JP3234879U - 帽子 - Google Patents
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Abstract
【課題】紐材を編んで形成した帽子に消臭機能や抗菌機能等の各種の機能を持たせた、帽子を提供する。【解決手段】帽子1は、紐材を編んで形成した帽子本体2と、帽子本体に重ねられて帽子本体の表面を覆う機能性布3と、を備える。前記機能性布は、消臭機能、抗菌機能、抗ウイルス機能、防虫機能、及び冷感機能の何れか一つの機能を有し、網状であることが好ましい。また、紐材を編んで形成した帽子本体にはこのような機能を発揮させる薬剤等を染み込ませる必要がないため、帽子本体を傷めることがない。【選択図】図1
Description
本考案は、例えば麦わら帽子のような紐材を編んで形成した帽子に関する。
従前より、例えば気温が高い日に屋外で園芸等の作業を行う際に頭部に被る帽子として、麦わら帽子のような紐材を編んで形成した帽子が使用されている(例えば特許文献1参照)。
このような帽子を暑い環境の中で長時間被っていると、頭部や額から汗が出て、それが帽子に染み込むことがある。帽子に残った汗は、臭いの発生や細菌の増殖の原因になる。
このような臭いや細菌の問題は、消臭効果や抗菌効果のある薬剤を帽子に浸透させておくことによって改善できる可能性がある。また、虫忌避効果のある薬剤を帽子に染み込ませておくと園芸を行う際に虫が寄りにくくなるため、特に虫嫌いの使用者にとって好適な帽子となり得る。しかしこの種の薬剤は、帽子の素材を傷める可能性がある。特に、麦わら帽子のような天然由来の素材を使用する場合は、薬剤によって素材を傷める蓋然性が高くなる。
このため従来は、帽子の内側に設けられるスベリに消臭機能や抗菌機能を持たせる(特許文献2参照)というように、帽子の一部に各種の機能を持たせることは行われていたものの、紐材を編んで形成した帽子全体に各種の機能を持たせることは、一般的に行われていなかった。
このような点に鑑み、本考案は、紐材を編んで形成した帽子全体に各種の機能を持たせることを課題とする。
本考案は、紐材を編んで形成した帽子本体と、前記帽子本体に重ねられて該帽子本体の表面を覆う機能性布と、を備える帽子である。
このような帽子において、前記機能性布は、消臭機能、抗菌機能、抗ウイルス機能、防虫機能、及び冷感機能の何れか一つの機能を有することが好ましい。
また前記機能性布は、網状であることが好ましい。
本考案によれば、機能性布によって、消臭機能や抗菌機能等の各種機能を帽子全体に持たせることができる。また、紐材を編んで形成した帽子本体にはこのような機能を発揮させる薬剤等を染み込ませる必要がないため、帽子本体を傷めることがない。
以下、図面を参照して、本考案に係る帽子の一実施形態について説明する。なお、本明細書等における「前」、「後」、「上」、「下」、「左」、「右」は、着用者が頭に被った状態における着用者にとっての位置関係をいう。
図1、図2は、本考案に係る帽子の第一実施形態を示す。本実施形態の帽子1は、帽子本体2と、所定の機能を有するとともに帽子本体2に重ねられて少なくとも帽子本体2の表面を覆うように設けられる機能性布3と、内側部材4を備えている。
本実施形態の帽子本体2は、トップクラウン5と、サイドクラウン6と、プリム7を備えている。トップクラウン5は、着用者の頭部上方を覆う部位であり、サイドクラウン6は、頭部側方を取り囲むように頭部を周回する部位である。プリム7は、帽子の鍔になる部位であって、サイドクラウン6の下端部から外側に突き出すようにして全周に亘って設けられている。プリム7は全周に亘って設けられていなくても(周方向の一部に設けられていても)よく、例えば前方のみに設けてもよい。
帽子本体2は、細長い紐材(本実施形態では麦わら)を編んで形成されている。なお、紐材から帽子本体2を形成する方法に限定はなく、種々の手法が採用可能である。このような方法の一例としては、紐材を編んで帯状部材(ブレード)を形成し、ブレードを螺旋状に巻回しつつ、トップクラウン5、サイドクラウン6、及びプリム7が形作られるように隣り合うブレード間を縫合糸で縫製する方法が挙げられる。
なお上述した紐材は、麦わらに限られず、その他の植物若しくは動物からの天然由来の素材や、ナイロンなどの合成樹脂由来の素材、又はこれらを混紡した素材などでもよい。
機能性布3は、本実施形態においては、トップクラウン5、サイドクラウン6、プリム7の形状に合わせて裁断された生地を準備し、これらの生地を縫い合わせた後、更にトップクラウン5の表面、サイドクラウン6の表面、プリム7の表面と裏面に縫い付けたものである。なお機能性布3は、裁断された複数の生地をトップクラウン5の表面、サイドクラウン6の表面、プリム7の表面と裏面に縫い付けた後、これらを縫い合わせたものでもよい。また機能性布3は、本実施形態のように基本的に帽子本体2から取り外すことができないものに限られず、例えば点ファスナー(一方が雄型で他方が雌型のスナップボタン)を用いて帽子本体2から着脱できるものでもよい。
また機能性布3は、動物性或いは植物性の天然繊維(例えば綿、麻等)や合成繊維(例えば、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン等)、或いはこれらを混紡した繊維を使用して織布や不織布として構成した生地により形成される。この生地には、繊維自体の構成や浸透させた薬剤等により、消臭機能、抗菌機能、抗ウイルス機能、防虫機能、冷感機能等の各種の機能が付加される。
例えば冷感機能を付加した機能性布3としては、肌が触れた際に肌の熱を生地に素早く移動させることができる熱伝導率や熱拡散率が高い生地(接触冷感に優れる生地)や、肌の汗を吸い取ったり、水に浸したりして生地に水分を含ませ、その水分を素早く蒸発させて気化熱を急速に奪うことができる生地が挙げられる。具体的には、キュプラとポリエステルで構成される複合繊維(例えば、旭化成株式会社製のペアクール(登録商標)等)を使用したもの、ポリエステルとエバールとの複合繊維(例えば株式会社クラレ製のソフィスタ(登録商標)等)を使用したもの、ポリエチレン繊維(例えば東洋紡績株式会社のアイスマックス(登録商標)等)、マイカ鉱石を蒸着したナイロンとレーヨンを組み合わせたもの、中空糸のように繊維自体に空隙を持たせたり、隣接する繊維間に空隙を持たせたりして毛細管現象を発現させるもの(例えば帝人株式会社製のウェーブロン(登録商標)等)を挙げることができる。
また機能性布3に防虫機能を付加するには、虫忌避剤を含む溶剤に布地を漬けて浸透させ、その後乾燥処理を行って布地に定着させる方法が挙げられる。なお虫忌避剤は、徐放性を有するマイクロカプセルに封入したものを使用すると、長期に亘って忌避効果を発揮させることができる。
また消臭機能、抗菌機能、抗ウイルス機能等を機能性布3に付加するには、例えば酸化チタン系微粒子を含む液剤に生地を浸透させ、その後乾燥処理を行って布地に定着させる方法が挙げられる。
また本実施形態の機能性布3は、図1の部分拡大図に示すように、複数の孔を有する網目状(メッシュ状)の生地で形成されている。
内側部材4は、布製であって、図2(b)に示すようにトップクラウン5とサイドクラウン6の内側に位置するように設けられる。内側部材4は、図示したように最もトップクラウン5に近づいた状態でも、トップクラウン5には接触しない大きさで形成されている。すなわち帽子1を着用した際、頭部とトップクラウン5との間には隙間ができるようにしている。
本実施形態の内側部材4は、点ファスナー8によって帽子本体2に対して着脱できるように構成されている。なお、点ファスナー8に替えて、線ファスナー(帽子本体2と内側部材4のそれぞれにエレメント(務歯)を線状に並べて配設し、これらの間に設けたスライダーを動かすことで、帽子本体2と内側部材4とのエレメントが結合又は離反する)を設けてもよいし、面ファスナー(一方が輪状部材を並べたシートで他方が爪状部材を並べたシート)を設けてもよい。
このような帽子1において、帽子本体2は紐材を編んで形成されているため、編まれた紐材同士の間には隙間があいている。すなわち、この隙間を通して空気を通過させることができる。また帽子1を被ると、内側部材4が頭部に当接するため、上述したようにトップクラウン5と頭部との間には、図示したように隙間ができている。このため、帽子1を被った際に頭部の熱は、上述した隙間に放出された後、紐材同士の隙間を通過する空気によって帽子1の外側に排出される。すなわち本実施形態の帽子1によれば、頭部の熱が帽子1の内側にこもりにくくなる効果が得られる。上述したように本実施形態の機能性布3は網目状であって、紐材同士の隙間を通過する空気の流れが確保されるため、頭部の熱が帽子1の内側にこもりにくくなる効果が維持される。
また帽子1には機能性布3が設けられているため、例えば消臭機能、抗菌機能、抗ウイルス機能、防虫機能、冷感機能等の各種の機能を発揮させることができる。
次に、本考案に係る帽子の第二実施形態に関し、図3を参照しながら説明する。本実施形態の帽子11は、帽子本体12と、所定の機能を有する機能性布13と、日除け布14を備えている。
帽子本体12は、帽子本体2と同様に細長い紐材(本実施形態では麦わら)を編んで形成されている。帽子本体12は、帽子本体2を半分に切断した如き形状で形作られていて、トップクラウン5、サイドクラウン6、プリム7のそれぞれが半分に切断された形状になるトップクラウン15、サイドクラウン16、プリム17を備えている。
機能性布13は、上述した機能性布3と同様の生地で形成されるものである。また本実施形態の機能性布13も、複数の孔を有する網目状(メッシュ状)の生地で形成されている。そして機能性布13は、トップクラウン15の表面と裏面、サイドクラウン6の表面と裏面、プリム7の表面と裏面に縫い付けられている。
日除け布14は、布製であって、帽子本体12におけるトップクラウン15、サイドクラウン16、プリム17の後縁部に取り付けられる。本実施形態の日除け布14は、線ファスナーにより帽子本体12に着脱可能に取り付けられる。なお日除け布14は、機能性布13と同一の生地で形成してもよいし、異なる生地で形成してもよい。また本実施形態の日除け布14は、着用した際に頭部と首部の境界に相当する付近に弾性体を備えていて、この弾性体により形成される伸縮性を有するギャザー部18を備えている。また日除け布14の両側方には、先端に向けて幅狭になる側方延長部19が設けられている。
このような帽子11においても、帽子本体12を形成する紐材同士の間には隙間があいていて、また機能性布13は網目状であるため、通気性を確保することができる。また機能性布13によって、消臭機能、抗菌機能、抗ウイルス機能、防虫機能、冷感機能等の各種の機能を発揮させることができる。
また帽子11を被った際、日除け布14によって頭部と首部の後方を覆うことができる。また日除け布14に設けたギャザー部18によって、着用時におけるフィット感が高まるとともに、風が吹いたときのばたつきを防ぐことができる。また日除け布14に設けた側方延長部19を顎の下で結ぶことにより、風が強い日でも帽子11を安定して被ることができる。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、上記の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本考案の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、上記の実施形態における効果は、本考案から生じる効果を例示したに過ぎず、本考案による効果が上記の効果に限定されることを意味するものではない。
例えば図1に示した帽子1に対し、着用時に首部の後方等を覆う日除け布を設けてもよい。また内側部材4は、図示した形態となるものに限られず、例えば2本の帯状部材を十字状になるように組み合わせたものでもよい。
また帽子1において、プリム7の裏面に設けた機能性布3は廃止してもよい。またトップクラウン5の裏面とサイドクラウン6の裏面に機能性布3を設けてもよい。
1:帽子
2:帽子本体
3:機能性布
4:内側部材
5:トップクラウン
6:サイドクラウン
7:プリム
8:点ファスナー
11:帽子
12:帽子本体
13:機能性布
14:日除け布
15:トップクラウン
16:サイドクラウン
17:プリム
18:ギャザー部
19:側方延長部
2:帽子本体
3:機能性布
4:内側部材
5:トップクラウン
6:サイドクラウン
7:プリム
8:点ファスナー
11:帽子
12:帽子本体
13:機能性布
14:日除け布
15:トップクラウン
16:サイドクラウン
17:プリム
18:ギャザー部
19:側方延長部
Claims (3)
- 紐材を編んで形成した帽子本体と、
前記帽子本体に重ねられて該帽子本体の表面を覆う機能性布と、を備える帽子。 - 前記機能性布は、消臭機能、抗菌機能、抗ウイルス機能、防虫機能、及び冷感機能の何れか一つの機能を有する、請求項1に記載の帽子。
- 前記機能性布は、網状である請求項1又は2に記載の帽子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003369U JP3234879U (ja) | 2021-08-31 | 2021-08-31 | 帽子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021003369U JP3234879U (ja) | 2021-08-31 | 2021-08-31 | 帽子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3234879U true JP3234879U (ja) | 2021-11-11 |
Family
ID=78406337
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021003369U Active JP3234879U (ja) | 2021-08-31 | 2021-08-31 | 帽子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3234879U (ja) |
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2021
- 2021-08-31 JP JP2021003369U patent/JP3234879U/ja active Active
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