JPH06146503A - 勾配屋根の分水装置 - Google Patents

勾配屋根の分水装置

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JPH06146503A
JPH06146503A JP30004692A JP30004692A JPH06146503A JP H06146503 A JPH06146503 A JP H06146503A JP 30004692 A JP30004692 A JP 30004692A JP 30004692 A JP30004692 A JP 30004692A JP H06146503 A JPH06146503 A JP H06146503A
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water
roof
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tiles
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Kazuki Imamura
和貴 今村
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Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 役物を有する勾配屋根において、現場での施
工が簡単かつ正確でしかも分水された水は役物と瓦との
取合部よりも外側域を流下するようにして瓦裏面への侵
入も防止する。 【構成】 換気・採光等の役物11を、瓦12で葺上げられ
た勾配屋根10に突出して備えているものにおいて、瓦12
の重畳部間に挿入可能でかつ瓦12とともに固定可能な差
込部16A と、該差込部16A より立上っていて屋根面上を
流下する水を流下手側に向って側方に案内する流水壁16
B と、を有する平板状の分水板16を備え、該分水板16の
流下壁16Bを前記役物11の流上手側近傍でかつ役物11の
外側域11A に水が流下する位置に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、勾配屋根の分水装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す如く、換気・採光等の役物1
を、瓦2 で葺上げられた勾配屋根3 に突出して備えてい
る住宅においては、役物1 と瓦2 との取合部に金属製水
切板4を挿入して雨仕舞をしている。すなわち、役物1
の左右両側においてはアスファルトルーフィングを敷設
するとともに瓦2 の裏面に捨て板4 を挿入しかつシーリ
ングして水切雨仕舞いし、役物1 の上部側は、流れる水
を左右に分けられるように三角錐形状の振分け部4Aを設
けていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図5に示した従来の技
術は、水切板4 を板金加工してハゼをつくりこれを噛み
合せるものであるから加工技術の熟練を要し、見習工等
が加工をすると噛み合せの加工が悪く穴が開いたり、ピ
ンホールの埋め忘れ等が生じて漏水の原因となってい
た。
【0004】また、振分け部4Aで分水された水は、役物
1 の左右両側を流下するが、この部分の捨て板4 は屋根
材 (瓦) より低い位置にあるので、水量、水の勢いによ
っては瓦2 の裏面へ侵入する危険性があった。そこで本
発明は、現場での施工が簡単かつ正確でしかも分水され
た水は役物と瓦との取合部よりも外側域を流下するよう
にして瓦裏面への侵入も防止できるようにしたことを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、換気・採光等
の役物11を、瓦12で葺上げられた勾配屋根10に突出して
備えているものにおいて、前述の目的を達成するために
次の技術的手段を講じている。すなわち、本発明は、瓦
12の重畳部間に挿入可能でかつ瓦12とともに固定可能な
差込部16A と、該差込部16A より立上っていて屋根面上
を流下する水を流下手側に向って側方に案内する流水壁
16B と、を有する平板状の分水板16を備え、該分水板16
の流下壁16B を前記役物11の流上手側近傍でかつ役物11
の外側域11A に水が流下する位置に設けていることを特
徴とするものである。
【0006】
【作用】瓦12を葺上げるとき、平板状の分水板16におけ
る差込部16A を重畳部間におい釘15等で瓦12とともに固
定する。このとき、分水板16の流水壁16B は役物11の上
部側近傍、つまり、水の流上手側近傍でかつ役物11の外
側域11A に水が流下する位置に設ける。
【0007】これにより、屋根面を流下した水は、流水
壁16B による水勾配によって左右又は左右いずれか一方
に案内され、役物11の取合部11B に集中するのを防止す
る。
【0008】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。第1実施例を示す図1及び図2において、住宅の勾
配屋根10には、小屋裏等の換気・採光等のための役物11
が瓦12で葺上げられた屋根面より突出して備えられてい
る。
【0009】ここで、瓦12とは図示の平板状瓦の他、洋
瓦、屋根パネルであってもよく、要は屋根材である。図
示の瓦12は、野地板13上にアスファルトルーフィング14
を敷設して所謂段階状に重畳されて葺上げられ、図示で
は釘15で固定されている。瓦12の重畳部でかつ役物11の
上部側近傍 (流上手側近傍) に瓦12とともに固定される
平板状の分水板16が設けられている。
【0010】この分水板16は防錆塗料、テフロンコーテ
ィング、ニッケルメッキを初め、ニッケルとフッソ系ポ
リマー粒子による超撥水性メッキが施された金属板又は
耐候性硬質樹脂等よりなる平板状であって、瓦12の重畳
部間に挿入されて釘15で共締めされる差込部16A とこの
差込部16A より立上っていて屋根面上を流下する水を流
下手側に向って左右両側方に分水案内する流水壁16B と
を備えている。
【0011】従って、勾配屋根10を瓦12で葺上げて構築
する過程で、役物11の上部側近傍に分水板16の差込部16
A を瓦12とともに固定して施工することにより、見習者
においても簡単かつ容易正確に分水板16が装着可能であ
り、図1に示す如く、屋根面を流下する水は流水壁16B
で左右に分水されて役物11の外側域11A を流下し、取合
部11B に集中するのが防止される。
【0012】なお、取合部11B にはその左右側部及び上
部において捨て水切材11C を従来通り設けることは自由
である。図3は本発明の第2実施例を示し、前述した第
1実施例が分水部16C を基点に流水壁16B を左右両側に
水勾配を形成したのに対し、図3の第2実施例では流水
壁16B を左右いずれか一方の片水勾配にした点が相違
し、その他は、第1実施例と共通することから、共通部
分は共通符号で示している。
【0013】なお、以上の第1・2実施例において、流
水壁16B の長さは役物11の横巾と同等かそれよりやゝ長
く形成され、また、場合によっては、流水壁16B を所謂
入れ子構造で伸縮固定自在として役物11の横巾の大小変
化に対応させてもよい。また、第1実施例の左右流水壁
16B はこれを同じ角度の水勾配ではなく、水勾配に大小
の差を設けてもよい。
【0014】更に、第1・2実施例において、流水壁16
B の立上り高さは耐風性等を考慮して決定され、その高
さを高低自在に調整形式にすることもできる。また、第
1・2実施例において、分水板16はこれを瓦12に接着等
によって固着しておいてもよく、流水壁16B は水量に応
じてこれを複数列とすることもできる。
【0015】なお、既述の超撥水性メッキは、次のよう
にして施こされる。まずポリテトラフルオロエチレンと
呼ばれるフッ素系ポリマーにフッ素ガスを加え、フッ素
をさらに多く含む直径 4ミクロンの微小で特殊なポリマ
ー粒子を作る。これをニッケルのメッキ液中に混合し、
超音波振動で均一に分散させる。この中で電気メッキを
すると、メッキされる物質の上にフッ素系ポリマー粒子
とニッケルが一定の割合で同時に析出し、ニッケルの中
に10%程度のテトラフルオロエチレンが含まれる超撥水
性メッキができあがる。
【0016】撥水性を生むのはこの表面の中に含まれる
フッ素であり、フッ素原子の密度に比例して撥水性が高
くなることから、フッ素の量を変えれば撥水性は自由に
調整できることになる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上詳述した通りであり、屋根
面より突出する役物の周辺での水の集中化等はなくな
り、雨仕舞が良好となって侵入水による腐敗もおさえら
れて耐久性を向上できる。また、分水板は、瓦 (屋根
材) とともに固着できるし、施工及び補修も容易にでき
る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の斜視図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図4】従来例の斜視図である。
【符号の説明】
10 勾配屋根 11 役物 12 瓦 16 分水板 16A 差込部 16B 流水壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気・採光等の役物(11)を、瓦(12)で葺
    上げられた勾配屋根(10)に突出して備えているものにお
    いて、 瓦(12)の重畳部間に挿入可能でかつ瓦(12)とともに固定
    可能な差込部(16A) と、該差込部(16A) より立上ってい
    て屋根面上を流下する水を流下手側に向って側方に案内
    する流水壁(16B) と、を有する平板状の分水板(16)を備
    え、該分水板(16)の流下壁(16B) を前記役物(11)の流上
    手側近傍でかつ役物(11)の外側域(11A)に水が流下する
    位置に設けていることを特徴とする勾配屋根の分水装
    置。
JP4300046A 1992-11-10 1992-11-10 勾配屋根の分水装置 Expired - Fee Related JP2694095B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016079680A (ja) * 2014-10-17 2016-05-16 ミサワホーム株式会社 屋根構造
CN112609907A (zh) * 2020-12-08 2021-04-06 河北天昕建设集团有限公司 钢结构屋面凸起式天窗防水施工工法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01150726U (ja) * 1988-03-29 1989-10-18
JP3073337U (ja) * 2000-04-26 2000-11-24 船井電機株式会社 プリセットチューナを有する受信機

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