JPH06330724A - ディーゼル機関の排気微粒子除去装置 - Google Patents

ディーゼル機関の排気微粒子除去装置

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JPH06330724A
JPH06330724A JP5119902A JP11990293A JPH06330724A JP H06330724 A JPH06330724 A JP H06330724A JP 5119902 A JP5119902 A JP 5119902A JP 11990293 A JP11990293 A JP 11990293A JP H06330724 A JPH06330724 A JP H06330724A
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filter
regeneration
exhaust
filters
particulates
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JP5119902A
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Inventor
Kenji Kimura
憲治 木村
Kenji Arakawa
健二 荒川
Kotaro Hayashi
孝太郎 林
Kunihiro Kawahara
邦博 川原
Mamoru Oki
守 沖
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Abstract

(57)【要約】 【目的】 同時捕集、交互再生を行うデュアルフィルタ
タイプの排気微粒子除去装置において、後から再生する
フィルタの溶損を防止することを目的とする。 【構成】 機関1の排気管2に設けたフィルタ5A, 5Bで
排気ガス中のパティキュレートを同時に捕集し、所定時
期に2次空気を供給してフィルタの再生を交互に行う排
気微粒子除去装置において、後で再生処理を実施するフ
ィルタ5Bの再生処理条件を、最初に再生処理を実施した
フィルタ5Aの再生処理条件と異ならせるように構成す
る。再生処理条件を異ならせる手段としては、後で再生
されるフィルタ5Bの捕集量を検出する手段と、検出され
た捕集量に応じて再生手段の再生処理条件を補正制御す
る補正手段とを設ければ良い。また、2つのフィルタの
同時捕集時に、後で再生されるフィルタへの排気ガスの
流入を制限しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディーゼル機関の排気微
粒子除去装置に関し、特に、排気ガス中に含まれるパテ
ィキュレートを2つのフィルタで同時に捕集し、交互に
再生処理を実施するものにおけるフィルタの溶損を防止
したディーゼル機関の排気微粒子除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関、特に、ディーゼル
機関の排気ガス中には、カーボンを主成分とする排気微
粒子(パティキュレート)が含まれており、排気黒煙の
原因となっている。環境汚染の観点からはこのパティキ
ュレートは除去することが望ましく、近年、ディーゼル
機関の排気通路にセラミック製のフィルタを配置し、デ
ィーゼルパティキュレートをこのフィルタによって除去
することが提案されている。
【0003】ディーゼル機関の排気通路に配置されたセ
ラミック製のパティキュレート捕集用のフィルタ(以後
単にフィルタと言う)によってパティキュレートを除去
するように構成された排気微粒子除去装置では、フィル
タ内に捕集されるパティキュレートの量が増えると、通
気性が次第に失われて機関性能が低下するため、パティ
キュレートがある程度捕集されたフィルタを定期的に再
生させる必要がある。フィルタの再生時には、フィルタ
内に捕集されたパティキュレートに電気ヒータ等を用い
て着火し、再生用ガス、例えば2次空気を供給してこれ
を燃焼させることによって行われる。
【0004】この再生時期の判断は、一般にフィルタ内
へのパティキュレートの捕集量を検出して再生時期を判
断するようにしている。このフィルタ内のパティキュレ
ートの捕集量の検出は、通常、フィルタの上流側の排気
ガスの圧力と下流側の差圧(圧力損失)によって検出さ
れ、圧力損失値が所定値以上に大きくなった時を以て再
生時期と判断している。そして、フィルタの再生時には
2次空気のような再生用ガスが供給され、フィルタ内に
捕集されたパティキュレートが燃焼処理され、燃焼ガス
は一般に大気中に放出される。
【0005】このようにフィルタの再生を行う排気微粒
子除去装置では、排気通路中に設けられたフィルタの数
が1個(シングルフィルタタイプ)であると、フィルタ
の再生中は排気ガス中のパティキュレートの捕集ができ
ない。そこで、排気通路中に2個(デュアルフィルタタ
イプ)または2個以上のフィルタを設け、1つのフィル
タの再生中は他のフィルタでパティキュレートの捕集を
行うようにした排気微粒子除去装置も提案されている。
【0006】特開平3−134215号公報に記載のデ
ュアルフィルタタイプの排気微粒子除去装置では、2つ
のフィルタを用いてパティキュレートを同時に捕集し、
再生時期になると一方のフィルタでは捕集を継続し、他
方のフィルタは排気通路から隔離して再生を行ってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−134215号公報に記載の技術では、再生時期に
おいて、一方のフィルタの再生中は他方のフィルタは捕
集を継続しているので、一方のフィルタの再生中に他方
のフィルタにパティキュレートが過剰に捕集され、他方
のフィルタの再生時にパティキュレートの燃焼熱でフィ
ルタが溶損する恐れがあった。
【0008】そこで、本発明は、前記従来のデュアルフ
ィルタタイプで同時捕集、交互再生を行う排気微粒子除
去装置の有する課題を解消し、同時捕集、交互再生を実
行した場合でも、後から再生するフィルタに溶損が発生
する恐れのないディーゼル機関の排気微粒子除去装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明のディーゼル機関の排気微粒子除去装置は、内燃機関
の排気通路に設けた2組のフィルタによって排気ガス中
のパティキュレートを同時に捕集し、捕集中に再生時期
と判断された時は、一方のフィルタは捕集を継続させな
がら他方のフィルタは再生手段によって再生処理を実施
し、再生処理終了後は前記他方のフィルタで捕集すると
共に、前記一方のフィルタの再生処理を前記再生手段に
よって実施し、その後同時捕集を実施するディーゼル機
関の排気微粒子除去装置において、後で再生処理が実施
されるフィルタの再生処理条件を、最初に再生処理を実
施したフィルタの再生処理条件と異ならせたことを特徴
としている。
【0010】再生処理条件を異ならせる手段としては、
後で再生されるフィルタの捕集量を検出する手段と、検
出された捕集量に応じて前記再生手段の再生処理条件を
補正制御する手段とを設けても良く、また、前記2つの
フィルタの同時捕集時に、後で再生されるフィルタへの
排気ガスの流入を制限する手段を設けても良い。
【0011】
【作用】本発明によれば、同時捕集、交互再生を行うデ
ィーゼル機関の排気微粒子除去装置において、後で再生
処理が実施されるフィルタの再生処理が、最初に再生処
理を実施したフィルタの再生処理条件と異なった条件で
行われる。再生処理条件を異ならせるために、後で再生
されるフィルタの捕集量が検出され、検出された捕集量
に応じて再生処理条件が補正制御される。なお、2つの
フィルタの同時捕集時に、後で再生されるフィルタへの
排気ガスの流入を制限するようにしても良い。
【0012】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明における同時捕集、逆流交互
再生デュアルフィルタタイプのディーゼル機関の排気微
粒子除去装置20の一実施例の概略的構成を示すもので
ある。この実施例のディーゼル機関の排気微粒子除去装
置20では、機関1からの排気ガスを導く排気管2は、
分岐部aにおいて分岐管2A,2Bに分岐され、その後
に合流部bにおいて合流されてマフラー6に接続され
る。分岐管2A,2Bの途中に設けられたケーシング3
A,3Bの中には、排気ガス中のパティキュレートを捕
集するためにそれぞれ第1フィルタ5A及び第2フィル
タ5Bが設けられている。
【0013】このフィルタ5A, 5Bは、セラミック等
の多孔性物質からなる隔壁を備えたハニカム状フィルタ
であり、一般に円筒状で内部に隔壁で囲まれた多数の直
方体状の通路(フィルタセル)がある。そして、この通
路の隣接するものは、排気ガスの流入側と排気ガスの流
出側で交互にセラミック製の閉塞材(プラグ)によって
栓詰めされて閉通路となっている。従って、このフィル
タ5A, 5Bに流れ込んだ排気ガス中のパティキュレー
トは、排気ガスがフィルタセルの壁面を通過する際にフ
ィルタセルに捕集される。
【0014】また、分岐管2A及び2Bの分岐部aの上
流側および合流部bの下流側には、それぞれ圧力導入管
SPU,SPDが設けられており、差圧センサ10に分
岐部aの上流側の圧力および合流部bの下流側の圧力を
導くようになっている。そして、フィルタ5A,5Bの
上下流の圧力差は差圧センサ10によって求められ、検
出値がECU(制御回路)100に入力される。制御回
路100はこの圧力差(差圧)によってフィルタ5A,
5Bの再生時期を決定する。
【0015】一方、フィルタ5A,5Bの下流側端面近
傍、或は下流側端部の栓部材(図示せず)にはフィルタ
再生時、フィルタを加熱してパティキュレートに着火す
る電気ヒータHA及びHBが設けられており、これら電
気ヒータHA,HBの一端は接地され、他端は制御回路
100によって制御されるスイッチSWA,SWBを介
してバッテリ11に接続されている。更に、フィルタ5
A,5Bの上流側には排気ガス温度を検出する温度セン
サSTが設けられており、この温度センサSTの排気温
度の検出値ThGも制御回路100に入力されている。
なお、図示はしないが、機関1には吸入空気温度を検出
する吸入空気温度センサと、機関1の温度を水温によっ
て検出する水温センサが設けられており、両センサから
の吸入空気温度の検出値ThAと水温の検出値ThWも
制御回路100に入力されるようになっている。
【0016】そして、分岐部aには、分岐部aの上流側
の排気管2からの排気ガスの流れを分岐管2A,2Bに
振り分ける第1制御弁V1が設けられ、合流部bには分
岐管2A,2Bの合流部bの下流側の排気管2Dへの接
続を切り換える第2制御弁V2が設けられている。これ
ら制御弁V1,V2は共に制御回路100によって駆動
されるようになっており、制御回路100からの制御信
号により制御弁V1,V2は分岐管2A,2Bのいずれ
も閉塞しない中立位置、または分岐管2A,2Bのいず
れか一方を閉じる位置に位置決めされる。
【0017】前述のフィルタ5A,5Bの再生時には、
電気ヒータHAあるいはHBに通電すると共に、通電が
行われた側のフィルタ5Aあるいはフィルタ5Bの下流
側から再生用ガスを流し、燃焼ガスをその上流側から排
出する必要がある。従って、この実施例では、分岐管2
A,2Bの合流部bとフィルタ5A,5Bとの間に再生
用ガス供給管7が設けられており、この再生用ガス供給
管7の一端に2次空気供給用の電動エアポンプ9が設け
られている。そして、電動エアポンプ9の2次空気吐出
側の再生用ガス供給管7内には流量検出センサSFとチ
ェック弁V3が設けられ、再生用ガス供給管7の分岐管
2A,2Bへの接続部にはそれぞれ開閉弁V5,V6が
設けられている。また、分岐管2A,2Bの分岐部aと
フィルタ5A,5Bとの間に燃焼ガス排出管8が設けら
れており、この燃焼ガス排出管8の一端は大気に開放さ
れている。そして、燃焼ガス排出管8の大気開放端近傍
にはチェック弁V4が設けられ、燃焼ガス排出管8の分
岐管2A,2Bへの接続部にはそれぞれ開閉弁V7,V
8が設けられている。流量検出センサSFの出力は制御
回路100に入力され、これらの弁V3〜V8および電
動エアポンプ9は全て制御回路100によって駆動制御
される。
【0018】なお、再生時に2次空気をフィルタ5A,
5Bの上流側から流す順流再生を行う装置では、フィル
タ5A,5Bの上流側端面近傍、或は上流側端部の栓部
材(図示せず)に電気ヒータHA及びHBが設けられて
おり、再生時に電動エアポンプ9を逆転させて吸引を行
うか、あるいは、再生用ガス供給管7、燃焼ガス排出管
8、および電動エアポンプ9の配置がフィルタ5A,5
Bに対して上下逆になる。
【0019】また、EGR装置の設けられた排気微粒子
除去装置では、排気管2Dに機関1の吸気管(図示せ
ず)に連通するEGR管2Eが設けられており、その途
中にEGR管2Eを開閉制御するEGR弁V9が設けら
れている。弁V1〜V9の駆動は、実際には、ダイアフ
ラム式アクチュエータや負圧切換弁、或いは電気式のア
クチュエータによって行われるが、その駆動機構は特に
限定されるものではないので、ここでは図示およびその
説明を省略する。但し、本発明では、機関始動時に直ち
に弁V1〜V9のうちのいくつかを切り換える必要があ
るので、ダイアフラム式アクチュエータや負圧切換弁を
使用する場合には、車両に負圧タンク等の制御駆動源が
備えられている必要がある。
【0020】制御回路100は、例えば、アナログ信号
入力用のインタフェースINa、ディジタル信号入力用
のインタフェースINd、アナログ信号をディジタル信
号に変換するコンバータA/D、各種演算処理を行う中
央処理装置CPU、ランダムアクセスメモリRAM、読
み出し専用メモリROM、機関のキースイッチがオフさ
れてもデータを保持するバックアップメモリB−RA
M、出力回路OUT、およびこれらを接続するバスライ
ン111等を含むマイクロコンピュータによって構成さ
れるが、その構成の詳細な動作説明については省略す
る。
【0021】制御回路100のアナログ信号入力用のイ
ンタフェースINaには、パティキュレートフィルタ5
A,5Bの上流側と下流側の排気ガスの差圧信号PD、
機関1の吸気温度信号ThA、水温信号ThWや図示し
ない回転数センサからの機関回転数信号Ne等が入力さ
れ、ディジタル信号入力用のインタフェースINdに
は、キースイッチからの信号等が入力される。
【0022】次に、以上のように構成された実施例のデ
ィーゼル機関の排気微粒子除去装置20の動作について
説明する。
【0023】〔排気ガス中のパティキュレート捕集時〕
制御弁V1,V2は中立の位置に制御されており、チェ
ック弁V3,V4、および開閉弁V5〜V8は閉弁して
いる。図1がこの状態を示しており、ディーゼル機関1
から排出された排気ガスは分岐管2A,2Bの両方に流
れてフィルタ5A,5Bによってパティキュレートが除
去され、マフラー6を介して大気中に放出される。
【0024】〔フィルタの再生時〕フィルタ5A,5B
内のパティキュレートの捕集量が所定値を越え、差圧セ
ンサ10のフィルタ5A,5Bの上流側と下流側の差圧
検出値が基準値を越えるとフィルタの再生処理がフィル
タ5Aから実行される。フィルタ5Aの再生時には制御
弁V1,V2が分岐管2Aの入口側と出口側を塞ぎ、チ
ェック弁V3,V4および開閉弁V5,V7が開弁す
る。エアポンプ9からの2次空気が再生用ガス供給管7
を通じてフィルタ5Aに供給され、ヒータHAに通電が
行われてフィルタ5A内のパティキュレートが燃焼し、
燃焼ガスは燃焼ガス排出管8を通って大気中に排出され
る。このときフィルタ5Bはパティキュレートの捕集を
継続している。
【0025】フィルタ5Bの再生時には制御弁V1,V
2が分岐管2Bの入口側と出口側を塞ぎ、チェック弁V
3,V4は開弁のまま、開閉弁V5,V7が閉弁し、開
閉弁V6,V8が開弁する。エアポンプ9からの2次空
気は再生用ガス供給管7を通じてフィルタ5Bに供給さ
れ、ヒータHBに通電が行われてフィルタ5B内のパテ
ィキュレートが燃焼し、燃焼ガスは燃焼ガス排出管8を
通って大気中に排出される。
【0026】本発明では、このフィルタの再生時に、フ
ィルタ5Aとフィルタ5Bの再生処理を異ならせること
によって、後から再生されるフィルタ5Bに溶損が発生
しないようにしている。以下にこの処理手順を説明す
る。図2は図1に示した実施例における制御回路100
の第1の実施例の処理を示すものである。ステップ20
1では差圧センサ10の出力値PD、排気温センサST
の出力値ThG、および吸入空気量Gaを検出し、続く
ステップ202において、差圧検出値PDによって再生
時期か否かを判定する。再生時期でないと判定した時
は、所定のインタバル後にステップ201に戻り、差圧
PDと排気温ThGを検出して再生時期か否かを繰り返
し判定する。一方、ステップ202において再生時期と
判定した時はステップ203に進む。
【0027】ステップ203ではフィルタ5Aのみの捕
集量GAを差圧PDから演算し、フィルタ5Aの初期温
度ThinAを排気温ThGから演算する。そして、RO
Mに記憶された図3に示すようなマップにより、まず、
捕集量GAとフィルタ5Aの初期温度ThinAとからヒ
ータ電力HWAを演算する。もちろん、フィルタ5Aの
初期温度ThinAは、フィルタ入口部近傍に温度センサ
を設けて測定しても良い。なお、図3における温度T1
〜T5(T1<T5)の間隔は100℃であり、その間
に20℃毎にラインが設けられている。
【0028】続いて演算したヒータ電力HWAとフィル
タ5Aの初期温度ThinAとからエア流量QAを演算
し、次のステップ204ではフィルタ5Aの再生処理を
実行する。この再生処理では、前述のように、制御弁V
1,V2が分岐管2Aの入口側と出口側を塞ぎ、チェッ
ク弁V3,V4および開閉弁V5,V7を開弁させる。
演算したエア流量QAでエアポンプ9からの2次空気を
再生用ガス供給管7を通じてフィルタ5Aに供給し、演
算したヒータ電力HWAでヒータHAに通電を行なって
フィルタ5A内のパティキュレートを燃焼させ、燃焼ガ
スを燃焼ガス排出管8を通じて大気中に排出する。この
ときフィルタ5Bはパティキュレートの捕集を継続させ
る。
【0029】フィルタ5Aの再生処理中はステップ20
5において差圧PDと排気温ThGを所定時間毎に検出
し、ステップ206において、フィルタ5Aの再生が終
了したか否かを時間によって判定する。そして、再生が
終了していない時にはステップ204のフィルタ5Aの
再生処理を継続し、再生が終了したと判定した時にはス
テップ207に進む。
【0030】ステップ207ではフィルタ5Bのみの捕
集量GAを差圧PDから演算し、フィルタ5Bの初期温
度ThinBを排気温ThGから演算する。そして、RO
Mに記憶された図3に示すようなマップにより、まず、
捕集量GBとフィルタ5Bの初期温度ThinBとからヒ
ータ電力HWBを演算する。続いて演算したヒータ電力
HWBとフィルタ5Bの初期温度ThinBとからエア流
量QBを演算し、次のステップ208においてフィルタ
5Bの再生処理を実行する。この再生処理では、前述の
ように、制御弁V1,V2が分岐管2Bの入口側と出口
側を塞ぎ、チェック弁V3,V4および開閉弁V6,V
8を開弁させ、開閉弁V5,V7は閉弁する。演算した
エア流量QBでエアポンプ9からの2次空気を再生用ガ
ス供給管7を通じてフィルタ5Bに供給し、演算したヒ
ータ電力HWBでヒータHBに通電を行なってフィルタ
5B内のパティキュレートを燃焼させ、燃焼ガスを燃焼
ガス排出管8を通じて大気中に排出する。このときはフ
ィルタ5Aにパティキュレートの捕集を行わせる。
【0031】フィルタ5Bの再生処理中はステップ20
9において所定時間毎にフィルタ5Bの再生が終了した
か否かを時間によって判定する。そして、再生が終了し
ていない時にはステップ208のフィルタ5Bの再生処
理を継続し、再生が終了したと判定した時にはステップ
209に進み、制御弁V1,V2を中立状態にしてフィ
ルタ5A,5Bの両方を捕集状態にする。以後はまたス
テップ201からの処理を繰り返す。
【0032】このような処理により、フィルタ5Bの再
生処理時に、フィルタ5Bが高温にならないようなヒー
タHBへの通電量と、エアポンプ9からのエア流量QB
で再生処理を行うので、フィルタ5Bに溶損が発生しな
い。図4は図1に示した実施例における制御回路100
の第2の実施例の処理を示すものであり、図2に示した
第1の実施例の処理の変形例を示すものである。従っ
て、図2の処理と同じ処理には同じステップ番号を付し
てその説明を省略する。
【0033】図4の実施例の処理が図2の実施例の処理
と異なる点は、フィルタ5Bの再生を、システム5Bが
安定に燃える温度領域で行う点である。このため、ステ
ップ401として示した図2のステップ201からステ
ップ206の処理の後に、ステップ402においてフィ
ルタ5Bの初期温度ThinBを演算し、続くステップ4
03においてフィルタ5Bの初期温度THinBが200
°C未満か否かを判定する。そして、THinB<200
°Cの時はステップ406に進み、フィルタ5Bのみの
捕集量GAを差圧PDから演算し、ROMに記憶された
図3に示すようなマップにより、まず、捕集量GBとフ
ィルタ5Bの初期温度ThinBとからヒータ電力HWB
を演算し、演算したヒータ電力HWBとフィルタ5Bの
初期温度ThinBとからエア流量QBを演算する。そし
て、次のステップ208以降においてフィルタ5Bの再
生処理を実行する。
【0034】一方、ステップ403においてTHinB≧
200°Cと判定した時は、ステップ404に進み、差
圧PDと排気温ThGを検出し、続くステップ405に
おいて差圧PDがフィルタ5Bの再生限界値PDmax よ
りも大きくなったか否かを判定する。そして、PD<P
Dmax の時はフィルタ5Bが安定に燃焼する領域ではな
いとしてステップ402に戻り、THinB<200°C
になるのを待つ。しかしながら、フィルタ5B内に極度
にパティキュレートが捕集されると、かえって再生時に
高温になるので、フィルタ5B内の捕集量が再生限界値
PDmax に達したらステップ406以降の再生処理に移
る。
【0035】図5は図1に示した実施例における制御回
路100の第3の実施例の処理を示すものである。ステ
ップ501では差圧PD、排気温ThG、機関回転数N
e、スロットル開度θthを検出し、ステップ502では
すすの総排出量Stotal を式、 Stotal =ΣΔS′・Δt1=Σ(S′:Ne,θth)・Δt1 によって演算する。なお、ここで、Δt1は、機関のある
運転状態(Ne,θth)が保持された時間を示す。すす
の総排出量Stotal は、図6(a) に示すような、スロッ
トル開度θthと機関回転数Neの二次元マップによって
機関1回転毎のすす排出量S′(g/rpm) を演算し、これ
を再生時期になるまでの間積算して求めることができ
る。
【0036】続くステップ503では差圧PDによって
再生時期か否かを判定する。再生時期でないと判定した
時は、所定のインタバル後にステップ501に戻り、差
圧PD、排気温ThG、機関回転数Ne、スロットル開
度θthを検出してステップ502ですすの総排出量Sto
tal を演算した後に、再生時期か否かを判定する処理を
繰り返す。一方、ステップ503において再生時期と判
定した時はステップ504に進む。
【0037】ステップ504では予め設定された所定条
件でフィルタ5Aの再生を実行する。これは再生時期を
判定する差圧PDが一定値であり、ステップ504に進
んできた時にフィルタ5A内に捕集されているパティキ
ュレートの量は毎回ほぼ一定であるためである。フィル
タ5Aの再生処理では、前述のように、制御弁V1,V
2が分岐管2Aの入口側と出口側を塞ぎ、チェック弁V
3,V4および開閉弁V5,V7を開弁させる。所定エ
ア流量でエアポンプ9からの2次空気を再生用ガス供給
管7を通じてフィルタ5Aに供給し、所定ヒータ電力で
ヒータHAに通電を行なってフィルタ5A内のパティキ
ュレートを燃焼させ、燃焼ガスを燃焼ガス排出管8を通
じて大気中に排出する。このときフィルタ5Bはパティ
キュレートの捕集を継続させる。
【0038】フィルタ5Aの再生処理中はステップ50
5において差圧PD、排気温ThG、機関回転数Ne、
スロットル開度θthを所定時間毎に検出し、ステップ5
06において、フィルタ5Aの再生中のフィルタ5Bの
すすの総排出量S2を式、 S2=Σ(S′:Ne,θth)・ΔS2 によって演算する。フィルタ5Bのすすの総排出量S2
も図6(a) に示すスロットル開度θthと機関回転数Ne
の二次元マップによって機関1回転毎のすす排出量S′
(g/rpm) を演算し、これをフィルタ5Aが再生時期にな
るまでの間と、フィルタ5Aが再生中の間積算して求め
る。
【0039】ステップ507ではフィルタ5Aの再生が
終了したか否かを時間によって判定する。そして、再生
が終了していない時にはステップ504のフィルタ5A
の再生処理を継続し、再生が終了したと判定した時には
ステップ508に進む。ステップ508ではフィルタ5
Bのみの過捕集量GOを以下に示す式から演算し、RO
Mに記憶された図6(b) ,(c) に示すマップにより、フ
ィルタ5Bのエア流量QBとヒータ電力HWBを演算す
る。
【0040】 そして、次のステップ509においてフィルタ5Bの再
生処理を実行する。この再生処理では、前述のように、
制御弁V1,V2が分岐管2Bの入口側と出口側を塞
ぎ、チェック弁V3,V4および開閉弁V6,V8を開
弁させ、開閉弁V5,V7は閉弁する。演算したエア流
量QBでエアポンプ9からの2次空気を再生用ガス供給
管7を通じてフィルタ5Bに供給し、演算したヒータ電
力HWBでヒータHBに通電を行なってフィルタ5B内
のパティキュレートを燃焼させ、燃焼ガスを燃焼ガス排
出管8を通じて大気中に排出する。このときはフィルタ
5Aにパティキュレートの捕集を行わせる。
【0041】フィルタ5Bの再生処理中はステップ51
0において所定時間毎にフィルタ5Bの再生が終了した
か否かを時間によって判定する。そして、再生が終了し
ていない時にはステップ509のフィルタ5Bの再生処
理を継続し、再生が終了したと判定した時にはステップ
209に進み、制御弁V1,V2を中立状態にしてフィ
ルタ5A,5Bの両方を捕集状態にする。以後はまたス
テップ201からの処理を繰り返す。
【0042】このような処理により、フィルタ5Bの再
生処理時に、フィルタ5Bが高温にならないようなヒー
タHBへの通電量と、エアポンプ9からのエア流量QB
で再生処理を行うので、フィルタ5Bに溶損が発生しな
い。図7は図1に示した実施例における制御回路100
の第4の実施例の処理を示すものである。
【0043】ステップ701では差圧PDと排気温Th
Gを検出し、ステップ702では差圧PDによって再生
時期か否かを判定する。再生時期でないと判定した時
は、所定のインタバル後にステップ701に戻り、差圧
PDと排気温ThGを検出して再生時期か否かを繰り返
し判定する。一方、ステップ702において再生時期と
判定した時はステップ703に進む。
【0044】続くステップ703では予め設定された所
定条件でフィルタ5Aの再生を実行する。フィルタ5A
の再生処理では、前述のように、制御弁V1,V2が分
岐管2Aの入口側と出口側を塞ぎ、チェック弁V3,V
4および開閉弁V5,V7を開弁させる。所定エア流量
でエアポンプ9からの2次空気を再生用ガス供給管7を
通じてフィルタ5Aに供給し、所定ヒータ電力でヒータ
HAに通電を行なってフィルタ5A内のパティキュレー
トを燃焼させ、燃焼ガスを燃焼ガス排出管8を通じて大
気中に排出する。このときフィルタ5Bはパティキュレ
ートの捕集を継続させる。
【0045】フィルタ5Aの再生処理中はステップ70
4において機関回転数Ne、スロットル開度θthを所定
時間毎に検出し、ステップ705において、フィルタ5
Aの再生中の機関負荷積算量F(x)を演算する。この
機関負荷積算量F(x)は、図8(b) に示すように、フ
ィルタ5Aの再生時間tR中の機関負荷の積算値であ
り、∫の積分範囲を0からtRまでとして、次式で表さ
れる。
【0046】F(x)=∫Ne(t)×θth(t)dt ステップ706ではフィルタ5Aの再生が終了したか否
かを時間によって判定する。そして、再生が終了してい
ない時にはステップ703のフィルタ5Aの再生処理を
継続し、再生が終了したと判定した時にはステップ70
7に進む。ステップ707ではステップ705で演算し
た機関負荷積算量F(x)を基に、図8(a) に示すマッ
プにより、フィルタ5Bのヒータ電力HWBとエア流量
QBを演算する。そして、次のステップ708において
フィルタ5Bの再生処理を実行する。この再生処理で
は、前述のように、制御弁V1,V2が分岐管2Bの入
口側と出口側を塞ぎ、チェック弁V3,V4および開閉
弁V6,V8を開弁させ、開閉弁V5,V7は閉弁す
る。演算したエア流量QBでエアポンプ9からの2次空
気を再生用ガス供給管7を通じてフィルタ5Bに供給
し、演算したヒータ電力HWBでヒータHBに通電を行
なってフィルタ5B内のパティキュレートを燃焼させ、
燃焼ガスを燃焼ガス排出管8を通じて大気中に排出す
る。このときはフィルタ5Aにパティキュレートの捕集
を行わせる。
【0047】フィルタ5Bの再生処理中はステップ70
9において所定時間毎にフィルタ5Bの再生が終了した
か否かを時間によって判定する。そして、再生が終了し
ていない時にはステップ708のフィルタ5Bの再生処
理を継続し、再生が終了したと判定した時にはステップ
710に進み、制御弁V1,V2を中立状態にしてフィ
ルタ5A,5Bの両方を捕集状態にする。以後はまたス
テップ701からの処理を繰り返す。
【0048】このような処理により、フィルタ5Aの再
生処理中の機関負荷積算量F(x)を基に、機関1の運
転状況からフィルタ5B内のパティキュレートの捕集量
を推定し、フィルタ5Bの再生処理時に、フィルタ5B
が高温にならないようなヒータHBへの通電量と、エア
ポンプ9からのエア流量QBで再生処理を行うので、フ
ィルタ5Bに溶損が発生しない。図9は図1に示した実
施例における制御回路100の第5の実施例の処理を示
すものである。
【0049】ステップ901では差圧PDと排気温Th
Gを検出し、ステップ902では差圧PDによって再生
時期か否かを判定する。再生時期でないと判定した時
は、所定のインタバル後にステップ901に戻り、差圧
PDと排気温ThGを検出して再生時期か否かを繰り返
し判定する。一方、ステップ902において再生時期と
判定した時はステップ903に進む。
【0050】続くステップ903では予め設定された所
定条件でフィルタ5Aの再生を実行する。フィルタ5A
の再生処理では、前述のように、制御弁V1,V2が分
岐管2Aの入口側と出口側を塞ぎ、チェック弁V3,V
4および開閉弁V5,V7を開弁させる。所定エア流量
でエアポンプ9からの2次空気を再生用ガス供給管7を
通じてフィルタ5Aに供給し、所定ヒータ電力でヒータ
HAに通電を行なってフィルタ5A内のパティキュレー
トを燃焼させ、燃焼ガスを燃焼ガス排出管8を通じて大
気中に排出する。このときフィルタ5Bはパティキュレ
ートの捕集を継続させる。
【0051】フィルタ5Aの再生処理中はステップ90
4においてフィルタ5Bの差圧PDを所定時間毎に検出
し、ステップ905において、この差圧PDが機関性能
低下限界圧損P2cより大きいか否かを判定する。この
機関性能低下限界圧損P2cは、フィルタ5Bの差圧
(圧損)PDがこの値より大きいと、機関の運転性能が
得られない限界値である。従って、PD>P2cの時は
何もせずにステップ907に進み、フィルタ5Aの再生
が終了したか否かを時間によって判定する。一方、フィ
ルタ5Bの差圧(圧損)PDがこの値以下の場合は、ス
テップ906に進み、燃料噴射量をa%だけ強制的にカ
ットすると共に、EGR弁V9を閉弁してEGRを強制
的にカットし、機関の運転性能を少し落として機関1か
らのスモーク(すす)の発生量を減らしてフィルタ5B
内へのパティキュレートの捕集量を少なくしてからステ
ップ906に進む。
【0052】そして、ステップ907で再生が終了して
いないと判定した時にはステップ903のフィルタ5A
の再生処理を継続し、再生が終了したと判定した時には
ステップ908に進む。ステップ908ではステップ9
06の燃料カットおよびEGRカットが実行中か否かを
判定し、実行中でない時はそのままステップ910に進
み、実行中の時はステップ909において噴射量の強制
カット、EGRの強制カットを停止して元の状態に戻し
てステップ910に進み、フィルタ5Bの再生処理を実
行する。フィルタ5Bの再生処理では、前述のように、
制御弁V1,V2が分岐管2Bの入口側と出口側を塞
ぎ、チェック弁V3,V4および開閉弁V6,V8を開
弁させ、開閉弁V5,V7は閉弁する。
【0053】そして、予め定められた別のエア流量でエ
アポンプ9からの2次空気を再生用ガス供給管7を通じ
てフィルタ5Bに供給し、所定のヒータ電力でヒータH
Bに通電を行なってフィルタ5B内のパティキュレート
を燃焼させ、燃焼ガスを燃焼ガス排出管8を通じて大気
中に排出する。このときはフィルタ5Aにパティキュレ
ートの捕集を行わせる。
【0054】フィルタ5Bの再生処理中はステップ91
1において所定時間毎にフィルタ5Bの再生が終了した
か否かを時間によって判定する。そして、再生が終了し
ていない時にはステップ910のフィルタ5Bの再生処
理を継続し、再生が終了したと判定した時にはステップ
912に進み、制御弁V1,V2を中立状態にしてフィ
ルタ5A,5Bの両方を捕集状態にする。以後はまたス
テップ901からの処理を繰り返す。
【0055】このような処理により、フィルタ5Aの再
生処理中は、機関の運転性能が悪化しない限り機関をパ
ティキュレートの発生しにくい条件で運転するので、フ
ィルタ5Bの再生処理時に、フィルタ5Bが高温になら
ず、フィルタ5Bに溶損が発生しない。なお、図9の処
理におけるフィルタ5Bの再生処理においても、以前の
実施例で説明したエア流量QBとヒータ電力HWBを採
用しても良い。
【0056】ところで、後から再生を実行するフィルタ
5Bにフィルタ5Aの捕集量に比べてより多くのパティ
キュレートが捕集されないようにするためには、以上の
ような方法の他にフィルタ5A、5Bの同時再生中に、
フィルタ5Bに流れ込む排気ガスの量をフィルタ5Aよ
りも少なくすることによっても実現できる。図10(a)
は図1のディーゼル機関の排気微粒子除去装置20の分
岐管2A及び2Bの分岐部aの上流側に流量制御弁V1
0を設けた実施例を示すものである。この実施例では、
フィルタ5A,5Bの同時捕集中に流量制御弁V10か
ら邪魔板を突出させ、排気ガスがフィルタ5A側に多く
流れ込み、フィルタ5B側にはフィルタ5Aに比べて少
ない量が流れ込むようにしている。そして、フィルタ5
Aの再生中には邪魔板が流量制御弁V10の中に没入し
て排気ガスの流れに影響を与えないようになっている。
【0057】このように、フィルタ5A、5Bの同時再
生中に、フィルタ5Bに流れ込む排気ガスの量をフィル
タ5Aよりも少なくしてフィルタ5B側の捕集量を減ら
すその他の手法としては、分岐部aに設けられた制御弁
V1の開度を同時捕集中に中立位置からフィルタ5B側
にずらす方法、フィルタ5Bのセル間の壁厚を厚くして
排気ガスを通りにくくする方法(この場合にはフィルタ
5Bのセル数を減らすことによって実現することもでき
る)、フィルタ5Bのセルの壁面にコーティンを施して
排気ガスを通りにくくする方法、フィルタ5B側の排気
管の内径を小さくする方法、等が採用できる。
【0058】更に、後から再生するフィルタ5Bが溶損
しないためには、フィルタ5Bをフィルタ5Aに比べて
熱容量の大きなフィルタとすることもできる。このため
には、フィルタ5Bの直径を増し、セル数を増大させる
ことで実現できる。そして、熱容量を増大させると共
に、セルの壁厚を増大したり、セルの壁面にコーディン
グを施したりして排気ガスを通り憎くするようにしても
良い。このように、フィルタ5B側の熱容量を増せば、
再生時にフィルタ5Bの熱負荷に余裕があるので溶損し
にくくなる。
【0059】なお、以上説明した実施例では、フィルタ
5Aを先に再生し、フィルタ5Bを後から再生する手順
のみを説明したが、本発明はフィルタの再生順序を途中
で入れ替えるようなディーゼル機関の排気微粒子除去装
置においても有効に実施することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、デ
ュアルフィルタタイプで同時捕集、交互再生を行う排気
微粒子除去装置において、後で再生処理が実施されるフ
ィルタの再生処理条件を、最初に再生処理を実施したフ
ィルタの再生処理条件と異ならせたことにより、後で再
生されるフィルタの捕集量が多くなっても、再生手段が
補正作動するので、フィルタに溶損を発生させることな
く再生させることができるという効果がある。
【0061】また、前述の構成に、後で再生されるフィ
ルタの捕集量を検出する手段と、検出された捕集量に応
じて再生手段の再生処理条件を補正制御する補正手段と
を設けたことにより、後で再生されるフィルタの捕集量
が変化しても、これを検出して再生手段が補正作動する
ので、フィルタに溶損を発生させることなく再生させる
ことができるという効果がある。
【0062】更に、前述の構成に、2つのフィルタの同
時捕集時に、後で再生されるフィルタへの排気ガスの流
入を制限する手段を設けたことにより、後で再生される
フィルタの捕集量を同時捕集時に少なくし、交互捕集時
に過剰に捕集されても最終的な捕集量を再生を良好に実
施可能な量に制御することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同時捕集、逆流交互再生デュアルフィ
ルタタイプのディーゼル機関の排気微粒子除去装置の一
実施例の概略的構成を示す図である。
【図2】図1の制御回路のフィルタ再生動作の第1の実
施例を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートにおけるフィルタの再生
条件を決めるマップである。
【図4】図1の制御回路のフィルタ再生動作の第2の実
施例を示すフローチャートである。
【図5】図1の制御回路のフィルタ再生動作の第3の実
施例を示すフローチャートである。
【図6】(a) は機関回転数とスロットル開度に応じたす
す排出量を演算するためのマップであり、(b) ,(c) は
後から再生されるフィルタの過捕集量に応じた再生条件
を決めるマップである。
【図7】図1の制御回路のフィルタ再生動作の第4の実
施例を示すフローチャートである。
【図8】(a) は機関負荷積算量に対するエア流量を示す
マップであり、(b) は最初に再生したフィルタの再生時
間に対する機関負荷の変化、および機関負荷積算量を示
すマップである。
【図9】図1の制御回路のフィルタ再生動作の第5の実
施例を示すフローチャートである。
【図10】図1の排気微粒子除去装置の分岐部の上流側
に流量制御弁を設けた実施例を示すものであり、(a) は
排気ガス同時捕集中の流量制御弁の動作を示し、(b) は
再生時期になった直後の流量制御弁の動作を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…ディーゼル機関 2…排気管 2A,2B…分岐管 2E…EGR管 5A,5B…フィルタ 7…再生用ガス供給管 8…燃焼ガス排出管 9…エアポンプ 10…差圧センサ 100…制御回路(ECU) a…分岐部 b…合流部 HA,HB…電気ヒータ V1…第1の制御弁 V2…第2の制御弁 V3,V4…チェック弁 V5〜V8…開閉弁 V9,V10…流量制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川原 邦博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 沖 守 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けた2組のフィ
    ルタによって排気ガス中のパティキュレートを同時に捕
    集し、捕集中に再生時期と判断された時は、一方のフィ
    ルタは捕集を継続させながら他方のフィルタは再生手段
    によって再生処理を実施し、再生処理終了後は前記他方
    のフィルタで捕集すると共に、前記一方のフィルタの再
    生処理を前記再生手段によって実施し、その後同時捕集
    を実施するディーゼル機関の排気微粒子除去装置におい
    て、 後で再生処理が実施されるフィルタの再生処理条件を、
    最初に再生処理を実施したフィルタの再生処理条件と異
    ならせたことを特徴とするディーゼル機関の排気微粒子
    除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディーゼル機関の排気
    微粒子除去装置であって、 後で再生されるフィルタの捕集量を検出する手段と、 検出された捕集量に応じて前記再生手段の再生処理条件
    を補正制御する補正手段と、を設けたことを特徴とする
    ディーゼル機関の排気微粒子除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のディーゼル機
    関の排気微粒子除去装置であって、 前記2つのフィルタの同時捕集時に、後で再生されるフ
    ィルタへの排気ガスの流入を制限する手段を設けたこと
    を特徴とするディーゼル機関の排気微粒子除去装置。
JP5119902A 1993-05-21 1993-05-21 ディーゼル機関の排気微粒子除去装置 Pending JPH06330724A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111412037A (zh) * 2020-04-22 2020-07-14 扬州工业职业技术学院 一种基于微波加热再生的排气微粒捕集装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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