JPH061577Y2 - 管体吊具 - Google Patents

管体吊具

Info

Publication number
JPH061577Y2
JPH061577Y2 JP1342790U JP1342790U JPH061577Y2 JP H061577 Y2 JPH061577 Y2 JP H061577Y2 JP 1342790 U JP1342790 U JP 1342790U JP 1342790 U JP1342790 U JP 1342790U JP H061577 Y2 JPH061577 Y2 JP H061577Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire rope
hook
balance
hanging
suspension balance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1342790U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03105181U (ja
Inventor
宏个 本山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Ltd
Original Assignee
Kurimoto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurimoto Ltd filed Critical Kurimoto Ltd
Priority to JP1342790U priority Critical patent/JPH061577Y2/ja
Publication of JPH03105181U publication Critical patent/JPH03105181U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH061577Y2 publication Critical patent/JPH061577Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願考案は管体、特に円筒体の移動をするための吊具に
係る。
[従来の技術] 従来から管体、特に円筒の長尺体を移動するには、例え
ば天井走行クレンのメインフックに吊り天秤を吊り下
げ、この吊り天秤の両端から均等に垂下している2本の
吊具、例えばチェーンやワイヤロープの先端に取り付け
た2ケのフックを管の中へ差し込んでから吊り天秤を吊
り上げると、円筒の両端にそれぞれフックが係合して一
緒に吊り上げるようにしてきた。
この様な吊り上げ、吊り下ろしのいわゆる玉掛け作業
は、製造現場においては必須の工程の一つとして余儀無
くされるが、管体の両端にそれぞれ先端のフックを差し
込んで吊り天秤が巻き上げられるまでフックを外れない
ように保持していなければならず、安全作業として労働
災害の大きな原因となっている。すなわち作業者はこの
保持の間、長い鉄棒等でフックが外れないように管の端
部へ押し付けており、クレンの芯が管の軸心とずれてい
るときには管を吊り上げた瞬間に作業者へ向って暴走し
てきたり、隣りに置いてある別の管と衝突してフックが
外れ作業者を下敷きにしたり手足を挟んだりして重大災
害を誘発する危険性が高い。狭くて足場の極めて不安定
な現場において、この様な危険な玉掛け作業は好ましく
ないのは論を待つまでもないところであり、このために
従来から幾つかの提案も既に認められる。例えば実開昭
62−41790号公報・第6図や実開昭62−168
080号公報・第7図等がこれに相当するものである。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら先に引用した従来の技術は、地上における
作業者の玉掛け作業を解消したが、複雑で駆動部分の多
い装置の取り付けを強いる事となり、新たな負担を現場
の管理者に課する結果となる。このことは特に第7図の
装置にその感が深く、吊具やその装置は簡単であるほど
管理が容易であり、複雑化するほど危険が多いと言う原
則に反するのでないかと思われる。また後に示した従来
の技術は実施例の図を見る限り、管を吊り上げた瞬間の
吊り角度が余りに広きに失し、これを是正しようとすれ
ば吊り天秤の位置を非常に高く取らなければならず、ク
レンの有効吊り高さを著しく減殺することとなって受け
入れ難いと言う課題が残る。
本願考案は以上にのべた課題を解決するために構造が簡
単で管理が容易であり、故障が少なくて安全な管体の吊
具の提供を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本願考案に係る管体吊具は、クレンの吊り天秤の何れか
一端より水平に延出した突起部の先端に滑車を取り付
け、一本のワイヤロープを該滑車に巻き回し、その一端
を吊り天秤の前記一端より垂下したフックの外端と、ま
たワイヤロープ他端を吊り天秤の他端より垂下したフッ
クの内端とそれぞれ係止したことによって前記の課題を
解決した。
[作用・実施例] 本願考案の実施例を第1図、第2図イ、ロ、ハ、ニ各図
に示すが、図によってその構成の説明をする。クレンの
吊り天秤1の一端11より延出した突起部2の先端に滑
車3を取り付け、一本のワイヤロープ4をこの滑車に巻
き回し、ワイヤロープの一端41は吊り天秤の一端11
より垂下したフック5の外端51と係止し、ワイヤロー
プの他端42は吊り天秤の他端12より垂下したフック
6の内端61と係止している。なおこの実施例において
は前記の滑車3以外に吊り天秤1の上部3ケ、また吊り
天秤の中空内に1ケの滑車7,8,9,10をそれぞれ
独立して回動自在に吊り天秤に枢着し、これら4ケの滑
車によってワイヤロープ4を上からと下からとで拘束し
て、その係止端部である51,61間を緊張させこの間
におけるワイヤロープの移動が円滑になされるように図
っている。第2図の各図はこの補助的滑車の装着状態を
示す断面図であって、それぞれ第1図におけるA−A、
B−B、C−C、D−D断面を示したものである。第3
図イ、ロおよび第4図はこの実施例の作用を示す正面図
であって、第3図ロに見るように実施レベルでは吊り天
秤の端部から垂下したワイヤロープ14の先端に取り付
けリング43を介してフック6を垂下するとともに、取
り付けリングの内側上部にワイヤークリップ44を使っ
てワイヤロープ4の他端42を係止する。
第3図イは無荷重の時点における吊具の状態を示し、吊
り天秤1の両側から2本のワイヤロープ13及び14が
均等にたれ下がって、2ケのフック5および6をそれぞ
れ垂下している。第4図はこれに対し一方のフック6を
外側(図に於ける右側)へ引張る力が働いた時、フック
の内端61に係止しているワイヤロープの他端42も同
じ方向へ引張られるから、この動きは途中の滑車を回動
しつつワイヤロープの一端41を外側(図における左
側)へ引張る方向に連動し、結局ワイヤロープ4はその
下部に末広がりの状態に変える作用が発現する。
この基本的な機能を利用して実際の管体の吊り上げ、吊
り下ろし作業の状態を図示すると第5図イ、ロ、ハ、ニ
の通りである。図イにおいて地面の上に置かれた管体
(ここでは遠心鋳造用の金型モールド)Mの上までクレ
ンを移動してきて吊り天秤1を吊り下ろし、その先端の
一方のフック6を管体の一方の端部M1からその内部へ
差し込んだところである。このとき他方のフック5は管
体Mの外面上に垂れ下がったままでて揺動しているが、
地上に玉掛けの作業者がいなくてもクレンの運転者の操
作によって十分可能である。
図ロにおいては前の状態から吊り天秤1を左方向へ移動
したため先の第4図に説明した作用が発現し、揺動して
たワイヤロープの一端41は外側へ引張られて移動しよ
うとするから、このとき他端42のフック6が管端M1
から外れないように同時に吊り天秤1自体を適宜吊り上
げる。図ハにおいては吊り天秤1を今度は逆に右の方向
へ移動し、これにともなって一旦開いたワイヤロープの
一端41は再び引き寄せられて管体のもう一方の端部M
2の中に嵌まり込み、ここで管体の両端から2ケのフッ
クが差し込まれて管の内面に係合した状態となっている
ので、そのまま吊り天秤を上方へ吊り上げると管体Mも
一緒に吊り上げられて所望の高さに保ち、所望の位置へ
搬送することが出来る。図ハにおいては目的の位置に到
達した管体Mを吊り下ろし、吊り天秤のワイヤロープ1
3,14を弛めた後、吊り天秤1を左方向へ移動して一
方のフック6を外側へ引き寄せて管体の内面から外し、
次に吊り天秤をフック5を軸として回動し、さらに吊り
天秤を右方向へ移動して先端のフック5も管体の端部M
1から外すことによって、クレンの吊具と管体とは完全
に縁が切れ、クレンは次の目的のために新しい操作に入
る。
[考案の効果] 本願考案は以上に述べたように、吊り天秤に一本のワイ
ヤロープを添着するだけで駆動部分がなく構造が簡単で
故障の懸念が少ないと言う効果をもたらす。この吊具は
既存のクレンに簡単に取り付けることができるから、投
下すべき資本も極めて僅かな額で足り、この点も従来の
技術に比べて有利な特徴である。またこれによって玉掛
けの作業者は不要となって省力化に大きな貢献が出来る
だけでなく、従来最も労働災害の危険性が高いとして工
場管理上の障害となっていた原因を完全に取り除く事が
でき、安全作業を担保することが魅力的な効果である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願考案実施例の正面図、第2図イ,ロ,ハ,
ニは第1図A−A(イ),B−B(ロ),C−C
(ハ),D−D(ニ)の各断面図、第3図イは同じ実施
例の静止状態の正面図、同図ロはその部分図、第4図は
同じく移動後の作用を示す正面図、第5図イ,ロ,ハは
実際の作業手順を示す正面図、同図ニは最終の作業を示
す平面図、第6図と第7図は従来の異なる技術を示す正
面図。 1……吊り天秤、2……突起部、3……滑車 4……ワイヤロープ、5,6……フック 7,8,9,10……滑車 11……一端(吊り天秤)、12……他端(吊り天秤) 41……一端(ワイヤロープ) 42……他端(ワイヤロープ) 51……フック5の外端、61……フック6の内端

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クレンの吊り天秤の何れか一端より水平に
    延出した突起部の先端に滑車を取り付け、一本のワイヤ
    ロープを該滑車に巻き回し、その一端を吊り天秤の前記
    一端より垂下したフックの外端と、またワイヤロープ他
    端を吊り天秤の他端より垂下したフックの内端とそれぞ
    れ係止したことを特徴とする管体吊具。
JP1342790U 1990-02-13 1990-02-13 管体吊具 Expired - Lifetime JPH061577Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1342790U JPH061577Y2 (ja) 1990-02-13 1990-02-13 管体吊具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1342790U JPH061577Y2 (ja) 1990-02-13 1990-02-13 管体吊具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03105181U JPH03105181U (ja) 1991-10-31
JPH061577Y2 true JPH061577Y2 (ja) 1994-01-12

Family

ID=31516841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1342790U Expired - Lifetime JPH061577Y2 (ja) 1990-02-13 1990-02-13 管体吊具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH061577Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112850457B (zh) * 2020-12-30 2023-11-28 芜湖中瑞汽车零部件有限公司 一种柔性保护吊具

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03105181U (ja) 1991-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH061577Y2 (ja) 管体吊具
CN112279076A (zh) 一种具有自锁功能的起重机挂钩总成
CN218371342U (zh) 一种起重机定位装置
JPH03192093A (ja) 湾曲版の吊上げ姿勢制御方法および湾曲版の吊具
CN210286486U (zh) 一种新型h型钢水平吊具
JP3002221U (ja) ゴンドラ吊りアームを有する台車
JPS6022048Y2 (ja) クランクスロ−吊り具
JPH072549Y2 (ja) クレーン吊り具
JPH0327162Y2 (ja)
JP4342255B2 (ja) 巻上牽引装置
JP2000274080A (ja) 建物躯体の壁部材取付方法とその壁部材取付用トラバーサー
JPH061581Y2 (ja) クレーン吊り具
JP2552019Y2 (ja) 吊具昇降装置
JPH0680385A (ja) 傾転装置付吊具
JP3008431U (ja) 壁継ぎ材用吊り治具
JPS63710Y2 (ja)
JP3036563U (ja) ジブクレーン
JPH0415751Y2 (ja)
JPH0231506Y2 (ja)
JP2507544Y2 (ja) クレ―ン吊り具
JP2002211874A (ja) 長尺材吊り装置
JPH07488Y2 (ja) 防風雪柵展開格納装置
JPH0419027Y2 (ja)
JPH0643361Y2 (ja) 吊り上げ用治具
JP2000118946A (ja) 吊揚げ補助装置

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term