JPH06146859A - ディーゼルエンジンの排気微粒子除去装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの排気微粒子除去装置

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JPH06146859A
JPH06146859A JP4294878A JP29487892A JPH06146859A JP H06146859 A JPH06146859 A JP H06146859A JP 4294878 A JP4294878 A JP 4294878A JP 29487892 A JP29487892 A JP 29487892A JP H06146859 A JPH06146859 A JP H06146859A
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filter
exhaust gas
temperature
exhaust
secondary air
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JP4294878A
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Inventor
Kenji Kimura
憲治 木村
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 機関の排気ガス温度が高く、かつ、機関が減
速運転を行ったような場合でも、パティキュレートフィ
ルタが溶損することがないディーゼルエンジンの排気微
粒子除去装置の提供を目的とする。 【構成】 機関1の排気通路2に設けたフィルタ5A, 5B
によって排気ガス中のパティキュレートを捕集し、所定
時期に2次空気を供給してフィルタ5A, 5Bの再生を行う
排気微粒子除去装置であって、フィルタ5A, 5Bの上流側
および下流側に2次空気通路7, 8を備え、上流側の2次
空気通路にエアポンプ9を備えるものにおいて、温度セ
ンサSTにより排気ガス温度ThE を検出し、排気ガス温度
ThE が所定温度T1を越えた場合は、エアポンプ9を運転
して、フィルタ5A, 5Bの上流側の2次空気通路から大量
の2次空気を吐出して、排気温度を下げるように構成す
る。この結果、排気ガス高温時の機関減速運転でもフィ
ルタの破損が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼルエンジンの排
気微粒子除去装置に関し、特に、ディーゼル機関から排
出される排気ガス温度が高くなった時に、排気ガス温度
を下げてフィルタの温度上昇を防止し、フィルタの溶損
を防止するようにしたディーゼルエンジンの排気微粒子
除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関、特に、ディーゼル
機関の排気ガス中には、カーボンを主成分とする排気微
粒子(パティキュレート)が含まれており、排気黒煙の
原因となっている。環境汚染の観点からはこのパティキ
ュレートは除去することが望ましく、近年、ディーゼル
機関の排気通路にセラミック製のフィルタを配置し、デ
ィーゼルパティキュレートをこのフィルタによって除去
することが提案されている。
【0003】ディーゼル機関の排気通路に配置されたセ
ラミック製のフィルタによってディーゼルパティキュレ
ートを除去するように構成された排気浄化装置では、パ
ティキュレートフィルタの使用に伴ってその内部に捕集
されるパティキュレートの量が増えると、通気性が次第
に失われて機関性能が低下することになるため、パティ
キュレートがある程度捕集されたフィルタを定期的に再
生させる必要がある。このフィルタの再生は、電気ヒー
タに通電したり、バーナーに点火したりして、フィルタ
に捕集されたパティキュレートに着火し、再生用ガス、
例えば2次空気を供給してこれを燃焼させることによっ
て行われる。
【0004】この再生時期の判断は、機関の走行距離、
機関の運転時間等を基にして行われることもあるが、一
般に、従来の内燃機関の排気浄化装置では、フィルタ内
へのパティキュレートの捕集量を検出して再生時期を判
断するようにしている。このフィルタ内のパティキュレ
ートの捕集量の検出は、通常、パティキュレートフィル
タの上流側の排気ガスの圧力と下流側の差圧(圧力損
失)によって検出され、圧力損失値が所定値以上に大き
くなった時を以て再生時期と判断している。
【0005】そして、フィルタの再生時に2次空気が供
給され、フィルタ内に捕集されたパティキュレートが燃
焼処理される場合、燃焼ガスは一般に大気中に放出され
る。実開昭63−14819号公報には、排気通路に2
つのフィルタを備え、フィルタの出口側の排気温度が再
生温度に達した時に、一方のフィルタを排気ガスから遮
断し、このフィルタに空気供給手段から空気を供給して
フィルタの再生を行うものが開始されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開昭
63−14819号公報に記載の技術では、機関の高負
荷時等、排気温度が上昇した後に機関が減速状態になる
と、排気中の酸素濃度が上昇し、かつ、排気温度も高い
ため、急激にフィルタに捕集されたパティキュレートが
燃え、パティキュレートフィルタが溶損する恐れがあっ
た。
【0007】そこで、本発明は、前記従来のディーゼル
エンジンの排気微粒子除去装置の有する課題を解消し、
機関の排気ガス温度が高く、かつ、機関が減速運転を行
ったような場合でも、パティキュレートフィルタが溶損
することがないディーゼルエンジンの排気微粒子除去装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明のディーゼルエンジンの排気微粒子除去装置は、内燃
機関の排気通路に設けたフィルタによって排気ガス中の
パティキュレートを捕集し、所定時期に前記フィルタに
2次空気を供給してフィルタの再生を行うディーゼルエ
ンジンの排気微粒子除去装置であって、前記フィルタの
上流側および下流側に2次空気通路を備え、前記上流側
の2次空気通路にエアポンプを備えるものにおいて、排
気温度検出手段により排気ガスの温度を検出し、排気ガ
ス温度が所定温度を越えた場合には、前記エアポンプを
運転して、前記フィルタの上流側の2次空気通路から大
量の2次空気を吐出して、排気温度を下げることを特徴
としている。
【0009】
【作用】本発明のディーゼルエンジンの排気微粒子除去
装置によれば、排気ガスの温度が所定温度よりも高くな
った場合には、フィルタの再生時に2次空気を供給する
ためにフィルタの上流側に設けられたエアポンプから大
量の2次空気がフィルタの上流側に吐出され、排気ガス
の温度が低下する。この結果、機関が減速運転を行って
排気ガス中の酸素濃度が高いような場合でも、排気ガス
温度の低下によってフィルタ内のパティキュレートが燃
焼せず、フィルタの破損が防止される。
【0010】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明における同時捕集、逆流交互
再生デュアルフィルタタイプのディーゼル機関の排気微
粒子除去装置20の一実施例の概略的構成を示すもので
ある。この実施例のディーゼル機関の排気微粒子除去装
置20では、機関1からの排気ガスを導く排気管2は、
分岐部aにおいて分岐管2A,2Bに分岐され、その後
に合流部bにおいて合流されてマフラー6に接続され
る。分岐管2A,2Bの途中に設けられたケーシング3
A,3Bの中には、排気ガス中のパティキュレートを捕
集するためにそれぞれ第1フィルタ5A及び第2フィル
タ5Bが設けられている。
【0011】このフィルタ5A, 5Bは、セラミック等
の多孔性物質からなる隔壁を備えたハニカム状フィルタ
であり、一般に円筒状をしていて内部に隔壁で囲まれた
多数の直方体状の通路(フィルタセル)がある。そし
て、この通路の隣接するものは、排気ガスの流入側と排
気ガスの流出側で交互にセラミック製の閉塞材(プラ
グ)によって栓詰めされて閉通路となっている。従っ
て、このフィルタ5A, 5Bに流れ込んだ排気ガス中の
パティキュレートは、排気ガスがフィルタセルの壁面を
通過する際にフィルタセルに捕集される。
【0012】また、分岐管2A及び2Bの分岐部aの上
流側および合流部bの下流側には、それぞれ圧力導入管
SPU,SPDが設けられており、差圧センサ10に分
岐部aの上流側の圧力および合流部bの下流側の圧力を
導くようになっている。そして、フィルタ5A,5Bの
上下流の圧力差(圧力損失)は差圧センサ10によって
求められ、検出値がECU(制御回路)100に入力さ
れる。制御回路100はこの圧力差(差圧)によってフ
ィルタ5A,5Bの再生時期を決定する。
【0013】一方、フィルタ5A,5Bの下流側端面近
傍、或は下流側端部の栓部材(図示せず)にはフィルタ
再生時、フィルタを加熱してパティキュレートに着火す
る電気ヒータHA及びHBが設けられており、これら電
気ヒータHA,HBの一端は接地され、他端は制御回路
100によって制御されるスイッチSWA,SWBを介
してバッテリ11に接続されている。更に、フィルタ5
A,5Bの上流側には排気ガス温度を検出する温度セン
サSTが設けられており、この温度センサSTの出力も
制御回路100に入力されている。なお、図示はしない
が、機関1には吸入空気温度を検出する吸入空気温度セ
ンサと機関1の温度を水温によって検出する水温センサ
が設けられており、これらセンサからの吸入空気温度T
hAと水温ThWも制御回路100に入力されるように
なっている。また、排気管2の途中には酸素濃度センサ
SOが設けらて排気ガス中の酸素濃度RO2が検出され
ることもある。
【0014】そして、分岐部aには、分岐部aの上流側
の排気管2からの排気ガスの流れを分岐管2A,2Bに
振り分ける第1制御弁V1が設けられ、合流部bには分
岐管2A,2Bの合流部bの下流側の排気管2Dへの接
続を切り換える第2制御弁V2が設けられている。これ
ら制御弁V1,V2は共に制御回路(ECU)100に
よって駆動されるようになっており、制御回路100か
らの制御信号により制御弁V1,V2は分岐管2A,2
Bのいずれも閉塞しない中立位置、または分岐管2A,
2Bのいずれか一方を閉じる位置に位置決めされる。
【0015】前述のフィルタ5A,5Bの再生時には、
電気ヒータHAあるいはHBに通電すると共に、通電が
行われた側のフィルタ5Aあるいはフィルタ5Bの下流
側から再生用ガスを流し、燃焼ガスをその上流側から排
出する必要がある。従って、この実施例では、分岐管2
A,2Bの合流部bとフィルタ5A,5Bとの間に再生
用ガス供給管7が設けられており、この再生用ガス供給
管7の一端は大気に開放されている。そして、再生用ガ
ス供給管7内の大気開放端近傍にはチェック弁V3が設
けられ、再生用ガス供給管7の分岐管2A,2Bへの接
続部にはそれぞれ開閉弁V5,V6が設けられている。
また、分岐管2A,2Bの分岐部aとフィルタ5A,5
Bとの間に燃焼ガス排出管8が設けられており、この燃
焼ガス排出管8の一端に燃焼ガス吸引用の電動エアポン
プ9が設けられている。そして、電動エアポンプ9の燃
焼ガス吸引側の燃焼ガス排出管8内にはチェック弁V4
が設けられ、燃焼ガス排出管8の分岐管2A,2Bへの
接続部にはそれぞれ開閉弁V7,V8が設けられてい
る。これらの弁V3〜V8および電動エアポンプ9は全
て制御回路100によって駆動制御される。
【0016】弁V1〜V8の駆動は、実際には、ダイア
フラム式アクチュエータや負圧切換弁、或いは電気式の
アクチュエータによって行われるが、その駆動機構は特
に限定されるものではないので、ここでは図示およびそ
の説明を省略する。制御回路100は、例えば、アナロ
グ信号入力用のインタフェースINa、ディジタル信号
入力用のインタフェースINd、アナログ信号をディジ
タル信号に変換するコンバータA/D、各種演算処理を
行う中央処理装置CPU、ランダムアクセスメモリRA
M、読み出し専用メモリROM、機関のキースイッチが
オフされてもデータを保持するバックアップメモリB−
RAM、出力回路OUT、およびこれらを接続するバス
ライン111等を含むマイクロコンピュータによって構
成されるが、その構成の詳細な動作説明については省略
する。
【0017】制御回路100のアナログ信号入力用のイ
ンタフェースINaには、パティキュレートフィルタ5
A,5Bの上流側と下流側の排気ガスの差圧信号PD、
排気ガス温度THE、排気ガス中の酸素濃度RO2、機
関1の吸気温度信号ThA、水温信号ThWや図示しな
い回転数センサからの機関回転数信号Ne等が入力さ
れ、ディジタル信号入力用のインタフェースINdに
は、キースイッチからの信号等が入力される。
【0018】次に、以上のように構成された実施例のデ
ィーゼル機関の排気微粒子除去装置20の動作について
説明する。 〔排気ガス中のパティキュレート捕集時〕制御弁V1,
V2は中立の位置に制御されており、チェック弁V3,
V4、および開閉弁V5〜V8は閉弁している。図1が
この状態を示しており、ディーゼル機関1から排出され
た排気ガスは分岐管2A,2Bの両方に流れてフィルタ
5A,5Bによってパティキュレートが除去され、再び
合流して排気管2Dを流れてマフラー6を介して大気中
に放出される。 〔フィルタの再生時〕フィルタ5A,5B内のパティキ
ュレートの捕集量が所定値を越え、差圧センサ10のフ
ィルタ5A,5Bの上流側と下流側の差圧検出値が基準
値を越えるとフィルタの再生処理がフィルタ5Aから実
行される。フィルタ5Aの再生時には制御弁V1,V2
が分岐管2Aの入口側と出口側を塞ぎ、チェック弁V
3,V4および開閉弁V5,V7が開弁する。この状態
を図4に示す。エアポンプ9が吸引動作を開始すると、
再生用ガス供給管7の大気開口端から流入する2次空気
が破線で示すように再生用ガス供給管7を通じてフィル
タ5Aに供給され、ヒータHAに通電が行われてフィル
タ5A内のパティキュレートが燃焼し、燃焼ガスは開閉
弁V7から燃焼ガス排出管8内に入り、チェック弁V4
を経てエアポンプ9に到り、エアポンプ9に吸引されて
大気中に排出される。
【0019】フィルタ5Bの再生時(図示せず)には制
御弁V1,V2が分岐管2Bの入口側と出口側を塞ぎ、
チェック弁V3,V4は開弁のまま、開閉弁V5,V7
が閉弁し、開閉弁V6,V8が開弁する。2次空気は再
生用ガス供給管7を通じてフィルタ5Bに供給され、ヒ
ータHBに通電が行われてフィルタ5B内のパティキュ
レートが燃焼し、燃焼ガスは燃焼ガス排出管8を通って
エアポンプ9から大気中に排出される。 〔排気ガス高温時〕図2は制御回路100による排気ガ
ス高温時の処理を示すものであり、所定時間おきに実行
されるものである。機関稼働中は、制御回路100は毎
回ステップ201において常に排気ガス温度センサST
の検出した排気ガス温度ThEを読み取る。そして、ス
テップ202においてフィルタ5A,5Bのいずれかが
再生中か否かを常に監視し、フィルタが再生中の時は制
御を行わずにこのルーチンを終了する。一方、フィルタ
5A,5Bのいずれも再生中でない時はステップ203
に進んでステップ201で読み込んだ排気ガス温度Th
Eが基準温度T1を越えるか否かを判定する。
【0020】ステップ203において排気ガス温度Th
Eが基準温度T1を越えるThE>T1の場合はステッ
プ204に進み、テェック弁V4を開弁すると共に、開
閉弁V7,V8を開弁する。そして、ステップ205に
おいてエアポンプ9を2次空気を燃焼ガス排出管8内に
吐出する側に高速で駆動し、大量の2次空気を冷却空気
として燃焼ガス排出管8を通じて開閉弁V7,V8から
フィルタ5A,5Bの上流側に供給する。この状態を図
3に示す。
【0021】この冷却空気により、フィルタ5A,5B
に流入する排気ガスの温度が下げられ、フィルタ5A,
5B内の温度がフィルタ5A,5Bに捕集されたパティ
キュレートの燃焼温度よりも低くなる。この結果、排気
ガスによってフィルタ5A,5Bに捕集されたパティキ
ュレートが着火することが無く、この状態で機関が減速
運転を行って排気ガス中に多量の残留酸素成分がある場
合でも、フィルタが溶損することがない。一方、ステッ
プ203でThE≦T1の場合はステップ206に進
み、エアポンプ9の駆動を停止し、チェック弁V4およ
び開閉弁V7,V8を閉弁して図1の状態に戻す。
【0022】図5は本発明における同時捕集、順流交互
再生デュアルフィルタタイプのディーゼル機関の排気微
粒子除去装置30の一実施例の概略的構成を示すもので
あるが、その構成は図1に示した逆流交互再生デュアル
フィルタタイプの排気浄化装置の構成とほぼ同じであ
る。従って、同じ構成部材には同じ符号を付してその説
明を省略する。図5の実施例の排気浄化装置が図12の
実施例の排気浄化装置と異なる点は、フィルタ5A,5
Bに設けられる電気ヒータHA,HBの取付位置のみで
ある。図1の実施例ではヒータHA,HBはフィルタ5
A,5Bの下流側端面近傍に設けられていたが、この実
施例ではヒータHA,HBはフィルタ5A,5Bの上流
側端面近傍に設けられている。このために、再生用ガス
供給管7がフィルタ5A,5Bの上流側の分岐管2A,
2Bに接続され、燃焼ガス排出管8がフィルタ5A,5
Bの下流側の分岐管2A,2Bに接続されている。再生
用ガス供給管7内に設けられるチェック弁がV3、開閉
弁がV3,V4であり、燃焼ガス排出管8内に設けられ
るチェック弁がV4、開閉弁がV7、V8であることに
は変わりがない。また、電動エアポンプ9はこの実施例
では再生用ガス供給管7の一端に設けられ、再生時に2
次空気を吐出して再生用ガス供給管7に供給するように
なっている。
【0023】次に、以上のように構成された順流交互再
生デュアルフィルタタイプの排気浄化装置の動作につい
て説明する。 〔排気ガス中のパティキュレート捕集時〕制御弁V1,
V2は中立の位置に制御されており、チェック弁V3,
V4、および開閉弁V5〜V8は閉弁している。図1が
この状態を示しており、ディーゼル機関1から排出され
た排気ガスは分岐管2A,2Bの両方に流れてフィルタ
5A,5Bによってパティキュレートが除去され、再び
合流して排気管2Dを流れてマフラー6を介して大気中
に放出される。 〔フィルタの再生時〕フィルタ5A,5B内のパティキ
ュレートの捕集量が所定値を越え、差圧センサ10のフ
ィルタ5A,5Bの上流側と下流側の差圧検出値が基準
値を越えるとフィルタの再生処理がフィルタ5Aから実
行される。フィルタ5Aの再生時には制御弁V1,V2
が分岐管2Aの入口側と出口側を塞ぎ、チェック弁V
3,V4および開閉弁V5,V7が開弁する。この状態
を図8に示す。エアポンプ9が運転されると、再生用ガ
ス供給管7に流入する2次空気が破線で示すように再生
用ガス供給管7を通じてフィルタ5Aに供給され、ヒー
タHAに通電が行われてフィルタ5A内のパティキュレ
ートが燃焼し、燃焼ガスは開閉弁V7から燃焼ガス排出
管8内に入り、チェック弁V4を経て大気中に排出され
る。
【0024】フィルタ5Bの再生時(図示せず)には制
御弁V1,V2が分岐管2Bの入口側と出口側を塞ぎ、
チェック弁V3,V4は開弁のまま、開閉弁V5,V7
が閉弁し、開閉弁V6,V8が開弁する。エアポンプ9
から吐出される2次空気は再生用ガス供給管7を通じて
フィルタ5Bに供給され、ヒータHBに通電が行われて
フィルタ5B内のパティキュレートが燃焼し、燃焼ガス
は燃焼ガス排出管8を通って大気中に排出される。 〔排気ガス高温時〕排気ガス高温時の制御回路100の
動作は、図2に示した排気ガス高温時の処理と同じで良
い。従って、ここでは排気ガス高温時の流路の状態を図
7に示し、その制御手順の説明を省略する。
【0025】ところで、以上説明した2つの実施例では
フィルタ5A,5Bのいずれかが再生中の場合は、2次
空気を流入させて排気ガスの温度を低下させる処理を行
っていないが、図5に示した順流交互再生デュアルフィ
ルタタイプの排気浄化装置では、フィルタの再生中でも
排気ガスの温度を下げることができる。この場合の制御
回路100の処理手順を図6に示す。なお、図2で説明
した処理と同じ処理がこの図6にも含まれているので、
同じ処理には同じステップ番号を付して説明する。
【0026】まず、ステップ600では前回読み込んだ
排気ガス温度ThEを前回の温度THOとして記憶する
処理が行われる。続くステップ201から207の処理
は、ステップ202でフィルタ再生中である場合を除
き、図2で説明した手順と同じである。簡単に説明する
と、ステップ201で排気ガス温度ThEを読み取り、
ステップ202でフィルタ5A,5Bのいずれも再生中
でない時はステップ203に進んで排気ガス温度ThE
が基準温度T1を越えるか否かを判定する。そして、T
hE>T1の場合はステップ204に進んでテェック弁
V4を開弁すると共に、開閉弁V7,V8を開弁し、ス
テップ205においてエアポンプ9を2次空気を燃焼ガ
ス排出管8内に吐出する側に高速で駆動し、大量の2次
空気を冷却空気として燃焼ガス排出管8を通じて開閉弁
V7,V8からフィルタ5A,5Bの上流側に供給す
る。一方、ステップ203でThE≦T1の場合はステ
ップ206に進み、エアポンプ9の駆動を停止し、チェ
ック弁V4および開閉弁V7,V8を閉弁する。この冷
却空気により排気ガスの温度が下がる。
【0027】次に、フィルタが再生中の動作について説
明する。ステップ202でフィルタが再生中と判定され
た時はステップ601に進み、第2フィルタ5Bが再生
中か否かを判定する。そして、この実施例では第2フィ
ルタ5Bが再生中の時は2次空気の導入による排気ガス
温度の低下処理を行わずにこのルーチンを終了する。こ
れは、第2フィルタ5Bが再生中の時は第1フィルタ5
Aが再生を終了しており、第1フィルタ5A内のパティ
キュレートの捕集量も少ないことから、たとえ高温の排
気ガスが流れても第1フィルタ5Aに溶損の恐れがない
からである。このステップ601において、第1フィル
タ5Aが再生中であると判定された時にはステップ60
2に進み、排気ガス温度ThEが基準値T1を越えてい
るか否かを判定する。
【0028】まず、排気ガス温度ThEが基準値T1を
越えているThE>T1の場合について説明すると、こ
の時はステップ605に進み、再生用ガス供給管7の開
閉弁V7の開度を小さくし、開閉弁V8を開弁する。そ
して、ステップ606においてエアポンプ9を2次空気
を燃焼ガス排出管8内に吐出する側に高速で駆動し、大
量の2次空気を冷却空気として燃焼ガス排出管8を通じ
て開閉弁V7,V8からフィルタ5A,5Bの上流側に
供給する。続くステップ607では第1フィルタ5Aの
再生が終了したか否かを判定し、終了していない場合は
このままこのルーチンを終了する。一方、第1フィルタ
5Aの再生が終了した場合はステップ608に進み、開
閉弁V5,V7を閉弁し、開閉弁V6,V8を開弁す
る。そして、ステップ609においてエアポンプ9の回
転数を2次空気の吐出量まで低下させてこのルーチンを
終了する。
【0029】また、ステップ602において排気ガス温
度ThEが基準値T1以下のThE≦T1の時はステッ
プ603に進み、前回の排気ガス温度ThOが基準値T
1を越えていたか否かを判定する。そして、前回の排気
ガス温度ThOも基準値T1以下の場合はこのルーチン
を終了し、前回の排気ガス温度ThOが基準値T1を越
えている場合はステップ604に進み、正規の第1フィ
ルタ5Aの再生処理を行うために開閉弁V7を開弁し、
開閉弁V8を閉弁してステップ609に進み、エアポン
プ9の回転数を2次空気の吐出量まで低下させてこのル
ーチンを終了する。
【0030】以上説明したように、図6に示した制御手
順では、第1フィルタ5Aが再生処理中においても排気
ガスの温度が2次空気の流入によって下げられるので、
再生処理前の第2フィルタ5B内に捕集されたパティキ
ュレートが排気ガスによって着火することがなく、機関
の減速運転時にもフィルタの溶損が発生しない。図9
は、図1の制御回路100による排気ガス高温時の処理
の別の例を示すものであり、図2で説明した処理におい
て、パティキュレートの捕集量が少なく、フィルタの溶
損の恐れのないような時には冷却空気の吐出をしないよ
うにしたものである。従って、図2で説明した処理と同
じ処理には同じステップ番号を付してその説明を省略す
る。
【0031】図9に示した制御回路100による排気ガ
ス高温時の処理においては、図2のステップ202とス
テップ203の間にステップ901が挿入されている点
のみが図2の処理と異なる。ステップ901の処理は、
フィルタが再生中でない時にそのフィルタに捕集された
パティキュレートの量が所定値αより多いか否かを判定
するものであり、その判定は差圧センサ10の検出値に
よって行うことができる。このパティキュレートの捕集
量αは、この状態でパティキュレートが着火してもフィ
ルタに溶損の心配のない程度の量である。そして、パテ
ィキュレートの捕集量が所定値αより多い時にはステッ
プ203に進んで排気ガス温度ThEに応じて冷却空気
を流すか流さないかの処理を図2で説明したと同様に行
う。一方、ステップ901でパティキュレートの捕集量
が所定値α以下であると判定した時にはこのルーチンを
終了し、冷却空気の供給は行わない。
【0032】図10は、図1の制御回路100による排
気ガス高温時の処理の更に別の例を示すものであり、図
2で説明した処理において、排気ガスの温度が高くなっ
ても、排気ガス中に十分な酸素が残留していない時には
冷却空気の吐出をしないようにしたものである。従っ
て、図2で説明した処理と同じ処理には同じステップ番
号を付してその説明を省略する。
【0033】図1に示した制御回路100による排気ガ
ス高温時の処理においては、図2のステップ201とス
テップ202の間にステップ1001が挿入されている
点と、ステップ203とステップ204の間にステップ
1002が挿入されている点のみが図2の処理と異な
る。ステップ1001の処理は、図1の内燃機関1の排
気管2に設けられた酸素濃度センサSOによる排気ガス
中の酸素濃度RO2を読み込むものであり、ステップ1
002の処理は、読み込んだ排気ガス中の酸素濃度RO
2が所定値β以上か否かを判定するものである。この所
定値βの値は、機関1の減速運転時のように、吸入空気
量に対しての燃料噴射量が少なく、排気ガス中に多くの
酸素が残存してパティキュレートが着火した際にこの酸
素でパティキュレートが急激に燃焼し、フィルタに溶損
の恐れがあることを考慮して、この恐れがないような値
に決めれば良い。
【0034】従って、図10の処理においては、ステッ
プ203において排気ガスの温度が高い時(ThE>T
1)であっても、ステップ1002において排気ガス中
の酸素濃度RO2が所定値β以上であると判定した時は
ステップ204に進んで冷却空気を流す処理を図2で説
明したと同様に行う。一方、ステップ1002で排気ガ
ス中の酸素濃度RO2が所定値β以上であると判定した
時にはこのルーチンを終了し、冷却空気の供給は行わな
い。
【0035】以上説明した図9におけるパティキュレー
トの捕集量が少ない時には排気ガス温度が高温でも冷却
空気で排気ガス温度を低下させない処理と、図11にお
ける排気ガス温度が高温でもその排気ガス中の酸素濃度
が低い時は冷却空気で排気ガス温度を低下させない処理
は、図6で説明した処理において行うことも可能である
が、ここではその説明を省略する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、排
気ガスの温度が所定温度よりも高くなった場合には、フ
ィルタの再生時に2次空気を供給するためにフィルタの
上流側に設けられたエアポンプから大量の2次空気がフ
ィルタの上流側に吐出され、排気ガスの温度が低下する
ので、機関の排気ガス温度が高く、かつ、機関が減速運
転を行ったような場合でも、パティキュレートフィルタ
が溶損することがないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆流交互再生デュアルフィルタタイプ
のディーゼルエンジンの排気微粒子除去装置の一実施例
の構成を示す図である。
【図2】図1のディーゼルエンジンの排気微粒子除去装
置における排気ガス温度高温時の制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図3】図1のディーゼルエンジンの排気微粒子除去装
置における排気ガス温度高温時の排気ガスと2次空気の
流れを示す流路説明図である。
【図4】図1のディーゼルエンジンの排気微粒子除去装
置における第1フィルタ再生時の排気ガスと2次空気の
流れを示す流路説明図である。
【図5】本発明の順流交互再生デュアルフィルタタイプ
のディーゼルエンジンの排気微粒子除去装置の一実施例
の構成を示す図である。
【図6】図5のディーゼルエンジンの排気微粒子除去装
置における排気ガス温度高温時の制御手順の一例を示す
フローチャートである。
【図7】図5のディーゼルエンジンの排気微粒子除去装
置における排気ガス温度高温時の排気ガスと2次空気の
流れを示す流路説明図である。
【図8】図5のディーゼルエンジンの排気微粒子除去装
置における第1フィルタ再生時の排気ガスと2次空気の
流れを示す流路説明図である。
【図9】図2の制御手順の変形例を示すフローチャート
である。
【図10】図2の制御手順の更に別の変形例を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】 2…排気管 2A,2B…分岐管 5A,5B…フィルタ 7…再生用ガス供給管 8…燃焼ガス排出管 9…エアポンプ 10…差圧センサ 100…制御回路 a…分岐部 b…合流部 HA,HB…電気ヒータ SO…酸素濃度センサ ST…温度センサ V1…第1の制御弁 V2…第2の制御弁 V3,V4…チェック弁 V5〜V8…開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01N 3/02 301 M

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けたフィルタに
    よって排気ガス中のパティキュレートを捕集し、所定時
    期に前記フィルタに2次空気を供給してフィルタの再生
    を行うディーゼルエンジンの排気微粒子除去装置であっ
    て、前記フィルタの上流側および下流側に2次空気通路
    を備え、前記上流側の2次空気通路にエアポンプを備え
    るものにおいて、 排気温度検出手段により排気ガスの温度を検出し、排気
    ガス温度が所定温度を越えた場合には、前記エアポンプ
    を運転して、前記フィルタの上流側の2次空気通路から
    大量の2次空気を吐出して、排気温度を下げることを特
    徴とするディーゼルエンジンの排気微粒子除去装置。
JP4294878A 1992-11-04 1992-11-04 ディーゼルエンジンの排気微粒子除去装置 Pending JPH06146859A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299477A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Honda Motor Co Ltd ディーゼルエンジンの排気浄化装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299477A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Honda Motor Co Ltd ディーゼルエンジンの排気浄化装置
JP4523317B2 (ja) * 2004-04-09 2010-08-11 本田技研工業株式会社 ディーゼルエンジンの排気浄化装置

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