 前記表裏側生地と前記中綿の間に加熱溶融性の接着剤を
    配置したことを特徴とする防ダニふとん。
  2. 【請求項2】 表裏側生地と中綿とを固定する場合に、
    加熱溶融性の接着剤を前記表裏側生地と前記中綿の間に
    配置し、その表裏側生地を加熱させることによって前記
    接着剤を溶融させ、その後に、圧縮空気を前記表裏側生
    地の外部から内部に送り込んで溶融した接着剤を前記中
    綿の内部まで浸透させることを特徴とする防ダニふとん
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記表裏側生地における適宜間隔をおい
    た多数の箇所を加熱するようにしたことを特徴とする請
    求項2に記載の防ダニふとんの製造方法。
JP22665794A 1994-09-21 1994-09-21 防ダニふとん及びその製造方法 Pending JPH0889373A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011146663A3 (en) * 2010-05-18 2012-04-05 Kiltronx Enviro Systems, Llc Materials, methods, and apparatuses for controlling pests

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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